1 日時

令和6年4月23日(火曜日)午後2時30分~3時20分

2 場所

狛江市ビン・缶リサイクルセンター 

3 出席者

会長:松木 稔、副会長:榎本 正樹
委員:伊藤 夏門、加古 厚志、大門 ミサ子、濱 惠子、勝又 壽美江、林 有子、杉田 三枝子、一瀬 隆文(環境部長)
事務局:加藤清掃課長、吉田業務係長、遠藤主任、鈴木主事、石田主事
以上15人

4 欠席者

森山 和子、伊佐 雅美

5 議題
  1. 審議会委員について
  2. ごみ減量に資する協定の締結について
  3. 令和6年度狛江市一般廃棄物処理実施計画について
  4. 可燃ごみ組成分析の結果について
  5. その他
6 資料
7 議事

(副会長)
 これより狛江市ごみ半減推進審議会を開会します。
 本日の議題について事務局よりお願いします。

(事務局(課長))
 議題1 審議会委員について。
 村上会長につきましては、諸事情により審議会委員を辞退することとなりました。そのため、学識経験者として新たに、松木委員に審議会に参加いただくこととなりました。
 また、人事異動により新たに環境部長である一瀬委員が参加いたします。

※ 審議会の会長の選任について、狛江市廃棄物の再利用の促進及び処理に関する条例施行規則の第3条に基づき、委員の互選により松木委員を会長に選任

 (委員承認)

(事務局(課長))
 以降の進行は、会長にお願いいたします。

(会長)
 議題2 ごみ減量に資する協定の締結について事務局より説明願います。

(事務局より、ごみ減量に資する協定の締結についてパワーポイントを用いて説明)

(会長)
 何か質疑などございますか

(加古委員)
 もしこの事業がうまくいかなかった場合は事後処理はどうするか決っていますか。

(事務局(係長))
 狛江市で運用していく中で問題があった場合は事業者負担で撤去してもらう内容になっています。自治体としては初となりますが、民間企業では始めているところもあるそうです。

(大門委員)
 この施設の中に設置するのでしょうか。

(事務局(係長)
 高さ2メートル程度の大き目の機械ですが、この工場内に設置できる大きさとなっています。

(大門委員)
 先日、他の自治体のことですが、おむつのごみをパラパラにするという新聞記事を見たのですが、そのようなものでしょうか。

(事務局(係長))
 導入する機械はごみを1/300にまで削減し、炭酸塩になります。炭酸塩は市場で流通しているもので、有価で取引できるものとなっています。

(林委員)
 これがあればゆくゆくはプラスチック類も一緒に処理できるようになるのでしょうか。

(事務局(係長))
 これで全てのごみを処理できるというものではありません。今のように分別は行いつつ一部のごみをこの機械で処理をして、ごみと二酸化炭素量の削減を進めていきたいと思います。

(加古委員)
 減量によって分担金が削減できるとのことですが、分担金のほとんどが人件費、焼却費、修繕費等の固定費であると思います。変動費はあまりないと思うので、そこはあまり期待できないのではないかと思います。慎重に進めていただきたいと思います。

(会長)
 職員の数、委託費が急に減る事はありません。ただ、狛江市は12~13%の負担となっていますが、ごみ量が減れば狛江市の負担が減り、他市の負担が増えます。できるだけ減らしてほしいのですが、多摩川衛生組合は発電施設でもあるため、一定量よりごみが減ると発電施設として運営が大変になるという事情があります。ただ、この審議会では狛江市のごみを減量することについて考えて進めていけば良いと思います。

(榎本委員)
 プラスチックも炭酸塩になるのですか。

(事務局(係長))
 プラスチックも炭酸塩になります。炭酸塩にならないものは炭素が入っていない鉄など無機物です。通常の可燃ごみであれば分別することなく投入できます。大体8時間程度で処理され、連続投入も可能となっています。

(濱委員)
 うまく稼働するようであれば、市内の公共施設にも設置するのでしょうか。

(事務局(係長))
 構想ではありますが、例えば避難所ごとに設置すれば災害が起こった時に避難所ごとに災害で出たごみをその場で処理ができるようになります。

(勝又委員)
 動力は電気なのでしょうか。

(事務局(係長))
 最初にプラズマの電気ライターのようなもので熱を与えることにより分解が始まり、物体が分解する熱が伝わっていって自分の力でどんどん分解するような機械になっています。

(杉田委員)
 一台の金額はどれくらいですか。

(事務局(係長))
 手作業で作っているような機械なので、一台3,000万円位ですが、協定を締結して1台無償提供を受けることになっています。量産するようになれば金額も変わってくるのではないかと思います。

(会長)
 この辺りは市民の生活圏なので、振動や騒音については確認していただきたいと思います。他の機械もあるので共鳴すると低周波が発生しますので公害が出ないように確認していただきたいと思います。
 それでは議題2については終了します。
 議題3の「令和6年度狛江市一般廃棄物処理実施計画」について事務局から説明をお願いします。

(事務局(課長))
 前回のプラスチック類ごみ組成分析の際に、一度案として送付しておりますが、その後修正を行いましたので改めてご説明いたします。
 この実施計画は、令和3年2月に策定した一般廃棄物処理基本計画の目標達成のための具体的な方策を、原則として毎年度、策定しているものです。
 内容のご説明をいたします。
 1頁は、廃棄物の発生量見込みと資源化を含めた中間処理及び最終処分について記載しています。
 前回より修正した箇所として、まず3点お伝えいたします。
 まずは、「3.一般廃棄物等の発生量及び処理量の目標」と「3.一般廃棄物等の発生量及び処理量の見込み」の表現、「見込みを目標」としました。
 次に、<1頁下段注意書き>について、「令和6年度見込みについては、基本計画の目標値を基に事業効果を見込み算出した」と、前回の「令和6年度見込みについては、基本計画の目標値を基に算出し策定した」から変更しました。
 その下、「なお、プラスチック類ごみについては、令和5年11月までの実績を基に事業効果を見込み算出した」と、前回の「なお、プラスチック類ごみについては、令和5年11 月までの実績に基づき策定した」から変更しました。
 以上の3点でございます。

 令和6年度【目標値とするための事業と効果】について、ご説明いたします。
 この数値は、2ページの上段にございます、4.一般廃棄物の排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項の(1)行政の取組を基にご説明いたします。  
 (1)一般廃棄物処理基本計画・実施計画を策定する。として、令和6年と令和4年を比較して計153トン減、総排出量19,018トンを目標としています。
 (4)市民、事業者に対し廃棄物発生量削減・再生利用・ごみ分別に関する啓発や情報提供を行うとともにSNSやごみ分別アプリ等による発信を強化する。として、148トン減を目標にしています。
 (5)廃棄物発生量削減に関する意識を育むための環境学習を行う。として、1トン減を目標にしています。
 (6)組成分析・搬入物検査を通じて、事業者に対して適正分別排出の指導強化を行う。として、3トン減を目標にしています。
 (9)プラスチック類ごみの分別収集・資源化を行う。として、1トン減を目標にしています。
 (10)企業との協働による、公共施設から排出するごみの資源化、減容化を行う。は、令和6年3月、市長に新規事業の了解をいただいたことから、(9)の次に(10)を追記したものです。
 2頁は、一般廃棄物の排出抑制及び再資源化のための方策に関する事項の、行政、市民、事業者の取り組みと廃棄物処理の根拠となる法令を記載しています。
 3頁から5頁上部は、市が処理対象としている廃棄物の収集運搬及び処分の方法と、廃棄物を排出する方の協力義務に関することを記載しています。
 5頁中段からは廃棄物の処理及び資源化施設について記載しています。
 7頁にその他として、審議会や収集と受入していない廃棄物などについて記載しています。説明は、以上です。

(会長)
 何か質問はありますか。

(加古委員)
 資料には令和6年度の計画しか掲載されておらず、前年度の資料がないため比較ができません。対比できるものがあると、なぜ減ったのか、増えたのかという疑問がわいてきて話が進むので資料に入れると良いと思います。
 もうひとつ提案があります。災害ごみの処理です。災害は突然来るので計画に書くのは難しいかもしれませんが、検討するということを書くのはどうでしょうか。数年前の多摩川の水害時に非常に上手い処理をされたと感心しました。市民が知らないうちに約200トン位の災害ごみを処理されたので、計画のどこかに一文入れておくと良いのではないでしょうか。

(会長)
 加古委員のご提案について、市の方で検討をお願いします。
 他に質問はありますか。

(会長)
 議題4の可燃ごみ組成分析の結果について、事務局より説明をお願いします。

(事務局(課長))
 令和5年度可燃ごみ組成分析結果をご覧ください。実施日は令和6年2月29日、参加者は7名で、可燃ごみ108.1kgを調査しました。調査地点は東野川1丁目となります。
 ごみの割合は、可燃ごみが88.1パーセント、資源物が7.5パーセント、不燃ごみが4.4パーセントとなっています。
 主なものは、可燃ごみでは、生ごみが一番多く32.0パーセントで、ついでその他可燃ごみ16.7パーセント、おむつが13.6パーセントとなっています。
 資源物では、その他紙3.0パーセント、紙パック2.2パーセント、植木せん定枝2.3パーセントとなっております。
 不燃ごみでは、アルミ製耐熱バッグなどの不燃ごみが2.2パーセント、ゴム・皮革製品が2.2パーセントとなっております。
 今回の調査では前回までの調査に比べ、生ごみなど可燃ごみの割合が高くなっており、有害ごみや発火物はありませんでした。
 傾向としては可燃ごみとして適正に分別されており、分別意識が高くなっていると見られます。
 説明は以上です。

(会長)
 何か質疑などございますか

(林委員)
 可燃ごみの割合が高くなったというのは、可燃ごみの量が多くなったということですか。

(事務局(課長))
 可燃ごみの組成分析をした結果、可燃ごみの割合が平成30年度以前より増えたということです。

(加古委員)
 可燃ごみとして出されたものを集めて組成分析をした結果、可燃ごみの割合が約88%で、不適物の割合が約12%もあったということです。不適物の割合が減って進歩はしているけれど、もっと啓蒙して分別ができるようにしていく必要があるということです。

(林委員)
 私は初めて組成分析に参加しましたが、ごみがよく分別されていたという印象でした。また、一般の方の参加は少なかったのですが、参加された方はとても熱心で関心を持って取り組んでいらっしゃることがわかりました。

(会長)
 議題4は以上とします。
 続いて議題5その他 次回の開催について、事務局より説明をお願いします。

(事務局(係長))
 次回の審議会ですが、6月25日(火曜日)午後2時30分から、こちらの会議室で開催を予定しています。

 (委員同意)

(会長)
 これにて、第7回ごみ半減推進審議会を終了します。
 お疲れさまでした。