1 日時

令和3年5月21日(金曜日)午後6時~午後7時30分

2 場所

ウェブ方式

3 出席者

【高齢小委員会】
委員長:髙橋 信幸
副委員長:小楠 寿和
委員:石黒委員、堀越委員、田中委員、末田委員、勝田委員、長谷川委員、大谷委員、大橋委員

【事務局】 
福祉政策課長(岡本 起恵子)、福祉政策課長補佐(佐渡  一宏)、福祉政策課 福祉政策係主事(横山 由香)
高齢障がい課長(加藤 達朗)、高齢障がい課 高齢者支援係長(平山 剛)

傍聴者2名

4 欠席者

なし

5 議題

議題

報告 あいとぴあレインボープラン狛江市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画について
審議 あいとぴあレインボープラン高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)について

6 提出資料

【資料1】あいとぴあレインボープラン狛江市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画
【資料2】あいとぴあレインボープラン高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)
【資料3】令和3年度高齢小委員会委員名簿
【資料4】令和3年度高齢小委員会日程
【資料5】令和2年度第4回高齢小委員会議事録

7 会議の結果

 開会

8 議事

(高齢小委員会委員長) 

皆さんこんばんは。本日はお忙しい中、令和3年度狛江市市民福祉推進委員会第1回高齢小委員会にご参加いただきましてありがとうございます。

前回事務局から開催方式につきましては、会場参加及びウェブ参加のハイブリット方式で実施する旨の提案がありました。今回は緊急事態宣言が延長となりましたので、前回同様ウェブ方式で開催させていただきます。議事進行中は、音声をミュートにしていただき、発言をする際には挙手をお願いします。その際、ミュートを解除してからご発言ください。

では定刻になりましたので、議事を開始させていただきます。本日、欠席のご連絡はいただいておりません。新年度になり委員の変更がありましたので、ご挨拶をいただきたいと思いますが、大橋委員が未だお見えになられていませんので、お見えになられたら自己紹介をしていただくことにいたしましょう。

では、事務局より資料の説明をお願いします。

 

(事務局)

(配布資料の説明)

 

高齢小委員会委員長

それでは議事に移ります。

(1)報告事項 あいとぴあレインボープラン狛江市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画について

事務局より説明をお願いします。

(事務局)

 【資料1】について説明。

 

高齢小委員会委員長

 ただいま事務局より、あいとぴあレインボープラン狛江市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画について説明がありました。この計画については、皆さんで議論をして固めたものを市民福祉推進委員会を経て宮城委員長から市に答申をしていただき、最終的に市で内容を固めたということですので、中身については皆さん熟知されていると思います。
 しかしながらここ1年程リモートという形で議論をしてみて、直接顔を合わせるのと違い少し議論を深めにくいように私は感じています。どうしてもリモートですと無駄なことは全然言えず大事なことだけを言うことになり、でもひょっとするとちょっとした無駄な発言もお互いに認識を深めるために大事なのではないかなとも思います。いずれにしても、少し時間をとったうえで皆さんから事務局に意見を出していただいたりしてキャッチボールをしながら決めてきましたので、そのうえで何かご質問やご意見等ありましたらどうぞ出してください。いかがでしょうか。

(特になし)

 よろしいでしょうか。印刷はいつ頃できるのですか。

(事務局)

 いまちょうど印刷にかけているところですので、あと2週間程で仕上がる予定でございます。6月中旬くらいには皆様に郵送できるかと思います。

高齢小委員会委員長

 分かりました。楽しみに待っていたいと思います。では次の議題に移ります。

 

(2)審議事項 あいとぴあレインボープラン高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)について

 事務局より説明をお願いします。

 

(事務局)

 【資料2】について説明。

高齢小委員会委員長

 ただいま事務局より、狛江市高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)について説明がありました。この報告書のフォーマットについては、皆さんもうだいぶ慣れてこられたのではないかと思います。どういう風に評価していけばよいのかということについても、以前から就いている委員の皆さんはよくお分かりかと思います。最終的に意見は6月4日(金曜日)までに事務局に出してくださいということですので、それはそれでお願いしたいと思うのですが、いまこの場で何かある方はぜひ出していただければと思います。ご意見、ご質問等はありますでしょうか。

(特になし)

 では皆さんもう一度こちらを読んでいただき6月4日(金曜日)までに積極的で建設的なご意見を出していただければと思います。こうしたやり取りについては、皆さんも事務局もここ数年やってきていますので、だいぶ慣れてこられているかと思います。是非積極的にたくさんのご意見を出していただければと思います。よろしいでしょうか。

(異議なし)

 ではよろしくお願いいたします。

 大橋委員が参加されたようですので、事務局から大橋委員のご紹介と大橋委員からご挨拶をいただければと思います。

(事務局)

(大橋委員のご紹介)

(委員)

 トータス往診クリニックの大橋と申します。萬納寺先生の後任ということで私でできるかどうか非常に不安ではありますが、色々教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

高齢小委員会委員長

 よろしくお願いいたします。それではいま申し上げたように、狛江市高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)については6月4日(金)までに事務局にご意見の提出をお願いいたします。ではその他に移ります。よろしいでしょうか。

(異議なし)

(3)その他 

(高齢小委員会委員長)

 前回の委員会で私からご提案しましたフリーディスカッションについて、【資料5】として前回の議事録が皆さんのお手元に届いているかと思いますが、こちらの8ページから9ページにかけて私が話をさせていただいたことが載っております。時間が経過しておりますので、こちらの資料を見ていただきながら、会議録を作成された事務局の方で私の提案の趣旨を簡単に説明していただきたいと思います。

(事務局)

【資料5】令和2年度第4回高齢小委員会会議録(案)の8ページから9ページをご覧ください。

(委員長提案の要旨を説明)

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。事務局からも、前回の私の発言を項目ごとにまとめたものをいただいているのですが、今年度はちょうど計画策定に関する審議がありませんので、フリーディスカッションをやるのかどうかということ、やるのであればどういうテーマで行うのか、場としては小委員会全体で行うのか、別に部会のようなものを設けるのかどうか、その場合メンバーは委員全員なのか、任意参加なのか、それをどのように取り扱うのかというようなことが、このことに関してまとめていくうえでのポイントではないかということを、事務局からも提案をいただいております。これらを踏まえつつ、今日ここで急に皆さんに結論を持ってくださいというわけにもいかないと思うので、まずはこうして高齢者の福祉行政に関心を持って狛江市というステージで関わって色々なことを考えたり実行したりしてこられた皆さんに、高齢者の暮らしあるいは介護等について現在どういうことが気になっているのかということをお話しいただくのはどうかなと思っています。
 あまり色々なことに囚われずに、少子高齢社会の問題ですとか、介護保険の問題ですとか、あるいはコロナ禍のなかで様々な問題が出ていると思いますので、そういった気になっているようなことを皆さんから出していただいて、それをベースにしながら次回ぐらいまでにやり方、テーマ等について私と事務局で少し詰めていって、皆さんに提案できればどうなのかなと思っています。事務局どうですか。

(事務局)

 皆様から高齢者に対して気になっているようなことをお出しいただいて、事務局で集約することについては可能でございます。

(高齢小委員会委員長)

 事務局からのお話、私からの提案含めて、あるいはそれに囚われなくて結構ですので今日はぜひお1人ずつ全員の皆さんに、今こういうことが気になっている、こういうことについて少し考えたり議論したりしていってはどうかというような問題意識を、一言ずつで結構ですから出していただいて、それを踏まえて方向性を考えていくのはどうかと考えております。そういうことで皆さんにご発言いただきたいと思うのですがよろしいでしょうか。

(異議なし)

【資料3】委員名簿がお手元にあるかと思いますので、この順でお1人ずつご自身が気になっていること、狛江市の高齢福祉行政のなかで実現を提案してみたいこと等、自由にご意見を出していただければと思います。特になければなしでも結構です。では順にお願いします。

(委員)

 高齢という領域に限られることではないのですが、本日狛江市社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカーから、川崎市多摩区役所のなかの以前福祉喫茶があった場所で、福祉喫茶が終わり、その後の場を利用して様々な方が一緒に過ごせるスペースにするプロジェクトがあるということを聞きました。
 実は私は多摩区に住んでいるのですが、居住していても地元のそういった活動を耳にする機会がなかなかないということを改めて感じました。狛江市内でも高齢や障がいに関係する講演会やイベントが多数実施されています。主催団体は一生懸命周知に力をいれているのですが、集まっていただいたり関心を持っていただけるような方は限られた層の方です。完全なフリーディスカッションですと、どのようなテーマが出るのか見えにくいということもありますので、もし委員の皆様等でご協力いただける方がいらっしゃったら、市内で行われている勉強会や講演会等の情報を委員の皆様に提供させていただいて、市内の取り組みについて委員の皆様に関心を持っていただいたり、こんなネットワークがあるのか等知っていただく機会にしていただければよいのかなという印象を感じました。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 前回議事録の8ページから9ページで委員長がおっしゃっていたことは、大変大事なことだなと改めて感じております。高齢者というところでは、私も実は去年後期高齢者になりまして、今年中には家内も後期高齢者になります。狛江市の新型コロナウイルスのワクチン接種は75歳以上の予約が開始し、私も家内も予約が取れたのですが、電話は繋がりにくいということを聞いていたのでLINEでやりました。当日午前中はセールスフォースのトラブルがあったとのことで、狛江市はセールスフォースとLINEの扱いをしているということで逆にすごいなと驚いたのですが、午後からは立ち上がって14時前には予約ができました。私はデジタル系が好きなこともあり、娘たちともLINEで連絡したりするのですが、75歳以上でLINEで予約をした方はどれくらいいたのでしょうか。友人に聞くと、子どもや孫に手伝ってもらったという方もいました。
 この会議でも何度か申し上げているかと思うのですが、「ホームページで知らせています」というのは少なくともこれから10年くらいは、私どもの層から65歳くらいでもデジタルに弱い方もいらっしゃるので、市のホームページを見ることができる人がどの程度いるのだろうかと思います。コミュニティというのは再生しないといけないのではないかという話もありますし、ワクチン接種でもお助けマンみたいな人が出てきているケースがあるようですが、逆にワクチンの予約をしますといって騙すケースも出てきているようですから、そういう意味では高齢者はますますそういった詐欺の被害者になるようなことが今後起こりうるのではないかと思います。
 一方で、上野千鶴子さんの著書のように、「おひとりさまでも制度をうまく使えばひとりで亡くなることができる」といったような意見もありますが、自分の両親を看た立場から言うと本当にそうだろうか、ちょっと違う部分があるのではないかとも思います。またこれは、市で色々な施策を考えることにも繋がってくるのではないかという気もします。私は少なくともベースになるコミュニティ、私は東野川ですので覚東町会という町会が昔の名前で残っていますが、パンフレットではこまえ正吉苑でこんなイベントを計画していますというようなありがたい案内もあるのですが、なかなかそれにも行きにくく、情報ツールみたいなものがもう少しうまく働かないかなと思います。あと10年もすればデジタルを活用できる方たちが増えてくるのかもしれませんので、ちょうど今が過渡期かもしれません。
 また、ワクチン接種については市としてもご苦労されたと思います。私はLINEでやってもらってよかったなと思っていますが、一方でLINEができない高齢者はどうしているんだろうと思ったりもします。ワクチン接種については65歳以上の高齢者については良かった点と反省点と両方あると思いますので、委員長が提案されているフリーディスカッションでそういうものを聞かせていただくような機会ができればいいなと思っております。リモートばかりだとなかなか難しいところがあるのですが、リアルで集まれる人だけというとこのメンバーの中ではそんなにいないのではないかという気もしております。ぜひ、委員長の想いを何とか実現していただける方向で事務局の方もお考えいただけたらありがたいです。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 民生委員としては、コロナ禍になったことで地域の方への訪問が難しくなり、去年全般はほとんど活動ができない状況でした。しかし、それでは高齢者の方が心配なので、事務局にお願いして資料をポストインしようということで民生委員だよりや高齢者は市のホームページを開くのが難しいのでコロナ関係の市ホームページを印刷したもの、はとの会のチラシ等を1人暮らしのお宅にポストインしました。そして、一番のポイントとしてハガキを同封しまして、「週に何回か買い物や散歩にいっていますか。家族や友人と電話で話をしてますか。家の中でできる趣味の活動をしていますか。」等のアンケートをいくつか載せました。
 それぞれの地域によって高齢者の人数は違いますが、私は50世帯程に配り「人に会う機会が減った、食欲ややる気がなくなった」等の回答があって心配な方については、関係機関に繋げたり、事務局にお知らせしました。お返事に感謝の気持ちを書いてくださる方もいらして、民生委員としてはとても良い活動だったと思っております。そしてワクチン予約に関しては、私の地域でもなかなかスマホが使えずお子さんやご主人がワクチンの予約をしたという方もいらっしゃいましたが、システムがダウンしたのは狛江市のせいではないようですが、皆さん初日に一斉にやられたので電話も繋がらなかったりしたようです。その後、私の知る限りでは、ほとんどの方が予約がとれたと聞いております。
 やはり高齢者の方にとってはスマホで予約をとるというのは難しかったのではないかと思います。また、小学校や中学校の入学式、卒業式等の行事にも民生委員は関わっていたのですが、それもコロナ禍で参加できなくなりました。唯一朝の挨拶運動は参加できたので、そこで小学生と関わったりもしています。今後、早く皆さん予防接種を打って、安心して民生委員が関われるようになったら良いなと思っております。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。民生委員さんは訪問活動ができなくて苦労されていますけれど、ずいぶん工夫されているなというのが今のお話からよく分かりました。

(委員)

 ひとつ付け加えてもよろしいでしょうか。民生委員は月に1回定例会があるのですが、事務局が委員一人ひとりにウェブ会議のやり方を教えてくださったおかげで、狛江市は東京都で一番早く昨年12月からウェブ方式で定例会を実施しています。60人程いるので画面いっぱいになってしまうのですが、ウェブで参加できない方は会場にも来れるようにして工夫しております。委員との交流も大切なことですから、正副会長会と定例会合わせて月に2回はウェブ方式で行っております。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 皆さんのお話をうかがって、様々な活動をしていただいているということを初めて知りました。そして改めて委員長の提案されたフリートークの大事さというのを感じました。私は介護保険認定審査会に関わって長いものですから、去年からのコロナ禍において、今までデイサービスにいらした方が行かなくなってしまったとか、お散歩が怖くてできなくなったということから、歩けなくなってしまったといった話を聞きます。そういうことで介護度がどんどん上がる方が非常に増えています。
 私は現状、その結論部分だけを見ているものですから、関わっていらっしゃる方、例えば担当しているケアマネジャーや市の担当者とか、皆さんが色々ご苦労なさっていることは聞いてはいるのですが、実際に動けなくなってしまう方たちを、動けなくなる前に動かすような何か具体的な方策というのはあるのかなと思います。実際にコロナ禍では、我々自身もあまり集まってはいけないとか、実際に活動すること自体が難しくなってきてるので、そういった方策を具体的にやっているところがあるのであれば情報として知っておきたいと思います。他の委員の話からも、ワクチン配布のことが上からどんどん決まってしまったので皆さん大変だったというのはすごく分かるのですが、私は患者さんに高齢者が多いものですから、色々お話を聞く機会があり、ワクチンを受ける日に歯科治療に来ても良いのか良くないのか等の質問を受けたりしています。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 コロナ禍が1年近く続いてきて、先程の進捗管理の説明でもありましたように、ボランティアの方の受入れを残念ながら中止しています。前回の会議でも話しましたように、ボランティアの方には私どものデイサービスをご利用者になっているという方も実は何人かいらっしゃいます。この1年はかなり長かったと感じます。狛江市は地域資源の問題もあるかと思います。場所的なこともありますし、人的なところもあります。感染症が出て施設が使えない、立ち入ることができないとなったときに、私たちのところも週に1回、通所型サービスBを元気スクールに貸していましたが貸せなくなってしまったり、予防教室も駐車場でやっていたりします。
 市の公民館が使えなくなるとそういう状況が出てきてしまうので、ハード面とソフト面について、今後もこういった感染症は少なからず出てくるかと思いますので、地域資源をいかにするか、行政だけでは無理だと思いますので、こういう場で少しお話させていただければと思います。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 少し皆さんとは視点が違うかもしれないのですが、2点程あります。直接高齢者に関係するわけではないのですが、現在在宅看護学という授業を担当していまして、私の所属している大学は県立なので経済的に苦しい学生も多く、アルバイトがなくなったというような学生もいて、市が食糧支援をしているのでもらいにいっておいでというと実際に行くような学生もいます。そういった状況のなかでリアクションペーパーを見ていると、大学生になったのでヤングケアラーではないのですが、家族の介護をしていたりする学生がいて、辛辣にコメントを書いてきたりするので、大学生ではありますが、ヤングケアラーという問題に関心を持っています。
 もう一点は、私は在宅看取りを研究テーマにしているのですが、横須賀市は在宅看取りの割合がとても高く、一時期日本一だったこともあります。そういうなかで色々考えていくと、地域包括ケアシステムの「住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続ける」ということは、別に在宅で死ぬことが一番よいというわけではないですが、住みなれた地域で最期を迎えることができるというのはいいなと思っています。
 しかし一方で、病院が安心という病院信仰みたいなものもあるので、在宅で亡くなるということも一つの選択肢としてあるというような市民啓発だったり、そういった選択肢に在宅もなれるように何かできないかなとか、そのためにケアマネジャーの存在は大きいなと思っています。看取りというと医療と看護といわれるのですが、ケアマネジャーの存在がとても大きいと思っています。横須賀市のケアマネジャーは看取りのケアプランがたてられるといいます。どんな福祉職であっても、苦もなく立てられるそうです。本人が自宅を望めば最後までそれを支援する、前は諦めて無理だと思っていたケアマネジャーたちが最後まで寄り添おうとして、在宅で最期を迎えることを希望されたらそれを支援をしていくという話を聞いたりもします。在宅だけではなく地域での看取りということが進むような何かしらができたらよいのではと思っています。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。今日から参加というなかで最初からフリーディスカッションということで大変恐縮ですが、普段のお仕事や生活を通じて感じておられること、考えておられることをお話いただければと思います。

(委員)

 皆さんのお話がとても印象的でうまく繋げられるか分からないのですが、普段私は訪問診療のクリニックをやっていて、先程委員がおっしゃったような在宅看取りに関わっていることもあります。在宅で高齢の方を看ていると、緩やかな老いであればうまく制度が追いついて対応できますが、急に本人や介護者の具合が悪くなったといったような急な動きに対してなかなか制度を素早く活用していくのは難しいです。そのような場合は、いったん病院に入院して対応する等、病院に頼るということがどうしても出てくると思います。
 しかしながら現在のコロナ禍で、病院に医療とは別の介護的なところでお願いすることがますます難しい状況になっています。そうしたことから、医療的なところというよりは介護的なことも含めてどうしたらよいのかと悩むことが多かったです。また、この患者さんは今日一日様子をみてよいのかと思うような場面も多くて、多分在宅医療をやっている方だけでなく、普通の外来をやっている先生たちもきっとそういったことが多かったと思います。
 また、今回狛江市ではファストドクターと契約し、新型コロナウイルス感染症のワクチンを打ったあとで夜間に具合が悪くなった場合にはファストドクターが対応することになっています。在宅医としてはすごく残念だったのですが、もっと狛江市の中でまとまって、そういう危機に対応できるような体制ができないのかなと思いました。
 例えば、病院でしたら癌の患者さんはキャンサーボードといって癌のことについて多職種が集まってみんなで意見を出し合うような場があるのですが、高齢の方でも例えば困っている患者さんがいらしたときに、様々な職種の方、ボランティアや民生委員等も含めてだと思うのですが、皆でどんな手助けができるかということを軽い感じで相談できるようなグループみたいなものがあったらありがたいなと思いました。我々はどちらかというと夜中に動いたりするのがむしろ得意なので、日中皆さんに手助けをしていただいて夜中の間は我々が対応するとして、全体として病院にも負けない仕組みができていったらよいなと、この小さい狛江市だからこそそんなことができたらいいなと思っています。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。では次の方お願いします。

(委員)

 少しかけ離れた話になるので手短に話しますが、市の関係者が多い中で非常に話しにくいのですが、昔から狛江市というと小さいコンパクトな行政で周辺地区から比べると、端的にいうと「少し狛江は遅れているよね」ですとか「足りないところが目立ってしまうよね」と言われてしまうようないきさつがありました。私たちも、狛江だからしょうがないかなと何だか萎縮してしまうのが当たり前のように思うこともありました。
 なぜこのような話をしたのかというと、先日、狛江に住んでいる1人暮らしのお母様の介護で頻繁にお世話にきている世田谷区在住のお嬢様が、「狛江の方が丁寧にやってくれるのですね。世田谷よりも安心してお任せできるので助かります。」といわれたのを聞いて、私は改めてドキッとしたからです。何も贅沢なもの、例えば特別養護老人ホームがたくさんできるよとか介護施設がたくさんあるよとか様々な資源がたくさんあるよとか、そういうことだけではなく、安心感とか居心地のよさというのはそれはそれで十分やりようがあるんだというふうに思えてきていました。
 つまり萎縮することなく、狛江でできること、私たちが取り組めることというのをもっと皆さんと協力してやっていけば、十分に狛江が暮らしやすいね、安心して暮らせるねという地域にすることができるのではないかと思えていて、できればそういうことを今後何らかの形でみなさんと一緒にやっていきたいなと思っております。

(高齢小委員会委員長)

 狛江市は随分よくなってきたと私も思っています。10年近く関わらせていただいていますが、福祉計画もすごくしっかりしてきましたし、計画の進捗管理シートも先程説明がありましたが、あれもすごく定着してきましたし、いま私は渋谷区に住んでいるのですが、新聞でもテレビでも狛江市のニュースが報道されるようになっていて、すごく嬉しいです。私自身、渋谷のことよりも狛江のことの方がずっと気になります。では次の方お願いします。

(委員)

 私は地域包括支援センターに配属されていることもありまして、予防的側面から高齢者を支えたりもするのですが、この1年は種をまく作業が全くできなくて、なかなか辛い1年でした。先程も話にでていましたが、本当に具合が悪くていよいよ病院に運ばなくてはいけないような状態になってから相談してくる高齢者の方がかなり多く、先程委員が話していらしたように、訪問した当日に入院を考えないといけないような方や、今日行ってどうするかを一緒に確認しないといけない方が多くいらして、大変な1年間でした。
 これが今日までで終わるというわけではないので、これからの在り方を考えていかないといけません。先程話したような種をまく作業のような、予防的側面をどうしたら皆さんに提供できるかなというところを地域包括支援センター内でも一緒に考えているような状況です。地域とのコミュニケーションも、私たちも民生委員等の皆さんとあちこちに出向いて色々なところでコミュニケーションをとっていたのですが、それも今はなかなか難しいので、そういったコミュニケーションを工夫しながらこれからもとっていきたいと思っております。

(高齢小委員会委員長)

 皆さんありがとうございます。委員の皆様には一言ずつお話いただいたのですが、まだもう少し発言がある方がいらしたらお願いします。

(特になし)

 事務局から何かありますか。

(事務局)

 予防接種について、電話受付とLINEによる受付の割合について数字がありますのでご報告させていただきます。昨日5月20日正午時点で8,893件の予約が入っており、このうち電話による予約が2,438件で全体の27.4%、LINEによる予約が6,455件で全体の72.6%となっております。

(高齢小委員会委員長)

 ありがとうございます。私は渋谷区に住んでいるのですが、先週の月曜日から高齢者の受付が始まったのですが、30分でソールドアウトです。あっという間でした。インターネットと電話と両方試したのですが、全然繋がらないので35分頃に区役所のホームページを見たら「本日の予約はいっぱいになりました。次回は来週の月曜日から受付開始します。」と書いてあり、なんだこれはと思いました。狛江はそこまでは混まなかったのですか。

(事務局)

 渋谷区と同じような状況です。しかしながら、LINEでの予約が多かったので、福祉保健部の他の部署まで電話が回ってくるようなことにはなりませんでした。

(高齢小委員会委員長)

 そういうわけで、妻も私も未だにワクチンの予約が取れていない状況です。6月になったら個別接種も区で始まりますので、それで良いかなと思っております。皆さんやはり苦労していますね。知り合いからは取れたよという連絡が入ってきますので、少しずつ予約が取れ始めているように思います。ワクチンの話はここまでですが、やはりこのようにして皆さんのお話を聞いていると、色々な話題が出てきて、事務局で議事録を作成するなかで文字に落とせば3つか4つくらいには話のテーマとしての方向性がまとめられるのかなと感じました。
 事務局にお願いなのですが、忙しいところ申し訳ないですが、今回は次の会議までに議事録を出すのではなく、少し早めに議事録を作っていただいて、そのなかで今日皆さんから出た意見をもう一度文字で見直して、いくつかのテーマにまとめて方向性を確認して、事務局と私の中で相談をさせていただいてもよろしいでしょうか。そして別に次回の会議まででなくても良いので、皆さんへもメールでお送りしてもいいですし、あまりゆっくりやっているとあっという間に今年度も終わってしまいますから、少し方向性を早めにまとめていって、何ができるのかできないのか、あるいはどういう方法があるのかという辺りを、皆さんの話を踏まえて具体的な方向性について少しまとめをして提案していくことができればというふうに思っています。
 やはりただ議題に沿ったお話をして、質問や意見はありませんかと議事を進めていくというよりは、皆さんの普段の活動や生活や考えていることの中で見つかった課題等を出していただくと、本当に色々なことがあって、しかもそれが全部高齢者だけではありませんが、高齢者や障がい者をはじめとする市民生活全般に関わる施策課題と結び付いていくのではないかと思いますので、ぜひその辺りをもう少し事務局と詰めさせていただければよいかなと思いました。事務局、それでよろしいでしょうか。

(事務局)

 はい、それでよろしくお願いいたします。

(高齢小委員会委員長) 

 他にご発言がある方いらっしゃいますか。

(特になし)

 ではその他事務局から何かありますか。

(事務局)

 【資料4】をご覧ください。高齢小委員会の令和3年度の全体工程表となります。新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、直接参加とウェブ参加のハイブリット方式での開催を予定しております。次回の議事内容といたしましては、今回ご検討いただきましたあいとぴあレインボープラン高齢者保健福祉計画進捗管理令和2年度報告書(案)についてご審議いただき、報告書として確定させていただく予定でおります。

 【資料5】をご覧ください。前回の会議録(案)でございます。修正点等がございましたら、他の議題と同じく6月4日(金曜日)までに事務局にメール、電話等でご指摘いただきますようお願いいたします。

(高齢小委員会委員長) 

 次回は8月26日(木曜日)ということで、先程も言ったように事務局にお願いなのですが、今日の議事録はできるだけ来月の末くらいまでにはお示しいただいて、事務局と私の方で今後の方向性について詰めていければよいかなと思いますのでよろしくお願いします。

 それでは進捗管理については6月4日(金曜日)までにご意見を出していただいて、次回の8月26日(木曜日)の小委員会でまとめをしていきたいと思います。それから、フリーディスカッションの成果については、少し早めにまとめて方向性を出していきたいということを確認させていただいて今日は閉会させていただければと思います。本日はありがとうございました。

                                                                    (了)