1 日時

令和5年9月15日(金曜日) 午後3時~3時35分

2 場所

503会議室

3 出席者

委員長:
企画財政部長 髙橋 良典

副委員長:
市民生活部長 片岡 晋一(施設主管部長)

委員:
地域活性課長 矢野 裕之(施設主管課長)

関係人:
一般財団法人狛江市文化振興事業団常務理事 石森 準一
一般財団法人狛江市文化振興事業団事務局長 西田 久美子
一般財団法人狛江市文化振興事業団次長 鈴木 秀亮

事務局:
地域活性課コミュニティ文化係長 金田 美貴
地域活性課コミュニティ文化係主任 井上 大樹

5 議題

狛江市民ホールの指定管理者再指定について

6 提出資料
7 会議の結果
1.委員会について

(委員長)

  • 一般財団法人狛江市文化振興事業団(以下、事業団)による狛江市民ホールの指定管理期間満了にあたり、施設主管部の市民生活部より、公募によらない指定管理者の再指定を行いたい旨の申し出があった。
  • 公募によらない指定管理者再指定に関する指針に基づき審議を行う。
  • 狛江市指定管理者検証委員会設置要綱第4条第1項に基づき、委員長は企画財政部長となり、副委員長は互選により、市民生活部長となった。
  • 本委員会は選考における第三者の影響を避けるため会議は非公開とし、議事録は要点筆記とすることを承認。
2.所管課意見

(コミュニティ文化係長)
 自主事業では収容人数の制限など感染防止対策を実施しながら事業を継続したことは評価できる一方、若年層(30歳代以下)の利用が少ないため、新たな企画を実施し潜在的なニーズの掘り起こしが必要。

3.一般財団法人狛江市文化振興事業団の取組

(関係人入室)

(事業団)
【これまでの取り組み】

  • コロナ禍では多くの公演が延期や中止等になったが、出演者と再調整し、内容の変更や規模の縮小並びに感染防止対策の徹底などにより事業を継続して実施した。
  • チケットのインターネット予約、コンビニ発券及び窓口でのクレジットカード決済を開始し、利便性の向上による利用者の増加を図った。
  • 職員の勤務体制を「早番」「遅番」「夜番」の3体制を試行的に実施し、長時間労働の解消と超過勤務の縮減を図った。

【次期の取り組み】

  • 令和7年度の市民ホール開館30周年に向けて記念事業の準備に入る。
  • 新たに生涯学習事業として市民向けの文化芸術講座の開講を検討し、より多くの市民が文化芸術について学び、触れ、参加する機会の創出と充実を目指す。
4.事業団に対する質疑・応答

(委員)
 第5期指定管理期間の事業展開で「リニューアルオープン後の新しくなった市民ホールのPR等の強化」を挙げているが、具体的にどのような方策を考えているか。

(事業団)
 リニューアルオープンに合わせ、既に新しいパンフレットを作成し、配布している。

(委員)
 動画配信サービスの専用チャンネルを開設したことによって、どのような影響があったか。また、今後はどう活用していくのか。

(事業団)
 動画再生回数は二桁から1万8,000回近くなどさまざまだが、海外からの視聴もあり、一定の効果があった。今後も出演者からのメッセージなどにより、公演のPRとして活用していく。

(副委員長)
 コンプライアンス研修について、第4期指定管理期間の研修実績はどうか。

(事業団)
 研修は行わなかったが、随時、情報共有しながら業務に当たっている。今後は市の研修への参加やオンラインでの研修等も考えていく。

(副委員長)
 「おもてなし」の心を持った接遇を行うため、どのような方策を考えているか。

(事業団)
 担当者間での対応事例の共有、マニュアルの随時見直しを行い、相手の立場を考えた行動をとる等、接遇プラスアルファの対応を目指していく。

(委員)
 個人情報記載の書類の保管についてどう対応したか。

(事業団)
 個人情報記載の書類は、全て鍵のかかるキャビネットで保管し、業務終了時の施錠、鍵の管理を徹底した。

(副委員長)
 自主事業の鑑賞型事業ではクラシック系を多く実施しているが、例えば参加型事業や新たな企画は考えているか。

(事業団)
 鑑賞型事業におけるクラシック系は約3分の1で、限られた予算の中で音響装置を使用しないクラシック系を中心に実施したが、新たな企画を第5期指定管理期間中に検討していく。

(委員)
 第4期指定管理期間では、市外に魅力を発信するような比較的大規模な公演・イベントは行わなかったが、どのような方策を考えているか。

(事業団)
 コロナ禍で大規模なイベントは見合わせていたが、平成29年度に実施した「狛江の日」音楽祭のような観光協会や商工会と協力してイベントができるか考えていく。

(副委員長)
 絵手紙事業は事業参加者が令和4年度で過去最高だったが、今後の展開として新たな方策は考えているか。

(事業団)
 第5期指定管理期間に実行委員会が発足20周年を迎えることから、絵手紙事業の成果や歩みを記録した冊子の発行などを検討していく。

(関係人 退室)

5.評価調書及び関係人からの意見聴取を踏まえた検証

(委員長)
 「施設利用状況」についてはどうか。

(委員)
 令和4年度の市民ホール稼働率は69.6%であった。事業団の計画において63.9%を目標としていたが、大規模改修工事後の約4か月間の実績のため参考程度と考え、「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「事業収支」についてはどうか。

(委員)
 第4期指定管理期間のうち、令和2年度分、令和3年度分の成果配分金があったので、「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「職員配置」についてはどうか。

(委員)
 第4期指定管理期間中に職員配置に変更がなかったため、「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「事業実施」についてはどうか。

(委員)
 市指定事業については、狛江市民ホール条例、規則、協定に基づき着実にホール運営を行っている。自主事業は、鑑賞型事業、自主制作型事業、支援型事業と幅広く展開している。追加事業として、狛江市文化芸術活動支援奨励金の受託、議場結婚式コンサートの受託も実施していることから、「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「管理運営全般」についてはどうか。

(委員)
 使用許可及び減免等は適切に行われている。また、自主事業における鑑賞型事業は、出演者との日程調整を先に行うため、利用制限が必要となるが、それ以外での利用制限等はないことから「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「施設の維持管理」についてはどうか。

(委員)
 基本業務は協定・仕様通りに行われている。そのため「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「サービスの維持向上」についてはどうか。

(委員)
 広報やピックアップガイド、ホームページ、ツイッター等の随時更新によって事業をPRしている。苦情対応については、館内に設置されたアンケートBOXからの回収により、意見を業務に反映させていることから「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「危機管理対策」についてはどうか。

(委員)
 「個人情報の保護に関する法律施行規定」に基づき業務を遂行し、また「エコルマホール危機管理マニュアル」を作成し、安全確保に万全を期していることから「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「その他」についてはどうか。

(委員)
 協定書に基づき、事業報告書、定期報告書、第三者評価を実施していることから「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

(委員長)
 「利用者評価」についてはどうか。

(委員)
 貸館事業については、市民ホールの設備サービスについて、78%が「非常に満足」と回答しており、利用者への事前打合せにおける説明は、89%が「わかりやすかった」と答えていることから、「期待どおり」の「3」に該当。

(異議なし)

6.検証結果

(委員長)
 「総合評価の基準」に従い判定する。これまでの各項目に対する評価は「3」である。よって総合評価は「C」の「期待どおり」とする。
 「総合評価(評価理由)」欄については、各項目の評価に加え、主管課意見、指定管理者自己評価も踏まえて記述するので、委員長に一任していただきたい。

(異議なし)

(委員長)
 本日の検証結果は、総合評価「C」により現行の指定管理者を継続指定管理者として選定してよろしいか。

(異議なし)

(委員長)
 検証結果を指名業者選定委員会へ付議し、庁議に報告するとともに、その結果を踏まえて第4回定例会へ議案として提出いたしたい。以上で検証委員会を終了する。