1 日時

令和5年8月30日(水曜日) 午後3時~4時30分

2 場所

狛江市防災センター302・303会議室

3 出席者

委員長:上山 肇
副委員長:二井 昭佳
委員:小川 浩志、池田 まり子、本橋 文武、岩間 正隆、倉山 裕治、由井 敏雄、新屋 信隆、絹山 博史
オブザーバー:堀越 直哉
事務局:環境政策課長 秋山 尊利、環境政策課水と緑の係長 小野 将史、環境政策課水と緑の係主任 鈴木 大介

4 欠席者

小越 栄美子、山口 巧、門井 淳

5 議題
  1. 前回(第5回)協議会のおさらい
  2. 全体スケジュールについて
  3. 取組内容(ハード整備・ソフト施策)及び取組スケジュー ルについて
  4. 数値目標について
  5. 推進体制と推進管理体制について
  6. その他
6 資料
  • 資料1 前回(第5回)協議会の検討結果
  • 資料2 狛江市かわまちづくり計画策定スケジュール(案)
  • 資料3 基本理念と基本方針と3つのゾーンでの整備内容
  • 資料4 数値目標(案)の設定
  • 資料5 推進体制と推進管理体制(案)の設定
  • 参考資料1 狛江市かわまちづくり計画策定協議会 委員名簿
7 会議の結果

(1)前回(第5回)協議会のおさらい
事務局:
資料1について説明(委員から特に意見等なし)

(2)全体スケジュールについて
事務局:
資料2について説明(委員から特に意見等なし)

(3)取組内容(ハード整備・ソフト施策)及び取組スケジュールについて

事務局:
資料3について説明

副委員長:
作成した模型の説明

委員:
水辺のスペースを活かしてほしい。

委員:
その通りである。特に船着き場の設置が望ましいと考える。 

副委員長:
水辺のスペースを活用することも検討したが、水際のラインが台風 などの影響により変わることが想定されるため、活用は難しいと考える。現状は存在するワンドも、いつまであるかわからない状況である。

委員:
船着き場は固定できるものなのか。 

副委員長:
狛江市域の河川敷は、水際のラインが変わる頻度が多く、整備しても流される可能性が高いと考える。

委員:
令和元年の台風19号の時は、雨で河川敷の形状が相当変わっ たと聞いている。そのため、堤防の内側より、外側の部分の整備を行い、賑わいが生まれた後に工夫をして堤防の内側でイベ ント等を行う流れになるのではと考える。 

副委員長:
その通りである。模型では、川の水位上昇による被害を受けないような場所へのデッキ等の整備を想定している。

委員:
階段護岸について、事例写真では、階段の幅が広く人が座っても人が通行できるが、模型の形では厳しいと感じる。

副委員長:
小田急線の線路回りは傾斜がきついため、坂路をつけて、川辺まで降りる形となっている。 

委員:
傾斜を緩やかにすることはできないのか。 

オブザーバー:
多摩川の場合5m以下の堤防勾配は1対2である。5m以上の場合 途中で小段がある。最近は小段を設けず1枚法面で堤防を作るので5m以上の堤防では小段の形状も含めて盛り土すると1対3の勾配 になっている場所もある。計画の高水が流れるよう河川整備を行っている。河川の断面に余裕があれば、事例にある写真のように緩や かに階段を作ることも可能性としてはあるが、この箇所はあまり広くなかったと思うので難しいかもしれない。 

副委員長:
この模型ではシンプルな階段にしているが、階段の作り方は工夫できると考える。 

 

(4)数値目標について

事務局:
資料4について説明

委員:
評価指標(案)にある、まちの賑わいの視点の部分で使用するデータに、申請件数と記載されている。申請だと、通常利用している人の数が分かりにくいのではないかと考える。

事務局:
申請件数は、イベント等で使用する際に申請した人数になる。通常 多摩川を利用している人ではない。今後、かわまちづくり計画を策定していくに当たり、賑わいに関することが課題となるので、通常利用している人数ではなく、イベント等で人数が増えたことをわかりやすく示すために、申請件数を評価指標として設定した。

委員:
例えば、私が家族で多摩川河川敷へ行った場合は、カウントされないということか。今回、かわまちづくり計画で目指しているのは、家族や友人と利用申請等をせずに、ふらっと訪れる人を増やすことと考える。ふらっと訪れるのに申請が必要になるのは現実的ではないので工夫をしていただきたい。例えば、顔認証システム等で利用 者数や利用時間等を把握する等、手間やコストを掛けずにカウントできる方法もあると考える。 

副委員長:
その通りであるが、方法が難しいと考える。「狛江時間」という良い言葉ができたので、イベント等の際にSNS等で、「#狛江時間」と一緒に写真をアップしてもらうと分析が可能であると考える。また、費用は不明だが、モバイル空間統計というスマートフォン等から人流を解析できるものがあり、どの程度の人が特定の場所にいたのか把握することが可能である。「#狛江時間」は、それを見る人が増えると良さがどんどん伝わってくると考える。統計を取って終わりではなく、次の人を呼び込む力に繋がっていけば良いと考える。 

委員長:
最近の研究では、人の流れをきちんと把握しようとする動きがみら れる。しかし、実際に人の流れを把握するには、かなりの費用がかかると聞いている。簡単ではないが、今は多くの人がスマートフォン等を持っているので、人の流れを把握しデータ化することが可能であることは理解いただきたい。しかし、今回の数値目標でどこまで踏み込むのかは検討課題と考える。

委員:
以前、アンケートを実施し年代別の分析を行ったと思う。指標目標で、精度が高いものを求められている訳ではないので、数年に一度アンケートを行い、比較し評価をしていく方法もあると考える。

委員長:
まちは日々変わっていくので、一度調査して終わりではなく、定期的にアンケート等の調査を行い、その内容を分析していくことが必要と考える。

(5)推進体制と推進管理体制について

事務局:
資料5について説明

委員長:
先般、多摩市の聖蹟桜ヶ丘を視察した際に、そこでは今後の管理体制をエリアマネジメントのような形にしていくと聞き、進んだ取り組みであると感じた。狛江市での推進管理体制はどの程度のものであるのか。

事務局:
聖蹟桜ヶ丘のエリアマネジメントと比べるとスケールは小さいものになると考える。エリアマネジメントを行うには、一般社団法人の設立が必要になるなど条件がある。この協議会からさらに派生的に設立するのか、別に構成していくのか検討する必要がある。かわまちづくり計画の策定後、計画を推進していくために管理する協議会や団体が必要になり、そこで多様な方向性が生まれてくると考えており、継続的な話し合いが必要になると思う。 

副委員長:
都市・地域再生等利用区域に指定されないと、堤防の上にカフェのような施設を置くことができないという理解でよいのか。また、社会実験の一環としてカフェを設置することはできるのか。ス ケジュールでは令和9年度まで設置できないことになっているが。

オブザーバー:
全てではないが、他の地域では社会実験の際に、キッチンカーを導入している事例はある。都市・地域再生等利用区域に指定せず社会実験というだけでカフェ等を設置するのは難しいと考える。

副委員長:
広島県の太田川で同様の事例を見たことがあるが、同じ手順でできたものなのか。  

オブザーバー:
堀込河道の河川の場合、背後地は民地が近い場合があるのでカフェ等があるのは国の管理地ではなく、民地の場合がある。調べてみないとわからないが、都市・地域再生等利用区域の指定をせずに可能な条件があったのではないかと考える。

副委員長:
都市・地域再生等利用区域の指定は数年かかるのか。

オブザーバー:
協議会等で同意を得ているという下地があるなら自治体が申請を行えば指定することは可能である。

副委員長:
カフェ等の施設が設置されたときに、すぐ市民が使える状況にするために、ソフト施策とハード整備の両面で調整していく必要があると考える。

(6)その他

委員長:
それでは、各委員から全体を通して意見をいただきたい。

委員:
資料4の評価指標の部分で、申請しない多摩川の利用者のカウント調査はとても大事だと考える。例えば、各ゾーンにQRコードを置いて、スマートフォンで撮ると利用者としてカウントされると同時 に、撮った人にポイントが付与され貯まる仕組みができると利用しやすくなると考える。

委員長:
それは恐らく、スタンプラリーのような形でないかと理解する。

委員:
資料5の管理体制について。ソフト施策は決めるのが難しいと思うので、管理体制をしっかり作っていただき、賑わいのあるかわまちづくりが継続できるようにしていただきたい。

委員:
模型は非常に具体的でイメージが湧きやすいと思う。資料4の評価指標は、デジタル技術を駆使すると低コストでできると考える。ハッシュタグをつけて発信することやQRコードを使用することで、 個人情報等を取得せずに人数をカウントできると思う。デジタル技術は今後数年で劇的に進化していくと考えるので、検討していただきたい。

委員:
資料4の評価指標の所で、ハッシュタグをつけて発信することで、人数をカウントしながらイベント自体を盛り上げていくことは、素晴らしいことと考える。私も以前、フェスティバル等のイベントに関わった際、コロナ禍で開催できないときに、参加者にビールを送り、ハッシュタグをつけて乾杯の発信をした経験がある。行政が主体で行う場合は難しいことと考えるが、やっていただきたいと思う。

委員:
資料3の地図の部分で質問がある。人と自転車の関係で、階段を上がるところが危ないので改良できないかと意見したが、そのことは含まれているのか。

事務局:
その点については、かわまちづくり計画の中で実施するのではなく、行政内部で今後調整していく事項であると考える。そのため、資料3では触れていない。

委員長:
私たちもまち歩きを行ったが、まちを歩くと様々な良いところ、悪いところに気づくものである。かわまちづくり計画の中で診断図のようなものを作り言葉として残すことで、今の話が引き継がれると良いと思う。

委員:
人手が多くなるとトラブルが増えると想定する。そのため、管理する事務所や人が必要になると思うがどのように考えるのか。

事務局:
維持管理のコストも検討する必要があるので、今後調整が必要になると考える。

委員:
模型は現場をイメージしやすいと感じた。模型にもあったが、土手の外側にテラスを設ける場合は許可申請が必要になると思うが、どの部分が国土交通省の管理になっているのか。また、土手の下に道路のようなところがあり、ここの管理は一部狛江市だと聞いたことがあるが、実際はどうなのか。 

事務局:
野球のグラウンドとして使用している包括占用区域の一部は狛江市の管理になっている。土手の下は道路ではないが、敷地は国土交通省の管理となっている。

委員:
降水時に川の水位が上がる場合を考えると、土手の内側に何かを作ることはできないと考える。そのため、土手の外側に作ると思うが、そのあたりはどのように考えているのか。 

事務局:
その通りであり、模型と同様に土手の外側にデッキ等を作ることを検討している。

委員:
模型を見て、現実味が増してきたと感じる。資料5の最後のページにある、「(仮称)狛江市かわまちづくり推進管理協議会」の構成イメージに、商店会の記載がある。和泉多摩川商店街は多摩川から一番近い商店街であり、商店街として、どのような形で関わっていくべきか、多摩川に行く際に商店街を通っていただくことを踏まえ、多摩川に負けない魅力ある商店街にしていかなければと責任を感じたところである。

副委員長:
資料3のゾーン分けであるが、川は繋がっているのできちんと分けることは難しいと考える。狛江の水辺は繋がりつつ、賑わいがあり、静かに自然観察ができることを魅力とするなら、ゾーンが少し重なっていても良いと考える。
また、同じく資料3の取組スケジュールのところで、民間事業者に参入してもらう場合だが、民間事業者は何年で投資したものが回収できるのか気にするものである。参入するタイミングを見据えた都市・地域再生等利用区域の指定時期を意識していただきたいと考える。

委員長:
資料4の数値目標(案)の設定だが、もう少し踏み混んだ目標にするのか考える必要がある。申請件数や人数もそうだが、実際にどの程度の人がどのように活用しているのか、どのようなコミュニティが形成されているのかなど、様々な尺度があるので、すぐには決められないが、事務局の示した案を基本として、いずれは評価の指標をそういう所に移していければ良いと思う。
また、狛江市は市としてのかわまちづくりを計画しているが、川崎市でも川崎市独自の河川利用が行われている。隣接する地域でも似たような河川利用が既に行われていたり、あるいは今後行われる可能性もある。そのことから、隣接する地域と連携することも考えられ、そうすることにより、別の地域で多摩川を利用している人を呼び込める可能性もあるし、狛江市の多摩川を利用している人が、別の地域で多摩川を利用することも考えられるのではないか。
それでは、本日の議題は以上となる。他に意見等なければ、これにて閉会とする。