1  日時

令和4年9月14日(水曜日)午後7時~8時10分

2  場所

防災センター4階 402・403会議室、web上

3  出席者

委員:下田禎敏、石黑昌和、伊東達夫、中山潤子、中山美津江、平野竜智、横山武志、後藤理恵
事務局:政策室市民協働推進担当 池田 直子、高橋 健太朗
傍聴者:なし

4  欠席者

土屋沙織、飯田友希

5 議題

  1. 男女共同参画週間パネル展の実施報告について
  2. 視察先の検討について
  3. 提言について

6 提出資料

7 会議の結果

1.開会

-出欠・配布資料の確認・職員異動等の報告-

 

2.議題

(1)男女共同参画週間パネル展の実施報告について

-資料1を基に事務局より説明-

  • 6月23日~29日の男女共同参画週間に合わせて、男女共同参画週間パネル展を開催した。
  • 展示内容は、国の男女共同参画政策の紹介、狛江市の男女共同参画施策からキャリア・ライフデザインの支援や男性の家事・育児・介護への参画支援等、また、令和4年版男女共同参画白書概要版の抜粋版等を掲載した。その他、アンコンシャス・バイアスについて14の設問からなるシールアンケートを実施し、42人から回答を得た。

(委員長)令和4年版男女共同参画白書については、内閣府男女共同参画局の公式YouTubeで8分間という短い時間ながらよくまとまっているので、各自ご覧いただければと思う。男女共同参画週間パネル展の報告について、御意見、御質問ある方はお願いしたい。

(委員)様々な資料が展示されていることは勉強になりとても良いと思うが、活字を読むのは大変であるため、YouTubeがあるのであれば会場でその動画を流すような方法でも良いのではないか。

(委員長)検討したが今年度は実現できなかった。来年度に向けて検討したい。

 

(2)視察先の検討について

-資料2を基に事務局より説明-

  • 視察先の候補について、第1回で御意見のあった社会福祉法人いのちの電話及び小田急電鉄株式会社を資料2に記載している。
  • 2つの候補先について、どちらも11月~12月頃を希望として視察の依頼済であり、回答待ちの状態。どちらも視察可能となった場合には、どちらも視察する方向で進めたい。

(委員長)いのちの電話について、9月は東京都自殺対策強化月間中であり、事務局多忙で回答待ちとなっている。仮にいのちの電話の視察が可能となった場合、いのちの電話のホームページから相談員の募集要項を特に見ていただきたい。選考基準が厳しく、採用になっても1年半の研修や合宿があり、費用は自腹で相談員の活動は無償である。息がないと続けられない仕事である。そのあたりを踏まえて視察に行ければと思う。万が一、いのちの電話と小田急電鉄のどちらも視察不可となった場合の訪問先については、前回の委員会の中で狛江市の小学校のジェンダー教育の現場を見たいというお話させていただいたが、まずは本日配布されている参考資料を御覧いただきたい。
基本目標1の「個人として尊重される社会の形成」の「方向性」の中で、「人権を尊重することは、男女共同参画社会において基礎となることから、幼少期からの若い世代、また、その家庭や学校等における意識の醸成を図ります。」とあり、それを受けて、教育委員会の指導室が「固定的な役割分担意識に囚われない多様な生き方をデザインできるように特別の教科道徳や学級活動における係活動等の場面において指導を実施した。」と取組内容を記載している。これらの点を踏まえ、リモートになるかもしれないが視察できればと思っている。
また、余談であるが、同じ学校教育に関することで、近年、男子校の偏差値が非常に高くなっている中で、日本大学の付属校で唯一の男子校である日本大学豊山高等学校がジェンダー教育に力を入れているということであった。こちらも新たな視察候補先として面白いのではないかと思っている。

(委員)今のお話に共感した。先日、小学生と話す機会があったが、ジェンダー教育が浸透していて、差別のないニュートラルな見方をしていると感じた。また、ストローを使う時も、これプラスチックだからエコではないと小学校4年生の女の子が発言しておりSDGsが生活に根付いているなと思った。そういった意識が私たちの時代と教育の仕方が変わってきているので、実際の教育を生で見てみたいと思う。
また、男女共同参画白書のテーマである「人生100年時代における結婚と家族」というテーマに少し絡めた質問が視察先でできると、統一感のあるものになると思う。

 

(3)提言について

-資料3を基に事務局より説明-

  • 前々回(平成30年度)の提言内容及び前回(令和2年度)の提言内容とその進捗状況を記載している。
  • 提言案について、大きなタイトルとして、一人ひとりが自分事として行動に移すことができるような社会になればという考えから「もやもや・おかしいを見過ごさず、声を上げる、『わたし』が動く男女共同参画社会を目指して」とした。
  • 諮問の「男女共同参画社会の実現に関すること」に対する提言として、「個性と多様性を尊重し、前向きに生きがいを感じられる男女共同参画社会の実現に向けた取組の強化」とし、現在、社会的に大きく叫ばれている「多様性」というキーワードは男女共同参画社会の実現に不可欠であることから記載している。
  • その他、具体的提言の案として3点記載している。

(委員)提言の中でDVに対して啓発、情報発信していくという案が出ているが、前提としてDVの実態について委員会として把握しておく必要があるのか確認したい。

(委員長)DVについては、これまでに委員会の中で何度か話があった。そこまで深堀りすると委員会としての活動から外れてしまうのではないかという話になっていたと思う。

(委員)虐待件数の結果から、我々も啓発活動や情報発信をもっと行っていきましょうという共通認識をみんなで持てれば良いと思う。

(委員)深堀し過ぎるとそこに注目しすぎてしまうというところがあるので、そこまで深掘りしないのであれば委員会として共有したい。

(事務局)相談件数は次回、資料として提出する。

(委員)自分事として捉えてほしいというテーマは良いと思う。細かいところはこれから詰めていくとして、方向性はポジティブで良いと思う。

(委員)DVは男女共同が本当に理解され実現されていれば起きないことだと思う。すでに起きているものを減少させるということは難しいことだと思うので、提言の中での表現は少し気を付けた方が良いと思う。

(委員)大きなタイトルの「声を上げる」という部分について、具体的な事柄やどこに向けて上げるのか、もう少し他の表現がないのかなという気がした。

(委員)先ほど意見があったように、狛江市の現状を把握したいということがある。DVだけでなく多様性に対しての差別や矛盾等を感じて市に声を上げてきた方の声、事例など共有できるものがあれば知りたい。

(事務局)多様性というピンポイントのデータはないかもしれないが、可能な範囲で次回提出する。

(委員)具体的提言の最後の文章に、仕事と家庭生活等の調和のとれた環境づくりを市が率先して実行するとあるが、狛江市の職員の方々は現状どのようなことを実践していて、今後どうしていくのかあれば知りたい。

(事務局)

コロナ禍の影響もあるが、テレワークや時差出勤等は推奨されている。また、2年前に委員会の視察で株式会社ザイマックスのジザイワーク事業部を視察したが、現在はその企業とも提携しており、その企業のスペースを活用することもリモートワークの一環として認められている。

(委員)一部の職員でも良いので、市の職員にワークライフバランスの面で実施してほしいことや、改善してほしいことをアンケートで取ることは可能か。現状で満足していれば狛江市の男女共同参画が進んでいることがわかるし、まだまだ意見があるのであれば改善の余地があり、一般の方にもヒントになるのではないかと思う。

(事務局)可能な範囲で実施する。設問項目等の案があれば御連絡いただきたい。

(委員)狛江市は一般企業から中途採用する人も多いし、民間企業への派遣や、新型コロナウイルス感染症のワクチンをラインで予約できるなど取組が進んでいるので、狛江市として率先して実行できていることを提言の中でもアピールできたら良いのではないか。

(事務局)先ほどご質問のあった、ワークライフバランスで市が取組んでいることについて、参考資料の13ページの職員課担当部分に、令和3年度育児休業取得率が掲載されており、男性70%、女性100%となっている。育児休暇については、ここ数年で男性職員も取得するケースがかなり増えている。

(委員)都内の自治体等と比較して狛江市が何位というようなデータはあるか。それがわかればアピールすることもできるのではないか。

(委員)育休取得率の推移もわかると良い。

(委員)10月から育休制度が改正され、分散して取得することが可能となるなど、ますます育休が取りやすくなる。狛江市の男性職員の取得率が70%というのはすごいが、他の自治体と比べないとわからない部分もあるので情報があれば知りたい。また、狛江の企業の中ではどうなのかということも分かるのであれば知りたい。
また、狛江は自然が多いので子どもと遊べる場所が多いということも男女共同参画を実現するための1つのアピールになるのではないか。 

(委員長)ハローワークや労働基準監督署などが数字を持っているかもしれない。

(事務局)内閣府のホームページに市区町村女性参画状況見える化マップというものがあり、その中で全国の市区町村の中で男性公務員の育休取得率のランキングが掲載されているが、令和2年度実績で狛江市が対象者12人中12人取得の100%で全国で5位となっている。

(委員)12人というのはすごいと思う。取得した方の感想を聞いてみたい。また、同じ部署で育休に入られた方がいて、いない間もどんな感じで業務を回しました等、ポジティブな成功事例を知りたい。

(事務局)育休を取った職員の感想は職員課でインタビューをして全職員に共有していたこともあるので、次回提出できればと思う。

 

3.その他

  • 次回の日程調整
    次回は、11月10日(木曜日)午後7時から開催とする。