1 日時

令和5年6月26日(月曜日) 午後3時~4時30分

2 場所

狛江市防災センター302・303会議室

3 出席者

委員長:上山 肇

副委員長:二井 昭佳

委員:小川 浩志、池田 まり子、山口 巧、本橋 文武、岩間 正隆、倉山 裕治、由井 敏雄、新屋 信隆、絹山 博史、門井 淳

オブザーバー:堀越 直哉

事務局:環境政策課長 秋山 尊利、環境政策課水と緑の係長 小野 将史、環境政策課水と緑の係主任 鈴木 大介

4 欠席者

小越 栄美子

5 議題
  1. 前回(第4回)協議会のおさらい
  2. 全体スケジュールについて
  3. 基本理念、基本方針の確認について
  4. 取組内容について
  5. 多摩市視察について
  6. その他
6 資料
  • 資料1 前回(第4回)協議会の検討結果
  • 資料2 狛江市かわまちづくり計画策定スケジュール(案)
  • 資料3 基本理念と基本方針
  • 資料4 現地視察の結果
  • 資料5 現地視察結果とゾーンの重ね合わせ(取組内容)
  • 資料6-1 東京都多摩市のかわまちづくり
  • 資料6-2 聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり社会実験
  • 資料6-3 聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり社会実験募集要項
  • 資料6-4 聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり社会実験 第2弾
  • 参考資料1 協議会設置及び運営に関する規則
  • 参考資料2 狛江市かわまちづくり計画策定協議会 委員名簿
7 会議の結果

(1)前回(第3回)協議会のおさらい
事務局:
資料1について説明(委員から特に意見等なし)

(2)全体スケジュールについて
事務局:
資料2について説明(委員から特に意見等なし)

(3)基本理念、基本方針の確認について

事務局:
資料3について説明

委員長:
内容の詳細は前回の協議会で説明しているが、質問等があれば伺う。

委員:
前回の協議会は欠席していたので、内容について質問する。基本方針1~3は並列の扱いで、全てを達成する理解で良いか。例えば2と3は二律背反的に読み取ることができ、総花的と感じる。

事務局:
基本方針は並列で考えており、全てを達成する方針。ただし1カ所で全てを達成するわけではなく、対象区域内の場所ごとに備えるべきコンセプトを検討し、それに沿って形にする。本方針は狛江かわまちづくりとして重要な方針を3つに分けて述べたと認識いただきたい。

委員長:
あくまで全体的な方針ということだが、委員の指摘も重要なポイントなので、後ほどゾーニングに関する議題で協議いただきたい。

副委員長:
水辺を生かした市民の憩いの場づくりと、自然環境の維持保全は両立できると思う。資料について、色やフォントが多く使用され重要なポイントが分かりづらく感じる。今後予定されるパブリックコメントまでに、資料の視認性向上に工夫を加えてほしい。

委員長:
今の指摘を踏まえ、事務局で検討してもらいたい。

(4)取組内容について

事務局:
資料4及び資料5について説明

委員長:
先日の現地視察を踏まえて、ゾーンを区切りながらどのような空間を整備していくべきかの案が示された。庁内検討委員会にも諮られたと聞いているが、協議会として改めて一人ずつ意見を聞いた上で議論していきたい。

委員:
本ゾーニング案は、基本理念および基本方針を違和感なく実現できるように落とし込まれていると思う。基本方針と相反していないか、という意見もあったが、市民のための良好な空間形成という観点では、ゾーニングの設定が重要だと思う。

委員:
観光レクリエーションゾーンはイベントなどに使用される頻度が高いと思うが、良い立地なので市民の賑わい形成に貢献するゾーンになると良いと思う。多摩川ワンドは日ごとに水量が変わるが、雑魚をはじめ多くの生物が生息する場所であるため、小中高生の日常的な釣り場として環境整備されると良いと思う。

委員:
ゾーンごとにコンセプトを定めて整備する本案はとても良いと思う。川辺で実施するイベントの許可申請が難しく、手続き段階で断念しているといった声も聞くので、手続きが簡素化されるとイベントの活発化に寄与するのではないか。

委員:
ゾーニングはこの通りで良いと思う。レクリエーション活動で構築物を建てるか否かは協議が必要と思うが、仮に建てた場合、活動終了後も自然に溶け込む形で残せたら良いと感じる。資料4のp.1に、和泉多摩川駅周辺のまちづくりに関連する意見・コンセプトも掲載されているが、市のまちづくりに関する計画との連携・調整が必要と考える。

事務局:
都市計画の担当部署とも協議、調整しながら進めている。

委員:
ゾーニング案は非常に整理されていて分かりやすい。一方で、現地視察の際にあった野球グラウンドの活用方法への提起を聞き、私も考えを新たにした。「3.スポーツ・健康増進ゾーン」はアクセスが良く市民にとって使い勝手の良い場所なので、野球グラウンドに使用を限定して良いのか。市民にとって1番価値のある使い方は何なのか、皆さんの意見を伺いたい。

委員長:
私も同じような意見を持っている。ゾーニングは分かりやすい一方で、諸要素の組み合わせによりゾーニングの形が変わることはあると思う。

委員:
ゾーニングは必要だと思う。本案はよくまとまっていると感じた。ただ様々なコンセプト、アイデアが含まれ、総花的な印象を受けた。各ゾーンのメインターゲットを考えながら優先順位をつけて進めることが必要と考える。また、最も良い立地である野球グラウンドの利活用方法については、野球グラウンドとして市民に広く浸透しているという点も考慮して検討しないといけないと思った。

委員:
ゾーニングの考え方は良いと思う。各ゾーンが独立しているように感じるので、隣接するゾーンとのアクセス性を向上したほうが良いと思う。自動車学校周辺は現状では歩きにくく、来訪者が途中で足を止めてしまうのではないか。歩きやすい環境・動線を整備し、ゾーン間のアクセスを良くすべきと考える。

委員:
ゾーニング区域が楕円で大きく描かれているが、より地形地物に沿って設定すべきと考える。例えば「5.自然レクリエーションゾーン」と「4.広域レクリエーションゾーン」の間が空いているが、動線は繋がっているはず。また資料4でグラウンドの南側から川沿いに青破線で動線の説明があるが、実際は洪水の可能性を考えると公共施設の整備が難しいと思う。例えばベンチの設置ではなく貸出ベンチの制度などを検討すべきではないか。ゾーン間のアクセス性について、自然環境保全の観点からどこまで整備するか、その塩梅が悩ましいと感じる。

委員:
ゾーニング案は良いと思うが、地元市民としては今までの利用方法と大差なく感じる。新たに変わった部分が分かりづらいので、市民に来訪してもらえるような伝え方・表現方法を検討する必要があると思う。

委員:
ゾーニングの形で方向性を示すのは良いと思う。優先順位をつけて進めることが重要と思う。また対岸である川崎市側の用途が狛江市側と相違しているとコンセプトに違和感が生じてしまうので、連携しながら進めていく必要があると思う。

副委員長:
ゾーニングの考え方は良いが、例えば多摩川ワンドは生物が多く生息して良い場所だという声があった。そこが「観光レクリエーションゾーン」に一括りにされてしまっており、周辺との単一的な利活用方針として示されている。また広域レクリエーションゾーンは、現状では地元住民に多く親しまれている様子が見られる。このゾーニングによって利用方法が制限される必要はないと思う。一方で、駅とかわまちを繋ぐエリアに意見が多かった印象があるので、そういった意見や課題にも対応する案にできると良いと思う。

委員長:
全体として、ゾーニング案には概ね肯定的な意見をいただいたと思う。面的なゾーンだけでなくジョギングコースのような線的、スポット単位の点的な要素もあると思うので、それらを重ねて複層的にゾーニングができるとより具体的な案になると思った。またテキストマイニングの結果について、これらは街の診断図ではないかと思う。この街に対して良いと感じるポイント、更に良くすべきと考えるポイントの表現を加え、結果だけでなく診断までできると更に良いと思う。かつて整備されていたドッグランの現状について説明いただきたい。

事務局:
小田急線高架橋から多摩水道橋の間で、平成29年5月より試験運用としてドッグランを実施した。令和元年の台風により土砂が流入し、以降は営業休止状態で現在に至っている。復旧に多額の費用がかかる見込みであること、今後も同被害のリスクを抱える土地であることから、試験運用に係る報告書内では「別の場所での検討をしていく」としている。

委員長:
ドッグランの今後の運営について意見があるか。

委員:
ドッグランは一部の市民向けの施設となってしまう。かつて実施していた場所はイベントの中心になる立地であり、市民に広く使用されることが望ましいと考える。

委員:
限られたスペースの中でドッグランがあると、計画の中でできるイベントの規模も小さくなる。極力多くの市民が使用できるスペースという観点から、ペットと生活される方も多くいると思うが、このゾーニングの中にドッグランは合致しないと思う。

委員:
ドッグランがあった時に、下流で犬を遊ばせている方がいてトラブルになったことがあった。その飼い主いわくドッグランに馴染めない犬もいるようで、飼育している方の意見を聞く必要があると思った。

委員:
構築物を建てると、利活用方法が限定される。また河川の増水時に水災となるリスクが増大するので、慎重に考えるべきと思う。

委員長:
その他の点について、意見があるか。

委員:
資料5「自然レクリエーションゾーン」について、自然保護の観点から「何も手を加えない」ことも1つの方法と思うので、考慮いただきたい。

副委員長:
委員から「あまり変わった状態にならないかもしれない」という意見があったが、河川敷は空間を作りこむ場所ではない、という前提がある。公園のような空間が新たに整備されるわけではない、という認識を共有しておきたい。

委員:
私も同じ考えで、最小限の構築物で河川敷が快適に使用できたら良いと思う。旧巨人軍グラウンドをテニスで使用しているが、最小限の構築物で構成されていて、数週間前も水に浸かったようだが直近では使用できる状態であった。最小限のもので最大限の人が享受できる構築物が良いと思った。委員の間でこうした共通認識は持っていると思う。

委員長:
河川敷という環境であるからには、ハード面の整備ばかりでなく、人々が快適に活動できる環境の整備の方を優先的に考えるべきではないか。

(5)多摩市視察について

事務局:
資料6について説明

副委員長:
当日までで良いが、本事例の特徴や参考にすべきポイント、本事例を選定した理由などがあれば教えてほしい。

事務局:
当日までに整理してお知らせする。

オブザーバー:
本事例は民間企業の京王電鉄が参加している多摩市のかわまちづくり計画の事例。多摩川と隣接して土地区画整理事業が進んでおり、タワーマンションが建設されている。京王電鉄の駅からも近い場所である。賑わいのあるまちづくりのために民間企業と連携したまちづくりを検討している事例である。

(6)その他

委員:
先程委員から指摘のあった、河川敷でのイベントに係る許可手続きの簡素化に関して、狛江市側で何か背景などあれば教えてほしい。

オブザーバー:
河川は公共用地のため、通常は民間団体や個人の占用は認められず、自治体等しか占用する事が出来なかった。現在ではルールの見直しがされて、こうした協議会で認められれば、民間の団体等でも占用することが可能となった。

委員長:
いただいた意見を参考として事務局を中心に資料の作成を進め、次回各委員に提示できるようにしていく。