平成25年度 第2回狛江市外部評価委員会(平成25年11月18日開催)
1 日時 |
平成25年11月18日(月)午後6時30分~8時23分 |
2 場所 |
狛江市防災センター303会議室 |
3 出席者 |
委員長 都築 完 副委員長 福島 康仁
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4 欠席者 |
委 員 高橋 武 |
5 議事 |
(1)施策の推進に向けた評価方法等の改善について |
6 会議概要 | |
【委 員 長】 議題(1)「施策の推進に向けた評価方法等の改善について」事務局から説明をお願いする。 評価の具体性を向上させるため,評価単位を事務事業にしていくとの案について,何か意見はあるか。 評価単位を事務事業としても,一つの事業に複数の部が関わっている場合,事業の全体像が見えてこない恐れがある。 施策と異なり,事務事業は基本的に担当課が決まっている。 事務事業単位にしないと,提言も市の対応策も具体性に欠くものとなる。 評価対象を事務事業とすることについては決定ということでよろしいか。 ( 了 承 ) 事務事業の数は300以上あり,評価対象を選ぶ際の基準をしっかり作り,市民に説明できるようにするべき。それにより,個々の事業だけではなく,取組みの全体像を伝えることにも繋がる。 予算への反映を目指したスケジュールを踏まえると,評価対象は絞り込む必要がある。 評価対象の選択の基準は,案のとおり市民アンケートを取るのであれば,その結果を踏まえたものとなるのではないか。 評価対象の選択のために,市民アンケートを実施することについてはよろしいか。 アンケートの取り方には気を配る必要がある。例えば,子育て世帯には関心があることであっても,全体の中でみれば関心が低いという結果になるなど,的確な現状を把握できないこともある。 アンケートは,後期基本計画に設定された指標の現調値把握を目的としたものを利用し,取組みに係る満足度や優先度に関する質問を追加するイメージで考えている。 アンケートを送付する方は,無作為に抽出するのですか。 はい。送付数は2,500件で,返送率は40%程となっています。 今までのアンケートは項目数も多く,内容も難しい。設問の仕方も取組みの内容について聞かれるので全然分からない。回答しやすくするために工夫する必要がある。 評価スケジュールは非常にタイトであることから,アンケートの内容等の検討等,今年度できる部分は行ったほうが良いのでは。 アンケートの内容をある程度検討することはできるか。 大枠の構成を検討することは可能である。 質問項目としては,関心の有無と満足度を把握できるもの,また,関心の有無に絞る方法等が考えられる。 指標の現状値把握と同時に調査する際,質問量等に配慮しないと,回収率の低下を招く恐れもある。 満足度に関する質問はあった方が良いように思う。関心の有無と満足度の相関性は分析上重要であり,例えば,関心がなく満足度が低いというのと、関心が強いのに満足度が低い,というものでは意味合いが大きく異なると考えらえる。また,評価対象の選択の際には,市民の関心・満足度等のみを根拠とするのではなく,行政が認識している課題,戦略を踏まえて市民感覚で評価してもらいたい事業についても対象とすべきであると思う。もう一点,施策と事業のバランスが悪いように感じる。一つの施策に関連する事業が,2つしかないものがある一方で10以上あるものもある。施策と事業のバランスを考える必要があるように思う。 市民の関心等は,なかなか変わるものではなく,それだけを根拠とすると,毎度同じことをやらざるを得なくなり,評価の機能低下を招く恐れがある。当委員会の市民委員は,市民目線での評価を行うとともに,個々の利益を追うのではなく,全体の公益を考える必要があり,行政側と市民側のバランスをとることも委員会の重要な役目であるように思う。 今は評価対象を選択する際には,その理由を明確に説明できるようにすることが重要であり,今の段階では,関心の有無を問う意識調査で良いのではないか。 質問する際には,施策だけではなく,関連する事業等も含めた噛み砕いた分かりやすい表現が必要かと思う。 事務局には,今回の議論を踏まえて,アンケートの案を作っていただきたい。次に,前回の議論の中で,市民の意見を取り入れるオープンな場を設けるという意見が出たが,スケジュールを踏まえると厳しいように思う。例えば,提言を出したあとで,それに対する市民の反応を取り纏めて,予算への反映状況と併せて公表してはどうか。 提言が纏まった後では、市民の意見が反映されない。素案として纏まった時点でそのような場を設けてはどうか。 やはり,スケジュールを考えると提言提出前に行うのは難しいと思う。委員長の発言したとおり,提言公表後に予算への反映状況と併せて公表するのが良いと思う。 意見を聴く場を設けても,なかなか集まらない現状があり,土台として行政活動に対する市民の関心を高めていく必要がある。今回は市民委員を増やしたこともあり,まずは市民委員の意見の中で市民目線を重視した評価を行っていただきたいと考えている。 人を集めるためにも,提言が納得できることを周知する必要がある。広報やホームページだけではなく,議員やサンプリングした市民に送付し,意見を聴くなどの方法も考えらえる。 続いて議題2「分かりやすい評価資料づくりについて」であるが,前回の議論で出た意見は資料のとおりである。 前回の議論でもあったように,情報を充実させると内容は難しくなる。 取り上げるテーマとその後の検討プロセス・評価が繋がっていることが分かりやすさに繋がる。また,見出しは非常に大事であり,レポートについても,市の実態はこうだ,というタイトルにするなど関心を掴む工夫が必要である。文章量としては,A3横に4つ5つくらいが限界かと思う。記述の仕方も,簡潔で端的に分かりやすく書く必要がある。 内容を薄くしても簡潔なものが良いということか。 分かりやすさを重視すれば仕方ない部分もあるかと思う。 昨年度作成のレポートの中で言うと,同じようなグラフが複数あり分かりにくい。 行政の取組みを知りたい人に対しての資料づくりということであれば,今の議論で良いと思うが,そもそも関心がない人についても対象とするのであれば,目を引くための工夫として,例えば,先ほど議論したアンケートの結果との関連性をアピールするなどすると,アンケートに回答した人には身近に感じられるのでは。 そもそも,今の段階で明確な方向性を出す必要性はあるのか。各委員で違うイメージがあるので纏めるのは難しいのでは。 限られたスペースの中で評価内容を具体的に示し,スペースに収まらない部分は,補填資料として作成するということも考えられる。 全部の人が見る必要はないが,評価の根拠となった資料は必要である。 評価資料の作成の段階で,市民の方へ取組みを説明する資料を作り,その後,評価に必要な資料を補完いくというイメージで考えている。 委員会の役割としては,評価結果である提言を市の職員に読んでもらうことが大事ではないか。評価のための資料については,ただ市民が読みやすいということだけではなく,適切に評価ができるものであるべきであると考える。 必要な資料の提示等,適切な評価ができるつくりと,市民が行政の取組みに関心を持ってもらえるような分かりやすいつくり,この2つのバランスをいかにしてとっていくかが課題である。今までの議論を踏まえて,事務局で資料のイメージを作成することは可能か。 次回,市民に取組みを紹介するための資料と評価に必要な資料を補填した資料のイメージをお示しさせていただく。 評価は,コスト内訳等に重点を置いた個々の事務事業評価シートを作成し,それを基に実施するのか。それとも今まで実施した施策評価シートの事務事業版という形でイメージをすればよいのか。 最後に,内部評価シートについていくつか指摘したい。まず,内部評価シートという言葉は良くない。キャッチタイトルを付けるべき。施策の関連性と事業概要は一本化すべき。取組み成果との比較については一本化し,記述を具体的に。課題についても具体的に。反映状況。市の対応については,結果を見るしかない部分がありカットすべき。 事務局には今後の課題として検証していただきたい。他にないようなので,次回は12月17日(火)午後7時から開催することを確認し,第2回狛江市外部評価委員会を終了する。 |