狛江市都市計画審議会(令和2年12月24日)
1 日時 |
令和2年12月24日(木曜日)午前10時から11時30分 |
2 場所 | 狛江市役所 502・503会議室 |
3 出席者 |
会長 杉浦浩 委員 吉井博明、石井恒利、佐藤淳一、田邉学、岡村しん、栗山たけし、三角たけひさ、小野寺克己、佐々木貴史、浅井勉、髙山精一郎、鈴木一成 臨時委員 伊藤由佳里(佐々木祐二代理)、稲井善浩(吉田英生代理)、石黒實、荒井悟 |
4 欠席者 | 毛塚正太郎 |
5 議題 |
(1)多摩部19都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の改定(案)について(諮問) (2)調布都市計画都市再開発方針の改定(案)について(諮問) (3)調布都市計画生産緑地地区の変更(案)について(諮問) (4)その他 |
6 提出資料 |
事前配布資料
当日配布資料
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7 会議の結果 | |
事務局 定刻でございますので、ただ今から令和2年度第3回狛江市都市計画審議会を始めさせていただきます。 市長 皆様、おはようございます。令和2年度第3回の都市計画審議会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。
事務局 それでは、市長より諮問書をお渡しさせていただきます。大変恐縮ですが、杉浦会長、ご起立をお願いいたします。
(市長より諮問書を会長へ受け渡し)
事務局 誠に申し訳ありませんが、ここで市長は公務により途中退席させていただきます。
(市長退席)
事務局 これより、杉浦会長に議事進行をお願いいたします。
会長 狛江市都市計画審議会の会長の杉浦です。どうぞ円滑かつ効率的な運営にご協力いただければと思います。
事務局 本日の審議会に先立ちまして、広報を通じて傍聴者を募集いたしましたところ、傍聴希望者はありませんでした。また、報道関係等からの傍聴希望等についてはなかったことをご報告いたします。
会長 それでは、初めに資料の案内をさせていただきます。事務局より説明をお願いします。
事務局 では、本日の資料について、説明いたします。
会長 ただいまより議事に入ります。議題1多摩部19都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の改定(案)について、諮問案件でございます。事務局から説明をお願いします。
事務局 議題1多摩部19都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の改定(案)についてご説明いたします。
会長 ご意見・ご質問があればお聞きします。
委員 1点確認させてください。方針の中に新型コロナ危機を踏まえた未来の東京と書かれています。また、拠点となる狛江にはいろいろ書かれておりますが、再開発のみでなく地区計画も含めて目標を実現していくという理解でよろしいでしょうか。
事務局 狛江市域は拠点等が3地域位置付けられており、今後まちづくりを進めていく上で核になりうる場所と考えております。どのように進めていくのか方向性をここで示しております。その手段として地区計画や区画整理、再開発など、その選択は今後詰めていくことではありますが、市民の皆様とも協議を重ねながら進めていきたいと考えております。
会長 他にご意見、ご質問等ないようでしたら、この議題につきまして採決をいたします。
(全員挙手)
過半数以上の挙手により、狛江市都市計画審議会条例第7条第3項の規定に基づき、本案件についてはご異議ないものと認め、可決といたします。
事務局 議題2調布都市計画都市再開発の方針(案)について説明いたします。
会長 ご意見やご質問あればお聞きします。
委員 答申はこちらの案でよろしいと思いますが、今後の市としての事業の進め方について要望を述べたいと思います。資料2-2の21ページ、再開発促進地区の調.14岩戸北四丁目及び岩戸南三丁目周辺地区について、この道路沿いの促進地区は図面の上の方に喜多見駅があります。世田谷区境から狛江市部分が道路の東側に残っている所ですが、現在喜多見駅の狛江市側に改札口の設置を要望している住民によるまちづくりグループ活動が行われており、重要な場所であると感じます。世田谷区の動きは分かりませんが、今後の世田谷区の動きと合わせつつ、この地区をどうしていくのかをこの促進地区とは別に考えていただきたいと考えています。今でも用途地域にずれが生じています。世田谷区は近隣商業地域ですが、狛江市は第一種住居地域です。現状の土地利用とも異なると感じますので、課題として行政に検討していただくよう要望します。
事務局 ありがとうございます。調3・4・16号線が今後整備されていくことに伴い、この沿道についてもまちづくりのあり方を考えていくことが今後の課題になってきます。ここでは沿道が道路の線に沿ってきれいに色付けされておりますが、実際には地形地物や周辺環境に応じた範囲設定を行います。また、駅前である点や世田谷区の動きとの整合を図りながら進めていきます。
委員 調11.多摩川住宅地区は、狛江市と調布市が関係していますので、今後も調布市と狛江市が全体的にしっかりと協議しながら開発を進めていくことをお願いしたいと思います。
事務局 多摩川住宅は現在建設から50年が経過し、これまで培った歴史の中でも一体となって団地の形成がされてきました。市域はまたがっていますが、地区計画も一体でかけるなど、調布市と協議をしながら一体で行っています。今後についてもその方向性は変わらず、地区計画の段階的な変更をかけていかなければならないと考えております。
委員 防災の専門家の立場から意見させていただきます。狛江市は昨年の台風19号による被害がありました。今後も気象変動の影響によって激甚な災害が起きる可能性がありますので、多摩川の氾濫を具体的に想定しなければならないと思います。ハザードマップを見ると狛江市は悲劇的な状況になると想定されております。都市計画にこれらのことがあまり反映されていませんが、その理由は災害として考えられているのは木密地域の解消などの地震対策であり、洪水対策は入っていないからです。そのフレームの中では難しいと思いますが、多摩川住宅でも他の地域でも、氾濫流によって住宅が流されてしまう地域はかなり広いです。この問題を放っておいて、もしも災害が発生した場合に市はどのような準備をしていたのかを問われてしまいます。どこかに位置付けをしておくべきだろうと思います。都市再開発の方針に記載されていないから取り組まないということにしないでいただきたいと思います。具体的には、多摩川住宅の洪水対策や避難場所に関しては地区計画の中でも検討していくべき内容だと思います。都市再開発の方針に記載されていないからといって防災を軽視しないようにご留意いただくことを要望いたします。
事務局 防災に関する視点は大きな課題として都市計画の中でも避けては通れない分野になってきていると考えています。現在、都市計画マスタープランの改定及び立地適正化計画の策定を進めておりますが、その中でも法改正がありまして、立地適正化計画の中に防災指針を盛り込むことになりました。工程の見直しをしているところですが、その中で台風19号の際には多摩川住宅のエリアや猪方及び駒井地区で浸水が発生したことを踏まえて、浸水対策や震災対策を考えながら、また環境部門や防災部門と連携を図りながら、都市計画部門で行うべき内容を市として施策を進められるように整理していきます。
会長 私からも重ねて要望があります。都市再開発の方針はこの形でよろしいかと思いますが、今後10年から20年の間にどのような変化がありそうかと考えたら、相当の変化がありそうです。先ほど喜多見駅の周辺の話や多摩川の氾濫の話がありましたが、都市再開発の方針に盛り込まれていないもので、狛江市にとってかなり大きな宿題となっていることをこの先10年から20年で動かさないといけません。そうなった時に都市再開発の方針で定めている内容から踏み出さなければならない状況に必ずなるはずです。弾力性を持って常日頃の行政に取り組んでいただきますようお願いいたします。
委員 会長のおっしゃるとおりだと思いますが、最近12月に東京都から東京東部における水害対策に関する考え方が表されております。その中で多摩川は触れられていませんが、東部は危機感を持った対策を打ち出しており、高台まちづくりという考えがあります。私は江戸川区の都市計画審議会委員も務めさせていただいておりますが、様々な方策を検討したところ、垂直に避難していくしかないだろう、横には逃げられないだろうと方向づけられました。高い建物を建てる時に下層階の利用に対する考え方を変えていかなければなりません。つまり、浸水部分の使い勝手を考えていかなければならないということです。川崎市の浸水を例にすると電源室は上層階に上げなければならない、高い建物同士を空中廊下で繋いではどうか等の具体的な話があります。方針としては事務局の話のとおり対策を考えていくことで止まっておりますが、具体的な話もありますので東部地域の実情を研究されたり勉強されたりして、具体的な話として繋いでいただけたらよろしいかと思います。
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事務局 まず、1点目ですが、高台まちづくりは区部で検討を始めたとのことで、是非狛江市も共に検討していきたいと思いました。先行して推進していくのは区部ですが、前回の都市計画審議会でもお話させていただきましたが、3m以上浸水する区域が多摩川住宅地区、駒井地区及び猪方地区です。まちづくりにおいては、防災指針を作成する中で、居住も誘導しながら防災、特に浸水について考えて都市計画マスタープランや立地適正化計画に反映させようと考えております。多摩川沿いの地域における防災的な方向性をどのように進めていくのかを調布市と話し合う機会を設けました。調布都市計画の中で何ができるのか、また個別にはまちづくり条例の中の誘導方針でどう対応していくのか、調布市と一体となって検討していきます。浸水対策については、台風19号を踏まえて積極的に都市計画マスタープランの改定及び立地適正化計画の策定で検討して反映していきます。その際には本審議会の中で方向性を示させていただきます。
委員 議論にもなっていないということですか。
事務局 建替えを具体的に進めていく際には話し合っていきたいと思いますが、現時点で説明できる内容はありません。
委員 誘導地区の問題になると思います。再開発促進地区にならないのは理解できますが、20年後を考えた時に老朽化した都営住宅団地をどうしていくのか議論をして前向きに検討していくように、誘導地区に入っていても良いのではないかという感想です。
事務局 調布都市計画都市再開発の方針には記載がありませんが、現状の都市計画マスタープランにおいては大規模住宅地区の位置付けになっております。建替えの際は様々なことを考えていく位置付けになっております。都市計画マスタープランの改定にあたっては、狛江団地の再生が必要になる時は考えていかなければならない位置付けは示していきますので、もう少し具体的になれば再開発方針にも示していかなければならないと考えております。
会長 誘導地区はまさにそういう段階での誘導が必要であると思いますが、都市計画や再開発方針は先取り方針で取り組むべきであろうかと思います。これは基本的な考え方です。行政にお任せしますが、都市計画について積極的な姿勢で取り組んでいただきたいと思います。
委員 意見になりますが、19ページの調3・4・4号線の部分ですが、この路線は世田谷通りとのネットワークと話がありましたが、並行して調3・4・16号線があることから地区計画をつくる際に周辺住民からこの道路は不要だと意見があります。市民の意見を参考にしていただきたいと意見を述べさせていただきます。
会長 他にご意見、ご質問等ないようでしたら、この議題につきまして採決をいたします。この議題につきまして採決をいたします。
(全員挙手)
過半数以上の挙手により、狛江市都市計画審議会条例第7条第3項の規定に基づき、本案件についてはご異議ないものと認め、可決といたします。
事務局 議題3調布都市計画生産緑地地区の変更(案)について、これより、正面のスクリーンを使用して説明いたします。
会長 ご意見・ご質問があればお聞きします。
(全員挙手)
過半数以上の挙手により、狛江市都市計画審議会条例第7条第3項の規定に基づき、本案件についてはご異議ないものと認め、可決といたします。
事務局 資料4をご覧ください。第2回都市計画審議会にて、都市計画マスタープラン改定及び立地適正化計画の策定に向けたシンポジウム及びワークショップの開催についてご案内いたしましたので、実施内容について報告いたします。
会長 ご意見・ご質問があればお聞きします。私も関係者として参加させていただきましたので、1つ感想を申し上げますと、非常に市民の方々が熱心に議論されておりました。狛江市のまちづくりが市民の方々の関心によって、良いものになりますように改めて感じました。
委員 議題2の調布都市計画都市再開発の方針について、1号市街地の中に赤字で生産緑地等の緑と調和のとれた良好な住環境の充実を図るとあります。これは追加されたと思いますが、毎回追加と削除を手続き上でしっかり行わなくてはなりませんが、このように書かれたからにはしっかりとした対応を考えていかなくてはならないと思います。具体的にはどのように進めていくのか伺います。
事務局 都市計画マスタープランの改定を進めていく中で課題の1つとして考えていかなければならないと感じております。公園空白地域や緑の量の問題から、市としても緑を増やしていかなければならないという中で、市の全域に住宅地が広がっている狛江市の地域特性を踏まえながら、生産緑地の活用や保全のために市が取り組んでいくことを盛り込んでいきます。それに伴って所有者のご事情を考慮しながら生産緑地を維持していただくことや生産緑地でなくても緑の保全をしていくために行政として施策を行っていくことに踏み込めるように整理していきたいと思います。具体的な施策を行うために道筋をつけながら行政として取り組んでいきます。
会長 生産緑地は以前から議論の中心ですので、水と緑のテーマの中でも非常に大きいファクターであると思いますのでよろしくお願いいたします。 |
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狛江市都市計画審議会委員・臨時委員名簿
肩書 | 選任の区分 | 氏名 |
会長 | 学識経験者 | 杉浦浩 |
職務代理 | 学識経験者 | 吉井博明 |
委員 | 学識経験者 | 石井恒利 |
委員 | 学識経験者 | 佐藤淳一 |
委員 | 学識経験者 | 田邉学 |
委員 | 市議会委員 | 岡村しん |
委員 | 市議会委員 | 栗山たけし |
委員 | 市議会委員 | 三角たけひさ |
委員 | 市議会委員 | 小野寺克己 |
委員 | 市議会委員 | 佐々木貴史 |
委員 |
東京都多摩建築指導事務所長 |
浅井勉 |
委員 | 狛江市の住民 | 髙山精一郎 |
委員 | 狛江市の住民 | 鈴木一成 |
委員 | 狛江市の住民 | 毛塚正太郎 |
臨時委員 | 調布警察署長 | 佐々木祐二 |
臨時委員 | 狛江消防署長 | 吉田英生 |
臨時委員 | マインズ農業協同組合理事 | 石黒實 |
臨時委員 | 狛江市農業委員会会長 | 荒井悟 |