1 日時 平成25年5月31日(金) 午後6時15分~8時30分
2 場所 市役所5階 504会議室
3 出席者

委員長 森 安彦、副委員長 菅原 昭英
委員  新井 勝紘、冨永 春芳、長沢 利明、谷ヶ城 秀吉
事務局 宇佐美 哲也、清水 聡(市史編さん室)

4 欠席者 なし
5 議題 1.正副委員長の選出について 
2.『新狛江市史資料編 近現代1』について
3.『新狛江市史資料編』の体裁、筆耕要項等について
4.『市史研究』第1号について
5.諸調査について
6.その他
6 提出資料 1.狛江市附属機関の設置に関する条例
2.狛江市市史編さん委員会運営規則
3.地誌等関係史料一覧
4.古文書筆写要項、資料編体裁案
5.編さん専門調査員・調査員の委嘱について
6.古文書複写目録
7 会議の結果

議事に先立ち、事務局より事務連絡:資料1・2
・狛江市市史編さん委員会は、「狛江市附属機関の設置に関する条例」の施行に伴い、市長からの諮問に応じる附属機関として条例設置に改められ、それに伴い「狛江市市史編さん委員会設置規則」を「狛江市市史編さん委員会運営規則」(以下「規則」と略す)に改めたことを説明した。
・また、市史編さん委員会から、編さん事業の基本方針等について答申がなされたことから、編集専門委員会についても、「規則」に基づき、委員長及び副委員長を置き、議事は公開となることの説明をした。

議題1 正副委員長の選出について
・宇佐美市史編さん室主査の司会により、委員長、副委員長の選出を行う。
・事務局案として、委員長を森委員に、副委員長を菅原委員にお願いしたい旨を提案したところ、全会一致で承認された。
・これ以後、森委員長が議長を務め、議事を進行。

議題2 『新狛江市史資料編 近現代1』について:資料3
・事務局から説明。昨年度の打ち合わせにおいて、近現代1については、近現代の地誌を中心に編集していく方針となっているが、大枠の方向性を決めてもらいたい旨を伝えた。
・委員から、明治初期の皇国地誌草案などの地誌類や物産取調、御用留などを中心として編集し、分量や内容を確認したうえで他に掲載する史料を検討したいとの意見が出された。また、資料編には「地誌編」といったサブタイトルは付けず、刊行物の名称は「新狛江市史資料編近現代1」とすることになった。
・委員から筆耕などの作業のスケジュールについて質問があり、事務局から確実に使用する皇国地誌草稿や地誌、物産取調、御用留などの筆耕を編さん室ではじめていることを説明した。
・委員から、戸長役場の引き継ぎ文書が欠けており、特に旧駒井村、旧猪方村、旧岩戸村には史料が少なく、大小区制の頃の田畑書上や物産書上はあるが、史料点数が少ないことから、分量が少なくなるのではとの意見が出された。皇国地誌の草稿に関しては、和泉村・小足立村・覚東村・大町村(現在は調布市)の写しが確認されているが、他の旧村に関する草稿が市の内外に残されていないかを、再度確認する必要があるとの意見が出された。また、委員長からは『狛江市史料集』第1巻が絶版になっていることから、掲載されている明治4年「小足立村鑑帳」を再収録してはどうかとの意見が出された。また、旧彦根藩領の和泉・猪方・岩戸に関しては、『世田谷代官大場家文書目録』が刊行されており、明治初期の史料も含まれているので、内容の確認をしておく必要があるとの提案がなされた。

議題3 『新狛江市史資料編』の体裁、筆耕要項等について:資料4
・事務局から、体裁は25字、18行、2段、文字の大きさは13級で筆耕したものを提示した。体裁がよければ、それにあわせて筆耕をして、近現代1の分量等のイメージを明らかにしたいと説明をした。
・委員から、戦後の史料には横書きのものも含まれることを念頭に入れておくべきであるとの意見が出された。委員長からは、表も入るが原則としては縦書きにし、横書きや表はその都度考えて対応するべきであるとの意見が出された。
・近世の文書については、ある程度史料そのものの体裁が分かる掲載の仕方に工夫が必要であるが、近現代の文書については、それほど拘らず、読みやすさを優先してもよいため、資料編ごとに変化があっても、凡例などで表記すればいいのでは、との意見が出された。また、史料名・年代・文書群名の表記については、資料編ごとにそれぞれ異なることがあり、文書群名については、所蔵者へ確認の上で掲載することになった。
・委員からは、口絵や章ごとの中扉などに写真を掲載した方が良いとの意見が出された。
・基本的には、事務局から提案した体裁にあわせ、筆耕作業、割付などを進め、その状況をみて、全体的な体裁を調整していくこことなった。

議題4 『市史研究』第1号について
・事務局から説明。平成25年度中に刊行する第1号は、昨年度の講演会(新井委員、森委員長)の内容をメインとするが、刊行物の名称をどうするかを検討してもらいたい旨を説明した。また、平成33年度まで毎年刊行をして9号分になり、A5判100ページほどで、500円ほどでの頒布を想定していることを説明した。
・委員からは、シリーズ化できる連載企画があった方が良く、市史では触れられないものをできるだけ拾っていくべきであるとの意見が出された。また、安価で市民が手軽に買えるものとして、難しくしない方がよいとの意見が出された。
・委員長からは、編さん日誌を掲載したいとの意見が出された。
・また委員からは、民俗・考古・中世・近世・近現代といった分野ごとに連載ができればとの意見や、史料の写真や図像を載せながら、そこに解説と背景といったものを記した、史料紹介を掲載したらよいとの意見が出された。(例えば誌上古文書講座など)
・委員から市民参加ということもあり、私の宝物のように、市民が自分の持っている史料を紹介するようなコーナーがあればとの意見が出された。

議題5 諸調査について:資料5
・事務局から、民俗調査が5月23日から本格的に開始し、今年度は猪方の調査をすることになったことを説明した。
・民俗担当の専門調査員・調査員6名を委嘱したことを報告し、8項目に分けて調査を行う。23日は南部地域センターに猪方在住の方5名に集まってもらい聞き取り調査をしたこと、26日にも3名に集まってもらって話を聞いたことを報告した。聞き取りは夏休み前までに目途を付け、秋頃に中間報告会、年内に原稿執筆をして、報告書を刊行したいとの意見が出された。
・民俗の報告書については、猪方、駒井、小足立、覚東、岩戸、和泉の順番で毎年一地域ずつ調査を行っていくため、地域ごとの報告書を刊行して、最終的に総集編のようなかたちで資料編民俗を刊行したい。
・事務局から、民俗の報告書について刊行計画の中に入っていないため、答申の見直しのタイミングで刊行計画に入れたうえで、報告書を刊行するという形がとれるようにしたいとの旨の説明をした。
・副委員長から、民俗調査と近現代の叙述とをどうやって絡ませるのかについて話があり、委員からは民俗の聞き取り調査の場で戦中・戦後の出来事などの話も聞くようにしており、近現代との情報交換を心がけるようにしたいとした。
・近世については、文書の裏打ちを進め、読むことができるようになる史料から筆耕を進めていきたい。また、『狛江市史料集』に掲載されていない史料を掲載するが、担当の専門調査員を委嘱して、近世の第1巻を担当してもらうことになった。
・事務局から、夏季を中心に、市内の墓地調査を行うことを報告した。

議題6 その他
・事務局から、市史編さん関連講演会を、できれば11月か12月頃に2回実施したいこと、1回ごとに期間を置いて実施するのか、また続けて行うのかを決めてもらいたいこと、講師の選定について相談した。
・事務局から、民俗の聞き取りの調査とは別個に、多摩川決壊の話や戦時中の話、北口再開発の話を伺うような聞き取りの会の機会を設けたいと説明した。委員からは、座談会の成果を市史研究に載せていければとの意見が出された。
 ・議長、閉会を宣言。


狛江市市史編集専門委員会委員 名簿

肩書 選任の区分 氏名
  委員長 学識経験者 森 安彦
  副委員長 学識経験者 菅原 昭英
  委員 学識経験者 新井 勝紘
  委員 文化財専門委員 冨永 春芳
  委員 学識経験者 長沢 利明
  委員 学識経験者 谷ヶ城 秀吉