1 日時

令和6年1月23日(火曜日) 午後6時30分~8時10分

2 場所

狛江市防災センター402・403会議室、web上

3 出席者

委員:平野 竜智、山崎 潤子、石黑 昌和、横山 武志、後藤 理恵、飯田 友希、関 宏子、堤 勇真
事務局:政策室市民協働推進担当 高橋 健太朗
傍聴者:なし

4 欠席者

永瀬 悟子、大内 ともえ

5 議題

  1. 男女共同参画推進フォーラムの報告について
  2. 南白糸台小学校視察の報告について
  3. 情報誌について
  4. 株式会社ポーラへの視察について

6 提出資料

7 会議の結果

(1)男女共同参画推進フォーラムの報告について

-資料1を基に事務局より説明-

委員:講演会の内容について、音声アーカイブや文字起こしアーカイブは残るか。また、情報誌にどこまで掲載していいかという制限はあるか。

事務局:アーカイブは残らない。情報誌への掲載の制限は特にないが、発行前に瀬地山先生に校正はしていただく。

委員:フォーラムはオンラインで参加させていただいてたが、お一人ずっとミュートができなかった方がおり、参加者の声が漏れていた時間があった。今後の申し送り事項として主催者側でできることの確認が必要である。また、オンライン開催を今後もしていくのであれば別のwebツールを使ってみる等の検討をしてもいいと思う。

委員:講演会開始直後は音声が悪くて、先生が少しやりにくそうだったので少し残念だったかなと思う。講演内容が多岐に渡っていたが、アンケート結果を見ると参加者の皆さんこんなにちゃんと受け止めてるんだなと驚いた。

委員:アンケート結果の参加者の方の声で、「司会の方が「瀬地山先生は、10年間も保育園の送迎~」からスタートしたので、不安になりました。」とあるが、これは男性が保育園の送迎をするということを特別なこととして表現していることに対する指摘であり、細かい言葉にも気を付けていかなければいけないと思った。男性が家事をしたら偉いという感覚から一歩先にいかないといけないと実感した。

(2)南白糸台小学校視察の報告について

-資料2、参考資料1を基に事務局より説明-

委員長:視察に参加した委員から一言ずつ感想をお願いしたい。

委員:私の時代の小学校の雰囲気とはまた全然違っていて、大学とか企業よりも男女平等が進んでいるのではないかと感じた。それが「男女」という意識が芽生えていないからなのか、芽生えつつあるけどそれが普通なのかはわからないが、とてもフラットで、いい雰囲気ができていると思った。40分ぐらいの授業であったが、子ども達の個性を垣間見ることができた。その個性に合わせて、先生が一人ひとりをちゃんと見て、コミュニケーション方法を変えていたということも、グローバルリズムとして生きていく、ダイバーシティとして生きていくヒントになっていると思う。その姿を子どもが見ることで、自分がこうすればいいのかなというお手本として示していた。素晴らしい授業を見れて良かった。

委員:大学の中で少人数の教室であったりすると、みんな発言せずに先生から当てられるの待っていたりするので、小学生の方が積極性はあるなと感じた。小学生の頃は自分もそういう気持ちだったと思うが、中学、高校と色々な経験を経て間違いを恐れるようになってしまうと思う。児童の半数以上が発言していたと思うが、自分の意見を言うということが、私の年代の時と比べてかなり良くなっていると感じた。大内先生の授業は終始大変わかりやすかった。また、全生徒にiPadが導入されており、それに自分の意見を書き込むことで教員用のPCからすぐに見られるようになっているため、時間を有効化できることで授業としても濃いものになっていたし、とてもわかりやすかった。

委員長:生徒が発言した後に、その発言した生徒が次の生徒を指名するような形式を取られていたが、私の世代だと、男の子は男の子しか指名しないし、女の子は女の子しか指名しなかったかなと思うが、視察させていただいた授業では男女関係なくランダムに手を挙げた子を指すという形で進めており驚いた。

(3)情報誌について

-資料3、女性活躍・男女共同参画の現状と課題(令和5年12月 内閣府男女共同参画局)を基に事務局より説明-

委員長:市民意識として、現状アップデートできていないと思うことや、その解決策等について御意見をいただきたい。

委員:私自身もアップデートできてないことは日々感じることがたくさんある。先ほど意見があったが、小学校の時はのびのびと、みんな自分の意見を言えているが、失敗することを恐れたり、周りの圧力のようなものに押されていって、結局なかなか発言できなくなっていってしまうと思う。また、内閣府の資料で日本の女性議員比率の国際比較があり、日本は圧倒的に低いことがわかるが、女性が社会に出るということ自体が、まだまだその成長過程なのだと思う。

委員:私も以前までは、比較的若年層の枠としてアップデートされているという感覚を持ってこの委員会に参加させていただいてたが、回を重ねるたびに、自分は全然何もわかっていなかったということを痛感させられており、年齢問わずに情報をどんどん取り入れていくことは大事だなということは、この委員会を通して反省とともに学ばせていただいている。その中で、今年度と来年度のテーマである「常識をアップデートしよう」をどういった観点で情報誌に取り上げていくかについて、そもそも、社会全体が、とても不確実なものであり、変動していっており、色々なものが複雑になっている社会の中で、私たち自身が時代に乗り、お互いを尊重し合うとか、ビジネスの中で日本が世界の中で、一緒に社会を良くしていくような動きを作っていくことが大事だと思っている。そういった意味でキーワードとして取り上げてもいいかなと思ったのが、「VUCAの時代」というキーワードである。「V」がVolatility(変動性)、「U」がUncertainty(不確実性)、「C」がComplexity(複雑性)、「A」がAmbiguity(曖昧性)と言い、社会の不確実さ等を表している。「アップデートしよう」という、そのテーマの裏付けになるような、なぜアップデートしないといけないのかというところに、このVUCAの時代という不確実な時代というのが理由としてあるといいと思う。ではその不確実な社会をどのように乗り越えていくのかという時に、誰もが参加できたり、意見を言えたり、生き生きと生活できることは、今後すごく大事になってくるよねという流れにするのもいいのではないかと思う。

委員:問題提起をしたいページだったので、今の御意見で問題提起がわかりやすくできると思う。なぜこの議題を私たちが取り上げたのかという、その背景を説明してからこの情報誌を始めたかったのでいいと思う。常識をアップデートするための流れとしては、まず知識として知って、実際に自分で気づいて、行動して、対処するという流れが基本だと思うが、まずは、知ってもらうということと、気づいてもらうというところまでで今回の情報誌は記事がいっぱいになってしまうと思う。その「気づく」ところまでをアシストできればいいと思うので、アンコンシャスバイアスの深堀りであったり、パネル展の結果等を踏まえながら、実際に市民の方に身近に感じてもらいながら少しでも気づきになればと思う。この解決の方法は、来年度の次号に何パターンか出せればといい思う。

委員:常識をアップデートしようということは、要するに常識が変わってきているわけで、そこをアップデートしましょうということなので、読んでいただいて、その常識が今は常識じゃないんだよというアップデートのヒントになるようなことを、馴染みがあって身近に感じる言葉で伝えられたらと思う。例えば、職業で男の看護師さんがこんなにたくさんいるよとか、わかりやすい具体例で挙げていくといいかなと思う。

委員:アップデートという意味では、ちょっといいことを言っているような言葉を深掘りするといいと思う。例えば、イクメンと言うと、少し前まではすごいねという反応であったが、もうイクメンという言葉自体が古くなってきており、そのあたりを取り上げて、イクメンになろうではなくて、そんなの当たり前なんですよ、という時代を乗り越えるような具体例を入れられればと思う。

委員:小学校の視察の際に授業で使用されたワークシートの中で、子ども大統領は男の子と女の子どっちがいいかという話があったが、あのような形で総理大臣は女性だっていい、だけど、そういうところにバイアスかけてないですかという記事も面白いと思う。

委員:食事の料金をおごる・おごらない問題もあるし、夫婦の間でも友達同士でも割と身近に考えるきっかけみたいなテーマをいくつか例として出してあげるとアップデートという意味がもっとわかりやすくなると思う。

委員長:「狛江市職員に聞く!」というコーナーで質問する内容について御意見をいただきたい。

委員:育休を取っているかとか、子育てや家事の分担がアップデートできていますかということを聞きたい。

委員:以前、狛江市の男性職員の育休率100パーセントという話があったが、実質を見れば、取得日数が数日であったりということのようだったので、3日とか1週間のような当たり前ではなくて、もう一歩先の事例があったらいいと思う。。

事務局:令和4年度の狛江市の男性職員の育休取得期間は、1カ月未満が55.6%、1カ月以上半年未満が33.3%、1年以上が11.1%となっている。

委員:そこはアピールした方がいいと思う。育休取得日数の男女比を深堀りするか、これまでの流れで女性管理職の登用がどれぐらい進んでいるかとか、もし目標値がありその目標値に達してない場合は、職員から見て何が理由と考えられるか。また、登用すること自体にどういう感情があるか、女性側の感情、男性側の感情をそれぞれ聞いてみるのも面白いと思う。横須賀市の職員アンケートで、フリー回答の中に管理職になりたくないという回答も多かった。そういうアンケートを実施して、一人ひとりの感情やもやっとしてるところをピックアップしていければと思う。また、市職員の中で夫婦がいる家庭がもしあれば、家事と育児の分担割合や時間について、同じ職場にいてどれぐらい差があるのか聞けたら面白いかなと思う。

委員:夫婦2人とも市の職員の場合、どちらのキャリアを優先するかということもあると思う。また、育休を長期間取って戻った時に、そのポジションがきちんと保証されるかどうかとか等、男女で差があるかも聞いてみたい。

委員:そういった話は組織によって違うと思うので、育休を取得した人が何が大変だったのか、何が良かったのか、それに対して、普段奥さんがこんなことをやっているということに気づいて、もう少し男性も育児や家事に参加できるんじゃないかという話の方が、今後の方たちにとってはいいような気がしている。例えば、瀬地山先生の講演の中でお弁当の話があったが、私はその話を聞いてから実際にお弁当を何回か作った。子育ての助けにもなるし、男性が料理をやるという気付きのような記事もいいと思う。データの掲載も必要かもしれないが、深みがないような気がしてしまう。例えば、男性が育休を取得した場合、女性側はどう思ったのかという話や、瀬地山先生の話を聞いて実際にお弁当を作った人がいたみたいな話を記事にすると面白いのではないか。男性が育児や家事をすることはそんなにハードル高くないよという話でまとまった方が、読み物としては面白いかなと思う。

委員:現在の世の中はまだまだ男性社会だと思う。男性が作った社会に女性が合わせるということが残っているので、その辺りもアップデートできたらいいなと思う。今までの男性社会の中で女性が働きやすくとかキャリアを伸ばすとかではなくて、男性も女性もいて、ひとつの社会になっていかないと本来はおかしいので、そういった部分の気付きにもなればいいと思う。

委員長:私のライフデザインコーナーのインタビュー対象者について御意見をいただきたい。

委員:昨年、狛江湯に情報誌の配架を依頼した際、オーナーの方に、来年このページ出てくださいと言ったら出てもらえますかと聞いたら、いいですよと言っていただいた。銭湯をお洒落にリノベーションしていて面白いと思う。また、元々は倉庫だった場所にあるDagss Coffeeというコーヒー屋さんによく行くが、オーナーさんはお話も上手だし打診してみてもいいかなと思う。若手で新しいことをしている方に声かけてみたいなと思った。

委員:最近は狛江に起業家の方が増えている。和泉多摩川にもコーヒー屋、ベーグル屋、韓国料理屋、釜飯屋などいろいろと新しくできている。そういったところの例えばサンドイッチを出すお店があれば、狛江の農家の人と併せて紹介しても面白いと思う。

委員:レモンノキやTHE VEGE SIaCOというベジタブルたっぷりのお弁当屋等々、起業されて頑張っているし、ブルーベリーを作っているところもあるので、そういった地域発信の企業等でいいかもしれない、

委員:市内でリノベーションされたり、起業されたりしている比較的若手の方々は、元々は会社員でしたというライフチェンジされていたりする方もいるし、子育てをしながら、仕事をしている方もいるので、自分自身のやりたいことを実現されようと思った経緯等々、色々な話が聞けるのではないか。狛江湯の近くのサンドイッチ屋は、夫婦で個人事業主になり開業したようで、お店を経営しながら子育てしており良いお話が聞けるかもしれない。

(4)株式会社ポーラへの視察について

-資料4、参考資料2を基に事務局より説明-

委員:この情報誌の流れとして、最初の問題提起として、政府だったり企業のトップに女性が少ないというところをピックアップしていくので、ポーラさんの女性管理職の登用状況等、実践的な話を伺えればと思う。

委員:なぜ化粧品会社がジェンダーの冊子を作成したのか聞いてみたい。

委員:他の企業と取組の違いを感じているかも聞いてみたい。

委員長:その他、思いついたことがあれば後日、事務局まで連絡していただきたい。

3.その他について

今年度の会議は今回で終了。