1 日時

令和5年3月30日(木曜日)午後3時~4時

2 場所

狛江市役所防災センター302・303会議室

3 出席者

委員長:上山 肇
副委員長:二井 昭佳
委員:小川 浩志、池田まり子、山口 巧、本橋 文武、岩間 正隆、倉山 裕治、由井 敏雄
オブザーバー:堀越 直哉
事務局:環境政策課長 秋山 尊利、環境政策課水と緑の係長 海老原 悠輔、環境政策課水と緑の係主任 小野 将史、環境政策課水と緑の係主任 鈴木 大介

4 欠席者

小越 栄美子、新屋 信隆、絹山 博史、門井 淳

5 議題
  1. 前回(第3回)協議会のおさらい
  2. 全体スケジュールについて
  3. 市民アンケート調査の結果等について
  4. 基本理念と基本方針について
  5. その他
6 資料
  • 資料1 前回(第3回)協議会のおさらい
  • 資料2 狛江市かわまちづくり計画策定スケジュール(案)
  • 資料3 市民アンケート調査の結果(概要)
  • 資料4-1 基本理念と基本方針及び取組内容
  • 資料4-2 関連企業・団体等へのヒアリング結果のまとめ
  • 参考資料1 アンケート調査の結果
  • 参考資料2 狛江市かわまちづくり計画策定協議会 委員名簿
7 会議の結果

(1)前回(第3回)協議会のおさらい
事務局:
資料1について説明(委員から特に意見等なし)

(2)全体スケジュールについて
事務局:
資料2について説明(委員から特に意見等なし)

(3)市民アンケート調査の結果等について
事務局:
資料3について説明

委員長:
今回のアンケート調査結果から、回答者は多摩川を利用しているという結果が導かれる。具体的には、季節や朝から夜に至るまでの時間で色々な使い方がある。今回のアンケート結果は尊重すべきだが、見方を変えた使い方があることを頭の片隅に入れておいた方が良い。

副委員長:
ボートやサップなどの水上アクティビティは、もう少し高い割合が出ると予想していた。水の問題など水上アクティビティが行われていない理由が分かれば教えていただきたい。

事務局:
ボートやサップをレンタルで行える場所があるほか、自前で持って来て行う人もいると聞いているが、川の近くまで車で移動する必要があり、そのようなスペースがないことが一因にあると考える。また、川の水深が深いとサップは行いやすいが、狛江の場合は水深が深い場所と浅い場所があり、サップを行いにくい場所があることも一因と考える。以前、狛江でサップをしていた方が水深が深い平塚などに行っていると聞いている。

委員:
ボートやサップができる環境だと理解している人が少ないと考える。ここでボートが漕げることをもう少し入り込んでPRができると良いと考える。

委員長:
関連して確認したいことがある。昔は、川で自由にボートなど川遊びをしていた時代があったが、最近は危険性などから管理が必要になるなど、かわまちづくりを考える中で管理運営の仕組みを検討する必要があると考える。ただし制限をかけすぎると、かわの魅力が伝わらないことも考えられる。

事務局:
アンケート結果では、水辺で遊びたいという意見が少なかったので、運営体制については社会実験を通して、賑わいを作る中で検討する必要があると考える。

委員:
その通りである。狛江の多摩川でもボートやサップを行える場所があるのでPRしていければと考える。

(4)基本理念と基本方針について
事務局:
資料4-1及び4-2について説明

委員長:
事務局から説明あったが、今回の会議では基本理念と基本方針を決定したいと考える。そのため、少し時間をかけて委員の皆様から意見をいただきたい。

委員:
よくまとめられた資料で基本理念の言葉も良いと考える。しかし、市民にいかに心地よく過ごしてもらえるかといった視点から議論が進んでいることに違和感を感じる。それは良いことだが、いかに人を集めて賑わいを作っていくのかという議論もあると良い。その点に関しては、基本方針の3番目に繋がるので、大きな違和感ではないが、その点が気になるところである。

事務局:
事務局でも賑わいを作ることに主眼を置きたいと考えている。また、その点に関しては次回の協議会で議論する内容になるので、そこで委員の皆様と考えていく。基本理念の説明の中に、楽しさの要素を入れている。これは、人から人に伝わっていく、狛江で楽しい時間を過ごした人が別の人へ伝えていく、市民から市外の人に広めるという思いが込められている。

委員:
基本方針の1番目、多摩川の自然を市民にPRしていく必要がある。また、アンケート結果から、市民でも住んでいる場所によっては気軽に多摩川を訪れることができない状況にあるので、これにどのように対応していくのかが必要である。多摩川まで行くのに時間がかかる、電車やバスで多摩川に行く方法が少ないなど、アクセスについても考える必要がある。

委員長:
狛江の自然は大切な要素である。アクセスについて意見があったが、アクセスの手段が何もないと動ける範囲が限られる。様々なアクセスの手段があると多摩川の色々なところに行けるのではないかと考える。

委員:
多摩川の自然を守る点については大賛成である。賑わいについては、過度な賑わいは狛江の多摩川には似合わないと考える。そうすると基本方針の1番目、2番目に逆行する内容なのでバランスは大事であると考える。3番目に関しては委員会のメンバーに若い方がいないので、意見が反映されていくのではないかと考える。結論としては、番目の賑わいが過度にならないようにお願いする。

事務局:
過度な賑わいについては考えてはいない。市としては、かわまちづくり計画を作ることで、「かわ」だけではなく「まち」の方にも賑わいを持たせる取り組みを考えている。

委員長:
過度な賑わいについては考える必要がある。様々な意見があるので、バランスをどのように保つかは運用の中で必要になる。

委員:
狛江らしさが出ている基本理念だと考える。狛江は自然の財産を持っているので、自然を守りつつ、市民に楽しんでもらえる仕掛けが必要だと考える。大きなイベントを実施するのではなく、市民が家族で多摩川の自然を楽しめる仕掛けで賑わいを作ると良いと考える。今の自然では、わざわざ行きたいとは思わないので、そこにキッチンカーがあると行く機会が増えると考える。自然の中で親子が楽しめる場所を作る賑わいづくりは考えるべきだが、過度な賑わいは良くないと考える。

委員長:
仕掛けは大切なことで意識しなくてはいけないことである。

委員:
過度の賑わいは困るので、それを避けた仕掛けが必要である。

委員:
基本理念と基本方針、ともに素晴らしい内容である。やはり多摩川までのアクセスが問題であり、和泉多摩川にしても桜を見に行くのに土手を延々と歩かなくてはいけない状況である。移動の手段がないので、自転車を使うなど、もう少し市民に寄り添った形で、例えば桜がある季節には人力車などに乗せて桜並木まで連れていくようなことができないかと考える。バスに乗っても、一旦狛江駅まで行かなければならず、多摩川に近い場所でも不便を感じる部分があるので、駐車場が確保できれば少しは違ってくると考える。水神社まで行くとベンチがあり、お年寄りが会話をしている光景を見かけるが、和泉多摩川寄りにはベンチがないので設置をすれば良いと考える。賑わいに関しては過度なことはせず、自然を中心に考えるのが良い。

委員:
アンケート結果を含めて見ても、基本理念と基本方針の方向性に違和感はない。基本方針の1番目と2番目は自然の話で、3番目はソフトの話と捉えることができ良いと考える。水辺の楽校など美しい自然を守るところで、川と触れ合うイベントを行うと良い。そうなると、当然事故や災害といったリスク管理の視点も含めた計画になると考える。基本方針の3番目に関連して、イベントを行う時は露店やイベント道具を持ち込む際の車が必要になるが、その際のインフラが必要であると考える。そのような周辺設備の必要性も含めて考える必要がある。

委員長:
リスク管理は必要である。事務局に伺うが、基本方針の中にリスク管理の要素は入っているか。

事務局:
リスク管理については、今後のハード整備を考える中で事務局から提案していきたいと考える。

副委員長:
今のままでも良いと考えるが、先ほどから出ている賑わいについては、人によりどの程度の賑わいを目指しているかの定義が異なる。例えば、カフェのような食事を少し楽しむ場所は川に行く動機に繋がり、リピートも増えると考える。大げさな賑わいにはならないが、実質的には賑わう要素になると考える。賑わいをイメージさせる写真を資料に入れることで、皆が考えている賑わいを伝えることができると考える。次のステップとして、色々な関連事業と合わせて、具体的にどのように空間に落としていくのかが重要になる。

委員長:
アンケートやヒアリング調査など、いろいろな角度から調べた結果がしっかりと使われている。これが委員の皆様からの満足度が高い要因の1つだと考える。また、事務局がテキストマイニングなどを使い、状況など客観的に説明しており、漏れのない資料になっている。今回の意見の中で、「過度な賑わい」に関する意見が複数の委員から出ており、「過度な賑わい」をどのように表現するのか。他にも多摩川へのアプローチの仕方、仕掛け、リスク管理に関する意見が出ている。これらの全てを具体的に対応することはできないが、計画書の中でしっかりと表現されると良いと考える。そのような計画書になれば、誰もが満足するものになるのではないか。「賑わい」の定義について、例えば「場」とは何か、「自然」とは何かなど、「賑わい」との関連で言葉の定義はしっかりと定めなくてはいけない。「かわ」や「まち」を敢えて平仮名で表記するなど、計画策定時における思いが1つ1つにある。それは「賑わい」も同じだと考える。この場で細かく定義することはできないにしても、少なくとも議論の中で考えを一致させることができれば良いと考える。基本理念と基本方針については、おおむね賛成をいただいたと考える。

委員:
リスク管理の話があったが、多摩川は洪水など怖い部分もあり、そのような時に子どもが入ると大変なので、リスク管理の中に多摩川の怖さも入れるべきだと考える。

委員長:
水辺関係は危険と背中合わせにあるので、川と親しむこととリスク管理はしっかりとバランスをとる必要があると考える。

オブザーバー:
今後、施設整備を行うことになるが、例えば整備した坂路が朽ちてくる、また手すりが劣化するなどした際に直す資金がない場合がある。自然も10年で変化し、例えば外来種への関心が低い時代に、砂防などののり面にハリエンジュという外国の種類の木を吹き付けていたが、それが大雨のときに川に流れ出し、どんどん拡大していった現状がある。そのため、自然地も少し人の手を入れて守る必要性が出てくる場合がある。
対策としては、1つは熱心なボランティアの方々に維持管理を行っていただくこと、もう1つは賑わいの部分で民間の力を借りて、そこから捻出される資金により維持管理していくことが考えられる。キッチンカーの話があったが、民間の場合は儲けがないと参入しない。ある程度集客が見込めないと、キッチンカーを入れたくても入れられない状況になる。過度な賑わいには気をつける必要があるが、賑わいの創出は、人を呼び込み、民間の力を利用して整備した箇所を維持し、自然地を保全することに狙いがある。また、先ほど出てきた自然については、存在を知らないと川の自然や危険性が分からない。
そのため、イベントに人が集まった時に自然地の素晴らしさをアピールする必要がある。水辺の楽校などでは、川の楽しさと危険性を同時に教えてくれる人がいる。リスク管理では、子どもを対象にしたイベントの際に、危険性を伝えていく方法がある。大規模なイベントの際に、大雨の時にどこまで水位が来たのか示し、狛江の堤防が決壊した歴史を伝えるなど様々な工夫を出せると考える。ここで伝えたいのは、作った施設の維持管理を民間活力の導入により行っていくこと、リスク管理の点ではイベントを通して川の危険性を教えることである。

副委員長:
維持管理を減らせるような内容にすることが大事である。ヒアリングの具体的な取組み案について「自らやりたい項目」と「誰かにやってほしい項目」が混在している。使い方の中で、一緒に実施できる人を探しながら運営を行うのが良いと考える。

委員長:
オブザーバーの意見であった維持管理、運営の部分はまちづくりで必要であり、かわまちづくりにも通じるものである。また、これからは管理の部分でエリアマネジメントのような産学官が一体となり、まちをどのように管理していくのかが求められる。管理を上手く行っているかわまちづくりの事例は少ないが、管理を上手く行えた時に地域活性化も含めた良いかわまちづくりができるものと考える。他に質問はあるか。なければ次の議題に移る。

(5)その他

事務局:
5月中旬から下旬に、事務局で考えているハード整備案を各委員と共有し、実際に多摩川を見に行く機会を設けたいと考えている。また、第5回の協議会が終わり、7月を目途にかわまちづくりを行う自治体の視察を検討している。

委員長:
現地確認や視察を行う予定なので、ぜひ参加していただきたい。長時間にわたり、各委員から貴重な意見をいただき感謝する。それでは会議を閉会する。