1 日時

平成31年4月2日(火曜日)午後7時~9時51分

2 場所

特別会議室

3 出席者

委員長 福島 康仁      委員長職務代理者 上田 英司
委員 五十嵐 太一      委員 太田 ひろみ

委員 佐藤 正志       委員 杉浦 浩
委員 髙橋 信幸       委員 冨永 和身
委員 平谷 英明       委員 五十嵐 秀司
委員 周東 三和子      委員 都築 完
委員 成井 篤        委員 松本 すみ子
委員 平林 浩一
事務局 髙橋企画財政部長   田部井政策室長
    池田企画調整担当主任 佐々木企画調整担当主任

    西村企画調整担当主任

4 欠席者 委員 馬場 健司
5 議題
  1. 狛江市第4次基本構想(中間答申)(案)について
  2. 狛江市の将来都市像について
  3. その他
6 会議の結果

議題1 狛江市第4次基本構想(中間答申)(案)について
-事務局より資料の説明-

  • 委員長
     事務局からの説明について、意見や質問等はあるか。
  • 髙橋委員
     「1 はじめに」について、総務省の自治体戦略2040 構想研究会がまとめた2040年問題について、簡単で良いがそれを踏まえた書きぶりにする必要があるのではないか。全国的に人口減少と少子高齢化が進んでいく中で、人口が減少する自治体は多くあるが、研究会の報告によると狛江市は若干増加するとなっている。しかし、人口構造は全く変わってくることから、今までの延長線上では自治体経営はできないのではないかと思う。今までの基本構想であれば、従来からの延長線上での発展で良かったが、2040 年問題をどのように乗り越えていくのかという視点が必要ではないか。資料の書きぶりであると今までの延長線上での話になっていて、極めて楽観主義的な印象を持つ。
     「5 分野別のまちの姿」の「8 持続可能な行政経営」について、自治体経営から行政経営に変更されているが、先ほどの研究会の報告を踏まえていえば、自治体経営とした方が良いのではないか。
     「4 まちづくりの視点」の「お互いを認め支え合い、共に創る」について、説明文において「~が大切です。」が繰り返されているため、表現に工夫が必要だと思う。大切だからどうするのか、誰が大切だと思っているのかという記載がない。
  • 平谷委員
     2040 年問題については、総務省内でも異論があるようである。確かに懸念はあるが、報告書の方向性として、効率化を目指し集約しようという主旨は地方自治とは反対の方向ではないかという意見もある。報告書全体が政府の方向性を示しているものではないということは補足させていただく。
     「1 はじめに」について、「この間、人口減少や~」とあるが、全国的にはそうだが、狛江市は減少していないため、全国的に減少する中で、狛江市は減少していないが、将来的には減少が懸念される、のような表現で良いのではないか。
  • 周東委員
     「4 まちづくりの視点」の「お互いを認め支え合い、共に創る」について、「差別や偏見のないやさしい心を持ち~」とあるが、心というのは押し付けるようなものではないため、「差別や偏見のない心を持ち~」としても良いと思う。
  • 委員長
     「1 はじめに」は、狛江市はまだ人口減少にはなっていないため、表現を改めることとする。事務局から意見等はあるか。
  • 事務局
     「1 はじめに」は、意見を踏まえ表現を改める。2040 年問題の報告書については、意見が割れているところもあるため、直接それには言及せずに、将来懸念される事項について、追記することとしたい。
     「4 まちづくりの視点」の「大切です。」の表現については、敢えて統一させたが、語尾については表現を工夫させていただく。
  • 上田委員
     その他のページについても、語尾が重複しているところがあるので、全体的に見直しをお願いする。
  • 佐藤委員
     「4 まちづくりの視点」について、これは基本構想のベースになるものであると思うが、説明が「念頭に置いて~」となっており軽く聞こえるため表現を工夫していただきたい。
  • 杉浦委員
     基本構想を市民にどのようにアピールしていくのかという点についてだが、冊子を公表しても市民は読まないと思う。概要版を作成するのか、どのようにアピールすることを考えているか。
  • 事務局
     概要版は作成する予定である。また、パブリックコメントが初めて市民に公表する機会となる。
  • 平谷委員
     市民へのアピールは2点あると思う。1点目は、完成したもののアピールである。2点目は内容そのもののアピールである。1点目は市として様々な工夫をしていただければと思っているが、2点目については、現在議論しているものは優等生過ぎるところがあるため、基本構想の目指すべき方向性についてもう少し議論する必要があると思う。
  • 杉浦委員
     行政的な論理性がある文章と、市民向けの文章は異なると思う。具体的には「5分野別のまちの姿」の「2 安心して暮らせる安全なまち」について、「都内区市におけるトップクラスの刑法犯認知件数の少なさ~」という文章は、勿体ないと思う。若い子育て世帯に来てもらうのであれば、市民には理解されにくい。犯罪の少なさ等をアピールできる表現にするべきである。行政計画としての表現については、議論があるかもしれないが、市民にアピールするときには、心を打つような表現にした方が良い。
  • 平谷委員
     基本構想であるため、今後トップを目指す、等の表現でも良いかもしれない。その辺りを強調する必要があるのではないか。
  • 委員長
     いただいた意見を踏まえ、文章の表現等について修正をお願いする。また、「5 分野別のまちの姿」の「8 持続可能な行政経営」について、庁内からの指摘を踏まえ「自治体」を「行政」に変更しているが、この点について意見等あるか。
  • 周東委員
     意味するところの違いについて説明をお願いする。
  • 髙橋委員
     行政経営については、市役所の中の行財政運営のやり取りのような、幅の狭い考えになると思う。少子高齢化が進み、市税収入が落ちてくる中で、行財政的にどうするかというよりかは、市税を使って運営してきた施設の経営や新築・修繕等、現在は保育園をつくっていかないといけないが、それがいつまでも続いていくわけではないため、そう考えると行財政の経営は基本かもしれないが、そうではなく、狛江市民全体の自治的な生活を経営していくという、もう少し広い視点で捉える必要があると思う。そう考えると、行政経営という言葉が市側から出て
    きたということは理解できるが、狛江市という自治体を経営していくのかという視点をしっかり持たないといけない。
  • 五十嵐(秀)委員
     全体を同列に捉えると意見のあったとおりであると思うが、「8 持続可能な行政経営」の役割をどう捉えるかということだと思う。この項目は行政側の運営というものに重きを置いていると理解していた。
  • 事務局
     自治体経営としたときに、自治体という言葉が広い意味として捉えられてしまうのではないかということから、行政経営と変更したところである。この項目の中では、例えば、人口減少等から現在の公共施設のあり方といった考え方等も盛り込んでいくと考えている。
  • 都築委員
     私は行政経営でも良いと思う。自治体の経営計画と考え、その中の1分野で行政分野をどのように運営していくかということと捉えれば、はっきりとして良いのではないかと思う。
  • 杉浦委員
     地方の時代性ということを強調するのであれば、自治体という言葉を使った方が良いのではないか。
  • 周東委員
     私は自治体という言葉の方が良いと思う。市全体をどのように考えていくのかという、大きなレベルの話になった方が良いと思う。
  • 平谷委員
     例えば住民との協働はどこに位置づけるのか。足立区では住民団体が孤独な高齢者を調査して危険だと思われる人に対して支援をしている。これは住民団体がやってくれているため、自治体としても取り組みやすいということがある。住民と協働していくということであれば、自治体の経費の削減にも影響することがあるかもしれない。そういう意味でいえば自治体経営という言葉で良いかと思う。
  • 事務局
     確認だが、「8 持続可能な行政経営」に込められている意味合いについては、あくまで行政内部のことを指しているものである。「自治体経営」という言葉であっても「行政経営」という言葉であっても、どちらも誤りではないと思うが、自治体経営という言葉を使用した場合の自治体というのは自治体の組織を指しており、そのような解釈をすれば「自治体経営」でも現在の意味合いと照らし合わせて誤ってはいないと思う。この項目では、行政内部のことを指しており、人材育成や技術革新への対応、コンプライアンス機能の強化等を踏まえた市役所づくりを進めていくということである。その他の様々な分野で取組を推進していくという中で最後の項目において、行政内部としての取組を掲載するということであり、そうしたときのタイトルを自治体経営とすると広く捉えられてしまう可能性があるため、行政経営として内部の取組ということが分かるような意味合いにしている。
  • 五十嵐(秀)委員
      自治体経営という言葉は違和感がないが、行政経営という言葉はそもそも存在するのか。
  • 上田委員
     司法・立法に並ぶ行政という言葉であるため、行政という言葉の方がより広い意味で、自治体という言葉は地方公共団体を指すということであるのかもしれない。そのように考えると「自治体経営」の方が適切に狛江市の経営について言及することになるのではないか。
  • 五十嵐(太)委員
      市役所の方は行政という言い方を頻繁にする。意見のあったように狛江市は自治体であるという感覚は違和感がない。
  • 委員長
     「行政経営」という言葉も「自治体経営」という言葉も一般に使用されている言葉であるため、言葉が持つ意味合いについて、事務局で整理をお願いする。
  • 事務局
     「4 まちづくりの視点」の「お互いを認め支え合い、共に創る」について、「やさしい」という言葉を削除するという点についての議論をお願いする。
  • 周東委員
     人の心情を縛るイメージがあるため、なくても良いと考えている。
  • 都築委員
     「支え合い」、「共に創る」であるため、「やさしい」という言葉がなくても、例えば、偏見を持たれそうな人に対しても、他の人と同じように接することができれば良いということで考えると、なくても良いと思う。
  • 委員長
     他に意見等ないため、「やさしい」という言葉は削除することとする。中間答申案については、本日の意見をもとに事務局で修正をお願いする。最終調整については、委員長一任とさせていただきたいがいかがか。

(一同了承)

 

議題2 狛江市の将来都市像について
-事務局及び作業部会長である上田委員より資料の説明-

  • 委員長
     まず、作業部会に参加していただいた委員の方に御礼を申し上げる。作業部会より案を提示していただいたが、「水と緑」という言葉はキーワードとして外せないという議論となったため、サブメッセージとして水と緑のまちを残した上で、「狛江」を加えることになっている。それを前提として、メインメッセージをどのように取り込んでいくのかという点について議論いただきたい。
  • 五十嵐(秀)委員
      作業部会では、水と緑という言葉について議論があった。これをドラスティックに変えていくという意見もあったが、やはり継続性が重要であるという意見や水と緑は狛江の魅力であるという意見もあり、折衷案ということでサブメッセージとして加えるということとなった。資料では、「水と緑のまち 狛江」となっているが、サブメッセージとして一つのフレーズをイメージしていた。スペースを入れているのは意味があるのか。
  • 事務局
     特段意味を持たせているものではないため、どのような表記とするかについても最終的には本日議論いただきたいと思っている。
  • 平谷委員
     将来都市像のキーワードについて、「ともに」、「みんなで」等があるが、基本構想の中で、協働の部分が弱いため、そことの整合性がとれないのではないか。自治体として何を目指していきたいかという具体性が見えない。まず、政策があって、そこと結びつけるのであれば良いと思うが、それがなければ少し弱いと感じる。
  • 成井委員
      市民一人ひとりが行政任せ、ということではなく、ともに考えて歩むというメッセージがあるべきではないかと思う。
  • 平谷委員
     そのとおりであるからこそ、基本構想の説明が弱いと思う。幸い狛江市は住民同士が近いため、市民と協働してやっていくということであれば、将来都市像で表現するのは良いと思う。
  • 事務局
     中間答申案のまちづくりの視点の表現を強めるということであるが、具体的な事業としては基本計画の議論の中で行っていく予定である。
  • 佐藤委員
     水と緑のまちは、まちの姿であり、8つの分野別の姿が集約され、将来都市像の後半部分となっていると解釈した。そうすると、前半の内容はまちづくりの視点の内容が入ってくるとも解釈できるのではないか。2つの視点を表現した内容に近いものは、案1及び案4かと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     作業部会でも議論になったが、メインメッセージは方法論のようなキーワードとするのか、将来のまちの姿とするのかということを考えなければならない。メインメッセージであるため、10 年後の将来の姿ではなく方法論のみでは前回と同じようなものとなってしまう。将来の姿を入れて、水と緑はそれを補完する役割であると思う。
  • 杉浦委員
      今までの流れを追うと前々回が住宅都市という言葉であり並列をイメージするもの、前回は私たちがつくるという方法論的なもの。今回は文化という言葉について議論となっているが、水と緑のまちをベースとしながらも、もう一味何かを加えたいと思っている。
  • 都築委員
     水と緑という言葉は当初反対であったが、狛江市は多摩川と野川の2本の川があり、水と謳える自治体は少ないという意見があり、水と緑は残して良いのではないかと思うようになった。まず、表記であるが、一つのフレーズとなるので、スペースを空けずに、つなげた方が良いと思う。また、メインメッセージは、水と緑という言葉が何十年も続いてきたため、文化という言葉を入れて、水と緑のみではなく、文化が育つといったもの等を出していければ良いのでないか。文化という言葉をぜひ入れて、10 年後を目指す柱にしていければと思う。
  • 冨永委員
     今回は2つのまちづくりの視点が出されているが、水と緑は狛江らしさが出ていると思うので、もう1つの視点の「お互いを認め支えあい、共に創る」という視点を参考にしても良いのではないか。
  • 松本委員
     水と緑は現在の狛江を表現していると思うが、10 年後に狛江のまちがどのようなまちになっているかという希望のようなものを表現できるようにしたいと思っている。狛江は民度が高いと思っているため、これからは文化を押し出していき、将来の希望や姿について、もう少し斬新なアイデアを取り入れても良いと思う。
  • 都築委員
     狛江市では既に音楽の街というフレーズを掲げているため、継続性を持たせるという観点からいえば、いっそのこと音楽の街を将来都市像に掲げても良いと思っている。ただし、狛江市には音楽以外にも古墳等の歴史もあるため、それを含めて文化という括りで、将来の狛江市が文化都市であるということを明らかにしていくことも良いのではないかと思う。
  • 髙橋委員
     文化を取り入れるということであるが、例えば、サブメッセージを「水と緑と文化のまち」とするのはどうか。
  • 都築委員
     現在、狛江市が文化のまちだと思っている市民は少ないと思う。市外から来る人の方が印象は良いのではないか。市民への浸透が進んでいないと思うため、狛江は文化のまちであるということを表現するべきである。
  • 松本委員
     サブメッセージとして3つ並べるとアピールが足りないと思う。将来都市像の特徴として、文化を醸成していくんだというイメージを強くしたい。
  • 五十嵐(秀)委員
     私もサブメッセージに入れると弱くなってしまうと思う。例えば、国立市は文教都市と謳っており、狛江市がいきなりそのように謳うと違和感があるが、これから目指していくということで、メインメッセージに入れるべきだと思う。文化を人間生活の全てであり、人権も平和もまちづくり等も文化として捉えるのであれば、文化を育むことで全てが進んでいくということにつながると思う。8つの分野別のまちの姿と重なるところがあり、そこはうまく説明しないといけないが、分野毎に多少のメリハリはあっても良いと思う。
  • 冨永委員
     文化は行政が目指すものではなく、個人個人がそれぞれのレベルでやっていくものではないかと思う。市がそれを高めようとするのは違和感がある。
  • 委員長
     まちづくりの視点を入れるという意見や全体を包括しているということからは、案1及び案4が近いのではないか。おそらく、文化という言葉を掲げていくのは基本計画における議論ではないかとも思う。
  • 平谷委員
     現状と将来ということを考えると、案1及び案4は現状に近い。狛江らしいと思うが、将来都市像としては弱いと思う。
  • 上田委員
     新しく発表された元号の説明では、文化という言葉が入っていることから、今回の将来都市像に取り入れるのもタイムリーであると思う。私たちがつくるというキーワードは今回の視点の中でもあるため、折衷案としては、「共に創る(歩む)、文化育む 水と緑のまち狛江」というものを具体的に提案させていただくがいかがか。案1及び案2の言葉を参考とさせていただいた。
  • 松本委員
     ともに歩みでも良いかと思う。
  • 髙橋委員
     ともに歩む、ともに歩みについてだが、歩み方は人それぞれで良いのではないかと思う。ともに歩むは一緒に前進していくイメージである。市民協働の考え方についても、目標は1つとしてあるが目指していく方法は人それぞれで良い。そうすると皆で一斉に歩むというのは違和感がある。一方、共に創るというのは異なるイメージであり、多様性を許容しているような書き方になると思う。
  • 委員長
     ここは協働を表しているところである。多様性ということであるが基本構想の中間答申でもこれは強調されている。
  • 五十嵐(太)委員
     10 年後の目標という意味合いで考えると、ともに歩むというより、ともにまちを創るという意味を持たせた方が良いのではないか。
  • 委員長
     現段階では案1が近いと思われる。案1を軸として考えたときに意見等あるか。
  • 五十嵐(秀)委員
     意見があったとおり、人が近いまちは現状だと思うため、将来の姿がみえないと前回の構想と変わらなくなってしまう。文化という言葉を入れても良いと思うが、他にも良い言葉があればそれを入れても良いと思う。
  • 平谷委員
     ともに育むでもいいかもしれない。「ともに育む 文化香る 水と緑のまち」はどうか。人が近いという言葉は将来的に市として取り組む政策があれば良いが、人が近いのみでは将来都市像として理想的ではないと思う。
  • 周東委員
     人が近いというのは、距離的に近いというものと参加と協働の視点からも関係性が近いという意味である。将来的にもそのようなつながりがあってほしいという願いを込めている。
  • 松本委員
     意見があった「文化香る」という表現はとても良いと思う。
  • 事務局
     文化という言葉を調べてみると、人間の生活様式の全体であり、人類が自らの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体と書かれている。また、そのうち特に、哲学・芸術・科学・宗教等の精神的活動、及びその所産と書かれている。今議論になっている文化という言葉は、ここでいう哲学・芸術・科学・宗教等ではなく、人間の生活様式の全体という意味で捉えているのであれば、将来都市像として相応しいと考えることもできるのではないかと思う。もし、将来都市像として文化という言葉を掲げたときに、狭義の意味として1つの分野を意味するものである場合は丁寧な議論が必要であると思う。
     以前、委員から意見があったが、狛江市は野川・多摩川があり、水と緑を掲げることはある意味宿命である。これは何十年も変わっていない。国立市の例があったが、国立市には文化を掲げるために根付いているものがある。国立市は1950年代に文教地区の指定を受け、また、昔から大学もあるように、それだけの宿命があるため、国立市は将来都市像に文教都市という言葉を掲げていると思う。したがって、狛江市として文化を加えるのであれば、狭義の意味ではなく、広義の意味として使うのが良いのではないか。
  • 杉浦委員
     地域の独自性を総じて文化というのであれば、狛江市にとって目指すべき方向だと思うが、それに対応する特色のある施策を用意するべきである。それを用意することなく文化と謳うのは違和感がある。狛江市として音楽や絵手紙の事業に取り組んでいると思うが、市域の小ささが特色に現れるのであれば、今後10 年間でこれらを進めるという意気込みを示しても良いと思う。
  • 平谷委員
     行政でできるのは文化環境の整備や助成、市民交流の促進等があると思う。それらを積極的にやっていくと謳っても良いと思う。
  • 松本委員
     狛江駅前にも絵手紙ギャラリーがある等、文化をもっと強く出していっても良いと思う。文化の土台が狛江市にはあり、それをもっと育てていくというのは素晴らしいことであると思う。
  • 五十嵐(秀)委員
      文化を狭義で捉えると議論が噛み合わないと思うため、まずは広義の意味で文化という言葉を議論しているということを共有しないといけない。今現在文化を押していないから将来都市像に位置づけることができないということはない。土台はあると思うため、それを育てていくという意味で将来都市像に位置づけていくという形になれば良いと思う。
  • 委員長
     狭義の意味の文化というのは、将来都市像としては打ち出すことは適切ではないという意見があった。広義の意味の文化である場合、取り入れるのはどうか。
  • 平谷委員
     現在は、水と緑を守っていくということで将来都市像に位置づけられていると思う。文化の場合も文化を創っていくということであれば問題ないと思う。事務局としては、文化を取り入れることで、8つの分野別のまちの姿の1つと重なってしまうことを懸念しているのか。
  • 事務局
     狭義の意味の文化となると、福祉や子育て等数多くのある分野の中で、なぜ文化を掲げたのかという説明が必要である。芸術等を含めた狛江市の伝統等を網羅した広義の意味の文化であれば良いと思うが、狭義の意味として使用した場合、なぜそうしたのかということを整理する必要がある。
  • 佐藤委員
     同じページの中に文化という言葉を異なる意味で使用するとなると、市民はとても迷うと思う。読み手が意味を読み分けるのは非常に困難であると思う。
  • 委員長
     広義の意味の文化を表す他の言葉があれば良いが。
  • 成井委員
     文化という言葉が多用され、説明しにくいということであれば、「未来に向けてともに創る 水と緑のまち狛江」という案はどうか。
  • 周東委員
     文化という言葉を使用しないのであれば、きらっと輝くという言葉で文化等の様々な面を磨いていく、育てていくということを表現するのも良いと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     人を育むという言葉も文化の香りがすると思う。
  • 委員長
     文化を別の言葉で置き換えると考えたときに、キーワードでいうと「育む」や「輝く」、「未来に向けて」という言葉が出てきた。
  • 都築委員
     別の言葉で置き換えるより、文化と謳った方が良いと思う。狭義の意味ではないと説明するのは大変かもしれないが、創るとか輝くという言葉ではなく、具体的に何かきちっとしたものを形にした方が市民にはかえって分かりやすいと思う。ふわっとしたものでは伝わらないと思う。個人的には、音楽の街というものを掲げても良いと思っているが、それは個別の分野に偏っているため難しいということであるが、文化という言葉は入れるべきだと思っている。
  • 杉浦委員
     広義の意味の文化としたときに、10箇年計画の中で市として何か胸をはれる施策として想定できるものはあるか。これが単なる言葉遊びではなく、計画の中で裏打ちできるものがあるかということである。長期的にみれば文化志向というものは間違いではないと思う。小さいまちだからこそ独自性や志の高さを目指すべきだとは思う。
  • 平谷委員
     絵手紙を発信する、音楽の祭典を行う等も文化ということにつながると思う。
  • 事務局
     具体的に何をするかということより、参加と協働で共に自分たちのまちを創っていくという自負のようなものが醸成されていけばと良いと思っている。
  • 杉浦委員
     市民の選択を促していくということか。そうした場合、行政としても方向性を示さないといけない。市民に任せるだけとする基本構想はあり得ないと思う。
  • 髙橋委員
     同じページで文化という言葉を異なる意味で使用するのは難しいのではないかという意見があったが、「5 分野別のまち姿」の「6 文化を育み、歴史が身近に感じられるまち」を、狭義の意味の文化だと分かるように変えてしまえば良いのではないか。例えば、市民の文化活動等にすると狭義の文化活動をいっていると分かるのではないか。また、将来都市像の説明の部分には、広義の意味の文化である旨の説明を加えれば良いのではないか。
  • 冨永委員
     表題のみ変えても市民に同じ文化という言葉を読み分けて理解してもらうことは難しいと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     「6 文化を育み、歴史が身近に感じられるまち」の文化という言葉を、学び等の他の言葉に置き換えても良いと思う。
  • 髙橋委員
     文化という言葉を使わないのであれば、「6 文化を育み、歴史が身近に感じられるまち」をスポーツや芸術活動を推進する、としても良いと思う。
  • 事務局
     意見があったように同じページで異なる意味で文化という言葉を使用した場合、市民には伝わりにくいと思う。市民の文化活動という言葉を使用することも1つの案であると思う。その際は、「6 文化を育み、歴史が身近に感じられるまち」
    の表題も変更できればと思っている。
  • 平谷委員
     他自治体においても、将来都市像に文化という言葉を使っているところはいくつかある。
  • 五十嵐(秀)委員
     都内では渋谷区、杉並区、豊島区、文京区、青梅市、東大和市等でも使用しているようである。
  • 委員長
     狛江市では狭義の意味での文化ではないということは審議会としての共通認識であるが、狭義の意味の文化としてこの言葉が一人歩きしてしまうのではないかということについては議論が必要かもしれない。
  • 事務局
     現在の将来都市像である「私たちがつくる水と緑のまち」についても、安心安全や平和、賑わい等の意味も込められているが、市民には深く浸透していないのではないかとも思っているため、言葉自体の意味についても考えていく必要がある。
  • 上田委員
      意見があった文化香るよりも、育むの方が良いのではないか。育むの方が生活の基礎的なものを育んでいくというイメージがある。
  • 委員長
     現在までの意見をまとめると「ともに創る文化育むまち 水と緑のまち狛江」ということになると思う。
  • 事務局
     「4 まちづくりの視点」の1つ目において、共に創るという言葉を使用している。そこと全く同じフレーズとなるが、問題はないか。また、問題ない場合、「共に」か「ともに」であるか、「創る」か「つくる」であるかについても議論をお願いする。
  • 委員長
     平仮名か漢字で意味合いや与える印象等が異なるということである。意見等あるか。
  • 周東委員
     「ともに」、「創る」が良いと思う。創るは創造するという意味を込めた方が良い。
  • 五十嵐(秀)委員
     「ともに」は、小学生等の子どもがみても分かりやすく、やわらかいイメージとなるため、「ともに」で良いと思う。「創る」については「創る」でないと想いが伝わらないと思う。
  • 委員長
     異論がなければ、「ともに創る」とする。
  • 上田委員
     まちづくりの視点と重複しているということであるが、参加と協働を基礎とするのであれば、敢えて2回掲載しても良いと思う。
  • 委員長
     狛江市の基礎として強調すべきものであるということを踏まえればそれでも良いと思う。
  • 事務局
     「文化を育む」か「文化育む」かについてはどうか。
  • 松本委員
     「文化育む」で良いと思う。
  • 事務局
     「ともに創る」と「文化育む」の間は、点かスペースか。
  • 髙橋委員
     「ともに創る」と「文化育む」は離しておかないと、ともに創る文化を育むと捉えられてしまう。
  • 平谷委員
     ともに創るのはまちである。
  • 五十嵐(秀)委員
     「ともに創り」という案もあるが。
  • 周東委員
     水と緑のまちにかけるのであれば、ともに創るの方が良いと思う。
  • 成井委員
     主体性をもって創るということであれば、「創り」より「創る」の方が良いと思う。
  • 髙橋委員
     「ともに創る」と「文化育む」の間は、「文化育む」と「水と緑のまち」のつなげ方も影響すると思う。
  • 上田委員
     「文化育む」と「水と緑のまち」の間は、スペースを入れて空けた方が良いと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     分けないとサブメッセージにならないと思う。「~」でつなげても良いと思う。
  • 五十嵐(太)委員
     「~」の方が流れるイメージも連想できて良いと思う。
  • 委員長
     現在までの意見をまとめると「ともに創る・文化育むまち ~水と緑のまち狛江~」であるが、他に意見等あるか。
  • 事務局
     狛江についてだが、「こまえ」か「狛江」か。
  • 都築委員
     「狛江」が良いと思う。
  • 髙橋委員
     まちが平仮名であるならば狛江は漢字が良いと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     まちが重なっているため、語呂が悪いのではないか。
  • 松本委員
     サブメッセージにある「まち」を削除して「水と緑の狛江」としても良いと思う。
  • 佐藤委員
     そうなった場合、サブメッセージの狛江は平仮名でも良いかと思う。
  • 杉浦委員
     「ともに創る」と「文化育む」の間の「・」はいらないと思う。
  • 髙橋委員
     スペースでつなげるのはどうか。
  • 事務局
     今出た意見を踏まえると「ともに創る 文化育むまち ~水と緑の狛江~」となる。
  • 上田委員
     「水と緑の狛江」に係るのであれば、「ともに創る」と「文化育む」の間はスペースで良いと思う。「・」であるとそう読み取りにくい。
  • 髙橋委員
     スペースを空けることで、「水と緑の狛江」にもかかっていると読むこともできる。
  • 委員長
     狛江は漢字でよろしいか。異論がなければ、「ともに創る 文化育むまち ~水と緑の狛江~」で決定とする。
  • 上田委員
     補足であるが、文化庁のホームページに文化の広義の意味が記載されている。
  • 委員長
     次に、基本構想の案文について事務局より説明をお願いする。
  • 事務局
     本日資料として提供しているが、本日いただいた意見を踏まえて、事務局で修正した上、案文を作成させていただければと思うがいかがか。
  • 委員長
     案文は本日の意見を踏まえて事務局で作成してもらうことにする。最終調整については、委員長一任とさせていただきたいがいかがか。

(一同了承)

 

議題3 その他

  • 事務局
     狛江市基本計画策定分科会について説明する。

-事務局より資料の説明‐

  • 委員長
     事務局からの説明について、意見や質問等はあるか。なければ、この構成で分科会を行うこととする。分科会には分科会市民委員として新たなメンバーが加わることとなる。
  • 事務局
     今後のスケジュールだが、4月8日(月曜日)に委員長より市長に答申していただく。その後、中間答申を踏まえ、市として素案を作成する。その後、5月15 日からパブリックコメントを実施する予定であり、市民からの意見がまとまり次第、再度審議会を開催して最終答申の議論を行う。分科会については、5月の第3週目辺りの開催を予定しているが、日程調整は後日行わせていただく。
  • 委員長
     その他特に意見等なければ、第4回審議会を終了させていただく