令和6年度第2回狛江市市民参加と市民協働に関する審議会会議録(令和6年7月16日開催)
1 日時 |
令和6年7月16日(火曜日)午後6時30分~8時30分 |
2 場所 |
狛江市防災センター401会議室(オンライン含む) |
3 出席者 |
委員:重藤 さわ子、西 智子、深谷 慎子、岡本 千栄子、麻宮 百、伊東 達夫、遠藤 貴美子、鳥塚 鈴子、吉田 明広、千葉 尚政、上野 良歌 事務局:政策室長 杉田 篤哉 |
4 説明者 |
こまえくぼ1234 センター長 大山 寛人 |
5 欠席者 |
関谷 昇、伊藤 秀親、箕輪 明久、松浪 大輔 |
6 配布資料 |
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7 議題 |
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1.開会
-委員紹介- (1)こまえくぼ1234へのヒアリング及び評価について (会長)評価等については、後日、事務局よりデータで送られてくる評価票へ入力し、事務局へ提出していただく。評価票右側の特記事項については、資料1-4の形で、最終的に評価をまとめて報告書にするため、「こういう点が評価できる」「こういう検討課題がある」といったアドバイスや、こまえくぼにとって有益と思われる事項等について記入していただきたい。 1期目の委員の方については、初めて参加して、いきなり評価ということが難しいと思われる。評価が難しい場合は、無理に数値評価や根拠を示していただく必要はなく、特記事項へ気づいたことのコメント等を記載していただくことでよいと考えている。 (委員)1期目の方が評価をする、しないについては、この場で検討しなくてよいか。 (事務局)可能であればお願いしたいが、評価が難しい場合には、必須でなくてよいと考える。 (会長)「評価」というのは責任性を伴うものであるため、1期目の方が無理して数値評価する必要はないのではないかと事務局へ進言させていただいた。ただ、本日は、センター長に説明していただき、活動について理解するよい機会なので、是非、質問して理解を深めていただき、コメントやアドバイスは積極的にしていただきたい。 また、2期、3期目の方については、これまでの評価の内容に基づいて、どのように改善、進捗されているのか等をチェックしていただければと思う。
-資料1-1に基づきこまえくぼ1234センター長より令和5年度事業等について説明- ・ボランティアと市民活動の違い ボランティア活動とは個人の意思による活動で、市民活動は同じような想いの個人の方が集まって団体化し、組織化され、動いていくこと、また、課題に向けて継続的に続けていくことである。こまえくぼでは、市民活動を行っている皆さんの支援を行っている。 ・施設の利用状況と事業収支 (委員)施設の改修工事により不便になるということは、改修が終わればよりよくなるのか。 (センター長)移転後はスペースが広がる。 (委員)事業費の支出とは具体的に何か。 (センター長)講師謝礼、支援者への謝礼が多い。 (委員)講師の選定は誰が行っているのか。 (センター長)基本的にはセンターで行っている。 ・事業実施状況(相談・マッチング・ネットワーク・拠点) (委員)ネットワークについては、ネットワークの構築を支援するという意味ではなく、何かをやりたいときに、ネットワークを活用してもらえるように支援するという意味か。 (センター長)どちらかというと、ネットワークを作っていくという意味である。 (委員)趣旨としては、ネットワークを構築したことで、そのネットワークを活用していただけたということか。 (センター長)その通り。 (委員)CSRが70事業所登録とあるが、登録企業の規模と内訳を教えてほしい。 (センター長)大きな企業は少ない。喫茶店やレストラン等市内で頑張っている事業所が多い。中学生の職場体験等の協力事業所に登録いただくなどしている。 (委員)マッチング先の事業所は基本は市内の事業所になるのか。 (センター長)繋ぎ先が狛江市であれば、市外の企業でもよい。 (委員)社会貢献活動が今年度増えたわけだが、活動のポイントとして動かれたことはあるか。 (センター長)法人から特命職員が配置され、その職員が中心となって市内の企業を回って事業を進め、一緒に動いた状況がある。 (委員)実際の来所人数は1,000人程減ったが、相談件数は増えている。来所はなかったが、相談件数が増えた要因があれば何か教えてほしい。 (センター長)団体からはメールや電話での相談が増えた。 (委員)こまえくぼの相談業務は全てセンターの職員が受けて対応されているのか、専門ごとに分担されているのか。 (センター長)センターで一旦受け、答えられないものについては専門相談につなげる等繋ぎ先を見つけて繋いでいる。 ・事業実施状況(情報収集・発信、交流・人材養成・研修、調査・研究、啓発、アドボカシー、サービスの維持向上) (委員)一つ一つの事業がどこに関わっていくのか。テーマが多く流れが見えない。活動報告の方法を、最終的な目標、そこに向けた計画、実行、振り返り、次年度に向けた取組み等順序立てて、流れを示していただくと分かり易くなる。 (会長)成り立ちとしては、市民参加、市民協働の実施手段として、こまえくぼのような市民活動支援センターがその取組みを担い、これまで活動実績を積み重ねてきた。今年度は、これまでの評価方法を踏襲する形で評価をしていただくが、委員のコメントにもあるように、評価方法の改善については、今年度の審議会の重要なミッションと考え、審議会の中で整理していければと考えている。 (委員)個別の報告でなく、相談から始まったものがどのように展開して、どうなっていったかという一連の流れを報告していただいた方が分かり易いと感じた。 (会長)評価票自体についても、来年度に向け、お互いによりやりやすく効果的な評価体系に改善できればと考えている。 (委員)1期目の委員の方の評価について、市民の意見を挙げることに意味があると思うので、1年目の方も是非、事務局に挙げていただいた方がよいと感じる。 (委員)皆さん、辞退するつもりはないと思う。 (会長)改めての説明だが、市民参加、市民協働の実施手段としての市民活動支援センターの活動についての数値評価を無理に行うことはないが、市民としての意見や、当然本日の説明を受けてのアドバイスやコメントは、是非記入していただければと思う。 (事務局)評価票については、7月31日(水)までに提出をお願いしたい。
(2)市民公益活動事業補助金選考結果について -資料2に基づき事務局より説明- ・選考会での基準が60点であったことから、今回は申請団体全てが交付となっている。交付額についても、減額はなく申請額と同額で決定している。 ・来年度の補助対象分より、前年度申請の形に変更となるが、12月頃の募集を予定したいと考えているので、周知等は早めに実施する予定である。選考については年度末になると思うが、今回担当していただいた委員に加えて、改めて調整させていただく予定なので、その際は協力をお願いしたい。 (会長)選考を担当された委員の方からコメントをお願いしたい。 (委員)積極的に活動されている団体ばかりであったが、経費の一部の補助であるという理解がされていないところがあった。また、対象経費に対しての理解が薄いところがあった。できれば受付時に事前チェックとアドバイスをお願いしたい。誰のための、何の活動なのか明確でない事業もあった。もっと内容に踏み込んで検討していく必要を感じた。 「この補助金を使うことでこういう利点がある」「私たちの活動がこんなによくなる」といったプレゼンテーションをしていただきたいが、どうしても自分たちの活動の説明で終わってしまう所があるため、上手なプレゼンの方法についてもアドバイスしていただければよいと思った。 (会長)書面審査、事業の目的の確認等事前のやり取りをすることについて、事務局には来年度の申請時の検討事項としていただきたい。 (委員)必要な範囲内で申請されていたと感じた。申請額等が控えめな内容で心配になるような部分もあった。私も補助金があることの利点をプレゼンしていただければよいと思った。
(3)市民協働事業提案制度応募状況について -資料3~6に基づき事務局より説明- ・応募件数は行政提案型0件、市民提案型1件であった。 ・今回応募のあった団体は、令和4年度に行政提案型事業として採択し、令和5年度に事業を実施、また、令和5年度には市民提案型事業として提案を受け、同様に事業を実施している。 ・審査会では、提案団体が提出した書類とプレゼンテーションをもとに審査し、その内容を踏まえ、最終的に審議会として採択等の答申を次回の審議会で検討し、市長に答申していただき、その内容を受け、市が最終決定を行う。 (委員)応募のあった1件について審査するが、審査の結果でどうなるのか。 (事務局)来年度の実施を提案してきた事業について、採択するかしないかの判断になる。 (委員)提案は1件しかないのか。 (事務局)行政提案型は0件、市民提案型は今回の1件だった。 (委員)応募がなければどうなるのか。これまでの応募件数などを含め、この事業をどうしていくのか検討したほうがよいのではないか。 (会長)市と協働して事業をやろうという前提部分が難しい。今回の市民提案は、最前線の課題を行政と共有したいという意味で提案したという成り立ちもあるのかと思うが、それ以外のケースを考えたときになぜ市の協働が必要なのか。できれば補助金をもらい自由に活動したい、といったケースが多いように思われ、市との協働となると、意外と難しいように思う。市との協働事業は、どうあるべきで、どういう方向に行くべきなのかについて、今後審議会の意見が重要になってくるかと思う。 (委員)行政提案型への応募がなかったということは、行政の考えるニーズと、市民の考えるニーズが合っていないということではないか。 (会長)協働できる団体がないということなのかもしれない。 (委員)件数が出てくれば選考が必要と思うが、1件について審査の必要があるのか疑問があった。事業を実施し、その事業の結果を評価していく方法等でもよいように思う。 (会長)審議会の役割として、そのような意見を集め、検討していきたい。 (委員)行政提案型は、誰がどう意見を出しているのか。 (事務局)毎年、全庁的に募集をするが、今年度については、各部から挙がってきた事業を整理して、市民の皆さんに行政からの提案として募集をしている。 (委員)前年は4件、その前は2件と年々募集件数は増えており、そういうことから言うと、行政側としても本当は市民とやりたいということが皆さんの声としてあるということか。 (事務局)全庁的に募集してもなかなか出てこない現状はあるので、ある程度働きかけて設定しているというところはある。 (会長)前回、副会長が話されていたが、行政として市民との協働を進めなければならないという必要性は強く感じているものの、そういった推進体制にあまり慣れていないので、まずは経験値を積んでいかなければいけないということだろう。自発的に事業は出てこないが、出してくださいと言われたら出てくるということは、まだちょっと荷が重いということはあるのかもしれない。 (委員)今回の行政提案型の募集テーマは何だったのか。市民としてやりたいと思うものがあまりなかったりするということが毎年思う部分であった。 -今年度募集した行政提案型9件のテーマについて事務局より説明- (会長)前回、副会長の資料の中で、行政の目線と市民の目線のところにずれがあるという説明がされていた。少し厳しい言い方をすると、行政の活動と市民の活動というのは、やはり種類が違うところがあって、当然そこを合わせていくということがこれからの時代必要だが、どちらもその経験値がないというところだと思うので、もし今の状況としてうまくマッチングができていないのであれば、うまく両者の目線を合わせるための活動ももう一つ必要だと思う。応募がない状況が続くのであれば、その間の仕組みを考える必要があるということで、我々としては、行政目線と市民目線が噛み合ってないのではないかという仮説を持って、本当にそうかとか、その間をどうやって繋げばよいのか等を今後審議会で議論するということかなとは思う。 (委員)今回の行政提案型は、純粋に楽しそうではないという印象である。狛江の農産物とかすごくよいと思うが、具体的なタイトルか何かが必要だと感じた。1つ1つはすごく大事なことだが、そこに何か1つキャッチーな、具体的な何かがあるともう少し市民が分かりやすく、引っかかってくるのではないかなと思う。 (会長)市民活動をしている方たちに参加してもらって、ワークショップとかで、まずは行政提案のテーマをより市民活動目線の表現にする検討などしてもらってもよいのかもしれない。 (委員)件数を絞ってもよいかもしれない。多数決を取って、もう少し市民が手を挙げることができるようなアイデアを出し合ってもよいと思う。 (会長)提案の仕方をもう一歩先まで検討するということか。 (委員)具体的に見えた方がよい。例えば、来年度また同じように9件挙がった場合、その中から審議会等の中で、ブラッシュアップして、絞って、更に具体化して掘り下げて、こういう提案の仕方で市民に発信するのはどうかというところまでできれば、市民目線が入り込んで行政提案型として出せるのかもしれないと思った。 (委員)テーマを聞いただけだとみんなそう思う。それではこれはどうなのかというところで、市民と行政との対話が始まって、新しいものが出てきて、そういう点での行政提案型ではないだろうか。 (委員)こまえくぼとのマッチングは別か。団体のことをよく知っているので、根回しではないが、行政から提案があった時に、団体をこまえくぼがマッチングできるとよい。 (事務局)相談があった時には、紹介はしてもらっている。 (会長)提案してくださいという形だとなかなかうまくいかないのであれば、提案の仕方をもう少し市民協働で考えませんかということでよいか。 (委員)こまえくぼに間に入って考えてもらうということも1つの手だし、審議会で練るということも1つである。 (会長)もう1つ咬ませないといけないのではないかということが今日の総意だと思う。 (委員)広報等で発信しているが、私たち委員ですら知らないという広報の問題がある。ワークショップとかで少し練ってみるチャンスを作って、それを審議会でやるのか、それともこんな提案があるといった説明会でも動画でも何でもよいが、今市はこんなことを考えているといったことを発信することも考えられる。一昨年は行政提案型がすごく少なかったので、まずは市民と一緒にやろうという意識を作ってくださいよとお願いしてこれだけ出てきたのかなと思う。その次の、本当に一緒にやりたいなという気持ちになるためには、今の意見と広報をどうしていくか。ワークショップみたいな感じで、市はこういった課題を抱えていて、みんなの力が欲しいんだみたいな発信の仕方等を今度は考えなくてはいけないということだろう。待っている姿勢ではなく、市民協働は一緒にやろうというものなので、テーマのところから一緒にやる姿勢を大きく出していくことも来年度は考えていただけたらよいかなと思う。 (委員)一緒にやるメリットが何なのかが見えない。 (会長)行政としても本当に一緒にやらないとできないと思っているのか。 (委員)担当部署の本気度に温度差があるのではないか。 (委員)例えば、高齢者等への見守り事業のところが、行政提案型として示されているが、恐らく、市民からいろいろな相談やもっとこういうことをしてほしいということがあって、それがこういう形の提案になったのかなと私は思っていた。全くそういうことがなく、行政が頭の中だけでこういうことを出した方がよいのではないかとなったものばかりではないと思う。やはり、市が市民の要求に応えることができず困っているからここに出てきているのではないかなと思う。そこの意味で、行政提案型という固い言葉ではあっても、市民との繋がりはあるのではないかと思っていた。 (会長)表現の仕方等、行政からの示し方ももしかしたら改善の余地があるのかもしれないということで、今後、本審議会の市民参加、市民協働の評価の中でしっかり検討していきたいと思う。
(4)その他 ・第3回審議会は8月27日(火)午後7時より開催する。 (閉会)
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