1 日時

令和3年2月19日(金曜日)午後6時30分~9時

2 場所

狛江市役所 4階 特別会議室

3 出席者

委員長:卯月 盛夫、副委員長:加藤 仁美
委員:入江 彰昭、杉浦 浩、河上 牧子、小楠 寿和、佐藤 高志、荒井 隆、岡山 孝昭、五十嵐 秀司、癸生川 祐介、小俣 和俊

事務局:
まちづくり推進課長 三宅 哲
都市計画担当副主幹 松野 貴洋
まちづくり推進担当主査 富永 和歌子
都市計画担当主任 伊藤 真弓
都市計画担当主任 草野 智之
まちづくり推進担当主事 瀬戸 功次郎
都市計画担当主事 安岡 秀
都市計画担当主事 大川原 有莉亜

委託事業者 昭和株式会社
立山 善宏
森山 長和

4 議題
  1.  都市計画マスタープラン改定・立地適正化計画策定について
    (1)両計画の構成(今回の検討箇所の確認)
    (2)中学生アンケート調査の集計結果
    (3)シンポジウム・ワークショップの実施報告
    (4)都市マス「分野別方針」等の方向性
    (5)立地適正化計画「誘導施設」の方向性
  2. その他
    (6)両計画の検討スケジュール

 提出資料

  • 両計画の構成(今回の検討箇所の確認)
  • 中学生アンケート調査の集計結果
  • シンポジウム・ワークショップの実施報告
  • 都市マス「分野別方針」等の方向性立地適正化計画「誘導施設」の方向性
  • 両計画の検討スケジュール
6 会議の結果

議題1 都市計画マスタープラン改定・立地適正化計画策定について

-事務局より各配布資料の説明-

検討スケジュールの見直しについて

議題1 都市計画マスタープラン改定・立地適正化計画策定について

-事務局より各配布資料の説明-

◇両計画の構成

※議論はなし


◇中学生アンケート調査の集計結果

委員
非常に高い回答率であり、貴重な意見である。次世代の狛江市に愛着を持って住んでくれるであろう世代が、これほどまでに真剣に、緑や公園、農地等をテーマにして書いてくれている。私自身も、この意見を受け取ることに責任を感じている。この後に説明があるが、ワークショップにおいても、ボール遊びが出来る公園がほしい等の若者ならではの要望もあるため、若い世代が楽しく、憩えるような公園の整備が望まれていることを感じている。


◇シンポジウム・ワークショップの実施報告

委員長
このようなワークショップについては、やりっぱなしという批判がどうしてもあるが、資料の12、13、14ページにて、意見をきちんと整理してもらっているので、これがどのように都市計画マスタープランに反映できるのか、継続的に考えていきたい。一方で、このような網羅的なまとめではどうしても表現しづらく、都市計画マスタープランに反映しづらいソフト的な話、民間への希望、個別の道路や公園の設計時に考慮すべき意見等も多くある。それらは、都市計画マスタープランに反映できないからといって除外するのではなく、個々の担当課が、考えるべき時期になった際に読み返せるような形で残しておかないともったいない。最後のまとめ方の際の話ではあるが、都市計画マスタープランの付属資料なりでまとめておいた方が良いのではないかと感じる。ワークショップでは、ここにいる委員の方々にも講師として参加頂いた。当日の感想や今後の意見の活用方法などについてご意見を伺いたい。

委員
ワークショップは6班に分かれていたが、重要性の高いことに関しては、ご意見が重なることも多くあった。狛江市の中にある空間的な資源はどんどん活かしていくべきであるが、現状、その中身や使い方に問題があるといったご意見もあり、空間的な活用として考えるべきことは多くありそうである。それらを活かした計画検討とその実現が各班での大きな共通点として感じている。今後、代表的なものだけで良いかもしれないが、市民の皆さんと一緒になって、社会実験的に活用を考えていくことを進めても良いかと感じた。

委員
オンラインシステムを使ったシンポジウムは初めての経験だということであり、その取り組み自体は非常に良いかと思ったが、設備や通信状態は良くない状況であった。出席者はやや消化不良であり、不満を持って帰られた方もいたかと思う。その方々のフォローをしてほしい。また、この結果について、行政としてどこまで具体の取組に繋げられるかは別にして、この取組自体をどのような形で市民の方々に報告するのか。結果全てを報告する必要はないかと思うが、最後のまとめ等は示すべきである。

委員
中学生のアンケート結果も含め、市民の皆さんの声が聞けて、非常に良い機会であった。私自身は「防災まちづくりを考えよう」のテーマを担当したが、その中では、高さへの意識があまり見られなかった。中学生のアンケート等でも「空が良く見える」といった具体的な内容まで言及していなかった。広くて平地であることが評価されているのかと感じた。前回までの検討において、まちづくりの課題として、低層と中高層の住宅の混在を課題として挙げているため、それを防災上としてどのように考えていくかは検討する必要がある。ワークショップの中では、浸水深が5mであることや、多摩川に隣接した南側の方が浸水深も深いため、中高層も考えていく必要があることを前振りとして話したが、基本的には、高さの視点を日常生活ではあまり感じてはおらず、低層が評価されている地域であると感じた。
中学生アンケートは示唆に富んでいたが、特に特徴的に感じたこととして、私自身は居住地選択行動論という研究をしており、人々がどのような理由で居住地を選ぶかを調査すると、大人の場合はどうしても経済性が強くなってしまうが、それを除いた場合、人間関係が重視されている。それを考えると、中学生にしても大人にしても、人との交流や滞留できる拠点といった空間的なものに重要性があるものと感じている。居住地選択行動論では、まちへの愛着が大きなポイントとなるが、やはり人と楽しい時間を過ごせた場所が多くあることが愛着へつながることが、中学生アンケート結果を見て改めて感じた。同年代の先輩・後輩等と楽しく安心して過ごせる空間や時間をつくれるまちの空間形成がマスタープランには必要だと感じている。

委員
ワークショップでは、私自身も非常に学べることが多く、非常に貴重な意見が多く出ていたと思っている。狛江市の特徴であり課題でもある小公園が非常に多いということに対して、その小公園と農業をどのように掛け合わせるかにより、新たな価値が生まれるのでないか。例えば、ピザ窯やパンが焼ける、あるいはバーベキューが出来るような小公園が必要かもしれないし、菜園のある公園も必要かと思う。先ほどの中学生アンケートにもあったが、給食に農業の生産物が出ればという話もある。そういった意味では、「農業+公園」、「農業+学校」、「農業+建築」、「農業+道の駅」等の掛け合わせがあるかと思う。そのような意見が出てくるワークショップであり楽しかった。
一方で、大公園については、和泉多摩川緑地を一つのターゲットとした中で、様々なアイデアが出ており、Park-PFIの中でスターバックスやスポーツ施設等を誘致することが出来るのではないかといったアイデアもあった。生産緑地のPRや農家レストラン等も徐々に整って使いやすくなるのではないかといった意見も挙がっていた。それらを今回の両計画に反映できることが望ましい。

委員
ワークショップでの意見のまとめにプラスして、まちのステイタスを向上させる取り組みが必要であると感じている。喜多見駅にある研究所の移転の話があるが、実際に移転するかは別にして、あのような研究機関がまちにあった方が良い。最近では、大学がどんどん郊外から都内に戻ってきているが、そのような流れに対する働きかけも必要ではないか。図書館の整備の話も結構なことであるが、更には、美術館なども東京都と話をして誘致できると、まちのステイタスも向上するのではないか。

委員
中学生アンケートに「大人になっても狛江市に住み続けたいですか。」という設問があるが、狛江市社会福祉協議会の事業では高齢者の相談窓口をもっている中で、高齢の世代の相談を受けていると、子供たちが独立して親世代だけで住んでいるというケースが結構多い状況である。そのため、ずっと住み続けたいという視点も重要だが、子供たちが成長したときに戻ってきたいと思えるまちという視点も重要である。気軽に住むことができる賃貸住宅なども視野に入れる中で狛江に愛着を持っている人たちを呼び戻す取り組みがあると良いと感じる。
また、先ほど委員長からも都市計画マスタープランに載せづらい分野もあるとの話だが、福祉分野に関係している者としては、狛江市内において、世代交流の場やワーキングスペースのような所が個人住宅を活用して2か所ほど出来ているので、都市マスでの掲載を検討してもらえると良い。また、観光として、多摩川沿いにカフェなどがあると良い。対岸の登戸では有名なカフェが出来ており集客が生まれている。

委員長
都市計画マスタープランは、計画書として作成する作業はあるが、それとは別に、例えばこの委員会において、特別プロジェクト等を市長へ提案することを考えることもあり得る。今は、住宅政策、福祉政策、観光政策などの様々な分野が一緒にならないとまちは良くならないため、少し都市計画から外れる部分ではあるが、市への提言があってもよいのではないかと、今の話を聞いて思った。

委員
都市計画に関する計画として、最終的に総花的になるのは、それはそれで良いが、やはり目玉があると、市民も一体となって進んでいける推進力になるかと思う。そういう意味では、卯月委員長が言うようなものがあると良いと思った。
昨年の市ホームページでの意見募集では、基盤整備などに対する反対意見もあったと思うが、このワークショップではそのようなマイナス的な意見はなかったのか。

事務局
特にそのようなご意見はなかったと記憶している。

委員
ワークショップに来られた方は非常に前向きな方々が多かったと思うが、実際には反側側の意見も出てくると思うので、ワークショップや中学生アンケートの意見を少しずつ市民へ浸透させていくといった啓蒙活動も非常に重要であると感じる。

 

◇都市マス「分野別方針」等の方向性

委員
農地保全については、農住共存エリア等で整理されているが、災害対策としても必要なスペースであるため、その分野にも含めた方が良い。畑は治水効果などもあり、多少なりとも災害対策になり、また、ハザードマップにかかるようなエリアでは、乱暴な言い方をすると、地盤も強固ではなく、地震も揺れやすいエリアではないか。木造住宅が多いエリアもあり、火災が発生した場合、オープンスペースで少しは緩和できるのではないか。

事務局
防災対策としての活用も考えられるものである。資料4の16ページにて地震災害・火災対策だけのことを書いているが、水害対策なども含めた中で、農地保全を図ることを方向性として整理していきたい。

委員
今の話は強調してほしい部分であり、例えば、16ページの中に地震災害対策として農地のオープンスペース保全と書いてあるため、これをもう1行ほど増やして詳しく書いても良いが、農地や住環境の方にも分散して書いてもらうことで、重要度の高さの意思表示にもなるかと思う。防災の話を全部防災の分野だけに書くのではなく、関係する箇所に加筆してもらえると良い。

委員
農住共存エリアと防災環境形成エリアは重なっており、農地保全と防災対策の取り組みとしても重なる部分ではある。農地は保水機能や浸透機能を持っており、治水対策として非常に重要な箇所である。
また、「3.水と緑の方針」とあるが、ワークショップや中学生アンケートの結果も踏まえつつ、「3.水と農と緑の方針」へ変更できると良い。農は狛江市の特徴として住民も認めているところであり、生産緑地をどうするかということだと思う。その「農」の今後の方向性について、都市計画マスタープランにしっかりと表わす意味も含めて、分野別方針のメインタイトルの一つに入れてほしい。
その「水と緑の方針」においては、硬い言葉が並び過ぎているように感じる。狛江市の特徴である小公園がどこにも出てこない。資料4の11ページの「ウ、公園・緑地の維持・管理と整備、1)都市計画公園等」と書いてあるが、これは小公園そのものだと思うので、先ほど述べた農地と様々な分野との掛け算について利活用の方向性が言えると良い。「エ.農地の保全・利活用」も含めて、ワークショップやアンケートの意見をもう少し反映できるかと思う。
また、14ページのように構造図を描くことは出来るが、構造図の背景には機能があるので、その多機能性をこの方針の中にどのように位置付けるかが大切である。構造と機能の両方より整理することが良いと思う。

委員長
都市計画マスタープランは計画書ではあるが、やさしく書いてはいけないということではないので工夫してほしい。ワークショップでの大公園・小公園・生産緑地等の分けも取り入れると分かりやすくなる。
方針図についても、十分な緑があるように感じられてしまい、何もいらないのではないかと思われてしまうため、表現の工夫があると良い。
かつて、九州の唐津市で3年間かけて都市計画マスタープランを作成したが、市長から電話があり、「市民の誰も読めないし、誰も理解できない、自分も理解できない。どうしたらよいか。」という相談があった。私は中学生に対してワークショップを行い、都市計画マスタープランを優しく担当者が中学生に教えて、中学生が翻訳し直した。それは都市計画の副読本になっている。今回はそれとは別だが、せっかく中学生のアンケート調査をこれだけやったので、中学生でも読める、中学生でも理解できる文章にするような努力を少しでも行っていきたい。特に、水と緑の方針などはそうだと思う。よろしくお願いしたい。

委員
先ほども話があったが、今回の都市計画マスタープランの目玉として、防災環境形成エリアがあるものと理解していたが、今回の資料ではトーンダウンしていると感じる。新しい魅力があり、安全性にも配慮して、緑地と共生しながら新しい居住エリアを考えていくのかと期待していたが残念である。防災性と水と緑の使い方等について、フェーズや時間軸によって使い分けるようなことを書けると良い。今回の目玉として、防災環境形成エリアというのは、農地との共存の中で新しく魅力のある狛江らしい住空間をつくっていくという主張をもう少ししっかり書いてほしい。

事務局
農住共存エリアと防災環境形成エリアについては、河上先生がおっしゃった通り、今後の狛江市の土地利用を考えていく上で重要なエリアという位置付けとしており、来年度に重点的に検討していく予定である。

委員
資料4の4ページに、中心商業・業務地区が書いてあるが、用途地域の見直しは想定しているか。

事務局
狛江駅の特に南側については、様々なまちづくりを検討する必要があるものとして考えており、そのような活動をされている市民団体もいる状況である。それらをどのように進めていくかによるが、用途地域の変更も方法の一つとして視野に入れた中で検討を進めていくこととなる。

委員
この記載内容が南側だけのことであれば良いが、北側も含めた内容か確認したい。

事務局
この内容は北側も含めている。ただし、現状の動きを考慮すると、南側が主になるかと思われる。

委員
やはりインセンティブを与えないと民間が興味を示さない面もあると思う。市独自のインセンティブについて言及するのは非常に良いと思うが、具体的に検討しているか。

事務局
現時点では何も言えないが、仮に再開発事業になれば、国による様々な補助制度もあるため、それらに合わせた施設誘導を行うことになると考えている。

委員
資料4の5ページの農住共存エリアについても、前回の資料で、世田谷通り南側での農地活用の図があったと思うが、市のインセンティブが無いとなかなか形成が進まないエリアかと思うので、そういう面からも記載すると良い。

委員
水と緑の方針図に丸山公園が出ており、隣接して市民グランドがあるが、あの活用をどのように考えているか。この計画の拘束力がどの程度か分からない部分もあるため教えてほしい。

事務局
現時点では、特段の予定はない。本計画を策定することにより、何かに自動的に制約が働くなどの拘束力はないが、目標に掲げた内容は、今後の道標となって検討を進めていくこととなる。そのため、記載しているか否かによって話が変わってくることはあるかと思う。拘束力というよりは道標というようなニュアンスでとらえてもらいたい。

委員
このグランドの砂塵がすごい状況にある。そのため、水と緑として丸山公園を位置付けても、そのグランドの近くを通ると大変である。

委員
私も役人の経験があるため、計画策定における記載内容の難しさは理解しているが、例えば、私はシンポジウムにおいて3駅周辺の話をしたが、その割には、3駅に対する内容が見受けられないように感じてしまう。3駅ともに駅前広場を拡張するなどの話はないまでも、現在の駅前広場の使い方には改善の余地がある。また、鉄道横の連続した側道の使い方も考えるべきである。
また、先ほど、目玉の取り組みの話があったが、中学生アンケートでも多摩川、野川の価値を認めており、若い方もそのような感覚があることはすごく大きなことである。より一層の活用を考えることが必要である。また、多摩川のサイクリングロードについても活用策を考えるべきである。東京都では、羽村から大田区までの50kmのコースを打ち出しているが、その中間にあたる狛江市のサイクリングロードを充実させて、小田急線でサイクリスト達が折りたたんだ自転車を持って鉄道に乗ることも考えられる。サイクリスト達の需要を満たす施設を多摩川沿いに建設することも考えられる。今後の20年先について、戦略的に可能性を秘めた書き方をしても良いのではないか。

委員長
都市計画マスタープランとして各分野の方針があるという横軸の切り方は必須であるが、それに加えて、縦軸で見る発想があっても良いのではないか。渋谷区の都市計画マスタープランでは、横軸と縦軸をクロスさせてマトリクスを設けて、その中に重点事項を書いてある。今の杉浦委員の話を考慮すると、縦軸に多摩川というキーワードがあり、この6つの方針とどう関係するかや、入江先生が言われた農地という重要なキーワードについて関係性を示すことも考えられる。さらにその中に重点プロジェクトなどを位置付けると、より実効性に繋がるかと思う。表現について工夫をしたい。
都市計画マスタープランは、この4章が重要である。中学生にとっても、また、市役所の職員がバイブルの様に実践していくためにもわかりやすくしようというのが今日の多くの委員の方々のご意見と理解するので、工夫したいと思う。

 

◇立地適正化計画「誘導施設」の方向性、両計画の検討スケジュール

委員
資料5の2ページで、(4)慈恵医大周辺の拠点は、駅からは離れており、ワークショップやアンケートでもあまり触れられていない箇所である。自分も注目していないエリアであった。この場で皆さんからご意見を伺い、この周辺にどのようなものがほしいや、病院の帰りにどのようなことがしたい、バスを待っている間に何をしたいなどが聞けるとおもしろいまちになるかと思う。

事務局
慈恵医大については、現在、建て替えを検討している話を伺っている。その中で地域医療拠点として、どのような機能を持たせていくかについて話し合いを始めたところであり、この都市計画マスタープランでも大きな拠点となり得る箇所である。昨今の災害対策としても、地域医療の拠点として大きな役割を担うため位置付けている。また、都営狛江アパートについても、将来的な建て替えを見据えて、長期的な視点の中で一緒に考えるべきエリアとして、都市機能誘導区域に含めている。

委員
将来的には、グレートアップするというイメージか。

事務局
そうである。慈恵医大と都営狛江アパート周辺では役割が違うが、一体的で検討出来るようなエリア取りをしておき、それぞれに求められる機能等を検討していくものとなる。

委員
資料5の誘導施設の表で、福祉分野についても触れられているが、以前、京都で福農連携施設を見学したことがあった。福祉と農業は強い結びつきがあり、農住共存エリアでも農福連携のことを書けると良い。また、この農住共存エリアの中で農地の保全・利活用というのが多々出てくるが、納税猶予制度がなければ農地は本当に消えていってしまうため、納税猶予制度の評価という所も盛り込めると面白いと思う。

委員
資料5の誘導施設の表で、3駅全てにおいて「病院」を誘導型の誘導施設に位置付けているが、現状としては、駅周辺に入院を伴うような施設を持った病院を誘致することは大変かと思う。喜多見駅では、病床数は少ないが入院施設を持った医療機関もある。どちらかというと診療所が非常に多く、需要があるエリアである。病院を位置付けるかについて、医療を管理する関係機関にも見解を聞いた方が良い。

委員
誘導施設の表に、「専修学校」とあるが、慈恵医大の標識は医科大学となっている。

事務局
慈恵医大の敷地の中に、看護系の専修学校という形で位置付けられている施設がある。

委員
了解した。また、先ほども申し上げたが、大学や研究所の誘導についても可能性を検討してほしい。まちのステイタスの向上につながる施設の誘導を検討してほしい。

委員
資料5の誘導施設の商業分野において、「複合商業施設」、「スーパーマーケット」、「コンビニエンスストア」と書いてある。これまで、市内の小さな個人商店はどんどん減少しており、昔からの八百屋さん、乾物屋さん、お肉屋さんなどがなくなっている。これらは日常生活で必要とする施設に該当するため、それら個人商店を何らかの形で表現できないか。商店街として含められると思うので検討してほしい。
また、資料3-2のワークショップ「テーマ6:賑わいとふれあいのある魅力ある拠点づくりを考えよう」の結果まとめにおいて、赤丸や青丸などで主要施設が書いてあるが、商店街についても入れられないか。商店街を落とすことで見えてくるものがあるのではないか。喜多見駅の新しい改札口設置による人の流れの話もあるが、商店街も人の流れに大きく関係してくると思う。

委員
この誘導施設では、商店街はどのような扱いとなるのか。

事務局
誘導施設の考え方として、他都市の事例としては、商店街はあまり設定されていない。商業振興という点に関しては、産業部門の方でも進めているところである。既存の商店街をさらに振興させる視点と、誘導施設を誘導することにより上手に共存してもらいながら地域振興を図っていく視点の両方を想定している。商店街の取り扱いについては継続的に考えていきたい。