平成25年度 第3回狛江市外部評価委員会(平成25年12月17日開催)
1 日時 |
平成25年12月17日(火)午後7時00分~9時25分 |
2 場所 |
狛江市防災センター303会議室 |
3 出席者 |
委員長 都築 完 副委員長 福島 康仁
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4 欠席者 |
委 員 今野 良雄 委 員 小島 恵理子 |
5 議事 |
(1)施策の推進に向けた評価方法等の改善について |
6 会議概要 | |
【委 員 長】 議題1「評価対象事業の選択について(市民アンケートについて)」事務局から説明をお願いする。 全ての分野について回答してもらうのではなく,関心のある分野のみ答えてもらうという案であるが,何か意見はあるか。 自分が回答することを想定すると答えやすいと思う。関心のないところは答えなくても良いということであれば回答者の負担も軽いと思う。 裏面に具体的な事業の記述があるが,回答者が先にこちらを見るように誘導する必要があると思う。また,関心のある分野の数を限定しなくてもよいのでは。 どのような人が回答したか分かるのか。 回答者の属性は,冒頭で質問する。 資料1において,行政側から評価対象を選出することについて,「市民の関心の傾向が変わりにくい」ためという記述があるが,これはアンケート実施の意義を薄くするため相応しくないかと思う。実施する根拠として,市の姿勢を明確に出すべきである。アンケート自体は小分野を立てていることもあり,分かりやすいと思う。ただし,いくつか小項目の立て方に関して申し上げたい。まず,街路灯なども含めた道路整備は,市民生活に密着している分野であると思われるので追加すべきではないか。次に,商業分野の「中小企業への支援」は漠然として分かりにくいため,市民に密着した分野として商店街に焦点を充ててはどうか。次に,農業分野「農地の活用」も分かりにくく,事業を見る限り「農地の市民利用」としてはどうか。また,項目としては独立していないものの,全ての分野において行財政の視点を意識すべきである。 分野立ては後期基本計画を基にしているのか。 後期基本計画の個別施策を軸として,より分かりやすくなるように努めたものである。 後期基本計画の施策として掲げられながら分野に入っていない項目がある。 後期基本計画に掲げるすべての分野を載せると文章量が多くなり,回答者の負担増に繋がるのではという考えから,より市民の生活に近い分野を選択したものである。 分かりやすさ,回答しやすさを考えるとこの程度で良いのでは。ただし,関心があるところに満足度を記入するのなら,「関心」の欄は不要では。 「わからない」という選択肢は,集計・分析がしにくくなることが想定されることから入れない方が良いと思われる。 分野とイメージが結び付けづらいものが見られる。例えば,教育環境の分野では,一般的に学校教育をイメージする方が多いと思うが,事業を見るとそうではない。学校教育そのものを評価することは難しいと思うので,イメージに近い分野立てにすべきかと思う。 いじめや不登校を市民目線で考えることも重要かと思う。 文字数が少なく見易くて答えやすい。小分野について,一目見てイメージが掴めるようなものであればなお良いと思う。 小分野の立て方について課題は残るものの,アンケートの大枠としてはこれでよろしいか。 続いて議題2「評価資料及び市民向け資料について」事務局から説明をお願いする。 評価用資料について,施策全体の予算を示す必要がある。また,指標の数について,できれば2つ以上設定することが望ましい。 外部評価は,内部評価を基に検証するものだと考えていた。行政内部で行う内部評価を踏まえることなく適切な外部評価を行うことは難しい。まずは内部評価をしっかりと行うことが重要である。また,シートの構成としては,目標と手段をはっきりと区別し,事業実績や目標値を明確にする必要がある。 前回の基本計画でも指標の作り方に問題があったが,今回の計画でも指標の目標は,目指す方向性として示されているため,評価するときには明確な目標が必要と思う。また,昨年度の外部評価でも話題になったが,計画最終年の目標達成に向けた年度計画が出てこないと評価しにくい。 予算の計上根拠でも良いので明確な目標を示す必要である。 内部評価を適切に行うというのは重要な指摘である。内部評価を外部評価に繋げることは,行政に良い緊張感を与えることになる。また,市民に分かりやすくするためには,できるだけ定量的な数値目標を設定することが望ましく,そのうえで,目標,事業が適切なものか検討する必要がある。 議論ででたことは検討するとしても,構成は見易いとは思う。 外部評価の目的を明確にする必要があると思う。行政サービスの受益者たる市民の方による評価ということであればこれで良いと思われるが,プロも含めた第三者評価ということであれば,明らかに内容が足りない。仮にプロも含めた評価とすると,足りない視点として,例えば,交通安全対策を行うのは,市だけではなく,警察,ボランティア等の活動にも視点をあてる必要がある。ただし,分かりやすさを重視すれば仕方ない部分もあるかと思う。 続いて,市民向けの資料について何か意見はあるか。 事業名が「交通安全対策費」というのは違和感がある。 予算事業名に合わせた形としたが,資料の中でより分かりやすい記述とすることは可能である。 分かりやすくするために中味を絞ることは致し方ないと思うが,概要版というには内容が乏しいと思う。事業内容,問題,対処法,市の姿勢,市民への協力の投げかけ等の評価の概要を明確にしながら,いかに見やすくするかということが重要である。また,見出しと「みなさんの生活の中で,この取組みによって変わること」の欄は,目的として重複しているのではないか。 来年度以降の方向性は必要と思うが,分かりやすいという意味では良いと思う。 目を引くための工夫として,見た人がコメントしやすいつくりが望ましい。例えば,交通安全対策としてデータを分析し,交通事故ゼロという目的を設定しました。設定の仕方は市民の皆さんからみて適切だと思いますか,また,実感はありますか,といったものである。 このシートは,事業ごとに作るのか。 施策ごとに纏める方法もあるかと思う。 行政評価を知らない市民が多い中で,まずは行政活動に関心を持ってもらうということは重要で,そういう意味では,以前小島委員も発言されていたように,教材レベルでも良いと思う。関心のある方には,詳細が書かれた資料を読んでいただければ良いのでは。 大枠のイメージとしては,見やすいつくりであると思う。一市民としてこれ以上項目が増えると見ないと思う。 周知方法として,ホームページを作ると良いと思うが,関心のあるものだけ見れるようにするなど,載せ方にも工夫が必要かと思う。 市民向け資料のイメージとしては,このような形でよろしいか。 続いて議題3「評価の視点について」事務局より説明をお願いする。 評価の視点を明確にすべきとは思うが,これを見ると,受益者としての市民目線というより,プロ目線が入っているように思う。先程も申したが,評価者はプロたる市民にするのか,目的を明確にすべきである。他の自治体でもここがぼんやりしてしまい,結果,議論が進まないことが多い。ここでの市民目線としては,受益者たる市民の目線とした方が評価しやすいのでは。事業効果を高める方法などは,コンサルレベルでの議論であり,市民目線からの評価としては,こういう風に進めてほしいなというくらいの方がコメントしやすい。今回出していただいたものを噛み砕いた形とすれば良いのでは。 行政サービスの受益者である市民の視点での評価が重要であると思う。 評価の視点と言われると資料にあるようなことかと思うが,これらを具体的に言うとなると非常に難しい。市がこういう取組みをしていて,こういう事で悩んでいる。私たちとしては,このようにすれば良いと思うけどどうでしょう,という程度で良いのでは。 例えば,点数を付すような評価であればはっきりとした基準が必要だが,助言するようなイメージであれば,固めすぎずとも良いのでは。 視点は必ず明確にしなければならないのか。 あまり明確にしなくてもいいのでは。それぞれの評価対象について,こういう視点で評価してほしいと出てきてくれた方がやりやすい。 今回の案は,もともと評価の際に意見を出しやすくするためにお示ししたものであって,特に纏めないほうが活発な議論ができるということであればそれでも良いかと思う。 先程,内部評価に緊張感を持たせるために外部評価を行うと言ったが,外部評価と行政が対立するのではなく,外部評価が行政と市民との橋渡しの役目を担えれば良いのではないかと思う。行政活動を市民に対して,市民目線からどのように説明するのか。市民への影響という視点で事業を推進させる,新しい改革をするためのツールとなれば良いと思う。 事務局には今回の議論を踏まえて整理していただきたい。他にないようなので,第3回狛江市外部評価委員会を終了する。次回の開催は後日改めて連絡する。
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