1 日時

令和元年8月1日(木曜日) 午後6時30分~9時00分

2 場所

狛江市役所防災センター4階会議室

3 出席者

卯月委員長、井上副委員長、澤野副委員長、加藤委員、津田委員、
荒山委員、五十嵐委員、栗山委員、小川委員、惣川委員、三宅まちづくり推進課長、松野都市計画担当副主幹、
富永まちづくり推進担当主査、伊藤主任、草野主任、富岡主任

4   欠席者

佐藤委員、寺内委員、平野委員、三浦委員

5 議題
  1. テーマ型まちづくり協議会の認定について
  2. 多摩川住宅地区地区計画について※期間の経過により、非公開情報に該当しなくなったため公開

1.テーマ型まちづくり協議会の認定について

委員長:まちづくり委員会(以下「委員会」という)を開催する。本日は、多摩川住宅地区地区計画(以下「地区計画」という)について、諮問に対する答申をまとめる予定であるが、テーマ型まちづくり協議会(以下「テーマ型協議会」という)の認定申請があったので、先にその件について審議する。

事務局:狛江市まちづくり条例(以下「条例」という)を平成31年4月に改正した。その中で、新たにまちづくりグループ(以下「グループ」という)の規定を設ける等、市民等によるまちづくりの提案制度を改正したが、改正後初めてテーマ型協議会の認定申請があった。名称は、狛江駅周辺のまちづくりを考える会(以下「考える会」という)である。本日はメンバーにテーマ型協議会の活動内容等について説明をしていただく。

【テーマ型協議会メンバーより活動内容等について配付資料を基に説明を行う】

委員長:本日は提案内容の精査ではなく、テーマ型協議会の認定に関して意見を述べることになる。その点を踏まえて質問をお願いする。

委員長:考える会はいつ結成されたのか。またどのような方々で構成されているか。

考える会:駅前広場がある元和泉一丁目町会の会員、コマエカラーという団体を組織して活動している者で構成されている。結成は昨年の秋頃になる。

委員長:テーマ型協議会に認定された場合、どのくらいの活動期間を経て活動内容をまとめて、市へ構想として提案する予定か。

考える会:8月に関係者が集まり最後の話し合いを行う。それを踏まえた上で市へ提案を行いたいと考える。

委員:テーマ型協議会の認定申請を行う理由は何か。

考える会:賛同者を集めて提案する等、行政への提案方法はいくつかあるが、市の制度に則った形で提案するのがベストであると考えた。

委員:メンバーが5名では少ないと感じる。幅広く集めるべきと考える。また、市への提案を急いでいるように感じるが意図は何か。

考える会:以前から特別緑地保全地区(以下「保全地区」という)の管理方法について、近隣住民から様々な意見があったが、それを保全地区の管理に反映することができなかったという経緯がある。保全地区を管理している、狛江弁財天池特別緑地保全地区市民の会(以下「市民の会」という。)と意見が合わない状態ではあるが、時間をかけて意見交換を重ねており、保全地区の管理のあり方も含めて市に構想の提案をしたいと考える。

【考える会のメンバーは退席する】

委員長:条例改正後、初めてのテーマ型協議会の認定申請であるが、委員会として、どのような資料を求めて、何をポイントに質問するのか、戸惑う場面もあったので、手続き等整理したい。条例の認定要件は満たしているとのことだが、委員会の意見を聴くには資料が不足していると考える。認定された後はどのような流れになるのか確認したい。

事務局:認定された場合は、規則で定めるところに従い、市からの支援を受けることができる。その中でテーマ型協議会への助成金は、1年間に50,000円である。

委員:今後、意見を聴く場合は、認定の基準及び認定後の流れを紙面で示して欲しい。

委員:添付書類に関しての意見だが、申請書に添付された地図では活動範囲が判らない。また、団体の活動スケジュールを示したものを提出させるべきと考える。

委員:委員会の意見を聴いた上で認定するとのことだが、委員会は何をすればよいのか分からない。儀礼的に委員会を通したという事実が欲しいだけ、と感じてしまう。

委員:狛江駅周辺は街の顔であると主張していたが、そうであれば、もっと広く市民の意見を聴くべきである。

委員:テーマ型協議会として認定すると、市民の会との対立が鮮明になるのではないか。

委員:考える会の活動内容だが、他の団体が行っている内容まで包含しているのは気になる。考える会のメンバーに市民の会のメンバーが入っていれば問題はないと思うが。

委員長:テーマ型協議会はある特定の地区や地域に限定せず、狛江全域に関すること、例えば狛江市全域の緑地を増やしたい等のテーマを持って活動する団体が該当するもので、考える会の活動内容等を見る限り、テーマ型協議会の認定申請ではなくグループとして届出をするべきと考える。本日の資料にあるような駅前周辺のまちづくりに関する提案内容であれば、いずれは地区まちづくり協議会(以下「地区協議会」という)として活動すべきと考えるが、認定の際には一部の者ではなく関係する者が広く地区協議会のメンバーとして加入していることが前提となる。事務局は条例の手続きやグループ、それぞれの協議会の主旨を丁寧に説明する必要がある。地区協議会やテーマ型協議会は市に構想を提案できるが、内容によっては市がその提案を受け止め事業化しなければならない場合も想定される。そのため、メンバーが所属している団体などの情報は事務局で厳しくチェックする必要がある。

委員:考える会は、テーマ型協議会ではなくグループとして活動することで何か困るのか。

事務局:考える会は市へ構想を提案するのが目標であるが、それができないことになる。

委員長:委員会の意見をまとめると、活動内容等がテーマ型協議会には相応しくない。グループ又は再度整理した上で、地区協議会として申請すべきと考える。

2 多摩川住宅地区地区計画について
委員長:多摩川住宅地区地区計画(以下「地区計画」という)について、市から諮問を受け、それに対し委員会として答申を出すことになっている。前回の委員会での議論を踏まえていくつか項目を設定したものが資料として配られている。

事務局:昨日、都市計画審議会(以下「審議会」という)を開催したが、市のスタンスとして、地区計画の変更にあわせて都市計画公園の廃止を考えていることを報告している。

委員:そのことについて審議会の委員から何か意見はあったのか。

事務局:都市計画マスタープランの改定にあわせて、公園の再配置を検討していくべきとの意見があった。また、地区計画の変更と同時期に公園の再配置を検討できれば良いが、時期がずれるのはやむを得ないとの意見もあった。

事務局:地区計画内の都市計画公園については、廃止する方向で考えているが、同時に狛江市全体の中で、適正な公園の配置を検討していくことで、市民の理解を得たいと考えている。

委員:一つの考えだが、ニ号棟内の東西に長い都市計画公園は残して、南北に長い都市計画公園は廃止する。そして廃止した箇所は地区施設の地区公園としての位置付けとした場合、市民感覚として理解を得られ易いのではないか。また、地区計画で位置付けされた「賑わい軸」に、店舗や事務所等の施設がない計画なのは疑問を感じる。

委員長:民有地である都市計画公園を市が買い取ることはしないのか。市の他の場所で購入するのなら同じことではないかと考える。

委員:都市計画公園を廃止することについて、市として大義名分をしっかり示さないといけない。このままでは市民の理解を得るのは難しいと考える。

委員:少なくとも建物のボリューム感、避難経路等の防災面、根川さくら通りに面した長大な壁面は、答申の項目に入れるべきと考える。

委員長:都市計画公園は廃止するが、その代替が未定であるというのは、委員会として問題ないとすることは難しいため、答申の項目に入れるべきと考える。

委員長:まちづくり専門家を多摩川住宅のニ号棟単位会に派遣し、ディベロッパーを交えて、建替え計画や地区計画の変更について議論することはできないか。

事務局:多摩川住宅【街づくり(地区計画)協議会】が派遣を受け入れれば、手続きとしては可能である。

委員長:委員会の副会長、審議会の副会長、事業主、行政が集まり徹底的に議論することは可能か。このまま行政と事業主が何度話し合っても合意には至らないと考える。

事務局:その件については、審議会の会長等に相談した上で、状況を報告する。

委員長:前回及び本日の議論を踏まえ、答申の項目を確認する。都市計画公園について、長大な壁面、賑わい軸、避難空間、中和泉地域からの景観、居住者増加に伴う公共施設の対応、都市計画公園、既存樹木、以上7つを答申の項目とする。答申の案文は事務局に作成をお願いし、作成したものをチェックすることにする。

委員長:他に意見等はないか。なければ本日の委員会は終了する。