1 日時

令和5年2月14日(火曜日)午後7時~8時37分

2 場所

防災センター 302・303会議室

3 出席者

委員:下田 禎敏、石黑 昌和、伊東 達夫、中山 潤子、中山 美津江、平野 竜智、横山 武志、後藤 理恵
事務局:政策室市民協働推進担当 梅津 幸子、高橋 健太朗
傍聴者:なし

4 欠席者

石黑 昌和、横山 武志、土屋 沙織

5 議題

  1. 視察結果について
  2. 情報誌について
  3. 提言について

6 提出資料

7 会議の結果

1.開会

出欠・配布資料の確認

2.議題

(1)視察結果について

-配布資料「視察結果(いのちの電話)」を基に事務局より説明-

・事務局長及び相談員の方2名に御対応いただいた。

(委員長)いのちの電話では、相談員になるために自費での研修期間を経て、ボランティアで相談員として活動されている。今回の視察では事務局長とベテラン相談員お二人に御対応いただいた。相談員の方からのお話の中で、電話相談の活動について「人の話を聞いて、こういう人生もあるのかという驚きがたくさんある」という言葉がありとても印象に残っている。

(委員)相談員の方の意識の高さや責任感の強さを感じた。ボランティアという一言では片づけられないような意識をお持ちであり圧倒された。私もボランティア活動をしているが、自分の甘さをつかれた感じがした。本当に自発的に参加されていて頭の下がる思いであった。相談者の方に向き合っている姿勢が胸にくる感じがしたと同時に、ボランティアの方々を支えている組織や御家族の方の御苦労も見えた。また、予算の話を少し伺ったが、コロナ禍で本来の場所とは別に会場を借りて研修を実施していた時期もあり予算的にかなり厳しい時期もあったそうだが、そこを乗り越えたところにいのちの電話の矜持が見えた気がした。また、ジェンダーやヤングケアラー等、言葉が世の中に出て初めて問題になるという言葉が印象に残っている。参加させていただき様々な面で勉強をさせていただいた。

(委員)事務局の方や相談員の方が皆さんとても話しやすい方であり、このような方たちだからこそいのちの電話の活動を支えられているんだと感じたと同時に、生きづらさを抱えている方々にとって支えとなる機関なんだと改めて感じた。

-配布資料「視察結果(小田急電鉄)」を基に事務局より説明-

・広報・環境部の山本課長代理、事部(採用・ダイバーシティ推進担当)の須賀課長代理、小田急SCディベロップメント世田谷営業室の山口支配人の3人に御対応いただいた。

(委員長)今回、視察に伺うことになったきっかけは、私が喜多見駅で女性車掌と小学生の日常の微笑ましい挨拶のやり取りを見たことであった。この車掌さんはこれからどのような研修を受け、どのようにキャリアアップしていくのだろうと思ったことから今回視察にお伺いさせていただいた。世間的には電鉄イコール男社会というイメージがあると思うが、女性に優しい部分が垣間見える会社だと感じた。プレママ面談制度の話や狛江のポテンシャルについてのお話等を伺い、あっという間の一時間であった。

(委員)ダイバーシティ&インクルージョンを経営理念の実現に向けた重要な戦略として掲げている企業は珍しいと思うのでとても共感することができた。ただ、これだけ女性を受け入れる取組を進めていて実績を出しているにも関わらず、世間的にはあまり認知されていないと感じたため、今回の視察で知ったことを必要としている方に少しでも伝えていければと思う。

(委員)女性活躍の推進はもちろん、社員全体の働きやすさや働きがいにフォーカスを当てて様々な取組をされていると感じた。今後も他の企業の見本となるように取り組んでいただければと思った。小田急は公共交通機関という位置付けではなく、地域の活性化や子育て応援等の生き方の部分にも積極的に関わろうとされていると感じた。まさにリーディングカンパニーとして素晴らしい取組をされているという印象を受けた。

(委員)人事部の女性の方が、まさに働く女性のロールモデルを体現しているような方でお話にとても説得力があった。そういった方がプレママ面談等で働く方に寄り添ってダイバーシティ&インクルージョンを推進しようとしているところはとても素敵だなと思った。企業の中で推進していますと言っても実際に活躍できているかどうかは特に大企業ではわからない部分かと思うが、その中でも実際に活躍されている女性社員の方がいて、小田急いいですよと発信されていることは会社としても素敵ですし応援したいなと思った。

(委員長)当委員会として毎年、様々な企業等に視察に伺っているが、委員会のメンバーの変更や事務局の異動等もあり、せっかく良い話を多く聞いていても、聞きっぱなしになっているケースが多いことが少し心残りである。今年度視察したいのちの電話と小田急電鉄はまったく関連性がないように思えるが、例えば、我々が橋渡し役となり、小田急のプラットホームにいのちの電話の電話番号を貼るなどの一助もできるのではないかと思う。

(委員)いのちの電話の電話番号の書いてあるカードを小田急の駅に置いてもらったりということも考えられる。

 

(2)情報誌について

-資料1を基に事務局より説明-

・デザイン・レイアウトを後藤委員に、ライフデザインに関するインタビューを飯田委員にお願いさせていただくことになった。

・今後のスケジュールについては、3月中旬頃には内容を確定し、5月中旬頃に配布開始できればと考えている。

(委員)13・14ページの「コラム(仮)」については、誌面が余ってしまった際に掲載しようと考えている。軽く読めて視野が広がるきっかけになるような内容にしたいと思っているので良いアイデアがあればご提供をお願いしたい。

(委員)配布先を新たにカフェや様々な施設に広げていこうという話が出ていたので、初めて情報誌に触れる方が出てくると思う。それを考えると、発行の目的や当委員会のテーマであるライフデザインのことを掲載することで興味を持っていただけるのではないかと思う。

(委員)カラーでの発行になるため写真がたくさんあると良い。視察先に提供できる写真がないか確認していただくことは可能か。

(事務局)可能である。

(委員)今後も継続的にデザインやレイアウトを依頼していただけるのであれば、市民を巻き込みたいと思っている。例えば、趣味で写真や絵手紙をやっている方で展示会等に出展している方がいるので、そういった方にお声掛けして、お名前を入れさせてただくので挿絵を描いていただいたり写真を使わせてもらえませんかと依頼できれば良いのではないかと思う。その名前からその方にアクセスがあり、ビジネスに繋がればまた良いのではないかと思う。

(委員)絵手紙を書いている方で思い当たる方が1人いる。

(委員)インタビューの際などに改めてお話を聞かせていただきたい。

(委員)例年よりサイズは小さくなるが、ページ数は増えるということで、文字の大きさが難しいかもしれないが、どの程度記事が掲載できるか興味があるし面白いものになるのではないかという期待がある。

(委員)文字のサイズはタイトルで「FREE」と謳っており、誰でも読みやすいものにしたいので、昨年と同じく10ポイント以上は確保したいと思っている。そうすると掲載するリストは絞らないと厳しくなると思う。

(委員)市の事業実績のような既存データのようなものは、要約すれば良いと思うのであまり多く掲載しなくて良いと思う。

(委員)提言などはイラストを入れて見やすくすると良い。視察の結果は伝えたいことが多くあるので、どのように削っていくかということになると思う。

(委員)情報誌の内容は市ホームページ等に掲載するのか。掲載するのであれば情報誌には「詳しくはこちらから」と内容をコンパクトにできると思う。

(事務局)市ホームページに掲載する予定である。

(委員)それが可能であれば情報誌に掲載する記事は絞り、興味を持っていただいてより詳しく知りたいという方はもっと情報を得られる道筋を用意しておけば、情報誌の役割は十分だと思う。

(委員)内容が固くなり過ぎないように、例えば11・12ページのライフデザインのスペースに読者が書き込めるような部分があると少し柔らかくなるし、読者が参加できるものになると思う。

(委員)ライフデザインセミナーで自分のライフプランを考えるというようなワークシートがあるのでそれを抜粋して使用しても良いかもしれない。

(委員)発行部数はどの程度を予定しているか。

(事務局)3,000部を予定している。

(委員)完成したら配布する作業はどのように行うのか。

(事務局)まずは新たに置いていただけるところを確保しないといけないと思っている。市の地域活性課が市内の飲食店等と繋がりがあり、こまえくぼは市内の企業と繋がりがあるのでそこから紹介してくということをまずは考えている。配布作業をどうするかはこれから検討したいと思う。

(委員)配布は委員の皆さん狛江が拠点かと思うし、協力できることがあれば言っていただきたい。

(委員)今回は小田急が掲載されているので、小田急沿線の大学などにも配ると良いのではないか。

(委員)もし小田急に協力していただければ駅構内にも置けるのではないか。駅が一番影響力があると思う。市内3駅以外にも置かせていただけるかもしれない。

(委員)委員の写真を掲載するとどんな人が作成しているのかわかるので良いのではないか。

(委員長)以前は、委員から一言のような形でコメントは出していた。写真もフォーラム等のイベントの集合写真を掲載していた。

(委員)もし個人が判別されたくないという方がいればイラスト風に加工することもできる。

(委員)提言は全文情報誌に掲載するのか。

(事務局)全文となるとボリュームがあるので、要点のみ掲載する形で良いと思う。

(委員)情報誌では柔らかい表現としておき、リンクで全文が掲載されている市ホームページ等へとばすと良いのではないか。

(委員)これまで男女共同参画推進計画の重点目標は掲載していたので提言も掲載して良いと思う。

(委員)計画の大きい目標と2年に一度の提言ということで併せて掲載しても良いのではないか。当委員会が何をしているかということが伝わるので良いと思う。

 

(3)提言について

-資料2を基に事務局より説明-

・前回の委員会までは提言を「提言1」と「提言2」の2つに分けていたが、「個性と多様性を尊重し、前向きに生きがいを感じられる男女共同参画社会の実現に向けた取組の強化」の1つに集約した。

・前回の委員会で、小項目を設けて、それに対するアンサーを記載すると見やすくなるのではないかという意見があったので、その形で修正している。

・提言全体の流れとして、大きな項目にある「わたしが動く」という部分に焦点を当てた。例えば「具体的提言3」の「男女が対等な立場で様々な活動に参画できるような環境づくり」という文言を入れることで、「わたしが動く」という言葉の具体的な取組を示している。

・前回の委員会で令和4年度の特色はこれという言葉や、今年らしさがわかるような言葉、LGBTに関することを盛り込むと良いという意見があったため「アンコンシャスバイアス」や「LGBT」のワードを追記した。

・女性の防災に関することについて、追記できると良いという意見があったため、「女性の防災への参画等」というワードを追記している。

(委員)「もやもや・おかしいを見過ごさず」という言葉は提言ではなくスローガンということか。

(事務局)テーマのようなものであり、テーマがあってその下に提言があるという形になっている。

(委員)提言が確定する時期と情報誌が完成する時期が合わないといけないと思うが、その点は大丈夫か。

(事務局)提言は本日中に内容を固めて今年度中には決裁を終えて確定させるので問題ない。

(委員)「もやもや・おかしいを見過ごさず」という言葉はわかりやすくて良い表現だと思う。今の我々のもやもやしている感じがこの言葉に出ていると思う。

(委員)「LGBT」という言葉が出てくるが、これは「LGBTQ」にしなくて大丈夫か。「Q」が入っている方が自然に感じる。

(事務局)その指摘もあるかと思い「LGBT当事者等」としている。現時点ではまだLGBTの方が広く世間に浸透しているのでこの表現にしてある。ただ、「LGBTQ」という表現でも問題ない。

(委員)より新しい「LGBTQ」という表現に修正していただきたい。

(委員)「女性の防災への参画」という言葉があるが、これだけ見ると想像がしづらく感じた。防災関係の企画等に参加してほしいということか。

(事務局)避難訓練や市の委員会等への参加のことを表している。

(委員)この言葉を含めた意図としては、災害に備えて準備している備蓄品について女性の意見を聴いて揃えていこうということが一つある。何年か前に女性消防署員の方にインタビューをしたことがあり、それがきっかけで女性が参加できるような体制を作っていければという話が委員会の中であった。

(委員)この文書では、女性への配慮ということではなく、企画等への参加について述べている。

(委員)「女性の防災への参画等」を「女性の防災活動への参画等」にするとどうか。

(委員)なぜ防災にフォーカスを当てたのか。

(委員)前回の委員会で防災関係の女性委員が0人の委員会があり、そこが弱点に見えたということが一つある。

(委員)「女性の防災に係る活動への参画等」で良いのではないか。

(委員)冒頭の「女性の」という言葉は、その後に「男女が対等な立場で」とあるので削除しても良いのではないか。

(委員)先ほどの委員会の女性人数のことなど、実際のデータに基づいて記載しているので残しておいた方が良い。

(委員)ここでの問題は、女性に対しての配慮をもっとしましょうということが主旨であり、女性の参加が少ないのでもっと参加してほしいという主旨ではないということか。

(委員)前回の会議録で、狛江市防災会議は総数29人に対して女性が8人、消防委員会は総数が6人に対して女性は現在0人となっているという数字があるため、配慮を求めて女性も参画した方が良いということだと思う。配慮と参加どちらも含んでいる。

(委員)女性が委員会等に参加することで、女性目線での意見が期待できるので、いざ女性が困った時に配慮できるというイメージだと思う。

(委員)「男女が対等な立場で様々な活動に参画できるような」の「様々な活動」が「女性の防災に係る活動への参画等」にあたり、委員会としてはその部分が現在の弱点と思い提言に記載したということになる。

(委員)具体的提言2にある「SNS等」という言葉を使用した理由は、以前、当委員会の活動があまり知られていないことについて委員会の中で話があり、特に若い方にアプローチができていないという悩みからその解決策として「SNS等」という言葉が出てきた。

(委員)SNSは対象をフォローしていないと情報が届かないため、フォローしてもらうためのコンテンツ作りが今後の課題だと思う。

(委員)市ではTwitter、Facebook、Instagram、YouTubeがあるということだが、若者が特にフォローしていそうな媒体を若者向けの発信に使用していく運用も面白いかもしれない。

(委員)もし若い方に周知ができていないという課題が解消され、委員会が前面に出ていくのであれば、若い方がどのような悩みや問題を抱えているかということをわかっていないと委員会の活動自体も発展していかないと思う。ただ、委員会は調査機関ではなく市長に提言を出すことが役割のため、積極的に動けるわけではないという部分が悩ましいところである。

(委員)市ホームページの「青少年・若者」というページに、若者向けの個別相談窓口や、仕事を紹介してくれるヤングコーナー、引きこもりの方向けのページ、子ども・若者居場所マップ等いろいろと掲載されている。ただ、この情報をどれぐらいの方が必要としているかということも大事である。

(委員)委員会として動かなくても、そういったところをウォッチして紹介していくということもありだと思う。

(委員)その利用者にインタビューをすると良いかもしれない。

 

3.その他

-配布資料を基に委員長より説明-

・昭和女子大学と駒場東邦中学校の記事を配布している。この2校が連携して「歩み寄るということ」として「男女別学」や「男女の仕事・役職」について一緒に考えいくという3年に渡るプロジェクトがある。集大成の催しが2月20日開催ということで、情報誌に盛り込めるかもしれないと思い見学できないかアプローチしてみたが、一般には公開していないということで断られてしまった。ただ、今後、報告書等が出てくると思うので継続して見ていきたいと思う。

(委員)来年度の視察先候補として良いのではないか。

(委員長)このプロジェクトではなくても駒場東邦中学校の担当の先生にお話を聞くことや、授業を見学させていただくなどでも良いと思う。

(委員長)委員の皆さまにおいては二年間に渡り、御尽力いただきましてありがとうございました。