7 会議の結果
(事務局)
皆様こんばんは。定刻となりましたので、これより第5期、初めてとなります狛江市地域自立支援協議会を開催いたします。委員の方1名まだお越しになっていない方がいらっしゃいますが、時間も限られておりますので、始めさせていただきます。
本日は御多忙の中、地域自立支援協議会に御参加いただきまして誠にありがとうございます。欠席の御連絡をいただいている委員でございますが、狛江市手をつなぐ親の会会長、森井委員、社会福祉法人光友会、ひかり作業所の橋爪委員の2名から欠席の御連絡をいただいてお
ります。
本日の協議会でございますが、狛江市地域自立支援協議会設置要綱第4条第5項の規定に基づき、委員の過半数の出席がなされておりますので、成立としまして、これより協議会を開会させていただきます。議事進行につきましては、この後、会長が決定するまでの間、事務局の
方で進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは机上に配付しております資料の確認をさせていただきます。お手元の資料を御覧いいだきまして、1枚目がアジェンダ、協議事項などが書かれたものとなります。資料1は狛江市自立支援協議会委嘱名簿です。資料1-2としまして、狛江市地域自立支援協議会設置要綱で
す。資料2-1としまして、令和5年度協議会スケジュール案となっております。資料2-2としまして、第5期狛江市地域自立支援協議会の全体のイメージ図となっております。続けて資料3-1、ペガサス当事者部会活動報告、こちらが3-2と続いております。資料4-1が生活支
援を考える部会報告、こちらが2枚と、それから資料4-2、野中式事例検討の実践方法の実施報告書です。資料5-1としまして、令和5年度第1回狛江市障害福祉サービス等事業所連絡会、子ども支援部会の資料が2枚ございます。資料5-2としまして子ども支援部会の別紙とな
っております。最後に資料6が地域づくり計画となっております。資料の過不足など、ある方いらっしゃいますでしょうか。
それでは進めさせていただきます。会議の開会に先立ちまして、福祉相談課長の杉田より挨拶申し上げます。
(福祉相談課長)
改めまして皆様こんばんは。本日はお忙しい中、また暑い中、狛江市地域自立支援協議会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。今年度、福祉相談課長に着任しました杉田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。第5期の協議会の開始にあたりまして一言
挨拶をさせていただきます。
狛江市地域自立支援協議会は平成22年度から、地域で暮らす障がいのある方々が、尊厳を持って安心して生活できるよう支援することを目的に、相談支援をはじめ、地域の関係機関のネットワーク構築を図りながら、地域課題とその解決のためための方策を協議する場として、
様々な関係者のお力を借りしまして、運営をしていただいてきております。開始から10年以上経過しまして、この間、法改正や社会情勢が変化しております。地域の課題は、いわゆる8050問題、あるいはヤングケアラー、ひきこもり、生活困窮など、複雑化、複合化した課題を抱え
る世帯への支援が求められることも増えてきてございます。本協議会におきましても、障がい福祉の分野に限らず、教育、医療、介護など、様々な分野との連携を図ることがますます必要となってきていると認識してございます。本協議会では、このたび第5期から初めて介護支援
専門員連絡会からの委員の御参加をいただいており、今後、障がい福祉と介護保険分野の連携についても御協議いただければと存じます。
委員の皆様におかれましては、本協議会が障がいのある方々が安心して地域で暮らすための中核的な役割を果たす機関として発展するよう、活発な御議論をいただくようお願いいたしまして、簡単ではありますが私からの挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(事務局)
それでは次第に沿って進めて参ります。議題の1番目、第5期狛江市地域自立支援協議会についてでございます。まずは、委員の皆様の委嘱につきまして、略式とはなりますが、委嘱状を皆様の机上に配付してございますので、不備等がないか御確認をお願いいたします。皆様大
丈夫でしょうか。
続きまして、本協議会の会長並びに副会長の選任でございます。狛江市地域自立支援協議会設置要綱第4条第2項の規定に基づきまして、会長及び副会長は委員の互選によって定めることとなっております。自薦他薦を問いませんが、どなたか、御発言お願いできますでしょうか。
(委員)
会長につきましては、第4期狛江市地域自立支援協議会においても会長を務め、障がい福祉に関する専門的な知見を御教示いただいた髙山委員が適任かと思います。また、副会長については、今後の協議会は、ますます狛江市独自の地域の相談支援体制の強化が求められていきま
すので、これまで長く協議会委員を務められ、相談支援事業所でもあるリヒトの東委員が適任と思います。
(事務局)
ただいま委員から、会長を髙山委員、副会長を東委員が適任との御意見をいただきました。
その他皆様からの御意見等はいかがでしょうか。特に他に御意見等ないようでしたら、会長を髙山委員、副会長を東委員とさせていただきたいと思います。御承認の皆様は拍手をお願いいたします。
-拍手-
(事務局)
それでは恐れ入りますが、髙山会長と東副会長はお席の移動をお願いできますでしょうか。
それでは、ここからの議事進行につきましては、髙山会長の方にお願いいたします。
(会長)
改めまして皆さんこんばんは。ルーテル学院大学で教員をしております髙山と申します。今回、この会の会長の役をお引き受けすることになりました。東副会長と力を合わせて、また皆さんの御協力をいただきながら協議会を運営していきたいと思いますので、よろしくお願いい
たします。
それでは今日の議事を進めて参ります。着座で失礼いたします。今回の第5期の1回目の協議会ということですけれども、これまで新型コロナウイルスの感染予防策ということで、どの自治体も様々な苦労をして、また工夫をして会議の運営をされてきたところですが、狛江市におきましても、しばらくオンラインによる会議が続いておりました。ようやくこのような形で、皆さん顔合わせて開催ということになったわけです。これまでも、画面越しでお会いしてきた皆さんもおられますが、初めに自己紹介をしていきたいと思っております。さっそくですが私からさせていただきます。
改めまして、三鷹市にありますルーテル学院大学で教員をしており、社会福祉士の養成に携わっています。三鷹市は比較的狛江市から近いということもありまして、狛江駅から武蔵境行きのバスで通学してる学生も随分おります。ボランティアなど狛江市内の事業所さんで受けていただくような機会もありました。今後も皆さんに本校の学生がいろいろな場面でお世話になることもあると思っていますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。また、この協議会では、今回から対面再開できましたので、積極的に意見交換をしていくことができたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
(副会長)
東と申します。NPO狛江さつき会という精神障がいのある方の御家族が立ち上げた任意団体が始まりで、その後NPO法人が立ち上がりました。その法人が精神障害者地域生活支援センターを運営し、その立ち上げから入職しています。都合、20年ぐらい狛江で働いています。
地域自立支援協議会は第1期では社会福祉協議会さんとともに、事務局もさせていただいていたところです。今期もよろしくお願いします。
(委員)
こんにちは。民生児童委員の杉本と申します。民生委員になって今年で11年、時の経つのは早いものだとつくづく思っております。新人だと思っていたらもう11年になってしまいました。昨年の12月から障がい者福祉部会の部会長になりまして、ウキウキサッカーなどで障がい者の方たちと関わる活動をしております。どうぞよろしくお願いいたします。
(委員)
社会福祉法人足立邦栄会こまえ工房の近岡と申します。こまえ工房は、主に知的障がいの方が来られている、日中活動の事業所、生活介護や就労継続支援B型の方をやっている事業者なります。私は、今の法人の運営になる前の作業所の頃から職員をやっていて、法人に運営が移る際に法人の方に移行をしたという経緯がありまして、狛江の方で働かせていただいております。今期から協議会に参加することになりましたので、よろしくお願いいたします。
(委員)
皆様こんばんは。狛江市特定相談支援事業所サポートの森田純司と申します。どうぞよろしくお願いいたします。市内の特定相談支援事業所として、相談支援や障がい福祉サービスのプランを立てる仕事をしております、相談支援専門員です。サポートに来て1年とちょっとぐらい、まだまだ地域のことを学ばなければいけないなと思いながら、日々仕事をしているところです。どうぞよろしくお願いいたします。
(委員)
こんばんは。狛江市障がい者就労支援センターの加藤と申します。私は、障害者手帳をお持ちの方の就労支援を行っています。障がい者の法定雇用率が来年から段階的にどんどんアップしていきます。企業としても働ける障がい者の方が欲しいということで、求人はあるんだけれどもその一方、狛江市には働きたいという方がそんなに多くはなく、そこの掘り起こしのところで苦労しているところです。市内の作業所を巡りながら、働ける、働きたいという方をどんどん発掘していきたいなと思っています。
(委員)
特定非営利活動法人ゆめぽっとの沼田と申します。就学前のお子さん、小学校、中学校の方が通ってくる放課後等デイサービスと児童発達支援を行っております。送迎がないので、お母さん、お父さんがよく子供さんを送ってきて、生活の中の課題や、学校の中での課題をよくお話されています。そのため、事業所内での活動がメインになるんですけども、事業所外でのフォローに課題がいっぱいあるなということを感じながら仕事をしております。どうぞよろしくお願いします。
(委員)
私は、調布特別支援学校の特別支援教育コーディネーターをしております二宮啓子と申します。調布特別支援学校は、調布市、三鷹市、狛江市に在住の義務教育のお子様、知的障がいのある方が通われている学校です。165名前後、狛江市の方は一番少ないんですが、何名もいらっしゃいます。今年から、福祉と家庭と学校で連携していきましょうという、トライアングルプロジェクトを受けた支援会議というものを夏に企画してまして、いろいろ御協力もいただいているので、そういうお話もさせていただければなと思っております。
(委員)
私は、府中けやきの森学園で進路専任をしております長谷川と申します。よろしくお願いします。本校は、府中市、三鷹市、狛江市、調布市、世田谷区の生徒がおりまして、知肢併置校と言いまして知的障がいと肢体不自由と2つあります。校舎も大きくてですね、職員室は5つほどあったり、教員も200名近くいたりとかなり大きな学校ではあるんですが、そこの中で進路専任を私ともう1人工藤という者で2名でやっております。今年度、私は知的障がい教育部門の3年生の担当となっております。もちろん、こちらの狛江市在住の生徒もおりますので、生活介護、B型、企業それぞれすべておりますので、今後皆様のお力添えをいただきながら、やっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(委員)
東京都多摩府中保健所の保健師で原と申します。よろしくお願いいたします。保健所はこの3年間ほど、コロナまみれになっておりましたので、なかなかお邪魔させていただくことができなかったんですが、アフターコロナで心機一転、狛江市さんにも足を運ばせていただきたいなと思っているところです。通常の業務としては、精神、難病、重症心身障がい者、医療的ケア児のコーディネーションをやっているところになりますが、基本的にその福祉サービスですとか、医療サービスですとか、サービスをうまく利用できてる方は、それぞれのところでいいんですが、その隙間といいますか、来年度から国の方でも言われてます精神保健上の課題を抱える方、何か診断名がつくわけではないけれども、何となく地域で生きづらさを感じてらっしゃる方みたいなところの相談支援をやっているところになりますので、またこちらの皆様にも御相談させていただくことがあるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
(委員)
当事者部会ペガサスの活動にも参加してまして、こちらでは、ペガサスの活動報告をメインにさせていただくことが多くなるかと思います。どうぞよろしくお願いします。
(委員)
狛江市介護支援専門員連絡会というところで、会長をさせていただいております南谷といいます。今お聞きしていると皆さん、障がいの分野で御活躍されている方のお話をお聞きしていたんですけれども、私の方はですね、高齢福祉を拠点として活動しているケアマネージャーの部会になりまして、約90名ほどの会員がおります。今、この障がいとですね、高齢の介護保険の分野が、先ほども杉田課長のお話があったんですけれども、8050問題といいまして、親が介護保険で子が障がいの方、そういったようなところで、高齢分野と障がい分野が連携するというようなところが非常に多くなってきています。これからますます増えてくると思いますので、そういったような高齢と障がいがうまく連携がとれるようなお話をさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
(会長)
皆さん自己紹介ありがとうございました。今日御欠席の方もおられますけれども、新たにメンバーになっていただいた方含めてですね、この協議会を進めていくことができたらと思っています。
では、具体的な議事に入っていきたいと思いますけれども、本日終了時間19時30分を予定しておりますので、御協力いただきたいと思います。
それでは、今年度のスケジュール等について、事務局から御説明を願います。
(事務局)
それではお手元の資料、まず2-1を御覧ください。令和5年度協議会スケジュール案となっております。上の項目を順番に説明させていただきます。まず障がい小委員会についてですが、こちらは市の障がい福祉計画の策定や進捗管理を行っている会議体でして、協議会との関係としましては、障害者総合支援法第 88 条第9項の規定に基づきまして、計画の策定にあたり、協議会の意見を聴くよう努めなければならないとなっております。こういった関係性で掲載をさせていただいております。今後、協議会の日程につきましても、こちらの障がい小委員会のスケジュールと整合性持たせて進めていければと思っております。こちらの協議会につきましては、年3回の開催を予定しております。予定では第2回を11月、第3回を2月に予定しております。具体的な日程につきましては、今後調整させていただければと思います。続けて検討会議、相談部会ペガサス当事者部会につきましては、この後詳しく説明させていただきますが、協議会の専門部会としてスケジュールに記載のとおり開催を予定しております。最後に、東京都の自立支援協議会につきましても、予定を掲載をさせていただいております。こちらも日程につきましては、今後東京都から市に連絡がございますので、また、メール等でお知らせをしていきます。
続きまして資料2-2を御覧ください。こちらは第5期の狛江市地域自立支援協議会の全体のイメージ図となっております。第5期初回の会議ということで改めて皆様に説明させていただきます。協議会の設置につきましては、障害者総合支援法に根拠か示されているところです。
イメージ図を御覧いただければと思いますが、年3回の協議会、それから検討会議、専門部会となっております。記載された矢印が、それぞれの会議体の関係性、結びつきを示しております。
本協議会につきましては、所掌事務として、検討会議からの地域課題の共有や、協議会の動き、法の動きについての報告、障がい福祉計画に関する意見、報告、市の施策についての報告と地域のニーズの検討となっております。それから検討会議、専門部会とございまして、専門部会につきましては、狛江市では2つ、ペガサス当事者部会、こちらは当事者活動に関すること、また生活支援の課題を考える部会につきましては、計画相談支援からあがる困難ケース事例などを検討していただき、地域づくり計画の策定等を行っていただいております。合わせて地域資源の情報共有を図ることということで、活動をしていただいているところでございます。簡単ではありますが今年度、このような協議会の運営体制で行って参りたいと思いますの
で、よろしくお願いいたします。事務局の方からは説明は以上です。
(会長)
ありがとうございました。ただいまスケジュール、それから協議会の所掌事項ですね、部会との関係等について御説明をいただきました。資料2-1と2-2についての御説明でした。皆さんから御質問等ございますでしょうか。御理解いただけたということでよろしいでしょうか。それでは次に進めて参ります。障がい福祉計画策定等の進捗状況について、こちらも事務局から御説明お願いいたします。
(事務局)
こちらの議題につきましては私から報告させていただきます。狛江市福祉保健部高齢障がい課の障がい者支援係の白石と申します。よろしくお願いいたします。着座にて、説明させていただきます。資料は用意しておりませんので、口頭で2点説明をさせていただきます。
まず1点目ですけれども、障がい福祉計画の改定に関する現在の進捗状況についてです。現在の障がい福祉計画につきましては、令和3年度から3年間の計画となっております。令和5年度が最終年度となっており、今年度中に次期計画の策定を行い、今後の障がい福祉施策の方向性を定めることとなっております。計画の議論につきましては、障がい小委員会にて行っているところではございますが、7月の21日に市民福祉推進委員会で、計画の方針等、大枠について議論いただきまして、その後、各施策の各論について、また小委員会の方でも議論いただきたいと考えております。今後具体的な施策体系の骨組みができましたら、自立支援協議会の皆様にも御意見をいただければと考えております。本日は計画の改定の現在の進捗状況に関する御報告でした。
続きまして2点目につきましては、地域生活支援拠点の整備状況に関する進捗状況になります。こちらにつきましては、前期になりますけれども2月の協議会におきまして、拠点の整備が1年遅れることを報告させていただくとともに、定員につきましても縮小となったことを説明させていただきました。その後の進捗といたしましては、3月に拠点を整備する土地の近隣住民の方への説明を行いました。3月の24日と25日、2日間かけまして、説明しまして、24日が7名の方が参加されまして、25日は1名の方が参加されました。25日の1名の方は、24日も参加された方だったので、実質的に参加されたのは7名ということです。その中でいただいた御意見といたしましては、建物の形態に関するものや、植栽、あとは近隣住民の方のプライバシーの配慮といったところの内容になっていました。それらの御意見につきましては、設計士の方を中心に回答をさせていただいています。その後、狛江市まちづくり条例に基づく手続きを進めまして、現在市と事業者で協定を締結する段階となっております。また、並行して東京都の補助協議、こちらも行っているところです。東京都の補助内示につきましては8月を予定しております。その後、工事の入札や着工を経て、令和6年度中の設計、設置を目指しているところです。1点懸念としましては、現在物価高騰や建築資材の高騰といったことがありまして、工事の入札にあたっては、予定どおり行えるのかというところが、見通しとして不透明なところはありますけれども、引き続き、拠点の整備に向けまして取り組んで参ります。私の方からの報告は以上です。
(事務局)
続けて、基幹相談支援センターの開設に向けた進捗についても報告をさせていただきます。基幹相談支援センターにつきましては、地域生活支援拠点と一体に、開設に向けて準備を進めさせていただいております。令和6年度中の開設に向けて人員ですとか機能等について検討を行っているところです。本日は、現時点で具体的な資料等を用いて説明をすることができず申し訳ありませんが、協議会の皆様には引き続き今後の進捗を報告させていただきたいと思っております。事務局からは以上です。
(会長)
ありがとうございました。3点について事務局から御説明がありました。資料は特にないということで口頭での御説明でした。次期計画策定ということで、今どこの自治体も計画策定の時期に入っているかと思います。協議会の役割の中で、計画について意見を述べていくということがありますので、今後示された案をもとに、皆さんの御意見をお聞きしていくということ
になるかと思います。それから地域生活支援拠点と基幹相談支援センターですね。これも、委員の皆さん、そしてまた地域の事業者もそうですし、何よりも利用者や御家族の方の期待がとても大きい事業、大変大きな事業かと思います。今日はそれほど詳しい御説明ということではありませんでしたけれども、委員の皆さんから御質問等いかがでしょうか。
それでは私の方からお訊ねします。特に地域生活支援拠点と基幹相談支援センターのことですけれども、いつ頃に見える形で資料などでお示しいただくことができるか、その辺の御予定とかお願いします。
(事務局)
いつごろ具体的な内容を御説明できるかというとこですけども、まだ具体的に何月っていうとこまでは申し上げられないんですけれども、拠点と基幹に関しては、あわせて整備するというところですので、拠点のスケジュールですと、今申し上げましたとおり、建物については大枠とかですね、筋道の見通しが立ってきていますので、今後その内容、運用だとかですね、どういった形でやっていくのかっていうところを検討し、面的な整備も掲げてますので、地域の事業所の方にも御協力いただけるようにですね、適宜情報提供するとともに、また御相談しながら、内容を決めていきたいと思っています。そのため具体的にいつ頃というのはお示しできないんですけれども、今後、内容については詰めていきたいと考えております。
(会長)
はい、ありがとうございます。私ばかり聞いて申し訳ないですが、基幹相談支援センターの担い手のことはいかがでしょう。
(事務局)
基幹相談支援センターは狛江市で、直営で、狛江市の福祉相談課に設置する予定で準備を進めております。狛江市では、福祉相談課に社会福祉士や精神保健福祉士、それから保健師などの専門職が多く配置されておりまして、障がいだけでなく高齢者、生活保護のケースワーカーがいる部署となっています。日頃から各分野が近い距離で連携して対応に当たっておりますので、これまでの福祉相談課での実績も活かしながら、加えて市役所だけではできないので、地域の関係機関の方とも密に連携して対応していけるようにということで、福祉相談課の方で直営で、基幹相談支援センターは開設に向けて準備を進めているところです。
(会長)
はい、ありがとうございました。その他はいかがでしょうか。生活支援拠点もそうですが、やはり基幹相談支援センターができるとなると、もう本当に地域の方からの期待も大きいですが、苦労されている自治体もあるようです。特に立ち上がりの時ですね、ここにおられる委員の皆さん方の協力が必要で、ぜひ対立関係ではなくて共同して作り上げていくという意識があるとですね、良いセンターになっていくんじゃないかなと思っています。
(副会長)
基幹相談支援センターについてコメントします。自立支援協議会の第2期だったと思いますけれど、障がい小委員会から意見具申を求められ、基幹相談支援センターの設置について時期や枠組みについて、意見具申として提出しました。その後、基幹相談支援センターはなかなか実現しなかったので、悲願であるということをまず申し上げさせてください。
ただその意見具申では、「民間の事業所等に業務委託なり指定管理するのが良い」と指摘していたのですが、会計上の問題で直営になったのだと理解しています。
基幹相談支援センターの事業内容から考えると、実は直営では事業が実施しづらい部分があります。一点目は、人材の育成の部分です。直営で基幹相談支援センターを運営すると、センターに相談支援専門員は配属されないことになります。ですので相談支援専門員のスーパーバイズ機能に限界が生まれてしまいます。また、二点目は経営の視点です。多くの相談支援事業
所は経営的に成り立っていないところもあります。直営の基幹相談支援センターだと、どのように事業所を経営するのかという視点でのアドバイスがしにくいと言われています。
こうした部分は、相談支援事業をやってる事業者さんが、頭を突き合わせて頑張っていくしかないと思いますし、経営的にペイしていく仕組みを作ることで、市内に4つしかない相談支援事業所を増やしていくことにもつながると思います。
先ほど委員が、高齢領域のケアマネ連絡会に90名くらいのケアマネジャーが参加しているとおっしゃっていましたが、障がい福祉の領域は桁が1つ違って、10名程度しか相談支援専門員はいません。高齢領域の1割程度の人数で、狛江の中で障がい福祉サービスを利用している方をカバーしなくてはならないわけです。相談支援に携わる方が辞めずに、狛江でしっかり成長していくような仕組みを作っていかなければなと思います。
(会長)
ありがとうございました。今のことで、もし事務局から何か補足があればお聞きしたいと思いますがいかがでしょう。
(事務局)
貴重な御意見をありがとうございます。人材育成の観点ですとか、なかなか市役所から見えにくい経営の部分ですとか、その事業者さんが継続していけるようなところへの働きかけ、そういったところは本当に一つ一つ大事な課題だと思いますので、今後の基幹相談支援センター設置に向けた中でも、そういった課題についても意見交換しながら進めていく必要もあると思いますので、また御相談させていただければと思います。
(会長)
ありがとうございます。また適宜情報提供をして、ここでも共有させていただけたらと思いますのでよろしくお願いいたします。それでは、次の議事ですね。各専門部会からの報告になります。初めに、当事者部会のペガサスの報告をお願いしたいと思います。
(委員)
それでは、ペガサス活動報告をさせていただきます。はじめに訂正があります。資料3のうち、1枚目の、4月25日役員会の参加者全体3名とありますが、正しくは4名です。申し訳ありませんでした。それでは活動報告に移ります。私アウトプットが苦手なので、レポートにまとめてきたものを読み上げますので、お聞きいただければと思っています。
ペガサスでは、今年4月25日から6月27日まで、役員会を開いてきました。役員会は、ペガサスの企画運営をしています。会員は、協議会の任期が切れるタイミングで選挙を行い、その選挙で選ばれた者によって構成されます。現在部会長1名と副会長2名、さらに支援者が2名参加していて、合計で5名います。活動としては、昨年2022年に10周年を迎えたので、記念誌を作ろうということになり、その作成作業をしています。現段階では、これまでペガサスに関わってくださった方々からコメントをいただいており、10年分の活動内容を年表にして、手書きの表紙ができています。表紙のイラストを添付しましたので、御覧ください。それと並行して、イベント開催を考えています。それがペガサス全体会です。ペガサス全体会というのは、役員以外の当事者の参加できるイベントみたいなものです。今回はお金をテーマに、10月7日の午後開催予定で動いています。みんなで話し合おうという内容の会になるかと思います。お金をテーマに据えたのは、昨年11月の全体会でお金について話が盛り上がって、お金について勉強したいという要望を受けたという経緯があります。今は、お金について、どういったことを話し合うのか、例えば年金やお金の使い方などを検討しています。今回の全体会の特徴は、お茶会の時間を設けることで、話してばかりだと疲れてしまうので、お茶を飲んでほっこりしながら、感想も聞けたらいいなと考えています。全体会のチラシの原案ができましたので、完成させる作業もこれから進めます。全体会に関心のある当事者の方がお近くにいらしたら、お声掛けくださいますとありがたいです。よろしくお願いします。今後も10周年記念誌、10月の全大会の成功に向けて活動していくことになるかと思います。
最後にお知らせです。次回の役員会は今月25日(火曜日)、午後4時30分からあいとぴあセンターで行います。これまで役員会は、毎月第4火曜日、夕方4時からでしたが、5月から、時間が午後4時30分に変わりましたので御注意ください。役員会は見学できますので、一度見てみたいということでしたら、役員会に支援者として参加している狛江市社協サポートまで御連絡く
ださい。よろしくお願いします。長くなりましたが、ペガサス部会の報告でした。ありがとうございました。
(会長)
ありがとうございました。では続いて、生活支援を考える部会の報告をお願いします。
(副会長)
生活支援を考える部会です。資料4-1を御覧ください。
本専門部会には、市内にある指定特定相談支援事業所が参加しています。私たちの会は、月2回、第1・第3の木曜日の午前10時から正午の間で集まっています。今年度から児童発達センターの方が参加をしていただき、参加事業所数は4カ所になりました。
最初の30分は相談支援事業所連絡会として情報共有を行ない、その後専門部会を実施しております。
専門部会では、計画相談をやっている中で見えてくる、いろいろな課題を共有して、それがその方1人の問題ではなく、狛江市という地域の課題としてどのように取り組めるのかと考えるということを行なっています。専門部会の5回分を使って、一つの「地域づくり計画」という形でまとめていくことが専門部会の内容です。
結果として、資料6のような「地域づくり計画」として取りまとめ、上位の会議体である「検討会」に提出ています。
続いて、昨年度末に実施した研修会をについて報告します。資料4を御覧ください。
東京都が相談支援専門員を養成する研修でも「ファシリテーション」が扱われています。普段の専門部会でもホワイトボードを使い、ファシリテーターが会議を進めていく形式で会を進めていますが、今回の研修は、そうした「ファシリテーション」をより深めるための研修として実施しました。
講師には、東京都の相談支援専門員の研修の検討委員をしている、小平市にある「地域生活支援センターあさやけ」の花形朗子さんをお呼びして、野中式事例検討の実践方法という事例検討のやり方のお話をしていただきました。
野中式事例検討は、野中猛先生という精神科医の先生が、参加者が特に何も準備しなくてもホワイトボードが3つあれば、それでできますよという事例検討方法を生み出していて、それに倣った方法を今回学びました。
ちなみに、野中先生が野中式と言ったわけではなく、そのお弟子さんたちがそう言ってるんですが、今回は野中式事例検討の方法を学ぶことに注力して実施しました。
相談支援専門員は、サービス担当者会議(ケア会議)をするなど、日々の業務でもフォシリテーションが重要な手法になってきています。このような理由から、相談支援専門員の方に学んでいただきたいということで実施しました。
参加する相談支援専門員が10名に満たないということもあったので、市内のいろいろな事業所の方にも御報告いたしました。資料4-3は、アンケート等々の研修の報告書になりますが、相談支援事業所からは8名、行政からは6名。高齢者領域では包括支援センターの方が3名、障がい福祉サービス事業所の方など、合計21名の方に御参加いただきました。
できれば今年度もこういった研修をしたいと思っています。報告書もぜひ、御覧いただければと思います。
(会長)
ありがとうございました。では続きまして、子ども支援部会の報告をお願いいたします。
(委員)
最初に一番後ろの別紙資料、資料5-2のところからお話させてください。僕は5年前に狛江に来て、その時にこの自立支援協議会にゆめぽっとが参加してるということで僕も入ることになって、自立支援協議会に参加し始めたんですけれども、その子ども支援部会というのは、この協議会の中にきちんと設置はされてないということが分かりました。なぜこの資料5-1の部会の報告をしているかというと、事業所連絡会というものがあって、ただ事業所連絡会の中にも子ども支援部会はやはりはっきりと存在していなかったんです。児童発達支援センターが3、4年前に設置されて、市内の放課後等デイサービス、児童発達支援の関係者が再度集まり始め、僕も自立支援協議会のメンバーとして、こういうお話をしましたという報告ができるようになったという経緯がありました。もう一度そこの整理をしようというところで、資料5-2のとおり、事業所連絡会で子ども支援部会について確認をしました。
子ども支援部会は、改めて事業所連絡会の中に位置付けることで、児童発達支援センターを中心とした市内のネットワーク化が構築されるよう協力していくというところを確認しました。そして、4つ目の〇ですけども、自立支援協議会について、市町村は、協議会子ども支援部会を設置し、児童発達支援センターも参画して、地域の課題を把握分析をしながら、地域の支援の質の向上に取り組むことが重要と表記があるために、児童発達支援センターの自立支援協議会への参画を所管である福祉相談課に働きかけていくというところまで確認しております。改めて、この支援部会は児童発達支援センターを中心として今後の活動を続けていきたいと思っております。
それで資料5-1に戻ります。先日6月21日に令和5年度第1回で集まりまして、話し合いました。去年までは、各事業所が集まって各事業所の課題をお話してたんですが、それだと思うように地域の話が進まないと思いまして、教育支援センターの方、あと狛江市役所、高齢障がい課の白石さんにも来ていただいて、お話をしていきました。その中で浮き彫りとなったのは、3の地域課題のところです。学校の先生のお話で、学校の先生は福祉関係のことがなかなか分からないという話があって、逆に僕たち事業所の方も、学校のことが分からないということが改めて浮き彫りになりました。幸いにゆめぽっとでは、保育所等訪問支援事業という、保育園、あと「等」のところが学校、小中高とか児童館、放課後過ごす場所、いろいろなところに行けるんですね。たまたま小学生の方の利用があったので、僕らは、小学校の授業の中に入って、先生と関係を構築しながら、子供たちの支援に当たれるという状況があるんですね。
保育所等訪問支援事業をやってるのは、狛江市内だと小学生以上だったらゆめぽっとしかやってない。他の事業者さんもやっぱり分からないというのがあるので、そこを今後どうしていくかというところをメインに話し合いました。なかなか福祉と教育が交わっていくことは難しいんですけども、白石さんと相談してうまく仕組みが今後作れていくといいなというところを確認しております。以上です。
(会長)
ありがとうございました。ここまで、部会の報告を資料に基づいてそれぞれ御説明があったところですが、何かございますでしょうか。部会の報告についてはよろしいですか。それでは4番目の議事ですね。これが今日の最後の議事になります。検討会の報告ですね。これは事務局からの御説明ということでよろしいですか。よろしくお願いいたします。
(事務局)
福祉相談課の相談支援係ケースワーカー吉田と申します。よろしくお願いいたします。最後の資料6を御覧ください。資料6に書かれているこの地域づくり計画は副会長から先ほど御説明いただいた生活支援部会のですね、1つの事例を通して、4月から6月にかけて課題を見ながら狛江市の課題は何だろうかというところを確認して作り上げていったところでございます。細かく説明していくと時間が足らないので、1番2番3番と、地域課題としてはこういったことがあるよね、ということがございました。7月3日に、この課題をさらに協議会の前の検討会議の方でも、優先順位として1番のこのセルフプランを使われてる方に対しての相談支援事業として繋がる仕組みづくりが必要じゃないかというところがやはりトピックスとして取り上げられておりました。
先ほどお話されていたとおり相談支援事業所が少ない、相談支援専門員も少ないので、セルフプランになる方、計画相談を御自分若しくは保護者の方、支援者の方が作らざるをえないという状況は致し方ないとしてしまうと話が止まってしまいますが、そういった社会資源が少ないという問題は絶対あるということと合わせて、計画相談が入っていない、セルフで、福祉サービスを使われてる方に対して、計画相談に繋がるきっかけや仕組みづくりが必要ではないのかということが、検討会議でも繰り返し話されていました。数字で具体的に申し上げますと、令和2年度のセルフプランの方は、障害者総合支援法のサービスを使われてる方、成人の方が中心で6.6%です。つまり93.4%の方が計画相談が入っている状況です。児童の方は、令和2年度はセルフが58.9%です。半数以上が保護者の方がセルフで作ってるという状況でございました。令和4年度、今年の3月末は、成人の方は6.1%でほとんど変わりないですね。6%のセルフの方は、御自分の意思でそうされていると推察します。児童の方は47.2%、それなので2年前 58.9%だったものが 47.2%にまでセルフが減っているので、半分以上は計画相談が立つようになっています。
そのような状況は、数字からは見えることも検討会議では共有させていただきました。繰り返しになりますが、セルフプランを使われてる方が、計画相談が入るにはどういった仕組みがあるのか、どういったことを考えたらいいのかといったところは、狛江市の課題として、この地域づくり計画の方で挙げさせていただいております。簡単ですが報告とさせていただきます。
(会長)
ありがとうございました。資料6に基づいて、特に1のプランの状況について、2021年度、2022年度ですね、数字等も含めて御説明をいただきましてありがとうございました。御質問ございますでしょうか。
(委員)
令和2年度から比べて、セルフプランの方が減少したということですけども、それは具体的な仕組みづくりを行った結果なのか、教えてください。
(事務局)
その点は、詳しい分析ができていないところですが、その間計画相談をされている事業者さん、支援されている事業者さん、セルフにならないような取組をそれぞれされてきて、定着してきたという面はあると思います。
(委員)
一つは児童発達支援センターができて、その中に相談支援の方がいるからっていうのがあるのかなと思います。僕も保護者の方とお話をして、やっぱりセルフプランの方がすごく多くて、自分で資源を見つけるってとんでもない作業で、無理に近いと思うんです。狛江市内で放デイなんて3つか4つしかなくて、これだけの人数がいるのにどうするのって。たまたま僕がケア会議で相談支援の方に会いました。話して、この人いいなと思った人がいたから、その人を訪ねてくださいと保護者の方に話もしてるんです。そのような状況がいつまで続くのかなっていうのと、さっきの基幹相談支援センターができれば改善するのかどうかというのを知りたいなと思ってます。何か見通しみたいものはありますか。
(事務局)
少なくとも今日協議会でも上げさせていただいてる、このセルフプランの問題に関してですね、検討会議でお話した内容、先日相談支援部会の方でも幹事長からも報告させていただいたりもしましたし、今日この協議会にこうやって上げさせていただいてるので、皆さんの御意見をちょうだいしてですね、改めて相談支援部会の方にも御報告させていただいたり、今日、学校の先生もいらっしゃってたり、またケアプランを自分で作るって何って、介護保険の世界だと感じられるとかあると思うんですよね。委員が、独自にこう何とか繋いでいるというような、そこも少し数字が上がっていった要因にはなってると思うんですけれども、やっぱりこれが課題だよねっていうところを、この場でも話し合えて、各自持ち帰って、それぞれのところで周知していくことが非常に重要じゃないのかなというのは、個人的にはすごく感じているところです。
(委員)
相談支援、相談する場所、あと人が圧倒的に少ないので、やっぱり今後の福祉計画の中にきっちり盛り込まれていくといいなと感じます。だから、自分で相談支援事業を立ち上げなきゃなんないのかなとか、全部自分でやらないとだめかなとか、頭を悩ませることは、結構あります。何か良い方向性が示していただけると、保護者の方に説明ができるようになるので、ぜひお願いします。
(副会長)
東京都全域で見ても障がい児相談ではセルフ率が高いと言われており、問題になっています。しかし、23区などと比べて狛江はまだ良い方だったと思います。私の事業所が障がい児を扱ってないから、お前やれよと言われちゃうと困ってしまうのです
が、障がい児相談を実施する事業所をどうやって増やすかという問題を、ちゃんとオープンにして、他の区市から障がい児に強い事業所さんが狛江に事務所を作っていただくなどできれば良いと思ったりしました。
資料6の「地域づくり計画」を取りまとめる際、話題になったのは、子どもの頃に福祉サービスを使っておらず、いきなりセルフとして現れる若者についてでした。小さいお子さんの場合は、そのお子さんが大きくなるにつれて、最初は障がいがあるかないかすら分からないけど、何か発達の遅れがあって心配みたいなところから始まっていくので、相談支援専門員は長いお付き合いになるんですけど、ここで話題になったのは、いわゆるサポート校(通信制高校に通う生徒の支援を行う場)に行ってらっしゃるような方とか、すごくカジュアルに福祉サービスを使う方についてです。
例えは乱暴ですが、カルチャースクールに行くみたいに、就労移行支援事業所に行きますというような方がいらっしゃいました。
私の職場のケースですけど、就職先が見つからず大学を卒業することになるというとき、大学の就職課に卒業後、福祉サービスを使ったらどうかと薦められ、ダイレクトに就労移行支援事業所を利用希望する4年制大学卒の方がいらっしゃいました。その方が現れたときには、すでに就労移行支援事業所で実習をしており、市役所の窓口で「明日からでもサービス使いたい」と現れるような場合です。
福祉サービスが、様々ないろいろな方に利用できることでハードルが下がったことはいいことなんですけれども、非常にそのカジュアルに、かつお稽古ごとをするみたいに福祉事業所を使うような層は、そう多くはないんですけど、そういう方たちに対しては、セルフプランで支給決定をした場合に、後追いができない難しさがあるということが共有されました。
そういう方たちに関して言えば、とにかくまずはセルフで支給決定はするけれども、計画相談は後追いでついていって、その方がちゃんと満足に福祉サービス利用してるかどうかをフォローしていく必要があると共有しました。
このような流れで、狛江市では、仕組みとして何か取り組めないだろうかという話になったのは、大きかったかなと思います。追加の情報としてはそのくらいです。
(会長)
ありがとうございます。
(委員)
お答えできる範囲でいいんですが、児童の方が47.2%が今セルフだっていう方なんですけれども、この方々をどうやってセルフプランからこの計画につなげていくのか、そこの仕組みづくりが必要っていうことで、この未就学のお子さんたちと、学齢期のお子さんで、計画につなげる仕組みってちょっと違うのかなと思っていて、もし分かれば47%うちに未就学児はどれぐ
らいなのか、逆に学齢の方がどれぐらいなのかっていうのが分かると、システム、仕組みを考えていくのにいいかなと思って、質問いたしました。
(事務局)
申し訳ございません。そこは数字を持ってこなかったので、自分が普段支給決定している感覚での回答になるんですけれども、放デイの方が圧倒的に多いかなと思います。児童発達支援、未就学のお子さんのサービスですね、いわゆる小学校に入る前の療育って言われるような、そちらの方は、基本的にサポートさんやセンターさんがかなりやってくださってるところもあるので、そこのセルフっていうのはあまり私が担当してる地区では、いらっしゃいますけど、後にサポートさんがついてくださったりとかっていうパターンがあるんすけど、放デイの方が多いなという印象でございます。
(会長)
ありがとうございます。
(委員)
先ほどのセルフのプランのパーセンテージのところなんですけど、そもそもその児童のところの母数のところの違いがあるのかないのか、同じであれば減っていると見れると思うんですけれども、母数は減っていて、しかもセルフでやっている方が他市に移ってしまって母数が減れば、パーセントは上がるんですよね。そこも見ていくポイントで、厳しいことを言ってしま
うと、狛江市だと相談、セルフでしかできないので他市に移ってしまうという状況が起きていないかどうか。そこが単純にパーセンテージだけではなく、考えなければいけない点なのかなと思うんですけど、そのあたりはいかがですか。
(事務局)
申し訳ございません、令和2年度の数を持ってこなかったので、でも委員のおっしゃるとおり、確かにパーセンテージだけだと計り知れないという御指摘はもうそのとおりかと思います。障がい児の令和4年度末の利用の数は316件なんですね。セルフが149件なので、これで47.2%がセルフです。障がい児で記憶では若干微増してる、2年前だと300前後という推測なんですけれども、316が昨年度末だったので。
(会長)
ありがとうございます。大事な指摘ですね。これから、仕組み、システムを考えていく上で、根拠になる情報ですよね。現状含めて分析をしていくことはとても大事だと思いますので、また事務局の方で整理していただけたらと思います。他はいかがでしょうか。今日、何かこう魔法のような仕組みができるわけではもちろんないわけですけれども、でもそれぞれの皆さんのお立場で、感じておられる疑問点も含めてですね、それから実感というかですね、そのあたり共有することはすごく大事かと思います。
(委員)
私コーディネーターという立場なので、就学で入ってきた御家庭で課題があるんじゃないかという場合は、いろいろ調べます。例えば、不登校状況が長く続いているとか、入金がないとか、ちょっと傷があるんじゃないか、様々あります。
今年たまたま狛江の方ですが、それでどこに相談しようかとなって、基幹相談支援センターがあれば、ここが良いと思うんですけど、分からなかったので、たんぽぽさんにお電話しました。たんぽぽさんにお電話しつつ、こちらの障がい福祉課の方にも情報を集めていくというケースはありますね。子ども家庭支援センターさんはやっぱり立ち位置として、障がいのこと分からないんですっていうのが前面に出るんです。だけど、保護者はたまたま障がい児を養育してるんですけど、保護者御自身にも困窮の課題があったり、それこそそのお母さんの御家族ですよね。高齢の方がいたりとか、福祉の世界ではもう当たり前の話ですけど、様々な要因がクロスしつつ、一つの現象として不登校があると。学校って毎日通えばお子さんは伸びるんですよね。お休みが多ければ、当然、社会性が落ちていきますので、将来的には、就労とかそういう福祉就労を含めてですけど、可能性が減っていってしまいますね。だからけっこう児童の段階ってとても大事です。
基幹相談支援センターは人材の育成とか、直営的にやりたいっていう話だったので、サービスの提供、はいこれサービス、これサービスっていうのではなくて、例えばそういう、子家センさんとかも、障がいのこと分からないですって前面に出るんじゃなくて、基幹相談支援センターが研修会を開いて、そこに入るとか、そういうハードルをちょっと下げるっていうような形でいろいろな職種の人が、研修をし合えるような場ができていけば、ありがたい気がします。現場としてはそう思います。
(会長)
はい、ありがとうございました。先ほど来、計画にどう位置付けていくかという御意見などもありましたけれども、やはりその具体的なアイデアを実現していくためには、計画の中に盛り込まれていくという形がすごく大事だと思いますので、ぜひここでの意見も先ほど計画について、協議会が意見を述べていく役割がありますので、ぜひ、今日の御意見もそういう形で記録に残していただけたらと思います。
他はいかがでしょう。先ほど、介護の世界ではね、セルフプランそんな率でありえないということでしたけど、何かお気づきの点がありましたら、感想でもけっこうですので。
(委員)
はい、聞いていて、はっきり言ってびっくりしました。介護では、この介護支援専門員というのは、それぞれの利用者のケアプランを作るというのが仕事です。これがセルフプランが40%となると、仕事なくなってしまうという状況になるので、介護の世界ではなかなかあり得ないことです。実際に一番思ったのは、その制度の違いなのかなということで、介護支援専門員がそれぞれの利用者さんに付いた場合、介護保険から 100%適用されるので、料金も一切発生しないんですね。それだったら自分で作るよりも、やはりお願いした方がとなるので、ほぼセルフプランが発生しない状況になっていると思うんですね。それなので、やっぱり今お話を聞いて苦労されて、いろいろされているっていうのが、知らないことが分かった状況で、その辺は、この制度が違うからといってすぐに直るものでもないですし、一部聞くところによると今のこの介護保険の介護支援専門員が、障がい者のプランを作ってはどうかっていうような話もお聞きしたりはしてるんですけれども、なかなかそこに繋がるかどうかっていうのも分かりませんし、ちょっと聞いててびっくりしました。はっきりその制度の違いのところをどういうふうに埋めていくかというようなお話ができればいいのかなと思いました。
(会長)
ありがとうございました。先ほども皆さんからもありましたとおり、一つの家庭に複合的な課題があるということですので、何か一つの制度、一つの仕組みでは解決していかないところですから、ますます計画支援が重要になってくるところですね。もちろん基幹相談支援センターができたから解決することではないんですが、こういう現状を踏まえて、現実的に考えていくことが重要です。
(副会長)
いわゆるセルフプランのところで、介護保険と少し違う点についてコメントします。
障がい児相談でセルフプランの率が多いことが問題だと思います。障がい者の領域では、自立生活運動という非常に長い歴史があって、いわゆる全身性障がいの方が、御自身で御自身の体を動かすようなことも難しいような方であっても、地域で暮らせるんだという運動が長くあり、ヘルパーさんに24時間ついてもらって、「こんな夜更けにバナナかよ」って映画ではないんですが、そういう生活をされた方がたくさんいらっしゃいます。セルフプランを立てる自立を志向する当事者の方達の主体的な活動が、「自分を抜きにして自分のことを決めるな」という考えを生んできた歴史があります。
御自身の生活を自分で決めるということ自体はとても大事なことですし、そういうことを推し進めることも相談支援専門員の仕事だと思います。ただ、今回ここまでのところの話題は、特にそういう、御自身の自己決定を、障がいがおありになるお子さん本人ができるわけではないですし、一方、自己決定を親御さんが担うことでいいのかどうか、親御さんだって大変な思いをしているんだからそこに相談支援専門員がついて、サポートするような体制がないと厳しいんじゃないかなど、様々な側面で難しさがあると考えます。その障がい児相談のセルフ率の高さの問題について、いくつかの視点を付け加えさせていただきました。
(会長)
皆さん御意見ありがとうございます。今日まだ御発言いただいてない方から、一言でもいただけたらと思いますが、いかがですか。
(委員)
当事者部会、全体会のこととても素晴らしいと思いました。今年度、お金のことを10月にやられるということで、実は私、相談支援専門員としても、利用者さんのお金の問題はとても悩ましいんですね。おそらくここにいらっしゃる学校の先生とかも、18歳以降とかお金を自分で取り扱えるようになって、どんなふうにやっているんだろうって、とてもいいロールモデルになれるような企画だなと、興味深くお聴きしていました。去年も確か11月に、親亡き後という全体会をやっていたかと思いますので、ぜひそのあたりで、当事者の方が感じて考えてというところをぜひまた教えていただければなと思いました。
(委員)
話があっち行ったりこっち行ったりになりますけど、お子さんのセルフプランの話は、プランを作ってくれる人がいないからセルフプランになってる方と、子供のことを一番分かっているのは私であるっていう、何と言うか、いろいろなサービスを使う前提で、いろいろな人にいろいろなことを言われることにストレスを感じてらっしゃる方もいらっしゃるというのも、介護と違うアセスメントをする対象がお子さんそのものと、あとその親御さんという、そこの関係性も含めた調整が必要ということ、あとお子さんの難しいところは、障がい固定ではないといいますか、特に医療的ケア児は、成長発達していく存在であるがゆえに、ニーズがあって、どういうふうにその後体が大きくなっていくことが、必ずしもいいことではない、体への負担とかがあったりするので、今、調整するサービスはこれでいいけれど、半年後にそこが合致するのかっていうと、そこが難しくて、それだけきめ細かなサービスが、今、実は、地域にないっていう、そのため余計そこを相談支援専門員の方と調整をしなきゃいけないというニーズに、お母さん方がなりきれないという問題もあるので、けっこう大人の障がい固定の方のプランのものとは、ちょっと質が違うというのが、今、まだ歴史としては短いので、ようやく福祉サービスにいろいろな形でアクセスし始めてるところなのかなという印象を持ってるところです。
(会長)
ありがとうございました。
(委員)
私の方はですね、子ども支援部会の委員のお話にあったことで、学校側としても、放課後等デイサービスさんと情報共有などができたらと以前もお話させていただいたんですけれども、本校としては小中高ございますし、狛江市外のデイサービスの見学だったりとか、それも随時受け付けておりますので、ぜひそういう機会も得られたらなと思います。また教員の方も、研修として、デイサービスさんで1日体験とか、そういったものを初任者には位置付けでございますので、機会があればそういった形で共有できたらなと思ってますので、よろしくお願いします。以上です。
(委員)
私は本当に何も分からないので、皆様のお話を聞いて本当勉強になりまして、本当に素晴らしい会だなって、つくづく思いました。私は障がい者福祉部会になりましてまだ半年ちょっとなんですけども、まだまだ本当分からないことだらけで、でもこの会に参加させていただいて勉強になりまして、ありがたく思っております。どうもありがとうございます。
(会長)
はい、ありがとうございました。地域福祉計画のことについて、まだまだいろいろ御意見いただきたいところではありますけれども、予定の時間を過ぎてまして、またぜひ気付いたことがありましたら事務局の方に問い合わせていただければと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。皆さんの方から何か言い残したことはありますでしょうか。
(委員)
先ほどの学校との連携のところで、いろんな事業所に専門職の方が配置されてるんですね。
授業の中で、学習についてとかコミュニケーションについてということで、先生方もすごく悩むと思います。そういう時に専門職等に御相談してもらって、一緒にこう子どもの支援を考えるような関係性を今後作れたらいいなと思ってます。どうぞよろしくお願いします。
(会長)
ありがとうございます。まさに協議会はネットワークを進めていくっていうことがとても大事な役割と思っていますので、ぜひ、それぞれの立場から、この協議会を通して、地域のネットワークがさらに強まっていくといいなと思っています。それでは、今日の議事は終了ということでよろしいでしょうか。御協力いただきましてそういうことができましてありがとうござ
いました。傍聴の方もありがとうございました。では事務局の方にお戻しします。
(事務局)
皆様長時間、いろいろと御意見いただきましてありがとうございました。
最後の検討会議の報告につきましては、実はセルフプランのどういった方が相談支援に繋がっていくかということですとか、そういったところの事例を少し相談支援部会の生活支援を考える部会の方でも共有していくことで事例の積み重ねで少し見えてくるものもあるんではないかというお話も出ておりました。
今回、協議会でもアジェンダのところの会議の目的としまして、地域づくり計画の課題を共有し、というところで今日共有させていただいて、具体的な解決策を策定するというのはなかなか困難な部分もあるんですけれども、少しでもそういった課題の解決に向けた部分も、事務局と各部会の方で御意見いただきながら、何か形にしていけるものも今年度作っていけたらなと思っておりますので、またその進捗につきましても、今後、報告させていただければと思います。
それでは、会議につきましては以上になります。
|