令和6年度 第3回狛江市男女共同参画推進委員会会議録(令和7年2月10日開催)
1 日時 |
令和7年2月10日(月曜日) 午後6時30分~8時30分 |
2 場所 |
狛江市役所4階 特別会議室、web上 |
3 出席者 |
委員:平野 竜智、山崎 潤子、石黑昌和 関宏子 後藤理恵 |
4 欠席者 |
横山武志 永瀬悟子 大内ともえ 飯田友希 堤勇真 |
5 議題 |
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6 提出資料 |
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7 会議の結果1.開会(1)配布資料の確認
2.議題(1)視察結果について 【NPO法人フローレンス】 -参考資料1を基に視察内容について事務局より説明- (委員長)視察に参加された委員より感想をお願いしたい。 まず、私から。先進的な取組をされていると感じた。現場での具体的な活動についてたくさんの学びを得ることができた。病児保 育、障がい児専門の保育園、多胎児の家庭支援、いくつものプロジェクトを立ち上げ、多岐にわたるプロジェクトを通じて地域社会に貢献する福祉の重要性を再確認した。特に面白かったのは「ふたご助っ人くじ」という制度で、予約という形を取らず、「くじ」という方法で、当たればラッキーぐらいの過度な期待を持たせずに運営するユニークな取組みや、AIを利用し、オンラインでハイブリット型でつなげていくといった、入口を広く取り、多くの家庭が支援を受けやすい環境を作り出していくといった取組に非常に感銘を受けた。官民の連携というところを重要視しており、支援を必要とするすべての人に届けることができるという可能性を非常に感じた。そういったフローレンスさんの活動を、狛江市の男女共同参画推進の活動にも役立てていければと思う。 (委員)NPOということでイメージしづらかったが、組織が大きく立派な団体であった。官民の連携や、つなげる役割をされたり、デジタルの仕組を使い、子育ての事業化を行っていて、非常に貴重な活動をしている団体と感じた。AIを使った取組には感動した。人よりも寄り添えるという仕組みは、うまい使い方だと感じ、非常に応援したい組織であった。行政にも参考になる取組があるのではないかと思った。 (委員)ここでは、多胎児の支援以外にも様々な事業を行っていて、とても先進的な印象であった。AIを取り入れ、そのAIがとてもうまく機能していることにも感激した。また、非営利団体があれほどに規模を大きくできるという良い見本であり、公的な機関と連携していることは、素晴らしいと思った。狛江もコミュニティバスの運転手がいないなどの人出がない中、自動運転の実証実験が行われるなどしている。自動運転の方が人の運転より安全かもしれない。という声もあり、行政や地域に合ったAIの使い方をしていくことも大事であると感じた。また、特に行政と連携して事業を行っていることがすごいと感じた。行政の隙間を埋めてくという連携があり、双方が良くなっていくという取組が、これからは必要だと思う。 (委員長)委員会でも、広報紙を作り、行政の窓口を紹介するなどしているが、なかなか当事者に届かない。どのように周知していけば良いのかが、委員会では毎回議論になっているが、こういった団体が入口を広げ、丁寧に対応されている状況は素晴らしく、大変勉強になった。
【パーソルキャリア株式会社】 -参考資料2を基に視察内容について事務局より説明- (委員長)視察について、参加された方から感想をお願いしたい。まず私から申し上げる。フローレンスさんには外向きな活動についてお話を伺い、パーソルキャリアさんには、社内の取組を伺った。東京都から女性活躍推進大賞の表彰もされているが、リモートワークの導入はもちろん、その中でも柔軟な働き方の実践というところで、深い学びがあった。 例えば、「育休ウエルカムバック制度」として、育休中に希望の時間に働ける制度などを設け、緩やかにランニングしていける制度を取り入れられ、また、育休から復帰された方への理解を深める研修として、管理職を中心に理解促進のための研修を行い、社員が働きやすい環境を整えているという施策に非常に好感をもった。社員一人ひとりのニーズを掘り出すというよりは、会社全体のパフォーマンスが、これによって上がっていくんだと話されていたことに、経営者の強い意志や、意欲が感じられた、先進的な良い事例であった。 (委員)良いと思ったのは「制限のある働き方理解研修」という研修で、一言では語れない当事者意識を大事にしようと話されていて、例えば、男女共同参画のテーマというと、子育てのことに偏りがちだが、介護や病気や女性特有の悩みなどについても含まれていた。また、同じ内容であっても個人によって全然異なる状況を、動画等で共有し、状況を知らない人も当事者の状況を体験し、お互いの気持ちを共有するというような、一歩進んだ取組だと感じた。働きやすさに繋がっている試みで、大変勉強になった。 (委員)徹底して共感させる試み。実体験を基に追体験させる仕組み。自分がその人の立場になった時にどう感じるかということを考えさせる研修を徹底的に行っているので、情報がかなりリアルに管理職に伝わると思う。パーソルさんの管理職の方々は、もともと、意識が高いと思うが、更にリアルな情報がインプットされることにより、制限のある働き方をされる方にかなり寄り添った対応ができているからこそ、ここまでの実績が出せているのだろうと感じた。うわべの文字情報だけではなく体感させる情報は効果があるのだと感じた。最後に、「定量情報は追いついてきている。次は定性情報の方だ」との話があった。育児休暇の取得率などの数値の状況は、追いついてきていて、今後は、プラスアルファで、一人ひとりのソフト面の話を聞くフェーズに入っているというお話があり、だいぶ先を行っていると感じた。成長する先を見せてくれているので、後続する身としては情報として有益だと感じた。 (委員長)視察の振り返りは以上である。今回視察させていただいた二つの企業については、大変良い情報収集ができたので、情報誌に掲載し、狛江市民の皆さんに視察の成果としてお伝えしていければと思う。
(2)情報誌について -資料1を基に視察内容について事務局より説明- (委員長)情報誌の構成内容の検討事項について、ご意見を伺う。 1ページの委員会の紹介について。 (委員)掲載目的は何か。 (委員長)この委員会の紹介が主な目的である。 (委員)委員の紹介で1ページかと思う。 (委員)情報誌の発行ペースは。 (事務局)1年に1回発行となり、本来の発行時期は6月である。 (委員)委員会の紹介は、2年ごとに変わるため載せるという目的か。 (事務局)それもある。 (委員)前回の委員会を紹介した内容は、一人ひとりのフォーカスというよりは全体の組織内容について載せていた。前回と同じ内容で良いか。写真などを載せ、この委員会の紹介から、次ページの委員会で決めた提言に続く流れが良いと思う。 (委員)私もやりたいと興味を持って欲しい。 (委員)オンラインでも参加できる事もアピールしたい。 (委員)自分とは違う人がやっている活動ではなく、身近な人がやっている活動と思ってもらいたい。私も参加させてもらい、面白いと感じている。狛江市が小さいからこその良さで、参加しやすい事をアピールできればと思う。 (委員)多様なメンバーであり、気軽な気持ちで「私も参加したい」と思ってもらいたい。 (委員)写真はどうか。 (委員)写真は、会議風景でオンラインも併用している現状を載せたい。 (委員)情報誌の写真を撮る際は、事前に参加を呼びかけるアナウンスをお願いしたい。 (委員長)10ページ目の市職員のアンケートについて、そもそもこれを載せるかどうか。ご意見を伺う。 (委員)情報誌の編集を考える時に、1冊を通してテーマを決めて編集しているため、テーマが「内と外」の広がりをまんべんなく見せていく誌面になりそうと考えており、我々の内情を見せつつ、フローレンスさんのように外の家庭に入り込んでいくサービスを作っていたり、パーソナルさんのような社内のことだったり、カナダの話として世界に出ていき、だんだん視野が広がっていくようなテーマが作れそうと考えている。市職員のアンケートも可能であれば、そのテーマにのっとった内容が聞けると良い。 (委員長)内と外で言うと、内側の内容ということか。 (委員)その通り。 (委員長)市職員のアンケートを紹介するということは、市民へサービス提供者側の場所でありつつ、市職員の男女共同参画に対する活動を紹介するのに良いと思う。 (委員)市職員のアンケートを紹介することで、狛江市の市役所の活動もオープンでガラス張りの雰囲気になる。職員の皆さんに支障がなければ良いと思う。 (委員長)狛江市内では、大きな事業所が抜けていっており、市役所が一番大きな事業所になりつつある。そういう意味でも、紹介する意義がある。市職員のアンケートは載せる方向とし、アンケートの内容は、市職員の皆さんとすり合わせながら決めていただければと思う。 (委員)全体のテーマ決定後に、いくつか候補を出していきたい。 (委員長)11ページの日本とカナダのジェンダーギャップ数等の比較について。どの様な内容を考えておられるか。 (委員)カナダに委員が二人いらっしゃるので、「視野を広げよう」というような内容になると思うが、カナダのライフスタイルはどうなってるのか。委員のお二人が働いたり学校に行っている時に体感した、日本との違いや、写真などを載せたい。 (委員)おもしろいテーマである。カナダでの生活の中で、日本のジェンダーギャップの問題点が、逆にカナダではどのように捉えられているかを知りたいと思う。委員のお二人が、実際に体感したことをインタビューとして知らせることは、興味があるので載せることはとても良いと思う。ジェンダー指数の順位も全然違い、日本で問題になっている部分はカナダではどうか。実際の生活をしていて、どんな時にそれを感じるかというようなことは、とても興味がある。 (委員)お二人の委員からお話を聞きたい。 (委員長)委員会の紹介も絡め、非常に広がりができてくる。後半で、委員の直接の紹介にもつながり、委員会の紹介と良いバランスになる。 (委員)日本以外の国ではどう捉えているかなどが分かってよい。 (委員)ジェンダーギャップを2ページにして、私のライフデザインも2ページで良いのではないか。 (委員)提言と計画改定を2ぺ―ジにまとめ、わたしのライフデザインは3ページにしたい。
(3)提言について -資料2について事務局より説明- (委員)委員案として別で提案した。 提言として「「わたし」が動く。「みんな」で輝く狛江を目指して。」としている。意図としては、短くしたかったことと、「わたし」と呼応させて「みんな」という主語を置くことでメッセージ性を高めたかった。具体的提言としては、「目的」と「行動」に分けて箇条書きにした方が分かりやすいと思った。 (委員長)事務局案と、委員からの提案を比べ、意見をお願いしたい。私としては、短い方が分かりやすいと感じた。市長への答申であれば、今までの形式でも良いと思うが、情報誌へ載せ、市民へ伝えることを考えると、目的と行動に分けて示す方が分かりやすいと思う。 (委員)どちらも委員会でこれまで話されてきたことを、分かりやすくまとめてくださっている。ただ、提言の「「わたし」が動く。「みんな」で輝く狛江を目指して。」については、分かりやすいが、具体的にこれだけ見ると、男女共同参画に係る提言かどうかがはっきりとはわからない。提言としては、「ジェンダー平等」などの男女共同参画に関わる言葉が欲しい。具体的提言については、目的と行動に分けると、とても分かりやすい。 (委員長)男女共同参画やジェンダー平等などのワードが入った方が良いとの意見があった。 (委員)事務局案について、具体的提言の中で、「正しい知識の周知啓発」とあるが、正しさを強調すると上からの感じがするため、ここをジェンダー平等に関するなどに置換えた方が良い。 (委員)正しさは、人によって違っている。 (委員)ポーラさんの冊子をもらい、置くことはできるのか。 (委員長)民間の物を市が推すことは難しい。 (委員)具体的提言の3番「行動」の「男性の介護や家事への参画、女性の防災に係る活動等」の男性、女性はいらないのではないか。 (委員長)提言の内容について、最終的な御意見をいただきたい。 (委員)提言について「わたし」が動く。多様性を活かして「みんな」で輝く狛江を目指してを案として提案する。 (委員長)提言については「多様性」というキーワードを入れる。1番「行動」の「正しい」という表現を改める。ポーラさんの冊子を配布する等については例を示す。2番の「行動」SNSを活用する理由については、間口を広くしたいとの意であると思うがどうか。 (委員)そもそも、「違いを尊重する」の【行動】にSNS等を利用した周知啓発を行うが入っている理由が分からない。 (委員)行動として、既存のメディアに加え、SNS等のツールを活用するという意味にし、理由は必要ないのではないか。 (委員)同じく【行動】LGBTQ当事者等、誰もが悩みを相談できる環境の充実を図るについての例もあると良いが、どうか。 (委員)「こころのカウンセリングの頻度について、定期的な見直しを図る」が良いと思う。 (委員長)3番の【行動】「男性の介護や家事への参画、女性の防災に係る活動等、性別に関わりなく誰もが対等な立場で様々な活動に参画できるような環境づくりを推進すること。」に関して、男性、女性とある文面を改めるか。 (委員)地域活動や防災に女性が少ないとの議論から「女性の防災」の話が出てきた。 (委員)上の文章と一緒にして、「家庭、地域、学校などにおいて、性別に関わりなく誰もが対等な立場で様々な活動に参画できるような環境づくりを推進すること」とすれば、1行になるがいかがか。 (委員)すっきりするが、【行動】としてカッコ書きで具体例があると分かりやすい。 (委員)地域活動などへの女性の参加は多いが、活動のトップの「長」となると、男性が多く、女性が少ない。大事なことを決める場に女性が少ないということである。女性は家のことをしないといけないため、公の場には男性が出るという状況である。町内会やマンションの管理組合などもそうである。 (委員)女性が様々な意思決定の場へ参画できることが必要である。 (委員長)では、男性、女性を外し、「家庭、地域、学校等においてジェンダー平等に向けた環境づくりを支援する」と「男性の介護や家事への参画、女性の防災に係る活動等、性別に関わりなく誰もが対等な立場で様々な活動に参画できるような環境づくりを推進すること。」の文章を一つにまとめることで良いか。 委員提案の文書を使い、最終的に事務局と委員長で決定する。
-了承-
3.その他について(1)来年度の委員会について (委員長)今期の委員会は本日で最後となり、私の任期は3月で満期となり、卒業となる。男女共同参画推進計画の改定委員から始まり、当委員会に11年携わり、改定委員にも3回参加した。非常に楽しかった。今期は委員長という大任を預かり、至らない点もあったと思うが、うまく進めることができたのは、皆さんのおかげであった。今後も必要があれば、OBとして参加したい。ありがとうございました。
-閉会-
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