狛江市ごみ半減推進審議会(平成28年8月23日開催)
1 日時 | 平成28年8月23日(火曜日)午後2時30分~3時40分 |
2 会場 | ビン・缶リサイクルセンター2階 会議室 |
3 出席者 |
武田新栄、小川浩志、高橋眞太郎、渡辺和夫、加古厚志、金久保慶子、重国毅、 杉田三枝子、大門ミサ子、辻村和江、濱惠子、森本浩一(環境部長) 事務局: 星野英記(清掃課長)、佐藤省吾(業務係長)、遠藤智(業務係主任)、 吉川孝志(業務係主任)
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4 欠席者 | なし |
5 議題 |
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6 配布資料 |
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7 会議の結果 | |
次第1 諮問1「さらなるごみ減量方法の検討について」
諮問2「ごみ処理費用の検証について」 諮問3「狛江市一般廃棄物処理実施計画について」 次第2 狛江のごみの組成等について 次第3 その他
会長: 定刻となりましたので、これより第4回ごみ半減推進審議会を開会します。第3回の会議録の確認について事務局よりお願いします。 事務局: 会議録ですが、期限までにご意見をいただいき、反映させたものを、決裁終了後、ホームページに掲載します。よろしいでしょうか。 委員一同: 了承。 事務局: ありがとうございます。 会長: 本日の議題は、次第1 諮問1「さらなるごみ減量方法の検討について」 諮問2「ごみ処理費用の検証について」 諮問3「狛江市一般廃棄物処理実施計画について」 次第2 狛江のごみの組成について 次第3 その他 になります。 本日の議題に入ります。次第1 諮問1「さらなるごみ減量方法の検討について」、諮問2「ごみ処理費用の検証について」、諮問3「狛江市一般廃棄物処理実施計画について」、事務局より説明をお願いします。 事務局: 次第1を審議するうえで、狛江市のごみの実態を踏まえることが重要であるため、平成27年度の清掃概要、狛江市の昨年度のごみの実態についてまとめましたので担当より内容を説明します。お手元の資料1平成27年度清掃概要をご覧ください。 事務局: ≪平成27年度狛江市清掃概要に基づき説明≫ 事務局: 補足説明をいたします。古紙についてですが、電子機器類の普及により、情報媒体として新聞紙や雑誌類は減少傾向にあります。これに対し、ダンボールは横這いとなっております。これはインターネット通販の普及などにより、配送用の梱包にダンボールが使用されるためです。 会長: 何か質疑などございますか。 大門委員: 新聞紙の減少にはスマートフォン等の普及の他に、新聞店の自己回収が増えていることも影響しているのでしょうか。 事務局: それも要因の一つであると思いますが、日本新聞協会が発表しているデータでも明らかになっており、やはり新聞購読件数が大幅に減少していることが最大の要因と考えています。 会長: 経費については、26年度と27年度ではどの程度変化していますか。 事務局: ごみ処理経費全般では、市民の年間1人当たりのごみ経費は27年度が14,364円、26年度が14,647円で、大幅な変化はありません。なお、23区では15,000円を超えていると聞きますので、区部と市部では少し差があるようです。 重国委員: 諮問2でもごみ費用の検討が挙げられているので、費用・経費についても詳細なデータがあればよいと思います。 清掃概要では、年間1人当たりのごみ排出量など、他のデータは過去5年間分の数値が出ているので、経費についても過去の数値を示し推移が分かるようにして欲しいです。 また、経費の内訳について、何の数値を用いて積算したのか、最終的な結論として出る数値を算出するのに用いた数値を示して欲しいです。 事務局: 清掃概要でもお示ししたとおり、1人当たりの経費14,364円につきましては、歳出決算額1,155,219,074円を総人口80,422人で割った数値です。 重国委員: 多摩川衛生組合(クリーンセンター多摩川)や東京たま広域資源循環組合(最終処分場)の負担金等はどのように見たらよいですか。例えば、経常経費は比較し易いですが、施設の建設費等はどのように経費の中に乗ってくるのかが分かりにくいです。 事務局: 多摩川衛生組合及び東京たま広域資源循環組合の負担金は歳出決算額1,155,219,074円のうちの占める割合は約半分で、残りは収集運搬委託費等の各種ごみの回収・運搬の費用です。 具体的な多摩川衛生組合の使いみちは、平成27年度決算で申し上げますと、施設に関する費用で大きなものとして灰溶融施設の廃止がありましたが、そのうち狛江市が抱えている分がいくらかということは清掃概要では示しておりません。 重国委員: 組合構成市の脱退・加入等により、負担金額も変わってくると思いますが。 事務局: 府中市の加入に伴う清算業務は平成28年度で終了します。 重国委員: そうなると、諮問2の経費の検証は、どの程度のデータまで把握してどの程度までの議論すべきなのか、今後提供される資料で決まると思っています。 会長: いま話の出た資料は、清掃概要では紙面の都合上難しいとしても、当審議会の資料として出して欲しいです。 加古委員: 過去の1人当たり経費を時系列的に示すことは是非行っていただきたい。 会長: 負担金については難しいところなので詳細は結構ですが、5年分の一人当たりの経費がわかる資料をお願いします。 事務局: わかりました。 会長: 経費について、他の区市町村と比較のできる資料はありますか。 事務局: 現在、『公益財団法人 東京自治調査会』がデータの取りまとめを行っており、それらが発表されれば比較・検討できます。 加古委員: 指定収集袋の料金は、歳入決算額のどの科目に含まれますか。指定収集袋の料金と分かるような科目名称だと分かりやすいのですが。 事務局: 指定収集袋の料金は、可燃・不燃ごみ処理手数料となります。科目名称は、そのお金を何に充てているのかで決まるようです。 この可燃・不燃ごみ処理手数料200,296,420円に、粗大ごみ処理手数料21,690,900円、事業系塵芥処理手数料59,875,700円を加えた額が、多くの市民の方に負担していただく手数料となります。更にそれに許可手数料170,000円、動物の死体処理手数料111,000円、し尿処理手数料1,065,000円を加えた計283,209,020円が歳入決定総額であり、歳出決定総額1,155,219,074円に占める手数料の割合は約24.5%となります。 会長: 他にございますか。 重国委員: 要望なのですが、諮問1『さらなるごみ減量方法の検討について』を審議していくうえで、過去に行ってきたごみ減量の施策や取り組みを抽出した参考資料などがあると、流れが理解でき議論しやすいと思います。 事務局: 清掃概要の「ごみ処理のあゆみ」の中で取りまとめたものの資料ということで良いですか。 重国委員: 結構です。 加古委員: 質問があります。落ち葉や下草は何のごみに分類されるのですか。 事務局: 落ち葉や下草は、砂利などの不純物が多く含まれてしまい、せん定枝のようにチップ化できないため可燃ごみとして処理しています。1回3袋まで無料収集しています。 また、せん定枝は、予約制で、市全域で毎週火・金曜日に無料収集しています。 加古委員: 下草や落ち葉は、チップ化できないが、堆肥作りに回せないものでしょうか。 事務局: 狛江は都市化が進んでおり、堆肥を作ってもその使い道がなく持て余す状況となる問題があります。 会長: 議題1についてはよろしいでしょうか。 委員一同: 同意。 会長: それでは、議題1について、本日はここまでとします。続いて、議題2狛江のごみの組成について、事務局より説明願います。 事務局: お手元の資料2『平成28年度 不燃ごみ組成分析結果』をご覧ください。6月29日午前9時よりビン缶リサイクルセンターで実施し、当日は市民19人の参加をいただきました。 不燃ごみの組成分析につきましては、今回が初めての実施であり、今後も定期的に実施していく予定です。 分析結果を見ると、不燃と可燃の分別は進んでいるものの、いまだに混入もあり、今後も分別指導を推進していく必要があると考えております。 ごみの割合ですが、金属類が一番多く26.8パーセントで、ついで陶磁器類18.0パーセント、使用済み小型家電16.2パーセント、ガラス製品が12.6パーセントとなっております。 これら不燃ごみの資源化についてですが、金属類や金属を含む製品については、クリーンセンター多摩川で破砕処理を行い、金属部分の抜き取り・分別を行うことで資源化しております。 これらの分析結果から、ごみ減量を図るための課題が見えてきます。陶器類と使用済み小型家電の重量割合が多いことです。 今後、審議会ではこれらの減量を進めることの審議と、ごみ減量と資源循環、市民の手間・負担と環境負荷のバランスを考えて審議を進めていければと考えております。 市民の皆様にはリサイクルを進めていただいていますが、一部ではリサイクルのためのリサイクル、例えばリサイクルのためにごみをきれいにするといってお湯や洗剤等で洗浄することでエネルギー消費や環境負荷を増大させることにもつながりますし、リサイクルは環境負荷の低減、環境を守ることが元々の趣旨であり、目的と手段をはき違えないように慎重に審議を進め、ごみ減量に取り組みやすく実効性がある施策を提案していくことが重要であると考えております。 会長: 何か質疑などございますか。 重国委員: 事務局が言うことは大事なことと思いますが、なかなか基礎的な部分で分からないところがあります。例えば、プラスチックごみの洗浄について、洗った方が良いのか、洗わない方が良いのか。また、環境負荷についても、二酸化炭素排出量その他色々な指標があり、何をもってどのように考えるべきかわからないところがあります。環境省などから分かりやすい資料が出ていないものでしょうか。 事務局: 環境負荷を考えることについて、大別すると、二酸化炭素排出量から考える方法と、ごみ処理に要するエネルギー量、単位:ジュール、から考える方法があります。これについては昨年度に環境部内でも議論しましたが、様々な資料・データを数値化、ジュール単位に置き換えることは膨大な労力と時間を要し、実際には困難です。 例えば、プラ容器などの洗浄で言うと、汚れの少ない物は少しの水洗いで済みますが、油汚れや納豆のような汚れのひどいベタベタした容器を、丁寧に多量の水や洗剤を用いて洗浄することに費やすエネルギーや環境負荷を考えると、リサイクルに回すのか、可燃ごみとして焼却するのか、どちらが良いのかという視点にも立った実のある議論をしていただければと考えています。 重国委員: それらについて比較検討するための資料・データがないと、なかなか議論することは難しいのではないでしょうか。 会長: ごみとして処分するのかリサイクルに回すのか、どちらがエネルギーと手間が掛からないか、良質なリサイクル材として回収できるかも、どの視点からの資料なのかにより角度が変わって行くので、資料ということより、それも含めて議論を進めていければと思います。 事務局: 以前に資料として配布した新書を見ていただいても分かるように、色々な考え方がありますが、各自治体の状況に合った施策、狛江市に合った施策を皆様のお知恵を借りながら、検討していきたいと思います。 会長: 金属類の回収について、金属類と不燃ごみの分別が悩ましいと感じます。 事務局: 金属部分が概ね90%以上の製品、例えばフライパン・やかん・スプーン・フォーク等を、金属類として出していただくよう案内しています。資料2にある金属類とは、金属部分が90%に満たない物です。また、90%あってもクリップやビンの王冠などの小さい物がここに含まれています。なお、90%以上でも長さ50cmを超える物は粗大ごみとなります。 辻村委員: 不燃ごみにビン類も含まれていますが、どういう物でしょうか。化粧品などのビンは、不燃ごみとして出してよいと記憶していますが。 事務局: 化粧品や油などのビン類は不燃ごみです。リサイクルをして再資源化することが困難です。洗わずにそのまま不燃ごみとして出してください。 杉田委員: 使い切れずに余ってしまうことが多いペンキの缶などはどうすればよいでしょうか。 事務局: 缶類は、不燃ごみとして出してください。余った塗料などは、ボロ布や新聞紙などに染み込ませて、可燃ごみとして出してください。 大門委員: 今までは、ベタベタな状態のビン類を出すのは忍びないと思い洗って出していましたが、その必要はないのですね。 事務局: 市民の皆様の中には、それらのビン・缶類を洗浄して出す方もいらっしゃいますが、そのお気持ちは分かりますが、結果としてごみとして処分する物に対してエネルギーと手間を掛けることは好ましいことではないと考えております。 辻村委員: 汚れたペットボトルやマヨネーズなどのポリエチレン容器は、可燃ごみとして出せばよいでしょうか。 事務局: 油脂性の汚れのある物は、可燃ごみとして出してください。 濱委員: レトルトパックなどの汚れも洗わずに可燃ごみとして出してよいのですね。 事務局: 洗わずに、可燃ごみとして出してください。 大門委員: ごみの出し方について、まだ理解しきれていないことも多いと感じました。 事務局: 今後も、ごみの分別、出し方の周知に努めます。 会長: 不燃ごみの中の小型家電はどのような物がありましたか。 事務局: ドライヤー等の小型の物で壊れた物がほとんどでした。 会長: 議題2についてはよろしいでしょうか。 委員一同: 同意。 会長: それでは、議題2について、本日はここまでとします。続いて、議題3その他について、事務局より願います。 事務局: 次回の第5回審議会は、前回ご案内したとおり、10月25日の午後1時に市役所防災センター横スロープ下に集合し、プラスチックや不燃ごみのリサイクルを行っている国立市の環境センターを視察します。案内の通知は後日送付します。 次に、諮問3「狛江市一般廃棄物処理実施計画について」、平成29年度一般廃棄物処理実施計画の策定を行います。 平成27年度のごみ排出の実態を踏まえ、計画を策定してまいりますが、審議会で検討していただく素材としての案を後日送付いたします。 案をご検討いただき、次々回の12月の審議会でご意見を賜りながら審議を進め、平成29年2月の審議会では答申としてまとめていただければと考えております。 なお、12月の開催日程については、次回の視察で調整してまいりたいと考えております。 会長: 何か質疑などございますか。 重国委員: 審議会のスケジュールの再確認をさせてください。 事務局: 諮問1・諮問2については、答申を平成30年1月に出していただきます。 諮問3については、実施計画を平成29年2月及び平成30年2月に年度毎の計画として出していただきます。 会長: 議題3についてはよろしいでしょうか。 委員一同: 同意。 会長: それでは、議題3について、本日はここまでとします。次回は10月25日午後1時に市役所防災センター横スロープ下に集合し、国立市の環境センター視察を行います。通知は後日事務局より送付します。これにて、第4回ごみ半減推進審議会を終了します。お疲れ様でした。 |