令和7年2月1日号2面(1407号)
躍動人vol.13
市長対談コーナー第13回
鈴木茂さん(調布地区防犯協会狛江支部連合会会長)
稲田幸一郎さん(同副会長)
小泉康全さん(同副会長)
市内の各分野で活躍されている方(躍動人)に、市長がお話を伺うコーナーです。
今回は、調布地区防犯協会狛江支部連合会の会長と副会長をお招きし、地域での日ごろからの防犯活動についてお話を伺いました。
地域における防犯活動
市長
調布地区防犯協会狛江支部連合会の活動内容について教えてください。
鈴木
防犯協会狛江支部連合会は市内の町会自治会等の15支部から構成されています。青色回転灯搭載車による市内巡回(青パト)、通学路の見守りや防犯パトロール、地域の行事における防犯活動などを行っています。
稲田
狛江ハイタウン支部では、防犯セミナーや勉強会を20年くらい前から続けている他、周辺地域を含めた防犯パトロールも行っています。
小泉
駄倉支部でも週1回、防犯パトロールをしている他、個人でも毎日散歩がてらこの黄色のベストを着て、声掛けや見守りを行っています。声掛けぐらいしかできないですが、そういうことが大事なのかなと思います。
市長
まずは犯罪が起きる前の抑止が大切で、地域で顔と顔が見える関係性を構築することが大事ですよね。青パトはどのようなことに注意して行っていますか。
稲田
青パトでは市内全域を車両で回りますが、特に道路が狭いエリアを重点的に回るようにしています。
鈴木
道路が狭く曲がりくねっている場所では街路灯の光が届きにくいですからね。
市長
防犯パトロールや青パトで巡回していただいていることで、地域の安全性は高まりますし、犯罪の抑止につながると思います。
犯罪の防止のためにできること
市長
2年前には強盗殺人という大変痛ましい事件が市内で発生してしまいました。改めて日常の防犯対策として、私たちはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
鈴木
一昔前は家に人がいないところを狙う空き巣被害が多かったですが、今は人がいるところを狙う強盗事件が全国的にも増加しており、犯行の手口も凶悪化しています。このため地域の防犯パトロールだけでは十分ではなく、市民一人ひとりが自宅の防犯対策をしっかり強化しておくことが重要になっています。
小泉
私の家では家の中に人がいるときでも必ず玄関ドアの鍵を掛けるようにしました。
稲田
犯罪が起きてからでは遅いので、ぜひ各自のご家庭でできる防犯対策を今一度、考えていただきたいですね。
市長
狛江市ではご自宅の防犯対策に行う費用の一部を補助する制度があり、これまで多くのご家庭でご利用いただいています。モニター付きインターホンや防犯カメラなど、人の目を補完するような防犯対策が効果的ですね。
鈴木
犯人は人に見られたり、犯行に時間がかかることを嫌がります。
小泉
最近ではガラスを割って侵入する被害も多いため、ガラスに防犯フィルムを貼ったり防犯ガラスに交換することなども有効ですよ。
市長
市民の皆さんに日ごろから防犯対策をしていただいたり、地域ぐるみでの防犯活動をしていただいていることもあり、例年、狛江市は刑法犯認知件数が都内の自治体の人口比で少ないまちになっています。その中でも一番件数が多いのは自転車の窃盗被害です。
鈴木
自宅の敷地内で鍵を掛けていない自転車が盗まれることが意外と多いんです。短い時間であってもきちんと自転車に鍵を掛けていただきたいですね。
市長
特殊詐欺も依然として被害が多いですね。
鈴木
強盗も特殊詐欺も同じで、被害に遭わないためには、知らない人を自宅や敷地内には入れないことや、家の中の情報を外に出さないということが重要です。
小泉
自転車のルール違反も見かけます。自転車と歩行者との接触事故がありました。
稲田
自転車に乗るときはルールをしっかりと守らないといけませんね。
市長
自転車は運転中にスマホを見ながらの「ながら運転」や「酒気帯び運転」の罰則が強化されましたね。
鈴木
地域全体でこういった身近な違反行為を許さないという意識を高めていくことがまちの安全につながっていくのだと思います。
市民へのメッセージ
市長
狛江市をさらに安全で安心して暮らせるまちにするために、市民の皆さんにお伝えしたいことはありますか。
鈴木
警察や狛江市から発信される防犯に関する情報にぜひ耳を傾けていただいて、そして実行してほしいですね。例えば鍵を掛けることをお願いしても実行していない家庭は多くあります。
小泉
これは防災でも一緒ですね。例えば「備蓄しましょう」と言っても備蓄していない家庭は実際には多いです。
市長
防犯も防災も同様で、家族の命や財産を守るためには家庭の中でしっかりと話し合うことが大切ですね。防犯活動を行う上でお気付きのことはありますか。
鈴木
防犯パトロールや青パトは担い手不足や高齢化が進んでいますので、若い世代や働き盛りの世代にもぜひ入っていただきたいですね。
稲田
防犯パトロールをやっていると地域の方に「ご苦労様」と声を掛けていただけることがあるのですが、とても嬉しい気持ちになります。
小泉
感謝されたり、地域の力になっていると感じるとさらに活動に力が入りますよ。
鈴木
自分たちのまちは自分たちで守るという意識を持ち、安心で安全な狛江を一緒に作っていきたいですね。
市長
本日はありがとうございました。
特殊詐欺の被害が増えています
電話で息子等を装って金銭をだまし取るオレオレ詐欺の他、警察官や弁護士等を装って示談金を名目に金銭をだまし取る手口、金融機関の職員を装ってキャッシュカードや預貯金通帳等をだまし取る手口が増えています。
また、市役所や年金事務所の職員をかたり医療費や年金の還付金や払い戻しがあるとだまし、ATMで金銭を振り込ませる還付金詐欺も増えています。ATMで還付金等を返還することは絶対にありません。
自分はこれまで被害に遭っていないから大丈夫だろうと考えるのではなく、いつか被害に遭う可能性があると考え、日ごろから意識的に対策をしておくことが大切です。
自動通話録音機を無料で貸し出しています
市では、特殊詐欺防止のため、電話機に接続できる自動通話録音機を無料で貸し出していますので、ぜひご利用ください。
対象
市内在住の65歳以上の方が居住する世帯
注意
- 電話の回線方式によっては、正常に作動しない場合があります。
- 機器の利用にかかる電気代は使用者の負担となります。
申し込み・問い合わせ
本人または代理の方が申込書(安心安全課窓口で配布または市ホームページからダウンロード可)および申込者の本人確認書類(写し可)を持参で、安心安全課防災防犯係へ。