第5回狛江市総合基本計画審議会(令和元年7月9日開催)
1 日時 |
令和元年7月9日(火)午後7時~8時22分 |
2 場所 |
防災センター402・403会議室 |
3 出席者 |
委員長 福島 康仁 委 員 太田 ひろみ 委 員 佐藤 正志 委 員 杉浦 浩 委 員 髙橋 信幸 委 員 冨永 和身 委 員 馬場 健司 委 員 五十嵐 秀司 委 員 周東 三和子 委 員 都築 完 委 員 成井 篤 委 員 松本 すみ子 委 員 平林 浩一 事務局 髙橋企画財政部長 田部井政策室長 池田企画調整担当主任 佐々木企画調整担当主任 西村企画調整担当主任 |
4 欠席者 |
委員長職務代理 上田 英司 委 員 五十嵐 太一 委 員 平谷 英明 |
5 議題 |
|
6 会議の結果 | |
議題1 狛江市第4次基本構想(素案)に対するパブリックコメント及び市民説明会で寄せられた意見について -事務局より資料の説明-
事務局からの説明について、意見や質問等はあるか。
確認だが、基本構想の策定は議会の議決事項であるため、この最終答申後に更なる修正が加わる可能性はあるという理解で良いか。また、議会にもパブリックコメントに対する市の回答は公表されるか。
そのとおりである。
パブリックコメントで寄せられた意見は、全般的に具体的な意見が多い。具体的な意見は基本構想ではなく、基本計画及び実施計画において論じるという回答は正しい。だが、それらの意見に対する回答として、まずは市の認識や受け止め方を回答してからでなければ、せっかくいただいた意見に対して不親切ではないかと受け止められる可能性がある。
意見に対する回答をもっと丁寧にすべきではないかという趣旨の意見である。
せっかくの意見が門前払いと思われないように注意していただきたい。
基本構想であることから、具体的な意見の反映は馴染まないため回答の方向性は良いが、表現や言い回しを工夫する修正をお願いする。 資料2で新旧対照表の記載がある「8 持続可能な自治体経営」について、今回修正している主な部分になるが、「次世代に財政的な負担を先送りすることがないよう」という文言は何を想定しているのか。
長期的な財政見通しを持つという意味合いにはなるが、公共施設マネジメントの考え方を意識している部分ではある。
「8 持続可能な自治体経営」の文章だが、他の分野別のまちの姿の文章と比較して読みづらく、市民にも分かりづらいのではないかと思う。要因の一つとして、一文が長くて分かりづらい。文章の趣旨を変えない範囲で短い文章に修正してはいかがか。
文章の趣旨を変えない範囲で工夫をお願いする。 「次世代に財政的な負担を先送りすることがないよう」という文言だが、自治体の計画で多用されている表現ではあるが、一方で、将来の世代もサービスを享受するものについては、現在の世代に負担が集中しないようにするという考え方もある。長期的な財政見通しを持つという意味で使用しているのであれば、この文章を削除しても十分に意味が通ると考える。
委員長の意見に賛成である。基本計画を検討するに当たって、計画期間を越えた将来を見据えた上で、直近の5年間の計画という議論を行っている。
私も同意見である。
「次世代に財政的な負担を先送りすることがないよう」という文言を含めた財政的な記述を追加した経緯だが、「限られた財源の中で」という記載に対し、少ない財源で賄うという考えではなく、いかに財源を増やした上で実施するかという考えも重要であるとのパブリックコメントを踏まえたものである。この歳入確保に努める考えとともに、際限なく財源があるわけではない、湯水のごとく使えるわけではないという抑制をする意味で、「長期的な財政見通しを持ちつつ」という文言がある。ここまでの議論を総合すると、「長期的な財政見通しを持ちつつ」という文言があれば十分であり、「次世代に財政的な負担を先送りすることがないよう」という文言は削除させていただこうと思う。
この部分を削除すると、多少は文章がコンパクトになり、読みやすくはなるが、前段部分の文章も少し長く感じるため、先ほどの髙橋委員の発言を踏まえ修正していただきたい。
今の修正に併せて、資料2の回答も修正する。
意見9に対する修正について、「8 持続可能な自治体経営」が具体的であるという意見を受けて、「民間委託の推進や他自治体等との広域連携」という文言を削除しているが、この部分を基本構想で記載すべきか否かは議論すべきである。狛江市が従来の行財政運営から更にもう一歩進む必要があるのであれば、わずかな文言ではあるが明示することにも大きな意義がある。皆さんの御意見を伺いたい。
この修正内容について、意見等あるか。
具体的で違和感があるとの意見だが、私はそうは感じない。具体的にどのように連携するかが記載されているわけではない。逆に修正案の方が不明確であり、素案の記述で問題ないと考える。
意見9だが、どこが具体的であるという箇所は示されているのか。私も特段具体的であるとは感じないため、そう感じた箇所の言及があれば教えていただきたい。
「8 持続可能な自治体経営」について、ということ以外に具体的な言及はない。
パブリックコメントを踏まえ、民間委託という表現は少し気になるところではある。限定的であり、民間に丸投げするような姿勢として捉えられては困る。民間と連携・協働するという意味で使用したほうが良い。
杉浦委員の発言のとおり、この部分は限定的な表現になっている。意味合いを広げたほうが良い。
官民協働という言葉はいかがか。委託だけを指す言葉ではないため意味合いに広がりを持たすことができる。
そのような言葉が良い。公民連携という言葉でも良いかもしれない。PPPは一般的に公民連携と訳される。
学識の皆さんの意見を尊重するので、より一般的に使用されている言葉で整理していただく方が良いと思う。
市で「官民」と「公民」どちらを使用するという見解はあるか。
統一的な見解はないが、良い案を2点いただいたので整理させていただく。
財政に関する記述は追加するという理解で良いか。
そのとおりである。
財政に関する記述のうち、「次世代に財政的な負担を先送りすることがないよう」という文言は削除するという理解で良いか。
そのとおりである。
パブリックコメントで寄せられた意見の中には、既に基本計画策定分科会で論じられた内容もあり、興味深く、今後の議論の参考となると感じた。 また、審議会においても多くの時間を費やして議論を行ったが、将来都市像の「文化」について、何か意見はあったか。
パブリックコメントで直接意見は寄せられなかったが、市民説明会の場において、「文化」の意味をもう少し細かく説明していただきたいという投げかけがあり、改めて説明するというやり取りはあった。
そのやり取りで、狭義の意味ではなく、広義の意味で使用していることを納得していただけたか。
はい。
それならよかったです。
パブリックコメントで寄せられた具体的な意見について、基本構想に取り入れることは基本構想の性質上馴染まないが、基本計画策定分科会では適宜取り上げていただきたいと思う。 また、市民説明会はどんな雰囲気であったか。質問等は活発であったか。
基本構想に反映できなかった意見についても、基本計画策定の議論の参考とするため、基本計画策定分科会に資料提供を行っていく。 また、市民説明会における質問等は活発であったと認識している。出席いただいた市民の方からは、ほぼ満遍なく御意見や御質問をいただいたところである。
市民の方が時間をかけて基本構想素案を読み、せっかく意見を寄せてくださった。市は原則、可能な限り意見を反映させる姿勢がないといけないわけだが、当然反映できない意見もある。それでも、その意見をしっかりと受け止めさせていただく姿勢が市民に伝わるよう努めなくてはならない。その姿勢が伝わる文章となるような整理については、委員長に御足労いただくことになってしまうが、是非とも委員長と事務局で行っていただければと考える。
狛江市は市民参加・市民協働を掲げているわけであり、市民目線を重視して丁寧に対応したいと考える。私と事務局に加え、上田委員長職務代理は市民でもあるため、3者で整理させていただきたいと思う。
答え方の表現の仕方の問題であると思う。
今の視点から、意見7について、「番号が振ってあると順列であるようなイメージを受ける」といった趣旨の意見であるが、私もそう思わないことはない。この意見に対する回答として、「そのような考えはありません」という回答では答えきれておらず、市民が納得するか疑問である。どういう理由で番号を振らなくてはならなかったかを回答しなくてはいけない。
仮に番号を振らなかったらどうなるか。
2、3点程度であれば番号がなくても整理ができるかもしれないが、計画としてまとめるとなると体系図で整理する等、番号を振らないとどうしても見づらくなり整理がつかなくなる。そのために番号を振っているが、1のまちの姿が優先であり、8のまちの姿が後回しであるというような順列であるという考えでは当然ない。
意見は理解できるものである。計画としての整理の仕方として、1、2、3の番号ではなく、ABCのアルファベットは市ではあまり使用しないか。感覚的な問題だが、多少は順列のイメージが弱まるかと考えたがいかがか。
ABCで整理することがないわけではないが、一般的には番号で整理するケースが多いと思う。
番号を振っている理由は、順列を示しているのではなく、整理上の分類として記載しているという回答になるかと思う。
5ページの図の番号は削除するか。
削除しても6ページ以降の説明で記載していれば同じだと思う。
番号だけ削除しても、上から順番に記載している以上、こういった意見は出てくると思う。そのままで良いのではないか。
計画であるならば、便宜上番号を振るのは通例であり、番号がないとどこを見るべきか分からず、不自由が発生する。優先順位を示しているものではないが、行政体系における上下流といった考えは少なからずあろうかと思う。これも致し方ない。削除するのではなく、どれだけ丁寧かつ分かりやすく回答するかという問題であると思う。
整理上の分類ということだが、基本計画を策定する際は、例えば「1 人権が尊重され、市民が主役となるまち」の体系として、「①人権・平和」、「②参加・協働」といった整理を予定している。意見に対する回答については、議論を含めて修正させていただく。
整理上の分類であることを丁寧に回答するという方向性でお願いする。
本日の議論からは少し逸れた議論になろうかと思うが、参考までに皆さんに聞いていただきたい。先日、基本計画の第三分科会において、「5 いつまでも健やかに暮らせるまち」について議論を行ったところである。その際、分科会から参加されている市民委員から意見があり、パブリックコメントが終了している段階で修正することは困難であることを理解した上で、今後第三分科会として、その意見をどう考えるかを議論する上で、皆さんに聞いていただきたい。意見は、表題の「健やか」という単語についてである。「健やか」は、単に病気の人は健やかではないという意味ではないという認識のもとで基本構想は策定されているが、「健やかではない人はどうしたら良いのか」と、市民の感覚では捉えてしまうかもしれない。意見では、結婚式のときに「健やかなるときも、健やかならざるときもお互い助け合う」というような決まり文句があるではないか、だから「健やか」なときと、そうではないときがあって、難病の人や障がいのある人は「健やかではない」と分類されかねないのではないかとのことであった。「健やかに暮らせるまち」という言葉は、病気ではない状態を目指すということではなく、様々な生活課題を持ちながらも、それぞれの人が自己肯定感を持って、幸福感を感じて暮らすことができるまちを目指すということであると思う。当然、基本構想の文中にも「自分らしく」と記載されている。以上のことから、「いつまでも、自分らしく幸せに暮らせるまち」という案もあるのではないかと、表題を修正することは困難であることを理解した上で、第三分科会委員長としての立場で考えたところである。
パブリックコメントが終了している段階で、寄せられた意見に対する修正以外に大幅な修正をするとなると、その部分についてパブリックコメントの手続きを行わなくて良いのかという考えになろうかと思う。今の意見については、審議会でも髙橋委員の発言にある趣旨で議論を行ったところであり、今後の分科会において基本計画での表現について議論を深めてもらいたいと思う。
「健やか」という言葉は、決して排除する意味ではないということが基本計画ではきちんと表現される言い回しとともに、その支援の方向性を具体化していきたいと考えている。
大変意義深い議論であると思う。
「5 いつまでも健やかに暮らせるまち」について、「様々な主体」という文言にまとめる修正をしているが、イメージがしづらく意味が伝わりづらいため、元の表現の方が良いと考える。
「事業者」、「団体」等の文言を整理する中で、「様々な主体」とまとめたところであるが、列挙する形で整理し直したいと思う。
まとめてしまうことで、かえって分かりづらくなってしまったと思う。再修正をお願いする。
「1 はじめに」の狛江の人口について、狛江市人口ビジョンにおいて2020年をピークに人口が減少に転じると推計しているとあるが、既に推測を超える現実があると思うがいかがか。
狛江市人口ビジョンとは前提条件が異なるものであることから、どちらが正しいということではないが、総務省がまとめた2040年の人口推計では、狛江市の人口はまだ増加するとなっている。依然として微増傾向ではあるが、将来的には少子高齢化が進行し、人口構造が変化していくという方向性は疑いようがない、ということを記載すれば十分であると思う。
趣旨が十分に伝わることから、削除することとする。
財政フレーム予測は、人口ビジョンに基づいて行うものと理解している。
東京都は依然として増加傾向にある。23区に隣接している狛江も、しばらくはこの傾向である可能性がある。
本日議論のあった件に関する修正について、修正案を事務局で作成してもらい、上田委員長職務代理の御意見も伺った上で、最終調整は委員長一任とさせていただきたいと考えるがいかがか。
(一同了承)
議題2 その他
今後のスケジュールだが、7月17日(水)に委員長より市長に答申していただく。その後、最終答申を踏まえて市として案を作成し、議会に上程していくこととなる。
その他特に意見等なければ、第5回審議会を終了させていただく。
|