1 開催日時

令和6年11月1日(金曜日) 午後6時30分~8時25分

2 開催場所

防災センター302・303会議室

3 出席者

委員  加藤会長、市川副会長、馬場委員、毛塚委員、細谷委員、富永委員、梅本委員、山本委員、稲葉委員、豊田委員、北澤委員

 

事務局 冨田子ども家庭部長、山口子ども若者政策課長、岡本子ども家庭課長、中村子ども発達支援課長(兼)教育部教育支援課長、三宅児童育成課長、松岡教育部理事(兼)指導室長、西村企画政策係長、大橋北部児童館長、一般社団法人 TOKYO PLAY3名

4 欠席者

松田委員、矢﨑委員、植村委員、小西委員、野木委員

5 傍聴者

なし

6 議事内容

  1. (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プランの素案(案)について
  2. (仮称)子ども条例制定にかかるアウトリーチによる意見聴取について
  3. 令和7年度における認可保育園の定員変更及び地域型保育事業の区分変更につい て
  4. その他(次回の日程について)

7 配布資料

  • アジェンダ
  • 資料1-1 基本目標の方向性の一覧 
  • 資料1-2 (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プラン 素案(案)
  • 資料2 (仮称)子ども条例制定にかかるアウトリーチによる意見聴取について 
  • 資料2 参考資料(抜粋)子供へのヒアリングを通じた意見聴取に関する実践事例集 
  • 資料3 R7年度における保育施設の定員変更等について(報告)

8 会議の結果

 

議事1 (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プランの素案(案)について

事務局より資料1-1、1-2の説明

【委員】

 「(13)子育て世帯訪問支援事業」について、この事業自体は不安を抱えている子育て家庭への訪問で、全戸訪問ではないということで良いか。

【事務局】

 全戸訪問の事業ではない。必要な家庭に直接的に支援する事業である。

【委員】

 世田谷区でこの事業に関わっているが、訪問支援員が訪問先で相談があると利用者支援事業に連絡が来ることになっている。世田谷区はほぼ全戸訪問になる。今まで、相談につながっていない方からの相談数が上がってきており、世田谷区の取組の中でも反応が多く、非常に手応えのある事業である。

【子ども家庭部長】

 狛江市でも全戸訪問の事業をやっているが、本事業については児童相談の中で、リスクがあって、フォローしないといけない家庭に対して支援する事業である。

【委員】

 全戸訪問の事業はこんにちは赤ちゃん訪問だと思うが、支援が途切れ始める5か月以降でも全戸訪問を目指してやることで、そこで初めて、今までどこにも相談につながらなかった人が増えて、困っている人が顕在化する。そういう取組ができたら良いと思う。

【委員】

 「1-1 子ども・若者の居場所の確保と主体的な活動、社会とのつながりに向けた支援」の4行目で、「フォーマル・インフォーマル」はどのような意味で使っているのか。なぜ外国語を使うのか。

【事務局】

 委員からいただいた意見を踏まえ反映している。様々な団体がつながりを持ちながら支援していくという意味が込められている。

【委員】

 「フォーマル・インフォーマル」の言葉を使うのではなく、日本語にした方が良い。フォーマルは公式や公的の意味で使っているのではないかと思われる。

【委員】

 公的な資源、民間的な資源などで良いのではないか。また、「3-2 子ども・若者を温かく見守る地域づくりと地域におけるネットワークの形成」の最後から2行目「子どもや若者が地域に積極的に関われることで」の中の「関わる」と「関われる」はどちらが正解か。

【事務局】

 ここについても委員からの意見を踏まえてこのように修正している。

【副会長】

 「関わる」と「関われる」ではニュアンスが違う。「関われる」だと関われる状態にしておくが、関わるかどうかは子どもや若者に任されるということになると思う。

【委員】

 そうすると関われるようにすることで、の方が良いのではないか。

【委員】

 一番初めの話で「関わる」だと強制力が出てしまうため、どちらか取捨選択できるようにということからこのような文章になったと思う。

【委員】

 関われるようにすることで、の方が良いと思う。

【委員】

 「3-1 子どもが安全に育つ環境の充実と基盤整備」の中の1行目、「地域における人間関係の希薄化や核家族化、共働き世帯の増加など」は事象として分かるが、「それぞれの家庭が孤立しやすい社会環境」ということについて、共働き世帯の増加と家庭の孤立は関係があることなのか疑問である。

【委員】

 共働き世帯が増加すると地域では関係性を作ることが難しくなりがちだとも思う。

【委員】

 共働き世帯の増加がその家庭が孤立しやすい要素の一つになるかどうかということだと思うが、私はあり得ることと思う。

【委員】

 私は特に共働き世帯だから孤立しているとは感じない。父親と母親のコミュニティがあるため、わざわざ入れなくても良いと思う。

【委員】

 ここでいう「共働き」はいわゆる会社勤めのニュアンスがあるのではないかと思う。会社ばかりに時間が取られてしまうという意味では共働きという単語はなかなかセンシティブなものだと思う。

【委員】

 今の話だと地域における人間関係の希薄化で全部まとめられる気がする。共働きが増加し家庭が孤立しやすくなると結構一大事だと思う。共働きが確かに増えているため、どこの家庭も孤立しているのかという実感としてはピンと来ない。共働き世帯がこれを読んだときどう思うかを含めて、検討した方が良いと思う。もし、共働き世帯の増加と孤立の相関関係が分かるエビデンスがあればぜひ示していただけたらと思う。

【委員】

 親自身のコミュニティがなくなっていることで家庭が孤立する。それが仕事だからということとは直結しない。多世代で生活をしていない、親同士のコミュニティがなくなる、相談相手がいないということが家族が孤立してしまうことにつながる。

【委員】

 共働きで家庭が孤立するというより孤食のイメージがある。父親と母親の時間が合わなくて孤食が増えて、家庭内の孤立が増えるイメージの方が強いと思う。

【委員】

 「1-1-5 プレーパークの運営」について、子どもの遊ぶ権利や、子どもの権利を具現化する場としての遊び場、全国的にも冒険遊び場とは子どもの権利の観点からそのように認識されている場だと思う。子どもの感性や生きる力を磨いていけるようと書いてあるが、子どもの権利を具現化できる場として、というような子どもの権利的な文言を入れても良いではないか。狛江の中で子どもの権利を一番具現化できる場として、プレーパークが代表的にあるのではないかと思う。せっかく今条例を作っているため、それを入れても良いと思う。この資料の中で検索しても、一回も「外遊び」の言葉が出てこない。5年間のプランの中で、外遊びは本当に大事であるのに見落とされている。外遊びの推進のようなものを言葉としてどこかに入るべきであると思う。

【委員】

 「1-3 学び、体験、経験の機会の推進」の中に「遊び」を入れても良いのではないかと思う。勉強ばかりするのではなく、大きな方向性として子どもの遊びも活動として重要であるということを明確に位置づけることも良いと思う。「学び、遊び、体験、経験の機会の推進」のようにすると良いのではないかと思う。

【委員】

 個人的には自然の中での外遊びが重要と考えている。音や風、気温、地形など、子どもは自然に関わることが本当に大事で、外遊びの推進こそ重要である。狛江には自然がたくさんあるため少し入っても良いのではないかと思った。

【委員】

 外遊びと書くと中での遊びはどうなのかということになりそうだが、外遊びに特定した方が良いか。

【委員】

 資料1-1の方向性はこのままで良いが、資料1-2には外遊びという言葉が一回も出てこないため、外遊びの大事さをぜひ追加していただきたい。

【委員】

 「1-1-5 プレーパークの運営」には「遊びを通して」となっている、プレーパークは外にあるから、場合によっては、外遊びを通して、という文言にして、外遊びの重要性のことをその前に挿入する。「1-3 学び、遊び、体験、経験の機会の推進」にすると整合性としては取れるかもしれない。

【委員】

 例えば、学童や保育園で勤める人から、近所の人がうるさいと言うから散歩ができないということや、外遊びができなくなってしまったという話を聞いた。そういうことを聞くとやはり政策の中で外遊びが大事だということが入っていると、外遊びの大切さを論点にした話し合いができるのではないかと思う。

【委員】

 そうするとやはり方向性のところに遊びの重要性の言葉が入ると良いのではないか。

【委員】

 遊びは本当に重要で、就学前の保育園は非認知能力が重要であると言われており、遊びから主体的な学びにつながるものである。「遊び」という言葉を「1-3 学び、体験、経験の機会の推進」の方向性のところに入れた方が良いと思う。外遊びは「1-3-1体験型事業の推進」のところに「自然と触れ合うことのできる空間として活用を図ります」とあるが、これは体験型事業の説明であるため、少し考える必要があると思う。すくすく子育てという番組に長年関わってきて、外遊びはやはり予想できないことが起こったり、偶然の出会いがある。室内で遊ぶのとは全然違う体験があり、子どもの発達にも必要なので入れられると良い。

【委員】

 TOKYO PLAYの方が外遊び推進員をやっていると思うが、何を重点に活動しているのか聞いても良いか。

【事務局(TOKYO PLAY)】

 普段世田谷区の外遊び推進員をやっており、世田谷区の場合は遊びというところも元々大切にしていて、外とか中とか関係なく、遊ぶイコールやってみたいということをトップに持ってきている。世田谷区の場合は外遊びの体験やそれらの日常的な不足という課題もあり、遊ぶことがそもそも大前提で大切であり、外で遊ぶ環境があまりにもなく、子どもの骨密度、体の動き、交流する場などのエビデンスをもとにより外遊びを推進していこうということでこの5、6年、世田谷区の子ども・子育て会議の中でその場で話があり、そこから生まれてきた歴史がある。まずは遊ぶことが大切だということを前提にその地域の課題に合わせて、外遊びを更に普及させることが待ったなしである。

【委員】

 保育園だと遊びを通じて、学びを深めていくという流れがある。狛江で事件があった際に、現場と犯行に使われた車両が止められていた駐車場の間に園があって、地域がこの状況で外遊びはできないことになった。外で遊ぶことはもちろん大事だが、安全に配慮するとき、例えば、多摩川でマムシが出たときにそれでも遊ぶか。なかなかここで明記してしまうとそこまで市として推していくのかということになると思う。世田谷区はそういう体験が足らないとして、推しているのは分かるが、狛江市ではどこに歩いてもすぐに公園があり、野原も多摩川もある環境にいるため、わざわざ「外遊び」を入れなくても良いのではないかと思う。遊びを通じて、学びを深めましょうという部分での「遊び」という文言が必要と思う。

【委員】

 学びと書いてあるが、遊びで読んでいた。教科学習ではなくて、生活スタイルが学びだから、その中で遊びは当然入っている。遊びを通して学びは主である。普通に読むと幼児の遊びに読めてしまうが、読む人たちがそこまで読み取るかと思うと確かにそうである。明確にするのであれば、かっこ書きで(遊び)にした方が良い。

【委員】

 「1-3 学び、体験、経験の機会の推進」の説明文の中で、青年期に外遊びなのかということが疑問に思ったのと、ここでは「学びや外遊び等の体験活動は」にしても良いではないかと思った。

【副会長】

 「2-3 幼児教育の振興と保育における質の向上」のところの「2-3-1 幼児教育の充実」について「幼稚園や保育園の体験学習や地域との交流活動などを積極的に行い、幼児期にふさわしい遊びや生活を積み重ねる等、様々な体験をさせるとともに、小学校就学時までに必要な生活習慣や知識などを身につけることができるように指導します。」という文章に関して、子どもの主体性が全くなく、遊びも書いてない。外遊びにしても遊びにしても、幼児期の問題だけではないと思うが、ここの文言は遊びの面から考えてもかなり問題ではないか。外遊びも含めて、遊びの重要性や子どもの遊びの主体性について強調して書いていただきたい。

 

議事2 (仮称)子ども条例制定にかかるアウトリーチによる意見聴取について

事務局より資料2の説明

【委員】

 (仮称)子ども条例制定のためにヒアリングを行うとのことだが、その目的に沿ったヒアリングを実施する必要があると考えている。資料2別紙の3つ目に流れと設問の案について、過去の実績に基づいて案として挙げてくれているものだと思うが、過去にこの設問をもってヒアリングをしたときは、どのような目的でヒアリングがなされたものであるのか伺いたい。

【事務局(TOKYO PLAY)】

 過去の事例では、東京都でも世田谷区でも、これとはまた違うやり方で行っている。世田谷区の場合だと、もう少し具体的な項目になっている。世田谷区の場合、いくつかの条例案をある程度作った上で、そのことについて聴く形を取っているが、今回狛江市ではその前段階でのヒアリングとなるため、この設問を今のところ提案として持ってきている。設問の意図の1つが、子どもの権利そのものの認知というところであり、まず子どもは知らないのではないか、という話から前提に立たないといけないと思っている。まず子どもの権利について話をしながら聴かないと、この子ども条例の話にはいかないのではないかということを感じての提案である。

 実際子どもたちにどんな権利がほしいのかと話を聴くと、権利の話を聞いてはいるものの、結局、生活の話であったり、子どもの実態、今何に困っているのか、どのようなことをしたいのかということが限りなく子どもたちからの声で出てくる。その背景の部分をこの条例の案に活かせればと考えている。今回ヒアリングをする上で、ぜひ議論していただけたらと思うが、子ども条例自体がかなり広く、概要を45分程度で子どもたちに聴くことを考えると、結構クリティカルな質問をしないといけないということも考えている。クリティカルな質問という点では、子どもの権利についてというところと思っているが、例えば他の提案も良いのではないかという話がいくつか出れば、今後検討はできる段階であるため、ご意見をいただきたいと思う。

【委員】

 今回の子ども条例制定の目的は、やはり子どもの権利条約を踏まえて、子どもが「守られるだけの対象」ではなく、「主体的なその権利の主体」であるという子ども観の転換であるということを市内に広く伝えていきたいということだと思う。また、子ども自身が、自分たちが権利の主体であるということをこれまで全く考えたことがないと思われる。これはジャストアイデアのような話であるが、やはり子どもがただ何かしてもらうだけではなく、自分がその権利の主体として積極的に、何か自分に関することについて関わっていけるとしたらどう思うか、というようなことを聴いても良いと思う。聴き方は精査する必要があるが、自分がその権利の主体なんだという考えについてどのように考えられるか、というような質問があると良い。

 また、先日授業を見学させてもらって思ったが、正直そんなにたくさんは聴けない。大きなテーマで言えば1個か2個程度だと思うため、かなり厳選して聴くテーマを1つか2つ設定することが必要だと思う。その大きな方向性のようなことを、この場で議論できたらとても有意義だと思う。

【委員】

 子どもたちの年齢を網羅するというところで、0歳~18歳となっているはずなのに、アウトリーチ先に幼稚園、保育園が入っていない。年長児だったらサークルミーティングのようなこともできる。 特に子どもの意見を聴取するという部分であるため、言語化できないものを拾い上げてあげるなど、そういったところが大事だと思う。アウトリーチ先には就学前の子どもたちも検討していただきたい。

【委員】

 アウトリーチ先について、想定団体とあるため他にも候補があるのだろうが、すべて外出できる人たちを中心に考えているのかと思う。「家から出られない子ども」という言い方をするが、そういった子どももいるのは間違いないため、その辺りへのアウトリーチはどのようにされることを想定しているのか、また想定していないのか、その辺りを伺えればと思う。

【事務局】

 声を上げにくい子どもたちのアウトリーチ先も入れさせていただいたところだが、今のご意見はとても大事で、そういったところの意見を吸い上げることはとても大事だと思っている。一方で現実的に考えて、その家庭にこの事業の中で1件1件訪問していくのは正直困難だとも考えている。10団体程度という制約の中で、提案として愛光女子学園等、声を上げにくい子どもたちのアウトリーチ先も入れさせていただいている。ここは様々な家庭状況の方たちがいるところでもあるため、そういった意味で提案させていただいた。

【委員】

 アウトリーチ先について他の委員がおっしゃったように、幼児も参画させていただければと思う。質問だが、全体で10団体のうち学校の「小中高」という記載は、小中高で1団体という意味か。

【事務局】

 小学校1、中学校1、高校1である。

【委員】

 そうすると、10団体の枠をすぐ出てしまう。どのように選定していくのか。愛光女子学園については、関東全域の16歳から22歳までの女子が入所しているが、ヒアリングすることは困難かと思う。

【事務局】

 先程ご質問いただいたとおり、学校のところは、小中高で、小学校1、中学校1、高校1という形でできればと考えているため、この項目で3団体になる。あとはどこに行くかというところになってくると考えており、それぞれの分野で1つずつ行けたら良いと考えている。

【委員】

 アウトリーチ先で言うと、プレーパークが入っても良いのかなと考える。ここを好んで行っている子たちというのは、日々プレーワーカーとかと色々話をしたり、やりたいことをやって、自由に遊べている子は多いのかもしれないが、またその子たちなりの面白い意見が出るのではないかなと考え、ぜひと思う。

 また、先程出たひきこもりの子どもという視点で言うと、本当にすべて子どもに聴くかどうかは別であるが、ひきこもりの親の会の田頭さんはそういう活動をやっている上に、ポケモンカードなどで市内の子どもとのやり取りをかなり子どもの目線でやってらっしゃる方であるため、良いのかなと考える。

【委員】

 アウトリーチ先は、子どもたちと実際にワークショップをするということで、この他に、今後例えばそういう子どもに関わる団体など、施設のスタッフへの聞き取り、ヒアリングなども別途行うのか。

【事務局】

 まず、このアウトリーチの事業では、本日ご意見いただいたことを踏まえて決定していく。先程ご意見があった、ひきこもりの子ども関係で親の会もどうかという話については、想定団体一覧の一番下の子育て関連の親の会の部分など大人にも1つ、そういったところも行けたら良いのではないかなと考えているところである。

 アウトリーチでは行かないその他のところについては、子育て関連団体情報交換会があり、市内の子育て関連の団体の様々な方に参加していただいているところであり、10月に、このアウトリーチの事業についても紹介をさせていただいた。10団体程度という予算もあり行けるところは限られてくるため、アウトリーチ以外でもご協力いただけないかということで、アンケート調査のようなことを各団体に実施させていただいて、広く様々な団体から意見を募ることも考えている。そちらは冬に行う予定であるため、そういったところについても意見交換をしていければ良いと考えている。

【委員】

 例えば先程他の委員から意見があったひきこもりのお子さんやひきこもりがちなお子さんなどの場合だと、狛江では機能しているかどうかわからないが、「ゆうあいフレンド」がある。実際にどれほどアクセスできているのかわからないが、そういう方にアンケートするとか、保護者の方に声を聴ければ良いのではないか。本人に会えなくともアクセスできる大人に声を仲介してもらうということがもしできるのであれば、そういう声もアンケートという形など、何かしら拾う方法を探るというのは必要だと考える。

【委員】

 アウトリーチ先というのは本日事務局として来ているTOKYO PLAYに行ってもらうという理解で良いのか。

【事務局】

 そうである。

【副会長】

 今アウトリーチ先についてご意見が出ていたのは幼児や家から出られない子ども、その保護者、それから子育て関連の団体、ゆうあいフレンドのようなところ、あとプレーパークというところが出ている。他にはあるか。または、手法に関しても意見があれば伺いたい。

【委員】

 意見聴取後、意見の分析をすると思うが、今ここに出ているところだけだと、例えば、特別支援学級、放課後等デイサービス、ゆうゆう教室、何らかの課題を抱えているところが多くなりがちということに少し懸念も感じる。それをいけないと言っているわけではなく、全部を大事にしたいが、その辺りについて統計的な手法か何かを使って分析してほしいと思うが、分析はどのようになされるのか。

【事務局(TOKYO PLAY)】

 まさにそのバランスのようなところは課題であり、考えていかないといけないと思っている。参考にはならないかもしれないが、東京都では同種のヒアリングを125か所実施している。そのため、ある程度統計を取れるよう様々な施設に年齢別で伺えるが、今回10件となると難しい。本当は未就学期から18歳を超えた若者世代までやりたいが、例えば仮に小中高で1つ取って、残りを困難を抱えていたり、ある種配慮の必要な子どもたちのいる環境のところに行くとする。東京都でいうと、13種別に分けている。貧困家庭、里親、医療的ケア児の放課後等デイサービスでもあれば、ルーツ、児童館、学童、子ども食堂、あと民間の一般の母親、父親がやっているサークルもある。そのようなところも含めると13種別、細かく言うともっとあるが、どこに行くかはとても悩んでいる。

 そういった意味では、今日のこの場所で、いくつか場所が出てきたが、そこの数がもっともっと出てくると、こちらも選びようがある。先程もご意見の中で出ていたが、ケースによっては、養護施設であったり、まず安心安全を守るためにやっている施設の方々もいるため、外部の人間だけでヒアリングをさせるわけにはいかないという不安があり、主にそういった場所はヒアリングが断られやすい。現状想定団体が分野別で2か所しかないとなると、2か所どちらも断られる可能性がある。恐らく10か所行く中では、20、30、40か所ほど依頼をして受けてくれるところが10か所程度になるであろうと思うと、いくつかの種別がある中で、バランスが難しいと考えている。

 小中高や、公的な児童館、学童やプレーパークのようなところはマストだろうと考えていることがまず1つある。その部分が全体の半分か3分の1程度に抑えたとして、残りはどうするかというところに議論の余地がある。10件とはいえ、なるべく年齢層と、在学/在住などの各種別を広げられたら良いと考えながらやっているため、ぜひここでご意見をたくさんいただけると、この後もやりやすくなる。

【委員】

 アウトリーチの他にもWEBアンケートやワークショップの記載が資料にある。元気に学校に通っている子どもたちの声ももちろんそうだが、普段声を上げにくい子どもたちのところにアウトリーチに行くというのが私はかなり意味があることだと考える。例えば、そういうワークショップに参加したいとか、参加できる子どもたちの声はそちらで拾い、WEBアンケートに主体的に答えてくれそうな子どもたちというのは、そちらで声が拾えると思うが、なかなかそこに届かない子どもたちの声を聴くということが、アウトリーチでは必要なのではないか。課題を抱える子どもたちや、様々な生きづらさを抱える子どもたちの声こそ重要である。話が大きくなるが、台湾のオードリー・タンさんが、小さな声を拾うことで、すべての人たちにとって必要な政策ができていくということをおっしゃっているが、そういう視点で考え、絞り込んでいくのが良いと考える。

 もちろん学校、幼稚園、保育園などとそれだけでいっぱいになってしまうが、その辺りは工夫し、予算も限られているためそういった視点でやっていくしかないのだろうなと感じた。

【委員】

 「ナナの家」はどうか。福祉関係の非営利法人だったり、お子さんたちが普段なかなか小中などの通常の学級では話せないような活動をされてるようなところがある。そういったところも候補の中に入れていただけたらと感じた。

【委員】

 今回アウトリーチしてつながれた子たちと、その後つながったり会えたりすることはこの予定だとないとは思うが、今度はもう少し詰めて、その意見を基にこうやっていったときに、来られる子たちだけでも、意見を聴かせに来てくれない?というような会があると良いと考える。今後ヒアリングをもとに素案ができていくと思うが、素案ができてきたときに、私たちがずっともんでいくというより、1回どこかで「こんな風にできたけどどう?」というようなことを言ったり、聴いてもらったり、相談したり、実際に聴いた子どもたちに、もんでもらえる何かが1つ入ると良いのかなと考えている、という希望である。

【副会長】

 大事なご提案であるが、今日はそこについてあまり協議はできないため今後話していければ良いと思う。

 幼児という意見が出たが、ぜひ幼児には聞いていただきたい。それとともに、児童発達支援センターに通っている子どもたちの声はなかなか拾えないため、結局、保護者に聴くという形になってしまうと思うが、そこを対象にしていただきたいと個人的には考える。あとは、子ども食堂も1つの案としてあると思うため検討いただけたらと考える。

 今後アウトリーチ先については、最終的には受け入れ先と調整もあるため、 事務局と事業者、会長と調整・協議の上、決定させていただくことになる。また、意見聴取の手法については、今回出されたご意見を踏まえ、TOKYO PLAYを含めた事務局の方で持ち帰って検討いただければと思う。

 

議事3 令和7年度における認可保育園の定員変更及び地域型保育事業の区分変更について

事務局より資料3の説明

【委員】

 元々定員変更は令和3年の厚生労働省の通知にも出ていて、自治体と協議の上決めてください、という形になっているため、自治体がそれを妨げてはいけないということが市区町村へのQ&Aで出ているため、この場で受けさせていただければと思う。

【副会長】

 他に意見等なければ、了承ということでよろしいか。

 

議事4 その他

事務局より次回の日程について

【事務局】

 次回の日程は11月15日(金)午後6時30分から防災センター402・403会議室にて開催予定である。

【副会長】

 リーフレットについて今後どのようになるか説明をお願いしたい。

【事務局】

 メールでお知らせした通り、現在、事業者に修正を依頼しており、いただいたご意見について反映できることは反映し、今日最終決定する。出来上がったものは次回の会議で配布できると思う。

【委員】

 アウトリーチを進めるに当たり、定例会以外の会議があった方が意見を出すことができるため、あれば教えていただきたい。

【委員】

 11月12日(火)の午後5時30分から市役所4階で打ち合わせを開催予定のため、任意だがぜひご参加いただければと思う。

【副会長】

 以上をもって会議を終了する。