平成31年度第1回地域課題検討会議及び生活支援体制整備協議会会議録(令和元年8月9日開催)
1 日時 |
令和元年8月9日(金曜日)午後6時~8時
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2 場所 |
防災センター302会議室 |
3 出席者 |
委員:石渡典子、大井剛、大矢美枝子、小川智行、小川正美、小楠寿和、河西信美、
加藤達朗、君塚啓子、清水信之、藤島勲、南谷吉輝
事務局:高齢者支援係 森旦憲、中山真紀子
狛江市社会福祉協議会 門馬洋子、丸田園子
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4 欠席者 |
井本宏明、小林恵太 |
5 議題 |
報告事項
(1)平成31年度生活支援体制整備事業の方向性について
(2)平成30年度生活支援コーディネーター活動報告について
意見交換
(3)地域の見守り体制強化に向けた今後の取組について
- 地域住民の見守りを促進するためのチラシ作成について
- 見守り活動を行っている団体等の活動を応援する取組・企画について
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6 提出資料 |
資料1 平成30年度生活支援コーディネーターの活動概要
資料2 居場所支援「こまほっとカフェ」報告
資料3 平成31年度生活支援体制整備事業の方向性について
資料4 見守りチラシの作成 第2弾~現場からのメッセージ~
資料5 見守り活動団体の応援企画を考えよう!~スキルアップとネットワーク強化を目指そう~
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7 会議の結果 |
(3)地域の見守り体制強化に向けた今後の取組について
1「地域住民の見守りを促進するためのチラシ作成について」
各グループで見守りの大切さを訴えるメッセージ,住民に気づいてほしい「異変・サイン」,早期発見が功を奏した事例の概要について意見交換を行う。
【グループ1(G1)】 小楠,門馬,石渡,加藤
【グループ2(G2)】 君塚, 小川(智),南谷,大矢,藤嶋
【グループ3(G3)】 大井,河西,清水,小川(正)
見守りの大切さを訴えるメッセージ
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- つかず はなれず ゆるやかに(G1)
- ヒットより三振の方が大切(G1)
- 高齢者にあたたかい目をむけましょう(G1)
- おせっかいが大切です(G1)
- 見守りよりつながり(G2) 「見守り」は言葉があいまい
- 自分も大事だけど 他人も大事 お互い様(G2)
- 大事にならないために事前に対応(G3)
- 勇気をもって通報することがご近所の助け合い・コミュニティをつくる(G3)
- 少しだけおせっかい(G3)
- あなたの気づきが私を救う(G3)
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住民に気づいてほしい
「異変・サイン」
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- 姿を見かけない(G1)
- 昼でも夜でも電気がついている(G1)
- 新聞・牛乳がたまっている(G1)
- ごみの出し方がおかしい・間違っている(G1)
- ベランダ・家の周りにゴミがあふれる(G1)
- 家の周りに草木が茂る(G1)
- 雨戸が開かなくなる(G1)
- 洗濯物を干していない(G1)
- ルールが守れていたのに守れなくなった(G2)
- 急に痩せた(G3)
- 電気・新聞・見かけない→情報を3つくらいに絞ったほうがわかりやすいのでは?(G3)
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早期発見が功を奏した事例
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- ゴミ出しの日を間違える→ごみが散乱→近所から清掃課連絡→認知症状がわかり早期に介護保険につなげられた。(G1)
- デイサービスのお迎え→部屋の中で倒れているのを発見(G1)
- お弁当の配達→受け取りがない→発見(G1)
- ヘルパー・ケアマネが訪問時に冷蔵庫を確認→自分で調理する人が冷蔵庫の中が空っぽ,何年も同じものがある(G1)
- 近隣の人が最近姿を見ないと気づく→お風呂で倒れているのを発見する。(G1)
- 寒がりなのに窓が開けっ放し→近所の人が気づき連絡し発見(G2)
- 介護保険のサービスが入っていることで異変に気づく。(G2)
- 難聴の夫婦が通院したが入院ができず→階段が上がれず近所の人が気づく。→こまほっと・社協に連絡(G3)
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【その他の意見】
- 近所のつながりがなくても,人付き合いのある人は誰かが情報を持っているため,異変に気づくことができる。人付き合いのない人は,隣人が何らかの情報を持っていても,発信していない場合も多く,情報をつなぐ手立てがあると良い。団地では何かあれば自治会役員に伝えるという仕組みが明確になっているため,情報がつながりやすい。
- 普段の様子がわかっていないと異変なのか,通常の状態なのかわからない。
- 子どもは泣き声でわかるが,高齢者は声を上げることがあまりないので,周りが気づきにくい。
- 老人クラブ連合会で「気づきのパンフレット」を配布しているが,イラストでポイントもわかりやすく書いてあるので活用していけるのではないか。
- 異変に気づいても一般の人が通報するのはハードルが高い。
- 通報しても騒ぎを大きくするのではという気持ちが働く。自分の地域がどの地域包括支援センター(以下「包括」)の管轄なのかわからないため,見守り110番のようなものがあると良い。
- SNS上でメッセージを書き込む場所があり,それが関係機関につながる等,通報しやすいシステムがあると良い。
- 通報後に巻き込まれるのではないかとの意見が以前の会議からも出ているが,ハードルを低くし,流れを示すなどして心配を軽減する工夫が大切である。
- 「通報,通告」という言葉は,主に虐待等緊急の場合に使用される言葉のため,見守りの段階では,「情報提供」,「お知らせください」に留めておくのが良い。自治体の現場においても「通報ですか?情報提供ですか?」とのやり取りがなされている。
- 事前に作ったチラシの中には,孤独死・虐待・認知症などいろんなことを含めているため,もし,孤独死の予防に特化するなら,ポイントは電気,新聞,洗濯物などに絞ることができるのではないか。
- 一番重要なのは「命」であり,今回は,孤独死を防ぐために市民に協力を依頼する。虐待に関しては専門職が入り,介護サービスを受けている家庭は,ケアマネジャーやヘルパーの出入りがある。何もサービスが入っていない人をどうするかという事が重要である。
- 高齢者は前日まで元気でも,突然亡くなることもある。マンション・集合住宅ではなかなか気づくことができない。今後,老衰で亡くなる人がかなり増えてくると思われる。
- 包括には,緊急時の連絡は専門職や市役所から入るが,緩やかな見守りの情報提供は民生委員から入ることが多い。連絡先が包括,市役所だとハードルが高くなるが,緩やかな連絡先とするなら,民生委員を活用するのはどうか。
- 連絡先が民生委員だとチラシの情報量が増えてしまうがどうか。
- いろんな機関名を書き連ねるのは,今までやってきているがうまく機能しない。SNSを利用する方法もあるが,誰が受け取り,誰が返信するかが難しい。
- CSWが対応するのはどうか?
- 専用窓口が一本あるのが本当は良いが,様々なハードルがある。包括や民生委員が身近でない人もいて,連絡しづらい。個人により伝えやすい場所は異なる。
- 地域福祉課で「ふくしなんでも相談」を始めているため,そこを周知するのはどうか。子ども,児童,高齢者,障がい者なども対応している。
意見交換のまとめ
- 「異変・サイン」の部分は情報量を詰め込みすぎると,混乱し,市民に伝わりにくくなってしまうため工夫が必要。
- 「メッセージ」の部分は「ゆるやかな・できる範囲で」,「勇気をもって・少し頑張ってみよう」「(日頃からの)つながり」などの言葉が印象としてあり,「つながり」に関しては他人事ではなく自分事というのが重要なポイントとなっている。
- 異変を感じても,連絡をしてもらわないと効果がないため,頂いた意見をふまえて少しでも連絡しやすいよう検討していく。
- 事例なども皆さんの経験をもとに出して頂いたので,最終的に集約して市民に伝わるように,今までのポイントを踏まえ作成する。
2見守り活動を行なっている団体等の活動を応援する取組・企画について
各グループでテーマ,スキルアップにつながるプログラム,ネットワークにつながるプログラム,対象者について意見交換を行う。
テーマ
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- やってはいけない見守り活動(失敗例)(G1)
- 安否確認(アプリを使ったもの)(G1)
- 他市の先進事例の紹介(成功例)(G1)
例 みまーも(大田区) みまもっと(調布市)各企業が協賛し見守り活動をすすめている。
居場所(食堂・カフェ)の運営キーホルダー(ID番号を記録)づくりは,全国の自治体にも広がっている。
- 担い手の開拓のために,各自治体が行う負担をかけない活動(成功事例)を知る(G2)
- 個人情報の取り扱いについて(G3)
- 情報提供先について(このような状態の人はここへ連絡すると安心など,支援の流れの説明)(G3)
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スキルアップ
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- 身近に活動されている人を講師として呼び,実際の活動内容を聴く。(G2)
- 被災地で活動した人の話を聴く。被災した地域でどのように関係をつなげていったのか。(G3)
- 見守り活動を行う若い人の話を聴く。若い人がやっていることは興味を引くのではないか。(G3)
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ネットワーク強化
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対象者
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PTA,高齢者,コンビニ,新聞配達,パルシステム,高齢者に関わる商工業者,日頃パトロールの活動している人
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意見交換まとめ
- 普段高齢者に関わっている人々なので,少なからず見守りの意識を持っており,実際の他市の成功例などを知ることは有効なのではないか。ネットワーク,関係の輪が広がっていくのではないか。
- 個人情報に関しては,皆さんの関心が高いところではないか。ルールを伝えることも重要。
【情報提供】
- NPO法人ハンディキャブこまえの運営について
運転手の高齢化により主力の運転手が7月に引退し,その時点で運営が困難になる。今まで人伝に新たな運転手を探してきたが,現在その方法で探すことは難しい。かつては60歳が定年だったが,今は70歳まで働く時代となり,ボランティアのハードル自体高くなっている。若手で手伝いたいと言ってくれる人もいるが,70~80名の利用者をカバーするにはマンパワーが足りない状況。地域福祉課,ケアマネ連絡会,介護事業者,障がい者の相談支援専門員などに声かけし,今後について検討していく予定。まずは現状の報告まで。
以上 (文責:狛江市社会福祉協議会 丸田 園子)
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登録日: 2019年10月25日 /
更新日: 2019年10月25日