1 日時

平成26年8月4日(木)午後7時00分~午後9時23分

2 場所

狛江市役所4階特別会議室

3 出席者

委員長 都築 完             副委員長 福島 康仁

委 員 尾花 尚哉      委 員    原田 晃樹

委 員 楫取 静子              委 員    唐川 稔英

委 員 小島 恵理子         委 員      谷田部 武晴 

委 員 石森 準一

松坂児童青少年部長      

上田保育園民営化担当理事兼児童青少年課長

髙橋児童青少年係長

事務局 小川政策室長     浅井企画調整担当主査

            森企画調整担当主任    白石企画調整担当主任 

 

 

 

 

4 欠席者

委 員 高橋 武               委 員 中島 邦子      

5 議事

(1)評価対象事業担当課へのヒアリング(青少年の健全育成分野)

6 会議概要

 

■事業① 青少年育成委員会

【委 員 長】

 育成委員会の行うイベントは私立学校に通う児童も対象となるのか。

【児童青少年課長】

 すべての児童が対象である。

【委 員 長】

 周知の程度に差があるのでは。私立学校に通う児童に対する周知は広報のみか。

【児童青少年課長】

 基本的にはそうであるが,地域内での情報伝達による効果も期待している。

【委 員 長】

 私立学校に通う児童にも十分周知されるよう工夫していただきたい。

【楫取委員】

 各育成委員会の実施事業について,何でもやれば良いということではなく,市の方できちんと方向性を示し,それに沿うものかどうか評価すべきである。

【児童青少年課長】

 ご意見として承るが,地域の自主性を尊重したいと考えている。市にやらされている感が強い状況では発展しにくい。青少年の健全育成という目的に沿うような内容であるかという点については確認すべきであるが,詳細については,報告会を開催しており,各委員会がお互いの活動を評価できる形をとっている。

【副委員長】

 各育成委員会の事業内容,参加者数に大きな差がある。報告会が機能していないのでは。他の手法について何か検討しているか。

【児童青少年係長】

 第二育成委員会の参加者数が少ない要因の一つとして,他の委員会では学校の祭り等を共催していることがある。しかし,同委員会の実施している事業は,1事業100人を超える参加者を集めている。

【児童青少年課長】

 より良い事業を実施してもらうために新しい仕組みを考える必要はあると思うが,今は各委員会で取組みの違いをお互いが意識していただきたいと考えている。

【副委員長】

 行政による指導は必要ないと思うが、底上げをしていく環境は検討していくべきである。

【委 員 長】

 例えば,第二育成委員会も学校祭りを共催したほうが良いという意見は。

【児童青少年課長】

 地域には育成委員会が関わっていないイベントも多数ある。それらは,他の実施団体と育成委員会との関わりの問題であり,難しい問題だと思う。

【小島委員】

 育成委員会や児童に対してアンケートなどはとっていないのか。また,参加人数の中で児童の割合が見えてこない。

【児童青少年課長】

 アンケートについては,育成委員会の中で実施しているかもしれないが,市としては把握していない。

【楫取委員】

 参加人数については,育成委員会のブースに来た子どもの数をカウントしていると思う。また,補助金の額は決して多いものではないが,各学校との共催など工夫することでこれだけの事業を行っている。

【委 員 長】

 補助金は使った分だけ交付されるのか。

【児童青少年係長】

 毎年度,各委員会に10万円ほど交付しており,交付対象事業が青少年の健全育成に沿ったものかという点は,児童青少年課で確認している。

【原田委員】

 指標として設定している参加人数は成果とは言えない。例えば,リーダー的に活動する青少年が増えたとか,各委員会での自己評価を成果指標としても良いのでは。

【唐川委員】

 健全な育成とは何をもって測るのか。

【児童青少年課長】

 何をもって青少年の健全育成が推進されたかという点については,評価が難しいところである。児童青少年課としては,地域の中に青少年が出ていく環境を地域住民が作ることを目指している。

【児童青少年部長】

 今後の考え方として,ジュニアスタッフの登用と書かせていただいたが,例えば,ジュニアスタッフから青少年会議への参加,さらに成人式の実行委員会から青少年委員等,段階的に繋がっていけば良いと考えている。

【副委員長】

 成果を図る指標を検討していただきたい。地域に青少年が出てくることが目的ということであれば,新しい人がどれだけ参加したか等が考えられるが,参加者だけだと効果が読みにくい。

【唐川委員】

 実施しているイベント等は児童のニーズを把握したうえで企画しているのか。

【児童青少年課長】

 育成委員会には,子育て経験者もいることから,児童が遊びながら学べる企画を考えているところであるが,児童のニーズの把握にも併せて努めたい。

 

■事業② 青少年問題協議会

【委 員 長】

 所掌事項は,青少年の健全育成に関わる調査・審議ということだが,年に1回だけしか開催しておらず,それ以外は事業を展開している。本来であれば,育成委員会のあり方や,実施している事業についてアドバイスをしたりする機関ではないのか。

【児童青少年課長】

 事業を展開しているのは小委員会であり,年に1回開催しているのは本会である。本会では,青少年の健全育成に向けた方向性,活動団体の前年度の活動の評価等を行っている。また,小委員会が実施している事業については,過去の経緯を見ると,市内全域的に行うものを担っているようだ。

【楫取委員】

 育成委員会の構成メンバーと大きな差がない。実施している事業を育成委員会に移す考えは。

【児童青少年部長】

 過去の経緯があり形成されてきたことであることから,これで良いと考えている。

【委 員 長】

 年に1回の開催では精査できないのでは。また,本来の所掌事項とずれていることにより,やりにくいという声はあるか。

【児童青少年課長】

 特に聞いていない。

【副委員長】

 市民目線で見た時,所掌事項が調査・審議となっているのに具体的な事業を実施しているのは違和感がある。効果向上のために行っている等,納得できる理由を明確にする必要がある。

【副委員長】

 指標についてであるが,青少協だよりの発行部数、すくすくコンサート参加者数は,来年以降も同じ数字が続くと考えられ,効果を表しているものとは言い難い。また,不健全図書追放ポストについてであるが,平成23年度から24年度にかけて回収図書の数が減っているが,見方によっては不健全なものがなくなったともいえる。工夫をして回収率が上がったということであれば,そこまで見せる必要がある。

【小島委員】

 ここに記載されている数字は,すべて不健全図書の回収数なのか。

【児童青少年課長】

 回収後に分類していることから,不健全図書の回収数を載せているが,事業効果を測る手法を改めて考える必要がある。

【委 員 長】

 不健全図書の販売実績数を把握することができれば,その値と回収数を比較して効果を検証できるのでは。

【児童青少年課長】

 不健全情報が提供されるメディアが変わってきている中で必要性が低くなってきている可能性もある。回収に立ち会ったが,古い雑誌も少なくない。

【小島委員】

 不健全なサイトが蔓延しているが対策は。

【児童青少年課長】

 根本的な規制はできないが,健全なものに関心を持たせるための啓発活動を行っている。

【委 員 長】

 不健全サイトを課題として,育成委員会によるパソコンやスマートフォンの契約の仕方等の合同講習等を協議会で提案してはどうか。

【児童青少年課長】

 協議会の活動の一つに講演活動がある。年1回集まる会議で情報共有したうえで,検討していきたい。

【小島委員】

 東京都がネットに関する啓発講師を派遣している。協議会に呼ぶ等,活用の可能性を検討されては。

【児童青少年課長】

 プロから話を聞き,情報を共有することは有効だと思う。検討したい。

【委 員 長】

 本協議会は,青少年の健全育成に向けて活動している団体の横断的な機関であるということから,関係団体の活動を調査し、把握することが重要ではないか。

【児童青少年課長】

 今までに調査を踏まえた審議という流れはなかった。検討したい。

【副委員長】

 事業よりも,本来の所掌事項である調査・審議に重みを置かなければならない。新しい青少年の動きに伴う新しい課題を捉えていないように思う。もう少し積極的に調査・審議しても良いのではないか。

【楫取委員】

 青少協だよりについて,内容がいつも同じで工夫がないように思う。

尾花委員 毎回でなくとも構わないので,市民の方にどれくらい読まれているかを調査

してみては。

 

■事業③ 青少年活動推進事業

【原田委員】

 この事業の目的は,地域のリーダーとなる人材の育成であると思うが,資料には居場所づくりとある。居場所づくりというのは,引きこもりなどを支援する意味合いが強く違和感がある。

【児童青少年課長】

 目的については整理する必要があると考えている。

【委 員 長】

 イベント終了後,実行委員にアンケートをとっているが,出た意見は翌年度以降の内容に活かしているのか。

【児童青少年係長】

 アンケート結果は,翌年度の実行委員会の資料として配布している。

【委 員 長】

 実行委員会では,大人からのアドバイス等も行っているのか。

【児童青少年係長】

 青少年委員が会議に出席しており,そこでアドバイス等を行っている。

【副委員長】

 入場者数を成果指標の一つとしているが,その数の変化について,天候に左右されると片付けてしまうのはいかがなものか。もともと,成人式というのは,その年の新成人の大部分が出席するイベントであることから,効果を表している指標とは言い難い。やるのであれば,アンケートや振り返りを活かし,来場者の満足度が上がったという部分まで踏み込む必要がある。

【児童青少年係長】

 現在行っているアンケートに満足度を加えることは可能だと思う。

【副委員長】

 実行委員を継続する方はいるのか。

【児童青少年部長】

 新成人が委員となるので継続はしない。ただし,実行委員経験者が青少年委員として会議には出席することはある。

【児童青少年係長】

 加えて,実行委員経験者にボランティアとして当日の手伝いをお願いすることがある。

【児童青少年課長】

 この事業にどこまで求めるかという点がある。イベントの成功というよりは,青少年が自主的に実施すること自体が大事なのだと思う。大人が実施するのと同じ成果を求めることが良いことであるのか疑問である。

【小島委員】

 実行委員はどこまで企画するのか。

【児童青少年係長】

 式典の後のイベントを企画している。

【委 員 長】

 アンケートに,先生と連絡がとれなかったとあるが。

【児童青少年課長】

 異動等された先生の連絡先は,個人情報の関係で把握できないことがある。

【小島委員】

 新成人の人数が分かれば,どのくらいの割合で来ているかが分かる。

【児童青少年課長】

 実行委員会の活動の良し悪しは別として,どれくらいの人が成人式に足を運んだかということについて,一つの指標として考えられる。

【石森委員】

 しかし,狛江の学校出身でない方は,地元の成人式に行くと思われる。

【谷田部委員】

 では,対象となる新成人が学校を卒業した当時の卒業生の数の数を母体にしてはどうか。

【児童青少年課長】

 いずれにしても,新成人の数に左右される現在の指標より有効であると思う。

 

■事業④ 子ども議会体験事業

【尾花委員】

 今後も継続する意向か。

【児童青少年部長】

 子どもの体験としては貴重なものであると思う。ただし,隔年で行っており,全児童が体験できるわけではないので,その部分は考えていかなければならない。

【尾花委員】

 子どもの声を吸い上げたり、参加を希望する児童の数を把握することで、事業の価値を明確にすることができるのでは。また、貴重な体験を幅広く提供するということであれば,議会を見る、議員と話す等の手法も考えられる。

【副委員長】

 事業の成果を見ると,市政への参加意識と関心を高めることができたとあるが,この事業の目的は,最終的には投票率をアップさせることに繋がるのではないか。選挙管理委員会の啓発事業と連携していけば,効果向上が狙えるのと思うが,選挙管理委員会との連携は。

【児童青少年課長】

 選挙管理委員会との連携はしていない。

【副委員長】

 児童を通して大人が動くということもある。うまく活用すると良い。

【児童青少年課長】

 児童の視点を拾うという意味合いは大きい。

【楫取委員】

 この事業に乗じて,児童に正しい選挙の方法を教えられたらいいと思う。子ども議員の選出には,本物の投票箱を使った選挙から行うべきである。また,議会の映像を外には出せないのか。

【石森委員】

 9月の議会からインターネット中継を始める予定である。

【楫取委員】

 各教室には大型テレビが設置されていると思うので,それを使えば効果が広がると思う。

【児童青少年課長】

 良い考えだと思うが,本事業は夏休みに実施しているので,教室で集まって見てもらうのは難しい,また,選挙の実施は学校側の負担もある。ただし,そのようなハードルはあるが,中継については,市内の中でプライバシーなどの了解を経た後で可能であれば検討していきたい。

【小島委員】

 とてもいい勉強になると思う。特定の人しか関わっていないことが惜しい。また,出たくない人が選ばれて、出てみたい人が出られない等,不公平感が出ているのではないか。

【児童青少年部長】

 各学校で把握しているが,選出過程までは把握していない。

【谷田部委員】

 出された意見がどのようになったか,例えば市政に反映された等を参加した児童には報告しているのか。

【児童青少年課長】

 議会での答弁以降の報告はしていない。現在は報告書という形であるが,フィードバックの仕方については検討したい。

【谷田部委員】

 自分たちの意見がまちづくりに反映されたと知ることは,達成感を与えることに繋がると思う。

【児童青少年課長】

 検討したい。

 

■事業⑤ 青少年会議

【委 員 長】

 内容の形骸化が課題であるということだが,対策は。

【尾花委員】

 その機会が貴重だということであれば質問は何でも良い。参加者に気付きがあれば良いのでは。目的としてそちらに重点を置くなら,逆の課題設定になってしまう。

【児童青少年課長】

 出てくる要望等には似たような内容が多いことから課題としていたが,自立と社会参加という観点から課題設定を行うべきであった。

【委 員 長】

 提案が最終的にどうなったかということを参加者に報告しているか。

【児童青少年課長】

 していない。

【副委員長】

 参加者数を指標としているが,これでは,毎年同じ数になるだけでなく,18人や24人にしか効果を与えていないという様にも見える。本事業は,それなりの効果があると推測されるが,もっと積極的に検証できると良い。報告会に来る人が増える等が見えると,継続する意義が強く見出されると思う。

【委 員 長】

 各審議会の市民委員に,子どもの頃,これらの事業に参加したことがあるか等を聞いてみるのも良いと思う。または,過去に参加した方に市民委員を要望してみてはどうか。

【副委員長】

 参加した生徒がリーダー的な役割になっているかなどを聞いてみるもの良い。

【児童青少年課長】

 学校側の意見はとりやすいと思う。

 

(担当部署職員退席)

 

【委 員 長】

 成人式については,イベント自体の成功よりも,青少年が自主的に行うこと自体に意味があるとの話もあった。また,子ども議会でも体験することが重要であるという話もあり,効果を数値で表すのは難しい部分もあると思う。また,青少年問題協議会は過去に経緯があるのだとは思うが,もう少しスッキリすれば良いのではと感じた。

【副委員長】

 全体を通して,やっていることは良いことだとは思うが,聖域的な意味合いが強く,事業を検証するという意識が薄かったように思う。今回のヒアリングで検証が重要であることを認識していただけたようで良かった。また,青少年問題協議会が事業を実施していることについては,市民が納得できる理由を明確にすべきであると思う。今回の外部評価では,どんな小さい事業でも検証していく必要があるということ認識していただけたらと思う。