議題1 委員会の設置について
-設置規則について事務局より説明-
議題2 委員長、副委員長の選出について
-委員より、委員長に卯月委員、副委員長に加藤委員の推薦があり、一同異議なしにより決定-
議題3 委員紹介
-各委員より自己紹介-
議題4 狛江市都市計画マスタープラン改定、狛江市立地適正化計画策定について
-事務局より各配布資料の説明-
◇検討スケジュール
委員長
市民意見の把握として、オープンハウス、ワークショップなどが出てきているが、これらについて、もう少し具体的に説明してほしい。この点は狛江市が独自に工夫を凝らしていることも多くあると思う。
事務局
アンケート調査については、市民の皆さまの意見を広く伺う一環の中で行いたいと考えている。また、中学生等のこれからの時代を担う子供たちの将来に対するイメージであるとか、希望というようなものも吸い上げられる機会を設けたいと考えている。オープンハウスについては、こちらから駅前であるとか、公共性の高い人通りが多いところにおいてパネル展示や説明をしながら様々なご意見を伺う機会を考えている。ワークショップについては、公募等により関心が高い方に集まって頂きながら、より深いお考えを聞き、市民意見をまとめていきたいと考えている。様々な手法を取りながら多面的に市民の皆さまのご意見を把握していきたいと考えている。
◇両計画の構成案
委員
都市計画マスタープランと立地適正化計画は、計画期間が違っており、都市計画マスタープランは20年間であるが、社会変動がこれだけ著しいと、計画を策定して20年間そのままにするのではなく、立地適正化計画が5年毎に進行管理をすると記載されている中で、都市計画マスタープランも同様にチェックしないといけないと思う。今回の都市計画マスタープランも10年で改定するかもしれないが、適宜、中間的にチェックをしていく必要がある。市の基本計画や基本構想は、10年と5年の計画であるが、都市計画マスタープランも同様に進行管理をすることを言及した方が良い。
事務局
現行の都市計画マスタープランは、改定後、20年が経過していない状況であるが、現在の社会情勢の変化等、様々な変化に追いついていない部分がある。同様に今回、令和3年度に改定しても、その後の20年間の時代の変化は予想できない部分もあるので、新たな課題に対応するためには、その点をカバーできる進行管理の考え方が必要であると考えている。
委員長
資料2の7ページの下から2行目に赤字で「概ね5年毎に計画の達成状況を評価して、必要に応じて、誘導区域等を不断に見直す」とあるが、これはあくまでも立地適正化計画だけの解釈で良いか。それとも、今回は都市計画マスタープランと一緒につくるということで一緒に見直すという解釈か。
事務局
都市計画マスタープランについても同様に進行管理をしていき、改定の必要の有無等も含めて、一緒にチェックをしていくことを考えている。
委員長
その点は、計画書に分かりやすく記載すると良い。
委員
計画を策定するにあたり、アンケート調査という話もあったが、計画の基本的な考え方を検討していく上では、世の中の技術や法律の動きも把握する必要がある。特に最近は、少子高齢化が問題になっているが、その様な新しい技術で生活の仕方もがらりと変わってくると思われる。例えば、在宅勤務の様な話も出ている。既に先進企業ではやっている所も結構ある。市民にアンケート調査で聞くだけでなく、一般企業の動向みたいなものも把握していくことも必要だと思う。
事務局
企業の方への意見聴取などは検討していなかったが、今後の検討における宿題とさせて頂きたい。
委員
先ほど進行管理の話もあったが、現在の都市計画マスタープランのチェックの視点もあり、狛江市のホームページには、現在の都市計画マスタープランの施策の達成状況について指標が設定されて公開されているが、今後についても、例えば、まちの賑わいを確認するため歩行者通行量を計測したり、高齢者の方の健康を確認するために歩くようになった割合を確認したり、定性的な内容でも構わないと思うが、その様な指標も出てくると良いと思うが、どの様に考えているか。
事務局
現在の都市計画マスタープランの進行管理については、数年前までは毎年チェックをしていたが、20年間の長期計画の中で毎年チェックしても、なかなか進捗が見い出せないのではないかということになり、平成29年度において、基本計画と重なる施策を中心にチェックしたのが最後となる。そのため、上位計画等も踏まえながら、重点的にチェックしていくべき箇所を整理した上で、5年毎に進行管理を行う様な方向性が良いのではと考えている。
委員長
今のご質問の中に指標という言葉があったが、資料4-1の立地適正化計画の7章には指標を用いて進行管理を行うとあるが、今までの都市計画マスタープランでは、それほど細かくチェックするスタイルにはなっていなかったと思うが、今回は合冊するため、都市計画マスタープラン側が踏み込んだ内容になるということか。
事務局
都市計画マスタープランは将来都市像を示すものであり、実際の細かな事業や施策を掲載する性格のものではないので、都市計画マスタープランで示した方向性に即した中で立地適正化計画で具体的施策を検討して、その内容がどの程度進んだかを指標等で確認する形になるかと考えている。
委員長
資料3の説明の中で、市民意見の把握として、アンケート調査、オープンハウス、ワークショップ、パブリックコメント等を3年間に渡って行うとあり、その結果を反映することにより、狛江市らしい計画に繋がっていくと思うが、某区のマスタープランを参考にすると、区民が描く未来というのと、区役所が描く未来の2つに分かれている。都市計画マスタープランの第3章の将来都市像において、市民が考えるビジョンと、市が考えるビジョンについて、必ずしも分けなくても良いかもしれないが、それらの主体を明確にした上で将来像を描いた方が良いと感じた。そのカウンターパートとして、立地適正化計画では、逆に誘導や規制の話にもっていくことになるので、一体的に整理をしながらも整合性と主体を書き分けることが良い。仕掛ける段階から誰のプラン、誰の都市像なのか、誰のビジョンなのかを明確に意識して準備されたら良いと思う。
事務局
そもそもの目的として誰のためのまちづくりなのかは大事な視点である。我々もその点がぶれないようにしていかなければならないので、皆さんと共有させて頂きながら、計画を検討できればと考えている。
委員長
今回の狛江市では、必ずしもその区の例のような内容を入れるべきという話でもないので、狛江市独自の考えでも良い。都市計画マスタープランでの地域別の方針について、部分的に立地適正化計画にも入るのかもしれないが、その点は検討事項だと思う。
◇アンケート調査票案
委員
問2-1で満足度を確認しているが、過去の調査と比較できるのか。例えば、満足度が平均して3.6点と言われても良いのか悪いのか評価がしにくい。過去5年や10年で同様の質問をしていれば比較が出来るが、その様なものはないという理解で良いか。
事務局
特にない。
委員
出来れば5年、10年の経年変化があると、狛江市は成長しているか、停滞しているかが分かるから良い。また、定期的に市民意識調査をやっているが、全部でなくても、それらとは内容が重なる部分はないのか。
事務局
別の部署で市民意識調査は毎年行っており、そちらでは経年変化が確認できる様に設問を設定している。
委員
問5-1について、設問自体は、狛江市として大きな課題であることは伝わってきたが、これにより反対意見が多く出てしまうと、今後、市が動きづらくなってしまうことも考えられるが大丈夫か。
事務局
これらの質問に関しては、狛江市としても大きな課題として考えており、実際は、様々な意見があると思うが、広く意見を把握するため設問を考えた。
委員
問6-1について、市内の3つの駅を確認するのが良いと思う。
事務局
それぞれの拠点での位置付けも異なるため、設問内容は検討したい。
委員
都市農地のあり方については、ぜひ聞いてほしいと思うが、丁寧に聞いているため、回答に迷う方もいると思う。どの様に集計するのか。設問が被ってしまっている。端的に、農地化もしくは都市化・宅地化について聞けば良いのではないか。
事務局
少し要約したいと思う。現状として、狛江市では、公園の数が人口に対して少なく、立地場所に偏りもあるため空白地域が存在する状況である。それを都市計画の将来像として、どの様に解消していくかを検討する必要がある。分析を見据えた中で、質問内容については、再度検討させて頂く。
委員
今回、市民への意見把握にあたり、アンケート、説明会、パブコメ等は今までやってきているが、さらに意見把握するために、ワークショップやオープンハウス等を考えているが、その点をもう少し分かりやすく説明してほしい。実際に、今までアンケートや説明会をやってきて、どの程度の回答率や出席率だったのかも教えてほしい。
事務局
アンケート調査に関しては、2割後半から3割半ばぐらいの回答率が多かったと記憶している。オープンハウスについては、我々の部門では、これまで行ったことはなく、どの程度、皆さんが関心を持って頂けるかは未知数でもある。ワークショップについては、公園フォーラムを先日開催したが、定員になるまで時間がかかる等があり、開催するにあたり課題もある。ただし、今回、様々な手法で市民の方へアプローチすることにより、宣伝効果もあるので、ご参加頂ける方は、これまでよりも多くなるのではないかと期待している。
委員長
この様なアンケート調査の回答率が20%程度というのは世間には多く、30%を超えると結構良いとなるが、30%でも少ない。より回収率を高める工夫が必要となる。今回のアンケート調査では、6ページ以降の農地、公園、駅周辺について、一般論よりも踏み込んだ内容となっている。その踏み込んだ内容を1ページ目にきちんと書いて、次のまちづくりや都市計画を考える上で農地などのことを市として重要と捉えていることを説明することが必要である。
委員
今の委員長の話と関係して、アンケート調査票を見ていると6から7ページがこのアンケート調査の特徴的な所になるので、もう少し説明資料を追加する方がよいのではないか。資料6に生産緑地の分布図があるが、狛江市では年々減少している。これらの情報がないと、生産緑地が良いのか、悪いのか、残すべきなのか、一般市民の方々には判断をしかねるのではないかと感じる。また、和泉多摩川緑地の問いについては、分かりづらいのではないか。また、狛江市が新たに推進していこうと考えているのであれば、和泉多摩川緑地にどのような機能が必要なのか、どの様なことを求めているかなどを聞くと良いのではないか。この公園は、問5ー2で書かれているぐらいの機能ではなく、より多面的な機能があるので、その点を市民の方々にご理解いただくために資料を提供して、「和泉多摩川緑地にはどのような機能があったら良いと思うか」あるいは「どういったことを公園ができたら望むか」など、公園が出来てからの意見の方が良いのではないか。
委員長
良い計画をつくるためには、無作為抽出の1,500名はとても貴重な方々だと思う。少し話がずれるが、私も様々なワークショップをやっているが、集まるのは、かなり強い関心や意見をお持ちの方であり、関心があるが忙しくてワークショップに行く機会がない、一種のサイレントマジョリティと呼ばれる方の意見も市は聞かなくてはならないが、聞くチャンスもなかなかない。そのため、丁寧に資料を提示しながらご意見を求めるという提案には賛成である。
委員
問2-1の具体的な設問から入っているが、今後のまちづくりに望むことを全市的な視点から聞くことを始めにした方が良いのではないか。閑静な街並みが続くのを望んでいるのか、高層マンションが建ち並び人がいっぱいいた方が良いのか、公共施設が多くある賑わうまちが良いのか、農地を徹底的に守ることが良いのか等、まずは全体的な方向性を聞いてから、個々の内容に入らないと、いきなり農地の話を聞くと市民の方はなぜ農地の話がいきなり出るのかとなると思う。公園についても、まず、足りないのか、もっと大きな公園を望んでいるのか、今の公園で十分なのか、多摩川河川敷で充分だとか、色々な意見があると思う。その様なことを確認してから、和泉多摩川緑地のことを聞いた方が、答える側としても頭の整理をしながら答えられるので良いのではないか。
委員長
市民が答えやすい流れはあると思う。検討してほしい。
委員
都市農地に関して、アンケートでは、市民に対してどのような役割を期待しているかであると思うが、生産緑地の所有者が、今後、どのように使っていくことを考えているのかも別途聞けると良い。私も市内の市民農園を使っているが、17ある区画の半分ぐらいしか使われていない。そもそも市民農園の存在自体を市民が知らなかったりもするので、情報発信が求められている状況かもしれない。
事務局
生産緑地の将来的な利活用について、所有者に対するアンケート調査やヒアリングなどは正直考えていなかったところである。令和4年度に生産緑地制度の期間が満了するに伴い、その後どうするかは伺っている。今後、検討させて頂きたい。
◇本市の都市づくりにおける主な現況
委員
資料6の9ページに医療施設があり、こちらに書かれている通り、市内の病院は、東京慈恵会医科大学付属第三病院と東京多摩病院の2つがあるが、この2つの病院は性格的に異なっており、東京多摩病院は長期療養型の病院であるため、介護状況が重い方が長期間入院される機能が主となっている。外来機能もあるため、確かにこの様な整理もあるが、病院の性格を考慮すると、利用圏を示すことはあまり意味がないと思う。
また、診療所も利用圏域が掲載しているが、市内の診療所は、東京慈恵医大周辺に多くあり、これは東京慈恵医大で所属されていた先生たちが開業する場合、病院の近くで開業する場合が多いため集まっている。また、狛江駅周辺と喜多見駅周辺にも多くあり、これは、交通の便等の患者さんの集まり具合も考慮して開業しているので、この3駅に集中してくるのではないか。さらには、この図には落としていないが、近年は、在宅診療を専門に行う医療機関も市内に増えているので、そもそも立地場所を考慮すべき施設かどうかも含めて検討が必要となる。
次に、資料6の10ページに介護福祉施設があり、訪問系施設、通所系施設、短期入所施設で分類しているが、実は、この3つで分類することは余り少なく、市の介護保険ハンドブックを出典としているため、その様な分類となったと思うが、通常分類する場合は、訪問系と通所系のほか、あとは特別養護老人ホームや有料老人ホーム等の入所系で分類しているので、その方が良いと思う。狛江市の特徴とし、余り知られていないが、有料老人ホームは市内に8カ所程度あり、市の大きさを考えると多い状況である。これは、東京都であり、狛江市は交通の便も良く、農地もあるため大きな土地を確保できるということもあり、有料老人ホームの方からすると非常に好条件であり、狛江市に出せば世田谷区の方等も入所できるということで、積極的に立地している。介護保険の財源もあるため、簡単に立地できるものではないが、そういった特性も有しているため、その点も示すと良いと感じた。
委員長
とても貴重な話である。図の作成に活かしてほしい。これからは、都市計画分野と福祉分野の距離はもっと近づかないといけない。
委員
先日の公園フォーラムの時に見せて頂いた下水道マップをこの資料にも載せてほしい。狛江市は分流式と合流式の両方を使っている。この間の台風19号の時もそうであったが、合流式は課題になっている。分流式と合流式の場所がどこかを示すことが良い。また、資料の20ページと21ページにある浸水マップと共に、現在の都市計画マスタープランの80ページに昭和12年の主な河川と水路が掲載した古地図があるが、この地図が先ほどの浸水マップとほぼ重なってくる。この様な、狛江市の原風景の地図が実際には浸水区域と重なってくるような状況になっており、この様な自然的な立地の時代のまちのあり方を振り返ることも、立地適正化計画を検討する上では必要になると思うので、一緒に重ね合わせられるような資料づくりが出来ると良い。
委員長
貴重な意見である。都市計画マスタープランはどちらかというと開発志向である中、これからはコンパクトシティを目指すための立地適正化計画を検討する必要もあるため、今の様な提案も必要だと思う。
委員
地震関係の資料がないが、あえて入れていないのか。また、アンケート調査は、どのような人を対象に発送するのか。
事務局
意図的に何かを選別してハザードマップを掲載している訳ではなく、狛江市では、都市の将来像を検討する上では、多摩川や野川の浸水想定区域を考慮することが非常に重要となるため掲載している。アンケート調査については、15歳以上の住民登録をしている方のデータの中から無作為に抽出することを想定している。
委員長
このアンケート調査票については、あと1週間ぐらいは意見を出しても良いということなので、その点について事務局からアナウンスをお願いしたい。
事務局
アンケート調査については、事前配布出来ていなくて申し訳なかった。他にご意見があれば、来週11月8日までに、まちづくり推進課までご連絡を頂ければ、そのご意見も反映させて、発送作業に入りたいと考えている。
委員
資料4の両計画の関係性については、これはこれで良いと思うが、先ほど紹介があった某区を見ると、もっと明るい感じになっているので、例えば、たまプラーザなどは東急がまちのPRを意識してやっていることもある。また、高知県の取り組みは非常に面白くて、助成金やクラウドファウンディング等のワクワクするような企画であり、この様な内容を計画に盛り込めると良い。
委員長
都市計画マスタープランでは、実現化方策が必ず最後にあるが、どうしてもどの都市も前段の検討で疲れてしまって、適当なことしか書かない。私は実現化方策から書いても良いのではないかと考えている。出来れば早めに実現化方策の議論もしてもらえると良い。
議題5 その他
事務局
アンケート調査票案について、11月8日までの期間にて追加で意見を募りたい。また、次回の策定委員会の開催時期について、1月から2月までの時期としたい。
委員長
その他特に意見等なければ、第1回審議会を終了させていただく。
|