7 会議の結果
- 議題1 委嘱状の交付について
- 議題2 会長・副会長の選任について
【委員、事務局の紹介】委員に委嘱
委員Aより、会長を推薦【承認】
会長より、委員Aを代理するものとして指名【承認】
- 議題3 会議の進め方等について
任期、会議及び会議録の取扱いについて【承認】
- 議題4こまバスについて
【事務局より資料5から資料8について説明】
-委員からの主な意見・質問等-
F委員
損益分岐点が1便当たり大体32名から33名の乗車が必要ということで、今までの推移を見ると、これまでその人数に達してない状況が見られます。運行収入と運行経費の差額部分の赤字を市が補助するとありますが、事業者の持ち出しは発生しているのでしょうか。
事務局
発生しておりません。
会長
令和5年度の運行予定について変更などありますか。
事務局
特段、変更はなく、例年通りの運行となります。
- 議題5 新型コロナウイルス感染症の影響について
【事務局より資料9について説明】
- 議題6 路線バス等に対する要望事項の進捗について
【事務局より参考資料を用いて説明】
-委員からの主な意見・質問等-
事務局
市民の方などから様々な要望が狛江市に届いておりますが、その中でも特に要望が多いものについて、ご説明させていただきます。
1つ目は、「喜01 狛江ハイタウン折返場-喜多見駅」路線についてです。この路線は、令和2年11月16日のダイヤ改正の実施により、1日に10本減便し、午前中に3時間バスが来ない時間帯が発生しております。この空白3時間の解消についての要望が出ています。
2つ目は、「丘19 つつじが丘-狛江ハイタウン折返場」路線についてです。先月の2月28日にこちらの路線は運行が終了となり、新たに3月1日より、狛江ハイタウン線折返場を経由する「丘14 つつじが丘南口-調布駅南口」が新設されましたが、つつじが丘行きが午前6時台に1本、調布行きが午後5時台に1本となっております。丘14のハイタウン経由の便数を増やしてほしい、元のダイヤに戻してほしいとの要望が出ています。
会長
この2つの路線について、ダイヤ改正の経緯や現状についてご説明いただけますでしょうか。
C委員
「喜01 狛江ハイタウン折返場-喜多見駅」路線については、コロナ禍の影響を受けまして輸送人員が大幅に減少してしまったこと、加えて、深刻な乗務員不足という問題も発生している状況です。財務の状況もコロナ禍の2020年と比較しますと、お客様は一定数戻っていただいてる中ではございますが、コロナ前の水準には未だほど遠い状況です。今後、人口減も重なりまして、おそらく、コロナ前の水準には二度と戻らないと当社の方では予想しております。そういったところもありまして、今後、増便する予定というのは、今のところない状況でございます。
D委員
「丘19 つつじが丘-狛江ハイタウン折返場」路線についてご説明させていただきます。
2点ございまして、1点目は、当社の状況になりますが、2020年の年明けからコロナが始まり、感染と感染対策の拡大によって、バスの利用者が大きく減少しました。一番ひどい時で60%位の利用者がいなくなってしまいました。その後、ワクチン等の感染対策で回復はしてきましたが、現在は20%位の利用者の方がいなくなった状態で、残念ながら回復は止まってしまいました。コロナが始まった当初は、利用者は戻るという前提のもと、受け皿を用意するという方針を立てて、一部利用者がほとんどいなくなってしまった深夜の時間帯を除いて、特に大掛かりな効率化はせず、輸送を維持してきました。
残念ながら3年経過しましたが、利用者は戻らないと感じております。バス事業は、コロナ前であっても1割弱程度しか利益率がございませんので、20%の利用者がいなくなってしまい、運賃収入が20%減った状態では事業を成り立たせることができません。私も他の公共交通会議に委員として色々出席させていただいておりますが、学識経験者の方々や、タクシー含めた業界の方々も残念ながら元には戻らないというような、厳しい現実を受けざるをえなくなってしまったというところでございます。
会社の経営状況を回復させるということで、3年間の維持にあたって、費用削減をして、耐え忍んできたのですが、3年経過し、耐えきれなくなってきまして、方針を変えることといたしました。丘19系統については2003年に開業して19年程運行しておりますが、1度も黒字を計上したことはございません。現在も運賃支払い実績は、1便当たり大体3人から5人程度で、年間赤字額1000万円規模、開業以来の累積赤字は2億円以上計上しています。残念ながらこういった路線は真っ先に、効率化の対象となります。
今回、3月と4月に当社のダイヤ改正を実施しておりまして、新宿から八王子、高尾まで全事業エリアでダイヤ改正を行っているのですが、こうした丘19系統のようなところが実はいくつかございまして、今回、大々的な効率化をさせていただいております。3年間耐え忍んできたんですけども、コロナの不況をはね返すことが出来ず、非常に申し訳ないと思っております。
2点目は、乗務員不足です。業界全体の問題なので当社に限ったことではありませんが、当社も定年延長をして、耐え忍んできたものの、厳しい状況が続いております。乗務員の高齢化も進む中、限られた乗務員をどう配分するか苦慮しております。赤字路線に対しては、行政が補助を出せばいいのではないかという意見もよく伺うのですが、もちろんそれは一つの大事な手段ではあるものの、必ずしもそれで、すべてが解決できるという状態ではないのかなというのが正直なところでございます。以上2点でございます。
会長
ただいま事業者それぞれからご説明いただきました。利用者が戻らない事、コスト削減等のお話がありましたけども、委員の方、ご質問はありますでしょうか。
G委員
今、それぞれ事業者様からご説明いただきましたけれども、こういう事情は一般市民は知らないですよね。私は、狛江ハイタウンに住んで、50年になりますけれど、京王バスの丘19系統の運行がなくなったということはすごくショックでした。でも、自分の中ではバスに乗っている人数から見て、多分これ赤字経営だなっていうのは重々わかっていました。
けれども、今回、バス路線が、なくなるっていうのは本当にショック状態でしたね。私も去年の4月に運転免許証を返上しまして、買い物等、非常に不便しています。比較的私はつつじが丘便は、よく乗っておりました。この便がなくなるのは非常に不便です。それとなくなるのが、急なことでしたよね。これがなくなるのであれば、やはり何らかの説明があってよかったのかなと思うんです。お年寄り達は、この状態は知らないですよね。ただなくなるんだってとびっくりしている状態でした。
「喜01 狛江ハイタウン折返場-喜多見駅」路線も、減便のときには、多分事前に調査をなさってたと思うんですね。その中で一番乗車していない便がなくなったと思うんですが、ダイヤ改正以降、待ち時間に空きがあるので、喜多見にいくときは、時刻表を見て出かけています。でも、やはり事業者様も、もう少し便数を増やしてほしいというのが、皆さんの希望です。それと本当に事業者様の内情、今日をもって、聞かされましたけれども、それは無理なことだなって、私は逆に思っております。でも、これは一般市民で利用してた人はわかっていないと思います。そうなるなら、何らかの状態を、チラシでも何でもお知らせいただくのが、通常じゃないかと思いますけれども、いかがでしょう。
会長
どうもありがとうございました。運行終了はこれはやむを得ないんじゃないか。でも、お知らせを丁寧にやっていただければよかったのではないかというお話でしたけどいかがでしょうか。
D委員
お知らせが急だったという話につきまして、全くおっしゃる通りだと思っております。1週間前に、お知らせを出させていただきました。道路運送法では1週間前までに掲示するというのがあって、それは一応クリアしているのですが、そういう問題ではなく、もっと早くにお出しするべきだったというのは全くご指摘の通りですし、我々も深く反省しているところです。丘19系統については、何かしらの救済措置ができないのかということを社内でも直前まで検討しておりました。その救済措置というのは、隣の路線から車両を引っ張ってくる方法でしたが、その隣の路線から車両を引っ張ってきて、狛江ハイタウンに入れば、そこはある程度走ることができますが、隣の路線は減便になります。
その路線を利用してる人たちは、恐らく納得しないでしょう。こちらの方々に対して、筋が通らないところがございまして、その手段をやめることにしました。それをもう少し早く決断すればよかったのですが、決断が直前になってしまいまして、結果的に周知が遅くなり、ご迷惑の一番大きなところだったと思っています。もう少し早く周知することを意識すべきだと我々も反省しております。説明に関してなんですけども、我々、バス事業者も難しい立場でして、公共交通を担っているんですけど、ここで民間事業者という立場もございまして、全てをお出しするっていうわけにはいかないところもあります。
ただ利用されてる方々には、きちんとお知らせするというのは、これはしなくてはいけないので、利用者の方が、目に触れる場所、つまり、バス停であったり、バスの車内であったり、ホームページなど、当社の施設内では、出来る限り出させていただいているのと、実際にバスを利用してる人は知っていると思うのですが、今回当社の係員がバスに乗り込みまして、お客様に1人1人お声掛けをさせていただいております。ちょっと短い期間ではありますけどもできる限り、当日を迎える前に知っていただくためのことはさせていただいたのですが、それでも、100点だったとは、とてもいえませんので、早めの周知というものは、我々も深く反省していきたいと思っているところでございます。
G委員
周知方法については一般の人は知らないですよね。私は今日、この会議に出て、周知方法についてわかりました。また、経営者側の立場で考えてみれば、これは赤字路線で仕方ないというのもわかります。利用者が少なく当然無理もないことだと思います。
ただ、利用していた住民の方は、ふいになくなったことを知ってびっくりしてるのが現状です。それともう一つ、最寄りのバス停まで私が歩いたとしてもやっぱり7分から8分かかるんですね。その距離を歩くのが難しいお年寄りもいらっしゃると思います。この場合、お年寄りにタクシーの乗車券の助成とか、その他にも、ゴルフのカートを運行されていましたけれども、こういうものを出すとかっていうことはお考えではないでしょうか。
事務局
事業者からの説明もありましたが、バス運行事業については加速する運転士の高齢化や運転士不足が深刻化している事に加え、燃料高騰、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるライフスタイルの変化など様々あるかと思います。路線バスを含めた市内の交通環境がこれまでにない状況で変化していくことが想定されるため、あらゆる角度から総合的に対策を検討してまいります。
また、こまバスルートのシミュレーションや、他の地域で実施されている新たなモビリティを使用した実証実験等の情報収集を行うと共に、現在運行している公共交通と共存し、より交通利便性の向上や地域の活性化などを目指すための次世代交通についても検討し、今後、地域公共交通会議で諮っていきたいと考えております。
会長
事務局から、地域の活性化のため、交通利便性向上のために、次世代交通について検討して今後、本会議で諮っていくという話がありました。それぞれの路線について、地域の皆様に不憫な思いをされている実情についても分かりましたけれども、一方でバス事業者の経営の事情もあるということで今この段階で復活させるというのはなかなか難しいところがあるのではないかと思います。いただいた意見を踏まえ今後議論していきたいと思います。
- 議題7 次世代交通について
【事務局より資料10を用いて説明】
-委員からの主な意見・質問等-
A委員
今回の電動カートの試験走行というのは、これは地域でまちづくり協議会というものを作って地域の方々がそれぞれ運転を担っていただいて、実証走行ができた取り組みになります。これはあくまで仮定ではありますけど、こういうものを運行することを市で実施するとしたら、運転する方を見つけて、実証等を行うと思うのですが、例えば、タクシー事業者様にご協力をいただいて、試験走行して、ニーズを把握してとか、そういう可能性もあると思っているのですが、そういう実証の動きが今、タクシー業界さんでもあるのかどうか、現在の状況などわかりましたら教えていただけますでしょうか。
E委員
今のところ、他の公共交通機関様も一緒だと思うのですが、まず、人手が足りない。これにつきますね。やはり乗務するにあたってもですね、何時間か、或いは何日か取られるわけですから、やはりそこはローテーションを組みながらやっていくということになると思うんですけども、ちょっと今のところ、やはり、第1問題は乗務員不足です。
会長
他に追加で質問などございましょうか。
F委員
この電動カートの試験走行の目的というのはなんなのかなと。例えば今回、こまバスに対して様々、改善の要望が出ているということであれば、こまバスの運行間隔とか時間通りにこないということに対しては、この電動カードでは改善が見込めないと思うんですね。ですから、これを何のために行うのか、こまバスの代替手段として、もしくは改善の対策としてなのか、それとも単に地域の交通利便性向上なのか、どういうところにあてていくものなのかなというところを教えていただきたいです。
事務局
先ほどからありますように、これは市民団体が計画をしているものですので、狛江市が主流になっているものではないということを前提にお話をさせていただきたいと思っております。そのうえで、市の担当者として、2年半ほど警察と協議いたしました。実証運行した野川地域につきましては、道路幅員が狭く、路線バス、コミュニティバスが通行できる路線というのが限られているという状況の中で、今、コミュニティバスであるこまバスを走行させていただいているところでございます。そういうような状況の中で、こまバスが網羅できないところを、この電動カードを動かしたらどうだろうかということを企画立案し、それを進めてきた団体が野川まちづくり協議会です。目途というと、高齢者を乗せた運行であるとか、また、そういった部分で買い物難民と言われてる方々、それから近くにあるスーパーのいなげや、このスーパーの近くには、ちょっとした個人医院がいくつかございますので、そちらの方に運び出す、そういったようなことも目途に入れたようなお話は伺っているところです。
会長
野川地域の方々が、ボランティアで電動カートを走らせる実験であって、狛江市全体の取り組みではなくて、この地域の取り組みということですか。
事務局
その通りでございます。ただその中で、資料10の裏面がコースになっております。これが東野川という地域なんですが、東京都道の道路を挟んで、西野川という地域もあります。当初案は、この西野川の地域も網羅して、電動カードを走らせたいという話があったのですが、所轄や、警視庁と相談をさせていただいた結果、路線バスが通る都道を跨いで通行してというのはなかなか難しいところがあるということで、路線バスやこまバスが走らない道路を選びながら、コース決めをさせていただいたところでございます。
会長
他にいかがでしょうか。
E委員
先ほど4日間で130名程、ご利用の方がおられたというお話でしたけれども、ご利用された方の率直な意見や感想などありましたらお聞かせ願いたいと思います。
事務局
先ほどの説明のとおり、あくまでも市民団体が行っておりますので、アンケート調査につきましては、そちらの団体が実施したところでございます。その中で団体からは、「乗っていて楽しいとか、そういうような話がありました」と伺っているところでございます。実際に、4日間しかなかったので、買い物目的に乗るとか、病院に行くのに乗るということよりも、どちらかというと、どんなものなのかなというところで乗っているのが優先されてたのかなと、こちらは感じているところでございます。
会長
ご質問に対する答えを聞いていると、この電動カートっていうのは、昨年、11月に野川まちづくり協議会という団体が行い、直接行政が関与してはいないが、段取り等協力した形かと。
事務局
そうですね。私どもはどこまでいっても交通になるので、警察協議であるとか、コース決めであるとか、調布警察署にご協力いただきながら一緒にコースを回って、危ないところはないかとか、そういうものは確認をさせていただきました。
会長
4日間ではあったけれども、こうした取り組みを、令和5年度のグリスロの取り組みについても、一つ参考にしていこうということでしょうか。
事務局
はい。その通りです。
会長
ということでありますので、これは電動カートがいいかどうかというと、色々ご議論はあるかと思いますけれども、模索しながら、地域の足を便利にしていこうという、また年度がかわりましたら次世代交通に関しても、会議でも議論をお願いしたいと思います。
- 議題8 令和5年度地域公共交通会議開催予定
【事務局より資料11を用いて説明】
- 議題9 その他
【事務局より次回会議の開催程及び会議録の確認について説明】
会長
会議の開催と会議録の確認等について、お話がございました。ご質問等ございますでしょうか。
ないようですので、これをもちまして、第20回狛江市地域公共交通会議を終了させていただきます。どうもありがとうございました。
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