1 日時

令和5年9月13日(水曜日) 午後6時30分~8時40分

2 場所

狛江市防災センター401・402会議室

3 出席者

委員:東 裕、若柳 善朗、大仁田 妙子、大澤 遥香、宮内 友紀、重国 毅、伊東 達夫、坂田 亮子

事務局:政策室長 冨田 泰、政策室市民協働推進担当 髙橋 健太朗

4 欠席者

委員:樋口 ユミ

 議事

  1. 開会
    (1)出欠、配布資料の確認
  2. 議題
    (1)「外国人にやさしいまちづくりに向けた実態調査」設問項目等の検討について
  3. その他
6 配布資料
7 議事概要  

(1)「外国人にやさしいまちづくりに向けた実態調査」設問項目等の検討について

  • 事務局より説明
  • アンケートの実施時期を令和6年2月上旬~下旬に変更
  • 設問数は35問前後で検討
  • 対応言語は翻訳の方への依頼等もあるので、最終的には事務局で決定

(委員)
設問項目の全体的なことについて、カタカナを読めない外国人の方が多いそうなので、武蔵野市の調査票のように漢字だけでなくカタカナにもルビを振ると良いと思う。また、調査票の冒頭に「もっと外国人のみなさんが暮らしやすいまちになるように、アンケートに答えてください」と記載しており、このような調査の目的についての明確なメッセージは、調査票だけでなく広報紙等でも積極的に使用していただきたい。

(委員長)
設問項目の設定について意見があれば伺いたい。

(委員)
経済状況について「余裕がある」「やや余裕がある」「厳しい」「大変厳しい」等の実態がわかるような項目を追加していただきたい。

(委員長)
資料1の4ページQ40の選択肢の中に「賃金が安い」とあるが、ここでカバーできないか。あるいは、具体的に賃金がどれぐらいか選択するような項目があった方が良いということか。

(委員)
具体的な賃金を聞くのはどうかと思う。

(事務局)
実際の経済状況を聞くよりも「暮らしぶりに余裕があるか」のような聞き方の方が答えやすいのではないか。

(副会長)
資料1のQ16「あなたは生活の中で不便を感じていることや困っていることはありますか」という項目の選択肢に入れたらどうか。また、参考資料1を見ると、狛江市は医療の項目がないことになっているが、資料1のQ16の選択肢で「病院、医療のこと」とあるので、医療についても項目立てしているとして良いと思う。その他、参考資料1では住居の項目もないことになっているが、Q16の選択肢に「住居のこと」を追加すれば良いのではないか。

(事務局)
住居の項目については検討したが、八王子市等の規模の大きい自治体は市営住宅を持っており、市として主体的に住宅施策に取り組めるということもあるが、狛江市は高齢者住宅はあるが、一般の市営住宅は持っていない中で設問に入れ、その回答を踏まえて施策に反映できるかどうかというところで項目を設けなかった。

(副会長)
詳細な困りごとまでは聞かずに、困っているかどうかだけ聞くことができれば良いと思う。そうすれば参考資料1の項目をすべて満たすことになる。経済事情についても同様に、困っているかどうかだけ分かれば具体的な収入等は聞かなくて良いのではないか。

(会長)
資料1のQ8「あなたの現在のお住まいは次のどれですか」という設問に対する回答内容と経済状況を関連させる方法もあると思う。

(委員)
Q16に住居の選択肢を入れるのであれば、住居のことで不便や困っていることがあると回答し、Q19で「家を探す時」に偏見や差別を感じたことがあると回答した場合、偏見や差別があって住居のことで困ったのか、経済的理由で困ったのか、人によって捉え方が違ってくるかと思う。アンケートを集計する際はクロス集計は行うのか。

(副会長)
それは最終的に答申を出す際の評価の部分で見ることだと思う。まずは、困っていることはどんなことか、差別はあるのかどうか等の基礎データを集めることが大事だと思う。

(委員)
情報提供になるが、外国人の方にどのようなことに困っているかということを聞いた際、お金を借りることが難しいという意見があった。

(副会長)
資料1のQ9-1「子どもの年齢をお選びください」と9-2「子どもの人数をご記入ください」は順番を逆にした方が良い。

(会長)
住居のことについては、Q16の選択肢に入れることにする。本日は設問を10問ほど減らすということで、資料1の各項目ごとに検討していきたいと思う。まずは、(1)回答者属性のQ1~Q9-2までで不要だと思う設問はあるか。また選択肢で意見があれば伺いたい。

(委員)
Q9の選択肢で「恋人」とあるが、「パートナー」で良いのではないか。

(会長)
Q3「あなたの性別はどれですか」という設問に対し、狛江市では「男性、女性、そのほか/どちらとはいえない」としているが、「男性、女性、そのほか/答えない」という表現はいかがか。

(事務局)
市で実施している別のアンケートでは「男性、女性、その他、回答したくない」としている。世田谷区では「男、女、その他、答えたくない」の4つにしている。

(会長)
「男性、女性、そのほか、答えない」としたいと思う。Q6「あなたは、これまでの合計で、狛江市にどれくらい住んでいますか」という設問の選択肢に「うまれたときからずっと」とあるが、年齢によっては選択肢にある「10年以上~20年未満」や「20年以上」と重複する場合があると思うが、その辺りはいかがか。

(委員)
「うまれたときかずっと」のあとに(  年)という記載を追記したらどうか。

(事務局)
複雑にならない形になるように検討させていただく。

(会長)
Q4「あなたの今の在留資格は何ですか」の選択肢に「特別永住者」とあるので項目を突き合せればわかることかもしれない。

(副会長)
Q10「あなたの第一言語はどれですか」とあるが、「第一言語」というのは一般的な言い方か。「母国語」の方がよく耳にすると思う。

(事務局)
小さい頃から日本に住んでおり、母国語よりも日本語の方がわかるという方もいると思うので第一言語という表現にしている。

(委員)
第一言語というが外国の方が理解してくれるかという心配がある。

(副会長)
Q1で国籍と地域を聞いており、Q11では日本語の読み書き等を聞いているのでQ10の設問自体なくても良いかもしれない。

(事務局)
Q10の設問はなしとしたい。

(委員)
Q11の選択肢「(1)聞く」の中に「ニュース、ドラマの内容を理解できる」とあるが、「ニュース、テレビドラマの内容を理解できる」としたほうがわかりやすいと思う。また、「(3)読む」の中に「手紙やお知らせを読んで、理解できる」とあるが、どこからの手紙やお知らせかわからないため、Q14の選択肢にあるように「市役所や学校などからのお知らせを読んで、理解できる」としたほうが親切だと思う。もう一点、「(4)書く」の選択肢に「漢字は書けないが、ひらがなはできる」を入れた方が良いと思う。

(副会長)
Q13「Q12で「あまり学びたくない」、「学びたくない」と回答した人は、理由を教えてください(自由記述)」とあるが、理由は聞かなくても良いのではないか。

(会長)
Q13を削除し、Q12の選択肢の「学びたくない」を「学びたくない(理由:  )」とまとめれば良いと思う。また、Q14「日本語を使う場面で困ることはありますか」の選択肢で「テレビを見ることやラジオを聞くこと」等があるが、これらの行為は受動的なものであり、設問は自分自身が日本語を使う場面という能動的なものであり、設問と選択肢の組み合わせがどうなのかと思う。

(副会長)
Q11でことばのことで困っていることは把握できるのでQ14は削除で良いと思う。Q15「日本語がわかることで、あなたができるようになったことはありますか。また、今よりも日本語ができるようになったらやりたいことはありますか(自由記述)」について、この回答によって市の施策に反映できることが特にないようであれば削除しても良いと思う。

(副会長)
Q16の選択肢に先ほどお話のあった「住居のこと」と「経済状況のこと」を加えていただきたい。

(副会長)
Q23「狛江市からの情報は、どの言語で書いてほしいですか」とあるが、この聞き方だと書面限定と捉えられてしまうため、「狛江市からの情報は、どの言語で伝えてほしいですか」としていただきたい。

(会長)
Q23選択肢の「自分の第一言語」は、誰でも自分の第一言語で伝えてほしいだろうし「そのほか(  )」という選択肢もあるので不要ではないか。

(副会長)
Q24「あなたが市役所に相談した時に良かった対応方法や、やってもらえると助かる対応方法はどれですか」という設問の「やってもらえると助かる」という言葉は他に良い表現がないか。また、選択肢の「通訳(自分の第一言語)」も削除で良いと思う。

(会長)
「やってもらえると助かる」は「あればいいと思う」という表現で良いと思う。また、選択肢の「ゆっくり話す日本語」という表現についてはいかがか。

(委員)
「ゆっくり話してもらうこと」のように、こういった対応をしてもらえると助かるという言葉が選択肢に入ると、「そのほか(  )」でうまく書けない人は助かると思う。

(会長)
日本語でも英語でもゆっくり話すことでわかる方もいると思うため、「ゆっくり話すこと」ぐらいにしてはどうか。

(副会長)
異文化の者同士が話をするのでその表現で良いと思う。

(委員)
選択肢の中に「絵カード」や「写真」等のコミュニケーションツールを入れてもいいのではないか。説明する側も絵カードや写真であれば指差しで確認できてスムーズなケースが多い。

(事務局)
相談内容にもよるが、絵だけや写真だけだと対応が難しい場面も多いと思うが、コミュニケーションツールのような広い意味の言葉も選択肢に入れるとわかりやすいと思うので検討したい。

(委員)
Q25「あなたの子どもが通っている学校などはどれですか」の選択肢に「小学校、中学校、高等学校」とあるが、私立と公立の区別は付けなくて良いか。

(委員)
アンケート実施後にその回答によって施策に繋げられれば良いが、日本人向けの調査でもそこまでは聞かないことの方が多いと思う。

(委員)
公立が多ければそれなりの対応を学校に求めなくてはいけないし、私立が多ければ公立とは違った対応が必要になってくるのではないかと思う。

(委員)
Q26、Q27で困っていることの設問があるが、もし私立に通う子どもが多かった場合、困っていると回答していただいても、狛江市ではどうにもできないということは出てくると思う。

(副会長)
Q27「子どもが困っていそうなことはありますか」とあるが、親に回答してもらうのであれば「困っている」と言い切ってしまってもいいのではないかと思う。また、選択肢に「母語学習に困っている」とあるが、先ほどの話でもあったように第一言語との使い分けを明確にしておいた方がいいのではないか。

(事務局)
日本語学習に困っているという回答が多ければ日本語教室等の拡充は考えられるが、母語学習は対策が難しい。選択肢に「そのほか(  )」もあるので、「母語学習に困っている」という選択肢は削除しても良いかもしれない。

(委員)
「子どもが困っていそうなことはありますか」という表現については、少し抽象的な方が親も答えやすいと思う。

(会長)
他の設問と合わせる意味でも設問の冒頭に「あなたの」を付けていただきたい。

(副会長)
Q29「避難所(危ない時に逃げる場所)は住んでいる場所によって違います。自分が避難する所を知っていますか」という項目は「避難場所がわかる地図を持っている」に変更していただきたい。Q28「次にあげるものは、地震などの災害時に備えておく必要があります。この中でどれを備えていますか」の選択肢の中で災害時のことをいろいろと聞いており、自分の避難所を知らない方は選択肢の中の「特に備えていない」にチェックすると思う。

(委員)
Q28の選択肢はかなり細かく記載されているが、もっとシンプルにして良いと思う。

(副会長)
武蔵野市の調査票Q23の設問内容と、選択肢1,2,3,4,8、10を使用できればと思う。

(事務局)
資料1のQ28と29を削除してQ23を参考にさせていただく。

(会長)
Q33~Q35の町会・自治会についての部分は一つにまとめられると思う。

(委員)
そもそも町会・自治会の設問は必要か。

(事務局)
国の「地域における多文化共生推進プラン」が改訂された中で、外国人の方が今後増えるにあたって、地域の多文化共生を進める中で町会・自治会の役割に期待している部分があるので設問は必要だと思う。

(委員)
町会・自治会に「入っているか、いないか」または活動に「参加してるか、いないか」どちらかの設問だけで良いと思うが、活動に参加している人はほとんどいないと思うので、町会・自治会に入っているかどうかのQ33を設問として残せば良いと思う。

(会長)
Q33を残してQ34、Q35を削除とする。

(委員)
Q36「あなたは近くに住んでいる人の役に立つ活動がしたいですか」、Q37「Q36で「活動したい」にチェックをした人は、どんな活動がしたいですか」という設問は、行政としてはもちろん活動してほしいと思っているが、どのようなことが障壁になっているのかがわかる設問になっており、この結果を基に対応が考えられるので、このまま具体的な選択肢を残して良いと思う。

(委員)
Q37は活動をしたいというポジティブな人が選ぶ項目であるが、Q38の活動したくない理由を書かせることは酷かなと思う。

(委員)
自由筆記のため何か記入してくれれば対策を考えられるので、より参加を勧めたい行政としては知っておきたい項目だと思う。

(委員)
活動をしなければいけないと捉えてしまう方もいるかもしれない。

(事務局)
先ほど申し上げた多文化共生推進プランの中でも「地域社会への外国人住民の積極的な参画と多様な担い手の確保」が謳われており、現状の自治会活動や防災活動への参加状況に加えて、活動のことについて聞くことができれば今後の参考にはなる。

(委員)
活動したい理由を聞く分には、回答に対して周知をしたりアピールすることができるが、活動したくない人に対してもっと掘り起こそうというのは厳しいかもしれない。様々な生活状況によって活動ができないということもあると思う。

(会長)
Q34、Q35、Q38を削除することとしたい。

(委員)
Q39「あなたの職業は次のどれですか」の選択肢について、「契約社員」や「派遣社員」等、ここまで細かくせずに、「仕事をしている、仕事をしていない、学生」ぐらいでいいのではないか。

(会長)
「仕事をしている、仕事をしていない、学生、その他(  )」にしていただきたい。

(委員)
Q40「あなたが狛江市に住むことになったきっかけは何ですか(自由記述)」の選択肢の中に「困っていることはない」を追加していただきたい。

(委員)
「狛江に住んで良かったこと、課題と思っていること、今後期待したいこと等あれば自由にかいてください」のようにしてQ43~Q46は一つにまとめられると思う。

(副会長)
Q41は自由記述ではなく、「仕事」や「知り合いがいた」等の選択肢を作成していただきたい。

(委員)
Q41は回答者属性のQ5とQ6の間に入れていただきたい。

(会長)
Q39は選択肢を武蔵野市のQ5に倣って修正、Q40は選択肢に「困っていることはない」を追記、Q41は回答者属性のQ5とQ6の間に移動、Q43~Q46は設問の仕方を工夫して一つにまとめていただきたい。

(委員)
回収率を上げるために、調査票の表紙に記載する「出入国管理とは関係ありません」や「他の人にはわかりません」という言葉は太字で表記していただきたい。

(副会長)
調査対象を個別にするか世帯ごとにするかという件について、設問内容が個別になっていることから、18歳以上の外国籍市民全員に個別に送付ということで良いと思う。

(委員)
狛江に住んではいないが、仕事で狛江に来ている方の声をweb上でアンケートを取るなどして聞く機会があればと思う。

(事務局)
商工会に依頼をして登録業者等に案内をしてもらうぐらいしか手段はないかと思う。

(会長)
自治体によっては自治基本条例によって市民の概念が異なる例がある。住所を有する方だけではなく職場や学校がある方も含むということもある。狛江市もそれに該当するのであればできなくはない。

(事務局)
狛江市の市民委員の要件やパブリックコメントの対象としては、市内在住だけでなく、在学、在勤も含めている。回答者の属性等の該当しない設問項目は外さないといけないと思う。

(副会長)
狛江市の基本条例の中での市民は、「市内に居住する者並びに市外に居住する者のうち市内の事務所又は事業所に勤務する者、市内の学校に在学する者及び市内に滞在する者をいう」とある。

(委員)
イメージとしては、広報こまえにアンケートを実施していることを記載し、狛江市に住民登録がない方も在勤・在学であれば御協力くださいという案内をして、その中でQRコードでアンケートの画面にとべるようなものをイメージしている。

(事務局)
市ホームページに外国人向けのページがあるのでそこに掲載することはできるが、広報紙は狛江市に住んでいない人はほとんど見ないと思う。

(会長)
実際にそれを実施しようとすると設問をかなりカットするなどの作業が必要であったり、市に対する過剰な期待が生まれることも考えられる。

(事務局)
まずは当初予定していた市内在中者に対するアンケートを実施させていただきたい。

(委員)
インタビューの実施やシンポジウムは考えていないか。

(事務局)
現時点では考えていない。国際交流協会のイベント等でアンケートのお願いはできるかもしれない。

(会長)
今後の検討課題としていただきたい。

 

2.その他

なし