狛江市まちづくり委員会議事録要旨(平成28年10月6日)
1 日時 |
平成28年10月6日(木曜日) 午後7時~10時 |
2 場所 | 狛江市防災センター4階 402会議室 |
3 出席者 |
卯月委員長、井上副委員長、澤野副委員長、加藤委員、久光委員、津田委員、松坂委員、平野委員、野田委員、荒山委員、五十嵐委員、岩永委員 小俣和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事(兼)まちづくり推進課長、三宅まちづくり推進担当主幹、富永まちづくり推進担当主査、小嶋主任、榊田主任、福井主任 |
4 欠席者 | 佐藤委員、寺内委員 |
5 議題 | 1.新委員の委嘱について
2.新委員長及び新副委員長の選任について 3.構想検討会に関する説明((仮称)喜多見計画について) 4.住民ヒアリング((仮称)喜多見計画について) 5.その他 |
(開会 午後7時)
1. 新委員の委嘱について 事務局 :これより第56回まちづくり委員会を開催する。10月より新委員が選任された。委員長が選任されるまで事務局にて進行する。新委員の方には委嘱状をお渡しする。順に自己紹介をお願いする。
(委員・事務局 自己紹介)
2. 新委員長及び新副委員長の選任について 事務局 :狛江市まちづくり委員会運営規則に従い、委員の互選で委員長1名および副委員長2名を選出したい。推薦等はあるか。 委員 :学識も豊富かつ実務にも長けている卯月委員にお願いしたい。 委員 :異議なし。 委員長 :狛江市のいいところを活かしながら、前向きに新たな提案をしていくような委員会としていきたい。よろしくお願いする。 委員長 :では、副委員長の選任を行う。どなたか推薦等はあるか。もしいなければ、まちづくりのコンサルタントをしており経験豊富な井上委員と長くまちづくり委員会に携わっており、建築の設計をご専門にしている澤野委員にお願いしたいと考えるがいかがか。 委員 :異議なし。 事務局 :委員長及び副委員長が選任されたので、委員長に進行をお願いする。
3.構想検討会に関する説明((仮称)喜多見計画について) 委員長 :次第に従い、議事を進行する。(仮称)喜多見計画に係る構想検討会の説明を、事務局よりお願いする。 事務局 :(仮称)喜多見計画概要について説明する。(仮称)喜多見計画は、狛江市岩戸北二丁目の一般財団法人電力中央研究所(以下「電中研」という。)敷地であった場所で計画される3棟目のマンション計画であり、予定戸数は132戸である。この計画に対し近隣住民からの意見が出されており、現在近隣住民と事業者の間の調整を構想検討会で行っている。6月30日のまちづくり委員会で近隣住民及び事業者のヒアリングを行い、構想検討会で調整すべき3つの論点を整理した。 まず、一つ目の論点は「論点A まちづくりルールについて」である。前回の構想検討会において、市、近隣住民、電中研及び事業者において地区計画等(まちづくりルール)を検討していくことで結論が出ている。しかし、近隣住民から、事業計画を進める前にまちづくりルールを定めるべきとの発言があった。委員会では、マンション計画とまちづくりルールの検討は別に進めていくことを共通認識とすることが確認されている。 二つ目の論点は、「論点B 第一種低層住居専用地域への配慮」である。これはまちづくりルールの中で最低限守らなければならないルールである。既に整理された(仮称)岩戸北計画でのルールは最低限継承し、これに加えてできることを調整していくこととなる。なお、(仮称)岩戸北計画でのルールは、以下のとおりである。 ア.緑地帯1m以上、歩道状空地2m以上をあわせた3m以上の緑道的空間の整備 イ.天空率の不採用 ウ.近隣住戸との離隔距離15m未満の箇所についてプライバシーの配慮の実施
これに対し、現段階での事業者からは以下の提案がなされている。
・近隣住民敷地の道路境界線より水平距離15mまで高さ15m、20mまで高さ18mとする。
三つ目の論点は、「論点C 駐車場の安全対策」である。65台分の駐車場を整備すると事業者から出された安全対策についての評価である。 委員長 :まちづくり委員会では、まず住民の方の意見を聞き、事業者に修正をお願いし、行政を交えた三者で、公開で議論を行っている。3回程度での収斂を目指しているが、実際は非常に長期に渡ることもある。本日は、もう一度近隣住民の方から意見を聞く機会を設け、近隣住民の方の意見の再確認を行うものである。 事務局 :昨年から提案をさせていただいている、メンバーの選抜について、次回の構想検討会から行いたいと考えている。 委員長 :案件が同時に複数件出ることがあり、委員の負担軽減を図ることも目的とし、役割分担していきたいと考えるがいかがか。 委員 :人数を少なくすることによって、委員個人の責任感を増すことにもつながるのでいいと思う。 委員 :人数を限定することには賛成だが、人数には幅を持たせた方がいいと思う。 委員 :まちづくり委員はどういった位置付けなのか。 事務局 :事業者の立場、市民の立場の中立的な立場で方向性を示していただき、調整会及び構想検討会で報告書を提出していただくことになる。市は、委員長からの報告書を尊重し、事業者と協定書を結ぶ。 副委員長:市民と事業者は立場が違うので、お互いに納得できるラインや客観的かつ合理的な方向性を総合的に判断していく。専門的な内容が多いが、市民目線でご意見をいただきたい。 委員 :(仮称)喜多見計画は、電中研があったので第一種中高層住居専用地域になっていたと思う。なぜ電中研でなくなるのに第一種低層住居専用地域に用途変更しないのか。 副委員長:切り売り等によって、利用用途が変わっても都市計画法上、現状の規制のまま土地を利用できてしまう。用途変更は制度上できるが時間がかかるため、マンション事業のスピードに対応できない。
4.住民ヒアリング((仮称)喜多見計画について)
委員長 :それでは、住民のヒアリングを実施する。 近隣住民:(仮称)喜多見計画の改善要望事項を申し上げる。案として、マンションの配棟を鍵型に変えること、駐車場を地下に作り自走式とすること、以上からマンションを西側にずらし、圧迫感を減らし、緑化の推進にもつなげられると思う。 委員 :駐車台数は市としては問題ないのか。 事務局 :問題ない。 委員 :(仮称)岩戸北計画の駐車台数は何台なのか。 事務局 :総戸数139戸に対して、49台である。 委員 :今回の提案は全て、東側の戸建住宅に対しての圧迫感を軽減して欲しいということでいいか。 近隣住民:そのとおりである。 近隣住民:第1回構想検討会で事業者から出た修正案には市民の意見が反映されていなかった。 副委員長:地下に駐車場を下げるのはなぜか。安全性に疑問がある。 近隣住民:機械式駐車場は通常入出庫作業を地上で行う。しかし地下にすることで遮音効果が得られると思われる。危険性があるのであれば示して欲しい。 副委員長:安全性の検証をきちんとする必要がある。 近隣住民:法律上の規制だけでなく、近隣のことを考えて建築されているマンションが多いと思う。節度を持って建築して欲しい。セットバックが無理ならば、東側の棟は5階建てにして欲しい。駐車場もできるだけ下がって欲しい。 近隣住民:駐車場の台数を減らして、地上階を低くして欲しい。 近隣住民:第一種低層住居専用地域の対岸の戸建てが道路から下がっているのを前提にマンションが計画されていることが解せない。せめて計画敷地の対岸の道路境界から15mということにして欲しい。 委員長 :この後住民の方からの意見を踏まえ、まちづくり委員会としての意見書を業者に対して出す予定である。住民の方にも事業者へ送付したものと同じものを送付する。これに対して10月17日(月曜日)の構想検討会までに事業者から回答や変更案が出てくる。この変更案や回答の内容を委員会で協議したうえで、次回の構想検討会を迎え議論していきたい。 近隣住民:了承した。
5.その他 委員長 :ヒアリングを実施した結果どう考えるか。 委員 :「第一種低層住居専用地域の既存の建物が道路から下がっているのを前提にマンションが計画されている。」というのは勘違いである。 事務局 :事業者は前面道路の反対側の道路境界から水平距離15mのエリアが15m、同じく水平距離20mのエリアは18mの高さ制限を提案している。 副委員長:事業者は、周辺への配慮について(仮称)岩戸北計画からステップアップして欲しい。 委員長 :(仮称)岩戸北計画の基準をクリアするのは当たり前である。壁面後退の距離だけでなく緑化面積の拡大により、緩衝効果は大きくなる。緑地帯に高木を植えることを要望した方が良いと思う。そのために歩道状空地2m、高木の根の寸法を無理なく確保することを考慮すると緑地帯2mを要望したい。また、高さ制限については、前面道路の反対側の道路境界から水平距離15m部分については、建築基準法第55条第1項の規定で第一種低層住居専用地域の上限高さが12mであることから、高さを12mとすることが望ましいと考える。同じく水平距離15m~20mについては、階高を一階層上げた高さ15mを採用し、同じく水平距離20m超は高さ20mとする提案で良いか。また、(仮称)岩戸北計画については、この内容で地区計画に盛り込むと既存不適格になる部分があるので、対応を検討したい。 委員 :異議なし 委員長 :続いて、駐車場についてどう考えるか。 副委員長:(仮称)岩戸北計画は72台から49台に減らしているが、これに準じて圧迫感を軽減し、前面道路の安全確保ができる台数に配慮してもらうよう台数の削減を提案する。具体的な台数は特に指定しなくてよいのではないか。 委員 :(仮称)岩戸北計画では、騒音とライトについてはどうしたのか。 事務局 :景観に配慮し壁面緑化を行うのにあわせ、戸建住宅側に向いているライトがまぶしくないように目隠し遮音フェンスを設置するとともに高木を植えることとしている。 委員 :緑化ではライトは完全には防げないのではないか。 事務局 :緑化もしくは壁によって1階層が覆われれば、まぶしさは防げるとの考えである。 委員長 :景観、通風の関係から立体駐車場の壁面は緑化する等の配慮は必要であろう。具体的には次の段階の検討でもいいと思う。 委員 :異議なし。 委員長 :続いて、保育園についても、事業者による説明会での意見も合ったこと等を踏まえ、要望するということでよいか。 委員 :異議なし。 委員長 :本日の近隣住民からの提案はまちづくり委員会に対するものであると受け止める。 委員長 :事務局は事業者への案を全委員に送付し、委員は10月7日中に回答をお願いする。とりまとめたものを、事業者へ10月7日中に送付し、10月13日までに事務局に回答するように期限を定めたい。 以上で本日のまちづくり委員会を終了する。 |