第2回狛江市かわまちづくり計画策定協議会(令和4年11月17日会議録要旨)
1 日時 |
令和4年11月17日(木曜日)午後3時~午後5時 |
2 場所 |
狛江市防災センター401会議室 |
3 出席者 |
委員長:上山 肇 委員: オブザーバー:堀越 直哉 事務局:環境政策課長 秋山 尊利、環境政策課水と緑の係長 海老原 悠輔 |
4 欠席者 |
池田 まり子 |
5 議題 |
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6 資料 |
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7 会議の結果 | |
(1)前回(第1回)協議会のおさらい ○事務局 資料1について説明(委員から特に意見等なし) (2)全体スケジュールについて ○事務局 資料2について説明(委員から特に意見等なし) (3)アンケート調査等の実施状況について ○事務局 資料3について説明 ○委員長 事務局から調査した結果の感想や意見等はあるか。 ○事務局 集計途中なので、細かな数字は言えないが、現地アンケート調査については、市民アンケート調査や小中学生アンケート調査とは異なり、まさにその現場でアンケート調査をすることで、市外の方がよく訪れることが分かった。小中学生アンケート調査はウェブで結果を見られるが、小学生と中学生で望んでいることが違っていて、小学生だと水際で遊びたいといった回答が多く、中学生だと少し落ち着いた過ごし方を望む回答が多かった。 (4)基礎調査結果について ○事務局 資料4-1、4-2、4-3について説明 ○委員長 様々な計画で議論されている内容を地図で細かくまとめたのが資料4-1である。テキストマイニングを使っているが、我々がコメントや提案をしたことが視覚的に整理され、共通認識できることも1つの方法としてよいと思う。 ○委員 全体の分析はこれから行うと思うが、年代別にどのような傾向があるかが出てくると方向性が決まると思う。私としては、どの年代を1番重視するかが重要であると考えている。テキストマイニングは面白いと思ったが、年代別の見方も付け加えていただければと思う。 ○事務局 検討していきたいと思う。アンケート調査の結果については、速報値を第3回目協議会で示す予定である。また、課題や方向性については、次第の6で説明し、議論することとしている。アンケート調査結果が出る、次回の協議会の中で、今回議論した内容がアンケート結果と一致しているかどうかを確認する時間を設けたいと思う。 ○委員長 年代別もしくは男女別、地域別でやっていくと、それぞれ特徴が出てくるかもしれないため、少し時間をかけて事務局にはアンケート調査結果を分析していただければと思う。 ○委員 資料4-3の3ページの【イベントの開催に対する具体的な提案】の中に「野帳観察」というのがあるが、「野鳥観察」だと思う。修正をお願いしたい。 ○委員長 かわまちづくり計画なので、最終的には狛江市の多摩川周辺で、このエリアではこのハード整備をすべき、別のエリアではこのソフト施策を実施すべきと具体的なまとめ方になるとよいかもしれない。今の時点でそこまでできないとしても、どの場所で何をやればよいか、やるべきかを少し意識して、今後進めていただけると、アウトプットしやすいと思う。 (5)狛江市未来戦略会議「多摩川周辺エリア・未来デザインノート」について ○事務局 資料5について説明 ○委員 7ページの地図について、鉄橋の下あたりの船着き場はやめていただきたいと思う。 ○事務局 未来デザインノートを作成した段階では、ワンドでボードを漕ぎ始め、船着き場で登るという考えであった。 ○委員 船着き場近くで、夏に野鳥のカイツブリが卵を孵していた。ヨシがたくさん茂っているところなので、船着き場にせず、ボート漕ぎをワンドだけにできないかと思う。 ○委員 未来デザインノートはすごくいいと思う。これが具体的にどこで何をするかのアイデアとして、狛江市は予算がつく内容なのか、協議会と組み合わせた形で、ここにアイデアを入れていくのか、未来デザインノートの位置づけを教えていただきたい。 ○事務局 未来戦略会議は若手職員で構成された会議で未来デザインノートも基本的に若手職員が考えたアイデアが形になっている。これをそのまま狛江市の計画として実行していくわけではないが、かわまちづくりを考える上で、未来デザインノートも参考にしたただけたらと考えている。 ○委員長 今後議論していく中で、未来デザインノートの内容については、様々な意見が出てくると思うが、その辺はどう反映していくのか。 ○事務局 協議会でハード整備等を考える中で、未来デザインノートも考にしていただけたらと考えている。その際は、今いただいたような意見を反映してハード整備を完成させていきたい。 (6)多摩川及び多摩川河川敷の課題及び整備の方向性(たたき台)について ○事務局 資料6-1、6-2について説明 ○委員長 各委員がコメントや提案をしたことを含めて、今までのところを整理していただいたが、それが資料6-1で反映されているかを改めて皆様で見ていただき、自分がコメントした内容ではない、あの時は言わなかったが主張したいことなど、ぜひこの場でご意見をいただきたいと思う。各委員が今考えていること、考えている内容が反映されているかというところも含めて何か意見をいただけるとありがたいと思う。 ○委員 多摩川は何年かに1度、災害があるので、川との距離も考える必要があると思う。また、ぽかぽか広場などでのイベントで集まった人を多摩川に導けるようなものがあればよいと思う。 ○委員長 今、2つの話があり、1つは災害時の対応である。何度も災害に遭う中で、その都度対応するだけでいいのかというのを私も感じた。災害に強いまちづくりを狛江市かわまちづくり計画の中で、考える必要があると感じた。2つ目のイベントに関する動線も大切で、まちづくりの中で人がどのように動くのかも含めて、できるだけ想定はすべきだと思う。 ○委員 「6.「多摩川」と「多摩川周辺のまち」の整備の方向性」で(1)~(4)まで記載があり、そうだと思う一方で、全方位的というか、これをそのまま別の地域に当てはめても、すべて当てはまる内容だと思う。方向性なので、抽象的であるのは当然だと思うが、どうしても具体的にどうやるかとなると、いつも解決策が思いつかない。私としては、日常的に人が集まる環境をつくるには、どうすればよいかの部分から考えている。日常的に人を集めるために、どうすればよいかを解決しない限り、具体的に落とし込んでいくと行き詰まると思う。 ○委員長 人といった観点はまちづくりで大切で、中心には人がいて、訪れる人が使うべきハードの施設があり、ソフト施策がある訳で、今のような視点も必要だと思う。 ○委員 多摩川の向かいの登戸側でも様々な計画があると思うが、狛江と登戸で結び付けるものはないだろうか。昔は多摩川を渡る方法は小田急線を利用するか、船を利用していた。土日だけでも船を利用して多摩川を渡るイベントを行うことで2つのエリアを繋ぎ、活性化できるのではないかと思う。 ○委員長 地域連携は大切なことだと思う。事務局としてはどう考えているか。 ○事務局 対岸の登戸でも様々な事業を行っていることは認識している。川崎市では小田急電鉄と連携し、社会実験を行っている。また、コンクリート広場を整備し、BMXやバスケットボールイベント等を行っているので、近隣と何らかの連携を考えるのはあってもよいと思う。 ○委員 以前、1回連携を行ったことがある。その時は観光業界との連携だったが、連携はまちづくりで重要なことであり、また、川は地域連携を行うのに適していると思う。 ○委員長 川を中心とした地域連携でイベントがあるかもしれないが、災害時に周辺地域と連携することがよいと思う。 ○委員 狛江市の花火大会は川崎と連携して1つのイベントを作り上げており、多摩川を通した大きなイベントになっている。日常の中でも連携ができるとより観光が活性化できると思う。 ○委員長 例えば、埼玉県戸田市は荒川を挟み、向かい側は板橋区である。連携という観点でいえば、戸田市と板橋区は花火大会の時しか連携していないと聞いている。実際に、自治体は似たような状況のところが多い。今回、かわまちづくりを通して狛江市が先進的な事例になるかもしれないので、各委員の意見を参考にしていきたいと思う。 ○委員 かわまちづくりは人が楽しむためということが一番頭にあると思うが、私の多摩川のイメージは、非常に野鳥が多いところで、植物がある、また魚釣りにもたくさん人が来るところである。人が楽しむものを考えるに当たって、自然のことを前提にしていただきたい。 ○委員長 自然を守るべきところは守る、ゾーン分けが必要だと思う。 ○委員 未来デザインノートは視覚的に見えてわかりやすく、想像しやすい。資料6-1に市民アンケートを踏まえると書いてあるが、市民アンケートの結果がまだ出ていないのに次の項目が書いてあり、先走ってるのではないかと感じた。また、「6.「多摩川」と「多摩川周辺のまち」の整備の方向性」は意見がまとまって記載されているが、これまでのまとめた資料を見ていないまま、「(4)異なる立場の人たちが連携し、新しい地域文化の創造の場の形成」の話をしても、何も想像がつかないので少し考えていただきたいと思う。 ○委員長 確かにアンケート調査結果を集計していなく、分析も終わっていない中で、ここまで方向性を言ってよいのかとは思う。まだ作成途中でまとめているだけで、今後、反映させていく考えでよいか。 ○事務局 アンケートの速報値が第3回協議会で出て、第4回協議会で結果を示すので、今後の会議の中で時間を設け、方向性がずれていないかを確認していきます。 ○委員 人生100年時代ともいうので、健康づくりというキーワードもかわまちづくり計画に入れたほうがいいと思います。 ○委員 狛江には漁業で歴史があり、他の産業にも歴史的なものが集まっているので、歴史的なものを前に出すのもよいと思う。 ○委員長 歴史的な資源を伝えていくのは大切だと思う。 ○委員 方向性の議論の段階では、よくまとまっていると思う。具体的にどこで何をやるかについて、例えばスポーツでは、どのスポーツを行うか、サッカーや野球、バスケットボールなど様々な競技がある中で全部やるのか、1つやるのかと具体的にならないと全体像が決まらないと思う。防災の話があったが、私の住んでいるところは土手から水が流れてくると1階は水に浸される。緊急避難時は縦に逃げるしかないので、マンションの中で、1階の住民が2階の住民の住居に避難し、1日~2日居られるようペアリングを行っている。インフラを整備する時に緊急時の避難を考える必要があると感じた。 ○委員 私は次回出てくる市民アンケートの結果が見てみたい。前に発言した委員の意見から出た話の具体的な話になると、例えば資料6-1の「5.多摩川の利活用に向けて期待される役割」の(1)・(2)・(3)のどれかに濃淡をつけざるを得ないと思う。野鳥を大切にする意見であれば(3)である。(1)・(2)とは両立がしづらいと思う。どれも大事だと思う中で、やはりアンケートの結果で市民が何をやりたいのかを見ないと各委員にそれぞれ意見があり、多すぎて方向性がまとまらないと思う。そのため、次回のアンケート結果の速報を聞きたい。 ○委員長 各委員から様々な意見をいただいているので、次回市民アンケート調査の速報結果と照らし合わせて考えていければと思う。 ○委員 多摩川周辺を便利にしても人が来ないと意味がないと思う。庁内検討委員会では、定期的に行われるイベントがないとの意見があった。定期的に行われるイベントは、再度来たいと実感させられると思う。実際に私は世田谷区の二子玉川に訪れた際に、公園やカフェがあり、また休日来たいと思った。そうした人が来るような流れをつくる必要があると思う。 ○副委員長 各委員から出た意見の方向性の部分は「6.「多摩川」と「多摩川周辺のまち」の整備の方向性」が抽象化されていて、内容がなくなっているからであると思う。「5.多摩川の利活用に向けて期待される役割」のほうが、イメージが湧きやすいと考えると、「5.多摩川の利活用に向けて期待される役割」はどのような空間にしたいか、「6.「多摩川」と「多摩川周辺のまち」の整備の方向性」はどこで何をやるかの内容にシフトして行くようにまとめてもよいと思う。まち側の意見が出ていることがとても重要だと思う。これは「かわづくり」ではなく、「かわまちづくり」というところが非常にポイントで、全国的に見ると、「かわまちづくり」ではなく、「かわづくり」をしている自治体が多い。川を使って何かをやると、限界があり、「かわづくり」だとイベントをやらないと人が来ない。狛江市の多摩川は、駅に近い、川の流れが緩やかなど、いくつかの特徴があるので、そこを踏まえてかわとまちをどう接続していくかが重要だと思う。狛江には川沿いにも良い場所があるが、実際に行くと、川の堤防と公園の間にしっかりした柵があり、行き来できる場所が極めて限られている。 ○委員 ワンドについては、台風19号の後に人工的に作ったと思うが、どういう経緯で作ったのか。 ○オブザーバー 災害復旧工事で土が必要だったので、狛江市に確認して該当箇所から土砂を採取した。結果としてワンドのような形状になったが、ワンドを作ろうとして作ったわけではない。 ○委員長 河川の開発については、疑問があればオブザーバーから答えていただけると思うので、この場で質問ができればと思う。かわまちづくりでは、計画を策定して終わりではなく、その後に具体的な整備が入り、どのようにかわまちづくりを続けているかを、今の段階から想定をして、議論をする必要がある。そういった意味では、運営管理、エリアマネジメントについても議論できればと考えている。 ○事務局 委員より健康づくりという言葉を入れたいと意見があったが、方向性のどこに入れるかを議論していただきたい。 ○委員長 先ほど健康づくりと提案があったので、資料6で健康づくりを表現する場所の意見があればいただければと思う。 ○委員 たたき台の段階なので「5.多摩川の利活用に向けて期待される役割」の(1)に入れておくのがよいと思う。 ○委員長 今の意見の通り、健康づくりを「5.多摩川の利活用に向けて期待される役割」の(1)に置いてみる形でよいと思う。 (7)かわまちづくりの事例紹介について ○事務局 資料7 かわまちづくりの事例の内容説明 ○委員長 かわまちづくり事例の視点が3つに分かれているが、融合されている事例もあるか。 ○事務局 3つの視点から紹介しているが、例えば階段護岸を計画した事例1から10を見ていただくと、階段護岸以外にもベンチの整備、グラウンドの整備がされていることがある。 ○委員長 今後議論していく中で、事例にない新しいタイプのかわまちづくりが見いだせれば、それは1つよいことだと思う。 ○副委員長 今後の展開として、市民アンケート調査結果を踏まえ、結果に近いかわまちづくり事例を整理していければと思う。 ○委員 橋を変えるというのは、プロセス的には大変なのか。使用用途を変えるときに国土交通省の許可がいるなどプロセスは難しいと思う。 ○副委員長 愛知県岡崎市の桜城橋は市が管理していた橋だと思う。例えば狛江市の場合、世田谷通りの橋を人道橋にすると大変なことになるので、できることとできないことがあると思う。岡崎市の場合は橋を人道橋に変えても交通渋滞が起こることなく、まちにお金を落とせるメリットがあり、桜城橋を整備したと思う。 (8)今後に向けて ○事務局 資料8 今後に向けての内容説明 ○委員長 基本方針の構成イメージを示していただいたが、先ほど議論した通り、しっかりとアンケート調査結果の分析をし、そうした分析結果を反映した基本方針になればよいと思う。 ○委員 これからの気象状況の変化が気になっている。オブザーバーに伺うが、堤防を2年ぐらいかけて高く整備していたが、気象状況の変化に伴う川の水量はどう変化するか想定されているか。また、それにあわせて例えば堤防を高くするなど、どのように整備を考えているか教えてほしい。 ○オブザーバー 河川も計画をつくって整備を進めている。全国的に、気候変動を見込んだ計画の見直しを検討している。資料4-2のとおり、多摩川水系河川基本方針という計画があり、今後20年から30年実施する具体的な計画が多摩川水系河川整備計画である。多摩川水系河川整備計画に基づき堤防の整備や川の中を掘ることを行っている。気候変動にあわせて計画の見直しを行うと、堤防を高くするよりも川の中を掘って、より多くの水を流すようにすると思う。 ○委員 堤防を越えて氾濫する点については、整備していただいていると思うが、令和元年東日本台風の時に堤防天端から1メートルのところまで上がってきたため、その程度のことは、今後も起こり得ると考えた方がよいか。 ○オブザーバー 前回と同じ規模の雨が降る可能性はある。今まで河川の中だけで治水対策を行っていたが、これからは流域で行う必要があり、全国109水系で流域治水プロジェクトをとりまとめた。多摩川だと、多摩川流域治水プロジェクトをとりまとめ、自治体と連携しながら対策を行っている。河川対策だけだなく、例えば、各家庭で雨水を貯める、施設を建てるときに地下に雨水を貯める施設を作るなど、流域で対策を行っている。ソフト施策だと、危険な水位になった場合に避難できるよう情報発信をするなど、自治体と連携しながら行っている。 (9)その他 ○委員長 その他特に何もなければ、これをもって会議を閉会する。 |