1 日時

平成29年7月7日(金曜日) 午前10時~11時45分

2 場所 防災センター会議室402・403
3 出席者

会長 杉浦 浩

 

委員  

  吉井 博明、石井 恒利、佐藤 淳一、田邉 学、岡村 しん、篠 浩司、三角 武久、田中 智子、佐々木 貴史、金子 博、岡山 孝昭、西家 將善、安田 道子 

 

臨時委員 

 宮崎 彰(本田 英昭委員代理)、茂木 茂

 

幹事  

 都市建設部長                    石橋 啓一

 和泉多摩川緑地都立公園誘致推進担当理事(兼)まちづくり推進課長    小俣 和俊

 まちづくり推進課まちづくり推進担当主幹       三宅 哲

 まちづくり推進課まちづくり推進担当主査       富永 和歌子

 まちづくり推進課都市計画担当主査          松井 崇

4 欠席者

 なし

5 議題

(1)岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについて(報告)

(2)調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)について(報告)

(3)その他

6 提出資料

 事前配布資料

・開催通知(A4 1枚)

・資料1-1岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについて(A3 1枚)

・資料1-2 岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについて(スライド資料)(A4 5

 枚)

・資料2-1 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)(A4 1冊)

・資料2-2 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)(スライド資料)(A4     

 4枚)

・資料2-3 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)の説明会、都市計画道路 

 に関する講演会報告書(A3 1枚)

・資料3 多摩川住宅地区の街づくりにむけて多摩川住宅地区地区計画等の原案説明会 

 (A41冊)

・狛江市都市計画図(A1 1枚)

当日配布資料

・次第及び配布資料一覧(A4 1枚)

・狛江市都市計画審議会委員・臨時委員名簿(A41枚)

7 会議の結果

  

 

幹事:

 定刻でございますので、ただ今から平成29年度第1回狛江市都市計画審議会を始めさせていただきます。

 本日はご多忙の中、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。始めに、市長の高橋から開会のごあいさつを申し上げます。市長、よろしくお願いいたします。

 

市長:

 おはようございます。市長の高橋でございます。本日から、新しく6名の方が委員として就任していただいております。ご多忙のところご出席していただき誠にありがとうございます。本日は、2件の報告事項がございます。まず1点目ですが、岩戸北二丁目周辺地区の地区計画策定に向けてのお話でございます。狛江市には珍しく5haのまとまった敷地を所有する、一般財団法人電力中央研究所(以下「電中研」という。)がございますけれども、今その敷地の一部が売却されております。これは、東日本大震災において、東京電力が原発事故を起こしたことにより、東京電力の経営状況が悪化したことが影響しております。電中研の出資者である東京電力の支援が期待できなくなったことから、電中研としても敷地の一部を売却せざるを得なくなったということでございます。現在は、3区画が売却され、マンションが建設されているところでございます。私は、狛江市にとって無秩序な開発が行われないように、地区計画という手法でまちを担保できないかということから、電中研の理事長と3回面会を行い、地区計画の策定について、協力の要請をしているところでございます。委員のみなさまにも、地区計画策定について、ご理解、ご協力をいただきたいと考えております。

 2点目は、調布都市計画道路3・4・16号線(以下「調3・4・16号線」という。)についての報告になります。岩戸北二丁目周辺地区の区域にも一部含まれている道路でありますが、将来的には、狛江市の懸案である水道道路に交差し、道路のネットワーク化により、水道道路の整備も進んで行くことになります。この点について、委員のみなさまには念頭においていただきながらご審議いただきたいと思います。

 本日の議題にはなっておりませんが、この他に狛江市の課題としては、和泉多摩川緑地という20haあまりの緑地に都立公園を誘致する計画がございます。行政ルート以外のところから誤った情報が伝えられておりましたが、その誤解についても私と東京都知事の対話により、解消されつつあります。私が市長就任直後から、この問題については働きかけを東京都に行っております。舛添知事時代に東京都は長期ビジョンの中で、新たな都立公園を2024年までの間に170haの整備計画を策定すると記しており、そして、長期ビジョンに引継がれた実行プランの中でも担保されておりますので、委員のみなさまのご支援、ご協力をお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

 

幹事:

 今回の都市計画審議会の委員になられた方のご紹介をさせていただきます。委嘱状につきましては、それぞれみなさまの席にご用意しておりますので、ご確認ください。

 始めに、市議会議員の方からご紹介いたします。本年5月16日(火曜日)に狛江市市議会臨時会があり、5月17日付けで狛江市議会より5名の都市計画審議会委員が選出されました。狛江市議会議員の岡村しん委員です。篠浩司委員です。三角武久委員です。田中智子委員です。佐々木貴史委員です。

 続きまして、市民委員の方のご紹介をいたします。市民委員につきましては、今年度は、市民参加の裾野拡大を図り、幅広く市民のご意見を会議の議論へ反映させたいと考え、無作為抽出方式によって市民委員の選任を実施いたしました。3名の方が委員となりましたのでご紹介します。市民委員の岡山孝昭委員です。西家將善委員です。安田道子委員です。

 今年度の都市計画審議会の臨時委員になられた方のご紹介をいたします。狛江消防署長の茂木茂委員です。調布警察署長代理交通課長の宮崎彰委員です。

 それでは、委員のみなさまより自己紹介をお願いいたします。会長よりお願いいたします。

 

(委員自己紹介)

 

幹事:

 続きまして、平成29年4月1日付けの人事異動に伴い事務局内に異動がございましたので、狛江市都市建設部長の石橋より自己紹介をさせていただきます。お願いいたします。

 

(事務局自己紹介)

 

幹事:

 誠に申し訳ありませんが、ここで市長は公務により途中退席させていただきます。

 それでは、杉浦会長に議事進行をお願いいたします。

  

会長:

 狛江市都市計画審議会の会長の杉浦です。本日の議事を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、平成29年度第1回狛江市都市計画審議会を開催させていただきます。

 本日の都市計画審議会は、招集委員16名全員が出席していただいております。狛江市都市計画審議会条例第7条第2項の規定に基づき、過半数以上の出席ということで本会議は成立いたします。

 次に会議録の署名者を選出いたします。狛江市都市計画審議会運営規則第13条第3項の規定に基づき、議長と議長が指名する委員が署名することになっておりますが、本日は岡村委員にお願いいたします。

 会議の公開について事務局から説明をお願いします。

 

幹事:

 本日の審議会に先立ちまして、広報を通じて傍聴者を募集いたしましたところ、3名の傍聴希望者がありました。報道関係等からの傍聴希望等についてはなかったことをご報告いたします。

 

会長:

 それでは、傍聴人に入室いただきます。

 

(傍聴人着席)

 

会長:

 それでは、始めに資料の案内をさせていただきます。事務局より説明をお願いします。

 

幹事:

 では、本日の資料について、ご説明いたします。

 事前配布資料は、開催通知(A4 1枚)、資料1-1岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについて(A3 1枚)、資料1-2 岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについてスライド資料)(A4 5枚)、資料2-1 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)(A4 1冊)、資料2-2 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)(スライド資料)(A4 4枚)、資料2-3 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)の説明会、都市計画道路に関する講演会報告書(A3 1枚)、資料3 多摩川住宅地区の街づくりにむけて多摩川住宅地区地区計画等の原案説明会(A41冊)、狛江市都市計画図(A1 1枚)です。

 当日配布資料は、次第及び配布資料一覧(A4 1枚)、狛江市都市計画審議会委員・臨時委員名簿(A41枚)以上となります。

 狛江市都市計画図につきましては、議事の進行に合わせて適宜ご活用ください。

 ご質問等ある場合は、挙手をしていただきますようお願いいたします。こちらでマイクをお持ちいたします。それでは、杉浦会長お願いいたします。

 

会長:

 それでは、議題1 岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについての報告でございます。事務局から説明をお願いします。

 

幹事:

 岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについて報告いたします。

 これより、正面のスクリーンを使用してご説明をさせていただきます。本日お配りいたしました資料にも同様の内容を記載させていただいておりますので、併せてご覧ください。

 岩戸北二丁目周辺地区については、これまでの都市計画審議会にて報告をさせていただいておりますが、本日は、都市計画法の手続き前に、これまで地域の方々と行ってきた検討の内容について取りまとめておりますので、報告をさせていただきます。はじめに、岩戸北二丁目周辺地区のまちの動きについて、ご説明させていただきます。

 近年、岩戸北二丁目周辺地区では、3点の大きな動きがありました。

 1点目は調3・4・16号線の整備事業です。平成26年10月に事業認可を取得し、現在、小田急線高架下から電力中央研究所西の交差点までの区間について、平成32年度末の完了を目指して、狛江市が施行者となって事業を進めております。

 2点目は、大規模研究施設敷地内の一部が売却され、機能移転が進み、土地利用がマンションに変わりつつあります。

 3点目は、調布都市計画道路3・4・4号線(以下「調3・4・4号線」という。)及び調布都市計画道路3・4・7号線(以下「調3・4・7号線」という。)の状況について、平成28年3月に、東京都の都市計画道路ついて『第四次事業化計画』が定められ、平成28年から平成37年までの今後10年間に優先的に整備すべき路線として、調3・4・4号線及び調3・4・7号線の一部区間が位置付けられました。こうした3点の大きな動きがありました。

 岩戸北二丁目地区を取り巻くまちづくりの課題について、ご説明いたします。こちらのスライドは、都市計画マスタープランや平成24年度土地利用現況調査結果から考えられる課題を例示させていただいたものです。土地利用の課題につきましては、

・低層住宅に配慮した住環境の維持 

・開発動向を踏まえた適切な土地利用の誘導 

・公園等広場の不足

が考えられます。道路・交通体系の課題につきましては、

・地区内の骨格となる道路基盤の確保

・地区内の安全な歩行者空間の確保

緑と景観の課題については、

・身近な緑による良好な環境の維持・向上 

・地区住民がふれあい、憩える空間の確保 

・まとまりのある緑豊かな景観の形成

防災・安全の課題については、

・災害時の避難空間

・避難経路の確保

コミュニティの課題については、

・地域福祉や交流の拠点の確保等

が課題として考えられます。

 次に、3.岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりに向けたこれまでの経緯についてご説明いたします。

 先にご説明いたしましたまちの動きを受け、市では、平成27年度より、地区計画策定に向けた検討を行ってまいりました。また、地区内外地権者の方々との検討を「まちづくり懇談会」という形で、平成28年度より意見交換を行っております。

 第1回懇談会は、平成28年11月25日(金曜日)、27日(日曜日)に開催し、岩戸北二丁目周辺地区のまちの現状と課題、まちづくりの動向についてご説明させていただき、地区計画によるまちづくりの事例の紹介をいたしました。

 第2回懇談会は、平成29年2月24日(金曜日)、25日(土曜日)に開催し、平成28年12月から29年1月にかけて行ったまちづくりアンケート調査の集計結果のご報告と、その結果から検討できるまちづくりのルールについてお話しいたしました。

 第3回懇談会は、平成29年3月24日(金曜日)、25日(土曜日)に開催し、地区計画等によるルールづくりの方向性と地区の将来イメージについてご説明し、ご参加いただいたみなさま方にルールづくりに関するグループ討議を行っていいただきました。

 第4回懇談会は、平成29年6月2日(金曜日)、3日(土曜日)に開催し、それまでの検討を踏まえた岩戸北二丁目周辺地区のまちづくり方針(案)についてご説明いたしました。

 まちの将来イメージについてご説明いたします。

 今回、岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりの検討対象地区は、この図でお示ししているように、岩戸北二丁目を中心に、岩戸北一丁目の一部、東野川一丁目の一部としました。

 区域形状の設定といたしましては、東側は、世田谷区との境を区域としております。北及び西側については、都市計画緑地の区域から東野川一丁目と岩戸北二丁目の町丁目境、東野川一丁目内の市道658号線を境としております。この区域については、生活道路が4m未満である箇所や隅切りのない箇所、また、先ほど説明いたしました第四次事業化計画の優先整備路線に選定された調3・4・4号線の計画があり、今後、長期的に土地利用転換についての検討が必要になると考えられる区域となっております。南側については、現在事業中の調3・4・16号線から20m南側になる用途地域境界を境としております。

 狛江市都市計画マスタープランの土地利用区分や現行の用途地域区分を踏まえて、この区域を3つに区分し、黄緑色の中高層住宅地区、ピンク色の幹線道路沿道・鉄道沿線地区、地域交流地区、緑色の低層住宅地区といたしました。

 この区分ごとに、ご説明いたします。

 はじめに、『中高層住宅地区』についてご説明いたします。この表は、『中高層住宅地区』の都市計画マスタープランでの位置づけとアンケート調査の回答でのまちづくりルールへの意向を整理したものです。都市計画マスタープランの土地利用の方針では、基盤整備状況や周囲の土地利用実態に応じた適度な密度と形態の中高層住宅開発を誘導し、まちづくり条例による地区まちづくり計画や都市計画法による地区計画を策定することで、低層住宅と調和の取れた地区の形成を図ることとしております。また、基盤が未整備な地区では、基盤整備の進捗状況に応じて、建築物の高さの制限などを強化することを検討するとしております。アンケートの回答では、まちの将来像としては低層住宅との調和のとれた低層~中層、3~5階程度・高さ15m程度以下で一戸建住宅や比較的大規模なマンション、店舗・事業所が調和する市街地のイメージがあるとご意見がありました。また、重要だと思われるまちづくりのルールとしましては、

・周辺住宅地に配慮して、建物の高さを適切に抑制すること

・周辺道路を歩行者に安全・快適な道路に整備すること

・敷地内の緑の保全・緑化の推進

などのご意見がありました。

 この地区のルールづくりに関する懇談会でのご意見・ご提案としては、

・外周道路に歩道状の空間を設ける

・まとまった大きさの公園を確保する

・小さな店舗等の生活利便施設を立地する

・高さや壁面位置を規制することで、建築物を圧迫感のないものとする

・大規模研究施設敷地において既存樹木を保全する

・通り抜け動線を確保する

・既存建築物がルールに適合しない状態にならない

などがありました。

 次に、『幹線道路沿道・鉄道沿線地区、地域交流地区におけるまちづくりルール』についてご説明いたします。この表も先ほどと同様、『幹線道路沿道・鉄道沿線地区、地域交流地区』の都市計画マスタープランでの位置づけとアンケート調査の回答でのまちづくりルールへの意向を整理したものです。都市計画マスタープランの土地利用の方針では、後背部の低層住宅地の住環境との調整を図りながら、中高層住宅や公益機能・交流機能などの立地を誘導するとともに、街路景観の形成に配慮し、延焼遮断機能など防災機能も果たす地区の形成を図り、日用品店舗や飲食店をはじめとする商業施設のほか、交流機能など各種の公益的な施設の立地の促進を図ることにより日常生活を支える拠点となる地区を目指すこととしております。アンケートの回答では、まちの将来像としては低層住宅との調和のとれた低層~中層以下の住宅、比較的大規模なマンション、店舗・事業所が調和する市街地のイメージであるとご意見がありました。また、重要だと思われるまちづくりのルールとしましては、

・周辺住宅地に配慮して建物の高さを抑制すること

・敷地内の緑の保全・緑化の推進

・周辺住宅地にふさわしくない用途の立地規制

・周辺道路を歩行者に安全・快適な道路に整備すること

などのご意見がありました。

 この地区のルールづくりに関する懇談会でのご意見・ご提案については、

・一中通りを歩行者・自転車にとってゆとりのある環境にする

・一中通り沿道に生活利便施設の立地を誘導する

・適切な用途制限を行う

などがありました。

 次は、『低層住宅地区におけるまちづくりルール』についてご説明いたします。この表も先ほどと同様、『低層住宅地区』の都市計画マスタープランでの位置づけとアンケート調査の回答でのまちづくりルールへの意向を整理したものです。都市計画マスタープランの土地利用の方針では、最低敷地面積の確保や細街路網形成の誘導、生垣や敷地内緑化の誘導、街並み景観形成の誘導などにより、緑に包まれたゆとりある低層住宅地の形成を目指し、幹線道路網・生活道路網が未整備の地区については、主要な細街路について、通過交通の抜け道にならないような措置を施しつつ、機能面・景観面で改善を図ることとしております。アンケートの回答では、一戸建住宅、中小の共同住宅が調和する低層住宅地、地上3階以下・高さ10m以下のイメージであるとご意見がありました。また、重要だと思われるまちづくりのルールとしましては、

・日照や採光等の住環境を守る建物の高さ規制の遵守

・狭い道路の拡幅や隅切りの確保

・隣地境界からの外壁の後退距離の確保

・震災時に倒壊の危険性のあるブロック塀などの規制

・敷地の緑化の推進

のご意見がありました。この地区のルールづくりに関する懇談会でのご意見・ご提案については、

・防災・安全面から、行き止まりや狭い道路を改善する

・緑豊かな低層住宅地としての環境を保全する

などがありました。

 まちづくりの目標について、ご説明いたします。今まで、みなさまからいただいたご意見をもとに、まちづくりの目標と土地利用の基本的な考え方を整理しますと、目標については、緑豊かなゆとりのある良好な住宅地を基調としつつ、地域交流拠点にふさわしい都市機能の充実を図り、都市計画道路の整備や大規模研究施設の土地利用転換にあわせて、地区特性を踏まえた良好な土地利用及び基盤整備を進めることが考えられます。土地利用の基本的な考え方については、

1.低層住宅地と中高層住宅地の調和を図る土地利用の誘導

2.緑豊かなゆとりのある低層住宅地の保全

3.調3・4・16号線の整備に伴う良好な沿道土地利用の誘導

4.喜多見駅周辺の商業機能や交流機能など地域の日常生活を支える都市機能の充実

が重要だと考えます。

 土地利用の基本的な考え方を、地区ごとにご説明いたします。低層住宅地区では、

・緑豊かなゆとりのある低層住宅地の保全

・建築物の防火性能を高め、地区の防災性を高める

・狭あい道路の拡幅など区画道路基盤の整備を進めること

が考えられます。

 中高層住宅地区では、

・周辺の低層住宅地の住環境と調和するよう、適切な土地利用

・樹木など緑を保全・育成

・大規模研究施設の土地利用転換に際して、新たな土地利用に応じた適正な都市基盤を形成すること

が考えられます。

 幹線道路沿道・鉄道沿線地区、地域交流地区では、

・商業機能や交流機能など各種の公益的な施設の立地を促進し、地域の日常生活を支える都市機能の充実

・調3・4・16号線の整備に伴い良好な沿道土地利用の誘導と周辺の低層住宅地の住環境と調和を図り、商業機能や交流機能の誘導をすること

が考えられます。

 まちづくりルールの考え方について説明いたします。ルールづくりについては、段階的に進めてまいりたいと考えております。赤の矢印で示しております部分につきましては、南側の都市計画道路の事業進捗や大規模研究施設の土地利用転換の動向を踏まえ、早期にルールづくりが必要と考えております。低層住宅地区等については、将来の都市計画道路の事業化の動向等を踏まえ、引き続き検討を進めてまいります。そして、早期にルールづくりを進めてまいります。中高層住宅地区の検討が必要なまちづくりルールについては、

1.公園・広場の確保の必要性

2. 敷地内の樹木などの保全の必要性

3. 外周道路等(歩道状空地及び環境緑地)の整備の必要性

4. 外周道路沿道の壁面の位置の制限の必要性

5. 壁面後退区域の工作物の設置制限の必要性

6. 高さの最高限度(外周道路沿道の低層住宅地に面する区域で段階的に設定)の必要性

7.通り抜け通路の整備の必要性

以上の7点が、意見収集の結果から、検討が必要なルールとなると考えられます。

 次に、幹線道路沿道・鉄道沿線地区、地域交流地区のルールについてご説明いたします。用途地域地区については、商業機能や交流機能の充実を目指した用途地域の変更が考えられます。そのほか、検討が必要なまちづくりルールについては、

・用途の制限の必要性

・沿道の壁面の位置の制限の必要性

・壁面後退区域の工作物の設置制限の必要性

・高さの最高限度の必要性

・かき又はさくの構造の制限の必要性

が考えられます。

 用途地域等の変更については、現在事業中の調3・4・16号線の整備にあわせて、商業機能や交流機能の充実を目指した用途地域等の変更を検討します。そして、低層住宅地区の検討が必要なまちづくりルールについては、

1.良好な住環境の維持の必要性

2.道路整備の必要性

3.生活利便施設や公共サービス施設の必要性

以上の3点が、意見収集結果から、検討が必要なルールとなると考えられます。

 今後の進め方についてご説明いたします。平成29年度は、都市計画法に基づく手続きを進めてまいります。平成29年7月14日(金曜日)に、地区のまちづくりについて、現状の課題や地区計画を活用した解決手法の理解を深めるため、まちづくり勉強会を行います。8月4日(金曜日)、5日(土曜日)に第5回まちづくり懇談会を開催し、地区計画素案について地区内外の方々にご説明と意見交換を行います。その後、秋ごろ、原案説明会と都市計画法第16条縦覧、意見書提出期間を設けます。平成30年1月ごろに都市計画法第17条縦覧、意見書提出期間を設け、地区計画の都市計画決定は、平成29年度末を予定しております。以上で岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりについての説明を終わります。

 

会長:

 説明が終わりましたが、何かご意見、ご質問があればお聞きします。

 

委員:

 資料の中の「6.まちづくりのルールの考え方」で、赤の破線で囲まれている部分については先行してルールを作り地区計画をかけ、緑の部分については、その後検討を行っていくということでよいのでしょうか。また、中高層住宅地区のルールの中で「公園広場の確保の必要性」とありますが、岩戸北二丁目周辺地区のまちづくりに向けた第4回懇談会の時に既に話が出ており、3,000㎡程度の面積で要望しているということですが、確認させていただいてもよろしいでしょうか。

 

幹事:

 はい、その通りでございます。公園については、この地区周辺には規模のまとまった公園がないということから、マンションが建設され人口が局所的に増えているという事情もございますので、公園については担保して行く必要があると考え、要望をしております。また、この地区の抱える課題の1つとして、懇談会でも検討されています。

 

委員:

 第4回の懇談会やアンケートで多くの意見が寄せられていると思いますが、第4回の懇談会では、第3回までに出されたすべての意見をまとめたものが資料として配布されました。この都市計画審議会にも同様の資料を配布していただきたいと考えますが、可能でしょうか。

 

幹事:

 今までのご意見やアンケートの回答をまとめまして、本日の資料を作成し、スライド等でご説明させていただきました。どのような形でご説明させていただくのが一番分かりやすいかについては、今後検討させていただければと思います。

 

委員:

 喜多見駅から一中通りにかけての沿道エリアに関して、今後商業用途の建物が建てられることが想定されますが、景観や広告物に関するルールを検討したほうがよいのではないでしょうか。

 

幹事:

 デザインや景観に関する話と言うのは地区計画だけでカバーできるものではございませんので、地区の皆さんとの話し合いの中で段階を踏んで考えるべき点を共有していければと思います。

 

委員:

 沿道のカラー舗装化に関して、建物やまちのにぎわいよりも道路のほうが目立ってしまう等のことから、あまり安易に考えるべきではないのではないでしょうか。

 

幹事:

 道路の整備にあたって、必要なデザインの考慮もございますので、今後情報の共有をしていきたいと思います。

 

委員:

 資料1-2の最後のページの「今後の進め方」の中に本日の審議会の位置づけがありますが、地区計画の決定の前にどの段階で審議会に諮っていただけるのでしょうか。

 

幹事:

 都市計画審議会につきましては、9月と年明けの2月あたりを想定しております。市としては、都市計画審議会に付議するのは2月を考えております。本日はそれに向けて現在の状況や進捗を事前に報告させていただきました。

 

委員:

 地区計画の範囲は、どのような経緯で決められたものなのでしょうか。

 

幹事:

 まず、東側は世田谷区との境です。そして、南側は用途地域を目安としております。続きまして西側や北側に関しましては、丁目の字の境や道路を基準にして区域を分けております。調3・4・4号線、調3・4・7号線、調3・4・16号線、そしてマンションの建設等の課題を抱えている部分を抱合するような形で区域を設定いたしました。

 

委員:

 都市計画決定が今年度中の3月末ということでしたが、平成28年度から29年度末の2年というのは期間的に非常に短いと感じます。住民合意という点につきまして、いかがお考えでしょうか。

 

幹事:

 ここの地区に関しましては、早急に解決しなくてはいけない課題がある地域として、市としても認識しております。地区計画等のまちづくりのルールの必要性というものも住民の方やまちづくり委員会の方からもご指摘をいただいております。そういった背景もございまして、短い期間ではあるものの地区計画を作っていきたいと考えております。ただ、一度にすべて作るのは難しい部分もございますので、特に低層住宅地区のところに関しましては、段階的に進めていきたいと考えております。

 

委員:

 既存樹木の保全に関しまして、あまりそれを無理強いするルール作りはいかがなものかと感じます。今後の街並のデザインに合った既存樹木の整備をお願いしたいです。また、通り抜け道路の整備に関しまして、近道や抜け道としてではなく、緊急車両が通れる道路としての位置づけをお願いしたいと思います。

 

幹事:

 1点目の既存樹木の保全に関しまして、既存の大きな樹木をその場に残すだけが景観の保全ではなく、新たな新植も含め街並をデザインしていくことが重要であると考えています。そういった視点からも、保全だけではなく育成も視野に入れて、良好な街並をデザインしていけたらと考えております。2点目の通り抜け道路の整備に関しましては、マンションの建設等で人口が密集したときに、防災性という観点から通り抜けよりも緊急車両が入れる配慮が必要になってきます。今後は、勉強会等という形で住民の皆様と情報を共有しながらまちづくりを進めていきたいと思います。

 

委員:

 1点目は、電柱の地中化についてです。景観や、特に防災の観点から、地震が発生した際に電柱が倒れて緊急車両が通行できないといった事態を防ぐため、是非電柱の地中化を検討していただきたいです。2点目は、保育園の整備について、子どもたちがのびのび遊べるような施設があればより良いと考えます。

 

幹事:

 電柱の地中化に関しましては、積極的に進めていきたいと考えております。また、保育園の整備について、規制緩和によって特区ではなくても公園の中に保育園を設置できるようになってきていますので、市内全体の公園の配置に鑑みながら考えていくべき課題であると考えております。

 

委員:

 地区防災計画に関しまして、是非防災面からも地区を検討していただけたらと思います。

 

会長:

 続きまして、議題2 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)について、事務局から報告をお願いいたします。

 

幹事:

 調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)(以下「基本計画(案)」という。)について報告いたします。基本計画(案)における路線区間を整備していく際には、沿道の用途の見直しや地区計画等の都市計画について検討が必要になる可能性が想定されるため報告させていただくところでございます。本日は、基本計画(案)の要点をまとめたものをスライドにて説明いたしますので、お手元のスライド資料は、参考としてご覧ください。

 狛江市内の都市計画道路網は、スライドのようになっております。調布都市計画道路として昭和37年12月22日に都市計画決定されました。市内の都市計画道路の計画延長は24,532mとなっております。そのうち、完成しているのは黒の太線でお示ししている部分で、12,670mです。整備率は現時点(平成26年度)で、51.6%となっております。

 ここで、狛江市の都市計画道路のうち優先整備路線に位置づけられるものについて、スライドでお示します。まず、黒の点線部分が調3・4・4号線外であります。次に青の点線部が、通称水道道路と呼ばれている調布都市計画道路3・4・2号線(以下「調3・4・2号線」という。)です。ちなみに、この2路線は東京都が整備することになる優先整備路線です。一方、狛江市で整備することになる優先整備路線が、調3・4・16号線の赤の点線部分となっております。市内の道路ネットワークを形成するために、調3・4・2号線と調3・4・16号線は密接に繋がっています。このことから、調3・4・2号線の整備と効果的に連携するため、狛江市では基本計画(案)を作成しました。

 基本計画(案)とは、調3・4・2号線水道道路の整備と連携しネットワークを図るため、調3・4・16号線の整備の具体化と沿道地区の防災性の向上を含めたまちづくりの方向性を示したものです。

 続きまして、基本計画(案)の位置づけについてお話しします。「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」では調3・4・16号線の一部が優先整備路線として示されています。東京都が定めた「防災都市づくり推進計画」では調3・4・16号線が通過する岩戸北四丁目、岩戸南三丁目が木造住宅密集地域として示されています。そして、「私たちがつくる水と緑のまち」の実現に向けて、市が果たすべき役割や施策ごとの方向性、重点プロジェクトの方針等を明確にした『市のマスタープラン』の狛江市後期基本計画を上位計画とした、狛江市都市計画マスタープランでは、南部の道路ネットワーク構造を実現する観点から、水道道路以北の早期事業化を図るものとしています。

 これらを受け、基本計画(案)は、水道道路整備との連携、市内道路ネットワークの形成、沿道地区の防災性の向上を目的に作成しました。

 調3・4・16号線は、慈恵第三病院のあたり、上和泉地域センター付近から小田急線高架下を抜け、世田谷通りと交差し、市南部から小田急線和泉多摩川駅を経由し、再び世田谷通りと接続する、計画幅16mの総延長約5,080mの都市計画道路です。黄色でお示ししておりますが、上和泉地域センター付近から電力研究所西交差点までの約1,530mと、小田急線和泉多摩川駅前約320mが整備済です。また、図上の黄緑線部分は、電力中央研究所の前ですが、現在事業中で、平成32年度完了予定の約330mの区間です。一方、水道道路は、総延長約1,610mの都市計画道路で、計画幅は16mとなっております。現状の水道道路の道路幅は約8mですので、今後拡幅をしていく計画となっております。なお、スライドの左上に調布都市計画道路3・4・16号線基本計画(案)に記載しているページをお示ししておりますので、ご参照ください。 

 次に、基本計画(案)における検討地区及び検討区間について説明します。スライドをご覧ください。図上の電力中央研究所の南側、黄緑色の線部分は、現在事業中で、平成32年度完了予定の約330mの区間です。基本計画(案)は、その先から水道道路までの都市計画道路と、その周辺地区を範囲としています。具体的には、小田急線高架下から世田谷通りまでの赤線部分は約480mで岩戸北区間、世田谷通りから水道道路に接続するまでの青線部分は約740mで岩戸南区間としています。道路の計画幅はすべて16mです。防災都市づくり推進計画(東京都)において指定されている、木造住宅密集地域は赤の点線に囲まれた区域、岩戸北四丁目、及び岩戸南三丁目となっております。これらを踏まえ、緑色の区域を検討地区、黄色の矢印で示している部分を検討区間としています。

 検討区間沿道の現況について、基本計画(案)の12ページから28ページに記載しておりますが、それぞれの区間ごとにまとめると、岩戸北区間は、

・木造住宅密集地域に指定されている

・小田急線高架下の七差路交差点からの通過交通量が多い

・都市計画道路の計画線にほぼ沿って主要生活道路があるが、歩道と車道が分離していない

などのことがいえます。岩戸南区間は、

・都市計画道路の計画線に沿った道路がないため、鋭角に接続する道路が何箇所か出る

・一部木造住宅密集地域に指定されている場所がある

・細街路が多い箇所がある

などがあります。

 基本計画(案)の中では、まちづくりの将来像と目標の実現に向け、整備手法の適用の検討を行っております。都市計画道路の整備は、用地買収方式である街路事業で行われることが一般的ですが、区画整理方式の一つである、土地区画整理事業なども利用される場合があります。調3・4・16号線の整備手法は、道路整備や用地折衝などが計画道路内に限定され、道路整備による影響範囲を最小限にすることが可能となり、事業期間が比較的短くなるとともに事業費を抑えることができることから、その他の整備手法とも比較した結果、街路事業によって進めていくことが望ましいと考えております。検討区間を街路事業で整備した場合、総事業費は約120億円と試算しております。また、都市計画道路の整備による影響がある建物は約100戸と試算しております。

 ここでは、段階的な整備工程の検討をお話します。現実的に一気に整備はできないため、岩戸北区間と岩戸南区間に分け、整備の順番を検討しました。検討にあたっては、

・交通混雑の解消

・公共交通との連携

・防災機能の強化

・沿道環境への効果

・他事業との連携

・事業の実現性

・事業の継続性

以上の7つの項目を踏まえ、岩戸北区間と岩戸南区間の優先度を決定しています。先に述べた7つの項目で、岩戸北区間と岩戸南区間を判定したところ、スライドにお示しした判定結果となりました。総合評価として、岩戸北区間を先行整備することが望ましいと考えられます。優先順位の判定結果に基づき、岩戸北区間については、平成32年度中の事業認可取得を目標に、現況測量、事業説明会等の必要な手続きを進め、平成38年度中の事業完了を目指します。岩戸南区間については、平成37年度中の事業認可取得を目標に、現況測量、事業説明会等の必要な手続きを進め、平成43年度中の事業完了を目指します。いずれにしても、時間をかけた取組みが必要です。

 狛江市南東部では、都市間幹線道路として位置づけられている、世田谷通りが東西方向の広域交通を受け持っているものの、南北方向の幹線道路が整備されていない状況です。調3・4・16号線と道路ネットワークを形成する路線である水道道路は、東西を結ぶ主要幹線道路ですが、都市計画道路としては未完成のため、充分な歩道幅員が確保されておりません。このため、水道道路の拡幅整備と連携し、調3・4・16号線の整備を進め、狛江市全体が結びつくような道路ネットワークの形成を図る必要があります。水道道路は第四次事業化計画で東京都が施行する優先整備路線に位置づけられておりますが、現在のところ、スケジュールは示されておりません。基本計画(案)に示したスケジュールを基に、道路ネットワーク形成のため、東京都とも連携を図ってまいります。

 なお、市民を対象に基本計画(案)の説明会を、平成29年5月20日(土曜日)と24日(水曜日)に開催し、合わせて、5月20日(土曜日)は、国士舘大学工学部理工学科教授であります寺内義典さんをお招きし、講演会を開催いたしました。資料2-3の報告書を添付しておりますので、別途ご確認ください。また、5月15日(月曜日)から6月13日(火曜日)まで基本計画(案)市民の意見を反映させるため、パブリックコメントを行い、ご意見を賜っております。現在、いただいたご意見の整理を行っており、今後、基本計画として決定を行う予定です。以上で、基本計画(案)についての説明・報告を終わります。

 

会長:

 説明が終わりましたが、この報告の本審議会との関係性や、今日の報告の位置づけにつきまして、補足をお願いいたします。

 

幹事:

 調3・4・16号線につきましては、すでに優先整備路線に位置づけられておりまして、北側から順次整備を進めております。今回は、小田急線の高架下から水道道路までの区間を市で施行するにあたり、基本計画を策定いたしました。それに伴いまして、今後ありえるか未定ではございますが、沿道のまちづくりをどのように考えていくかという話が出てくる可能性もございますので、調3・4・16号線の現状と今後の基本計画につきましてご報告させていただきました。

 

会長:

 これは(案)ということですが、基本計画として決定されるとどういった手続きになるのでしょうか。

 

幹事:

 先日パブリックコメントを行いまして、今はそれのまとめをしているところでございます。今後、市長をはじめ幹部の方で審議を行い、確定を目指しているところでございます。それに伴いまして東京都と、水道道路との連携のあり方等を踏まえながら、整備に向けての調整を図っていきたいと考えております。都市計画審議会としてこの基本計画を基に何かをするといったことではなく、今の状況をご報告させていただいたというところでございます。

 

会長:

 都市計画審議会に対しての法定協議が必要な場合は、法定協議をしていただくのでしょうか。それとも、都市計画審議会に段階的にご報告していただくのでしょうか。

 

幹事:

 法定協議の予定はございません。今後、動きがあるかもしれないということで、現状のご報告をさせていただきました。

 

委員:

 大事なことは、どのような事業手法をとるかということだと思います。用地買収方式で行えば、北側の団地が大きな問題になるかと思います。ですので、多少なりとも面的に考えていく必要があると感じます。そういったことを、計画決定ではなくこの都市計画審議会で議論することが必要ではないかと思います。

 

幹事:

 ご指摘の通り、どのような手法で進めていくかということは非常に重要なことであると思います。今回の基本計画(案)の中でも、地区計画や区画整理等を含め違う手法も必要に応じて行っていかなければならないと思っております。その際には、都市計画変更の必要性等も、この都市計画審議会にご報告させていただきながら進めていきたいと思います。

 

会長:

 法定協議になるかならないかは別として、大きな節目のときには、是非本審議会にご報告していただけたらありがたいです。

 

幹事:

 平成32年度に事業認可取得ということで、その前にまた説明会等を進めてまいります。その際に、計画も少し詰めたものでないと、我々も中々説明できないところもございますので、必要な場面でご報告させていただければと思います。

 

委員:

 木造住宅密集地域の問題について、もう少し考えていただきたいです。

 

幹事:

 木造住宅密集地域に関しては、今後考えていかなくてはならない重要な課題であると考えております。都市計画道路の周辺地区の不燃化も考えていかなければなりません。用途地域としても、第一種低層住居専用地域は防火指定がない区域になっておりますので、防火指定の変更も考えていかなければならないと思います。ご指摘いただいたことを踏まえ、前向きに検討していきたいと思います。

 

会長:

 続きまして、議題3 その他について、事務局から何かありますか。

 

幹事:

 多摩川住宅地区地区計画のスケジュールについて、お話いたします。昨年度の第3回都市計画審議会にて、ご説明いたしました多摩川住宅地区地区計画について、現在までの経過と今後のスケジュールについてご説明いたします。

 現在までの手続きについては、前回の審議会で資料3の裏表紙のとおり説明をしております。都市計画原案について、平成29年2月2日(木曜日)に、都市計画法第16条公告を行いました。計画書の縦覧を2月3日(金曜日)から16日(木曜日)まで、意見書の提出期間を2月3日(金曜日)から23日(木曜日)まで設けました。意見書は、狛江・調布両市域合わせて、31件の提出があり、内容は、地区計画に賛成するものや団地建替えに反対するもの、地区整備計画の内容が不十分であるというものがありました。

 今後のスケジュールについては、5月下旬に都市計画法17条の規定に基づき、地区計画案の公告、縦覧を行う予定でしたが、住民との調整を行ったことに伴い、予定を変更して進めることを考えております。平成29年9月を目途に調布市及び狛江市の都市計画審議会での議決を経て、一団地の住宅施設の廃止及び地区計画の都市計画決定を行うとともに、地区計画の内容を条例化することにより、地区計画の実効性を担保していきたいと考えております。

 第2回都市計画審議会の開催日程について、お話しいたします。今、ご説明いたしましたが、多摩川住宅地区地区計画について、今年度第2回都市計画審議会に諮問させていただく予定としております。よろしくお願いいたします。

 その他報告事項については、以上になります。

 

会長:

 ご意見・ご質問があればお聞きします。

 本日の狛江市都市計画審議会はこれにて終了いたします。

 

 


狛江市都市計画審議会委員・臨時委員名簿

肩書 選任の区分 氏名
会長 学識経験者 杉浦 浩
職務代理 学識経験者 吉井 博明
委員 学識経験者 石井 恒利
委員 学識経験者 佐藤 淳一
委員 学識経験者 田邉 学
委員 東京都多摩建築指導事務所長 金子 博
委員 市議会委員 岡村 しん        
委員 市議会委員 篠 浩司
委員 市議会委員 三角 武久
委員 市議会委員 田中 智子
委員 市議会委員 佐々木 貴史
委員 狛江市の住民 岡山 孝昭
委員 狛江市の住民 西家 將善
委員 狛江市の住民 安田 道子
臨時委員 調布警察署長 本田 英昭
臨時委員 狛江消防署長 茂木 茂