1 開催日時

令和6年6月11日(火曜日) 午後6時30分~9時15分

2 開催場所

防災センター402・403会議室

3 出席者

委員  加藤会長、市川副会長、松田委員、馬場委員、毛塚委員、植村委員、富永委員、梅本委員、小西委員、野木委員、山本委員、稲葉委員、豊田委員、北澤委員

 

事務局 冨田子ども家庭部長、山口子ども若者政策課長、岡本子ども家庭課長、中村子ども発達支援課長(兼)教育部教育支援課長、三宅児童育成課長、松岡教育部理事(兼)指導室長、大橋北部児童館長、宮内子ども家庭支援センター長、西村企画政策係長、梶山企画政策係主事

4 欠席者

矢﨑委員、細谷委員

5 傍聴者

6名

6 議事内容

  1. 第2期こまえ子ども・若者応援プラン実施計画(令和6年度版)案について
  2. 子ども・子育て関連事業の令和6年度予算について
  3. 令和6年度保育所入所待機児童数及び令和6年度学童クラブ入所状況について
  4. (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プランの基本理念及び目標等の案文及び主要課題の提示
  5. その他

7 資料

  • R6第3回_アジェンダ [52KB pdfファイル]
  • 資料1 第2期こまえ子ども・若者応援プラン実施計画(令和6年度版)案 [3018KB pdfファイル]
  • 資料2-1 令和6年度予算概要(子ども・子育て関連事業 一部抜粋版) [209KB pdfファイル]
  • 資料2-2 未就園児対象「多様な他者との関わりの機会の創出事業」 [289KB pdfファイル]
  • 資料3 保育所入所待機児童数について及び学童クラブ入所(入会)者数(令和6年4月1日現在) [778KB pdfファイル]
  • 資料4-1 (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プランの基本理念及び目標等(案) [829KB pdfファイル]
  • 資料4-2 (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プラン 子ども・若者と家庭を取り巻く狛江市の現状や子ども・若者支援に関する市民ニーズから見えた現状と課題 [3529KB pdfファイル]

8 会議の結果

 

【会長】

 議事に入る前に、先日開催された子どもの権利に関する取組について、出席された委員より一言いただきたい。

【副会長】

 6月7日(金)に和泉小学校の4年生の授業で実施された取組に出席した。授業は素晴らしかったが、子どもたちにとって内容はとても難しかったのではないか、というのが実感であり、子どもたちに自分の権利を理解してもらうためには、一年通してやっていかないとなかなか浸透していかないのではないかとも感じた。

【委員】

 小学校4年生を対象としていたので、権利についてどれほど深く理解できていたのかまでは分からなかったが、事前に資料を提供したりしていて、取組自体はとても面白かった。このような取組は、権利について考えるきっかけになると思う。また、講師の方とも話をしたが、条例を制定するに当たっては、例えば事業者への委託等、財政的な面やマンパワーも駆使してやっているところが多いということも分かった。

【事務局】

 子どもの権利について知っているという子どもが意外といたという印象。また、取組としては、楽しむ、楽しませる、ということや、意見が言いやすい雰囲気が大切だということも学ぶことができた。

【委員】

 こまえ子どもの権利の会の代表をしている。6月9日(日)には、山下講師を招いて、学校における子どもの権利について、様々な具体的な場面を用いて話していただきながら皆さんで考えていく取組を行った。

 そこで印象的だったのは、意見表明権は、言語化して話すことだけを言うのではなく、赤ちゃんでも小さい子でも、泣いたり、ぐずったりがある。「opinion」ではなく「view」と原文では表現されており、子どもが表現していることに対して、応答する関係性を大人が持つことが大事である、という話が印象に残った。

【委員】

 意見表明権は、そういった赤ちゃんを含めた子どもが持っている欲求に大人が応答的対応する、そういったことが大事である。子どもに関する条例が制定されても、結局は制定されただけで、子どもに意見表明して良いよ、と言ってもきちんと機能していない場合が多いと思う。子どもに関する条例を制定するのであれば、きちんと評価していくシステム、持続的に機能しているかをはかっていくことが大事ではないか。社会的関係で言うと、本来、子どもの権利、と言った時点でもう子どもとの関係は壊れている。本当はそういうことを出さなくても、子どもが発信したことに対して大人がきちんと答えてくれる、学校でも子どもが何かを言ったら、先生が自然と応答してくれる関係性が成立していれば、子どもの権利と言う必要もないと思う。大人が子どもの権利について恐れているのは、子どもが何かを訴えると全てを聴かないといけない、と思い込んでいるところであって、そうすると躾などの問題にも影響する。全部従わなければいけないということではなく、子どもが何かしたい時に、その中で出来ることを一緒に考えていくということが大事である。

【委員】

 子どもに関する条例を作る意義は何ですか、という質問があったが、条例を作ることで、子どもの権利を考えるきっかけが生まれて、例えば、子ども会議などのイベントをやるだけではなく、しっかり応答的な対応ができているかというシステムがきちんとあるかということが大切であるとのことであった。例えば、子どもたちも公民館を一緒に運営出来たり、そういう子どもの参加的な仕組みが出来れば良いと思った。

【委員】

 とても良い話であった。講師からは、子ども自身が幸せになるために必要な事、子どものつぶやきに耳を傾けて欲しいと言うことを言われた。今後、狛江市でも条例を制定するのであれば、子どもを大事にしているという姿勢が分かる条例を制定していかないといけないと思った。

【会長】

 公民館の建て替えのところで言えば、子どもたちもその会議に入れたら良いですよね。そういう視点が大切であり、現場を見てみるのは凄く大事だなと改めて思った。「opinion」ではなく「view」であり、子どもたちが見ている景色を一緒に見るんだという姿勢が、入口である、という辺りは、先程から感想として出ている応答的な人間関係がそもそも喪失している現状の中で、自己決定権を子どもたちに押し付けていっては幸せになれないということは、本当に印象的であった。

 今後も皆さんからの情報をシェアしながら、また、外部の力も借りながら、土台をつくりながら進めていけれたら良いと思う。

議事1 第2期こまえ子ども・若者応援プラン実施計画(令和6年度版)案について

議事2 子ども・子育て関連事業の令和6年度予算について

事務局より資料1、資料2-1、資料2-2の説明

【会長】

 議題1及び2は関連するものになるため一括して説明いただいたが、議題1は審議事項、議題2は報告事項となる。

【委員】

 資料1「第2期こまえ子ども・若者応援プラン実施計画(令和6年度版)案」の1ページに計画の推進体制が記載されており、本会議においても毎年度計画の実施状況を審議することになっているが、正直、資料の分量等を見ても、この体制で行っていくのは困難かと思う。資料に記載の内容は多岐にわたり、会議の場において十分に理解して発言するのは困難に思う。

 次に、評価についてだが、各事業毎に評価基準が具体的に定まっておらず、客観的なものに基づいて行っているのか、感覚的なものなのか、その辺がどうなっているのか読み取れない。

【事務局】

 評価については、7ページに記載のとおり、例えばA評価は「年次計画に沿って進捗、かつ最終目標も達成」という形にて基準を設けている。

【委員】

 例えば、54ページ「義務教育就学児の医療費助成の実施」について、A評価となっているが、中学生の医療費助成の所得制限の撤廃は、年次計画では令和5年度から検討となっている。令和6年度から実施できるからA評価なのか、令和5年度から検討が始まったからA評価なのか。

【子ども若者政策課長】

 中学生までの医療費助成の所得制限の撤廃については、既に令和5年度において条例改正の手続きを終えており、開始は令和6年10月になるが、本事業の最終目標に対して令和6年度までに段階的に所得制限を撤廃しており、中学生までの医療費助成の所得制限の撤廃については当初の計画にはなかったが、前倒しして実施することからこのような評価となっている。

【委員】

 元々基準があり、それを上回ることでA評価になるのであれば分かるが、その基準が具体的にある訳でないのであれば、それがなぜA評価になるのかの判断が分からない。

【子ども若者政策課長】

 評価基準については、7ページに記載のあるとおり、元々定められた目標があり、その目標に対して、既に達成しているものがA評価、最終目標は達成していないが、進捗しているものはB評価となっている。「義務教育就学児の医療費助成の実施」については、中学生までの医療費助成の所得制限の撤廃について令和5年度中に既に制度改正をしているため、達成しているとみてこのような評価となっている。

【委員】

 そうすると、年次計画がどうなっているかということになるが、最終目標があり、それに向かって年次計画が進捗し、目標を達成したということが事業毎に全て定まっていないと、評価基準に基づいた評価とは言えないと思う。「義務教育就学児の医療費助成の実施」も含めて、年次計画を策定した時点で、どのような評価基準に沿って評価するのか、他にも多くの事業があるが、一つずつそのような議論をしていく必要があるのではないか。

【委員】

 本計画は、令和2年度から令和6年度までの5年間の年次計画であり、毎年度評価をしているが、年次計画は見直しているのか。

【事務局】

 毎年度、前年度の取組状況に応じて年次計画のローリングをしている。

【委員】

 毎年度、年次計画を見直しており、その計画が概ね出来ている場合Bで、更に発展しているとAという評価になると思うが、5年間の間にその都度改善していってもそれでもB評価なのか、改善していったらA評価なのか、年次計画をどう変更していっているのかも見えると良いと思う。

【会長】

 次期計画の策定の際には、その辺が分かりやすく見えてくると良いかもしれない。また、評価についても分かりやすいものになると良い。

【子ども家庭部長】

 例えば、56ページ「学童クラブの拡充」について、令和2年度の当初の計画以上に学童クラブを新設する等、対策を行っているが、それ以上に需要が伸びている状況であり、財政的な面からも新たな対策を毎年度行っているが、結果的には、待機児童の解消に至っていないため、B評価としている。難しいところではあるが、本計画はあくまでも5年間の計画として、令和6年度に達成すべきものとして設定している目標を達成しているかどうかで評価している。

【委員】

 「学童クラブの拡充」については、今のような説明が評価の理由の欄にもあるとB評価の意味が分かるのではないか。

【委員】

 課題の部分だが、待機児童の解消にまだ至っていないとのことであるが、課題についてももう少し記載して欲しい。今後、どのように取り組んでいくのか、目標しか提示されていない状態では具体的な話になりにくいため、課題の部分をもう少し丁寧に記載した方が分かり易いと思う。

 また、資料2-1「令和6年度予算概要(子ども・子育て関連事業一部抜粋版)」についてだが、子育て関連について様々予算をとっていただいたのは分かるが、一方で高齢者福祉にはどの程度の予算をとっているのか、また、一般財源と特定財源という観点から言えば、高校生医療費助成は、東京都の事業となっているが、先ほどの実施計画ではA評価となっている。市としては、出産祝金給付事業等、独自事業を打ち出し、それは一般財源から出ているが、本事業も小学生の人数が多いのであれば、他の事業に予算を回した方が良いのではないか、という話になってくると思う。全体のバランスシートが分からないが、今回の資料で一般財源と特定財源を分けて記載している理由は何か。

【子ども家庭部長】

 資料2-1の予算概要については、本来は市全体の事業の概要が掲載されており、市全体の予算規模としては約300億円程度となるが、その中で市が自由に使える金はいくらですよ、ということ等を説明するための資料となっている。本日の会議では全体の資料ではなく、皆さんに分かりやすいように子ども・子育て関連事業を抜粋して提供している。

【委員】

 補助金や交付金については、高齢者福祉等の事業も混在して大きな枠で交付されていると思う。そのようなものをどのように振り分けて事業を実施しているのか、というところが見えて来ないと、例えば、もう少しこっちの事業に予算を回すべきであった等の議論ができない。全体が分かっていない中で、市が独自で予算をつけた項目のみが提示されても、実際はどうなっているのかということが分からない。

【子ども若者政策課長】

 本日は、現在の取組状況、昨年度の取組状況を踏まえて今年度新たに取り組む事業を説明させていただくものであるため、予算概要を踏まえて説明した方が皆さんに分かりやすいかと考えてこの資料を使わせていただいた。本日はあくまで実施計画の議論を想定している。

【委員】

 46ページの「子どもの権利条約の普及啓発」について、子どもの権利について醸成を図る対象が、関係者や教職員等となっており、事業概要にもそもそも記載がなかったと思うが、子ども向けの取組も入れていくべきだと思う。第3期の計画は令和7年度からの計画となるので、次期計画での議論になるのかもしれないが。

【会長】

 そのような視点で令和6年度の取組も進めていく必要があると思う。また、もっと盛り込んでいくべきことについては、令和7年度からの次期計画において反映していける可能性はある。

【委員】

 79ページの「子ども・若者の居場所の確保」についてだが、居場所の確保が出来ていると記載があるが、例えば、ふらっとなんぶについては、私自身ふらっとなんぶに入ることもあるが、中高生向けの居場所には中々なっていないと思う。タルトタタンがあるが週に一回であり、いつでも中高生が利用できる居場所としては機能できていないと思う。中高生が行く居場所が圧倒的に少ないと前から思っているため、居場所としてはまだまだ課題があると思う。

 また、この事業ではないかもしれないが、児童館が不登校の子や中高生の居場所としてももう少し機能すると良いと思う。こういったところも次期計画にも入れていけると良いと思う。

【委員】

 実施計画の評価について、A評価が5つあり、7ページに評価の基準があるが、先程も意見があったが、施策によって目標と年次計画とその評価の仕方がバラバラであるため、A評価だから良いであったりB評価だからあと一歩であったり、その辺りの基準が全く異なると感じた。例えば、30ページ「産後ケアの検討」については、毎年度A評価になっているが、そもそも目標が実施に向けて検討を行うと記載があるため、検討を行えばA評価という理解も出来るが、一方で、先程の「学童クラブの拡充」等の他事業と比較すると、詳細な数字を出していてB評価としていることを考えると、利用申請が235件に対して、デイ利用が97件、宿泊型が86件となっていて、申請者に対して全ては応えられていないのにA評価となっているということと、課題についても記載がない。A評価だから良いということではなく、更に広げていくという意味で必要な課題をこの実施計画に落とし込んでいけると良いと思う。現場の意識と評価の意識がバラバラ過ぎると思うが、一方で今回のA評価のものをB評価にすると、今度はそもそも評価する意味があるのか、ということにもなってしまうため、具体的にどうすれば良いのかは分からないが、本計画が今後につながるものになってほしいと思う。

【会長】

 実施した結果とそれを狛江市としてどう評価し、次にどのように活かしていくか等の課題についても分かりやすい形で記載できると良い。

 また、2ページに重点事業の説明があるが、「妊娠期から青年期までの先を見据えた切れ目のない包括的な支援」について、「切れ目のない支援」とよく表現するが、一方で各種制度には絶対に切れ目があるため、切れ目がないという表現ではなく、切れ目をつなぐ、ある制度が終わっても、そこで次にバトンタッチしてつなぐような表現の方が良いと思う。それが、シームレスの本来の意味だと思う。切れ目のない包括的な支援を考えるのであれば、この辺りの表現の仕方も検討していけたら良いと思う。

【委員】

 資料2-2「未就園児対象『多様な他者との関わりの機会の創出事業』」について、幼稚園における預かりということで、とても良い取組かと思うが、利用回数が月4回以上となっているのはなぜか。月1回でも利用できるとハードルが下がり良いと思う。

【委員】

 4回以上の実施というのは実施園が月4回以上開設するという意味である。利用者は月1回でも良い。60分以上というところについても、実施園として60分以上をやるいう意味である。また、対象児童については、満3歳未満となっているが、入園までの子ということになる。表現としては未就園児となる。満3歳で入園する子もいる一方、入園しない子もいる。その子たちも対象とするために未就園児としている。

【委員】

 4歳、5歳になっても未就園児であれば行けるのか。

【委員】

 4歳、5歳でも幼稚園に通っていない子もいるため、今後それらの子も対象に含めていくとより多様な関わりになると思う。

【児童育成課長】

 本事業については、現在制度設計中であるが、東京都事業となり、その中では、0歳児~満2歳児までとなっている。それを超える年齢については、狛江市としてはどう実施していくか、実施園の体制もあるため、詳細はこれから詰めていく。

【副会長】

 対象児は障がいの有無や医療的ケア児も含まれているか。

【児童育成課長】

 基本的には就労の要件等も関係なく受け入れるため、こういう子は対象外というものはない。ただし、実施園の体制の問題もあるため、そのような点や利用者の状況も踏まえて利用の判断をしていくことになる。

【会長】

 まずは市民の方にこの制度を知っていただくことで、どういう方が使いたいと思っているのかということにもつながる。その中で医療的ケア児の受け入れについても課題となれば、次年度以降どのように対応していけるのか、という議論につなげていけると良いと思う。

 

議題3 令和6年度保育所入所待機児童数及び令和6年度学童クラブ入所状況について

事務局より資料3の説明

【委員】

 学童クラブの入所状況についてだが、4年生以降の利用数が割といるという印象であるが、これは元々余裕があり、その子が大きくなっても継続して希望する方が入ったということか。

【児童育成課長】

 傾向として、学校に近いところは低学年の利用者が多く、学校から離れているところについては低学年の希望が少ないため、高学年の子が入りやすいということがある。

【委員】

 待機児が出ているという数字が出ているが、学年の内訳は分からない。高学年でも行けるなら行きたいと待機している方もいるかもしれない。

【児童育成課長】

 ここの数字だけでは本当の需要は分からない。また、その後にも随時入所の申込が出来るため、例えば5月、6月の実際の需要はまた違った数字となる。

 

議題4 (仮称)第3期こまえ子ども・若者応援プランの基本理念及び目標等の案文及び主要課題の提示

事務局より資料4-1、資料4-2の説明

【会長】

 資料4-2については本日の会議では議論せず、資料4-1の案の決定をしていく。次回以降、資料4-2の課題に関して少し踏み込んで議論していくこととする。

【委員】

 理念と基本的な視点と基本目標にどのような言葉を使ったら不適当になるかが良く分からないが、基本理念の「互いに育ち合う」や「喜び合う」という点について、互いに育ち合ったり、喜び合ったりしなければいけないのかという印象を受けた。「自分らしく」という点は基本目標に入っているため、「子ども・若者が地域とつながり、自分らしくいられる」という言葉が入ると良いと思った。

【委員】

 基本理念の全ての案に「子ども・若者」が入っているが、なくても良いのではないかと思った。また、「ゆるくつながり、互いに育ち合うまち・狛江」というシンプルなものを掲げた方が覚えやすく良いと思った。

【委員】

 前回の計画の「ゆるくつながり」という表現は良いと思ったが、「ゆるくつながる」と「ゆるくつながらない」との違いは何か。「ゆるく」という言葉がなくても成立するものであるため、「ゆるくつながる」の具体的な意味を知りたい。

【事務局】

 前回の計画において、「ゆるくつながる」とは、「顔の見える関係を大切にしながら、相手に寄り添うように、おだやかに、ゆるやかに、そして分けへだてなく、人と人との関係が作られていくこと」と記載している。

【委員】

 「切れ目ない」という言葉がとても引っかかる。「切れ目ない」という言葉の代わりに「ずっと続く」や、「のりしろがある」という言葉になると良いと思った。

【会長】

 「切れ目ない」と言わず、「切れ目をつなぐ」という言葉にすると、切れ目があることを前提に支援を組み立てられると思う。切れ目がないということは嘘になってしまうため、切れ目があることを把握しているという行政の姿勢を示した方が良いのではないか。

【委員】

 「妊娠期からの切れ目ない支援」という言葉はまとまりとして使われている言葉であるが、ネウボラのような切れ目のない支援は現状だとできないため、狛江市はもう一歩先を行っているような書き方だと良いのかもしれない。

【委員】

 子ども・若者応援プランの理念であるため、「子ども・若者が地域とゆるくつながり」と書かれているのだと思うが、そもそも全ての世代が地域とゆるくつながり、自分らしくいられたら良いと思っている。

【委員】

 シンプルな書き方が良いが、対象者が分からないと意味がないと思う。

【会長】

 「喜ぶ」という表現をあえてする必要もないのかもしれない。そうできない人たちも一定数おり、それを否定してしまう言葉につながるような文言は避けた方が良いと思う。資料4-1の3ページについて、前回の会議において主語が行政であることが分かりづらいと述べた。その意図を汲んだのだと思うが、「地域が」という言葉だと地域が主語になってしまうため、ここは「狛江市は」という文言をあえて入れるなどしないと意図は伝わりにくいと思った。

【委員】

 基本理念を掲げている以上、「子ども・若者」という言葉は入れた方が良いと個人的には思う。基本目標の案3は具体的なものが入り過ぎているため案1が良いと思う。その中の基本的な視点や基本目標を段階的に細かくした方が読みやすく、流れが見えると思う。前文の説明があり、育ち合うまちを目指してこのような基本理念を掲げている、という流れになると思う。様々なものを想定して含められた方が良いと思う。「ゆるく」という言葉には様々なつながりがあり、それらのつながりを網羅するためにあえて使っている言葉であるため、具体的なものを示す言葉ではない。様々なつながりがあり、そのような含みを持った言葉であるという意味でいかがか。

【会長】

 「育ち合う」という言葉は上を目指さないといけないような印象がある。ゆるくつながることは良いと思うが、「尊重し合う」の方が良いのではないか。また、基本理念を実現するために基本的な視点でもう少し具体的なことを盛り込んでいく方が作りやすいと思う。この前研修を受け、応答し合うことのベースは尊重であり、そこが欠けているために相談をし合うことができない子どもたちが増えていることを学んだ。子どもの権利に合わせて考えた方が良い気がする。

【委員】

 前回の会議でどのような議論があり基本理念を変更したのか、経緯をもう一度確認したい。「地域が子どもと若者を支える」について、地域に丸投げであるという意見があったと思う。「互いに育ち合うまち」という言葉は今回の変更点であるが、どのような議論があり変更になったのか再確認したい。

【会長】

 まんなかを削除し、自分事にしてもらうためにという議論の中で「互いに育ち合う」という言葉が出てきた。

【委員】

 「育ち合う」という言葉はそこまで使われている言葉ではない。基本的な発想として何が変わったか、何を表すために「育ち合う」としたのか確認したかった。

【委員】

 前回の会議の最後に、園児が散歩に行ったときのお年寄りとのやり取りがあり、それはお年寄りにとって喜びであるという話をしたところから「喜び」という言葉が出てきたのではないかと思う。個人的な推測だが、この会議において発せられた単語を拾い集めたのではないかと思う。資料4-1の基本理念の本文の後半に、「子ども・若者の健やかな成長を喜びながら」という文章があるが、健やかではない人や成長を喜べない人もいるため、そこはどうするのか引っかかった。会長がおっしゃったように、「尊重し合う」や「自分らしくある」という言葉の方が良いと思う。また、成長することは良いことだと一般的に思い込まされ生きてきたが、それは本当に良いことなのか、成長できない人はだめなのか、ということを疑問に思った。そこからこぼれ落ちた子どもや若者たちが傷つかないような言葉にしてもらうと良いと思う。

【委員】

 基本理念そのものを議論しているため、表現というよりも何を基本理念として盛り込むかを決めないと、言葉が決まらないと思う。前回の計画では「地域が子どもと若者を支える」ということが基本理念として掲げられているが、それを転換し、「すべての世代が互いを尊重する」などとするのかそこをはっきりしないと議論が進まない。互いに育ち合うということは、自分も育つし相手も育つ、ということである。「地域が子どもと若者を支える」という表現は、地域だけが頑張っており、地域がどんどん疲弊しているということや実際に地域も大変であるため、修正した方が良いのではないかという議論があったと思う。

【副会長】

 前回の会議において「互いに」という表現は、子どもと若者は支えてもらうだけはないという議論があった。その方々が地域を支えていくことがあるため、一方的に地域が支えるという考えについての議論があり、「互いに」とした。「互いに」という言葉は良い言葉だと思うが、議論を全く知らないまっさらな目で見たときにどう伝わるかも考えていかないといけない。前回の議論を踏まえて検討していくが、あまり囚われず、まっさらな目で見て適切に伝えられたら良いのではないかと思う。

【委員】

 「支え合う」や「育ち合う」という表現ではなく、「子どもたちも一緒に作り上げていく」という子どもも一緒に参加し、良いものを作り上げていくような表現の方が良いのではないか。

【会長】

 基本理念の説明の中に入れられると良いと思う。ただそれが、基本理念の標題を読んで分かるような言葉した方が良いと思う。ゆるくつながりをつくるイメージが、例えば、子どもと地域も皆一緒にということが伝わる言葉、「子ども・若者が地域をゆるくつなぐ」というような子ども・若者がもう少し主体になった方が良いと思う。

【委員】

 例えば「子ども・若者とともに生きていくまち」というイメージか。

【委員】

 「生きていく」や「作り上げていく」という、完成形ではないところに参加させていきたいという思いである。

【委員】

 「地域とゆるくつながる」という言葉は絶対に入らないといけないものなのか。「互いに尊重し合うまち」でも良いのではないか。地域とつながらないといけないのかと思う。

【委員】

 「ゆるくつながる」という言葉はとても好きな言葉で、普段の生活で良く使われている。言葉にならないが、組織化されていないイメージがある。つながっても良いし、つながらない人もリスペクトするというイメージがある。出て行ってもしょうがないし、こちらも壁を作らず、誰でも来て良いし、抜けても良い。どんな意見をしても誰も責めないというイメージを持っている。「ゆるく」は「いい加減」であると同時に「良い加減」であり、否定的に言う人がいてもウェルカムであり、それくらい適当な感じである。

【委員】

 そうすると地域でなくても良いということだと思う。「子ども・若者がゆるくつながりながら、尊重し合えるまち・狛江」でもいいと思う。なぜ地域とつながらなくてはいけないのかととても疑問に思う。ゆるくつながってほしいのに切れ目ないを支援をしますと言うと言葉がつながらないと思う。必要な人には切れ目のない支援をするため、そこを入れないといけないのではないかと思う。

【会長】

 ニュアンスとして「ゆるくつながる」があってもいいが、「地域」という言葉をそこまで強調する必要性もなく、子どもも含めて主体的に作り上げていくイメージが理念の中に入ると良いということが委員の総意であると考える。

【委員】

 前文には「世代を超えてすべての人が」という文言があるため「子ども・若者が世代を超えてゆるくつながる」としても良いかもしれない。

【委員】

 前回の計画の基本理念の中の「地域が子ども若者を支えるまち」の部分を変更すれば良いのではないかと思う。「地域が子どもと若者を支える」というところが引っかかるため、そこを何らかの形で修正する必要があると思う。

【委員】

 それを言うと「子ども・若者」を入れないといけないのかということになり、「皆でゆるくつながりながら」ということでも良いと思う。

【委員】

 「子ども・若者」という言葉は絶対に入らないといけないものではないと思う。「子ども・若者が」というと他の人たちがつながらなくなってしまう。

【委員】

 シンプルに「ゆるくつながるまち・狛江」でも良いのではないか。

【委員】

 「尊重し合う」や「ともに作っていく」という表現はあっても良いと思う。

【委員】

 「子どもに」ではなく「子どもと」という言い方が子どもの権利条約に関してはよく言われている。

【会長】

 子ども・若者応援プランの基本理念であるため、「子ども・若者と」はあっても良いかもしれない。

【委員】

 「ゆるくつながり、子ども・若者とともにつくっていくまち・狛江」はどうか。

【会長】

 「尊重し合う」ということが基本理念の中に入っていないため、前文に入れた方が良いのかもしれない。

【委員】

 標題にも入れた方が良いのではないか。例えば、「子ども・若者とゆるくつながり、互いに尊重し合うまち」はいかがか。

【委員】

 「つながる」ということは、子ども・若者とつながるということか。「つながる」ということは子ども・若者が大人とバラバラにつながるではなく、様々な人がゴタゴタつながるというイメージを持っている。

【委員】

 真ん中に子どもと若者がいて、自転車のスポークのように同心円的につながるイメージを持っているのか、網目のようなものをイメージしているのか分からない。

【委員】

 込めたい思いとしては、多世代や多様な人たちが括弧書きで書かれ、「ゆるくつながり、子ども・若者とともに作りあげるまち・狛江」というイメージなのか。先程の例えで言うとスポークではなく、ネットのようなイメージを持っている。

【委員】

 私はアリの巣をイメージした。完全な個室もあるし、どこかしら道はつながっているというイメージがある。

【委員】

 部屋が沢山あり、1個1個が子どもかもしれないし、若者かもしれないし、障がい者かもしれないし、高齢者かもしれないというようなイメージを持っている。

【会長】

 ここはあまり具体的にせず、ある程度抽象性を持たせた方が良いと思う。

【委員】

 そうなると「ゆるくつながるまち狛江」になると思う。

【委員】

 基本理念はイメージ的なものであり、その中に何が込められているかが大切なのかと思う。

【委員】

 そうは言いつつも、子ども・若者応援プランの基本理念になり、あまり漠然とし過ぎてしまうと良くないため、「子ども・若者」という言葉を使用するかどうかということにもなってくる。

【委員】

 「地域の中で子ども・若者とゆるくつながるまち・狛江」というイメージ。つながる必要性や子ども・若者とゆるくつながる対象が何かをはっきりさせた方が良いと思う。

【委員】

 「子ども・若者とつながる」というよりは「ゆるくつながった地域がある」という方が良いと思う。その中に子ども・若者がいるため、地域がつながっておきましょう、という話になると思う。

【委員】

 そこに「子ども・若者のために」と書いてしまうとまた違ってくるため、難しいところである。

【副会長】

 前回も言ったが、基本理念と基本目標が被っているのではないかと思う。「図ります」や「整備します」という視点が基本目標とかなり重なる。基本的な視点は、具体的な取組を実行していくときに常に持っておく視点、考え方であり、目指すべき視点ではない。「ゆるくつながる」を基本的な視点に入れるのはどうかと思った。多くを盛り込もうとするのではなく、コアだけを基本理念に入れ、基本的な視点として「ゆるくつながる」というキーワードを入れるのはどうか。

【委員】

 基本的な視点が、何かをするための大切な視点、持っていくべき視点だと考えると、「図ります」などの文言は基本的な視点に入れるものではないと思う。基本的な視点としては「子ども・若者の見える世界を尊重する」や「見ている世界を尊重する」という言葉があると、子ども・若者の視点に立って全てを考え、動かし、実施・実践していくというのが分かる。

【会長】

 「すべての子ども・若者の最善の利益を図ります」ということが基本理念で良いのではないか。

【委員】

 「子ども・若者をはじめ、すべての世代がゆるくつながれるまち・狛江」はどうか。子ども・若者から全ての世代に広がるのではないかと思った。

【会長】

 そうすると何とつながるのかという話になるため、「つながる」という言葉は理念に入れるのは難しいかもしれない。

【委員】

 つながるに関しては、つながっていても、つながらなくても良いという意味合いで入れた。

【委員】

 基本理念の前文について、「本計画では、地域において誰もがそれぞれの自分らしさや多様性を認め合い、尊重されながら、子ども・若者が単なる子ども・若者施策の対象ではなく、地域における様々な人々が子ども・若者とともに生きていくことができるよう、地域における様々な人々や支援機関が顔の見える関係でつながることで、子ども・若者や子育て家庭を支援する地域を目指し、ゆるくつながり、子ども・若者とともに生きるまち・狛江を基本理念とします。」というのはどうか。前回の計画にも前文があるため、なるべく活かした方が大きな修正をせずに済むと考えているため、それを活かしながら一部修正を加えた。

【会長】

 基本理念については一旦以上の内容を事務局へ提案することとし、この内容を念頭に入れながら次に基本的な視点を考えていくのはどうか。

【委員】

 先程、基本的な視点の2つ目の中で、環境整備については基本目標のようであるという話があったが、常に持っておくべき視点や考え方は「子ども・若者が見ている景色を尊重する」や「子どもとともにつくる」ということが視点に入ると良いのではないかと思う。

【会長】

 「意見を尊重する」という言葉でも良いかもしれない。研修の中で、見ていることは子どもが思っている意見という捉え方をしていた。「すべての子ども・若者の意見を尊重します」という視点はどうか。

【委員】

 意見というのは見ている世界である、という但し書きをつける必要はあるような気がする。

【委員】

 「地域のすべての世代が互いを尊重し合う」ということを文章の中に入れていけたら良いのではないか。

【副会長】

 意見ということは難しく、出さないといけないのかと思ってしまうため、そこに込められた想いや気持ちなどが入れられると良いと思った。

【会長】

 意見ではなく、「すべての子どもや若者を尊重します」という存在自体を尊重する書き方の方が良いということか。

【委員】

 1つ目の基本的な視点の案1は「すべての子どもや若者の最善の利益を図ります」と書いてあるが、「最善の利益を図る」ということは目標になるのか。

【副会長】

 目標に近いと思うが、文言の問題はあると思う。誰から見ても最善の利益ということは難しいため、「最善の利益を尊重します」や「主体性を尊重します」はどうか。

【委員】

 前回の計画は、基本理念があり、基本的な視点があり、次に基本施策であった。今回は基本理念があり、基本的な視点があり、基本目標になっており、3階建てが変わっている。前回の計画の基本的な視点の1つ目では、「すべての子どもや家庭の幸せと利益を最大限に尊重します」だった。家庭と子どもの最善の利益が必ずしも合致しないという議論があったため、今回は「子どもや若者の最善の利益を図ります」になったと思う。前回の計画では、基本的な視点は4つあり、今回2つになっている。前回は「すべての子どもや家庭の幸せと利益を最大限に尊重します」であったため、家庭とその子ども幸せと利益が相反する可能性があるということであれば、「すべての子ども・若者の最善の利益を図ります」や「幸せと利益を最大限尊重します」に変更すれば良いのではないかという議論になると思う。

【会長】

 本文に合うのは「最善の利益を尊重します」の方が良いと思うため、一度ここは「最善の利益を尊重します」とし、2つ目の基本的な視点の議論に進めたいと思う。

【副会長】

 「地域一体」という文言も違和感がある。

【会長】

 ここの主語は「狛江市」である。「“狛江市は”安心して子ども・若者が成長できる環境を整備します」としないとプランの責任主体が鈍くなるような気がする。

【委員】

 「地域一体となって」を取った方が良いのではないか。

【会長】

 地域「が」となっているためおかしくなっている。

【副会長】

 基本的な視点の2つ目と基本目標の3つ目が重なっており、違いが分かりにくい。

【委員】

 前回の計画では、基本的な視点の2つ目が「子どもや若者とその家庭に寄り添い、切れ目のない支援を行います」であった。今回の基本目標の2つ目は前回の基本的な視点の2つ目に対応し、前回は基本的な視点が4つあった。

【委員】

 基本的な視点が4つから2つになった意味はあるか。

【事務局】

 分かりやすくまとめたものであり、2つにこだわっているわけではない。

【委員】

 基本的な視点を先程の「尊重します」という文言に修正し、基本的な視点の2つ目を基本目標にしても良いのではないか。

【事務局】

 基本的な視点の2つ目と基本目標の3つ目については、表現としては似ているが、基本的な視点については狛江らしさというところを活用しながら常にどの施策に対しても狛江らしさを踏まえて取り組んでいくことが大切であるという思いも込められているものである。

【副会長】

 狛江らしさを言いたいのであれば、それを視点に入れるのはどうか。

【委員】

 「地域が」と入れるのは、家庭だけに責任を押し付けないということだと思う。

【委員】

 「地域が」という言葉と「市としては」という言葉の使い分けが分からない。「市が架け橋に」と書かれているが、結局は地域ということになるのではないか。

【会長】

 案2を活かす場合、「狛江市は子育て環境としての地域を整備します」となり、「地域が子育てを応援できるように整備していく」というニュアンスになると思う。

【委員】

 基本的な視点の1つ目において「最善の利益を尊重します」とあるが、2つ目の「整備する」ということは目標になってしまうため、狛江の立地や環境を活かすという言い方はどうか。

【委員】

 地域というのは地域でなんとかしなさいという上からの命令的な地域ではなく、自分から見る限り狛江は良い意味で田舎がまだ残っていることはとても強みだと思っている。様々な問題もあるが、本当の地域の温かみやご近所付き合い、学校中心のコミュニティなど、様々な横のつながりが活きていると思う。自分も田舎の出身だが、ほどよく田舎でほどよく都会で、本当に閉鎖的な空間で耐えられないというものではなく、かといってサバサバしたものでもなく、皆が温かくつながっているということは狛江の魅力なのだと思う。また、「地域」という言葉を入れるかどうかについてはこだわりはない。

【委員】

 地域という言葉は単体だと様々な意味になってしまうため、例えば「都心であるが田舎感が未だに残っている」というような、地域性を大切にするという具体的な文言の方が読んでいる人にはイメージ沸きやすいと思う。

【副会長】

 狛江らしさを活かすということか。

【子ども若者政策課長】

 「狛江らしさを活かし、ほどよく田舎でほどよく都会である」という内容を基本的な視点の本文に入れられたら良いと思う。

【副会長】

 視点は考え方であるため、そのような内容を入れても良いと思う。

【委員】

 狛江らしさというとゆるくつながっているところであり、片田舎というか、都心に近くコンパクトであるとか、顔が見える距離でのつながりというところになると思う。

【委員】

 1点訂正したい。先程、前回の計画では、基本理念、基本的な視点、その次に基本施策と書いてあると言ったが、基本目標の中に基本施策がある形であった。

【事務局】

 視点の2つ目は「狛江らしさを活かす」ということで良いか。

【委員】

 基本理念は「ゆるくつながり子ども・若者とともに生きるまち・狛江」が一番有力である。基本的な視点は「子ども若者の最善の利益を尊重します」と「狛江らしさ」であるか。「狛江らしさ」については、基本目標の3つ目に「狛江らしさを活かして、地域で安心して過ごす」と入っても良いのではないかと思った。逆に基本的な視点に先程の「子どもと一緒にみる景色を尊重する」や「「子どもとともにつくる」ということがどこかに入ってほしいと思う。

【会長】

 「意見を尊重します」ということは基本的な視点の1つ目にあるため、2つ目に入れるのはどうか。

【委員】

 基本的な視点の1つ目の「意見を尊重する」とあったが、「子ども・若者を尊重すること」と「利益を尊重すること」の意味に違いはあるか。

【委員】

 「利益を」というと生々しいイメージがある。

【委員】

 意見を表現するのは最善の利益と密接な関係があるため、最善の利益は大人の考えた利益であり、子どもの意見を聴きながら、子どもにとっての最善の利益が何かを考えることが重要であるため、全く相反するわけではない。

【副会長】

 「子ども・若者とともにつくりあげていく」や「進めていく」というニュアンスだと思うが、基本目標ではなく基本的な視点になると思う。

【会長】

 「子ども・若者とともに作り上げる環境を目指します」という意味になると思う。「子ども・若者の意見を活かす環境を作っていきます」ということでも良いかもしれない。環境をまず作り上げないと子どもたちも言い出せないということは、ずっと言われている。

【委員】

 「子ども・若者の意見を尊重した環境をつくっていきます」というのはどうか。

【委員】

 そうすると基本的な視点の1つ目は「最善の利益の尊重」となり、2つ目には「意見の尊重」となり、最善の利益に意見も含まれているのではないか。ここは狛江の環境や「狛江らしさ」を意識したい。

【委員】

 基本的な視点の2つ目に「子どもや若者とともに自分らしく安心して暮らしていける環境を整備します」とするのはどうか。

【会長】

 「安心して」を抜き、「子どもや若者とともに自分らしく暮らしていける環境を整備します」はどうか。

【副会長】

 基本目標の1つ目に近いような気がする。

【会長】

 「狛江らしさを大切にします」ということは、基本的な視点になるのではないか。

 今後の進めた方についてだが、スケジュールどおりに進めるためにも、一旦以上の内容にて事務局で整理したものをメールで共有し、それに対して意見を述べるのはどうか。何が決まって、何が決まっていないのか分からなくなってしまったため、一度事務局で整理したものをメールで共有し、そこにそれぞれ各委員からコメントを入れるということにしても良いか。

【子ども家庭部長】

 子ども条例については、子どもが主体的に育つことを後押しするような内容を検討することとなり、本計画においても1つの大きなテーマであるが、議題1・2での議論にあったように、産後ケアや母親の支援など子育て家庭の支援も本計画に盛り込まれている。前回の基本的な視点の中で「家庭」という言葉がいくつか入っていたが、今議論していただいた基本的な視点の部分ではその言葉あまり入っていないように思うためその点についても検討する必要がある。

【会長】

 事務局から整理した内容を確認することに加え、資料4-2の67ページ以降の課題ともリンクさせて基本目標等を考えていくべきだと思う。子育て支援についても、資料4-2の課題を見ると視点をどう捉えるかが変わってくると思う。家庭と子どもを利害関係が合わないときはどうするかを考えたり、家庭が機能できていない状況の中で話を進めなければならない可能性もあるため、資料を読んだ上で、入れる角度をどうするかなどを検討した方が良いと思う。

【委員】

 前回の計画では、基本的な視点に「子どもや若者とその家庭に寄り添い、切れ目のない支援を行います」と入っていた。子どもの権利だけではなく、子育て支援の考え方をベースに議論する話があったと思う。

【会長】

 データや課題を見た上で、どのような支援が入ると良いのかというところを考える必要があると思う。

【委員】

 基本理念に関して、「地域とゆるくつながり、子ども・若者が尊重されるまち・狛江」はどうか。

【会長】

 その点については、他の人たちが自分事として捉えてもらえなくなる可能性があるという議論があり、「地域」という言葉が出てきたと思うため、そこも踏まえてもう一度事務局に整理をお願いしたい。

 

議事3 その他

事務局より次回の日程について

【事務局】

 次回の日程は7月16日(火)に開催予定である。

【委員】

 資料4-2に子どもの権利条約の認知度についての設問があるが、それとは別に独自で子どもの権利条約の認知度を幼稚園の親に調査したため、結果を共有する。年少から小学2年生の親362人に対し、子どもの権利条約や東京都こども基本条例の認知度、狛江市で子ども条例を作っていることに対する認知度等の調査を行い、223人から回答が得られた。狛江市で子ども条例について進めているということについては、この会議にとどめるのではなく、親に対して何かしらの方法で広報し、認知させたいと思っており、手段について事務局に相談した。市ホームページ等で周知することで、少し変わってくるのではないかと思う。

【会長】

 どのように発信していくかはとても大切であり、周知方法も考えていく必要がある。

【委員】

 資料4-2の50ページに記載されている「認知」という言葉に含まれる内容について、「くわしく知っている」が認知だと思っていたが、「知っているが内容までは知らない」と「聞いたことがある」も含まれている。それらを含めると認知度が半数以上を占めるため疑問に思っていた。そのため、調査票ではなく、このような回答も確認できて良かった。

【会長】

 以上をもって会議を終了する。