平成31年度第2回狛江市環境基本計画改定検討部会(令和元年7月4日会議録要旨)
1 日時 |
令和元年7月4日(木曜日)午前10時~正午 |
2 場所 | 防災センター401会議室 |
3 出席者 |
部会長 田中 充 職務代理 神村 佑 部会員 桑原 一将 勝又 壽美江 薄井 東子 大矢 美枝子 櫻井 正子 勝又 壽美江 植木 崇晴 事務局 環境部環境政策課環境係長 田中 靖泰 環境部環境政策課環境係 小野 敏樹 |
4 欠席者 |
秋元 慈一 |
5 議題 |
(1)【報告】狛江市環境基本計画の検討スケジュールについて |
6 提出資料 |
資料1 狛江市環境基本計画改定に係る平成31年度検討スケジュール |
7 会議の結果 | |
(1) 【報告】狛江市環境基本計画の検討スケジュールについて
事務局より資料1を説明
(2)【審議】狛江市の温室効果ガス削減目標について
事務局より資料2を説明 (部会員) 表4の産業部門では2000年比20%程度削減と記載されているが、どういった対策をするのか。また、20%程度削減は実現可能なのか。 (事務局) 都の目標では具体的にどのような対策を行うかは公表されていない。都の目標は、国と同様の対策を積み上げた結果、現在の削減目標を設定したと認識している。 (部会員) 現行計画の環境基本計画の75ページに2020年度までに2008年度比で25%のCO2削減目標を掲げているが、現在の進捗はどのようになっているのか。 (事務局) 前回部会の参考資料で示したとおり、2016年度の削減量は5.1%で、残りの20%程度は達成できていない。CO2削減が進んでいない要因は、東日本大震災の影響で、電力排出係数が上がったことが挙げられる。また、狛江市の人口が増加しており、かつ、世帯数が増えたことで延べ床面積が増加していることが挙げられる。 (部会員) 前回の目標は、上のような要因があって達成できていないが、今回の目標で掲げている36%削減は達成できそうなのか。 (事務局) 市内における削減ポテンシャルを積み上げていったものであり、国等と連携して各対策を着実に実行することで、達成に向けて取組んでいく。 (会長) 前提として、排出係数は2008年と現在の値では大きく変わっている。今回の将来予測に使用した値は2016年の排出係数で固定して算出したのか。 (事務局) 電力排出係数の変化については、削減ポテンシャルの推計の段階で、電力事業者による努力による削減を見込んでいる。 (部会員) 電力協会の公表している将来の減少を見込んだ排出係数を使っているということと理解した。 (会長) 現行の計画でも2008年の排出係数に固定すると20%近く減っているのではないか。資料2に合わせて計算し直すと、現行計画の削減量の実績値も変わるのではないかと考えられる。 (事務局) 市内のエネルギー消費は20%近く削減している。 (部会員) 国や都は係数をどのように設定しているのか。 (事務局) 国や都で実績値を報告する際は、係数は変動した値を使用している。削減目標を作るときは固定の排出係数を使用している。固定の排出係数の数字は2030年度の見込み値である。 (部会員) 資料2の削減目標などの数字は行政が確認しているか。 (事務局) 各対策の積み上げについては、専門知識が必要なため、コンサルタントに依頼しているが、事務局においても確認する。
(3)【審議】環境基本計画の施策体系と指標設定について
事務局より資料3を説明 (部会員) 基本目標2の施策の方向性に②再生可能エネルギーの利用促進に水素エネルギーに係るサプライチェーンという項目があるが、サプライチェーンとは何か。 (事務局) 水素エネルギーをどこから持ってきて、どこでどのように利用するかということを意味している。水素は作る方法や作っている場所が様々であるため、狛江市内で安定的に水素を利用するために体制や仕組みを研究するものである。 (会長) 資料3別紙は横文字が多くて、わかりにくいかもしれない。 (部会員) 環境基本計画の期間中に脱炭素の推進という目標を掲げているが実現可能なのか。また、CO2の削減目標は数値としては36%であるが、どちらを達成するのか。 (事務局) 計画期間中に脱炭素の実現は難しい。しかし、脱炭素を掲げている自治体が少しずつ増えてきている中で、意欲的に取組んでいることを示すためには低炭素よりも脱炭素が適している。 (部会員) 再エネの推進という項目があるが、太陽光だけでなく、風力や水力などの導入も考えているのか。 (事務局) 様々な制約条件があり、太陽光以外は難しいと考えている。一般論だが、公共施設で地中熱を導入している施設が増えてきている。また、風通しを良くする、日当たりの良い構造にするなど、自然のエネルギーを活用した省エネ設計の建物が増えてきている。 (部会員) 太陽熱はどうなのか。 (事務局) これまでは太陽光は売電による利益が見込まれていたため、積極的に導入されていた。太陽熱利用は、太陽エネルギーの効率よい使い方であるため、今後も着目していく必要がある。 (部会員) 狛江市の特徴として水と緑があるが、水を使って発電などはできないのか。 (事務局) 水力発電は落差がないとできないが、狛江市は平担な場所が多いため導入は難しいと考えている。 (部会員) 業者はエネファームを積極的に推進しているが、行政では何か取組を行っていないのか。実際にエネファームを導入するときに高いと感じた。助成金についての情報があるということを、行政からもっと広報してほしい。 (部会員) 行政は助成しており、情報提供をしたいと考えている一方で、公共性を保たなければいけない。エネファームなどの特定のメーカーの一つの製品に偏った広報は良くないと考えられる。事業者としても、省エネ給湯器が環境によく、何年程度で投資回収ができるといったことを広報しているが、もっと力を入れていかなければいけないと感じた。 (部会員) 建売住宅を建てているのは特定の業者である。建売住宅では建物の設備を指定できないことが多く、家を建て替えるときに省エネ導入は難しいと感じている。 (会長) 家を建て替えるときなどに省エネやエネルギー効率のいいものを進められるような仕組みを庁内で検討していただきたい。 基本目標の並び順は現行のままでもよいが、温暖化対策が先に来るほうがいいのか、都市環境が先に来るほうがいいのかなども考えられる。 市内からの温室効果ガスの排出量の指標は基本目標と施策の方向性の間に横断的に入るということなのか。各個別の施策の方向性の指標になるのか、基本目標ごとに何か目標値を出すのかを考えてほしい。目標の整理の仕方、位置づけを考えてほしい。 基本目標3の施策は、施策の方向性の①と②で重複している箇所があるため、分け方を再考してほしい。 (部会員) 具体的な取組については次回に検討するのか。また、狛江のかんきょうと環境保全実施計画の進行管理の仕組みは、どの時期に検討するのか。 (会長) 具体的な取組は次回に検討する。 (事務局) 第4回部会の10月ごろに進行管理の仕組みを見直す予定である。 (部会員) 指標を検討する際、進行管理を見据えたうえで検討していかないと不必要な指標が出てきてしまう可能性がある。どう効率よく進行管理していくかを頭に入れておいてほしい。 (事務局) 各指標に対して、1つずつ達成目標を掲げる予定である。狛江のかんきょうに出ている指標は削除できない項目が多いため、経年変化をレビューする指標目標とその下に数字の経年変化を追っていくモニタリング項目を設定して監理することを考えている。今示している指標例は、庁内で検討した上で、次回以降に部会で検討する予定である。
(4)その他
事務局より参考資料2を説明
(事務局) 次回の部会の日程は決まり次第、連絡する。 (部会長) 本日の議事は全て終了した。 |