1 日時

令和5年3月7日(火曜日)午後7時~午後8時10分

2 方法

リモート会議

3 出席者

委員長:吉川 哲矢
副委員長:大谷 美樹
委員:織田 朱美、渡邊 聡、南谷 吉輝、石渡 典子、小木 都紀子、森 玲子、以上 8名

事務局:
高齢障がい課高齢者支援係長 保田 朋信
高齢障がい課高齢者支援係主任 中山 真紀子(書記)

4 欠席者

委員 花岡一成、大橋晃太、工藤敏和

5 議題

  1. 報告 令和4年度医療と介護の多職種連携研修会について
  2. 報告 令和5年度狛江市医療と介護の連携推進小委員会予定
  3. 審議 本会の今後のあり方について

6 提出資料

  • 次第
  • 【資料1】 多職種連携研修会 受講後アンケート結果
  • 【資料2】 多職種連携研修会 グループワークで出た主な意見
  • 【資料3】 令和5年度狛江市医療と介護の連携推進小委員会予定(案)
  • 【資料4】 狛江市医療と介護の連携推進小委員会
  • 【資料5】 狛江市における在宅医療・介護連携推進事業の実績
  • 【資料6】 事前調査

7 会議の結

1.令和4年度医療と介護の多職種連携研修会について

<多職種連携研修会実行委員長である小木委員より【資料1・2】について説明>

(委員)
 感想として、まず受講後アンケートのコメントの多さに驚いた。評価として、当初「全体概要の把握」、「課題の抽出」、「自分たちにできることを考える」の3つの目標を設定し、最初の2つはクリアできたと思うが、3つ目についてはどう評価し、どう次に生かすかという点で課題が残ったと感じている。ただし、資料2を見るとかなりの情報共有が行えているので、参加者に全体の内容を返すことで3つ目の目標もまずはクリアできたと評価してよいのではないかとも思う。

 運営における振り返りとして、開催時期、実行委員会の回数等は妥当であったと感じる。回数を増やせない分、メディカルケアステーション(以下「MCS」)でのやり取りがもう少し活発になればよりよいと思う。研修時間については、土曜日午後であれば、もう少し開始時間を遅らせてほしいという声もあった。研修内容については、反応もよく妥当であったと思う。グループワークについては、テーマを1つに絞った方がよかったかもしれない。開催方法については、8割がリモート又はハイブリッドを望んでおり、実習形式でなければ、今後もリモート開催でよいと思う。実行委員の皆様からも一言お願いしたい。

(委員)
 開催時間については、企画内容により多少変更があってもよいのではないかと感じた。内容についてはタイムリーでよかった。これを機に次につなげることが重要である。何をどう連携していけるか具体的に話を詰めていけるとよい。

(委員)
 薬剤師会は土曜日昼の時間は仕事が終わっていない会員も多く、日曜開催も含めて検討してほしい。薬剤師会の災害担当が参加できなかったことは残念であるが、全体を通しては好評だったと思う。継続して何をしていけるかを考えていく必要がある。

(委員)
 今回災害についてようやく第一歩が踏み出せたと感じており、引き続き掘り下げていければよい。実行委員として、一部の委員に業務が偏り申し訳なかったと感じる。

(委員)
 意見があまり出ない想定でグループワークを設計したが、実際にはかなり関心が高く、発言も多くて消化不良に終わった部分もあるのではないかと思う。今後、次のステップに進めるような研修企画ができるとよい。

(事務局)
 参加者には、アンケート及びグループワークの結果を返す予定であり、その際、一部ではあるが講師から頂いた質問への回答も合わせて送付したいと考えている。
 運営上、一部ハウリングが起きた以外は無事に研修が終了してよかった。参加者の方もオンラインにかなり慣れてきたと感じる。皆様の御尽力に感謝申し上げる。

(委員長)
 顔の見える関係づくりから次の目的をどこに持っていけるか、再度検討していく必要がある。実行委員長はじめ、実行委員の方においては、お忙しい中御尽力いただき感謝申し上げる。

2.令和5年度狛江市医療と介護の連携推進小委員会予定

<事務局より【資料3】について説明>

(委員長)
 この件について、何か御質問、御意見等あるか。

(委員)
 特になし

3.本会の今後のあり方について

<事務局より【資料4~6】について説明>

(委員長)
 経緯を少し補足させていただく。本委員会ができて8年になるが、当初の使命は顔の見える関係づくりであり、その目安として国が示す8つの事業項目(以下「8項目」)があった。それをいかに進めるかということに尽力してきたが、現在は項目ごとのタスクは満たされ、現場における連携もかなり進んだと感じる。当初と今とでは目指すべき方向性は変わってきているのではないか、多職種連携研修会(以下「研修会」)におけるの事務量の多さをどうするか等、今後どのように進めていったらよいかについて、皆様の御意見を伺いたい。今回の発言内容がすぐに何らかのミッションに反映されるわけではないので、自由な御意見を頂ければと思う。
 まず、私からお話をさせていただく。感想からであるが、在宅医として初めての委員メンバーとなり、8項目のタスクについてやりがいを持って取り組むことができた。当初目標としていた顔の見える関係づくりについては、今では心の中までも分かり合える関係になれたと思っている。狛江市の旗のもとで、専門家が主体となって動き、研修企画を行い、8項目の中で課題に感じたことから実施してきた。その中で研修会の果たした役割は大きいが、実行委員にかかる負担も年々増してきたと感じる。今後の方向性として、この委員会が諮問への答申を中心とし、積極的に発信していける会議体でないことは理解した上で、福祉政策に何らかの発言ができる環境が整うとよいと考える。今回の研修会は、災害をテーマに取り組んだが、平時の連携はもちろん、非常時の連携について専門家たちが論じ合えた意味は大きい。コロナは落ち着いてきたが、災害は消えることがない課題である。この専門家集団の話合いを次のステップとして、意見を形にしていくことができればよいと考える。

(委員)
 最初は顔の見える関係づくりから始まり、市内に在宅医がいない状態から委員長に加わっていただいた。徐々に職域団体のつながりができ、コロナ禍で顔を合わせることができない状況でも培った連携は生かされてきたと感じる。一方、薬剤師会としては事業所により温度差があり、研修会に参加するのも同じようなメンバーで、取組が広がってきているとは言えない。
 今後の方向性として、地域の多職種の関わりはどんな形であれ継続されるべきである。8項目を達成するための会か、地域としての連携を推進する会か等どういう意味を持たせるかによって組み立て方も異なる。もう少しコンパクトにしていくのも1つの方法と事前調査票には記載したが、研修会を継続するのであればあまり減らせないのではないかとも感じる。今後も多職種との連携は大切にしていきたい。

(委員)
 長くこの委員会に関わり、特にMCSを導入する等医療と介護の連携に寄与してきた自負がある。私が知っている限り薬剤師会が加わるのは本委員会しかなく、重要な委員会であると感じる。何らかの形で顔の見える関係を継続していければよい。

(委員)
 申し訳ないが、8項目を十分理解できないまま本会議に参加していた。研修会は顔の見える関係づくりに大きく寄与しており、終結はもったいない。災害等をテーマに、地域全体をどう支えるかについて、みんなで協議できる本会議は重要である。

(委員)
 印象に残っているのは、私もMCSを導入したことである。研修で狛江市のMCSの活用方法を紹介したところ賞賛された。連携がはかりやすくなって、本当によかったと思う。今後は、狛江らしい連携のあり方を模索しながら、価値のあること、皆さんの役に立てることを行っていけるとよい。

(委員長)
 MCSについて、ほかのエリアでは医師会単位等と聞いている。市が窓口機能を担ってくれたことは、多職種に加わってもらう際に意味が大きかった。

(委員)
 これまで研修会にも二度参加させていただいたが、医療職と同じフィールドで研修を受講できる機会はすごく有意義であった。また、研修講師が今回のように医師会理事及び行政職員というのも介護職の中ではあまりないことである。有意義な委員会であり、これからも継続して隔たりのない関係をつくっていけるとよい。

(委員)
 顔の見える関係について、狛江市の場合はうまく築けたと感じる。私が委員に加わった時点で、連携はかなり進んでいた。会議に参加することで、課題は何か、解決するためにどうすればよいか、それを地域にどう発信していくか等を考えることが習慣化された。8項目を達成したからといって終結するのではなく、次のステップに進むためにできることを考え、対応していくことが大切である。

(委員)
 私が加わったときには土台がもうできていた。8項目をまずは満たすことから始まり、今後はそれをブラッシュアップしていくべきか、研修会の果たした役割は大きいがそれ中心の会ではもったいないのではないか等の思いがある。今回災害をテーマに取り組んだことで、様々な課題が見え、それが具体策やできることに結びつけられるとよいが、実践するとなるとどこまでできるか、この会議が災害ばかり取り組んでよいのか、スピンオフ企画として実行部隊をつくる方法もあるのではないか等様々な思いが交錯する。どちらにしても委員会のみで完結することは難しい。
 相談窓口の受託先職員として、研修の企画、話合いに参加する意味は大きかった。委員会を継続するとしても、8項目をどうするかの検討は必要である。

(委員長)
 一巡して一通り皆様の考えを伺うことができたが、追加したい御意見等はあるか。研修会がとても有意義なものであることは、皆様の言う通りである。ただし、そこで得た成果物、気運をどう維持していけるかという課題もある。例えば、意思決定支援について、勉強会グループができたが、参加者が増えていかない現状がある。災害についてはどう枠組みをつくっていけるかであり、どちらにしてもこれで絶やすことはもったいない。非常時だからこそ、連携はより重要となってくる。8項目のうち、(カ)の研修会の開催についてはこれまで労力を割いて続けてきた。他にも(オ)相談支援、(イ)課題の抽出と対応策の検討は常に回し続ける必要があり、やらなくてはいけないことがなくなることはない。

(委員)
 今回の研修会は、BCPの策定が令和5年度末までと期限が迫る中で関心が高かった。ただ作ればよいというわけではなく、自然災害や感染症といった非常事態でも専門職が医療・介護の現場に戻るための橋渡しとなる重要なものである。

(委員長)
 エッセンシャルな業務が回り続けるために何ができるかという視点で、狛江市全体としてのBCPを考えていけるとよい。

(委員)
 希望する専門職が、慈恵第三病院で行われている緊急医療救護所設置訓練に広く参加できるようになればよい。

(委員長)
 私は参加したことがあるが、コロナ禍で最近は実施できていない。
 さらに、常日頃我々が対象としているのは救護所に来られない人たち、いわゆる要援護者であり、救護所で待っているだけではいけない。その方たちをどのように巡回するかについても検討が必要であるが、実際は何も決まっていない。要援護者の支援については、今後検討を進めていかなくてはならない。

(委員)
 私は、避難訓練に参加したことがない。研修会では、包括単位で避難訓練を開催してはどうかという意見も出ていた。避難所に行ける場合、行けない場合に分けて対策を考えるべきである。

(委員長)
 こういう自由な意見を発言できる場を、皆さんも欲していると思われる。本日皆さんから頂いた御意見については、事務局と精査した上で今後の参考とさせていただく。御協力いただき感謝申し上げる。

 以上で本日は閉会とする。
 次回会議は令和5年4月24日(月曜日)午後6時30分からリモート形式で開催予定。