会長
ただいまから、狛江市国民健康保険運営協議会を開催いたします。
委員の皆様におかれましては、御多用中のところ御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
本日は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮し、Webによる参加を併用して開催させていただいておりますので、あらかじめ御了承をお願いいたします。
それでは、本日の出席状況と、会議の内容について、事務局からお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
本来であれば、保険年金課長加藤が事務局として御報告申し上げるべきところですが、本日欠席とさせていただいておりますので、福祉保健部長が代理をさせていただきます。
本日の出席状況でございます。対面での御出席が11名。ただし、小幡委員から、若干遅れるとの御連絡をいただいております。Webによる御出席が2名、越島委員からは欠席の御連絡をいただいております。
出席委員が全体の半数を上回っており、また狛江市国民健康保険条例第2条各号に定める委員のうち各1名に御出席いただいていることから、狛江市国民健康保険運営協議会規則第7条の規定を満たしており、本協議会は成立いたします。
次に、本日の議題でございます。
議題は、(1)令和4年度会議の進め方についてでございます。
(2)報告事項といたしまして、1.令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算について、2.狛江市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の令和3年度実施状況等について、3.新型コロナウイルス感染症に係る国民健康保険税の減免及び傷病手当金について、4.令和4年度国民健康保険税における未就学児軽減及び多子世帯減免の状況について、でございます。
(3)その他では、本日予定している議題と報告事項以外について、委員の皆様からの御質問や御要望などがございましたら、ここでのお取り扱いをお願いいたします。
最後に、関係資料を資料1から資料5までお配りしており、今回からは協議会における議論を活性化することを目的といたしまして、これまで会議の中で事務局から口頭により説明していた内容について、あらかじめ委員の皆様のお手元に書面でお届けさせていただくことといたしました。
皆様に事前に御連絡させていただきましたが、事前資料に口述資料を同封するつもりでいたところ、漏れてしまっておりました。大変申し訳ございませんでした。直前になって申し訳ございませんが、月曜日と火曜日にメールやファックス等でお渡しさせていただきました。念のため本日もお配りさせていただいております。
また、事前に御質問を頂戴しておりますので、御質問の内容と回答を机上配布させていただいております。
事務局からの説明は必要最小限とさせていただくとともに、いただいた御質問の回答について説明させていただき、協議の時間を最大限確保したいと考えておりますので、委員の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
なお、資料3【詳細】の内容に一部誤りがございましたので、修正版に差し替えていただきますようお願いいたします。正誤表を添付しておりますが、4・5ページにおいて、令和2年度以前の数値について年度がずれてしまっていたことと、6ページの健診異常値の「値」の漢字が間違っております。申し訳ございませんでした。
最後に、市では会議録を作成するためのシステムを導入しております。このため、委員の皆様が発言する際には、必ず挙手のうえ会長からの指名を受けたのちに、マイクを使用して発言するようにお願いいたします。
事務局からは、以上です。
会長
ありがとうございました。委員の皆様、お手元の資料に過不足はございませんでしょうか。
それでは、議事を進めて参ります。
議題(1)令和4年度会議の進め方について、事務局から説明をお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
お手元の資料1令和4年度国民健康保険運営協議会スケジュール(案)を御覧ください。
先程、一部について御説明させていただきましたが、令和4年度以降の本協議会の運営につきましては、効果的で効率的な運営に資することを目的といたしまして、事前配布する資料の内容について見直しをさせていただいております。
これまでは、配布資料の内容について、会議の中で多くの時間を割いて事務局から説明しているため、協議の時間が限定されている実態にございました。このため、これまでは会議の中で事務局が口述していた御説明を、資料と併せて事前にお配りすることで、あらかじめ資料内容に関する理解度を引き上げるとともに、協議会として共有していただいたうえで、限られた時間で開催する協議会での議論を活性化することを目的としております。
また、これまでは税率改正に関する御議論をいただく年度は3回の開催とし、その他は2回の開催としておりましたが、協議会の議論を活性化するために年3回の開催に統一する内容でお示しさせていただいております。
なお、第2回及び3回目につきまして、既に日時を案として明記させていただいておりますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息しない状況にございまして、庁内会議室の確保が難しいことから、現時点で空いている日程を確保しております。このため、回数と併せまして、第2回目及び3回目の日程につきましても御議論くださいますようお願いいたします。
また、本日もWebによる参加を併用しておりますが、以後につきましてもWeb参加を併用することを基本として会議を開催させていただきたいと考えております。
最後に、これまで事務局として本協議会に出席しておりました納税課長と健康推進課長につきましては、必要に応じて出席することとさせていただきます。
事務局からは、以上です。
会長
事務局からの説明内容は4点ございました。
本協議会の議論を活性化することを目的として、効果的で効率的な運営に資するために、事前配布する資料と併せて、事務局用の口述原稿をお配りするということと、会議の開催回数を年3回に統一するということ、Web参加を併用することを基本として、会議を開催すること、最後に納税課長と健康推進課長は必要に応じて出席するというものです。
御意見等ございましたらお願いいたします。
猪熊委員
本協議会は、市長からの諮問があって、それに対する答申を行うものですね。従って、諮問される内容がある程度明示されて、色々な資料は答申の検討のために活用するものであると思います。前回は、4点の諮問事項があって、それに対する答申を行いましたが、今回お配りいただいた資料がどの諮問に対応するのかを予めお示しいただくとこちらも検討しやすいのでお願いしたいです。
また、前回の協議会では国保財政健全化計画14年間の計画であって、令和3年度においては計画と合致していないため、どうするのかという議論があったんですが、今回の協議会でそこをもっと時間をかけて議論をして答申しよう、ということであったと記憶しております。そのことをはっきりしないと、答申は出せないのではないかと思っております。
幸い、今回示されているスケジュールによれば、国保財政健全化計画について検討する予定があるようですので、その辺のところについて留意しながら進めていただければというふうに思います。私からは以上です。
事務局(福祉保健部長)
御提案ありがとうございました。おっしゃっていただいた内容については、第2回協議会で御議論いただければと考えているところです。
今回は、令和4年度の会議の進め方や、既に令和4年度の予算が動き出している時期ですので、その予算の御説明、データヘルス計画、コロナ禍における減免あるいは傷病手当金の内容、新たに始まる未就学児・多子世帯への減免等についての御説明をさせていただければということで議事を構成させていただきました。
猪熊委員のおっしゃるとおりだと思いますので、協議会の議題等について気を付けてまいります。
会長
次回以降については事務局で、先ほどからもお話がありましたし、ぜひ対応していただきますようお願いいたします。
それでは次に(2)報告事項2 令和4年度国民健康保険特別会計予算について、事務局からの報告をお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
お手元の資料2令和4年度狛江市国民健康保険特別会計予算を御覧ください。
令和4年度歳入歳出予算の総額は、79億4,013万6,000円、前年度に比べて5億2,368万円、7.1%の増でございます。
1ページ目に全体の総括、2ページ以降に細かい内訳を記載しております。例年お示ししております予算科目ごとの内訳に加えまして、新たに細分化した資料を加えるととともに、過年度の内訳をお示しすることで、推移の状況が確認できる内容として整理いたしました。なお、過年度につきましては、平成30年度からの広域化に伴い予算科目が変更されている関係で、平成31年度以降の内容を記載させていただいております。
詳細は、お配りした口述資料等を御確認ください。
また、事前質問がございましたので、国民健康保険係長より説明させていただきます。
事務局(国民健康保険係長)
本日机上に配布させていただきましたが、事前質問及び回答として、A4両面の資料を御用意いたしました。予算に関しては質問1、質問2で二つの質問をいただいております。
まず質問1ですが、「新税率で課税した令和4年度予算額は、今年の1月の運営協議会で示された改定案による保険税調定額と比べ差があるように見えますが、何か理由があるのでしょうか。同様に、前年度との増減額『令和4年度予算額(47,097千円増)』と『改定案による保険税調定額(38,514千円増)』も少し差があると思いますが、何か理由があるのでしょうか。」との御質問をいただきました。
まず、令和4年度の予算額につきましては、賦課した課税額である「調定額」ではなく、調定額に対してどの程度収納されるかを予算に加味しているため、収納率を乗じた「収納額」で計上していることから、金額に差が出ているものです。
また、それ以外にも、予算積算にあたって令和4年1月の税率改定用の資料に示した調定額から、コロナ禍の影響を鑑みまして、財政担当と調整の上、歳入額を減額した数値で最終的な予算として積算しましたので、全て合致する数字にはなっていないものとなっております。
ただし、当時税率改定の議論の中で調定額を3,800万円上げるという議論がありましたので、3,851万4,000円という金額については、そのままの数字を税率改定影響額としてプラスして、予算積算に反映しております。
また、後段の質問の、御指摘の税率改定案による調定増額3,851万4000円につきましては、令和4年1月現在の被保険者状況による、令和3年度税率の場合と改定案で出していた令和4年度税率の場合で算定をして、その差額が3,851万4,000円となりますので、資料2に示している令和3年度予算額というのは、それより更に前の時点、令和3年1月頃に積算してる予算額との差額を入れているものになりますので、その3,851万4,000円という金額とは異なるものでございます。
このため、税率改定による調定額の増額分が、3,800万になるのかどうかというのは、令和4年度決算で明らかになります。
続いて、質問2としてもう一つ予算に関して質問をいただいておりますので、回答させていただきます。
「新税率で課税した令和4年度予算額は、新たな未就学児の均等割軽減がすでに組み込まれているのでしょうか。また、多子世帯の均等割減免はどうでしょうか。減免は申請が基本だと思いますが。」という御質問でございます。
子どもに係る部分の制度設計も前回御議論いただきましたが、今回の議題4で実際に当初賦課でどういう結果になったのかは、後ほど説明させていただきます。
まず新税率で課税した令和4年度予算額は、新たな「未就学児の均等割額の軽減」を反映した数値となっております。また、多子世帯の均等割減免につきましても、反映した数値として予算額を上げております。
一般的に、減免は申請主義となっておりますが、多子世帯の減免につきましては、3名以上のお子様がいらっしゃる方にその都度申請していただくのは被保険者の負担にもなりますので、その緩和のため、国保の資格を取得する届け出をもって同時に減免の申請をしたものとみなすよう例規を改正いたしました。
以上、回答とさせていただきます。
谷田部委員
今の予算の件ですけれども、令和3年分の確定申告の所得内容が算定の基準として計算されるという認識があったものですから、令和3年分の所得が土台となっていると誤った考えを持っておりました。
令和2年分の所得を使ったうえで、新税率で算出をしていることが分かりましたので、大筋では納得しているのですが、新税率にして令和4年度に予定されている4,900万円が削減できるのかが手応えとしてあるのか、ということでお尋ねしたのですが、質問したとおりに御回答いただけたと感じています。
会長
他に、御意見等ございませんでしょうか。
それでは、次に2.狛江市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の令和3年度実施状況等について、事務局より説明をお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
お手元の資料3狛江市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の令和3年度実施状況を御覧ください。
こちらにつきましても、例年お配りしている資料に追加して、推移がわかりやすいようにグラフ等を記載した資料を作成いたしました。現時点で、保健事業が対象としている5つの事業毎の取組み状況や参加人数の推移等についてお示ししております。
こちらも細かい実績や説明については、説明用祝詞や資料を御確認ください。
説明に記載しておりますが、「糖尿病性腎症重症化予防事業」に関することとして、令和3年度における狛江市国民健康保険の人工透析患者の平均人数は65人で、1人当たり平均の年間医療費総額は、約570万円となっている状況があり、医療費の抑制が課題となってございます。
事前質問がございましたので、国民健康保険係長より説明させていただきます。
事務局(国民健康保険係長)
資料3、詳細の部分で事前質問をいただいております。
「3.受診行動適正化指導事業(6)実施状況の頻回受診の参加者数と修了者数に対応する(7)受診行動及び医療費適正化状況の頻回受診の指導実施者数と受診行動が適正化した人数の数字が合いません。何が違うのでしょうか。(6)実施状況の重複服薬と(7)重複服薬でも数字が合いません。」
このことにつきまして、本日資料3詳細修正版を机上配布させていただいたのですが、これが令和2年度以前の分の数字について年度がずれていたものがあったので、もしその部分でおっしゃっていたのでしたら申し訳ございません。修正版の方を見ていただければと思います。
本日お配りした資料3詳細の修正版の4ページを御覧ください。(6)実施状況の表の頻回受診で説明させていただきますと、(6)で示しているのは、頻回受診のところで参加者数bとなっているのが9人となっているかと思いますが、この9人が参加され、最後まで実施指導を受けた方が、修了者数cで8人ということになっています。
次に、5ページを見ていただいて、一番上の表の頻回受診の中で、指導実施者数aが9人になっておりますが、これは参加された9人が指導実施者数となっていまして、その後レセプトを確認させていただいて、その下の受診行動が適正化した人数5人というのが、実際にレセプトを確認して適正化した方が5人という数字になっています。重複服薬についても同様です。
受診行動が適正化したというのは、レセプトによってその後を把握させていただいたうえで、頻回受診や重複服薬が以前と比べて適正な受診に改善していたという人数を示したものになっております。
続いてもう一つ、これに関する質問4も続けて回答させていただきます。
「5、ジェネリック医薬品差額通知事業、(6)の実施状況の累計発送通数、累計通知者数、累計切換者数の意味と、資料3の5ジェネリック医薬品差額通知事業の発送通数との関係を教えてください。」ということで、今の資料の7ページのジェネリックの実施状況という表に累計発送通数、累計通知者数、累計切換者数があるんですが、ジェネリック差額通知については、平成26年度から事業を開始しておりまして、その累計を記載しております。
削減効果がある同じ方にもお送りしているので、累計通知者数というのはその重複した方は除いて、事業開始から令和3年度までに送付した人数というのが5,059人で、そのうちジェネリックに切り換えた人数は4,728人ということになっております。
今回、詳細版ではない資料3の方では、その年度ごとに実際に送った通数を記載しております。
以上、回答とさせていただきます。
会長
狛江市国民健康保険データヘルス計画に基づく保健事業の令和3年度実施状況について、御意見等ございましたら挙手をお願いいたします。
特にないようですので、次に3.新型コロナウイルス感染症に係る国民健康保険税の減免及び傷病手当金について、事務局より説明をお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
お手元の資料4「新型コロナウイルス感染症に係る国民健康保険税の減免及び傷病手当金について」を御覧ください。
こちらにつきましては、実績値ということで現実をお示ししております。保険税の減免、傷病手当金ともに、今年度も同様の内容で実施しているところでございます。
事務局からは以上です。
会長
新型コロナウイルス感染症に係る国民健康保険税の減免及び傷病手当金について、御意見等ございましたら挙手をお願いいたします。
特にないようですので、次に令和4年度国民健康保険税における未就学児、軽減減免の状況について事務局より説明をお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
お手元の資料5令和4年度国民健康保険税における未就学児軽減、及び多子世帯減免の状況についてを御覧ください。
令和4年度から、新たに子どもに係る軽減及び減免の制度を開始いたしました。
まず、未就学児の均等割軽減につきましては、国の制度として全国一律に実施するものでございます。一方の多子世帯の均等割減免につきましては、狛江市が独自に実施する制度でございます。
それぞれの制度の減免内容は、お手元の資料のとおりとなります。
なお、多子世帯の均等割軽減につきましては、現在多摩26市中で狛江市を含めて7市(武蔵野市・昭島市・東大和市・清瀬市・武蔵村山市・あきる野市・狛江市)が実施しております。
事務局からは以上です。
会長
御質問、御意見等ありませんでしょうか。
特にないようですので、次に(3)その他でございますが、本日の議題以外で何かございましたら挙手をお願いいたします。
猪熊委員
2点あります。
予算、実績見通しも含めて、答申に当然盛り込まれるであろう国保財政健全化計画との関連は、資料のどの数字に着目すればよいのかを教えていただきたいというのが1つ。
もう一つは、データヘルス計画を見ますと、参加してより改善しようとする率が非常に低いように思われる。事務局からの促進への御努力もあるのかもしれませんが、何かもう一つ工夫できないのかということで、多分個々人に呼びかけても中々難しいと思われるので、医師会との連携を強めて改善していけないものかというのが、意見を含めてのもう1点です。
事務局(国民健康保険係長)
まず、1点目の財政健全化計画と今回の予算との関係ですけれども、財政健全化計画では法定外繰入金を減らしていくことになるかと思いますが、資料2の予算としては、一番上の「総括」のところに繰入金という項目があります。
4ページの一番上「4 繰入金」という中に、細かく1~6と繰入金の科目が分かれており、6番目の「その他一般会計繰入金」が法定外繰入金になります。これを減らしていくものになりますが、予算額では6億という大きな数字が入っております。
決算特別委員会が終わっていないので、決算については11月の会議の時に詳しく説明させていただく予定ですが、今回、新たに加えさせていただいたA4両面の補足資料には、予算だけでは実態が明らかにならないことから決算の推移をお示ししております。歳入の部分の「4款繰入金」令和3年度見込み8億2,205万4,179円となってるんですけれども、これは一括した数字で繰入金全体でございます。
ただし、繰入金全体の予算は9億円になってるかと思うのでそれよりは低い金額になっていて、繰入金全体としても、令和2年度決算の繰入金額から、令和3年度見込みは6,900万円ほど減っているので、昨年度繰入金を減らすはずが増えてしまったという話を皆さんで議論していただきましたが、それは令和2年度決算だったので、令和3年度決算見込みでは、繰入金は少し減った状況ではございます。
猪熊委員から御意見があった、次回の協議会の時に、決算とあわせて財政健全化計画との関係を分かりやすくお示しさせていただいて、その後の議論をお願いしたいと思っております。
事務局からは以上です。
猪熊委員
今おっしゃったのは4ページですね。ということは、今の御説明の要点としては、令和3年度の予算額が6億2,300万、それが令和4年度予算6億6200万でしたと、この部分の数字ですよね。令和3年度の決算見込みとしては、6億2,300万から幾らになるとおっしゃいましたか。
事務局(国民健康保険係長)
お配りした資料には示しておりません。
猪熊委員
正式でないにしろ、数値としては認識されているということですね。大まかにどれくらいの金額になるのですか。
事務局(国民健康保険係長)
5億2,000万円程度と見込んでおります。
猪熊委員
ありがとうございます。5億2,000万円の決算見込みに対して令和4年度の予算を6億6,200万円と設定しているのですね。ということは、1億円も状況が悪化することが予見されるということを意味しているのでしょうか。
事務局(国民健康保険係長)
ただ今申し上げた5億2,000万円というのは、今の段階では見込みとなります。
また、令和4年度予算の算出は1月頃に積算をするため予算編成の段階では分かっていなかったものですので、比較すべき数値としては正確ではございません。
猪熊委員
申し上げたいのは、令和4年度は3年度より改善されていないといけないはずですよね。5億円にせよ6億円にせよ、今の御説明からすると、また増えているということは、先ほどの長期計画からすると、より悪くなっていることを示していますね。
裏付けはあるとしても予算は予算ですから、まだ明らかなものではないとはいえ、結果的には改善していない方向に、またさらに悪くなるという風に理解すればよろしいですか。
事務局(国民健康保険係長)
令和4年度予算の国民健康保険税の歳入如何によって大きく数字が変わってしまうので、この場で悪化しているとは申し上げられませんが、予算推移のみに着目すると猪熊委員のおっしゃるとおり、令和3年度実績見込みより令和4年度予算額が多くなっているものです。ただ決算になったときにどのようになるのかは、現段階ではお示しすることは出来ません。
もう一点、データヘルス計画の関係なんですが、これも猪熊委員のおっしゃるとおり、また他の委員の方も同様に思われたかと思いますが、参加者数が各事業で少ないという課題がございます。
説明用の資料にも注釈を入れさせていただいていますが、例えば糖尿病重症化予防事業というのは、参加してくれる方に対して6箇月の指導をさせていただくんですけれども、その参加者数がもともと少なく、さらに年を重ねるごとに、同じ方が対象にもなってくる等の事情もあり、ますます少なくなってきていまして、今年度から何件かの医療機関を直接回らせていただいて、先生方から参加勧奨をしていただく試みを始めました。
この他、通知をより分かりやすくなるよう改善したりといった工夫はしているところですが、参加者数をもっと増やさないといけないので、協議会からの御意見をいただけたらと思っております。
データヘルス計画が、来年度までが現行計画となっていて、再来年度から次期計画に移行するのですが、計画上はこの5件の保健事業というのが基本的に決まっているんですけれども、再来年度に向けた事業案や中身の精査等について御意見をいただければと思います。
事務局からは以上です。
猪熊委員
先ほどいただいた口述資料の3ページ目中段に、参加勧奨通知を分かりやすいものにする等が記載されていると思うのですが、記載したからといって人数が増えるわけでもなく、抜本的な対策が必要ということで、医師会等と協調して取り組む等具体的な施策として取り組んでいただけたらよいと思います。
当然ながら、参加者の修了率は良いはずなので、参加率に着目しての施策をお願いしたいところです。
職務代理
なぜ受診行動に結びつかないのかという気持ち、内面の部分を、アンケートによって、何が原因で行動に繋がらないのかを吸い上げていく必要があると思います。
やはり受診結果が思わしくなかった時のように、耳を傾け心を開いてくれるタイミングがあると思いますので、適切なタイミングでアンケートを取れるようなアイディアを検討していただきたいなと思いました。
事務局(福祉保健部長)
私も生活保護の担当主管課長を長年やっておりました。生活保護の医療費扶助というのは、扶助費の非常に大きな部分を占めますので、対象の方の医療費を下げるべく、色々な施策を講じます。
ところが、どなたでも医者にかかるわけで、健康保険組合から「あなたはどの数値が高いから保健師の指導を受けなさい」といった指導を受けると、医者にかかっている私がなぜ保健師の指導を重ねて受けなければいけないんだという気持ちがどこかに湧くのですね。実際に、生活保護受給者の方に何人かに聞いてみたことがあるのですが、「私はちゃんと医者の指導に従って服薬している。何故このうえ別の指導を受けなければならないのか。」と言われたことがあります。
なかなか難しいところではあるんですけれど、アンケートというものも何らかの形で取っていかなければいけないなと思います。この課題は、どの健康保険であっても同様ではないかと感じています。ただ、一方で狛江市の特定健診の受診率は実は非常に高く、26市で最も高いため、健康に対する意識自体は高いという特徴もあります。
猪熊委員
今の話に関連して、別の委員会の方でも、地域で支え合おうという高齢者あるいは障がい者といったSDGs的な考え方があるので、やはり全体としていかにしてそういった方々を探し当てて、御参加いただくかというような仕組みの部分、一つの部署ということではなく全体的な底上げを図る必要があると思います。
事務局(福祉保健部長)
市全体で連携して取り組んでいく時代が来ていると思います。子ども家庭庁といった分野が創設され、子ども施策は横串の省庁体制を国としても打ち出してきていますので、我々もその影響を大いに受けることが予想されます。猪熊委員のおっしゃった御指摘について、縦割りの改善、横串が求められる時代が来ていると私も感じております。
会長
他に何かございましたら、挙手をお願いいたします。
以上で、本日予定している議事は全て終了いたしました。
次回は11月21日ということで、先ほどスケジュールが示されました。3回目の日程も示されましたが、現時点でご都合が悪い方がいらっしゃいましたらおっしゃってください。
特に申し出がございませんので、これで進めさせていただきます。
それでは、次回第2回目の本協議会は、11月21日(月曜日)午後1時30分からとなりますので、よろしくお願いいたします。
事務局(福祉保健部長)
議題にはございませんが、あと1点だけコロナ関係でお話しします。
感染者が非常に増えており、小幡委員も頑張ってくださっておいでですが、相当に大変な状況になっていることと思います。市内の発熱外来の現状も率直に大変な混乱下にありまして、昨日慈恵医科大学付属第三病院、杏林大学病院、武蔵野赤十字病院、多摩総合医療センター、調布市の東山病院、三鷹市の野村病院等の医療機関とオンライン会議を実施しました。
慈恵医科大学付属第三病院の事務部長とも先ほどお話をしたんですけれども、どの医療機関においてもスタッフの感染あるいは濃厚接触者ということで、病棟を絞らざるを得ない状況があり、オペができない状況にあるとのことです。
消防庁に関しても、狛江消防署でも感染者がかなり出て、はしご車が運用できないと聞きました。BCP(※事業継続計画)を発令していて、はしご車を運用しない状況で、救急の方に人を置いているそうです。
ところが、救急でさえ朝出動して発熱者対応をして戻ってくるのが深夜になったり、非常に大変な状況で、狛江市に関わる多摩総合医療センター、杏林大学病院、もうどこも一緒だと思います。おそらく、救急を頻繁に受け入れている川崎市の聖マリアンナ病院等も、多分同じ状況だろうと思います。
何しろ換気、手洗い、消毒、黙食ぐらいしか対策法がありません。皆様におかれましても、感染予防に向けて引き続け御注意いただければと思います。
会長
ありがとうございました。
それでは、以上を持ちまして令和4年度第1回国民健康保険運営協議会を閉会いたします。
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