1 日時

令和7年2月19日(水曜日) 午後6時00分~8時05分

2 場所

狛江市防災センター302・303会議室

3 出席者

出席者:髙山会長、杉本委員、東委員、近岡委員、森田委員、橋爪委員、加藤委員、沼田委員、二宮委員、中村委員、牧委員、森井委員、南谷委員
関係者:野川のえんがわ こまち 梶川氏
事務局:植木福祉相談課長、福祉相談課障がい者基幹相談支援センター担当 吉田主査、佐々木主事、菅主事、高齢障がい課白石障がい者支援係長

4 欠席者

長谷川委員

5 議題

  1. 事務連絡および地域課題の進捗について
  2. 【報告】狛江市障がい者施策の進捗について
  3. 【報告】各専門部会および「野川のえんがわ こまち」の報告
  4. 【報告】地域づくり計画について
  5. 【意見交換】地域づくり計画について

6 会議資料

7 会議の結果

(事務局)
 定刻が過ぎましたので、只今から、第5期令和6年度第3回の自立支援協議会を開催いたします。本日欠席は1名、長谷川委員が、業務の都合で欠席と聞いております。
 近岡委員が1時間ほど、業務で遅れると聞いております。
 すでに出席者は過半数を超えておりますので、設置要綱の第4条第5項の規定に基づき、会は成立をして、これより協議会を開会させていただきます。
 それでは髙山会長、議題に沿って、進行をよろしくお願いいたします。

(会長)
 改めまして皆さんこんばんは。お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。この後の進行を高山が担当いたします。
 議題1「事務連絡および地域課題の進捗について」に関して、事務局からご説明お願いいたします。

(事務局)
 事務連絡いたします。
 令和7年度のスケジュールについて説明をさせていただきます。資料1に書いてある通り、来年度の協議会は、スケジュール表の通り7月、11月、翌年2月の合計3回を予定しております。開催時間は会場の都合で、今年度18時開始でしたが、18時半開始に変更になります。終了時間が20時半になる予定ですが、議題の数や内容によっては、20時に終了する可能性もあります。
 会場は全て、市役所防災センターを予定しております。なお、皆様の任期は令和7年度末、来年の3月末までです。異動等のご都合はあろうかと思いますが、引き続き、来年度もよろしくお願いいたします。
 研修会については、後ほど東委員からご報告があると思いますが、今年度も、自立支援協議会の研修が1月に行われました。その中で、小平市の「地域生活支援センターあさやけ」の花形さんより、ファシリテーションに関して、主に支援者向けの研修をお願いしました。3年間を通して、この研修を実施いたしましたので、障がいの支援者の中に、少しでもファシリテーターのエッセンスが入った会議の運営がなされればと、期待しております。
 次回以降の研修については引き続き、生活支援を考える部会にご協力をお願いしつつ、令和7年度の研修も、企画していく予定です。
 協議会の役割については、協議会は要求や陳情をする場ではなく、地域における地域課題を協議し、支援機関の連携の緊密化を図り、地域の実情に合った体制整備を皆で協力して進めていくことが求められております。そのため、委員の皆様も改めて、協議の場であることを、改めてご確認いただければと思います。以上です。

(会長)
 資料1で、次年度の協議会のスケジュール日程等を説明頂きました。また、改めて協議会の役割についてもご説明がありました。これらにつきまして、皆さんの方からご質問等ございますでしょうか。特になければ、次の議事へ進めていきたいと思います。それでは、議題1の続きです。事務局からお願いいたします。

(事務局)
 事務局から、前回の地域課題の進捗について報告いたします。前回、生活支援を考える部会から提出された、「体験を含めた拠点機能の整備について」です。
 委員の皆様に活発な議論をしていただきまして、「狛江市として、拠点の機能整備の方針が分かりづらい」と、意見が多々ありました。本日、この後の議題2で、障がい者支援係より、今後の狛江市の拠点機能の整備について、説明する時間を設けております。改めて、今後の拠点機能の展望について、ご説明・確認ができればと思います。

(会長)
 ご説明いただきました通り、前回課題となりました、狛江市の拠点機能の整備についても、改めてご説明いただけるということになっています。
 それでは、議題2【報告】狛江市障がい者施策の進捗について、事務局より報告の後に、皆さんから質問頂ければと思います。

(事務局)
 高齢障がい課障がい者支援係です。
 まず拠点の機能について、ご説明をさせていただきます。
 今後の狛江市における拠点の機能につきましては、障がい者総合支援法に基づきまして、国から示されている拠点の機能が4つです。
 1つ目が「相談」、2つ目が「緊急時の受け入れの対応」、3つ目が「体験の機会の場の提供」、4つ目が「専門的人材の確保・養成等」となっております。
 この中でも、「緊急時の受け入れの対応」と、「体験の機会の場の提供」につきましては、特に重要なものと認識しております。「緊急時の受け入れの対応」につきましては、国からも短期入所を活用した対応というのがベースとなっておりまして、現状では狛江市内には1ヶ所しか、短期入所の事業所が無く、大きな課題の一つです。
 拠点の機能は、既存の地域資源を活用して、地域の実情に応じて整備することを基本としており、狛江市の拠点の整備においても、この短期入所の不足が課題となっております。
 グループホームの開設の相談は年に数件あります。東京都の指定を受ける前、狛江市に開設予定の事業所の方から、相談があります。
 しかし、短期入所に関しましては、直近3年から4年の間、事業所の方から開設の相談を受けたことは無く、全国的に見ても、障がい者の短期入所の事業所が不足しています。
 緊急時の対応とは若干異なりますが、地域に住み続けることができる環境づくりという意味では、短期入所の不足を補完するサービスを、狛江市では実施しています。在宅の障がい者の方を支援するため、宿泊ができないまでも、あいとぴあセンターの入浴設備を活用し、日中一時支援の事業の中で、入浴支援を行う事業について、現在、試行に向けた準備を行っております。通所先で入浴し、帰宅することができれば、障がい者の自立の支援にも繋がり、御家族のレスパイトという意味でも、有効な取り組みになると考えております。
 次に、体験の場の提供については、市内のグループホームの空き状況を把握した上で、面的に構築したいと考えています。先日、市内のグループホームの事業所に集まっていただく場を、基幹相談支援センターの呼びかけで実施しました。今後そういったネットワークを活用しながら、市内のグループホームの空きを活用し、体験の場を検討していきます。
 また先日の協議会におきましても、議題になりました日中サービス支援型グループホームの開設も今後予定しております。その進捗に関しては、別途ご報告をさせていただきますけれども、市内に初めて開所する日中サービス支援型グループホームでございますので、グループホームえだまめとともに、連携して拠点の機能を担っていただけるよう調整したいと考えております。
 また、国からは拠点コーディネーターの配置、こちらについても求められております。
 先ほどの緊急時の対応や体験には、相談の機能が不可欠となっております。拠点コーディネーターの方には、その中心的な役割を担っていただくことになります。
 しかしながら現状では、緊急時の対応や、体験の機能を十分に整備できている状況ではなく、まずはこの国から示された機能を整備した上で、拠点コーディネーターの役割を整理して、どういったことを担っていただくかというところを踏まえて、市内の計画相談支援事業所の皆様に、コーディネーターの役割を調整させていただければと考えております。
 市内の拠点の機能の現状、検討しているところとしては、以上になっております。

(会長)
 前回のグループでの協議のところでもご議論いただいたところでもあります。進捗状況についてのご説明だったかと思いますので、皆様からのご質問等、伺いたいと思います。いかがでしょうか。

(委員)
 先ほど、機能の整備を優先されるということだったんですが、具体的に、どのような機能を整備するのか教えてください。

(事務局)
 機能については4点ございまして、相談と緊急時の受け入れ、体験の場の提供ですね。あとは、障がい福祉サービスの専門的な人材の確保・養成という機能があります。
 これはもちろん拠点の機能として必要な機能なので整備していくことが求められていますけれども、なかなかこれを同時に進めていくというのは、現実的に難しいところがあります。優先順位として、やはり緊急時の受け入れと体験の場の提供、この二つの取り組みを進めていく必要があります。ただ、先ほどご説明した、緊急時の受け入れについては、具体的に宿泊場所がないと、なかなか夜間緊急時、どの場所で対応するのかというところがありますので、そういったハード面も少なからず影響します。
 そういったところで現状狛江の課題の一つである、短期入所の不足というところが、拠点の整備の中でも大きな課題になっているというのが、現状認識でございます。
 体験の機能については、グループホームの体験になります。こちらについてはやはり、グループホームの空き状況を見ながらですね、体験の場を設定するというところになります。
 狛江市が障がいサービスの支給決定している方であれば、どこのグループホームに利用されてるかというのは、もちろん把握しております。ただ市内には、市外で支給決定を受けた方も入居されています。そういった方が何人いるのかというのは、これはグループホームに確認しないと、状況としては把握できないところです。そこで先日、グループホームの事業所の方々にお集まりいただいたことがありましたので、今後は市内のグループホーム事業所のネットワークも活用しながら、空き状況の確認していこうと考えています。空いているグループホームで、どこまでご協力をいただけるのか。体験については、グループホームの体験が中心になりますが、通常、グループホームに住んでいる方は、日中は通所先に通っていますので、できればグループホームだけではなくて、通所先の体験も含めて、経験できるような場を設定できればと考えております。

(委員)
 ショートステイが出来るところが市内にないというところは、すごく大きいと思います。箱物を作るのもなかなか難しいのが現状だと思いますが、独自にショートステイを作る事業所とかに、例えば加算が入るだとか、そういう仕組みというのを、市が独自に作るということはあり得るのですか。

(事務局)
 そうですね、現状で「無い」と言っても始まらないので、どうやったら作ってもらえるのかは、ご指摘のとおりで、検討していく必要があります。先日グループホームの皆様に集まっていただいた際に、何名か空き室のあるグループホームにお声掛けをしました。短期入所の現状についてのお話を、公式の場ではないですが、運営を検討頂けないかお話しました。どういった課題をクリアすれば、市がどういったお手伝いをすれば、短期入所を検討いただけるかということも、内々にはお話をさせていただいています。
 やはり一つの大きな課題として、人材の確保です。特に、夜勤の方の確保というのは、非常に大きな課題になっています。これはショートステイに限った話ではないと認識しています。特に女性職員の確保に悩んでいると聞いております。「行政が補助金を出せば全て解決できる」ではない、と認識しています。

(会長)
 他にはいかがでしょうか。ご質問ありますか?
 私から質問させてください。全て同時進行で拠点機能を整備することは難しいということを、十分理解しています。優先順位をつけて整備するとのことでしたが、イメージとしては、いつ頃に狛江市らしい拠点の現実的な整備が出来るのか、タイムスケジュールの目標があれば教えていただきたいと思いました。

(事務局)
 具体な整備まで要する予定年数については、現状、お答えできるものありません。例えばショートステイの整備についても、市が運営・設置するような施設ではないです。特に、何年度までにこの機能を整備しますというところまでは、計画の中でも謳っているものはありません。

(会長)
 わかりました。でも、多くのサービスを必要としていると思うので、ご家族は一番整備の進捗が気になると思います。どういう工夫ができれば、或いはどんなサポートがあれば、現場にそういう機能を付加していけるかというところは、お考えいただいているということですね。ありがとうございます。
 皆さんからは、いかがでしょうか。この件についてはよろしいでしょうか。
 続いて、議題2【報告】狛江市障がい者施策の進捗についての続きがあれば、事務局からご説明お願いいたします。

(事務局)
 続けて高齢障がい課障がい者支援係からご説明いたします。
 この議題2で、今1つ目のポイント「狛江市の拠点機能について」、ご説明いたしました。残り2つのポイントである「日中サービス支援型グループホーム評価について」、「外出支援金について」も、当課から順次、ご説明させていただきます。
 日中サービス支援型グループホームの評価につきましては、前回の協議会の中で議題としてあげさせて頂き、委員の皆様からもご意見を頂戴しました。皆様からの意見を反映したものを、資料2として、本日配付しています。こちらは、令和6年12月13日付で、事業所のLITALICOレジデンス様の方に、送付を致しました。
 また今後は、定期的に、少なくとも年1回は、継続して評価が必要です。開設がまだ先なので、令和7年11月の協議会の時には、開設前のため、細かい評価が難しいと考えております。開設の進捗報告の場として考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。日中サービス支援型グループホームの評価については、以上です。

(会長)
 事務局からのご報告のとおり、皆さんからもご質問やご意見をいただいて、文書にまとめたのが資料2です。こちらについて、また何か、別のご質問・ご確認等ございますか。
 LITALICOレジデンスからの反応は、特にないですか。

(事務局)
 いただいた意見を検討し、皆さまからの期待に応えられるよう頑張ります、とのことでした。個別のことに関するご意見等は、ありませんでした。

(会長)
 わかりました。それでは令和7年11月の段階ではまだ解決ということではないですが、でもかなり開設準備が進んでいる状況で、具体的な準備状況がわかるかなと思います。またそこで皆さんから、今回の評価もベースにしながら、ご意見賜ってまいりたいと思います。
 では、この件については、質問等よろしいでしょうか。
 それでは、続いて議題2【報告】狛江市障がい者施策の進捗についての追加の報告を、事務局よりお願いします。

(事務局)
 では、続いての狛江市障がい施策の進捗について、本日配付しました「ガソリン費の助成及び福祉タクシー券の交付制度の見直し」についての資料をご覧ください。
 こちらは、「外出支援金について」の資料です。外出支援金は、令和6年の10月から新たに制度としてスタートしました。新規制度が始まったものではなく、ここに記載のあるガソリン費と福祉タクシー券という、もともとあった制度を統合しまして、外出支援金制度として見直しております。
 タクシー券の交付と、ガソリン費助成につきましては、両方とも外出を支援するという、同一の目的でありながら、対象者や上限金額が異なるなど、制度の課題が多くありました。
 ガソリン費助成については、外出支援が目的となってますが、レシートの提出等実績を求めるなど、本来その外出が困難な方を支援しているのに、年に何度も手続きのために、市役所にお越しいただいてました。タクシー券については、市でタクシー券を紙で交付しておりますので、タクシー運転手によっては、券の存在を知らず、使用を断わられてしまったと、ご連絡をいただくこともありました。
 目的が同じなのに制度が異なるということも、市の政策としては課題があると認識しまし、両制度を統合しました。タクシー券の交付では対象外だった身体障害者手帳3級の方も対象に加えまして、現金給付という形で見直しています。利便性の向上と、各個人の利用ニーズに合った使い方というものを目指したものです。
 支給金額については、タクシー券交付制度の1か月当たりの利用の実績額平均が1,800円というのが、令和4年度の実績でしたので、一律1,500円という形で導入しました。これまでガソリン費の助成については、所得制限がない形、タクシー券の交付は所得制限ありというところもありましたので、所得制限を導入し、統一しております。
 その形で制度を導入しましたが、令和6年8月に議会において、障がい者の外出等に係る交付制度の見直しに関する陳情という形で、陳情の提出がありまして、こちらが採択されました。金額も含めた制度の再検討というところが、謳われた内容になっております。
 こちらの陳情を受けまして、市の中で見直しを検討しました。これまでのタクシー券の利用状況などを踏まえ、利用頻度が高い方や、特に支援が必要な方に重点を置いて、金額の見直しを行いました。令和7年度の予算編成で、外出支援金の見直しを検討しています。特に支援が必要である、視覚障がいの身体障害者手帳1級・2級の方には、1,300円を加算しまして月額2,800円とするようにしたところです。他の障がい区分の方には、特に変更はありません。
 この見直しの予算案を、市議会で本日から開催されます、令和7年狛江市第1回定例会の中で、審議いただきまして、可決されれば、令和7年4月から、この変更後の金額で支給をさせていただきます。支給にあたっては、対象となる視覚障がいの身体障害者手帳1級・2級の方については個別にご案内するとともに、その他の方にも、制度の見直しを、広報やホームページでお知らせしてまいります。
 この4月から新たに受給できる方については、市の方で手続きを行いますので、特に申請とか手続きをお願いするということは想定していません。
 外出支援金の見直しの経緯や、今後について、報告は以上になります。

(会長)
 それでは今、ご説明いただきました外出支援金について、ご質問等ございましたらお聞きしたいと思います。いかがでしょうか。

(委員)
 特に、来年度の4月からの変更部分である、視覚障がいのある方に対しての情報提供をした方が必要かと思います。福祉のしおりに載せるのは必要でしょうが、冊子状だと、視覚障がいの方はアクセスが難しいので、何か特別にご連絡するというのを、工夫していただければと思います。また、相談支援専門員の連絡会の方でも、この話を共有していきたいと思っております。

(会長)
 何か周知することについて、特別な工夫などは、検討されていますでしょうか。

(事務局)
 これまでにも、当事者団体の皆様には個別にご説明いたしました。この見直しに至る経緯も、令和6年8月以降に、視覚障がい者の方、当事者団体の方に個別にご説明もしています。それ以外にも、知的障がいの方や、精神障がいの当事者団体の方にも、お時間をいただきまして、個別にご説明をしています。
 見直しのところも、個別にまたご案内をさせていただくとともに、通知文にも、読み上げ機能を通知の中に付与してご案内しようと考えています。

(委員)
 外出支援金の方については、個別で社会福祉協議会の窓口などでも、色々な声を聞いております。視覚障がい者の方々に、1,300円プラスされるといったことですが、その1,300円の数字の根拠というものがあれば、教えてください。

(事務局)
 1,300円の根拠は、本日お配りした資料をご覧いただければと思いますが、もともとタクシー券が2,800円です。外出支援金が月1,500円になっていまして、タクシー券は使われなければ特に、現金で配ってるわけではありません。今回陳情いただいた方のご意見の中で、やはりそのもともと2,800円、月で計算したものが1,500円になって、大きく減額しているというご意見もあったので、もともとのタクシー券のところまでは単価を戻す、というところの考え方なので、「1,300円」というよりは、「2,800円になるように」というところです。以上です。

(委員)
 状況はわかりました。これは、視覚障がい者だけに特化してプラスしたと思いますが、どういうお考えでしたか。今までは、愛の手帳の方も対象だったかと思います。

(事務局)
 外出支援金は、愛の手帳の方も対象にしています。今回2,800円になるのが視覚障がいの身体障害者手帳1級・2級の方、というところです。これは、障がいのある方の移動の内容をもう少し丁寧に見て、特に支援が必要な方に対して、配分がなされる制度になるよう、見直しを検討してくださいという陳情でした。外出支援金の見直し前のタクシー券の利用状況をを確認しまして、それぞれ障がいの等級等に応じて、皆さん、いくら使ってらっしゃるのかというのを確認した時に、タクシー券の利用状況として、特に高かったのがこの視覚障がい1級・2級の方でした。
 当然それ以外に、腎臓機能障がいの方も多く使ってらっしゃいますし、心臓機能障がいの方もいらっしゃいました。皆さんもちろん使ってらっしゃるんですが、特に支援が必要というところで、市の方で判断しまして、視覚障がいの方をこの単価でという見直しになっております。

(会長)
 他はいかがでしょうか。
 周知をして、実際に運用が始まると、様々な意見があると思います。
 利用に際して、不都合が生じているという声も、あがるかもしれませんので、所管部署に共有頂ければと思います。
 では次に、議題3「各専門部会および『野川のえんがわ こまち』の報告」について、梶川さんにお越しいただいてますので、ご報告いただきます。はじめに、各専門部会の報告から進めます。
 順番としては、当事者部会、そして生活支援を考える部会、子ども部会の順で、報告をお願いいたします。

(委員)
 当事者部会ペガサスの活動報告です。今回の報告のメインは、昨年11月9日に開いた全体会の報告になります。当日の参加者は合計22人で、2組に分かれてそれぞれの立場から、ディスカッションをしました。なお、杉本委員は民生委員として参加していただきました。
 内容としましては、全体的には障がい者は、例えば外出先で災害あって、助けてもらいたいと思っても、知らない人から声をかけられるのは怖い。一方で、当日は民生委員と狛江青年会議所、社協、それぞれの方も参加してくれましたが、ひっくるめて一般の方とさせていただきます。一般の方からすると、困っている人がいれば声をかけたい思われますが、ためらう部分もあり、普段から顔見知りになっていると良いと思う、という意見が出ました。今回の全体会で、地域の方々との繋がりを持てたので、役員会では次回のテーマについて話し合っています。また、当事者だけの場も必要だと思うので、バランスよく企画していくことも考えていこうとしています。
 次回の役員会は、2月25日火曜日、夕方4時から、あいとぴあセンターで開きます。よろしくお願いします。ありがとうございました。

(会長)
 それでは続きまして、生活支援を考える部会より、よろしくお願いします。

(委員)
 生活支援を考える部会の報告をいたします。生活支援を考える部会は、市内にある指定特定相談支援事業所と障がい児相談支援事業所、合わせて4か所が参加しておりまして、そこに相談支援係から1名の方が参加しています。
 実施は月2回、第1・第3木曜日の10時から12時、場所は社協の地域福祉推進室で行っています。専門部会で作った地域課題を検討会に上げるため、地域づくり計画を作っています。日々の支援の実践から、地域課題を考えていきますが、今回、事例1は2か月かけて話合いました。しかし、現実の地域課題の抽出に、かみ合わないところがあり、事例1の地域課題の抽出を断念するということがありました。
 事例の2つ目に関しては、今年1月に入ってから、検討を進めており、3月13日までの6回で、地域づくり計画を完成させる予定です。
 令和6年度の地域自立支援協議会の研修について報告をいたします。先ほど事務局からも報告がありましたが、令和7年1月31日の金曜日に支援者向けの研修会を実施しました。
 講師は、小平にある支援センターあさやけの花形さんが、3年連続講義してくれました。「現場で生かすファシリテーション」というタイトルで、内部で事例検討をして、そこで参加型のファシリテーションを体験するという、研修です。
 今日までアンケートの答えを集計をするところの受付をしておりまして、これから集計作業になりますが、次回の全体会では、研修の様子を写真付きで報告致します。
 相談支援事業所の連絡会の動きとすると、事例検討会を月に1回実施しておりまして、資料のとおり11月・12月・1月と、こんな形で実施しています。
 他には、東京都の相談支援従事者研修という相談支援専門員を養成する研修についてです。
 この研修は、地域における実習が組み込まれており、主任相談支援専門員が3人狛江市にはおりますので、その研修のスーパーバイザーとして協力しています。また、東京都以外の相談支援従事者研修の、初任者研修に参加している方もいらっしゃるので、それに対してもスーパーバイザーとして協力しています。

(会長)
 それでは、子ども部会の報告をお願いいたします。

(委員)
 今年度、専門部会として子ども部会がスタートしまして、資料5にある地域づくり計画を作成しました。
 参加事業所としては児童発達支援事業所、児童発達支援センター、放課後等デイサービス事業所、あとは狛江市教育支援センターのスクールソーシャルワーカーさん、オブザーバーとしては、行政から狛江市の子ども発達支援課、基幹相談支援センターの方々にも来ていただいて、毎回10名以上集まり、検討していくことができました。
 この地域課題の事例は、送迎サービスを行ってる事業所があり、小学校に生徒を迎えに行くと、車を停めるところがなく、送迎に困っていることからスタートした事例です。この後また詳しく皆さんと一緒に検討したいと思います。以上です。

(会長)
 ここまで各部会のご報告をいただきました。部会のご報告について、ご質問や確認されたいことがありますか?

(委員)
 ペガサス全体会の報告書をちょっと見せていただきまして、その中での感想です。報告の中ほどのところ、当事者の方の発言一部抜粋とありますが、これは当事者の方の声であるとともに、まさに地域課題の一つではないかと思いました。専門部会で、事例を出してそれを地域課題に上げるのももちろん大事なんですけど、当事者部会の声から地域課題を見つけるのも良い手段と感じました。
 なかなか自分のことを伝えるのが苦手な場合もあると思います。個人情報の保護は踏まえた上で、当事者の声を地域課題じゃないかと考えて、取り上げてもいいんじゃないかという感想を持ちました。
 もう1点ですね、資料4の「感想」のところ、こういう意見いいなと思ったのが2つあります。1つは、民生委員さんと支援者のところ。健常者の方と障がい者の方という分け方ではなくて、どんな支援が必要かというような分け方をしたらいいんじゃないかっていう意見があって、私も本当にそうだな、と思いました。
 あともう1つは、狛江青年会議所の方の意見です。防災訓練があっても、当事者のために自分たちでは「やってるつもり」になっていた感想が書かれてるんですけど、これも良い意味での気づきになってると思いました。以上です。

(会長)
 当事者委員、何かありますか。

(委員)
 感想をいただけると思ってなかったので驚いています。どうもありがとうございます。ペガサスは毎月役員会を開いて、年に1~2回程度のペースで全体会や、イベントを開いています。この協議会と、役員会とが繋がってる感覚が、役員の中で薄いです。私の悩みですが、協議会のことを当事者役員会にフィードバックがうまく出来ていません。それで問題点は、何かやるたびに必ず発生するんですけど、それをなかなか協議会の場に持ち込めない。それが最近、社協の職員さんとの連携もあって、うまく出来てきているのかなというふうに感じました。コメントありがとうございました。

(会長)
 最初にご指摘いただいたのは、資料4ですね。当事者の発言の一部抜粋というところが、一つ一つが地域課題になってるのではないかという、改めてそういう見方をすることができるのではないかとの、ご提示だと思います。ぜひこの協議会の、またテーマに繋がるように、事務局とも確認していくことができたらと思います。こちらの当事者部会の牧委員にもご意見をお聞きしてですね、この協議会全体との繋がりのところが、どのように整理できるかというところを、相談して行けたらと思います。他、部会についてご質問いかがでしょうか。
 それでは、議題3「各専門部会および『野川のえんがわ こまち』の報告」の続きです。狛江市内で活動されています、野川のえんがわ こまちの活動報告をお聞きしたいと思います。はじめに、事務局からご紹介、ご説明していただいた上で、ご報告いただきたいと思います。

(事務局)
 野川のえんがわ こまちのご紹介をさせていただきます。
 こまちの活動報告については、当協議会の副委員長からの推薦を受け、委員長と調整した結果、狛江市地域自立支援協議会設置要綱第7条に基づき、本日の協議会へ梶川氏に参加いただき意見聴取を行うこととなりました。
 野川のえんがわ こまちは、西野川にある一軒家であり、赤ちゃんから年配の方まで、どんな方でも自由に立ち寄りが可能な居場所として、地域に開放されております。制度にとらわれない柔軟な対応をされており、こまちを運営する中で、障がいにまつわるお子さん、成人の方に支援に関わることもあるとのことで、今回ご報告をお願いさせていただきました。
 代表理事の梶川さんは、障がい者の居宅支援、放課後等デイサービス、身体障がい者入所施設での生活支援員を経て、こまちの運営に関わっておられます。狛江市に関わるトピックスとしましては、障がい小委員会の委員として、狛江市の障がい計画策定など、障がい福祉の発展にご尽力いただいているところであります。
 そのほか、狛江の地域を盛り上げる会議や、プロジェクトのメンバーにも参加し、非常に幅広く活動されております。それでは、梶川さん、ご報告の程よろしくお願いいたします。

(関係者)
 ただいまご紹介いただきましたボランティアグループ こまちの梶川と申します。
 本日は、協議会の貴重なお時間をお借りして恐縮ですが、私たちの活動について簡単にご報告させていただければ幸いです。
 まず私自身についてですが、社会福祉士で介護福祉士の資格を持っており、学生時代から障がい者の当事者運動や親の会に関わってきました。
 こまちの活動を始める前は、5年ほど横浜にある重度の身体障がいの方の入所施設で、支援員をしておりました。当事者主体の暮らしの場に施設が近づくことができるか、という取り組みをしまして、利用者の自治会を作る試みや、ピープルファーストの運動を後押しする活動などを行っていました。以上のように、障がい分野で現場の経験を積みながら、2019年に仲間7人で、こまちの活動を準備し始めました。
 30代から60代の仲間で、それぞれに本業を持ちながら二足の草鞋で活動していることが特徴です。これは偶然ですが、今現場に入っている主要なスタッフ5名が全員、放課後デイや、特別支援学級などで支援をしていたり、障がい支援の経験があるというのも面白いところです。コロナ禍の2020年6月から、先ほどご紹介いただきました、西野川にある私の妻の祖父母の自宅で、10年ほど空き家にしていた一軒家を地域に開いた「野川のえんがわ こまち」を拠点に、本格的な活動を始めました。
 こまちの活動の大きな特徴は、多世代で誰でもいつでも、ふらりと立ち寄れる「まちの縁側」を開くということと同時に、15分300円という低額の有償ボランティアで、どなたでもご自宅に伺って、ちょっとした困り事をお手伝いする、という活動を2本柱で行っていることです。
 今では毎月延べ約400人の方が、野川のえんがわ こまちに足を運んでいただいています。こまチアと呼んでいる、ご紹介した支えあいサービスは、毎月延べ200件ほどの依頼に対応しています。
 地域の中に、世代や背景を問わず、誰でも集うことのできる場があること。そして、同じく世代や背景を問わず、誰でも気軽に利用できる支え合いのサービスがあること。そうした活動を通して、誰もがともに生きられる地域を目指したいという思いが、こまちの活動の根っこにあります。
 西野川の一軒家を開いている「こまち」ですが、平日の月・水・金と、土日の片方の週4日、10時から5時まで、土日は4時までなんですけれども、開けております。昨年、NHKに取材をしてもらいました。
 月に400人の利用者の内訳ですが、半分ほどは小中学生のお子さんです。4分の1ほどが、赤ちゃん・未就学のお子さんを連れた親御さん。残りの4分の1が、高校生・若者で、大人から高齢者までの世代になっております。
 平日は、午前中赤ちゃんを連れたお母さんがいらっしゃったり、水曜日は毎週、お昼を「地域食堂」という形で出しています。それを目当てに、幼稚園帰りに寄ってくださる親御さん、あるいはまだ保育園・幼稚園を使っていない方が、親子で来て、ご飯を食べていかれます。
 また小中学生は、不登校のお子さんにも多くご利用いただいていて、毎日5、6名は、学校に行く替わりに、こまちに来ているっていうお子さんがいます。
 放課後の時間になると、学校に通う子どもたちもやって来まして、一緒になって、交わったり遊ぶっていうことが、こまちの特徴かなと思っております。
 また障がいの分野ですと、身体・知的・精神の分野を問わず、様々な障がいとともに生きていらっしゃる方も、来ていただいています。特に特定のサービスを行っているということではなく、先ほど申し上げたように誰でも、ふらっと来られる場なので、どういった背景があるのか、診断名があるのかということを、一人一人聞いているわけではありません。ご本人が話してくださったら、こちらも理解するというところではあるのですが、障がいの有無に関係なく、日常的に同じ空間で存在を感じられる、そんな場になっているのかなと、思います。
 また、空き家を開いた「まちの縁側」と、2本柱で活動している訪問型の支え合いサービスについてですが、野川のえんがわ こまちが、誰でも来られる地域の集いの場だとしたら、支え合いサービスの方は、子育て世帯から高齢者世帯まで誰でも利用できる、ちょっとしたお手伝いのサービスです。
 狛江での暮らしを応援したいという思いで、「こまチア」というふうに名付けています。
 毎月200件ほどの依頼の9割ほどは、高齢者の方ですが、障がいのある方のひとり暮らしの支援ですとか、あるいはひとり親家庭の保育園の送迎、あるいは家事のサポートなど、幅広く対応しております。
 私たちの活動は、狛江の片隅で行っている、本当に微力なものですが、障がいの有無を越えて緩やかに支え合う地域づくりに、わずかでも繋がっていくものであるといいなと思いながら、取り組んでおります。
 最後に、特に障がい分野に関連する事柄として、こまちで起きていることをご紹介して終わりにしたいと思います。
 こまちの一番の大きな特徴は、多様な特性を持つ子どもたちが、ごちゃまぜに過ごしているということかなと、思っています。こまちには不登校のお子さんも、狛江市在住以外のお子さんも、様々な学校・学年からやって来ます。支援級や通級、放課後デイを併用されているお子さんも多いです。精神の訪問看護を利用されているお子さんですとか、数は少ないですが、医療的ケアのお子さんも時折来てくれます。こまちでは、そうした様々な子どもたちが自然と同じ空間を共有して、横並びに過ごしております。もちろんそこでトラブルも起きます。個別のケアに特化した様々なサービスが、日本では整備されています。その一方で、こうした多様な個性と特性を持つ子どもたちが、トラブルも含めて、ごちゃまぜにともに育つというのも、大事だと思っております。
 今、話をした子どもたちの年齢は大体、小学校中学年から中学生までの利用が多いんですけれども、こまちには障がいのある若者世代の方も少なからず、やって来られます。
 高校生まで市内の放課後デイを利用していたけれど、卒業後作業所に入ってから、夕方ですとか、休日の居場所が新しく必要になったとのお声もあります。そういった10代から20代の方、あるいは学生時代に繋がってくれた身体障がいの当事者の方は、一人暮らしをしながら就職をされまして、今でも働きながら月に数回、お馴染みの顔に会いに来たり、仕事の愚痴をこぼしに来てくれています。
 また、精神障がい当事者の方も利用されていて、当事者同士のご夫婦の方は、パートナーのお二人で週に1回ほど、社会参加のきっかけとして、一人だったり、ご夫婦だったりで、色々な方との交流に来てくださっています。
 若者世代になると当然行動範囲が広がります。こまちを利用する年代としては、若者世代というのは少数派なんですが、障がいなども一因として、地域で居場所を必要とする若者世代が、行き先の選択肢を広げられる、もちろんこまちで全部受け入れられるとは思っていませんので、若者世代が利用できる場所を広げていかなければいけないんじゃないかなと、感じております。
 最後に、何度かお伝えしたように、こまちの活動の特徴は、集いの場と訪問支援を、2本柱でやっていることです。現在一人暮らしの練習をしている精神障がい当事者の若者の、家事のサポートを定期的に行っていたり、高齢の親御さんと障がいのあるお子さんの世帯に、介護保険ですと、片方のニーズにしか応えられないのですが、私たちはボランティア団体ということで、どちらのニーズにも対応する形で入っていたなんていうこともありました。また、その訪問のサービスは、市民の支え合いの活動であるということを大事にしています。
 利用する側だけど、訪問の活動に支援者として関わる方も、少しずつ出てきています。引きこもりがちな生活が数年間続いていた方や、先ほど申し上げた精神障がい当事者の方も、中間的就労と呼ぶには大げさなんですが、社会参加の一環として、こまちへボランティアとして関わっていただいて、実際の訪問の活動に、スタッフと一緒に出かけていく。それに対して多少の対価を、有償ボランティアとしてお渡しするなんていうことも、少しずつですが、やっております。
 障がいの有無を問わずですが、そういった障がいとともに生きる方は特に、居場所とか、社会参加のあり方に多様性が担保されることが望ましいんじゃないかなと思いますので、制度サービスの枠外のところで、私たちのような地域の団体が、皆さんと連携しながら、そうした役割を担えるといいかなと、と思っております。
 駆け足でまとまらない話でしたが、障がいの有無を超えて一人一人が生きられるまちづくりに向けて、今後とも微力ですけれど、取り組んで参りたいと思いますので、皆さんと連携させていただきながら、これからもご一緒できたら嬉しいです。
 本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

(会長)
 ありがとうございました。せっかくですので、皆さんから、何かご質問等ありましたら。

(委員)
 私は教員の立場で狛江市の通常学級での巡回相談を、10校やっております。こまちのことが話題が、業務の中でよく出ております。ご家庭が結構複雑なお子さんのケースでした。助言を求められた時に、「やっぱり地域に居場所があることが大事だよね」となりました。何気ない会話の中で、ちょっと相談をする関係性が、学校以外にないかな、と話題になりました。わざわざ役所に相談に行くとかではなく、もっと自然な形で会話ができる安心安全な場所、それをどうやって作って行くかという話になった時に、学校側より「こまちかな」っと名前が出ました。「こまちって何だろう」と思ってたので、今日ちょっとお話を聞いて、「ああ、これなんだ」と理解しました。素晴らしいビジョンで実際に動いていて、市からの委託費も受けながら、地域の寄附とか、いろんなものを寄せ集めて、スタッフからの持ち出しもあるとホームページに書いてありました。先ほどショートステイの話もありましたが、きちんとした形を作るよりも、何かゆるい感じのものに、市は取り入れ、お金の面なのか、人的支援なのかはわからないんですが、もう既にある素晴らしいものを、何かバックアップするような仕組みが出来ないかなと思いました。こまちさんがキーになる感じが、印象としてあります。感想です。ありがとうございました。

(関係者)
 大層な活動ではないのでなかなかご期待に応えられないとは思いますが、でも、仰っていただいた通り、本当に困る前に、ふらっと行って、関係性の中で「実は最近こんなことがあってさ」とぽろっと相談できる、そんな場所が増えていくといいなと思っています。それは子どもにとっても、高齢者にとっても大切と思います。介護が必要になる前に、子どもであれば、何か問題がこじれる前に繋がっておける場所、そんな所でありたいなと思っています。それは他にも、子ども関係では児童館であったり、色々とあるんじゃないかなとは、思っております。
 運営のところでは、市とも立ち上げの時から連携させていただいて、最初3年間は補助金をいただいたりしつつ、その後は委託をいただいています。なかなか人を雇うところまではいかないのですが、でも、あえて完全な仕事ではなく、私たちにとっても、仕事とプライベートの中間的な活動であるということが、いい意味での曖昧さにつながっているのかなという気もしております。ただ今後、色々と市と一緒に連携できるところがあれば、やっていきたいと思っております。
 空き家で、2階に3部屋あるんですけど、実はその一部屋は、スタッフが住み込みみたいな形で住んでいます。ただ、一軒家の一室なので、ずっと住むようなところじゃないんですね。ただ、そういった、下で人がワイワイやっている。そんな雰囲気を感じながら、2階で、例えば一人暮らしの練習をするとか、あるいはシェルター的にちょっと使っていただくとか。そんなことも、今後考えたいなと思ってます。

(委員)
 3点お聞きしたいです。例えば、私が午前中に時間があるんで、スタッフとして、お手伝いに行きたいなっていう、そういうこともできるのかというのが一つ。
 1日に人が集まりすぎちゃって、もう入れないよとか、定員的なものがあるのか。
 最後に、集まりの場のために、お家をリフォームした場所があるか、または、これからそういうふうにリフォームしたいなということはあるのか、聞かせてください。

(関係者)
 まず、お手伝いは大歓迎です。ただこまちとしては、あえて積極的にボランティアさんは募集していません。なぜなら、なるべくスタッフと利用者さんとか、ボランティアさんと利用者さんっていうのは分けたくないと考えています。利用者として来ながらでも、ボランティア的な関わりをしてくださる方がいたり、スタッフもなるべく、初めての方が来た時に誰が利用者で誰がスタッフとは、わからないようにしたいと思っています。良ければ、パソコンでもお持ちいただいて、Wi-Fiも整備してあるので、お仕事をしつつお手伝いいただくこともできます。
 定員ですが、普通の一軒家ですので、水曜日の利用が多くて、多い時は70名ぐらい来ます。今日も自転車がいっぱいになって、学校帰りの子どもたちが来たのですが、中がガヤガヤしてるので、「ごめんね、ちょっと地域センターとか、児童館に行ってみて」という話をしたりました。
 どうしても大勢の雰囲気が苦手な方もいらっしゃるので、全ての方を受け入れるっていうことが難しいのは、痛感しています。ただ、2階に個室があるので、こっそり裏口から入って、そのまま2階の個室で一人で過ごしていくという使い方をするお子さんがいたり、そうやって2階で過ごし、徐々に1階で他の人と交わるようになることもあり、なるべく多様な利用の仕方ができるようにしたいと思っています。
 リフォームに関してですが、築50年の家を活用しているので、耐震基準が古く、耐震補強は行いました。あとブロック塀の撤去をして、少し外から入りやすくしましたが、内装はリフォームしていません。おじいちゃんおばあちゃん家に来たみたいだねっていうふうに言ってもらってますが、子どもたちは多分、汚いなと思っていると思います。
 ガスの給湯器が急に壊れたりとか、トイレが急に壊れたとか、そういう突然の出費がかさむと、小さな団体なので、厳しいなと思いながらも、何とか5年間やってきました。
 徐々に、空き家を使って、地域の集いの場を作ろうという動きが、近くでも調布、三鷹、世田谷などで広がっており、狛江市の方でも「空き家新聞」というのを調布・三鷹・狛江で作っていただいてますが、今後、空き家も増えていくと思うので、そういった場所が更に活用されていくといいな、と思っています。

(会長)
 ありがとうございます。何か質問等ございますか。

(委員)
 私はまず地図を見て、地域格差を感じてしまいました。
 私の住んでる地域である東野川と、西野川は反対の方向なので、ちょっと遠いなって感じてしまったんですけれども、小田急線の線路側に、拠点をもう一軒構えるという計画は、今後ないでしょうか。

(関係者)
 私たちとしては、こまちの活動が、例えばコンビニのようにあちこちに広がってということではなく、どちらかというと、同じようなことをやりたいっていう方を増やして、いろんな人がやる、色々な雰囲気の場所ができていくことが大事かなと思っています。
 狛江で活動したいという方と、色々やり取りをしながら、こまちではこんなふうにやってきたよっていうことも話します。ここ数年でも、新しく地域センターを使ったり、ご自宅の一部を使ったりしながら、居場所を作ろうとしてる方が、少しずつ増えてきたと思っています。狛江の中で、どこにいても居場所が利用できるというところになるまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。「歩いていけば近くにある」、そんな町になっていくといいなと思いますし、「行ってみたけど自分に合わなかった」ということもあるので、「じゃあ、別のところに行こう」という、選択肢がある、そんな狛江のまちにしていきたいな、と思っています。

(委員)
 ありがとうございました。

(会長)
 ありがとうございます。他にありますか。

(委員)
 今日を迎える前に、梶川さんの名前で検索して、色々と調べて、いろんな地域で話されてることや、NHKの取材の記事も見てきました。
 障がい小委員会で一緒にさせてもらっていて、とても優秀な方なので、狛江の中の社会資源としては、とても大事な方だと思ったので、意見聴取の目的で、推薦させて頂きました。
 ここで委員の皆様に伝えたいと思っているのは、ちょうど中間的な、専門性や公的サービスではない部分の良さを、どう守っていくのかみたいなところが、大切だと思います。つまり、既存の法的な福祉のサービスは、ルールや決まりが多く、利用する人がそれに合わせなきゃいけない仕組みのものだと思います。
 梶川さんがやられてることというのは、応用が利きにくいサービスではなく、利用する人の形に、自分たちを変えていくみたいなことをしながら、地域と繋がっていくみたいなことを目指されてるのかな、と思っております。その良い部分は、障がいのある方とか、本当は公的なサービスに繋がった方がいいような方がいらしたときに、公的なサービスに繋がることを阻害する可能性もあり、こまちさんも大変ではないかと心配しています。
 協議会には、市内の色々な障がい支援事業所の人たちがいるので、「この方にはぜひ公的なサービスが必要だ」というようなことがあれば、声をかけていただいて、一緒に協力していきたいと思っています。

(関係者)
 ありがとうございます。協議会の皆様と連携していきたいと思っています。
 特に障がい分野のサービスは、もともとそういうサービスが全くなかったところから、当事者の方、支援者の方が、何十年とサービスを作り上げてきた歴史があります。そのため、そこが大前提で、当事者の方が勝ち取ってきたサービスであると思うのと同時に、既存のサービスを有効に活用するため、いろんな方がサービスを組み合わせていらっしゃると思います。
 ただ、サービスは整ったかもしれないけど、その余白、本来はあるはずの余白の部分ってどこなんだろうっていうことが、ちょっと見えづらくなっているのが、今の福祉サービスのあり方だと感じています。今、仰っていただいたような中間的な場所であり、サービスのような、ボランティアのような存在。そういう曖昧な活動を大事にしています。
 今も、色々な方と、特に高齢分野は、地域包括支援センターとか、居宅のケアマネの方と連携しています。障がい分野の方は、私も、障がい分野の仕事経験がありながらも、なかなか市内の社会資源と繋がり切れていないところがありました。
 今日こうして協議会に参加するきっかけを頂き、私自身とてもありがたいですし、今後ぜひ皆様と連携していきたいと思います。

(会長)
 他に、これはぜひ、お聞きしたいということがあれば、お願いいたします。

(委員)
 今、お話を聞いていて、「本当に痒いところに手が届く」ような、事業をされていると思います。公的なサービスに乗れない方々をどうしていくのか、ここにいる委員のみんなが抱えてる悩みかなと思います。私たちも色々な個別支援活動等をしている中で、このサービスという枠に嵌まらないから、ずっと見過ごされてきて、大人になり問題が大きくなった方々と出会うこともあるんです。
 やはり、サービスの枠組みがはっきりし過ぎている中、枠組みにはめられて生活したいと思ってるわけじゃない方たちもたくさんいる。その中で、「ここだったら守られる居場所がある」ということは、とても大事だと思っています。きっとそのような位置付けで、「障がいでもない、みんな一緒だ」というような中で、時間を過ごせる場を作ってくださってるのは、すごく嬉しく、貴重だな、と思いました。
 また、民間の方の熱意と、創意工夫とっていうのが、素晴らしいなと感じる一方で、やっぱりその辺に胡坐をかいていてはいけないなということ。そして、そういうところから、必ずいろんな人が集まってくる中で、困ったことというのが、施設側にも出てくるだろうなと思った時に、やはり何が支えとして、私たちができるか、真剣に受け止めなければいけないなと、思いました。感想ですが、ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

(委員)
 今日は、すぐにでも、「この方にお繋ぎしたい」と思わせて頂けるような報告を頂きました。私のところは非常に重度な、自閉傾向を伴う、知的障がいのために、小さいときから、第三の場所っていうところを、親が一生懸命探してきた方が多いです。どこでも行けるわけではないので、専門性がある所を、何十年もかかって、継続して通うようにしています。
 最近、軽度知的障がいと言われる方々の心の闇というか、深さというのを、とても感じられる出来事が身近でも起きています。親が一生懸命、障がい児者の居場所を探さなきゃいけないと思いますが、じゃあ軽度だから、自由に、自分の意志に委ねていたらいいかというと、決してそうではないです。むしろそういう、緩やかなところで、自分を活かしていける、ほっとできる場所を探すのが難しいかと思っております。ぜひ、周りの皆さんに、こまちのことを紹介させていただきたい。障がいが重ければ重いなりの大変さもありますが、軽ければ軽いほど、深いところに見逃されてします。居場所があることは、とても大切なことだと、改めて感じました。ありがとうございました。

(会長)
 質問がたくさん出ましたが、時間の都合で、終了したいと思います。委員のご推薦もあって、協議会との接点ができましたので、このご縁を大事にしていけたらなと思います。
 梶川さんは、本日、会の最初より参加されています。狛江市の協議会について、ご意見など、お話しいただけないでしょうか。

(関係者)
 私自身、日々、試行錯誤しながら、「これでいいのかな」と思いながら実践しています。たくさん失敗をしておりますが、皆さんと連携させていただきながら、少しでも住みやすい、生きづらくないまちづくりに取り組んでいきたいと思います。本日は、貴重なお時間を頂戴しまして、本当にありがとうございました。

(会長)
 それでは、議題4「地域づくり計画について」です。先ほどの子ども部会報告の続きになるかと思います。子ども部会委員、お願いいたします。

(委員)
 今回の地域づくり計画についてです。一番最初の事例の原点というのは、先ほどお伝えした、学校への送迎の課題でした。地域課題の抽出を行いましたが、課題①の「狛江市では学校と福祉事業所が直接顔を合わせる機会、交流、連携が少ない」ところが、一番の課題と子ども部会では考えています。
 部会としてチャレンジしていきたいのは、「どのように活用するか」の部分に記入しています。例えば、校長会というのが定期的にあるので、福祉サービスについてや、地域の連携について、僕らが説明をする機会を定期的にお願いしたいと勘がています。校長先生が変わるたびに、今までの話がなかったことになると困ってしまうので、仕組みとして校長会等と定期的に連携する機会を設けたいと思っています。
 今回、子ども部会が令和7年にチャレンジしたいことについて、協議会の委員の皆様にご意見頂戴したいと思います。よろしくお願いします。

(事務局)
 補足です。先ほど報告された子ども部会委員の最後の説明部分に集約されていますが、「教育との連携をどう深めるか」が子ども部会から提出されている課題の根幹です。検討会議においても、「教育と福祉の連携強化が必要だ」と、全く同じ意見でした。この「子ども部会の取り組みは、とても重要だろう」と、検討会議の結論となり、本日の協議会本会議に提出しております。
 課題1には、子ども部会は協議会で承認を得て、例えば校長会に参加する相談を教育委員会に行う、学校側に了解を得られれば、子ども部会員が希望のある学校に出向くなど、連携を実践したいと考えています。学校の先生と連携をしていくような機会を、仕組みとして作っていくことを取組みたいと考えています。この後、グループワークで話していただくのは、子ども部会の今後の取り組みについて、承認いただけるか確認したいです。教育委員会にも協議会でも、承認されたことを伝えて相談していけると望ましいと思います。
 以上が、今回の地域づくりの説明について、事務局と委員からの説明です。

(会長)
 それでは、最後の議題です。議題5【意見交換】地域づくり計画についてです。
 引き続き事務局から、ご説明お願いします。

(事務局)
 前回同様に、AとBの2グループを分けております。グループワークの時間は20分間です。
 その後、グループの発表を行い、最後に事務連絡をアナウンスをして、本日の協議会は終了です。20分間のグループワークになりますが、グループに分かれて、今回の子ども部会の課題について少し、ご意見、お話をしていただければと思います。

~グループワーク中~

(Aグループ)
 Aグループの発表をいたします。
 基本的には、部会の今後の動きについては、委員の皆様の意見として、「賛成」、「力になりたい」という意見でした。ただハードルは高いだろう、と意見が出ました。すでに教育と福祉の連携を実践されてる委員もおり、非常に苦労しているとのことでした。組織と組織がしっかり繋がることが必要で、教育委員会と福祉事務所など、大きな組織同士でしっかり話し合っていく必要があるとの意見でした。子ども部会と現場の先生だけではなく、仕組みとしても、組織間の連携が望ましい、というお話も出てきました。
 副校長先生やPTAに協力を仰ぐなど、いろんな具体案も出していただきました。この辺りは子ども部会の方に直接フィードバックさせていただければと思います。
 本日欠席されていますが、特別支援学校勤務されている委員にも事前にお話をお伺いしました。子ども部会の取り組みに賛同されたご意見でした。また、学校もできるだけ開かれるような形を目指しているので、学校公開日なんかも年間で設けているので、協議会にまつわる皆さんも普段から支援学校に足を運んでいただくように、普段より支援学校と地域が交わりが深まると、より良いものになると、意見がありました。以上です。

(Bグループ)
 Bグループから発表させていただきます。
 今回の子ども部会の取り組みに関して、Aグループと同様に子ども部会の今後の取り組みについて、委員として承認する意見でした。
 学校によって又は先生によって、福祉に対する考えや、受けとめ方が違っています。できれば統一を図っていける良いとの意見がありました。教育と支援という構図になってしまうと、学校として教育の場であるため、1人のお子さんに対して、細かなところまで、個別性の高い配慮や支援というのは難しいのではないかとの意見も出ました。それが得意なのは、放課後等デイサービス等の福祉サービスであり、保育所等訪問支援事業などを活用し、連携を個別に強化することの重要性についても話し合いました。
 また、事業所単位で学校に行くと、「何者か」と思われてしまう部分もあるため、最初は、例えば市の職員等が、支援会議に入り、福祉事務所も連携について望んでいることがわかれば、学校も理解を深めて受け入れやすいのではないか、とご意見がありました。
 市内の作業所の中にも、障がいを持つ高校生を実習で受け入れており、支援学校の方に事業所のチラシ配りをすることで、学校の先生が見学に来ていただいたこともあったようです。以上になります。

(会長)
 まとめですが、子ども部会の取り組みを承認することは、本日の協議会で確認、承認いただけたと思います。子ども部会でも、教育との連携に当たっては、優先順位を付けたり、方法に問題ないかなど検証しながら実行していただければと思います。必要時には、協議会の全体会でも共有頂ければと思います。
 全ての議題が終了しました。事務局より、連絡などありますか?

(事務局)
 事務局よりアナウンスが1点ございます。
 急遽資料を配布させていただいているのですが、高齢者支援を専門にされている南谷委員より協議会の皆さんに共有したいことがあるとのことでお話があります。それでは南谷委員お願いいたします。

(委員)
 お時間をいただきありがとうございます。狛江市には狛江市主任介護支援専門員連絡会というものがあります。主任介護支援専門員、地域包括支援センター職員が構成員となっており、主体は狛江市となっています。その中で障がい者の方が65歳になると、介護保険を利用しますが、その時に当事者の方が混乱されて、お困りになることがありました。そのため、障がいと介護が連携するには何が一番良いのかということを、介護支援専門員の連絡会でグループワークをして検討を深めました。障がいサービスから介護保険に移行するリーフレットなど、目で見られるものを作った方が良いと考えました。具体的には、地域包括支援センター中心となり、障がいサービスを使っている方が、介護保険に移行する際の説明資料として考えています。以上のようなリーフレットを作成中であるということを皆さんに情報提供させていただきました。

(事務局)
 相談支援部会の事業所連絡会などで、意見や説明の機会があった方が良いと事務局としては思いました。説明の日程などについては、別途御相談させていだければと思います。とても重要な取り組みであり、素晴らしい御提案だと思いますので、よろしくお願いいたします。

(会長)
 この件については、皆様御了解いただけるということでよろしいかと思います。
 南谷委員より報告のあった主任ケアマネさんの連絡会で作ってくださった資料はとても温かみがある資料だと思いました。また、障がいがある方に活用、説明していく場合には是非、障がいの領域の意見も踏まえ、資料が作成できると良いと思います。
 それでは少しお時間を過ぎてしまいましたが、以上で本日の議事はすべて終了となります。
 今年度はこれで最後となります。次回は来年の7月17日となります。

(事務局)
 次回が7月17日、木曜日、午後6時半からになります。時間が変更となっておりますのでお気を付けください。