(1)健康こまえ21等計画改定骨子(案)について《【資料1に基づき、事務局より説明》
(会長)
今回から、食育の計画と自殺の計画が合わさることで、分野が広がり項目についても増えている。それを踏まえ本日は初めて骨子が示された。用語等も含めて、分からないことがあればご質問いただきたい。まず第1章の部分についてご質問等あるか。
(会長)
健康日本21(第3次)が昨今示され、特に「④ライフコースアプローチ」が入ってきたが、狛江市の計画ではこの考えを取り入れる予定はあるか。
(事務局)
ライフコースアプローチとして、都の計画では、「女性の健康」が重点とされている。健康推進課では3月の女性の健康週間の際にイベントを行ったが、狛江市では今後とも東京都の計画に倣い「女性の健康」について重点項目として取り組んでいきたい。
(委員)
女性の健康ということでは、HPVワクチンのキャッチアップ接種が今年度で終了するため、もっと重点的にやらなくてはならない。大学生のワクチン接種率は20%を切っていて、狛江市の子宮頸がんの検診の受診率は50%を切る状態だそうである。
(事務局)
資料としてお渡ししていないが、令和5年度の数字では、子宮頸がんのワクチンの接種率は10.6%となっている
(委員)
この世代を放置してはいけないと考えている。医師会や学校医の立場としてPTA等に話しているが、中学生・高校生には伝わるが大学生世代には伝わらない。この点については本当に対策ができず、ノーアイデアである。この会議には大学の先生等もいらしているので、行政と共に、学生のワクチン接種率の向上を進めていただきたい。テーマの一つとして取り上げていただければと。
(専門家)
慈恵医科大では今プレコンセプションケアに取り組んでいて、4月からワーキングを立ち上げていて、お互いに認識を広げながら考えていこうとしている。
(委員)
慈恵医科大という組織が加わり動いてくれれば、ものすごく良い方向に行くのではないかと期待している。
(会長)
今のディスカッションはまさにライフコースアプローチであり、大学生という一つのカテゴライズをどう動かすか、動かすためにはその手前の高校生にどうアプローチするのか、そういうディスカッションがこの計画の中に反映されることが、ある種東京都が示しているとおりの、効果の得やすいアプローチであると思う。このことは女性に限らず、色々なライフコースの設定をして、それぞれの課題に対応するようにアプローチが可能になると良いと思う。
(会長)
他に意見はあるか。
(委員)
大学生に対するワクチン接種を課題としていたが、外国ではもっと若いうちに子宮頸がんのワクチン接種を行っている。
(委員)
接種の歴史の中で、副反応や薬害が怖いということで、厚労省が積極的勧奨を控えた期間があって、その間に打たなければならない中学生から高校1年生の時期の生徒が接種することなく数年間が経過してしまった。でも生徒たちを見捨てる訳にもいかない。積極的に接種を推奨している大学もあるが、そうでない大学もまだまだ多く、そういった現状の中で、地域ではどういったことができるかを考えたい。
(委員)
ワクチンを接種する機会がなかった生徒たちは本当に不憫であるが、センシティブな話でもあるので、ワクチン接種の勧奨は行うが、本人の意思に委ねざるを得ない。狛江市ではワクチン接種の補助等はあるのか。
(事務局)
全国的に、キャッチアップ接種を実施している。
(委員)
キャッチアップ接種を推進しても、20%前後の接種率となっている。
(委員)
計画の中で、キャッチアップ接種を個別に扱うのは難しいと思うので、健康づくりの推進との枠組みの中で予防接種等の項目を作り、扱ってはどうか。自分の体の抵抗力を上げるという意味での健康づくりと言えるので、その項目に入れることができる。また、性教育等の早い段階での自分の体を大事にするという課題の延長上にもあるものであるとも考えられる。
(会長)
これまでの健康日本21は成人や生活習慣病への対応が強かったが、ライフコースに分けてみると、そこで一番重要なことは何かといったところでディスカッションができ、その項目の一つが今のようなことであると考える。しかしこれは行政の計画書なので、性格としては情報を提供して、個人の行動変容を促すものなので、施策としてできる部分と、個人として変わっていく部分と、ある程度数字を見守っていく必要がある。先生が先生の立場として発言していただくことは良いと思うが、皆様委員としての立場でご発言されていて、所属する大学の立場等を示すものではないので、そういったご解釈をしていただきたい。
(委員)
孤立・孤独の問題、貧困の問題は健康に影響すると考えられるので、項目として入れて欲しい。また、アンケート結果から見えた課題等も入れていただきたい。
(専門家)
目標の体系図「1 生活習慣病の予防」に、「(5)脳血管疾患」を入れていただきたい。「循環器系疾患」が該当するが、一般的には「脳血管疾患」と「循環器系疾患」が同じと考える人は少ないので、分けて表現していただきたい。
(委員)
感染症を入れていただきたい。
(会長)
2のところに入れても良いと思う。コロナや麻疹等、近年トレンドになっているような感染症があって、また、この計画期間中に新しい感染症が出てこないとも言い切れない状況がある中で、感染症の項目を入れておくのも良いと考える。
(会長)
今後具体的なところでも色々意見をいただければと思う。今いただいたご意見は、事務局と話し合いながら整理して進めていきたいと思う。
計画内容の具体的な検討方法について《【資料2に基づき、事務局より説明》
(会長)
従来は事務局が素案を作成し、それを委員会にてディスカッションする形で進めていたが、その場合どうしても事務局主導となってしまう。そのため、今回は委員の皆さまの専門性を最大限生かし、ご意見を伺いながら原案からの作成を行いたい。
(委員)
資料2の「4 歯」は、「4 歯・口腔」としていただきたい。特に感染症や肺がん等の効果も期待できる。
(会長)
進め方について他に意見があるか。6月の中旬くらいから、事務局とディスカッションを交えながら作成のほうをお願いする。取り急ぎ、健康については染谷先生、仙石先生にご協力いただきたい。運動については鈴木一平先生にお願いする。歯科口腔については塩谷先生、食については鈴木礼子先生、金子先生のお二人、自殺については早借先生にお願いし、全体管理や調整等については私が行うのでよろしくお願いする。
(事務局)
事務局で資料を作成し展開する。大項目や重点項目に追加するものもあると思うが、全て入れられるとも限らない。入れ方として、コラム的の形で掲載することも考えられるため、執筆や監修等でお願いをさせていただくことになるかもしれないが、その際はよろしくお願いいたします。
(委員)
コラムを計画書に書くだけでなく、他の方法での発信もしていただきたい。計画書の中だけで他に見てもらえないのであれば、書きたいという気持ちにならない。広く発信することを是非検討していただきたい。
(会長)
展開の仕方等についても、事務局と話し合って決めていきたい。
計画タイトルについて《【資料5に基づき、事務局より説明》
(事務局)
タイトルについて、良いアイデア等いただきたい。
(会長)
狛江市らしさが伝わるようなもの、市民目線でいくつかアイデアをいただけるととても良いと思う。事務局としてはどのような決め方を考えているか。
(事務局)
親しみやすいタイトルにしていきたいと考えているが、そのための単語とか、そういったものをいただきたい。
(会長)
狛江市らしい単語について何かご意見はあるか。
(委員)
多摩川。
(事務局)
市の花はツツジで木はイチョウである。
(委員)
母なる多摩川。癒されている。
(委員)
枝豆。
(委員)
ビール。
(委員)
水と土。
(会長)
事務局が案を作ると思うので、是非みなさん素材を提供していただきたい。たくさん出していただくと事務局も作りやすいと思うので、よろしくお願いする。
(事務局)
6月末あたりまでにお送りいただけますと助かります。
(2)次回の委員会の日程について
(事務局)
ご意見を踏まえ、8月22日木曜日 午後7時から、場所はこちらで開催することとする。
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