1 日時 平成25年1月28日(月) 午後6時15分~8時15分
2 場所 市役所3階 301会議室
3 出席者 委員長 森 安彦
委員 新井 勝紘、稲葉 和也、井上 孝、田中 英利子、坪西 由美子、冨永 春芳
事務局 石森 準一(企画財政部長)
    浅見 文恵、宇佐美 哲也、清水 聡(市史編さん室)
傍聴者 1名
4 欠席者 副委員長 菅原 昭英
委員 谷川 章雄
5 議題 1.狛江市市史編さんについて(答申案)
2.その他
6 提出資料 1.狛江市市史編さんについて(答申案)
2.平成24年度第2回狛江市市史編さん委員会会議録
7 会議の結果

 ・委員長が議長を務め、議事を進行。議長、開会を宣言。

・企画財政部長挨拶。

議題1 狛江市市史編さんについて(答申案):資料1

・資料1をもとに事務局から答申(案)について説明。答申案は、第2回市史編さん委員会において事務局より提示した「狛江市市史編さん事業の基本構想(骨子案)」をもとに、委員の方々から出た意見や協議していただいた内容(資料2)を盛り込んで作成したもので、刊行のスケジュール等については、別途市史編集専門委員の方々に議論していただいた内容を踏まえて作成したものである旨を伝えた。

・委員長から、第2次編さんと位置付けられる今回の市史編さんが終了した後に、編さん事業を繋げていくということを盛り込む必要があるとの指摘がされた。市史編さんを周年事業として終了するのではなく、第2次編さん終了後も考古・近世古文書・近現代・建築グループといった専門分野ごとに集まり調査し、資料編を刊行するなど、日常的に途絶えることなく成果を蓄積していくことによって、将来的な第3次の編さん事業に繋げられるようにする。さらに、膨大に集まる史料を保存・研究・公開していくために、歴史資料館などを整備する必要があるとの意見が出された。

・委員から、収集した史料を後世に継承するためにも組織を継続していくことが必要であること、また市史編さん終了後の史料の保全・管理を考えると、市史編さん室と社会教育課文化財担当との間での連携が重要であるとの指摘がなされた。さらに、公文書の保存・公開についての質問が出された。事務局からは、公文書については文書担当課が、歴史的資料や古文書等は文化財担当で管理をし、その史料を編さん事業で活用していく予定であるという旨の説明をした。また、今後のあり方については、「3.事業の基本方針」のなかに、編さん事業終了後、収集した史料の保存・管理や調査・研究のあり方について検討をするという主旨を入れていくこととなった。

・委員長から、近世史料には旧市史編さん時の「狛江市史料集」に掲載されていない史料も多くあることから、「資料編近世1」には、未掲載史料の内から選別して掲載することにしたいとの意見が出された。また、委員からは、史料が膨大にあることから、全点を資料編に掲載することは難しいとの意見が出された。

・委員から、近現代の中でも、現代、すなわち戦後から現在に繋がる史料の収集・保存・整理・公開について、現代の市民の動きを掴むための史料(市民の会の会報・ローカル新聞・チラシ・パンフレット・フリーペーパーなど)を収集しているところがなく、存外残されていないことから、このような史料の収集・保全にも配慮すべきとの意見が出された。事務局からは、町会・団地自治会・商工会・商店街などが史料をもっているかどうかの確認作業をしていく必要があるため、近現代史の資料収集・調査にあたっては、その点も含めて行ってもらいたいと伝えた。

・また委員から、文献史料だけではなく、民俗資料も世代が交代するにつれ、処分されてしまうことが多々あることから、史料保存などの周知を定期的にした方が良いとの意見が出された。

・委員長から、江戸時代には「狛江」という区域はなかったことから、近代以降の枠組みだけで考えるのではなく、最近の周辺地域の自治体の研究成果も取り込んでいく必要があるとの指摘がされた。また委員から、戦時中に海外へ渡った狛江の人が何をみて経験したのかなど、狛江の人たちが動いて経験した範囲も編さんの対象にすべきとの指摘があった。事務局からは、「地域史資料」という言葉を使っているように、狛江を中核とした地域の歴史を叙述すること、また「5.編さんの基本方針」の中に、資料は市内・市外にかかわらず、狛江地域に関わるものを広く収集することに努めていきますという方向性を提示することとなった。

・委員から、旧市史編さん時に刊行された「狛江市史料集」と、今回の「資料編」との違いについての質問がされた。事務局からは、今回の編さんでは文献だけではなく、考古や民俗も含むことから「資料編」と使い分けをしたという旨の説明をした。

・委員から、資料編の編さん内容に関して質問がされた。事務局からは、近世は家ごとに編さんし、近現代は年代順に編さんして最終巻に特殊なテーマを掲載する予定であるとの説明をした。また、市史本編を平成32年度に刊行することは動かせないが、資料編の構成については、史料調査の動向によっては変更する可能性もあるとの説明をした。

・次回の市史編さん委員会にて答申の内容を決定する必要があるため、各委員が資料を検討し、次回の会議までに事務局にて集約することになった。

議題2 その他

 ・市史編さん関連講演会について

  ・基本構想に盛り込んであるように、市民参加・市民協働を見据えて、多くの市民に市史編さんに興味を持ってもらうための手段として講演会を2回開催する。

  ・3月2日(土)に新井委員を、23日(土)に森委員長を講師に迎えて実施する。

 ・今後のスケジュールについて

  ・第4回編さん委員会は、2月下旬に開催予定をしている。

 ・議長、閉会を宣言。

    


狛江市市史編さん委員会委員 名簿

肩書 選任の区分 氏名
  委員長 学識経験者 森 安彦
  副委員長 学識経験者 菅原 昭英
  委員 学識経験者 新井 勝紘
  委員 学識経験者 稲葉 和也
  委員 文化財専門委員 井上 孝
委員 公募市民委員 田中 英利子
委員 学識経験者・文化財専門委員 谷川 章雄
委員 公募市民委員 坪西 由美子
委員 文化財専門委員 冨永 春芳