7 会議の結果
議題1 会議の進め方等について
【事務局より資料1・2の説明】
会議及び会議録の取扱いについて【承認】
議題2 こまバスの利用者数について
【事務局より資料3の説明】
こまバスの利用者数について【承認】
委員からの主な意見・質問等
事務局
こまバスの利用者数の修正について、御報告いたします。運行事業者より、利用者数の訂正があったという報告を受けました。現金及びICカードによる利用者数の計上に誤りがあり、前回会議の資料から修正した数値を今回の資料へ記載させていただいております4月が16,034人から16,869人の約800人、5月が16,790人から17,747人の約1,000人、増加しております。修正後の数値ではグラフのとおり、令和6年度の利用者数は、コロナ禍以前を含めまして、各月で最多となっております。7月には19,833人の乗車がありました。1便あたりの利用者数は、令和5年度の23.7人から令和6年度は9月までで27.3人と増加しております。
会長
事務局からの説明に対して、何かございますでしょうか。
I委員
前回も伺いましたが、利用者が増えた背景はどのように分析されていますか。
事務局
今年の夏の猛暑や天候に応じて、利用者が増加したのではないかと想定しています。C委員からその他の要因は、何かございますでしょうか。
C委員
利用者数の増加につきましては、事務局からお話しいただいたことも含め、こまバス以外の路線バスにつきましても、利用者数がコロナ禍以前の状況に近づいております。こまバスを含め、バス全体の利用者数が増えていることが一番大きな影響であると考えています。
議題3 こまバス及び路線バスに対する要望について
【事務局及びC委員より資料4の説明】
こまバス及び路線バスに対する要望について【承認】
委員からの主な意見・質問等
事務局
減便が続くハイタウン折返場発着のバス路線地域に関しまして、交通弱者への対応について、世田谷区の住民から要望がございました。また、建替え事業が進む多摩川住宅地区に関しましては、バス停増設の要望がありました。バス停増設に関しましては、後ほど、D委員より御説明いただく予定となっております。バス路線の廃止や減便に関する要望に対しましては、バス事業者との情報共有を欠かさず、新たな交通手段の検討も含め、各機関と連携をとり、問題解決を進めたいと考えています。
会長
ただいま、事務局から御説明いただきました。資料4にあります、こまバス及び路線バスの迂回運行につきましては、C委員から御説明いただけるということでございます。
C委員
資料にあります赤枠で囲った範囲が迂回運行になる可能性があり、御説明させていただきます。工事事業者からの正式な連絡はなく、工事が12月~1月頃と聞いている段階です。このエリアについて、当社としては、バスを通常どおり運行するため、夜間工事で対応いただけないかと要望は伝えさせていただくつもりですが、夜間工事について、近隣住民との調整が難しい場合、日中工事となります。その場合、迂回し、松原通りを通ることとなります。今後調整が済み、工事の時間帯や期間が決まりましたら、迂回運行が必要な場合は、当該バス停や当社ホームページでお知らせする予定でございます。
会長
ありがとうございました。前回7月の会議で改善基準告示を含めた状況ということで、状況をお伺いし、乗務員不足により、現状維持がやっとであるというお話がバス事業者からございました。改善基準告示の適用開始から7か月、前回会議から4か月が経過しましたが、現在の状況やダイヤ改正などの予定について、お話しいただければと思います。
C委員
10月1日に公表させていただきましたが、三鷹市、調布市、武蔵野市、狛江市で京王バス様と共同運行といった形で運行をしておりますが、12月16日以降は、運行する範囲を整理いたしまして、それぞれが単独で運行をさせていただきます。詳細につきましては、割愛をさせていただきます。狛江市に関した路線では、多摩川住宅中央バス停から調布駅南口駅行きの「調01」路線につきまして、小田急バスは撤退し、京王バス様で路線を再編されて運行する予定です。
また、運行ダイヤとは別件になりますが、市民グランド入口バス停について、不動産開発に伴い、約40mバス停を移動しております。
D委員
当社の近況報告ですが、昨年度末の退職者増加傾向は一旦落ち着きましたが、人が入ってこない状況は変わらず、乗務員不足の状況にあります。そのため引き続き、ダイヤの効率化、減便は続けざるをえない状況です。先ほどC委員からありました共同路線の再編ですが、今まではバス運行事業者のエリアが重なる地域では、共同運行路線を敷く調整を図っておりました。共同運行路線は、輸送量を5:5で持ち合い、今までは良い部分も多くあったところです。しかし、調整局面ですと、本来1便減らしたいところ、両社1便の2便を減らすことになるなど、柔軟な需給調整には適しておりません。そのため、業界全体の流れとして共同運行路線は解消し、どちらかの100%に寄せて運行する流れになっています。
今回は当社で運行している調布駅南口から多摩川沿いを走る「調45」「調46」系統が、「調01」系統と多摩川住宅の辺りで、ほぼ近接している路線になるため、共同運行路線の解消を契機として、路線を統合して路線再編をいたします。ほぼ全ての便で多摩川住宅から品川通りではなく、多摩川沿いを通って調布駅南口へ向かう路線となります。現状の「調45」「調46」系統の便数ですと供給が足らないと想定し、増便する考えです。しかし、単純に「調01」を併せた全ての便の合計よりは少し便数を減らして輸送する考えです。具体的な時刻表の案については、12月16日改正の1か月前、11月16日頃に、各バス停の掲示ホームページで公表する予定です。
ルートに関しまして、再編後の経路は、多摩川住宅周辺地域で新たにバス停を増設し、多摩川住宅中央から調布第三中学校、調布駅へ向かうルートの所要時間が短い回り方を午前回り、午後回りは反対に調布駅から調布第三中学校、多摩川住宅中央への所要時間が短くなるルートで運行する予定です。多摩川住宅中央からの所要時間につきましては、「調01」系統に比べますと、3分程度今までより時間はかかることになります。ただ、今の「調01」系統と比べ増便となることによりお客様への利便性を配慮し、運行してまいります。
別件になりますが、もう1点が狛江ハイタウンへの系統についてです。つつじヶ丘と調布駅を結んで狛江駅を経由する系統がありますが、このうちの朝1便は、ハイタウンを通り、つつじが丘へ向かう系統があります。逆に夕方はつつじヶ丘を経て、ハイタウンを通り、狛江駅・調布駅へ向かう便が1便ございます。こちらは、今回の乗務員不足等の事由により、12月16日をもって廃止をさせていただく形で申請を出しております。ハイタウン折返し場方面は、先般御迷惑おかけしたとおり、以前の系統から長らく収支が成り立たない状況で、大幅な削減をさせていただきました。その代替措置として今1便を運行していますが、その利用者は、1日当たり平日でも8名程度、それがこの系統固有の利用者となります。そういった利用状況では、系統の維持が難しく、12月16日をもって完全にこの周辺からは撤退をさせていただくこととしています。こちらも、1か月前の11月16日頃からバス停周辺にたて看板の設置、バス車内への掲示、乗務員から利用者へ簡単なお知らせを配布させていただき、事前告知をして参りますので、どうぞ御了承御理解のほどよろしくお願いいたします。
会長
どうもありがとうございました。ただいまバス事業者からお話がございましたが、このことにつきまして、御意見等ございましたらお願いします。
I委員
東野川地域について、いずれも厳しい話が続いていると思っております。工事に伴う迂回についてですが、丸山通りを通るバスが松原通りを通り、松原通りはかなり多くの系統のバスが通りますので、逆に便数が多いぐらいかと思います。丸山通りより東側の五小通りを通ることは、全くできないですか。また、バスが迂回する期間はどの程度ですか。
C委員
先ほど申し上げたとおり、バスは通常通り運行したいと思っております。一番良いのは、夜間工事です。工事業者様と住民の両方の都合が合えば、通常通り運行させていただくのが一番です。御提案のバス通りではないところを、走ってはどうかということですが、路線バスですので、工事期間の迂回とはいえ、免許や手続も必要ですし、安全の検証をしなければなりません。ですので、今後、夜間工事の要望を中心に、工事事業者、狛江市と調整をしてまいりたいと思います。
I委員
何の工事ですか。
C委員
ガスと聞いています。地面を掘ることによる音の問題など、地元の方々がどちらを取るのか、難しい調整と思います。
I委員
今後の手続としては、工事事業者から連絡があって、夜間工事により、バス路線が運行を維持できる可能性もある。住民の意見も踏まえて調整され、そこに市が入られて調整がされるということですか。
事務局
工事について、基本的な流れは、工事をすることに関して、道路使用許可申請と占用申請、工事施工申請書等を出していただきます。占用の担当から、バス路線上の工事につきましては、交通の担当に話があり、バス路線の場合、申請者へ夜間工事について相談をします。また道路の片側だけを工事するか、全面的に工事するか、何日間かかるか伺います。
そういった中で、今回本件については、道路を全幅掘削することになり、片側通行ができず、バスが通行できないという判断に至っています。全幅の工事ですと、かなりの騒音が出ますので、地域の方々からは、夜間工事について、今の段階でもハレーションが起きています。そういった意味で、迂回運行が必要であろうという話になっています。
バス路線と別の道路を使う場合には、路線バスは許可をもらうために、大変な時間がかかります。なおかつ、道路幅とバスの大きさに関する制限があるという問題もあります。
I委員
工事はどれぐらいの期間ですか。
事務局
正確に工事期間がいつからいつまでかという話もまだ出ておりません。夜間工事と、昼間の工事によって同じ工事でも、かかる時間、日数が変わりますし、金額、予算もかなり変わりますので、そういったところが決まらないと、何日間かかるのか、明確な回答はいただいておりません。
I委員
資料4のとおり東野川地域について、要望があったということですが、狛江市としても模索をされていると思いますが、D委員からはバス路線撤退の話があり、厳しい話しかない状況です。何か狛江市として改善策はあるのでしょうか。
また、前回会議でありましたこまバスのルート変更をするとシルバーパスが使用できなくなるということについて、東京都の判断なのでしょうか。シルバーパスの使用については、地元自治体とバス協会の合意が重要であるという内容を別の協議の場で聞いております。
事務局
自動運転バスの実証運行をはじめ、次世代交通の着手を検討しており、今後、そういった新たな交通手段が有効か検証し、今まで同様に、必要な実証を進めます。何も考えていないということではなく、検証を踏まえ少しずつ状況を変えていこうと考えています。運行事業者の皆さまにはたくさん御協力をいただいてきているところでもございますし、これからも御協力していただかないと市の公共交通は成り立たないと理解している上で、実情を考えますと、運転手不足、高齢化などの問題があり、なかなか苦しい状況であることも理解しております。最大限に御協力をしていただきながら、前に進んでいけるように、又は維持ができるよう考え、新たな交通手段導入を含めて考えているところです。何か御提案いただければそれも参考にしていきたいと思っているところです。
シルバーパスについては、東京都条例に基づき、東京バス協会、運行事業者の方から伺っておりますので、それに基づいて、新しい路線になると、シルバーパス利用が難しくなるという話です。具体的には、東京都のシルバーパス条例施行規則第4条に条例第6条の規則で定めるバスの通行区通用区間が示されております。第2項においては通用区間の除外が列挙されており、第4号では、地方公共団体、民間団体、その他の団体の委託を受け、乗合旅客を運送する運行系統と定めております。したがって、各行政のコミュニティバス事業は、シルバーパスが利用できないと規定されていることになります。現在こまバスがシルバーパスが利用できるのは、本条文の規定前に運行を開始することができたにすぎない訳であり、新しい路線は検討していますが、シルバーパスが使えなくなるというリスクがあることは理解していただきたいと思います。
I委員
住民としては柔軟に対応してもらい、不便な地域もシルバーパスが使えるようにこまバスを回して欲しいと思います。どうしても施行規則が壁になるということであれば、施行規則の変更を求めることも視野に入れてほしいと要望します。
事務局
御意見として承りますが、市民団体として声を上げていただき、条例変更を要望する流れしかないと思います。シルバーパスにより民間事業者が利益を得ているかというとそうではなく、厳しい状況も承知しておりますので、行政からは大変難しい内容となります。
K委員
こまバスの運行所要時間の確認について、本社から市へ意見は届いていますか。
事務局
御意見として伺っております。
議題4 自動運転バス実証運行について
【事務局より資料5について説明】
自動運転バス実証運行について【承認】
委員からの主な意見・質問等
事務局
市内の交通利便性向上と、バス運転士不足の解消などに向け、新たな公共交通の可能性を検証するため、自動運転バスの実証運行を開始します。スケジュールにつきましては、11月5日~7日の3日間で第一期関係者試乗会、その後、通信回線のチューニング等を行い、第二期関係者試乗会として12月9日~13日の1週間を運行する予定です。一便の乗車人数は12人、時間帯につきましては、午前と午後の1日2便を運行します。運行するルートにつきましては、資料右上ルート図の路線となります。住民試乗会につきましては、12月20日、21日、午前2便、午後2便の合計8便を、予約制で運行する予定です。予約につきましては、11月15日の広報に、申込み用二次元コードを掲載し、ロゴフォームでの受付、また、電話での申込み受付で対応する予定としています。
会長
ただいま、自動運転バスの実証運行について御説明ございましたけれども、御質問等ございましたらお願いします。
L委員
関係者試乗会について、日程、時間、集合場所はお知らせいただけますでしょうか。
事務局
別途御案内いたしますが、集合場所は和泉多摩川駅となります。
L委員
ありがとうございます。住民試乗会について、こちらは募集で先着順ということですが、車椅子の方など、身体の不自由な方も申し込みできるのでしょうか。
事務局
乗車対象として、1人で御乗車できる方と御案内させていただく予定ですが、お問合せをいただければ、状況に応じた対応をさせていただく予定です。
会長
ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。
N委員
関係者試乗会、よろしくお願いいたします。このルートをどの程度の時間で運行される予定ですか。
事務局
和泉多摩川駅から多摩川住宅までを10分程度、多摩川住宅から和泉多摩川駅までにつきましては、混雑が見込まれる田中橋交差点の右折がありますので、15分程度を見込んでおります。
会長
ありがとうございます。ほかに御意見はございますでしょうか。
K委員
和泉多摩川駅ロータリーについて、バスが何台か停車する時間帯があり、ロータリーが混雑することがありますが、自動運転バス実証運行の停車位置はバス停になるのでしょうか。
事務局
タクシー乗り場周辺の予定です。こちらは、昨年度のグリーンスローモビリティ実証運行でも使用しており、その実証よりも便数が少ないため、御迷惑をおかけすることにはならないと想定しております。
K委員
和泉多摩川駅から多摩川住宅へ行き、根川さくら通りに入り、多摩川住宅中央通りへ左折される回り方でしょうか。
事務局
直進し、多摩川住宅の調布市境の角を左折、多摩川住宅中央通りを左折して、根川さくら通りに戻るルートです。
K委員
そうすると、西和泉バス停に停まる予定ですか。
事務局
いえ、資料では「ミーティングポイント」と表現しておりますが、実際の乗り降りはありません。また、一時停車につきましては、西和泉バス停よりも通りを1つ挟んだ調布市寄りでの停車を予定しています。
K委員
西和泉バス停にバスが停まっていた場合は、通過されるということですか。
事務局
そのとおりです。一時的な駐車が発生する場合も、多摩川住宅の敷地内をお借りする相談をしており、バス路線上に駐車することはございません。
K委員
ドライバーは常に乗られているということですか。
事務局
そのとおりです。
会長
よろしいでしょうか。ほかにいかがでしょうか。
F委員
我々の業界も人手不足で、こういった自動運転実証を、事業者の中には自ら行っているところもあります。今回の実験において、様々なデータが取得できると思いますが、どこまでをオープンにするか、どういったところを見させていただけると考えていますか。
また実証運行について、今後の展開は何かありますか。
最後に運転手さんがいるということですが、そういった事業主体はどこの事業者なのか、お伺いしたいと思います。
事務局
1点目のどこまでオープンにできるかという話になりますが、総務省から採択をいただいて、三菱総研でさらに代表委託機関として、NTT東日本及び様々な機関を含めたコンソーシアムで実証をしていますので、まず代表機関であるNTT東日本、それから、三菱総研と御相談させていただく必要があります。申し訳ございませんが、狛江市として今ここで回答できる範囲ではないということを御理解いただきたいと思います。
今後の展開につきましては、実証運行の期間というのが1月末まで、その後三菱総研及び総務省へ報告を提出することになっておりますので、そういった中で、我々も自動運転バスが有効であったか、特に交通安全に対し、どうであったかということを検証していきます。バスやタクシーの運転手不足をどこまでサポートできるかを考えている中での着手ですので、この実証運行は、やはり1年、2年と続けていきたいと考えているところです。また、もう少し自動運行の距離を伸ばすことや実用的な道路を活用できるかなど、次のステップで検証していきたいと考えています。ただ、予算はかなりかかりますので、補助、交付金についても、同時進行で探し、勉強しています。
3点目、運転手につきましては、今回の車両が資料5の右下にある写真と同じように、株式会社ティアフォーの車両になっております。このティアフォー社も、コンソーシアムに入っており、実証運行の間はティアフォーの方が運転します。次のステップで考えますと、今後、運行事業者さんとどこまで距離を縮めて実証できるか、御相談をしながら進めていきたいと考えています。
F委員
ありがとうございます。詳しいデータではないにしても、こういった会議で感想やこんなことがあったということをお知らせいただければ、我々も参考になりますので、もしよろしければ、よろしくお願いいたします。
事務局
今のお話につきましては、次回の地域公共交通会議を年明け2月頃に想定しており、今回の検証の結果を皆さんに表現できる範囲で、御報告したいと考えているところです。
会長
今回、自動運転の実証運行は総務省の補助で、要するにデータがきちっと取れるかどうか、そこに主たる狙いがあるということです。一方で、全国には、例えば岐阜市、国土交通省の補助で自動運転実証運行を昨年から始め、5年かけてデータを取り、2027年度にはレベル4を目指すという事例もあります。
狛江市の場合は、まず事業を開始したというところであり、今回は運行日数もかなり限られ、乗車できる人数も限られています。コンソーシアムの方と協力し、引き続き運行されることに、期待したいと思っております。皆さんにも、こうした方がいい、あるいは先ほどのバリアフリーに関するお話もございましたが、是非この実証に、積極的に御参加いただければと思っております。いかがでしょうか。
他に御質問御意見等ございましたら、お伺いしたいと思います。では、この件につきましては報告を了承するということにさせていただきたいと思います。
議題5 その他について
【事務局より自動運転バス実証運行・市民まつり車両展示などについて説明】
委員からの主な意見・質問等
会長
それでは以上をもちまして、第25回狛江市地域公共交通会議を終了いたします。お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
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