1 日時

令和5年7月19日(水曜日)午後7時~8時45分

2 場所

防災センター 401・402会議室

3 出席者

委員:平野 竜智、山崎 潤子、石黑 昌和、横山 武志、後藤 理恵、飯田 友希、関 宏子、永瀬 悟子、大内 ともえ、堤 勇真
事務局:政策室長 富田 泰、政策室市民協働推進担当 高橋 健太朗
傍聴者:なし

4 欠席者

なし

5 議題

  1. 令和5年度狛江市男女共同参画推進委員会の進め方について
  2. 男女共同参画週間パネル展の実施報告について
  3. 令和5・6年度の重点テーマについて
  4. 令和5年度男女共同参画推進フォーラムについて
  5. 視察について

6 提出資料

7 会議の結果

1.開会

(1)政策室長挨拶
  • 政策室長挨拶、事務局職員自己紹介
(2)委嘱状の交付について
  • 委嘱状机上配布
(3)委員長・副委員長の選出等について
  • 各委員より一言ずつ挨拶
  • 狛江市男女共同参画推進委員会運営規則第4条第1項に基づき、委員長・副委員長は委員の互選により、委員長に平野委員、副委員長に山崎委員が決定。
(4)諮問について(諮問書の交付)
  • 諮問書机上配布
(5)委員会の運営について
  • 委員会は、市長の附属機関として設置されており、市長の諮問に応じ調査審議し提言することとなっている。
  • 本委員会は、非公開と決定した場合を除き原則公開とする。非公開と決定した場合はその理由を公表する。
  • 会議録については、要点筆記とし、全委員の確認をいただいた後、市ホームページで公表する。
  • 会議録について各委員了承

2.議題

(1)令和5年度狛江市男女共同参画推進委員会の進め方
  • 資料2を基に事務局より説明
  • 第2回委員会以降の開始時間について、午後6時30分開始で各委員了承
  • 第2回委員会は9月28日(木曜日)午後6時30分開始で決定
(2)男女共同参画週間パネル展の実施報告について
  • 資料3を基に事務局より説明
  • 意見・質問等なし
(3)令和5・6年度の重点テーマについて

資料4を基に事務局より説明

(委員)男女共同参画や男女平等参画は英訳するとジェンダーイクオリティ(Gender Equality)となるが、よりわかりやすい言葉で「ジェンダー平等」が良いのではないかと思う。性別や障がいの有無、LGBTQであるかどうかに関わらず心地よく暮らすためには平等でなければならず、そのためにはスタートラインを同じにして公正でなければならない。海外から入ってきたワークライフバランス等の言葉には男女共同参画に含めて考えなくてはいけないことがたくさんあるが、イクオリティ(平等)とエクイティ(公平)の違いを意外とわかっていない人が多いのではないかと思う。
私が所属する団体では、教育を受けようとしているが困難な状況にある女性に対して支援金を送っている。それは、教育を受けるというスターラインに立つために支援をすることで、しっかりと教育を受けて自立して、いずれ助ける側に回ることもできるというところを目指しているのだが、ジェンダーをより男女共同参画や男女平等参画というところと一致させるような内容にしていっても良いのではないかと思う。

(委員長)ジェンダーやイクオリティの意識については、西洋は日本人と受け取り方が違うため興味深いところだと思う。

(委員)英語の言葉がそのまま日本で使われるケースも増えてきているので、情報共有しやすい言葉を使っていけると良いと思う。

(委員)女性活躍や働きやすさ、LGBTQの問題等について、日本は遅れをとっているという状況の中で、国内だけではなく、世界基準で見た日本やジェンダーイクオリティという視点で見ても面白いのではないかと思う。また、視察の話になるが、私自身がカナダに留学に行くということもあるが、カナダは女性の社会進出がとても進んでいる国であることから、カナダの企業とオンラインで繋いで視察という形も面白いのではないかと思う。重点テーマについては、昨年度までは「ライフデザイン」がテーマということで、どちらかというと「個」のイメージであったが、今年度からのテーマは、みんなで考えようというテーマにするのも良いと思う。

(委員長)重点テーマは今日中に決めた方が良いか。

(事務局)今日決まらなければキーワードを出していただき、事務局で整理して後日、メール等で皆さまに確認する形を取らせていただく。国際的な視点で見るということは非常に良いと思う。実際に外国で性別関係なく活躍できているのかという視点もなかなか知る機会がないので面白いと思う。

(委員)男女共同参画はとても範囲の広いものだが、委員の皆さんの職場では関心がどの辺りにあるのかということを伺いたい。小学校では企業と違う視点があるか。

(委員)小学校の授業では、例えば、性は女性でも内面には男性的な面もあるということを子ども達に教えており、男性だからこうとか、あなたは男性だけど女性的だよねという考えは違うという授業をしている。そういったことを子ども達一人ひとりが知ってくれることで、偏見も少しなくなるのかなと思う。

(委員)視察の話になってしまうが、現在の学校はどんな教育をしているのか分からないので教育機関に視察に行くのも良いのではないか。重点テーマについては、世界と比べるということはとても良いと思う。ジェンダー平等が進んでいる国と日本を比べると、日本ではまだ解決していないトピックは海外では既にクリアしていて、内面的なメンタルストレス等の分野まで踏み込んでいる。日本でジェンダー平等を実現するのであれば、もっと先があるということを知っておかないといけないと思う。キーワードとしては、「世界から」や「広い視点で見る」等をまとめていただければと思う。

(委員長)この後の議題になっている視察先のことも考えると、重点テーマと繋がっていた方が一貫性があるため、その点も意識しつつ議論していければと思う。

(委員)視察先の話になってしまうが、学校に通っている中で多様な人がいて、LGBTQの人にも出会うことがあった。これまで生きてきて様々な経験を経て自分を見つけると思うが、自分の中のアイデンティティや自分自身を形成するものは親からの影響もあると思うが、友人たちからの影響も大きいと思う。それが最も育まれている場所が学校であると思うため、学校に視察に行けると面白いと思う。

(委員長)重点テーマの方向性を決めていけるようなキーワードについて御意見を伺いたい。

(委員)先ほどお話の中で出てきたアイデンティティというワードが良いと思う。

(委員)ジェンダー平等とジェンダー公正の違いをテーマにすると面白いのではないか。男女の生物学的な違いは当然あると思うが、公正にスタートラインを一緒にすることで同じ平等の立場で男女が活躍できると思う。男女共同参画とジェンダーが別物のように思っている方が多いと思うため、改めてその基本的な部分を考えてみても良いのではないか。

(委員)国際比較をするかどうかという話は重点テーマと別で考えた方が良い。ジェンダー平等や、平等と公正の違いという話は要素だと思うが、すべての要素は国際比較でまとめられるため、まずは国際比較をするかしないかを検討し、それ以外の何をトピックに選ぶかを検討する必要がある。

(委員)2年間の共通テーマとなるため、さまざまなことを包括できるテーマの方がやりやすいと思う。

(委員長)テーマは広い意味のものが良い。例えば、重点テーマを「国際比較」にすると委員会としての活動の場ではなく勉強会になってしまう。そうなると活動がしづらくなるため、先ほど男女共同参画週間パネル展の報告の中で説明のあったアンコンシャスバイアスなどは一番新しいキーワードであることから2年間のテーマとして良いと思う。

(委員)これまで出てきた意見の中でどれが一番フレキシブルか。

(委員)アイデンティティが良いのではないか。

(委員)アイデンティティにするとジェンダー平等にも繋げられると思う。

(委員)「平等と公正のように」学び直すことが最初のワンステップかと思うので「知らなかったことを知る」というワードはどうか。

(委員)知らなかったことを知るというワードは良いと思う。なんとなく理解していたことでも文字であったり言語化されると改めて気付くこともある。

(4)令和5年度男女共同参画推進フォーラムについて

資料5、参考資料1・2を基に事務局より説明

(委員)参考資料2の品川区が実施した講演会として東京大学の瀬地山角先生の記載があるが、私が所属する団体の高校生を対象としたユース講演で2回ほど基調講演をしていただいている先生である。この先生はジェンダーについての専門家であるが、それ以外の講演内容も幅広くお話できる。東京大学大学院の教授でありながら保育園を経営していたり面白い話がたくさんあるので推薦したい。

(委員)フォーラムの実施結果も情報誌に掲載するため、全体的な統一感として重点テーマに絡めるようにした方が良いと思う。

(委員)講師を呼んで講演していただくのであれば、多くの方に参加していただきたいので、多くの方に影響を与えられる方を慎重に考えた方が良いと思う。以前、講演を聞いたことがあるのだが、ナジャ・グランディーバさんという関西No.1のドラァグクイーンの方がいるが、その方はカミングアウトや様々な偏見を越えて現在はワイドショー等にもコメンテーターとして出演している。参加者が当事者の話を聞くことにより気付くこともあると思う。これだけ有名な方ではなくても、ユーチューバーでそういった方にお願いをすれば、こんな講演会を狛江市で実施しましたということや、こういった情報誌作成していますということを紹介してくれると思う。YouTubeで紹介してくれれば、情報誌を3,000部作成して配布するよりも影響力はかなり大きいと思う。

(委員)狛江市で開催された人権講演会の話だが、インターネットで誹謗中傷の被害に遭っていたスマイリーキクチさんの講演会に昨年参加させていただいた際に、やはり当事者の方のお話はリアルであり多くの方に響くのではないかと思った。

(委員)LGBTQまで範囲が及ぶと男女共同参画という枠から出てしまう心配もある。

(委員長)予算の都合や講師の方のスケジュールが合わない等も考えられるので、優先順位も付けて2~3名に候補を絞れたらと思う。

(委員)講演時間はどの程度を想定しているか。

(事務局)講演時間は基本的に講師の希望に合わせることが多く、90分というケースが多い。

(委員)講師ともう1人登壇していただいて対談という形も面白いと思うが可能か。ただ、講師がワークショップ等の双方向コミュニケーションができる方であれば講師だけで良いかもしれない。

(事務局)講師の方の了解をいただければ対談形式も可能である。一方的に話を聞くよりも入り込みやすいかもしれない。当委員会の中で対談相手として一人出ても面白いかもしれない。

(委員)もしオンラインでも配信するのであれば、いずれにしてもチャットで質問を受ける人が一人必要になる。

(委員長)狛江市でオンライン配信の実績はあるか。

(事務局)実績はほとんどないが、会場での開催のみとなると参加者を多く集めることは難しいが、オンラインで決まった時間に家で見られるようにすると参加者が増えるということが他市の事例を見てもわかる。ただ、オンラインを実施するか否かは講師の考えにもよると思う。

(5)視察について

資料6および参考資料3を基に事務局より説明

(委員)参考資料3にある株式会社ポーラが気になった。先ほど話に出ていたジェンダーエクイティの話や「10代のためのジェンダーの授業」という冊子を全国の小中学校に寄贈するなど、教育機関にまでジェンダーのことを落とし込んでいるという点が良いと思う。また、もうひとつ視察に行けるのであれば、その冊子を配られた小中学校に視察に伺い、冊子を活用して先生がどのように説明されていたかや、子ども達はどのような考え方になったかを聞けるとすべて網羅されて面白いと思う。

(委員)参考資料3にある株式会社フジタが良いと思った。この会社は男性のイメージが強い建設業界の中で、女性の多い会社で女性が社長をしているというわけではなく、男性の社長が組織的に女性活躍を推進しているところが興味深いと思った。また、現在の子どもがどのようなことを学んでいるのかということについて興味がある。

(委員)大内委員の職場である学校への視察は可能か。

(委員)現在の小学生がどのようなジェンダー教育を受けているのか報道等でしかわからないのでとても興味深い。昔と比べてメンタルがかなり入れ替わっていると思う。

(委員)事務局から企業へ視察の依頼をする際、今回作成した情報誌は多くの方に手に取っていただけるものになっており、企業のPRになるという点も推していただきたい。

(委員長)視察の候補先を優先順位も付けて決めたいと思う。

(委員)視察先が2カ所になることは問題ないか。

(事務局)問題ない。

(委員)株式会社ポーラと小学校が良いと思う。

(委員)行政から依頼をすると比較的了承してくれるケースは多いと思う。先ほどお話のあった株式会社フジタも候補として良いと思う。

(委員)学校の視察とは授業を見るということか。

(事務局)どのようなことを聞きたいかによると思う。子ども達にどのような教え方をしているのか等、方向性を決めてからの方が学校側に伝えやすいと思う。

(委員)株式会社ポーラは出張で講師として来てくれるような取組はないか。例えば、学校側が授業をするというのは大変なことだと思うので、企業で完成されたものがもしあれば、それを学校で実施していただくことができれば学校側の負担も少ないと思う。学校で当委員会の内容に沿うような既存の授業はあるか。

(委員)既存のものはないので、その都度作成している。

(委員)性教育は行っているか。

(委員)養護教諭と一緒に行っている。ただ、まだ小学生のため世間一般的に言われているLGBTQのような詳しいところまでは踏み込んでいない。また、こころの発達についてや、男性だからこうしなくてはいけない、女性だからこうしなくてはいけないということは、まったく悩むことではないし、おかしいことではないと教えている。

(委員)授業を参観することが可能かどうかを学校側に確認していただきたい。内容は情報誌に関連するようなことで狛江市の男女共同参画推進委員会として伺って良いかということを確認していただきたい。

(事務局)視察結果を情報誌に掲載するのは次年度になるため、視察に伺わせていただくことになれば、学校のスケジュールに合わせたいと思っている。

(委員)インタビュー形式か授業を見るかどちらが良いということはあるか。

(委員)授業を見て子ども達に質問できればと思う。

(委員)株式会社ポーラの視察をお断りされた場合、小中学生向けの新しい冊子が出たそうなので、それを使って授業をして良いか事務局から確認していただきたい。

(委員)視察に行って良いか、出前授業してくれるか、資料を出してくれるかのどれかでお願いできればと思う。

(事務局)次回の委員会までに確認する。

3.その他

(1)次回(第2回)委員会日程の調整

次回委員会は9月28日(木曜日) 午後6時30分から