令和3年度第3回狛江市市民参加と市民協働に関する審議会会議録(令和3年9月9日開催)
1 日時 |
令和3年9月9日(木曜日) 午後7時~8時58分 |
2 場所 | 狛江市防災センター401・402会議室(オンライン含む) |
3 出席者 |
委員:奥村隆一、関谷昇、西智子、深谷慎子、岡本千栄子、麻宮百、石田琢智、伊東達夫、伊藤秀親、小林未結希、大門孝行、馬場正彦、箕輪明久、若山拓也 事務局:政策室長 冨田泰、政策室市民協働推進担当 馬場麻衣子、高橋健太朗 |
4 欠席者 |
なし |
5 提出資料 |
資料1 令和3年度市民協働事業提案制度の提案事業について(答申案) [3919KB pdfファイル] 資料2 令和2年度こまえくぼ1234の管理運営についての評価報告(案) [213KB pdfファイル] 資料3 令和3年度参加と協働推進市民フォーラムの実施について [92KB pdfファイル] |
6 会議の結果 | |
1.開会 (1)配布資料の確認
2.議題 (1)市民協働事業提案制度の審査結果及び答申(案)について -資料1に基づき、事務局から説明-
(会長)行政提案型については、基準点が未達だったので、内容の見直しを提示しながらの採択という形でまとまっている。市民提案型は、基準点については満たしているが、事業の拡充というか市全域のモデルケースとなるように実施するという見直しを条件に採択という形になっているが、実際審査された委員の方に報告、感想をいただきたい。 (委員)コロナ禍の中で提案をされること自体が頑張っているとは思った。ラグビー協会の提案については、例えば謝金が計上されているが根拠がないためそれが妥当か分からないといったこと等まだまだ難しいところがあると感じた。根拠があり、妥当性があることを見せていただかないと、判断ができないことが実際のところで、事前相談の段階でもう少し詰められていたらスムーズだったと思う。 (委員)評価点を見るとかなり割れているところもあるが、意見としてはかなり共通している部分があると思った。計画書には根拠資料を付けるべきだと思う。詳細な計画書が出されないと十分な審査ができないという点もあるのではないかと思う。事前相談をされているとは思うが、市との意思疎通をしっかりしておかないと、プレゼンテーションの場で「ちょっと違うんじゃないかな」という点もあった。 (委員)両者ともよい提案だと思って審査していた。ただ、もう一味足りないという感じがして、ラグビー協会の提案については、狛江高校のラグビー部のボランティア活動の機会創出といった話があったが、それは当日しか行わないということで、それであれば、企画から高校を巻き込んで進めた方がよいのではないかと思った。また、町会の提案については、町会エリア内だけで効果測定を行うという説明だったので、広域的に市全体で実施した方がよく、もう1つ2つ工夫があるとさらによいと思った。 (委員)今回点数としては非常に低かった。基準点に達しない場合にクリアするのにある意味ハードルを感じつつ、だからこそ市民協働なのかなと思った。今ラグビー協会の関係で意見が出ていたが全くその通りで、前に提案していたものとほとんど変わらない部分がある。 (会長)皆さん真剣に見ていただいたからこそ、細かい点も含めて御意見いただいたと思う。今のような形でこれからのものを磨き上げるところをまさに市民協働で行っていくということは委員のコメントをお聞きしていいなと思った。市民フォーラムも例えば、今回の町会の提案内容を更によい内容にしていくにはどうすればよいかということをみんなで議論するという形のフォーラムにする等、より具体的な生のケーススタディという形で議論も白熱するかなと思った。 なかなか難しい実情もあるが、意欲を買って条件つき採択という形で進めるということでよいか。 -内容について委員了承-
(2)市民活動支援センター総合評価(案)について -資料2に基づき、事務局から説明-
(会長)評価内容について、気になる点等あるか。 (事務局)皆さんから多くの意見等いただいており、なるべく詰め込んだ形としている。 (会長)委員の評価はまとまっていたか、分かれていたか。 (事務局)A評価が多かった方もいる一方でD評価としている方もいたが、最終的にまとめてみるとC評価となった。こまえくぼ1234の全体的な内容としても、コロナ禍によってアンケートができなかったこと等もあるが、その分柔軟な対応ができているという意見が多かったため、Cの「期待どおり」が妥当なところかと思う。 (会長)バラつきはあるが、平均するとC評価ということであるが、異論等なければこの内容でまとめたいと思うがどうか。 (委員)前回のヒアリングの際、コマラジをどのくらい聞いているのかという内容で、センター長に質問があったと思うが、確認したところテレビの視聴率のようには調べることができないということだった。 -内容について委員了承-
(3)市民フォーラムについて -資料3に基づき、事務局から説明-
(会長)より詳細なフォーラムの内容については、実行委員の皆さんに委ねる形とするが、今日は方向性について合意ができればと思う。一番大きい点が、新規の方向けということで、今まではどちらかといえば、市民活動をされてる方、団体メンバーを意識したフォーラムが多かったが、今回は認知度を高めるという目的を基に、これまで市民活動や市民参加に関わってこなかった方たちの裾野を広げるといったところに主眼を置こうといった内容である。 (委員)今後のスケジュール案の中で、12月1日号または12月15日号の広報での募集開始とあるが、もう少し時期を早めた方がよいのではないか。 (事務局)広報原稿の締切が発行月の約1カ月前となっているため、内容の確定等日程的に厳しいと思い、12月分での掲載予定としている。 (委員)チラシ配布のタイミングに合わせることはできないのか。 (事務局)できるだけ早く内容を固める形にして、チラシは準備ができた時点で配布等行い、広報については12月以前でもタイミングが合えば掲載する形としたい。 (委員)新規の方ということは若い方たちに来ていただきたいということだと思うが、若い方たちは仕事をしている人が多く、スケジュールが早めに分かった方が動きやすいと思う。 (会長)若い方は広報を見るものなのか。 (事務局)若い方は少ない。別のアンケートで、情報収集に関して、年配の方は広報を利用される方は多いが、若い年代になるにつれて広報と回答している方は少なくなっていた。広報以外でもホームページ、ツイッター、また今はLINE等もあるので、いろいろな手段を使って伝えていかなければいけないと思う。 (委員)市のフェイスブックもある。また、市民の方が作っているフェイスブックの交流会のようなものもある。 (会長)既にそういったグループがあれば、そこに入れば一気に広がり効率的である。行政と市民が一対一だとどうしても関係が薄い。コミュニティの中に情報を入れることによって、あの人も行くなら自分も行こうかなといった相乗効果が出てくると思うので、ぜひ検討いただければと思う。 (事務局)調整が必要なため、現状どのような形で行っているのかも含め確認させていただく。 (委員)どのコミュニティに働きかけるかということが大きいと思う。フォーラムの目的が何なのか、ターゲットは誰なのかという点を事前にしっかり固めてからどういう働きかけが効果的か考えながら進めていった方がよいと思う。 (会長)このあたりは実行委員会でも議論を進めていただきたい。方向性として、ターゲットや新規の方向けということは御了解いただけるか。 -内容について委員了承-
(4)市民参加と市民協働の実施状況に関する総合的評価について -資料4・5に基づき、事務局から説明-
-総合的評価を行うにあたっての意見交換- (会長)資料4のとおり、「市民参加の実施等に係る評価」の部分で「自分(市民)が行政活動に参加するためには何が必要か」、「市民協働の実施等に係る評価」の部分で、「自分(市民)が市と協働するために何が必要か」と分かれているが、時間にも限りがあるので、まとめて議論させていただきたい。最初は個人で考えていただき、その後みんなで議論すると一番いいアイデアが出るということなので、今回はこの形で進める。まず、市民参加や市民活動に関心を持つために必要なことについて考えていただきたい。 -各自検討- (会長)人のアイデアを盗んでいただいて構わない。皆さんの意見を聞いて、思いついたことを加えていただければと思う。 (委員)小学校で子どもたちが自分の手で空間を変えていくといったことを行っている。なぜ始めたかというと、保護者として学校に関わった時に、学校はなぜこんなに殺風景なんだろうという疑問からだった。疑問や好奇心等から自分にできることは何かということから始めたということが私の実体験である。社会に関心を持つというか、出会いがあるかどうかということはあるが、その人自身の好奇心とそれを発信した時に集まってくる人たちのパワーだと思う。 (会長)活動するきっかけが疑問点や好奇心が出発点という形だったと思うが、実際、疑問点等持っているままで終わる人も多いと思う。活動の後押しやきっかけみたいなものはあったのか。 (委員)学校の先生と話していて、「できたらいいよね」ということで、先生たちも殺風景ということは分かっていたが、自分たちの手では余裕がないというところだったので「やりましょうか」「できますよ」みたいな話の中から、「じゃあやってください」みたいなうまいマッチングがあった。そのタイミングが合った点と、そういうところに積極的に活動を受け入れてくれる校長先生がいらっしゃったという出会いだと思う。 (会長)疑問を疑問で持っているだけではなくて、疑問をぶつけたという点から全てが始まったのかなと思う。 (委員)私も疑問から始まり、子どもの幼児期などに、私が子どもの頃育ったような育ち方ができない現状、大人の都合のいい状態に振り回されている子どもたちの現状があり、子どもの価値観で遊べるところということで、プレーパークを作りたいということで始めた。 (会長)自分ごととして捉えることが大事かなと思う。仲間が広がっていったという点で鍵になったことはあるか。 (委員)子どもたちを遊ばせている自主保育の団体から始まり、その保育の中でどこに行っても子どもたちは制限をしないといけないという現状があり、疑問を私の周りの人たちも同じように持っていた。そこからさらに活動を進めると、賛同者が集まってきた。 (会長)何か自分のできる範囲でやってみて、反応を見て面白いから入って来る人がいて広がっていったということか。 (委員)自分の言ったことが行政に取り入れられたとか、本当に変わっていくという経験をすることで、次につながったと思う。 (委員)自分自身、行政等にはあまり関心を持っていたわけではないが、無作為抽出でハガキが来て参加した。これもきっかけの一つにはなっていて、ここから発展することもあるかもしれないので、引き続き参加できればと思う。 (会長)今回参加していただいている皆さんは、やはり無作為抽出のハガキが後押しになったということはあると思う。人によって目から入る文字情報で動く人と、耳からの方が入る人がいて、いくら文章があっても全然頭に入って来ないが、言葉で言われると入って来る人もいるとのことである。そういう意味で言うと媒体も読む媒体と、聞く媒体、ラジオ等多様な媒体で発信することが多くの人に伝わるのかなと聞いていて思った。アドバイザーはこまえくぼにいるということでよかったか。 (事務局)こまえくぼの職員が相談に対応している。 (会長)やはり周知がもう少しできれば、アドバイザーがいるのに使いきれてないという点は少し乗り越えられるかなと思う。 (委員)コロナでリモートになり、自宅にいることが多くなったということが物理的に地元を見つめ直すきっかけになったと思う。仕事も絡めて他の地域に行くことがあり、特に田舎に行くと地元にすごく誇りを持っている人たちに触れていいなあという感情を持った。振り返ってみると、今住んでいるところにどれくらい愛着を持っているか考えるようになったりもしたので、他の地域の人と触れることはきっかけになった。 (会長)地方の方と話した時に、誇りを持っているなと感じたのは例えばどのような時だったか。 (委員)いいところをいろいろ勧めてきたところかと思う。いい意味で温かく自分がいるところを感じているなと思った。すごくつながりが強いところなんだなと思った。 (委員)無作為抽出により審議会を知って、市民参加について知ったが、そもそも市民参加というものを知らず、どういった取組なのか全く分からない初心者の状態だったので、知るために参加しようと思い応募した。先ほど言われたように、共通言語が必要という点で、確かに狛江市に住んでいると人に言うと、「何があるところ?」と言われるので、「それはもったいないな、いいところなのにな」ということがあった。 (会長)実は、情報発信も重要なテーマで、次回以降もまた議論する場があるので、是非御意見いただきたい。 (委員)無作為抽出で参加しているが、タイミングとその機会が偶然合ったから参加できている。まず、自分に意欲があり、そのタイミングが私の場合、1カ月前でも後でも参加していないと思う。偶然その時ハガキが来て参加できたので、どちらかというともっと門戸を広げてもらった方が参加しやすいと思う。 (会長)情報発信だけでない気がした。聞きたいということもあるので、情報のやり取りは双方向なのかもしれない。情報発信については、そのあたりも含めもう少し拡大定義をして考えることができればいいかなと思う。 (委員)タイミングと、生まれも狛江で、市役所とも仕事をさせていただいて、郷土愛と還元といったところで、無作為抽出のハガキが来て、自分も何かできるのかなといったところで活動させていただいている。会社自体も狛江にあったので、会社の後押しもあり、いろんな人と交流してきなさいということで理解もあった。 (会長)会社からの後押しがあったということは、恵まれた状況だと思う。 (委員)先代の社長が青年会議所で狛江の活動もしていて、私も社長に付いて市の活動もしていたので、そういったDNAみたいなものもあったのかもしれない。 (会長)市内の企業に働きかけて、勤務している方に市民参加とか市民活動を働きかけるということもあるのかなと思う。 (委員)参加のきっかけは私も無作為抽出のハガキが来たことだった。ただ、そこに至る過程が、狛江に引っ越してきてからの35年間にあるのかなと思う。子どもが小さい時はボーイスカウト活動で、市内のいろいろなところを巡っていて、特に皆さんから狛江の子はおおらかで、のんびりしてるねということは言われていたこともあった。そういう子どものために自分は何ができるのかなというところが、子どもが成長するに従って、私の心の中でも成長があったのかなと思う。それが地元への愛着というところに固まってきたと思う。それとちょうど定年退職して心の余裕と自分自身の余裕ができたタイミングが合って応募することができたのではないかなと思っている。定年する何年か前に、もし定年したらこういうことをやってみようということをずっと考えてはいたが、どこから入っていいのかということはなかなか難しい。 (会長)シニアの地域参加はハードルがあり、きっかけがなかなかない。その時に、定年という一つの区切りの中で、そこで途方に暮れてしまうところを、市民参加とか地域の担い手になっていただける、行政から見ても価値ある人材、宝なのでその切れ目のところでつないでいく情報発信なり引き込む仕組み等ができれば裾野が広がりそうな気がする。 (委員)私も最初ハガキをもらって参加したと思うが、その時どういう気持ちだったかということは思い出せない。気軽に返してしまった気がする。その時のことを思い出して考えると、気軽に参加できますよとか、ウェブでも参加できますよみたいなことを示していただいて、全体感が分かるともっと参加する方がいるのかなと思った。 (会長)身近な話として受け取れるので、こういった話のエピソードが1、2件でもいいと思うので、普通の人でも活動できるという身近な発信がホームページ等でもできればいいなと思った。 (委員)30年近くミュージシャンをしているが、仲間の一人がコマラジに番組を持っていて、たまたまゲストで行った際に、私が狛江市民ということで、プロデューサーの方から番組を持ってほしいというお話があり、初めてだけどやってみようと思ったことがきっかけだった。もともと音楽活動とは別にあいとぴあセンターで手話を2016年から勉強していて、そこで社会福祉協議会の方たちともつながりを持つことができた。 (会長)学びたいという意欲のある人の集まりはやはり向上心があると思う。学んで得たものを次は使いたいとなり、そうすると活動につながるので、講習会などの学ぶ場のコミュニティに対して、市民活動や市民参加に関する情報を発信すると効率的に裾野を広げることができると思った。 (委員)これだけの皆さんの情報をどう発信したらよいかということを今思っていた。すごくエネルギーのある方は自分で疑問を感じたものを自分で行動に移すことができるが、そこができないというか「まあいいか」となるのが一般的な市民だと思う。そうすると、疑問や好奇心を吸い上げる組織がほしい。こまえくぼの認知度を上げるという課題もやるとなるとなかなか難しいので、市がもう少し動かないといけない時なのかなと思う。吸い上げたものを振り分ける作業、そしてこまえくぼで細かくやり取りができるような組織を作っていくことも一つかなと思いながら聞いていた。 (委員)誰しも仕事を持っているので、気持ちはあっても仕事や生活で精一杯で時間が取れないということもあるし、狛江市のことを考えるという思考自体も生まれにくいのではないか。自分も何かやりたいなという気持ちはあったが、仕事は方向性が海外を向いていたし、20年くらい日本にいなかったのでチャンスがなかったが、市の活動等でこういったことが身近に感じることができるのではないかなと思う。 (会長)私も片道1時間30分以上だが、オンラインでこの時間が消えたので、これが市民活動や地域活動を行えるチャンスである。そういった意味ではコロナは前向きに後押しになる部分もあって、それをうまく活用した取組ができるとよい。SNSが鍵だと思いつつ、それとともに電話で誘われてというきっかけもある。お願いしますと電話で言われると、通常の情報が流れてくるよりは重いので、うまくローテクを使いながらの情報発信も鍵なのかなと思う。 (副会長)参加のために何が必要かについては非常に難しい課題で、そういう意味ではずっと考え続けていかなければいけないと思う。ポイントの1つは、具体的に何が問題になっているのかということが情報として共有されているかどうかということである。地域の中、行政としてされていることの中でも見えてくること、いろんな問題状況があると思うが、具体的な形で発信、共有されているかどうかが大事である。どうしても人は一般論では動かなくて、具体的に自分に関わる情報を受け止めることができて動き出す。何か自分事にできるきっかけみたいなものを併せて作っていくことが大事かなと思う。 (会長)かなりいろいろなアイデアや御指摘、副会長からも合致する深い話もあったので、一度整理していくと、かなりいい内容がまとめられると期待している。それを次回議論できればと思う。
3.その他 次回の審議会については11月10日(水曜日)午後7時からの開催とする。また、第5回・第6回の日程についても、後日メールにて調整させていただく。
-閉会-
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