1  日時 平成31年4月16日(火曜日) 午後7時~8時40分
2  場所 防災センター303会議室
3  出席者

委 員 若柳善朗、桑原勇進、田中映子、中山千緒里、下田禎敏、樋口豊隆、花岡藍子、樋口ユミ、重国毅、久保田郁恵、増川邦弘(11名)

事務局 企画財政部長 高橋良典、政策室長 田部井則人、政策室協働調整担当 馬場麻衣子、石由貴

傍聴者 なし

4  欠席者 なし
5 議題

1.開会

(1)前回会議録の確認

2.議題

(1)条例の骨子案について

3.その他

6 提出資料

前回会議録

資料1:条例骨子案たたき台

参考資料1:平成29年度決算資料(抜粋)<市民相談件数>

参考資料2:平成28~30年度市民アンケート(抜粋)<平和・人権分野における関心度と満足度>

参考資料3:あいとぴあレインボープラン策定時市民意識調査(抜粋)<日々の生活での悩みや不安>

参考資料4:平成30年度男女共同参画週間 狛江高校アンケート結果(抜粋)<男女平等意識>

参考資料5:平成30年度男女共同参画週間 パネル展シールアンケート結果(抜粋)<男女平等意識>

参考資料6:平成29年度決算資料(抜粋)<障がい者及び生活保護世帯数推移>

参考資料7:調布警察署生活安全課生活相談係における相談件数(狛江市内)<生活上の相談>

7 会議の結果

1.開会

-事務局より出席者、配布資料及び前回会議録の確認-

 

2.議題

(1)条例の骨子案について

-資料1に基づき事務局より説明-

(委員長)骨子案に盛り込む内容等検討したい。前文について意見はあるか。

(委員)国立市の条例にもあるが、平和について盛り込みたい。

(委員)「差別や偏見のない」とあるが、みんなにとって生きやすいまちであることが人権の尊重につながるので、どちらを冒頭に持ってくるか検討したい。

(委員)「生きやすい」という表現は是非入れたい。やさしいまち、生きやすいまちにするにはどうするのかといった方針が読み取れる文にしたい。

(委員)条例の名前も柔らかいものにしたい。例えば「誰もが大切にされ生きやすい狛江に発展していくための基本を定める条例」といったもの。条例を制定して終わりではなく、発展していくことが大切である。

(委員)ぱっと見て、狛江がどうしていくかが分かるものにしたい。

(委員)人権という言葉は覚えてもらいたいので、条例の名前には入れたい。

(委員長)条例の名前については、定まった後に改めて検討したい。目的について意見はあるか。

(委員)「個人として尊重される」という表現がいくつかあるが、こういう個人として尊重される、と具体的に書いた方が理解しやすいのでは。

(委員)条例制定の経緯にある「第3次基本構想」においては、「市民一人ひとり」が主語である。「全ての市民」と同義であると思う。

(委員)「市民一人ひとりが」とした方が平たい表現に感じる。

(委員)漢字ではなくひらがなで説明できる、やさしい言葉を遣った前文にしてはどうか。子どもや障がい者にも理解でき、目新しいものになる。戦後文部省から出された『あたらしい憲法のはなし』などのようなイメージで。

(委員長)理念について意見はあるか。

(委員)人権は抽象的な概念であり、わかるようなわからないような言葉という状態は良くない。資料にある理念の1点目と2点目が並列に記載されているのは違和感がある。人権を考える際には、人としての権利の主張、守るべき人の権利、人のためにという義務が裏表になってこそ人権である。権利と義務が明記されているといい。人を守るという義務も含めて人権である。

(委員長)権利と義務は表裏一体であり、自分の権利を主張することも相手の権利を守ることであるということを表現したい。現骨子案ではハラスメントに関する点のみ突出している印象がある。

(委員)就業状況や職業について及び家族についても触れたほうがいい。

(委員)国立市の条例には、性的指向の問題等細かく書かれている。他市の条例の進んだ点は積極的に取り入れたい。

(委員長)様々な記述を入れておき、後から全体のバランスを見て削ることもできる。

(委員)理念のところに権利と義務といったことを入れたい。

(委員長)定義について意見はあるか。

(委員)事業者と団体は区別する必要があるのか。

(委員長)一緒にすることは可能。市民の定義に「住所を有する」とあるが、「居住している」という表現でもいいのでは。

(委員)子どもにもわかりやすく書くのであれば、狛江市に暮らし、学び、活動する、といった表現になるか。

(委員長)「条例で重点的に扱うべき人権課題」については、定義ではなく理念に入るのでは。重点項目を設定するのであれば市や審議会の責務、施策の推進として書いてもいい。市民の権利について意見はあるか。

(委員)国立市の条例における「市民の権利」を見習いたい。

(委員長)現骨子案では「個人として尊重される」とあり、やや受け身な印象を受ける。市の責務について意見はあるか。

(委員)国立市の条例には「市長の使命」という項目がある。

(委員)国立市では制定を推進した当時の市長の強い思いがあって入った項目との説明があった。絶対に入れなければいけない項目ではないが、狛江市では人権基本条例策定の一つのきっかけが前市長のセクハラ問題なのでこの項目を入れることも検討の必要があると考える。

(委員長)市民、事業者及び団体の責務について意見はあるか。

(委員)「市の施策に協力する」という項目が一番に来ているが、「個人を尊重する」が先に来るべきである。

(委員長)施策の推進について意見はあるか。「市政のすべての分野において総合的に施策を推進する」という項目は、市の責務に入れてもいい。審議会、体制の整備、連絡協議会は別立てになるか。審議会の内容や、若者を含む委員の選任については今後検討したい。

(委員)施策をどう推進するかという点において、市民が困ったことや人権に関する課題についてすぐに市へ伝えることができ、市は課題の解決についての議論を積極的に受け入れ、行う体制を整備したい。

(委員長)審議会にその役割を持たせてもいい。

(委員)若者を巻き込む工夫についてはぜひ行いたい。市に審議会や相談窓口があるという体制では深刻な問題しか相談できない。メールやSNSで気軽にやり取りできるような仕組みを検討していきたい。

(委員)中学生を中心に自分達で考えたことを発表するイベントがある。連絡協議会や審議会は肩書きのある大人が集まる会であり、範囲が狭い。中学生や学校、町会自治会等を巻き込み、気軽に人権について企画検討する会を設けてもいい。

(委員)条例においては審議会、相談窓口、連絡協議会の設置について記載するにとどめ、その後規則や事業計画に詳細を盛り込んでいけばいい。

(委員)若者はどの年代のイメージか。

(委員長)子どもから社会人になったくらいの年代ではないか。

(委員)狛江には中高生の居場所、遊ぶ場所が少ないと感じる。中学生に意見を聞くと、必ず居場所がないという意見が出てくる。

(委員長)啓発活動について意見はあるか。

(委員)啓発活動はとても重要。例えば加齢に伴う障がいや内部障がい等を含む障がい者への理解という点では、丁寧に様々な方法で啓発をくり返すことにより周囲の理解が進み、偏見や差別の解消につながる。

(委員長)表彰について意見はあるか。これも一つの啓発活動である。

(委員)日常的なことでも事例を共有でき、表彰の対象となるような体制を作りたい。

(委員)人権の絵や標語のコンクールはすでに実施しているが、子どもたちにとっては人権について考えるいい機会になっている。ただし、イベントは形骸化しやすい。

(委員)全校朝礼で表彰する学校もあり、自尊感情を高めるいい機会である。よい行いを見つけて報告し、表彰する取組みもあり、表彰されると子どもたちは喜ぶ。

(委員長)小中学校にて人権作文を書いてもらう取組みも行っている。教育活動について意見はあるか。

(委員)人権の花運動や人権作文、スローガン募集、人権週間にあわせた講話等、学校では既に色々取り組んでいる。

(委員長)自治体によっては人権擁護委員が学校に出向き、人権教室を行っているところもある。

(委員)教育活動とは、学校における教育のみを意味しているのか。社会教育も含まれるのか。

(委員)広く解釈したい。学校教育の他、市民による学習会等の社会教育や、企業や団体への研修も含まれるのでは。

(委員)どの項目に入るかは今後検討すべきだが、実態調査の実施は必須であると考える。

(委員)狛江における人権課題について、最近は多摩川の整備によりなくなったと思うが、かつて多摩川で生活している人の人権問題があった。また、市民等の責務において、「個人を尊重する意識をもって生活する」という表記は心構えのようなものであり、自他の権利を守るという目的においては不十分ではないか。

(委員)「義務」ではなく「責務」としているのはなぜか。

(委員長)責務の方がやや意味が弱いのではないか。

(委員)前文にある「小さなまちならではの」という表現は、狛江市民にとって自尊感情を損なうことにならないのか。

(委員)小さいまちだが、自分たちはがんばっているという誇りを持っている。

(委員)小さいまちだからこそお互いの顔が見える、と言われている。役所と市民、学校と保護者等の距離が近く、一緒に取り組むことができ、これは狛江らしさである。

(委員)読み手にとって誤解のないよう表現を工夫したい。

(委員)本条例を子どもや障がい者にもわかるやさしい表現の条例にし、狛江ならではのやさしい条例にしていきたい。

(委員長)本日の議論を元に事務局にて骨子案をさらに検討いただきたい。

 

3.その他

(事務局)

  • 第4回委員会は5月28日(火曜日)午後7時から開催する。
  • 第5回委員会は6月25日(火曜日)午後7時から開催する。
  • 中間報告フォーラム8月3日(土曜日)午後に開催する。

 

-閉会-