1 日時

平成29年10月24日(火曜日)午後2時30分~3時30分

2 会場 ビン・缶リサイクルセンター2階会議室
3 出席者

武田新栄、小川浩志、高橋眞太郎、加古厚志、重国毅、杉田三枝子、大門ミサ子、辻村和江、森本浩一(環境部長)

4 欠席者

井上俊宏、金久保慶子、濱惠子

5 議題
  • 議題1 答申内容の検討
     諮問1「さらなるごみ減量方法の検討について」
     諮問2「ごみ処理費用の検証について」

  • 議題2 平成30・31年度一般廃棄物処理実施計画の検討

  • 議題3 その他  
     標語コンクール入賞作品の選出について
     次回の開催について

6 配布資料

【資料1】 答申(案)

【資料2】 平成30・31年度一般廃棄物処理実施計画(案)

7 会議の結果

  

会長:

 これより第11回ごみ半減推進審議会を開会します。第10回の会議録の確認について事務局よりお願いします。

事務局:

 会議録ですが、事務局発言について訂正があります。クリーンセンター多摩川での火災について平成29年4月以降4回発生していると発言しましたが、3回の誤りでした。訂正してお詫びします。

 また、昨日、重国委員より意見がありましたので、修正予定の会議録を皆さまの机上に配布しております。

会長:

 重国委員の修正についてよろしいでしょうか。

委員一同:

 承認。

事務局:

 意見を反映させたものを決裁終了後、ホームページに掲載します。

会長:

 本日の議題は、議題1 答申内容の検討でまず、諮問1「さらなるごみ減量方法の検討について」、諮問2「ごみ処理費用の検証について」。続いて、議題2 平成30・31年度一般廃棄物処理実施計画の検討、議題3 その他は、標語コンクール入賞作品の選出と次回の開催についてになります。

 本日の議題に入ります。議題1 答申内容の検討について、事務局より説明願います。

事務局:

 議題1 答申内容の検討についてですが、資料1をご覧ください。前回の審議会で皆さまからいただいたご意見とご指摘を反映したものを作成しました。

 前回からの変更点ですが、3ページ7行目のごみ有料化までの市民の取り組みを記載し、5ページ③分別徹底に向けた情報提供方法については削除しました。7ページ10行目以降、今期の審議会以降については前回の審議会の意見を取りまとめたものを反映しました。別途、細かい文言修正を行っています。

 また、加古委員より意見がありました修正内容ですが、記述内容を分かりやすく整理していただきました。

 先日、容器包装プラスチックのリサイクル費用の審議をしましたが、財団法人 日本容器包装リサイクル協会より、平成28年度の再商品化合理化拠出配分額が公表されました。お手元の資料をご覧ください。
 配分額は、府中市が17万6,398円、小金井市が10万231円です。府中市と小金井市ともに、ペットボトルのリサイクルに対して配分されたものです。容器包装プラスチックに対する配分額は0円になっています。

 西東京市のホームページを印刷した資料は、容器包装プラスチックの品質検査の説明資料になります。

 説明は、以上となります。

会長:

 質問はありますか。

重国委員:

 容器包装プラスチックとして収集したプラスチックの7割を焼却している事実は、どの資料で確認できるのでしょうか。

事務局:

 過去に配布した財団法人容器包装リサイクル協会の資料で確認することができ、容器包装リサイクルのために収集したプラスチックのみの統計資料となります。そのため、狛江市のように最初から焼却しているプラスチック及びサーマルリサイクルしたプラスチックはこの資料の数値には含まれません。

重国委員:

 プラスチックの焼却処理方法には、単純焼却(発電や熱利用等を伴わないもの)、サーマルリサイクル(発電、熱利用、固形燃料化など)等いくつかの方法があると思います。7割が焼却されているという数字がどのように出てきたか確認したいと思い質問しました。プラスチック循環利用協会の資料(2009年)では、単純焼却が16%、サーマルリサイクルが51%という数値が示されています。

事務局:

 容器包装リサイクル協会において、容器包装リサイクルのために収集したプラスチックの処理過程を示した資料であり、収集したプラスチックの最終的な処分方法の具体的な割合までは把握していないと考えられます。

重国委員:

 収集したプラスチックを生ごみなどとは混ぜずにサーマルリサイクルするなども含めて、プラスチックの分別収集を実施することは、意味があると思います。この答申案の内容は、プラスチックを分別収集することは意味がないという印象を受けます。

事務局:

 事務局としては、委員の発言内容を取りまとめたもので、プラスチックの分別収集は無駄であるという特定の意図を持った表現にしたつもりはありません。

重国委員:

 一般論として「プラスチックの分別収集すること自体が無駄である」と言わんとする意図をもって書かれているのではないということはわかります。また、狛江市においては、多くの自治体で整備されているような分別収集施設の建設が困難であることは理解しています。ただ、現在の答申案の文面では、全国で実施されているプラスチックの分別収集すること自体が一般論として良くないという内容と読めますので、この点は、いかがかと思います。

副会長:

 この答申は、狛江市の清掃行政に対する答申であり、清掃行政一般の全国的な指針として出す資料ではありません。狛江市の方針としてどのように清掃行政を進めていくことが望ましいか示すべきであり、他の自治体の批判等も記載されていません。これまで様々な現場を見てきた上で、審議したことを狛江市としてまとめている答申であり、できあがった答申がどの様にとらえられるかを考えてしまうと、何も答申に盛り込むことができなくなってしまいます。

加古委員:

 8ページの最後の部分で「今後の技術的進展や拡大生産者責任制度の改正などにより、リサイクル経費の負担方法の変更があった場合には、どのように取り組むのかを検討されたい。」との検討の余地がある表現となっているため、このままで良いと思います。

会長:

 ほかに何か意見等ありましたら、最終的なとりまとめを行う11月の審議会までに間に合うよう意見を事務局までお願いします。

重国委員:

 8ページに「現時点では、環境負荷低減につながるリサイクルとは言いがたい部分が多い。」という表現ですが、狛江市での実施を考えた場合、財政的な面での負担が増加することは理解できます。一方で、環境負荷の面では、一般論として「プラスチック廃棄物の分別・リサイクルは環境負荷を増やすもの」との印象を与える表現はいかがでしょうか。議論の余地を残す必要はあるのではないかと思います。

事務局:

 審議会でも検討いただいたように、プラスチックを分別するための工場を稼動するためのエネルギー、家庭でのプラスチックを洗浄するための水及び洗剤、それに付随する下水処理に要するエネルギー等を考慮し、その様な表現としました。

重国委員:

 処理方法によって、プラスマイナスの両面があると考えられます。プラスチックを焼却した場合と埋め立てた場合では、埋め立てた場合のほうが二酸化炭素の発生が少ないという研究もあったと記憶しています。環境負荷、費用面も総合的に考えるとどうなのか、もう少し議論の余地があると思います。この答申案に対して具体的な文言改訂の提案ができれば良いのですが、まだそこまで考えをまとめることができていません。

加古委員:

 繰り返しになりますが、8ページの最後の部分で「今後の技術的進展や拡大生産者責任制度の改正などにより、リサイクル経費の負担方法の変更があった場合には、どのように取り組むのかを検討されたい。」と前向きな表現なので、この内容で良いと思います。

重国委員:

 一般社団法人プラスチック循環利用協会の資料では、コスト面で課題が大きいことも含め、単純にプラスチックを何がなんでもマテリアルリサイクルするということではなく、リサイクルしやすい良質の廃プラスチックを分別するなど「適切な分別」による省資源・環境負荷低減につながるリサイクルは推進すべきで、「状況に応じた合理的な選択ができれば良い」と記載されています。財政及び環境的な面でもマイナスにならないリサイクルを推進していくための議論を深めていければ良いと考え、資料を紹介しました。可能であれば、後日、答申の内容について提案させていただきたいと考えています。

会長:

 内容については、次回の審議会に間に合うように事務局まで提出してください。期限を守っていただくようご協力をお願いいたします。

副会長:

 審議会は、個人の意見を反映させるのではなく、審議していく中でみんなの意見を取りまとめる場ということを忘れないで欲しいと思います。

事務局:

 加古委員の意見を反映したものを、今回の審議会終了後、送付させていただきます。ご意見がある場合は、次回の審議会2週間前までに返答いただきますようにお願いします。

会長:

 議題1についてはよろしいでしょうか。

委員一同:

 同意

会長:

それでは、議題1について、本日はここまでとします。続いて、議題2 平成30・31年度一般廃棄物処理実施計画の検討について、事務局より説明願います。

事務局:

 お手元の資料2一般廃棄物処理実施計画をご覧ください。前回からの変更点ですが、6ページの3消費行動を通じた仕組みづくりのごみを持込まない消費行動の普及に生ごみの水切りを追加しました。

 本日、特にご意見などがないようでしたら、今後、内部手続きを経て、この内容で、来年3月末に確定版として告示する予定です。説明は以上となります。

会長:

 何か意見はございますか。

重国委員:

 6ページに記載されている可燃ごみの排出量を1日1人あたり5g減少させる目標とした根拠はなんでしょうか。

事務局:

 今までの減少量、目標達成可能な数値及び総排出量を考慮した数値ということで5gとしました。

重国委員:

 おおまかな年間の削減目標は、5g×狛江市の人口8万人×365日で計算し、全体で1%の削減率になると思いますが、もう少し大胆な削減目標を出すことはできないのでしょうか。

事務局:

 6ページの記載は、可燃ごみだけの削減目標であり、不燃ごみの削減目標は別になります。

会長:

 議題2についてはよろしいでしょうか。

事務局:

 内容についての変更及び要望等はありますでしょうか。

会長:

 議題2については終了します。続いて、議題3 その他について、事務局より説明願います。

事務局:

 委員の皆さまに、中学生の標語を事前に審査していただきましたので、審査票をまとめ、入賞作品を決定し、通知させていただきます。入賞作品は、昨年同様ごみリサイクルカレンダーに掲載します。

 また、小学生のポスターも11月10日までに提出されますので、作品の審査をお願いします。何か質問はありますでしょうか。

 次回の開催ですが、11月21日の火曜日でいかがでしょうか。

委員一同:

 同意。

会長:

 議題3について、本日はここまでとします。

 それでは、次回の開催は11月21日とし、午後2時30分よりビン缶リサイクルセンターで行います。通知は後日、事務局より送付します。

 これにて、第11回ごみ半減推進審議会を終了します。お疲れさまでした。