1 日時

令和6年8月19日(月曜日) 午後6時30分~8時10分

2 場所

狛江市防災センター302会議室、web上

3 出席者

委員:平野 竜智、山崎 潤子、石黑 昌和、後藤 理恵、飯田 友希、関 宏子、永瀬 悟子、大内 ともえ、堤 勇真
事務局:政策室長 杉田 篤哉 政策室市民協働推進担当 高橋 健太朗 白鳥 美嘉
傍聴者:なし

4 欠席者

横山 武志

5 議題

  1. (1)配布資料の確認について

  2. (1)令和6年度狛江市男女共同参画推進委員会の進め方について

    (2)令和6年度男女共同参画週間パネル展実施報告について

    (3)狛江市の男女共同参画にかかる提言について

    (4)令和6年度の視察について

    (5)情報誌について

  3. その他

6 提出資料

7 会議の結果

1.開会

(1)配布資料の確認

 

 

2.議題

 

(1)令和6年度狛江市男女共同参画推進委員会の進め方について

-資料1を基に事務局より説明-

-意見・質問等なし-

 

(2)令和6年度男女共同参画週間パネル展実施報告について

-資料2を基に事務局より説明-

(委員)シールアンケート結果について、概ね想定どおりだが、「⑤LGBTの人は一部の職業に偏っていて普通の職場にはいないと思う」という設問に対し、93%が「そう思う」と回答していることに驚いた。

(委員)職場の小学校では10人に何人かは当事者がいるので言葉には気を付けるように言われている。まだまだとても生きづらい世の中だと感じる。

 

 

(3)狛江市の男女共同参画にかかる提言について

-資料3を基に事務局より説明-

(委員)資料3に「令和5年度より、LGBTQ当事者含め、生きづらさや人に言えない悩み等を抱える方が誰でも相談できる窓口を開設した」とあるが、どのような事業になるか。

(事務局)これまで女性の相談窓口はあったが、男性やLGBTQ当事者の方も対象となるカウンセリング事業である。

(委員)相談件数はどうか。

(事務局)月に1回1日3スパンで実施しているが、毎月すべて予約が埋まっている状況である。

(委員長)提言のキーワードについての意見出しや、提言の形式について御意見を頂戴したい。

(委員)提言を市民が見ることはあるか。

(事務局)市ホームページや情報誌に掲載しているため見ることはある。

(委員)前回も前々回の提言でも「男女共同参画」という言葉が使われているが、「ジェンダーイクオリティ」や「ジェンダー平等」という言葉の方が現代の方達には浸透するのではないか。「男女共同参画」という言葉だとイメージが固いし、男性と女性のことだけを言うのかと思ってしまうのではないか。また、ジェンダー平等やダイバーシティ、LGBTQ等に興味を抱いている方は多いと思うが、それらと「男女共同参画」という言葉が結び付いていないのが現実だと思う。

(委員)男女共同参画という言葉は国がまだ使っている言葉であるが、今回の提言の中で使わないといけないものではない。

(委員長)これまでの提言は男女共同参画というキーワードできたが、変えても良いのではないかということでよいか。

(委員)やはり「男女」という言葉は男性か女性どちらかだけというイメージになってしまうので、ジェンダー平等という言葉の方がしっくりくると思う。

(委員)令和4年度の提言に「わたしが動く」というキーワードがあるが、これは一個人として見た時に、自分がやらないと、気付かないとと意識させられる文章だと思う。普段、ジェンダー等のことを意識していない方はこういった提言を見ても考えるきっかけになりづらいが、こういったキーワードがあれば考えることや気付くきっかけになるのではないかと思う

(委員)狛江市の男女共同参画は、ジェンダーレスという意図で推進しているという文言を提言の最初に記載するのはどうか。また、男性の中には女性性があり、女性の中には男性性があるということも盛り込めればと思う。

(委員)内閣府の男女共同参画局のホームページを見ると「男女共同参画」の英語訳は「ジェンダーイクオリティ」となっているので、男女共同参画=ジェンダー平等の解釈でよいと思う。

(委員)「ジェンダーイクオリティ」という言葉はまだあまり浸透していないので、提言の中では「ジェンダー平等」を使用した方がよいと思う。

(委員)提言に盛り込む際に、「男女」という言葉だと2つの意味しかないが、「ジェンダー」であればすべてを内包することから、より広く多様性を受け入れられる言葉で市民に発信していきます、というような提言を1つ入れるとよいのではないか。

(事務局)前回、前々回の提言で、大きなタイトル部分に「男女共同参画」という言葉を使用しているが、ここを「ジェンダー平等」という言葉にしても問題ない。

(委員)「ジェンダー平等」という言葉だけだと「男女共同参画」のうち「参画」の参加するという部分が抜け落ちているので、先ほど意見のあった「自分から参加していく」というような文言を入れることができればよいのではないか。

(委員)「参画」はただ参加するのではなく、物事を決定する場に積極的に入っていくイメージになる。

(委員)「男女問わず関われるジェンダー平等」という言葉があればわかりやすいと思う。

(委員)アンコンシャス・バイアスという言葉も一人ひとりの価値観であると思うため、自分の価値観が正しいかどうかを常に確認していくことも大事だと思う。

(委員)アンコンシャス・バイアスは、引き続き提言に入れた方がよいと思う。ただ、アンコンシャス・バイアスは完全には解消されることがないことだと思うので、バイアスがあるということを自覚しておくことや、それはバイアスではなく個人の信念であるという可能性があるので、他の人の信念に対して軽蔑したり下に見ないということ、世の中には複数の価値観があるということを知ることや見直していくことが大事である。(委員)提言の確定時期はいつ頃を予定しているか。

(事務局)来年2月を予定している。

(委員)男女共同参画推進計画改定関係の市民意識調査の取りまとめはいつ頃完成する予定か。その結果も踏まえて提言内容を検討できるとよいと思う。

(事務局)取りまとめはもうすぐ完了する予定である。完了次第、メール等で共有させていただく。11月の次回委員会では資料として出せると思う。

(委員長)次回会議で意識調査の結果も含めて議論できればと思う。本日の意見としては、「男女共同参画」というキーワードを離れて、新たな取組が見えるように「ジェンダー平等」や「ジェンダーイクオリティ」というキーワードを強調していこうという御意見や、前回の提言にある「私が動く」というような自分から働きかけるようなワードを提言に盛り込むことで人の心を打つのではないかという御意見があった。この点については前回の流れを引き継いでいければと思う。事務局で提言案を作成していただき、次回はそれを参考に改めて議論したい。

 

(委員)前回までの提言は言葉が固いと思う。常識を取り払うイメージで全体的にもっとやわらかくしていければと思う。「性別に関わりなく、多様性を尊重し合い」というような表現は正しいことは言っているが、もっと狛江市らしくやわらかく伝わりやすい表現にしていけたらと思う。

(委員)アンコンシャス・バイアスについて、「あなたの価値観は本当に正しいですか」というような表現にしてもよいと思う。

(委員)大タイトルと中タイトル部分はやわらかい表現にして、最後の箇条書き部分で解説するという形式もありかと思う。言葉の力で気付いてもらえるということもあるので変えていければと思う。

(委員)普段の家庭、学校、地域の中で「男の子だから」「女の子だから」というようなバイアスのかかっている言葉が使われているケースがまだまだあると思う。より多くの人がこの言葉はここでは言ってはいけないなというように意識するきっかけになる提言になればと思う。

 

(事務局)都合により議題4と議題5の進行順を入れ替えさせていただく。

 

(5)情報誌について

-資料5を基に事務局より説明-

(委員)素敵な仕上がりになっているので、完成データは市公式SNS等で積極的に情報発信してほしい。また、表紙の「府中私立」は「府中市立」に修正していただきたい。

(事務局)市公式SNSは担当課と相談していきたい。誤記は修正する。

(委員)当委員会の令和5・6年度の重点テーマは「常識をアップデートしよう」であるが、表紙は「価値観をアップデートしよう」に変更している。これは、常識はあくまでその人にとっての常識であり、そのままでよいものと考え、「価値観」という表現に改めている。

(委員)価値観はどれが正解でどれが間違っているということはないが、それを考えることで偏見もなくなっていくと思うのでとてもよいと思う。

(委員)提言の話に戻るが、今年度から情報誌を小・中学校にも配布するということなので、せっかく配布するのであれば子どもたちにも届く内容にしたい。昨年、視察でお伺いした株式会社ポーラさんにいただいた資料を見てもエモーショナルな表現を使用したり、情緒的に伝えるのがとても上手なので取り入れて、少しでも子どもたちの記憶に残るような表現で提言も情報誌も作成できればと思う。

 

(4)令和6年度の視察について

-資料4を基に事務局より説明-

(委員)昨年、小学校に視察に伺うことができたので、その派生で高校や大学に伺い、どのようなカリキュラムで価値観を伝えているかを伺うのも面白いと思う。また、グローバルな視点を取り入れる意味で外資系の企業に伺うのもよいと思う。

(委員)外資系で世界規模で動いている日本支社に伺うのはありだと思う。ダイバーシティインクルージョンや女性活躍推進に取り組んでいる企業では、人事の方も話せる方がかなり多いと思う。配布された東京都の女性活躍推進対象受賞企業の資料だと、PwCコンサルティング合同会社さんがよいと思う。また、同資料に掲載されている特定非営利活動法人フローレンスさんは子育てに関連した支援サービスの開発や、政府への政策提言を行っている企業であるが、この会社の政策提言をしている担当者の方と友人であり、先日、視察の話をしてみたところ、当資料に掲載されている多胎児家庭のみを対象としたベビーシッターサービスの担当部署につないでくれると言っていただので、候補先の1つとしてよいと思う。

(委員)子育てによって女性がキャリアを断念しなくてはいけないことはとても多いことだと思うので、ベビーシッターサービスの取組は非常に素晴らしいと思う。いかにキャリアを中断せずに仕事ができるかが大事なことだと思う。

(委員)子育て支援等の制度がきちんとしているのは大半が大企業なので、中小企業でそういった取組をしている企業に伺うのもありだと思う。

(委員)資料にある佐藤興業株式会社さんは従業員84人の中で女性の塗装職人さんが活躍されていて興味深い。

(委員長)5月に就職したベトナム企業では、私以外の従業員は全員ベトナムの方なのだが、代表4人のうち2人が女性であり、2人とも育児をしながら仕事をしているので、そこで経験談を伺うのも面白いと思う。

(委員)大きな会社ではなくても女性がトップで働いていることは魅力的だと思う。

(委員長)特定非営利活動法人フローレンスさんのような子育て支援関係の企業はこれまで訪問したことがないので面白いと思う。

(委員)LGBTQ等のことについて、訪問できる企業があれば子育て支援関係とバランスがとれてよいのではないか。

(委員)同性のパートナーがいる方に企業として支援をしている事例等があれば面白いと思う。

(委員長)資料にあるパーソルキャリア株式会社さんも女性比率が高く、男女共同参画に関する社内での独自施策を展開していて面白そうである。

(委員)特定非営利活動法人フローレンスさんは多胎児家庭のベビーシッターサービスだけでなく、全般的に子どもの未来を考えるということで事業展開している。部門によって様々なお話が聞けると思う。

(委員)プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)もよいと思う。

(委員)社員の多様性を尊重した柔軟な働き方とダイバーシティ推進のノウハウを社外に還元しているということで、昨年度、視察に伺った株式会社ポーラさんと近いイメージでよいのではないかと思う。

(委員長)それでは、特定非営利活動法人フローレンスさん、パーソルキャリア株式会社さん、P&G株式会社さんの候補3社に事務局から依頼をしていただきたい。

 

3.その他について

(1)次回(第2回)委員会日程の調整

・次回委員会は11月20日(水)午後6時30分から開催