1 期間

令和4年9月5日(月曜日)~20日(火曜日)

2 開催形式

書面による開催

3 出席者

委員長:森 安彦
副委員長:菅原 昭英
委員:新井 勝紘、稲葉 和也、井上 孝、谷川 章雄、冨永 春芳、堀井 美智子

4 欠席者

なし

5 議題
  1. 『新狛江市史 普及版』(仮)について
  2. 『新狛江市史 考古編』について
  3. その他
6 提出資料
7 会議の結果(委員からの意見)

会議の開催については書面開催とし、あらかじめ事務局から資料を送付し、期間中に委員から意見を求めました。

議題1 『新狛江市史 普及版』(仮)について:資料1~4

―資料1~4に基づき事務局から説明―

  • 『新狛江市史 普及版』(仮)(以下、『普及版』)については、これまでの委員会において、通史編を要約した読み物とするのではなく、挿図や写真を中心として、市域の歴史を概観することができる図録のようなかたちが望ましいこと、体裁については挿図や写真が見やすいようにA4判などにしたうえで、文章は極力少なくし、平易な言葉遣いやふりがなに配慮すること、分量は全体で100ページを超えない範囲とすることなど、市民が手に取りやすい体裁、内容を目指すべきとのご意見をいただいた旨を報告しました。
  • 『普及版』については、(1)本文のレイアウト案について、(2)表紙のレイアウト案について、(3)書名について、の3点へのご意見をいただきたい旨を説明しました。

(1)本文のレイアウト案について

  • 章立ては、第1章原始・古代、第2章中世、第3章近世、第4章近代、第5章現代の5章立てで構成し、それぞれ5~9の項目を見開きページで掲載する形になっていること、このうち、第2章中世~第5章現代までのレイアウト案を送付した旨を説明しました。
  • 項目立てや版面の構成などについては、市史編さん委員会と、5月に開催された市史編集専門委員会でいただいたご意見を踏まえて作成した旨を説明し、本文のレイアウト案へのご意見をいただきたい旨を説明しました。

(2)表紙のレイアウト案について

  • 表紙のレイアウト案を4案作成したことを説明し、ご意見をいただきたい旨を説明しました。

(3)書名について

  • 書名については、『新狛江市史 普及版』としつつも、市民に広く手に取ってもらいやすいものにするために、別に書名を入れた方がよいといったご意見を市史編集専門委員会でいただいたことから、書名案を6案作成した旨を説明し、書名についてのご意見をいただきたい旨を説明しました。

 

(議題1についての委員意見)

(1)本文のレイアウト案について

  • 本文のレイアウトは、資料やその形態により異なると思うので、事務局に一任する。
  • 本文のレイアウトは、全体的に綺麗にできていると考える。
  • 各章の扉ページと節・小見出しのスタイルは、第3章近世のものが落ち着いた形になっており、良いと考える。
  • 図版と説明文が重なっているものがあるが、まずどこから読めばよいのかが分かりづらいため、図版と説明文を分け、引き込み線で結ぶ形にした方が良いと考える。
  • タイトルなどをもう少し太字にした方が良いと考える。
  • 本文中の古文書の写真が全体的に小さいので、文字が読みやすいようにもう少し大きくした方が良いと考える。
  • 「もっと深堀り」の文字の前にアイコンを加え、さらに文字の色を変えるなどして、目立たせた方が良いと考える。

(2)表紙のレイアウト案について

  • 表紙のレイアウトは、中央にタイトルを置き、その左右に写真を散りばめる形にしたものが良く、写真は丸囲みのデザインではない方が良いと考える。
  • 表紙のレイアウトは、写真を多く散りばめたものの方がイメージが膨らむので良いと考える。
  • 表紙のレイアウトは、多くの写真を散りばめるのではなく、狛江駅周辺や多摩川など一枚の写真の方が良いと考える。
  • それぞれの時代をあらわすような史料や写真などは、章ごとの扉なら良いが、全体の表紙には適切ではないため、表紙は大きな図柄で、はっきりしたものが良いと考える。
  • 表紙は、最新の姿、中でも狛江駅前の写真が良いと考える。
  • 表紙のレイアウトは、現在の狛江駅の画像と、昔の狛江をイメージできるような写真をそろえると、物語性が増して良いと考える。
  • 表紙のレイアウトは、成城あたりから見た、狛江市域の町並みと、多摩の横山と富士山の遠望を撮影した写真を中心し、その周りに古墳や泉(弁財天池)の写真を散りばめた形が良いと考える。
  • 表紙の写真は、姿の良い兜塚古墳などが良いと考える。
  • 表紙のタイトルのデザインは、枠囲みや色を変えることはせず、文字面をそろえた方が見やすいと考える。
  • 表紙の色は、緑ではなく、目立つ別の色にしても良いと考える。

(3)書名について

  • 書名は、「新狛江市史 普及版」を前に付け、その後に「狛江の成り立ちとあゆみ」か「狛江の歴史を探る」のどちらかを入れると良いと考える。
  • 書名は、案にある「狛江の成り立ちとあゆみ」が良いと考える。
  • 書名は、案にある「狛江の成り立ちとあゆみ」が良いが、「成り立ち」が漢字なので、「あゆみ」を「歩み」と漢字に改めた方が良いと考える。
  • 書名は、「図説 新狛江市史」が良いと考える。
  • 書名は、「見る・読む こまえ history」が良いと考える。
  • 書名は、副題を付けず、「新狛江市史 普及版」が良いと考える。

(4)その他

  • 各章の扉ページの写真には、キャプションや説明を付す必要があると考える。
  • 各章の扉ページの写真は、本文に使用した写真と同じ画像を使うことをできるだけ避けた方が良いと考える。
  • 目次案の節のタイトルが固いので、もう少し柔らかいものにした方が良いと考える。
  • 第2章中世に、狛江の側からみた多摩川対岸の威光寺や枡形山(ともに現神奈川県川崎市)などの遠景の写真を掲載した方が良いと考える。
  • 第4章近代の「太平洋戦争と村の生活」のタイトルは、「アジア・太平洋戦争と村の生活」として「アジア」を入れた方が良いと考える。
  • 「もっと深堀り」として、『新狛江市史 通史編』で参考となる部分を明示するのは良いが、章節ではなく、ページ数を示す方が分かりやすいと考える。
  • 本文の最後に狛江市史略年表を掲載すると良いと考える。
  • 指定文化財の写真を掲載している場合は、キャプションに指定文化財である旨を示すべきと考える。

 

議題2 『新狛江市史 考古編』について:資料5・6

―資料5・6に基づき事務局から説明―

  • 『考古編』については、これまでの市内の遺跡の発掘調査の成果を網羅的に掲載する考古資料編となること、旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代から古代、中世、近世の各時代ごとに、概要を解説した後、これまでの発掘調査で発見されている遺構・遺物の実測図や写真を各遺跡ごと、調査地点ごとに掲載していくものである旨を説明しました。
  • これまでの市内の発掘調査では、発掘調査の報告書が刊行されていない調査があること、また発掘調査の報告書が刊行されていても、一般の人には入手し難いものがあること、さらに報告書が入手できたとしても、報告書のかたちであるとなかなか理解し難いものであることから、『考古編』では、遺跡・調査地点ごとに、発見されている遺構とそこから出土した遺物をカタログ的に掲載することで、これまでの市内における遺跡調査の成果を網羅して紹介することを目的としている旨を説明しました。
  • 遺物の実測図、写真などが中心となるため、判型はA4判、全体で500ページほどを予定している旨を説明しました。
  • 本文のレイアウトとしては、まず、各遺跡ごとにどこを調査しているか、調査地点を図示したうえで、各調査地点ごとに全体図と、そのなかで見つかった住居跡、各住居跡から出土した土器や石器などの遺物の図や写真を掲載したうえで、各遺跡ごとに簡単な解説を加えていく旨を説明しました。
  • レイアウト案は、カラーで出力したものの、頁数が多いため、モノクロ印刷となる可能性がある旨を説明しました。

 

(議題2についての委員意見)

  • 原案通りで良いと考える。
  • これまで発掘してきた遺跡について、漏れることなく、できる限り要点を克明に記載し、さらに詳しく知りたい人は発掘調査報告書を読むよう誘導できるようにしてもらいたい。
  • 古墳時代以前だけではなく、中世から近現代までの遺跡が掲載されていることは良いと考える。
  • 各章ごとに(または全体で)遺跡マップを掲載し、遺跡の位置を図中に番号を付けて配置し、本文に対応できるようにしてもらいたい。
  • 参考になる既刊の調査報告書がどれにあたるのかを分かるようにした方が良いと考える。
  • モノクロ印刷だと不鮮明なところも出てくるので、できるだけカラーで印刷した方が良いと考える。

 

議題3 その他

  • 特になし

 


狛江市市史編さん委員会委員 名簿

肩書 選任の区分 氏名
委員長 学識経験者 森 安彦
副委員長 学識経験者 菅原 昭英
委員 学識経験者 新井 勝紘
委員 学識経験者 稲葉 和也
委員 文化財専門委員 井上 孝
委員 学識経験者・文化財専門委員 谷川 章雄
委員 文化財専門委員 冨永 春芳
委員 公募市民委員 堀井 美智子