1 日時

平成31年2月5日(火曜日)午後7時~9時11分

2 場所

特別会議室

3 出席者

委員長 福島 康仁      委員長職務代理者 上田 英司
委員 五十嵐 太一      委員 太田 ひろみ

委員 佐藤 正志       委員 杉浦 浩
委員 髙橋 信幸       委員 冨永 和身
委員 馬場 健司       委員 平谷 英明
委員 五十嵐 秀司      委員 周東 三和子
委員 都築 完        委員 成井 篤
委員 松本 すみ子      委員 水野 穰
事務局 髙橋企画財政部長   田部井政策室長
    池田企画調整担当主任 佐々木企画調整担当主任

    西村企画調整担当主事

4 欠席者 なし
5 議題
  1. 狛江市第4次基本構想(骨子案)について
  2. 狛江市の将来都市像について
  3. その他
6 会議の結果

議題1 狛江市第4次基本構想(骨子案)について
 -事務局より資料の説明-

 

  • 委員長
     事務局からの説明について、意見や質問等あるか。
  • 平谷委員
     「水と緑」の観点について3点伺う。
     まず、緑被率の推移について、昔と比較して緑被率が減っているのではないかと思うがいかがか。
     次に、「水と緑」は、昔都市が膨張していた際には非常に魅力的であったが、現在は果たして本当に魅力的なのか。現在は、日本全体で人口が減少している状況であり、「水と緑」は魅力的なフレーズであるのか疑問である。
     最後に、市民意識調査報告書から、狛江市は若者の活気や過ごす場所が少ないということが推測できるため、若者に向けたアピールができると良いと思っている。
  • 事務局
     まず、緑被率についてはデータを持ち合わせていないが、関連するものとして、「樹林地、・都市公園・児童遊園の合計面積」について毎年度数字をとっている。直近の2年間は横ばいだが、現基本構想策定時からは上昇している。また、データは持ち合わせていないが、農地については減少傾向にある。
  • 冨永委員
     農地は毎年のように減少している。
  • 水野委員
     生産緑地については、平成29年度に約8,000㎡減少して、現在約30haという状況である。
  • 杉浦委員
     都市計画審議会でも農地が減っているという議論は毎回ある。また、緑地についても農地の占める割合が多いため、年々減っていると考えられる。多摩川の河川区域等、大きな緑も市内にはあるが、年々減少傾向にある。しかし、量的に減少するから目標を放棄するのではなく、質の向上等も基本的な行政目標としてはあり得る。緑が減りつつあるというのは、疑いのない事実ではあるが、行政計画として緑の基本計画を策定し、目標値も掲げている中で、それが果たして達成できるかどうかについては議論の余地があるが、質の向上等も考え方としてはあるのではないか。
  • 平谷委員
     水と緑を旗印で掲げたことにより、本当はもっと緑が減っていたかもしれないが、まだ各所に残っている、という考え方もある。
  • 髙橋委員
     水と緑のまちについてだが、これが悪いとは思わない。ただ、この言葉は長年狛江市で引き継がれてきたが、「私たちがつくる水と緑のまち」という言葉が、総合基本計画の将来都市像として相応しいかというと疑問が残る。環境保全に関する計画の理念ではないため、もう少し違う表現があっても良いと思う。水と緑を大切にしながらも、10年後、20年後、30年後に狛江市をこういうまちにしたい、ということが謳われるような表現が良いと思う。その中に水と緑という言葉があっても良いとは思うが、「私たちがつくる水と緑のまち」というのは、総合基本計画の将来都市像としては環境の観点に偏りすぎているという印象を持つため、もう少し案を練ることが必要だと思う。
     次に、3つの理念として記載のある「みんなで歩む」という言葉についてだが、説明文としてはきちんと整理されているという印象を持つが、「みんなで歩む」という言葉は少し違和感がある。みんなで一丸となって狛江らしいまちをつくっていく、そこに向かって歩むんだというところに重きを置いているような印象を持つ。大事なことは、多様な市民がそれぞれを尊重し合う多様性の尊重等、ノーマイライゼーションやソーシャルインクルージョンの考え方や、誰一人として狛江という地域社会から排除しないという、立場や考え方が違っても良いまちにするために協働していく、ということである。「みんなで歩む」という言葉では、全員足並みを揃えないといけないかのような印象を受ける。市民には多様な方がいるため、足並みは揃わないと思うが、目指すべきところは、水と緑が豊富な住みやすい狛江である。立場が違っても、1つの目標に向かって進んでいくということを表現するべきである。そう考えたときに、「みんなで歩む」という表現は耳当たりが良い言葉であるようで、よく考えるともう少し違う言葉があっても良いのではないか。
  • 委員長
     水と緑のまちというのは環境の観点に偏っているのではないかという指摘があったが、一方で水と緑というキーワードについて、どこかに残すということは問題ないということで良いか。
  • 都築委員
     将来都市像に水と緑を据えるのは、第2次基本構想や第3次基本構想からも使用している言葉であり、先ほど指摘があったように緑についてはデータ上でも減少しており、これからも減少していくことが推測されることから、今後、緑のまちをつくっていくことは難しいと思う。また、水については野川と多摩川があるのは確かではあるが、野川は認知度が低く活用がされていない等の意見を市民からも聞く。多摩川については、活用していくという方向性となって年月が経つが、その反面バーベキュー等の規制に係る条例が施行され、見直しもされていない。また、ドッグランが多摩川河川敷に設置されたが、とても水を有効に活用しているとは思えない。水と緑のまちを掲げている割には、狛江駅前の噴水も使用しておらず、市役所前にあった噴水をなくして防災センターを建設する等、水を活かすということがあまりされていないと思う。そのような状況の中で、水と緑のまちを将来都市像として掲げることには違和感がある。水と緑を大事にすることは大切であるが、基本構想の主軸としていくのは現在の狛江市には合わないのではないかと考える。
  • 成井委員
     議事の進行についてだが、議題1については、3つの理念と7つの政策について議論を進めていくという主旨であったと思うが、将来都市像まで議論が及んでしまっているため、軌道修正した方が良いのではないか。
  • 事務局
     議題1では3つの理念と7つの政策について議論いただき、その後、議題2で将来都市像について議論いただきたいと考えているため、「私たちがつくる水と緑のまち」については、議題2で議論をお願いする。
  • 委員長
     3つの理念の説明文において、水と緑が豊かであるという表現があり、それをキーワードとして使用することについて、引き続き意見等はあるか。意見等がなければ水と緑というキーワードは3つの理念の中で触れることとしたい。
  • 五十嵐(秀)委員
     「私たちがつくる水と緑のまち」という表現はハード面の印象を受け、先程議論があったように環境の観点に偏っているのではないか。キーワードとしてはいいかもしれないが、市民の目指す姿や実際の生活等のリアリティが見えにくい。水と緑はあっても良いと思うが、市民が潤いや憩いを得る等の活用の視点がなければ、ただ単に水と緑を作って終わりとなってしまう。そのようなところを強みとして活かして、それを次にどうするのかという視点が大事ではないか。
  • 水野委員
     様々な意見が出たが、狛江市民にとって多摩川というのは重要な存在であると考えている。将来都市像であるため、後ほどの議論になるかと思うが、やはり水と緑は残したいと思っている。確かに、生産緑地は年々減少傾向にあるが、減少しているからといって理念として掲げないということではなく、残そうという意味では掲げるという考え方もある。
  • 委員長
     3つの理念については、水と緑というキーワードを残したままで、市民がどう活用するか、ということについてももう少し踏み込んだ書き方にすることとする。
     他に意見等あるか。
  • 太田委員
     「狛江の強みを活かす」についてだが、狛江の強みとは何かということが具体的に見えてこない。コンパクトであることによって、市民同士の距離が近くなり、コミュニティの機能を高める、と記載があるが、そこに結びつくもの、例えば、人と人とのつながりやコミュニティの機能の高まりにより高齢者の見守り等にも結び付くというような、コンパクトだからこそ出てくる良い点について、ただ「狛江の強みを活かす」だと見えてこないため、簡単な言葉でも良いので、もう少し具体的な良さが入るといいと思う。
  • 都築委員
     そのコンパクトさについて、どのようなメリットがあるのかということをもっと明らかにした方が良いと思う。また、コンパクトだからこそのデメリットもあり、それをどのように扱うのかについても考える必要がある。コンパクトであるためにできないこともある、ということも記載した方が良いと思う。
  • 委員長
     狛江の強みという表現をもう少し具体的にするということだが、「狛江の強みを活かす」というのは、「強み」という表現で良いか。「強み」ではなく「個性」としてそれを狛江市の施策に活かしていくということではないか。
  • 周東委員
     私も強みというよりは、狛江らしさを活かす、というような表現の方が良いと思う。強みというと具体的なものでないと分からない。
  • 佐藤委員
     3つの理念が、目標なのか方法論であるのか市民は混乱すると思う。つまり、「みんなで歩む」ことを目標とする、「思いやりを大切にする」ことを目標とする、は良いと思うが、「狛江の強みを活かす」ことを目標とする、というのは違和感がある。狛江の強みを活かして「つくる」という方法論であるため、理念をどう捉えるか整理する必要がある。
  • 五十嵐(秀)委員
     3つの理念は次元が違うものである。「みんなで歩む」は進め方や方法論のようなもの、「狛江の強みを活かす」は市の方向性等の方法論のような要素も含まれており、「思いやりを大切にする」は市民の目指す姿であると思っている。
  • 周東委員
     3つの理念が並列で列挙されていることに違和感がある。「思いやりを大切にする」というのは理念であるのか。思いやりとは、道徳的・概念的であると感じており、それが果たして理念であるのか、というのは疑問である。また、「みんなで歩む」の説明の中に「一丸となって」という表現があるが、みんなで一緒に進んでいかなければいけないという風に解釈されてしまうと思う。多様性を持った人々で共に創るという進め方・考え方が良いのではないか。
  • 委員長
     ソーシャルインクルージョンや多様性についてだが、これは2つ目の「思いやりを大切にする」に包含されるものではないか。
  • 髙橋委員
     「思いやりを大切にする」では、「お互いがお互いを認め合い、支え合って生活していくことが大切です。」ということが結論とされており、これはソーシャルインクルージョンの考え方であると思うため、そのような意味合いに表現を変えても良いと思う。
  • 五十嵐(秀)委員
     「みんなで歩む」の説明の中で、連携・協働するとあるが労働をイメージしてしまうため、みんなで創るという「共創」というキーワードでも良いと思う。
  • 髙橋委員
     「狛江の強みを活かす」についてだが、ソーシャルワークの考え方でいうと、相談援助の対象となる方は、一般的に弱い立場の人だと考えられてしまうが、弱みを強みに変えていくというストレングス視点で考えると、コンパクトであるということでメリットもデメリットもあるという議論があったように、それは表裏一体であるため、デメリットをデメリットとして諦めるのではなく、別の方向から見たときにどういう強みとして活かせるのか、ということを考えることが大切である。コンパクトなまちについて、ストレングス視点でどのように表現するのかが大切である。例えば、隣の世田谷区でいえば財政的にもスケールメリットがあると思うが、狛江市にはないと思う。しかし、ないからこその強みもあるはずであり、そのようなことを計画の中に盛り込んでいければ素敵なまちづくりの計画になると思う。
  • 委員長
     小さくコンパクトなまちはデメリットもあるが、それは強みにもなる、という意味合いも含まれているため、そのような前向きな発想を取り入れるのは良いと思う。
     また、「みんなで歩む」には、多くの委員から違和感があるという意見が出たため、共創というキーワードが出たように、そのような言葉を理念として入れても良いのではないか。
  • 杉浦委員
     3つの理念と7つの政策の説明文全体における「まちづくり」という言葉の使い方について、行政全般をまちづくりと表現するのか、ハード的な都市づくりと限定して表現するのか両方が混在しているため、整理が必要である。政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」では、基盤整備等の表現を使用するべきである。全体として、まちづくりは行政全般を指していると思うため、政策6での表現等整理が必要である。
  • 平谷委員
     政策2「安心して暮らせる安全なまち」の説明文については、未来志向性が乏しいと思う。昭和49年の多摩川の水害や平成27年の都内区市で刑法犯認知件数が最小となる等の成果、避難所運営協議会の立ち上げ等は、説明としては良いと思うが、未来についても言及した方が良い。また、防災センターの建設については言及しなくても良いのか。
  • 佐藤委員
     政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」についてだが、文化・スポーツがここに記載されていることに違和感がある。前段では、高齢者・障がい者等との共生社会のような印象を持つが、後段では、古墳や史跡、文化・スポーツについて唐突に記載されている。政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」を「自然と文化と共生し」という表現にしてそこに記載しても良いかもしれない。
  • 委員長
     文化を政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」に移すという提案があったが、意見等あるか。
  • 五十嵐(秀)委員
     全体的になるが、人間たる成長等の視点が欠けていると思う。よく読めば記載はあるが、文化や芸術等のキーワードが表に出てきていない。文化を育む等の視点をもう少し強めに記載しても良いのではないか。物質的なものだけではなく、精神的にも豊かになっていくような視点も入れた方が良いと思う。全体的に文化を育むといった視点が薄いと思う。
  • 水野委員
     政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」は、ハード整備の視点でまとめていると思うため、ソフト的な視点を入れると、少しつくりが変わってしまうことから、政策6には入れにくいのではないか。一方で、政策3「活気にあふれ、にぎわいのあるまち」は、産業振興的な視点でまとめており、文化は活気やにぎわいにつながるため、ここに入れても違和感はないのではないか。
  • 髙橋委員
     政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」は、第2回での私の発言が反映されてこのように修正されたものと理解しているが、その発言の主旨は、文化芸術一般というよりは、公民館活動に代表されるような生涯学習や生涯スポーツということと、みんなが健やかに暮らせるまちをつなげて発言したところである。最後の段落についてだが、生涯学習や生涯スポーツというよりは、純粋に文化や芸術の振興のような書き方になっているため、違和感があるのだと思う。政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」をハード面の整備のみとするのか、ソフト的な要素も含めた形で考えるのか等、どのように捉えるか議論が必要だと思う。
  • 周東委員
     政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」に記載のある基盤整備に関係するところは、政策2「安心して暮らせる安全なまち」が防災と防犯のみとなっているため、基盤整備も安心して暮らせる行政という観点から政策2に含まれるのではないかと思う。
  • 事務局
     スポーツについては前回の議論の中で、スポーツを高齢者になっても行うことで、いつまでも元気でいてもらうという福祉的な視点もあるため、このような書き方とした。文化に関しては、文化を嗜むことでいつまでも健やかに暮らせる、つまり精神的にも肉体的にも元気でいてもらおうという意味合いで政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」に記載させていただいた。また、生涯を通じた学び、という表現があるが、ご指摘いただいた意見には、この視点と文化や芸術を絡めて記載するような修正案を考えている。
  • 委員長
     書き方については、事務局で工夫をお願いする。また、ハード面の整備については、政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」ではなく、政策2「安心して暮らせる安全なまち」ではないかという意見があったが、政策6では、「歩行者、自転車、自動車が安全に通行できる道路整備」という表現があり、これ自体は政策2でも良いかもしれない。事務局から意見等あるか。
  • 事務局
     道路整備については、市民が安全に生活してもらえるようにする施策ではあるが、道路に関しては従来の都市基盤の観点から政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」に記載している。政策2「安心して暮らせる安全なまち」は、あくまで防災・防犯であり、市民意識の高まりから現基本構想から敢えて別出しとしている。また、安心・安全には広い意味もあるが、政策2はソフト的な要素で、それぞれ道路に関する安心・安全であれば政策6、健康に関する安心・安全であれば政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」という形で分けている。
  • 都築委員
     防犯について言えば、歩行者・自転車・自動車の防犯もある。交通ルールを守らないのは道路交通法違反であり、歩行者・自転車・自動車がルールを守ることで、安全に暮らせるまちをつくっていくという意味で、そのような意識啓発は政策2「安心して暮らせる安全なまち」でも良いのではないか。なお、道路整備については、政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」で良いと思う。
  • 委員長
     政策2「安心して暮らせる安全なまち」はあくまでソフト面、政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」はハード面というすみわけで良いか。
  • 馬場委員
     政策2「安心して暮らせる安全なまち」の説明文の冒頭で多摩川の水害に言及しており、これがどうしても公助やインフラ等を想起させる。その後、自助や共助等のソフト面の話題になっていくため、そこの部分についてつながりが薄いのではないか。政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」で水害について言及した方が良いとは言わないが、もし、政策6をハード面とするのであれば、文章の整理が必要である。
  • 平谷委員
     安心で安全なまちづくり基本条例では、市の基本的施策として、防災、防犯、交通安全、健康危機対策の4つを挙げている。政策2「安心して暮らせる安全なまち」は、啓発等、市としてできる安心安全に関するソフト面としてすみわけもできると思う。市としては、啓発活動を行うことや、狛江市は自助・共助、地域コミュニティがしっかりしているため、地域と一体となって安心で安全なまちを推進していく、という書き方でも良いと思う。
  • 松本委員
     狛江市に住んでいるが、狛江市は文化的なまちであると思っている。絵手紙、音楽のまち、エコルマホール等、他自治体にはあまりないような強みがあると思っている。市の将来のことを考えると、水と緑も良いと思うが、文化については既にその種もあるため、もう少しそのような政策が、小さいまちの特徴としてあっても良いのではないか。例えば、仙台市では、ジャズフェスティバルを開催したことで世界中から人が集まり、まちが潤ったという事例がある。狛江市ではそこまでできないにしても、そういった文化的なものを打ち出す政策をどこかに入れられないかと思っている。現在の将来都市像も良いと思うが、狛江市の10年先をどのようなイメージにしていくかという、もう少し前向きなものがあっても良いと思う。
  • 佐藤委員
     政策3「活気にあふれ、にぎわいのあるまち」について、水と緑の地域資源を最大限に活用するとあるが、そこに関連する内容と捉えることもできるのではないか。音楽、絵手紙等を活用して活気やにぎわいのキーワードにつなげることもできると思う。
  • 松本委員
     狛江市は小さいが、文化的なまちであるというイメージ、狛江市といえばこういうまちというイメージが大切である。今までは多摩川があるので、水と緑で良かったが、これからの10年間には違うイメージを打ち出しても良いと思う。
  • 平谷委員
     もう1つ政策を増やしてもいいかもしれない。7つにこだわらなくても、1つ1つ強調していければ良いのではないか。
  • 松本委員
     総花的に様々なものがあるのも良いが、何か1つ大きく打ち出した方が良いのではないか。
  • 髙橋委員
     政策3「活気にあふれ、にぎわいのあるまち」において、新たな魅力の創出として新しい企画が打ち出せて、それを5年程度かけて実施することができれば色々変わるかもしれない。
  • 松本委員
     スポーツでも良いと思う。若者を育てていくのも良い。
  • 五十嵐(秀)委員
     月に何回か狛江駅前でコンサートをやっていて集客もあるように思える。また、エコルマホールでもイベントを開催していて、盛り上がっている。小さいながら芸術等が盛んであり、有名な音楽家が以前に狛江で活動していたこともある。その他、おまつり等の様々なイベントもやっている。
     先ほど政策の数についての意見があったが、政策は7つで決定なのか。
  • 事務局
     政策3「活気にあふれ、にぎわいのあるまち」において、音楽や絵手紙等の文化の観点を含めるという議論があったが、政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」においても古墳や史跡等に触れている。政策3では、そのようなものを市内外に発信するというシティセールスを謳ったものだが、音楽や絵手紙等を含めて謳っても良いかもしれない。そうすると政策5の文章の一部を第2回の議論の内容を踏まえて、政策3に整理して盛り込むのも良いかもしれない。
  • 都築委員
     整理するのであれば、芸術・歴史・文化という項目を増やしても良いのではないか。政策3「活気にあふれ、にぎわいのあるまち」に含めるとなると農業・商業・文化・スポーツとなり範囲が広くなる。また、水と緑に代わるものとして、音楽のまちを前面に出しても良いと思う。狛江市を文化のまちにしていくというのも1つの案ではないか。そうするとどこかに含めるのではなく、項目立てした方が良いのではないか。
  • 委員長
     第2回の議論で7つの政策の中の教育・文化の観点について整理したが、文化の観点を7つの政策の中に留めるのも案だが、意見があったようにもう1つ項目立てするのも案である。
  • 事務局
     意見があったように芸術・文化については、項目立てして、8つにさせていただく。政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」に含まれている芸術・文化を別出しにするということだが、福祉とともにスポーツ活動については、いつまでも健康で健やかにという観点から、政策5に残すか、8つ目の政策に入れるべきであるか議論いただきたい。
  • 都築委員
     スポーツについては、狛江市は市域が狭いため、野球・サッカー・ラグビー等一定の大きさのグランドが必要なものは難しいと思う。それよりも、体育館等を使用するインドアスポーツに目を向けても良いのではないか。現在の体育館では面積が狭く十分に練習できないスポーツもあると聞くので、そういう方にとってはニーズがあるのではないか。例えば、体育館を新たに作る等もある。また、無理をしなくても続けられるスポーツ、高齢者でも、障がいがある方でもできるスポーツを打ち出していった方が良いのではないか。それこそコンパクトシティには相応しいのではないか。漠然とスポーツというよりは、誰でも楽しめるスポーツを振興させる方が良いのではないか。
  • 冨永委員
     狛江市で立てる計画であるため、世界的な選手を育てるという視点ではなく、スポーツ・文化・芸術等が市民の健康や暮らしを豊かにするためにあるという視点で良いのではないか。
  • 委員長
     スポーツは、政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」において、市民の健康管理等に寄与するという書き方に整理することで良いか。
  • 髙橋委員
     スポーツは、健康づくりのスポーツという視点で良いと思う。そのような機会や場をどのように作っていくかを考えていく必要がある。そう考えると芸術や文化とは少し分けても良いと思う。
  • 委員長
     芸術・文化・歴史の観点を8つ目の政策としてまとめることで良いか。
  • 周東委員
     政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」が、高齢者対策の印象を受ける。生涯学習や社会教育の観点でいうと、学校の時間以外は全て社会教育になるわけで、生涯を通じた学びについてもう少し記載しても良いのではないか。働いている人や子育て中の人であっても、公民館なら保育があって学びが保障される等、高齢者だけでなく、すべての市民の社会教育活動を保障するという観点も取り入れていただきたい。
  • 冨永委員
     「いつまでも健やかに」という表現はどうしても高齢者を連想してしまうことから、政策名を変えた方が良いと思う。また、政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」について、自然と「共生」という言葉は非常に強い言葉であり、マンション暮らしの人にとっては、自然とどう共生していくのかと聞かれても答えられないと思う。もう少しトーン弱めて、自然を「大切に」等でも良いのではないか。
  • 髙橋委員
     政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」は、いつまでもを削除して、「市民誰もが健やかに暮らせるまち」にすれば、子どもから大人、高齢者、障がいの有無も含めてすべての市民という意味になると思う。また、意見があったように、自然と「共生」ではなく、「大切に」の方が優しい表現かもしれない。
  • 水野委員
     政策4「子どもが安心して育つまち」の表題だが、「安心して育つ」では、安心と感じるのが子どもと捉えられるため、安心するのは保護者や地域の方であることから、「子どもを安心して育てられるまち」という表現でも良いと思う。
  • 委員長
     私も同感であり、「子どもを安心して育てられるまち」で良いと思う。
  • 周東委員
     政策4「子どもが安心して育つまち」について、支援を必要とする子ども一人ひとりの学びと成長を促す、という表現があるが、成長を保障するという方が適しているのではないか。
  • 事務局
     スポーツについてだが、健やかにということで政策5「いつまでも健やかに暮らせるまち」に含めるという議論があったが、芸術・歴史・文化について、生涯学習等の誰もが楽しめるという観点からいうと、健康だけではないという意味合いもあるので、8つ目の政策にスポーツを入れるべきなのか、もしくは健康という視点から政策5に入れるべきなのか、どちらが適しているか議論をお願いする。
  • 髙橋委員
     両方に記載があって良いと思う。今後の議論の中で両方にあって違和感があれば、その時に変更すれば良いと思う。市民のためのスポーツと、もう少し専門的なスポーツの振興という観点が必要であれば、8つ目の政策で考えれば良いと思う。

議題2 狛江市の将来都市像について
 -事務局より資料の説明-

  • 委員長
     現行の将来都市像は、市民意識調査報告書によると、受け継ぐべきが約7割であり非常に多いと感じるが、果たしてそのまま受け継ぐべきなのか、もしくは修正するべきなのか議論いただきたい。事務局からの説明について、意見や質問等あるか。
  • 髙橋委員
     少なくとも本日の議論を踏まえると、現行の将来都市像を引き継ぐということにはならないと思う。市民意識調査報告書において受け継ぐべきであると結果が出ているが、このような設問に対して、このような結果が出るのは当然だと思う。市民も水と緑が不要であるとは思わない訳であり、受け継ぐべきが約7割であるからといって、これが民意を示す決定的なものになるとは思わない。しかしながら、水と緑は狛江市にとって大切であるため、どこかにキーワードとして残す必要はあると思う。例えば、3つの理念について、4つ目として水と緑を大切にするとしても良いのではないか。政策6「自然と共生し、快適に暮らせるまち」との関連性も出てくる。将来都市像は、それらを包括できるような異なる表現やまちの姿があっても良いと思う。若い世代等が10年先にわくわくするような表現が良いと思う。
  • 平谷委員
     市民意識調査報告書では、現行の将来都市像について、20代・30代の賛成割合が他世代と比較して低いと思う。若い世代にとって水と緑は魅力的ではないのではないか。市民意識調査に自由回答欄は設けていたか。
  • 事務局
     現行の将来都市像について、「見直すべきだと思う」や「どちらともいえない、わからない」と回答した方には、それに代わるものを自由に記載いただいた。回答結果には、安心安全等のキーワードが多く出てきた。
  • 都築委員
     水と緑は何十年も前から掲げているため、もし残すのであれば、意見があったように3つの理念でも良いのではないか。水と緑のまちづくりを40年以上もやってきたのにまだ水と緑なのか、ということになるため、そろそろ変えた方が良いのではないかと思う。芸術や文化を育む等でも良いのではないか。また、安心安全というキーワードも出ている。狛江市の将来都市像となるため、夢のあるものが良いと思う。例えば、「芸術が花開くまち狛江」でも良いかもしれない。
  • 成井委員
     将来都市像は、市の重要なセールストークだと思う。水と緑は非常に便利な言葉であることから多用されている。言い方は悪いが、賞味期限としては過ぎてしまったと思っているため、このキーワードは変えるべきではないか。更に、現行の将来都市像は、狛江という顔が見えない。どこの自治体でも良いような表現となっているため、決定に当たっては「○○なまち狛江」等とするべきである。近隣自治体においてもそのような事例はたくさんある。
     また、3つの要素についてだが、「みんなで歩む」であれば、「狛江市を支えるみんなで歩む」とし、「思いやりを大切にする」も分かりにくいため、「狛江市に集う一人ひとりの思いやりを大切にする」等、もう少し具体的にした方が良いのではないか。
  • 委員長
     確かに現行の将来都市像は、どこの自治体でも使えるようになっている。水と緑はきれいな言葉ではあるが、郊外かつ水と緑が残っていたときのイメージを引きずっている、という意味では使い古された言葉でもあるかと思う。また、新しい意見として、「○○なまち狛江」等にするという意見が出たが、他に意見等あるか。
  • 水野委員
     確かに「○○なまち狛江」とする方がインパクトがあると思う。提案があったように水と緑を3つの理念に入れるというのも1つの案ではあると思う。
  • 委員長
     水と緑はキーワードとしてはどこかに残しておくが、将来都市像としては別の表現を考えるということで良いか。
  • 佐藤委員
     将来都市像では具体的な分野等を示す表現は難しく、例えば、21世紀に羽ばたく等の抽象的な表現になると思う。1つの分野だけを取り上げづらいと思うため、委員の宿題として各自考えることとし、次回改めて議論しても良いのではないか。
  • 上田委員
     将来都市像の決定までのスケジュールや市民の意見を聴くタイミング等について、説明をお願いする。
  • 事務局
     新しい将来都市像を決めた上で、本審議会から中間答申をいただくことを想定している。その中間答申を基に、市民説明会及びパブリックコメントを行い、そこで修正すべき意見等があれば変わる可能性はあるが、審議会としては、市民説明会及びパブリックコメントを行う前に決定することとなる。最終の第4回審議会を3月下旬で日程調整したいと思っており、そこで審議会としての将来都市像を決定する予定である。
  • 周東委員
     審議会のみの議論ではなかなか決まらないと思うため、3つの理念と8つの政策を出した上で、それに相応しい将来都市像を市民に聞いた方が良いものが出てくるのではないか。
  • 五十嵐(秀)委員
     水と緑の看板を降ろすとなると大きなハレーションが生じると思う。したがって、それなりの理屈や納得できる説明がないと、抽象的なものであるため、市民から質問されても上手く回答ができないのではないか。審議会において3案程度作成し、その中から市民に選んでいただくという手法もあると思う。そのようにやらないと水と緑を降ろしたときに市民から多くの意見が出てくると思う。市民意識調査報告書の結果においても、約7割が受け継ぐべきであるとなっていることからも、審議会としてどのように説明をしていくのか考えなければならない。
  • 冨永委員
     市民意識調査報告書の自由記述回答において、現行の将来都市像の代替案が200近く出ているが、水と緑に代わるものは、安心安全なまち程度であり、包括的な表現は見当たらない。個人的には、水と緑は狛江市に最低限必要なものであると思う。
  • 水野委員
     中間答申後にパブリックコメントを行うとのことであるが、パブリックコメントは、行政が市民に案を提示し、それについてご意見をください、というものであるため、具体的な案を示さない状態で実施することは困難であると考える。審議会において案を固めた上で、市民に示した方が良いと思う。
  • 委員長
     議論の方向性としては水と緑のまちという表現がもう古いのではないかという意見がある一方、それに代わる表現も見当たらない状況である。
  • 髙橋委員
     考える上でキーワードとなるのは、「狛江の強みを活かす」の説明文にもあるが、コンパクトさであると思う。これを活かすことを考えていけば、将来都市像に結びつくのではないかと思う。「コンパクトさという特性は、市民同士の距離が近く、地域コミュニティの機能を高めることや、防災・防犯面、福祉における高齢者の見守りなど、まちづくりの様々な分野に寄与するものです。」とあるが、このような文章を将来に向けたスローガンのようにつくることで、市民が納得するようなものがつくれるのではないか。そうすると「狛江の強みを活かす」は、3つの理念でなくても良く、具体的な表現となって将来都市像に落とし込んでも良いかもしれない。コンパクトさと8つの政策をつなげて考えてみれば新しい方向性が出てくるかもしれない。
  • 都築委員
     具体的な案として、「水と緑の中に芸術が花咲くまち狛江」はどうか。「私たちがつくる」という表現はやめて、狛江市は既に水と緑のまちであるということを前提として、そこから将来につながる何かを表現できれば良いのではないか。
  • 周東委員
     他に自治体でも聞いたことがあるかもしれないが、「小さくても輝くまち狛江」はどうか。
  • 髙橋委員
     「小さくてもキラリと光るまち」でも良いかもしれない。平成の大合併の際に、合併しなかったまちが小さくても輝いていくんだということを発信していた。
  • 平谷委員
     「小さいからこそ輝くまち」でも良いかもしれない。
  • 上田委員
     市民意識調査報告書のクロス集計にて、これからのまちを担っていく若い世代において、将来都市像を変えた方が良いのではないかという意見が比較的多く、どのような表現としていくかについては、丁寧に議論していく必要がある。事務局の負担にならなければ、次回の審議会までに議論がされない状況で事務局案として提示されたものを審議会として議論するのは難しいと思うため、事務局だけに任せずに、将来都市像の検討部会のような会を設けて、そこで議論してはどうか。事務局に日程調整はお願いするが、参加可能な委員のみが参加できれば良いと思う。
  • 事務局
     提案があったように、次回の第4回において事務局として整理した案を提示するより、2月中に本日の議論をまとめたものを皆さんに提示して、それを基に改めて検討した上で決定した方が良いかと思う。検討部会を設けることは日程的にも事務局としては問題ない。
  • 上田委員
     あくまで有志の方が参加する検討部会として設けることは可能か。公式な会ではなく、事務局の助けになれば良いと考えている。
  • 事務局
     有志として参加する検討部会を設置することは可能である。
  • 水野委員
     事務局の日程を考えると、今後、市議会定例会や予算特別委員会が開催されることから、その前の開催が望ましいと思う。
  • 事務局
     検討部会を2月18日の週に開催できればと思う。その前にメール等で意見をお寄せいただき、それを基に検討部会で議論するということはどうか。
  • 委員長
     本日、将来都市像の議論の方向性は見えてきたが、具体的な案まではまとまらなかったため、検討部会を設けることとし、そこで議論する材料として2月中旬程度までに意見があれば事務局へお願いする。
  • 事務局
     2月中旬程度までに、将来都市像のキーワードやフレーズ、方向性等をいただきたいと思っている。2月18日の週に有志で集まった検討部会を開催し、第4回の審議会に案として提示するという流れで良いか。日程調整については、改めて連絡する。

議題3 その他

  • 委員長
     その他特に意見等なければ、第3回審議会を終了させていただく。