議題1.新委員より自己紹介
議題2.令和5年度狛江市総合水防訓練・総合防災訓練の実施結果について(報告)
(委員)
資料2に沿って説明。
今年度は令和元年東日本台風と同程度の台風接近に伴う対応を想定とし、4カ所の避難所を開設し、市民を受けいれるとともに福祉避難所の開設訓練、排水樋管対応訓練及び災害対策本部訓練を同時に実施した。
一連の訓練には、市職員をはじめ、避難所運営協議会や小学校の先生、その他関係機関合わせて約1,000名の参加があった。
災害対策本部会議に合わせ、各部連絡員による情報収集及び情報整理や陸上自衛隊、狛江消防署、NTT東日本、災害医療コーディネーターの原先生をはじめ多くの関係機関にご参加いただき、災害対策本部の連絡調整、災害医療コーディネーターとの連携の構築目的とした訓練を実施した。
避難所を担当する教育部からは、避難所で体調不良の方が発生した場合に災害医療コーディネーターの先生方に相談・指示をいただけるのは非常に心強く感じたという感想があった。避難所開設・運営訓練では、紙ではなく、ロゴフォームを活用した受付により避難所リストができるといった試行を行い、今後の受付に活かしていきたい。
3ページにあるが、福祉避難所訓練としてこまえ正吉苑で実施し、避難の際に配慮の必要な方への対応の確認を行った。
4ページの排水樋管対応訓練であるが、狛江消防団による排水ポンプ車の運用、下水道課職員による排水樋管の操作の実動訓練の実施や調布市との情報連絡訓練を行い、実践的な訓練となった。
令和元年東日本台風では、狛江市においても床上浸水102棟134世帯、床下浸水199棟314世帯が実際に水害を経験しているので、災害に対する対応能力を継続して高めていきたい。
資料3に沿って説明
今年は関東大震災から100年の節目にあたり、狛江市建設業協会をはじめとする災害時応援協定締結事業所及び関係機関との連携について確認し、災害対応の態勢の万全を図るため、各事業所が多摩川緑地公園グランドにて劇場型のみせる訓練を実施した。
防災演習では、都市建設部車両及びドローンによる情報収集、狛江市建設業協会の重機を活用した道路啓開、消防署による情報収集や交通事故対応、東京電力パワーグリッドの停電対応、狛江市消防団及び狛江市地区消防隊による建物火災対応、自衛隊による倒壊建物からの救出救助を実施し、最後に消防署、消防団、地区消防隊による一斉放水を実施した。
総合防災訓練としては、9年ぶりとなる劇場型防災訓練だったが、自衛隊のヘリコプターも定刻通りにやってきたり、予定通りに進んだ訓練となった。
3ページにあるが、演習エリアの隣に展示エリアを設け、関係機関による防災展示及び防災体験やコンテンツを実施した。防災展示の内容として、ドローン展示、防災グッズの展示、キャンプ用品を活用した避難生活の展示、東京水道(株)の仮設給水栓・パネル展示、防災グッズの配布等が実施された。
防災体験の内容として、起震車による地震体験、煙体験ハウスによる濃煙熱気体験、消火訓練等を行った。
今年もコマラジやJ-comなどの取材により震災対策の啓発や重要性を訴えることができた。昨年の5月に東京都から新たに被害想定が示され、狛江市でも一層の対策が必要となる。今後も効果的な訓練を継続していきたいので、引き続きの御支援、御協力をお願いいたしたい。
安心安全通信21号は、関東大震災100年の特集号として発行しており、震災の際に取るべき行動や家具の転倒防止、初期消火の内容、耐震化の助成制度、家庭内の備蓄等を掲載し、自助の助けとしている。
(副委員長)
ドローンはどのくらい見渡せるのか。
(委員)
機種にもよるが、垂直に高さ200m上がれる機種もあり、今の機械は風が吹いてもその場で停まれるので、真下はきれいな映像で見られる。狛江のような住宅地だと遠くまで飛ばす許可をもらうのは難しい。許可をもらい、アンテナが届く範囲で多摩川沿いの何もないところであれば、下流でいくと東名高速位の間は飛ばすことはできる。実際に見なくてもVRゴーグルをしてそのまま操縦することができる。
(副委員長)
発災時には許可のことは言ってられないのではないか。
(委員)
平時には許可はいるが、災害時にどうなのか確認していく。
(委員長)
台風の時は風が強いからドローンを飛ばすのは難しいと思うが、台風後に岩戸あたりの込み入ったところに飛ばせるとよい。総合水防訓練に参加したが、ドローンの映像があれば指示が出せるのでよい。
(委員)
実際に4台のドローンを飛ばし、3台のカメラに映像を映したが、かなり鮮明に映り、操縦者の技量にもよるが狭いところでも入っていけた。
(委員長)
総合水防訓練に参加したが、会場には、市長、議員、消防署、自衛隊、NTT、コマラジが1つのフロアーにいて、情報交換がスムーズに行われ、会場にはモニターがでており、リアルであった。1時間ごとに仮想の会議をやっていて、オープンな感じでよかった。
医療サイドとして一番心強かったのは、災害時にJ-comが防災センターにミニバンを一つ提供してくれることを知ったことである。本部に医療コーディネーターとボランティアナースがいるので、車のボランティアで行ける範囲ならいけるという手段ができた。慈恵第三病院が患者を引き受けてくれればよいが、受け入れてくれない場合は、健康推進課がEMISで受け入れ可能な病院を探してくれ、消防隊・自衛隊のどちらを動かすかといった会議を仮想ではあったが、かなりリアルに行えたので、このような訓練を毎年できるとよい。
議題3.令和5年度緊急医療救護所設置訓練について
(事務局)
資料4について説明。感染症対策からできるだけ少人数で実施することになる。調布市は、職員6名、医師会医師3名が参加し、歯科医師会・薬剤師会の参加はない。
(委員長)
参加人数によって訓練の仕方が変わり、災害医療コーディネーターと薬剤師が参加しても昔のように緑エリアで調剤するスペースがないのであれば、参加しても意味がない。逆に参加人数に基づいて調布市が訓練内容を考えるといった考え方もできる。慈恵第三病院の参加人数にもよるが、人数が少ないとテントを立てたり、トリアージができるのか予想が立たない。狛江市の職員は何人参加するのか。
(委員)
現地に行く人間は、最大13人と言われている。
(委員長)
災害医療コーディネーターの医師3名が参加ということでよいか。
(委員)
一同、了承。
(委員長)
訓練の内容については、何をやりたいのかということになるが、トリアージにするには人数が少なく、通信訓練をメインにするのでもいいとは思う。
(委員)
今回は仕方がないが、緑エリアの訓練は何年もできていないので、昔やっていたように看護学生を動員し、トリアージ、調剤所で災害処方箋を発行、薬を調剤、患者さんが帰宅という流れのある緑エリア中心の訓練を来年はやって欲しい。
(委員長)
4年前はちゃんとレイアウトを考えて具体的に実施できた。水防訓練や防災訓練はリアルなので、人数制限があるので仕方がないが、質が落ちたと感じる。
議題4.その他
第22回狛江市医師会市民講座について
(委員長)
令和5年11月18日にエコルマホールで狛江市医師会市民講座を防災をテーマに4年ぶりに開催し、100名以上の参加があった。手話と文字起こしを初めて行ったが問題なく行え、参加者も防災に興味のある人ばっかりで熱心に聞いており、よい雰囲気であった。
大谷先生も言っていたが、震災が起きたら先ずはかかりつけ医に聞くようにといった話があった。医療スタッフは震度7・8だと緊急医療救護所に駆けつけることになると思うが、震度4・5だと診療できるクリニックもあると思うので、連絡先を掲載したクリニック一覧を狛江市の緊急のホームページに掲載する仕組み作りを今後の課題としていきたい。
そのためには、クリニック側が、こういう場合は緊急医療救護所、こういう場合はクリニックといったマニュアルを作っていきたい。
また、災害弱者の対応が弱いといったことも課題として上げられる。
(委員)
避難行動要支援者の情報収集が始まって協定を結び始めているが、今後は、アップデイトをどうするか、避難行動要支援者はあくまでも自己申告ベースなので、リアルタイムの医療や介護情報を基にプル型というよりプッシュ型というかアウトリーチといったデータの活用に繋がっていけたらと思う。発災後の在宅で療養されている方の中にはSOSを発することができない人が相当数いると思われる。安否確認を担当する医療機関や訪問看護ステーションがやるのは難しいので、民生・その他の介護事業所・行政等とどういった分担で情報収集するのかといった話が進んでいくとよい。
(委員長)
エリアやネットワークを広げて要支援者をフォローし、今後の課題にできるとよい。
・事務局より報告事項
(事務局)
狛江市災害医療・薬事コーディネーター行動指針の修正について、資料5に沿って説明。お気付きの点があったら11月末までに事務局までご連絡をいただきたい。会議録案をメールにてお送りするので、ご確認をお願いいたしたい。
次回の狛江市災害医療・薬事コーディネーター運営委員会は、令和6年2~3月を予定している。
(委員長)
以上で、本日の議題は全て審議を終了する。
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