7 会議の結果
【事務局より資料1、資料2について説明】
会議及び会議録の取扱いについて【承認】
【事務局より資料3について説明】
委員からの主な意見・質問等
会長
ダイヤは、コロナ禍前からずっと変わらず、同じ便数、同じ時間のダイヤで走ってきたと理解してよろしいでしょうか。
事務局
そのとおりです。
【会長より資料4について説明】
委員からの主な意見・質問等
会長
前回の会議で事業者から路線バスの状況について、コロナ禍当初よりは利用者が戻ってきているが、コロナ禍前と比べて、1割から1割5分ぐらいの減少でとどまっており、これが急速に回復することは難しいのではないか、また深刻な乗務員不足の中、来年4月の改善基準告示の変更により、業界全体として、さらに乗務員不足に拍車がかかるというご説明がございました。前回から3カ月ほど経ちましたけど、運賃、ダイヤ改正等、現在の状況につきまして、お教えいただきたいと存じます。
C委員
利用者数は、2019年に比べ約10%から15%減少した状態が続いております。また深刻な乗務員不足は、大きな課題と認識し、その中で来年4月に、改善基準告示が改正されますので、路線の見直し、減便も含め、全体的に路線自体を考えていかなければならない状況でございます。また、運賃につきましては、現時点では決定していることはございません。
D委員
利用の状況は、回復基調もほぼ上げどまりのような形になってございます。
当社では、運賃改定を実施しており、狛江付近ですと2023年の4月に210円から220円に、その際にリリースしてございますが、2024年の4月か3月に、220円から230円に上げるという運賃改定を予定してございます。
乗務員不足に関して、働き方を改善するというお話があるかと思います。多くの乗務員が労働に関する基準のギリギリまで働いております。しかし、それでも回っていない状態になっており、本来であればお受けできるお仕事もお断りすることも続いております。乗務員不足の中で現在のダイヤを維持するため、乗務員に負荷をかけ続けており、そうすると乗務員は疲弊し、乗務職を離れていくというサイクルが続いている状態でございます。乗務員に関しては、もう一つ大きな問題が高齢化でございます。どの仕事でも定年延長の話がありますが、当社では、健康等の状態をクリアした上で、75歳まで働くことができますが、75歳まで働くことができる人はあまりおらず、72、3歳でお辞めになってしまいます。また、40代以下の人はほぼ入社せず、50代ぐらいで入社される方がほとんどです。必然的に平均年齢も非常に高く、その何が問題かといいますと無理がきかないことです。乗務員が少ないので、乗務員に無理をさせないといけないのですが、その乗務員は非常に高齢化している状態で、もう限界がきてると思います。そのため、向こう数年はダイヤを減らし続けないと、いつかどこかで本当に大きな問題を起こしてしまうのではないかと、強い危機感を持って検討に取り組んでいるところでございます。
会長
どうもありがとうございました。ここまでのご説明に質問、あるいはご意見等ございますでしょうか。
ないようなので、私からちょっと質問してもいいですか。今75歳まで働けることになってるけど、実際は72、3歳でお辞めの方が多いとありました。フルタイムでなくて、短時間勤務といった乗務員は採用されているんでしょうか。
D委員
言葉が足りなくてすみません。一般でいうフルタイムは65歳までになっており、それ以降は短時間勤務として、コミュニティバス等、比較的利用の少ない路線が多くなります。利用の多い路線ですとラッシュ時間帯にものすごい数のお客様を運んだりしますので、そういった路線は、フルタイムの正社員が担当しています。
会長
どうもありがとうございました。
A委員
9月21日から30日まで秋の交通安全運動2023が実施をされました。担当課でも、関係機関と連携し、交通安全のイベント等を実施をしました。資料4の要望にありますが、自転車で狛江市役所方面から国領駅方面へ向かって、松原交差点にさしかかりますと、右折ラインの影響で、直進ラインの道幅が狭くなり、自転車走行帯に車両が寄ってきて通行しにくいという意見がありました。道路幅は様々と思いますけど、バス事業者の方、ご意見等ございますでしょうか。
C委員
ご指摘いただきました事案につきまして、確かに社内で確認をしております。
当社では、交通安全運動や事故防止運動、年末年始の自動車輸送安全総点検などの機会を設け、乗務員に対し、安全教育を実施しております。また、加えまして、日々の運行ヒヤリハット、事故事案等を取り上げ、ドライブレコーダーの映像を活用し、随時、個別に教育を実施してございます。
この意見を受け、松原交差点だけでなく、自転車や交差点付近に関する安全運行、正しい運転操作について全乗務員に対し、個別の教育指導を行った次第でございます。引き続き、講習会や個別の教育等で、安全運行の取り組みを継続して参りたいと考えております。
会長
よろしいですか。その他ご意見等ございますでしょうか。
G委員
いつも参加させていただいて、小田急バスさん、京王バスさんのご苦労が目にしみます。子供を後ろに乗せて走る自転車のスピードがすごいですね。横を通り抜けるとぶつかりそうになるんですけど、自転車に乗る方のセミナーはあるんでしょうか。
事務局
市内の関係団体、交通安全協会、調布警察署と連携をとり、各小学校、中学校、幼稚園、保育園に赴いて、交通安全教室を実施しているところでございます。また、今年4月から自転車に乗る時のヘルメット着用が努力義務になり、ヘルメット着用の推進のため、ヘルメットの助成制度を4月から開始をしてございます。4月から9月末まで13歳未満が対象でしたが、10月から年齢制限を解除して対象を拡大しています。ヘルメットの着用もあわせ、交通安全教室を開催しているところでございます。
自転車は車両という位置付けで、今後、歩道より車道を通行することが多くなると思います。東京都の都道を使うことも非常に多くなりますので東京都、バス事業者、タクシー事業者と協議しながら事故がないように、地域公共交通に寄与できるように進めたいと思っております。
G委員
ヘルメットをかぶってる方が少ないですね。走ってる速さがすごいですね。本当に危ないです。小学校で講習会に参加されてる方が少ないのが、何とかならないかと思うことがあります。
会長
警察の方からご説明いただいた方がいいと思うんですがいかがでございますか。
O委員
実際、努力義務だから、かぶってない方が多いです。ただ徐々にかぶり始めている方が増えています。今後も着用率は上がっていくと思います。
調布警察署は調布市と狛江市を管轄していますが、自転車が絡む事故は、調布警察署管内で63%ですけど、狛江市内に限っては40%前後で、比較すると自転車の事故は少ないです。どういう事故が多いかというと、狛江市は、松原交差点直近の事故一番多いです。交差点ではなく、交差点直近というのは、交差点から20メートルから40メートル離れたところのことです。交差点だと狭くなるので気を付けますが、進入する段階で事故が多発しているので、気を付けてくださいとお話してます。
自転車の事故は、特に高齢者の方が多いです。電動自転車に乗って、加速と速度に、体力、腕力、視力がついていけない。歩道から車道に降りる時、車道から歩道に乗り上げるとき、段差で転んでしまって、倒れたところに車が来る、一時停止で止まろうと思っても止まりきらず交差点に進入してしまうという事故が多い。今、全国的に、自転車事故が増えているのが現実でして、減らすべく、スーパーなどで、自転車に乗っている方にチラシを配ったりさまざまな啓発を行っています。
今は自転車も全国的にも取締りをしないと駄目なので、信号無視や一時停止にも赤切符を切っております。切符を切るまでに当たらない違反がありますので、黄色い警告札やマナーカードを渡すということを調布警察署だけでも1日30~40台止めて、指導してますので、徐々に減ってくれればいいと思っております。
会長
ありがとうございました。
D委員
今のお話、すごく参考になり、ありがとうございます。我々バス事業者も、安全運行という大きな課題に取り組んでおり、一番ケアする事故は横断歩道上の事故になりますが、最近増加しているのが自転車との事故になります。事故の原因は、よろけた自転車がバスにぶつかってくるとか、電動自転車が急に車道に飛び出してくることが多いかなと感じております。
他の自治体の公共交通会議においても、自転車対策の話題はよく出ております。その中で、とある自治体で、「気を付けるような雰囲気を地域でつくりましょう」というような話になりました。ヘルメットをかぶらないで自転車に乗っていると地域から白い目で見られるみたいに、地域でそういう雰囲気づくりに取り込もうという自治体がございました。地域の方が主体的に、マナーを上げていくことについて、狛江市においてもご検討いただければと思いました。
会長
お話がございましたけど、何かコメントございますか。
事務局
交通弱者と言われる児童、生徒、園児たちに目を向けています。町会、自治会を抱えている部署にも、協力依頼をしながら進めていますが、町会、自治会さんの労力、回転力が、なかなか弱くなっていることも事実でございまして、そういった状況も踏まえて、進めていきたいと感じているところです。現在は、交通安全協会の方とか、高齢者交通指導員の方が地域で声をかけて、広げていけるようなわかりやすいものをということで、今は単純にヘルメットの助成金がありますと進めさせていただいてるところでございます。
【事務局より資料5について説明】
委員からの主な意見・質問等
事務局
前回6月の第21回、それから3月の第20回の時に、令和5年度にグリーンスローモビリティの実証運行を進めていくことをお話をさせていただきました。それに対し皆さんにご承認いただくということで、今年度は、回数を増やして、地域公共交通会議を開催させていただいているところでございます。
資料5のとおり、市民まつりが11月12日、日曜日に開催されます。その時に小田急バスに協力いただき、本町通りにこまバスを展示いたします。また、車両だけでなく、子供用の運転手さんの制服を用意していただいたり、小田急バスのマスコット「きゅんた」にも来ていただき、運転席でポーズをとったり、写真を撮ったりということを今年もやらせていただきます。また、今回、グリーンスローモビリティの実証運行で使う車両を一緒に展示します。また、さらに発展的に自動運転について、ビデオモニターなどを活用し、一緒に展示することを計画しているところでございます。
引き続き、実証運行として、11月15日、16日、18日、19日、21日、22日に予定しているところでございます。本日終了後の会議で最終的に決めていく形が、そのような予定にしております。またキッチンカーの出店も考えております。
グリーンスローモビリティの運行は和泉多摩川駅から多摩川を通って水神前、水神前から多摩川住宅、中和泉地域、狛江団地を回って、慈恵第三病院というルートを考えており、水神前周辺にキッチンカーを準備して、この実証運行を彩っていきたいと考えています。今、ポスター、チラシを製作中でございますので、最終的にでき上がりましたら、皆さんにお届けに上がりたいと思います。また、ミートポイントについてですが、バス停は道路附属物という位置づけで、申請許可等に時間を要することから、路面にシートを貼る、ミートポイントとして簡単に乗り降りができるイメージで考えているところでございます。昨年、東野川でまちづくり協議会が行ったグリーンスローモビリティ試乗会でも活用した手法で、警察からも了解をもらっております。多摩川の通行については、京浜河川事務所と協議中、水神前から慈恵第三病院までの運行については、警察と協議中でございます。
グリーンスローモビリティは、狛江市の事業としては初めてになりますが、将来的には、次世代交通として、様々な形で公共交通の運行を事業者と協力しながら、お互いに前進できるよう一緒に考え、組み立てていきたいと考えてございます。そういったことのあくまでも初段階だと捉えていただき、取り組んでいきたいと思っております。お時間がありましたら、この実証運行に足を運んで乗車していただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
会長
はい。ありがとうございます。ただいまの説明にご質問ございましたらお願いします。
E委員
これは無償ですか。
事務局
あくまでも実証していきたいという試みでございますので、無償です。
G委員
これ、かなり狭い道のところを通るんですね。
事務局
そのとおりです。どうしてもある程度の大きさがあるバスですと、通行ができないところが存在してしまうので、少しでも緩和できるよう、狭い道をあえて選択しているところもございます。
会長
他にご質問いかがですか。
A委員
このルートについて、多摩川住宅から慈恵医大に行くにあたっては、中和泉5丁目の狭い道路が通行できると良いと思っているのですが、この地域は狭くて道路環境が整ってない状況ですか。
事務局
当初は、おっしゃられた箇所をルートとして、検討した経緯がございます。ただどうしても車両自体が通常のバスと比べると小回りが利くといっても、普通車と比べると大型ワゴンのようなイメージなので、どうしても安全性を確保すると交差点であるとか、道路の具合によって、選択ができなかったという諸事情がございまして、今回このようなコースを選んだ次第でございます。
会長
いかがでございましょうか。
I委員
この実証運行は、地域の方とかにもお知らせしていただけるんですか。
事務局
その予定でいます。ホームページでのお知らせ、11月1日の広報こまえの掲載を予定しています。なお、それとは別で、チラシを地域によって、5割ないしは4割ぐらい配布させていただこうと思っているところです。
I委員
はい。ありがとうございます。好きなところで降りたりしていいんですか。
事務局
そのように考えているところでございます。
I委員
ありがとうございます。高齢化している地域なのですごくいいと思います。
G委員
先ほど狭いところを走るんですねって言ったのは、中和泉の辺り、私が時々青パトで回るんですけれど、やはり狭いんですよね。本当にこんな狭いところ走って大丈夫かなと懸念もあるんですけども、大丈夫なんでしょうね。
事務局
上和泉通りなのでそんなに狭いところではないです。何回か走行した上での選択です。
会長
私から聞いてもいいですか。1日1回ですか、それとも何回かですか。
事務局
朝10時ぐらいから午後4時までの間、和泉多摩川の駅から水神前を通って慈恵第三病院までの往復をずっと走らせる予定です。和泉多摩川から慈恵第三病院までの間が30分ぐらいというイメージで、1時間で1往復のイメージです。
会長
何回かトライしてこれならいけそうだっていうルートを選んであるから、心配ないよということですね。
事務局
はい。そのとおりです。
C委員
和泉多摩川駅、西和泉付近のミートポイントなんですけれど、バス停の付近に設定されるご予定なんでしょうか。
事務局
バス停にミートポイントを設定すると許可申請が大変なので、その付近ということで、バス停と一緒になることはございません。
会長
他の方、いかがでございますか。
D委員
グリーンスローモビリティの走行スピードはどれくらいになるんですか。
事務局
最高速度19キロです。
H委員
狛江高校側の多摩川の土手に今自転車が通れないようにポールがあったかなと思ってるんですけどあそこも走るということですか。
事務局
河川の出入り口の車止めは取って通行します。狛江高校側は、天端の下の小段道路を通って西河原公園のあたりで天端に出る、以前車両が通行していたところを運行します。
H委員
わかりました。狭いですよね。
事務局
そうですね。
会長
ちょっと私から質問していいですか。資料5のデジタルスタンプラリー「ココシルこまえ」は、どんなことをされるんですか。
事務局
各ミートポイント周辺に古墳があったり、施設があったりします。そういうところに寄って、スタンプラリーみたいなものをやっていただこうと考えています。今までのスタンプラリーだとそこの場所へ行って判子を押してもらうんですけど、スマホを活用しながらそこに行って、チェックしていただくと、スマホにスタンプが貯まっていくということも考えているところです。
会長
わかりました。他にどうでしょうか。
M委員
最高速度19キロのグリスロが走っていると、後続車が速度でイライラしたりすることもあるかと思います。後続車がつまったときは追い越させるとか、考えられている対策を参考にお聞きしたいなと思います。
事務局
基本的には追い越しができるような幅員の道路を選んでいるところです。本来であればここの道を通りたいという道路を選択しなかったのは、今おっしゃられたように、道路幅員が狭いがゆえに、どうしても後続車の通行の妨げになったりする。そういうことを視野に入れるとどうしても通れない道路は、出てきてしまうというところから、最低限、後続車に抜いてもらえるような、そういった道路を選定させていただいて、今回のコースとしているところです。
M委員
勉強になりました。
会長
他にいかがでしょうか。これ去年もやりましたよね。
事務局
去年は狛江市の事業ではなく、狛江市が助成している市民団体のまちづくり協議会が運行し、狛江市として協力させていただきました。
会長
市が直接この事業を実施するのは、今回が初めてということですね。
事務局
全面的には今回が初めてですね。去年は市として担当の部局とともに、警視庁とか、運輸局と相談をしながら進めさせていただいたところです。
会長
はい。わかりました。資料5の備考のところにも書いてございますように、グリーンスローモビリティを走らせるためには、警察、河川事務所などの関係機関との調整、大変ご苦労されたんじゃないかなと想像いたします。ぜひ実りあるように、いい成果がでますように、走らせていただいて、またその結果を次回のこの会議で報告いただければありがたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
他にご意見、ご質問等ございますでしょうか。
よろしいですか。
それでは、最後に一つですけど、この後、さらにご検討されるということなので、ぜひ「いつ走るよ」と、PRをチラシなどで、ぜひ1人でも多くの方に体験していただけるように、あわせてご尽力いただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【事務局より次回会議の開催日程及び会議録の確認について説明】
委員からの主な意見・質問等
会長
ただいま事務局からご説明ございました。何かご意見ご質問等ございますでしょうか。それでは、これをもちまして第22回狛江市地域公共交通会議、これを閉会といたします。大変どうもありがとうございました。
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