令和2年度第2回狛江市人権尊重推進会議会議録(令和3年1月26日開催)
1 日時 |
令和3年1月26日(火曜日) 午後6時30分から午後8時10分まで |
2 場所 |
狛江市防災センター402・403会議室(オンライン有り) |
3 出席者 |
委員 東裕 若柳善朗 樋口ユミ 大仁田妙子 岸真 日下美惠子 山田道子 増川邦弘 傍聴者 2名 |
4 欠席者 | なし |
5 議事 |
1.開会 |
6 配布資料 |
令和2年度第1回狛江市人権尊重推進会議会議録 資料1 人権に関する市民意識調査(案) 資料2 各市民意識調査の設問内容等(抜粋) 資料3 都民生活に関する世論調査より抜粋(参考資料) 資料4 横浜市人権に関する市民意識調査(参考資料) |
7 会議概要 | |
1.開会 -出欠、配布資料についての確認-
2.議題 (1)人権に関する市民意識調査について -逐条解説、資料3、4を基に事務局より説明- (事務局)資料1の人権に関する市民意識調査(案)について、全体的な感想をお伺いしたい。 (委員)問題量が多いとは私は思わなかった。違和感があったのは、参考で付けて下さった横浜のアンケートと比較して、おそらく案の段階なので鏡文が付いていないというところは印象としては大きかったと思う。一番先に目に飛び込んだのが、問1の性別を問う設問だった。この性別という問題そのものが人権の中ではとても大きな話題の一つで、センシティブなものなのでこれがトップにくるのかというところと、そもそもこれを問うべきなのか、本来であれば検討事項に入ってくるのかなと思った。横浜も性別を問う問題があったが、最初では聞いておらず一番最後に聞いていた。もう一つは「違和感があったら回答しなくていいよ」という丁寧な但し書きがある。中身の細かいところというよりは、項目やページの作り方、あるいは鏡文の作り方とか、第三者的に答えるのではなくて、差別されているかもしれない当事者が答える可能性が多分にあるという視点に立った時に、順番はこれで良いのかというのはもう少し精査が必要だと思う。それから協力のお願いや注意書き、鏡文というものは印象が大きいと思うので、それをどうするか。「やってみようかな」と思った後に、最初に性別を問われた時に手が止まってしまうのなら、横浜と同じようにその方の背景というものは最後に持ってくるか、あるいは問わない。ただ、集計をかける時にどういう分析をしたいかによってここは決まってくると思う。 (事務局)今おっしゃっていただいたところが、まさに事務局で作成している時に悩んだところ。性別を問うことはセンシティブな内容なので、会議で意見をお伺いしたかったというところと、他市を見るとご自身のことをお伺いする部分は、後ろに付けている市が結構多かった。その辺の配慮という意味でもアンケートをする時に、最初に性別などの設問があるよりは最後にあった方が良いかなど、この会議でお伺いできればと思う。 (委員)中身というより、体裁のところ。皆さんのコンセンサスがあれば良いと思うが、最初にきたなという印象は持った。 (委員)実際に他の例を示していただいているので、通常このような分量感なのかなとは思った。結構設問は丁寧に書かれていて、事例もたくさんあったので、時間さえかければ具体的な部分など、自分の考えを書きやすいなとは思った。ただ選択肢の分量が多いので、回答率をどれぐらい目指しているのかを聞きたい。通常どれくらいで、実際どれぐらいあるとしっかり集計できるのかというところをお伺いしたい。事例などあったらご提示いただきたいと思う。 (事務局)回答率の例でいうと、自治体によって様々。例えば川崎市だと46%、横浜で40%、港区は35%。他はまた違っていて、結構ばらつきがある。狛江市は人権に限らず色々なアンケートをやっているが、3割か4割くらいの回答率となっている。関心がない方は回答していただけなかったりはすると思うが、できれば回答率を上げたいところではある。 (委員)4割というと結構高いなと感じる。 (委員)私も最初に思ったのは、先ほどお話されていた性別のことについて、同じように思った。まず書くというところも気になったが、他は選択できるのにここはわざわざ女性、男性と書かないといけない。横浜は「差支えがない範囲でお答えください」となっていたので、答えたくない人は答えなくていいという選択があった方が良いのではないかと思った。あとは単純に一つの設問にたくさん選択肢があるので、読むのが疲れてしまうなと私は思った。でもいろんな選択肢がないと自分の答えが選べないので、必要なのかなとは思った。単純に、選択肢が多すぎてアンケートを答えるのに躊躇してしまうかなとは思った。 (副会長)性別については、皆さんのご意見の通りかと思う。地域のことについて設問があるが、これも若干答えにくいのかなという気がしないでもない。それと全体で思ったのは、大体10くらいの各人権課題だと思うが、関心のない人もいるかもしれないので、できれば各設問にあまり関心がないというのも作って良い気がした。これだと全部答えなくてはいけないように見えて、無理に回答してもらうことになるのではと思ったので、あまり関心がないというところを作って、問11・12は答えなくて良いというような答えやすいようにしていただけたらと思う。それと、紙媒体でも良いが若い人は書くよりwebだったらという人がいると思うのでその辺は課題かと思う。 (委員)全体的にボリューム感としては、これ以上多いと厳しいかなと若干感じた。問9の「他人の人権を侵害してしまったことがありますか」という設問では、具体的なところを聞かないのかなというところが気になった。内容を問う設問がなかったので、そこはこれで良いのかというところと、問10では全体に関する部分だと思うが、一般的に自分の関心があるもの以外は「わからない」と答える人が多いのではないかという印象を受けた。また、他の方と同様に、設問の選択肢が多いなというのは感じたところ。 (委員)問7の「あなたとあなたの周り」というのは念のため分けた方が良いのではないかというところと、会長にもお聞きしたいところだが人権というのは年数を区切って行うものなのかどうなのか。また、「どのくらい前」までにさかのぼるかについてはハラスメントの企業内調査だと「この1年で、あなたが受けたか」と区切って行っている場合もある。ただ、今回の調査はそういうものでもないとは思うが、そこを明確にした方が良いのか気になった。問9の設問で「何をしたか」というところを聞いた方が良いのではないかというところと、他の設問でも「その他」という選択肢があるが、集計が大変になるとは思うが、その他の自由記述ができるようにすると良いと思った。他の内容を書かれてしまうかもしれないが、全体的に自由記述を入れた方が良いのかなと思った。あとは、新型コロナウイルス感染症のところで、私の仕事柄病院に伺うことが多いので、「医療従事者の方への課題」というのも載せるべきなのかどうかもご意見いただければなと思う。これは今までの課題というものではなかったと思う。一番最後の設問として問34で「どんなことを取り組んだらいいと思いますか」が最後になっているが、これはアイデアベースのものではあるが、最初の方の3ページで「相談しましたか」というところがあるので、これをあえて最後の方に持ってきて、相談する場所はこういうところがあるよというPRも兼ねるという方向もあるのかなと思った。 (委員)やはり私も資料1を自分がアンケートを書くつもりで受け取ったと考えると、問1で筆がいきなり止まるという思いをした。自由記述も配慮になるのかなと思うが、もしかしたら丸を付ける方が付けやすいという捉え方もあるなと思い、他のSNSではどのように行っているかと調べてみたら「男性、女性、その他、回答しない」とあった。実は書いてあった方がチェックはしやすいのかもというのは心理的に思った。順番は最初に来た方が良いのか、それとも横浜のように最後にくるのが良いのかというのは自分ではわからない。分量について、「人権全般に関すること」で22個の選択肢は多いなとは思う。ただ一般的に人権課題で多い、女性や障がい者、高齢者の問題以外のマイノリティの方たちのことを拾うためにはやはりこのぐらいの選択肢がないといけない気がした。私のこと書いてないというような思いをされてしまうのは決して良いことではない。また、自由記述はどの項目もあった方が良いのではないかなとは思った。 (会長)非常にたくさんの意見をいただいたが、確かに選択肢が多い。「人権」と言っても、それを網羅的にあぶりだすことを考えると、この程度の選択肢の量にならざるを得ないのかなという印象を受けている。また問10で「今の日本では」というような表現があるが、自治体の調査としてどうなのかなということを感じた。我々が知る範囲というのは限られているので、この「今の日本では」というところはどうなのかなと思った。非常にご意見の多かった「あなたのことについて」問1だが、おそらく色々配慮された上で答えたくない人は答えなくていいという形であえて記述式にしたのかなと思ったが、ご意見の中にあったように「差支えない場合はお答えください」など、決してその回答を強制するものではないというような文言を付け加えた方が良いのかなと思う。また、それぞれの課題に関して非常に関心があるところと、ほとんど関心がないというところもあると思うので、場合によっては大きな項目ごとに関心のある項目について、お答えくださいという形でも良いのかなという印象を受けた。 (事務局)資料1にある「15歳以上の市民2,500人」というところだが、15歳という年齢設定にご意見はあるか。 (委員)特にないかと思う。18歳以上は積極的に書いていただいた方が良いと思うし、参考に15歳以上の方にも聞いて良いと思う。 (会長)15歳以上、義務教育を修了した方よりも上という形だが他の委員の方はどうか。 (副会長)横浜市では20歳以上の方から聞いているが、15歳くらいから聞いても私は良いと思う。もうすぐ18歳は成人になるので。 (委員)実際に15歳から20歳までの年代の子たちを無作為に選ぶとそこの家庭のお子さんにだけ届くのか。 (事務局)お子さんの宛名で届く。 (委員)自分の家がそうだが子どもだけに来ると怪しいと感じる。親御さんと住んでいない方もいると思うので何とも言えないが、お子さんが選ばれた方には保護者の方にも書いてもらうのもありなのかなと思った。要するに「自分も来てるからあなたも回答しなさい」と言えないかなと思う。何か言いたいことがある子に届けば別だが、15歳の子や16歳の子がこういうものが届いて、率先して回答するとはあまり思えない。そこは抱き合わせではないが、10代の子に送る時は保護者もセットとするのも良いのではないかと思った。 (副会長)無作為になっているが、ある程度年代ごとに何人とした方が良いのか。 (事務局)それは設定次第でできる。例えば15歳以上2,500人無作為で、ともできるし、人口構成のように例えば20代が15%であれば、その構成ごとに無作為抽出するということもできる。無作為の場合10代の子と保護者の方をセットにすることはできない。 (副会長)webで誰でも回答できるというのはできないのか。2,500人はそれはそれでお願いして、ぜひ自分も回答したいという人もいると思うが、そういうのはあまりよくないのか。 (事務局)このアンケートに限ったことではないが、関心のある方だけになってしまうと、集計結果が特定の傾向に出てしまうこともありうる。誰でもというよりも、無作為で選んだ方に回答をお願いして全体の傾向を掴むこととしている。誰でもとなると関心のある人しか回答してもらえないことがある。全体的な考えが捉えにくいこともありうると思うので、そういった面で無作為という形にはさせていただければと思う。 (委員)子どもたちもしっかりしていると思うので、子どもたちは子どもたちの立場で一生懸命書くんじゃないかなと思う。 (委員)お子さんが書く能力としては、あまり心配はしていなくて問題はないと思う。ただ、これがお子さんに届いた時に、親は「これは何か」となる可能性はあって、ましてや狛江市から届いたとなればそうなる。そういった時に例えば、親御さんに向けてこういう趣旨で選ばれたと入れたら良いのかなと思ってみたり、いやいやそれは必要ないかなと思ったりする。自分が親だったら「見せてごらんなさい。」となるかなと思ったので、そこにどう応えるか、誠意をみせるのかというのは思った。ただ果たして親御さんのご了解を得ないとできないものなのかというところは判断しかねる部分である。「必要があれば親御さんにこれを見せてください」という親御さんに向けてというよりかは「親御さんから何か言われたらこれを見せてくださいね。」という紙を入れるのも一案かなと思う。 (事務局)例えば、未成年の子に送る際には「~様の保護者」とし、手紙を入れるというのも一つの配慮だと思う。 (委員)何かで線を引かなければならないと思うので、未成年なのかなと思ったがそれもまたどうなのかと思ったりする。 (事務局)狛江市で行っているアンケートでは18歳以上というものが多いが、特にそういったものは入れずに無作為抽出で宛名を出して送っている。今までは特にそういった話はなかった。 (委員)例えば回答に影響があるのではないか、あるいは必ずしも保護者が周囲にいないかもしれないといった、入れることでの問題点やデメリットというものがあまり出てこないのであれば入れたら親切だろうなと思う。 (委員)先ほどおっしゃられた通りやはり警戒してしまうところである。実際に私も一保護者としてそう思う。特に個人情報に関わる部分は非常に大きく警戒するものである。怪しさを取るといった部分で、世帯主などに了解を得るような文章を入れて、子ども自身が実際答えやすいように伝えられたらと思う。 (委員)私も同意。ただ、無作為抽出なので未成年の方だけではなく市民の方が回答する時に、皆さんが緊張して、色々なことを思うのではないか。全員への文章の中にお子さんに届いた場合は理解いただきたい旨を入れて、親御さんがお子さんに「大切なアンケートだからあなた答えなさい。」と後押しをしてくれるような、安心していただけるようなものを入れると良いと思う。それがどの世代の人でも「このアンケートは大切なものなので、ご協力をお願いします。」という丁寧さが書いてある方が良いと思う。未成年だけを対象にするのではなく、全員を対象に丁寧さは必要だと思う。特に未成年の方の声というのは、親が介入しすぎたりする。例えば自分も親の立場だけど「なんて書いてあるのかしら」ということもあると思う。なので、子どもの純粋な声をちゃんと拾うということを努力しないといけないかなと思う。そこを後押しする一筆というのを挟んでいただけたら良いのかなと思う。 (会長)あくまで無作為に抽出するというのが前提なので、仮に世帯主や保護者の方にアンケートの対応の一文を作るのは当たり前のことである。また、未成年の保護者を特定するというのはあり得ない話ではあると思う。そういう前提で、あくまで無作為抽出であるということと、子どもの権利に関することなどを記載して、この年代の方自身の意見を聞くということが非常に大事である。保護者の方はなんらかの思慮をされることがあるかもしれないが、そこは子どもが権利の主体であるということから、こういったことを投げかけるというのはあって良いと思う。 -「あなたのことについて」について事務局より説明- (委員)私も後ろに持ってくるのでも良いと思うが、性別を問う際に「あなたの自認される~」という書き方が今回のアンケートでは適当なのかなと思う。そういったことの趣旨は入らないか。 (事務局)戸籍上の性別を書かなくても良いということを書いている市も見たこところにはあった。自認されている性別を書いてもいいですよということを記載しているところも以前、アンケートを見たことがある。ただこれを狛江市で行う場合に戸籍上のことを書いていただくのか、答えたくなければ答えないというものにするのか、そこについてはご意見いただければと思う。 (委員)今回人権意識に関することなので、やはり個人の自認する性別についてお伺いするというのがあって良いと思う。 (委員)ご相談で自分の分野ではないが、「男性でも女性でもないように感じられる」と言われたことがある。戸籍上では男性だが、性同一性障害やその逆でもなく、「男性とも思えないし女性とも思えない。どちらとも思えないから性転換手術する気にもなれないし、どうしたらいいかわからない第三の性がある。」とのことだった。少数派ではあるが、それも今世間では出てきていることだし、二択ではないということ。また人権を問うので、その当事者が答えるかもしれない。アンケートを取る側はしっかりその人たちのことを配慮しないといけないと思う。設問で傷つけることがないようにしないといけないと思う。 (副会長)私も性自認、その人がどのように感じているかを聞いた方が良いと思う。戸籍上の性別を聞いても意味がないような気がするので、男性、女性、自分は答えたくない、というくらいで良いのではないかという気がする。 (委員)例えば選択制じゃなくこのままとして、設問をあなたの自認する性別を記入してくださいと書くと、「どちらでもない」というように書ける。選択肢が二つしかないと「まだそういう認識なんだな」と、そのことだけでも傷つくという危険はないのではないかなと思う。 (事務局)皆さんからいただいた意見をもとに、他市の設問なども確認させていただいて、一旦事務局の方で整理させていただければと思う。 (会長)選択という形で考えるということでよろしいか。 (事務局)記入式か選択式にするのか他市の事例も参考に、再度考えさせていただければと思う。 (副会長)今色々とご意見出たので、事務局の方で2、3つ位案を提示いただければと思う。その方が皆さんも考えやすいと思う。 -「人権全般に関すること」について事務局より説明- (事務局)一般的にはこの聞き方がよく見られる。問10はそれぞれの分野で「尊重されている」や「わからない」という聞き方の中で関心度を捉えようとしている。それとも横浜市のようにシンプルに「関心があるか」を聞いた方が良いか。質問の仕方はどちらかだと思う。 (会長)「わからない」という選択肢があるが、「わからない」とすれば関心がないとも取れるし、あるいはそれとは意味合いが少々違うということであれば「わからない」ともう一つ、「関心がない」という選択肢があっても良いかもしれない。 (委員)10代のお子さんには難しいかなと思うのが、ここで初めて見る言葉があるかもしれないなと思った。関心がないというか、これを見るまで知らなかったということはあり得る。それが「わからない」なのか、「関心がない」なのか、そこはぶれるだろうなと思った。尊重されているのかわからないというよりは、そもそもその問題を知らなかったというのは、特に15歳の子などは可能性はあると思う。それがあとで分析をする時に、わかりにくくならなければそれで良いと思う。 (委員)関心があるというのは結局その個人の状況を聞いているが、これは社会の状況を聞いているので、そういう趣旨なのであればこの回答の仕方で良いと思う。ここに「関心がない」というのが入ってしまうと、社会の話を聞いているのに個人の話が入ってしまうことになるので、それこそやめた方が良い気がする。現状のまま何かしらを汲み取るということで良いのではないかと思う。単純に関心があるかないかということを聞くよりは、この社会の状況を皆さんがどうご判断されているのかという趣旨であれば意味があることかと思う。もう一つ気になっているのは「日本では」というところを省いても良いという話があったが、あえてここは「狛江市では」と聞かないのかということを率直に思っている。狛江市ではこういうような差別があるとかを聞くのではないのかなと私は思った。「日本では」という漠然と全体を聞いているのは違和感があって、狛江市のアンケートだから狛江市の状況を聞けば良いのではないかと思った。ただ、そこでアイヌの人々の話が出てくるかというとわからないところである。アンケートの目的が、狛江市の人権に関する活動に反映させることであれば、狛江市の状況を伺うというのが設問のある方向性だと思う。 (委員)今おっしゃっていただいたように、私はハラスメントにかかる調査の案を作ることをよくやるが、限定していかないと結構広がっていってしまう。今回の元々のスタートが狛江市でどういった課題があるのかしっかり把握してから今後の施策に反映していこうということだったと思うので、「狛江市で」と書いていくのが大事かと思う。しかし、狛江市に住んでいるが、学校などは狛江市ではない方もいるので、そこをどう配慮していくのかというのは課題だなと感じた。 (副会長)問10の「日本では」というところを「狛江市では」にするか、なしにするか色々あると思うが、アイヌの人々などについて、日本全体では関心があるが狛江市として考えた時には「わからない」という人もいると思う。どの程度関心があるかということを聞くのであれば、日本の問題だから日本全体で良いと思う。狛江市だけにしてしまうと、該当者の人の関心がどこにあるかわかりづらくなってしまう。本当は関心があるが、狛江市としてはないのだからとなってしまうので、単に関心を持っているかというものであれば、日本という聞き方でも良いのではないかと思う。ただ狛江市の施策のために行うということに限定するなら「狛江市では」と限定して良いと思う。これは皆さん色々お考えがあると思う。 (委員)今伺っていてわからなくなってきたのは、もし私が答えようとした時、全部「わからない」とする気がする。例えば「日本では」という聞き方であればテレビや新聞を目にした印象で答えることはあるが、狛江市がどういう取組をしているかわからないという人が多いと思うので調べてからしか答えられない。そうすると全部「わからない」になってしまう。ただ、私はどういう印象を持っていますかということであれば答えられると思う。何をこの設問で求めるかというところが考えているうちに、わからなくなってきた。でも誠意をもって答えようとしたら「わからない」となってしまうかなと思う。 (委員)この設問の中で普段からすごく身近なことや自分に該当するものもあれば、そうでもないものもある。一昨年の水害はあったが、もしかしたら震災とか被災者のイメージが東日本大震災や阪神淡路大震災で、想像する地域が広がったり縮まったりしている。回答する方が色々な想像をするような気がするので「今の狛江市では」とするとかなり限定した質問になってしまう。身近にないような質問を受けた時に、「狛江市では」とするより「今の日本ではあなたにとってどういう印象なんですか」とした方が良いような気がした。あなたの感覚で答えてもらいたいということにはなると思うが、狛江市限定にしなくても良いのではないかと思った。 (委員)今お話を聞いていて思ったのが、おっしゃる通り限定すると「わからない」となってしまう。「今生活している中で下記の中についてどの程度人権が尊重されていますか」としても良い気がした。 (会長)今ご意見を色々伺ったが、最初は私も「今の日本では」という問いかけは自治体としてどうなのかと思ったが、今のお話を聞いて考えが変わった。「今の日本では」とあっても、狛江市も日本の一部である。国民的な課題としてこういう人権侵害の問題について、狛江市民が関心を持っているということであれば、狛江市も国民的課題の一つについて人権擁護推進を進めていくのが望ましいのではないかと考えると、特に「狛江市」と限定しなくても良いのかなと感じた。 -「子どもの人権」について事務局より説明― (委員)すべての設問に共通してますが「その他」という選択肢は「その他」を選んだだけで、記入するところはないのか。 (副会長)「その他」として書くなら括弧を付けて書いてもらった方が良い。我々が気が付かないところがあるかもしれない。1と10は選択肢が似ているが、細かく書いていた方が丸をつけやすいから良いのではないかと思う。 (委員)難しいのは3つを選ぶというのが難しいと思った。4つか5つくらいつけたいところを、3つに絞って選ばなければならないところに、これで良いのかということを思った。 (事務局)最初は「すべてに〇をしてください」という形を考えていた。そうするとすべて課題なのだから、すべてに丸をつけてしまう可能性があるのではないかということで、あえて限定したところである。 (委員)アンケートを集計しなければいけないということを考えると3つなのかなという気はするが、悩むのはそこだった。 (会長)問いの選択肢の数がそれぞれ違うので、一番少ないのだと9で多いものでは21なので、選択肢の数に応じて多少丸の数も一定の割合になるようにした方が良いのかもという気もした。 (副会長)一つひとつやるわけにもいかないので、皆さん一度検討していただいて事務局に連絡する形で良いか。 (事務局)項目が多いところについてこれは合体させて良いのではないかとか、追加した方が良いのではないかというのも、メールで結構なのでご意見いただければこちらで整理させていただく。 (副会長)会長もおっしゃったように、設問ごとに何割ぐらいの選択数にするというのは考えていただきたい。 (事務局)問題によって回答する数を変えるのは、回答する側がどうなのかというところもある。設問の項目の整理についてもご意見いただければと思う。 (委員)集計や分析をする際に、回答の選択数を3つ4つとバラバラにするのはあまりよくないと思う。集計の分析そのものがおかしくなってしまうので、それであれば問15は16くらいまでに集約をするなどして、答えやすさを少し工夫した方が良いのではないかと思う。 (委員)全体のところで言えばよかったのかもしれないが「犯罪被害者の方の人権」とあるが、今結構色々なところで話題になるが「犯罪者の家族の人権」というのが話題になっているなと思っている。これはセットではなくて、犯罪被害者の方の人権だけで良いのかなと思った。東京都や他のアンケートを見てもあまり出てこなくて、今回作ったアンケートと一致する。やはり今回はこれで良いのかなと思ったが、違和感があった。犯罪者の家族というのはここ数年話題ではある。子育て支援などをみると、親が犯罪を起こした子どもたちがどういう人権侵害を受けたか、その地域に住めなくなるなど色々問題がある。ただ今回のアンケートを見た時に、やはり犯罪被害者の方の人権だけなのかと思った。 (事務局)最終的に指針を作っていくので、各市のアンケートを見るとメインになってくるのが、やはり子どもや高齢者などの問題である。最後にその他の人権課題で載せているケースもあったりする。それについても指針を作っていく中で、ご意見をいただきたい。 (副会長)問27のところの「犯罪被害者やその家族」のところに「犯罪者の家族」と入れても良いのでは。確かに犯罪者の家族が居づらくなって引っ越したと聞く。また、よくマスコミに追いかけられて居づらくなったなどあるので、確かにやりすぎだなというところはあると思う。 (委員)回答する人を想像して考えているので、当事者がどう考えるかというところだと思う。他のところを悪く言う訳ではないが、横浜市の問3の「国民」という言葉だが、例えば住民票があれば選ばれる可能性があるので、必ずしも日本国籍の人がこれを手にする訳ではない。そこで外国籍の人がこれを見た時に、果たして傷つかないだろうか、などといった目でチェックをしていけたらいいなと思う。 ―「人権課題の解決に向けた取組について」について事務局より説明― 3.その他 <閉会> |