(仮称)岩戸北計画に係る調整会議事録(要旨)(第5回 平成27年9月16日開催)
1 日時 | 平成27年9月16日(水曜日)午後7時~9時 |
2 会場 | 狛江市役所防災センター401・402・403会議室 |
3 調整会請求者 | 事業者 |
4 出席者 | 狛江市まちづくり委員会委員 大方委員長、原副委員長、筑紫委員、津田委員、松坂委員、平野委員、原田委員 事業者 17人 近隣住民 31人 傍聴者 8人事務局 小俣都市建設部理事(兼)まちづくり推進課長、富永まちづくり推進担当主査、小嶋主任、榊田主任、篠田主事 |
5 議事内容(要旨)
委員長 :定刻になったので、(仮称)岩戸北計画の第5回調整会を開催する。前回の調整会では、細かい樹種や植え方、樹木と建物の取り合い、窓の付け方などプライバシーの点が課題となっていた。今回はより詳細な資料を出してもらうこととなっている。本会議の前に事業者から住民に事前に資料を提出し住民側で意見を揉みたいという話もあったが、事前に全員に資料を配ることは難しいため、それはやめ、本日の調整会の場で資料を見ながら説明を受け、その後住民が持ち帰る等して検討するという主旨であった。今日、必ずしも結論に至るとは思っていないが、今日で結論に至る直前まで調整したいと考えている。 事業者 :本日は、前回の課題について具体的に回答する。今回の調整会までの間に、住民の方からいくつか意見も頂戴している。それも網羅できる形で本日は説明する。 (説明者変更) 事業者 :資料が多いため簡潔に説明する。目次の大項目が1~5まであり、それぞれの大項目に沿って詳細資料を添付している。2ページは緑道的空間 土地利用計画図についての資料である。駐車場等の出入口以外は、6mに拡幅した道路に歩道2mと緑地帯1mを計画している。駐輪場の出入口については、意匠的に壁を作っていたことで緑地帯1mが取れていなかったため、壁をやめ、緑地帯が1m取れるよう計画を変更している。また、図中の赤い線はセキュリティラインを示している。次に大項目の2番、プライバシーについて説明する。前回、東側で一部15m離れていない場所があるという指摘をもらった。また、西側の妻壁側でも一部15mのラインがかかっていた。3ページは、周辺建物の位置を現地測量させてもらった結果の15mラインを示している。この15mラインに沿って、東側と西側の妻壁側に関する変更事項を説明する。ピンク色はルーフバルコニーを示しており、詳細は後程説明する。4ページからは変更図を示している。まず西側の北東部について説明する。前回、ここにヒマラヤ杉が本当に植えられるのかという指摘があった。既存のヒマラヤ杉について、緑地帯幅1.8mに移植する計画としていたが、建物との離隔が非常に近かったため、建物を50㎝下げることとした。その結果、1.8mだった緑地帯が2.3mとなり、ヒマラヤ杉もきちんと植えられるようになり、プライバシーも確保されるようになった。もともと、前面建物から外部廊下までの距離が一部15m未満であるという指摘もあったが、今回建物を50㎝下げたことで15mを超えたので、意匠上揃えるために1.8mの目隠しを1.6mの高さに戻している。また、15mラインにかかる妻壁側は不透明の引違窓にすると説明していたが、前回調整会でのご指摘を受け、はめ殺しの一切開かない不透明の窓とするよう計画を変更した。次に、南棟の東側について、前面の建物からの距離が15m以内ではないかという指摘をもらった。不透明の引違窓としていたが、委員の指摘も踏まえ、採光も確保できる出窓に変更した。前面は不透明で開けられない構造とし、脇を縦のすべり出しの窓とした。ただし、この変更は2階から4階までとし、1階はドライエリアがあり出窓の空間が取りづらいことと1.8mの目隠しフェンスを設けることから不透明の引違窓のままとした。7ページはプライバシーについて今までのまとめの立面図をつけている。一番上の図が南面であり、奥に見えるのが北棟と西棟である。真ん中の図が北面である。一番下の図が東面と西面である。色塗りの分け方は、次頁以降の拡大図で説明する。8ページが東側の立面の拡大図である。東側の2~4階は不透明で一切開かない窓とする。バルコニーの手すりは不透明なガラスとする。階段は1.6mの目隠しパネルとする。9ページが、北棟の北側である。1.6mの目隠しパネルを全ての外部廊下に設け、緑色の部分は全て不透明のガラスにする。部屋の廊下側の窓は、不透明にし、面格子を付ける予定である。10ページの西棟北側についても1.6mの目隠しパネル、不透明のガラス、廊下側の窓には不透明ガラスかつ面格子、というこれまでの説明を示している。11ページの西棟の北西から西側の、対面からの距離が15m以内の窓については、はめ殺しの不透明ガラスの窓とするよう計画を変更している。12ページでピンク色に塗っているのがルーフバルコニーである。プライバシー対策について、AからGまでの断面で説明する。A-A断面は、ルーフバルコニーの際まで外側に出ると向かいの建物の1、2階が見えてしまうという指摘があったので、1.6mの目隠しパネルを設け、向かいの建物の1、2階に人の視線がいかない計画としている。14ページのB-B断面では、パラペットの天板と目線をつなぐと、向かいの建物の1、2階には視線がいかないので、この部分のルーフバルコニーは1.1mの縦格子の手すりとした。図中には、隣地の建物の壁と計画建物までの概ねの距離も入れている。C-C断面も同様に向かいの建物の1、2階に視線がいかないので1.1mの縦格子の手すりとした。D-D断面も同様に向かいの建物の1、2階に視線がいかないので、1.1mの縦格子の手すりとした。東側のE-E断面はパラペットの天板と目線をつなぐと、向かい側の建物の1階、2階に視線がいってしまうため、1.6mの目隠しフェンスを設けた。F-F断面は、バルコニーの屋根との間を結ぶと、向かいの建物の1、2階に視線がいかないので、1.1mの縦格子の手すりとした。G-G断面は、4階、5階の2階分バルコニーがあるが、パラペットの天板と目線を結ぶと、向かい側の建物の1階、2階には視線がいかないので1.1mの縦格子の手すりとした。3番目に植栽について、細かい部分も含め説明する。20ページの上の図は既存の高木33本を示している。これまでの説明どおり、既存樹木33本のうち21本を残し、それ以外は新植を植えるという最終的な植栽計画を示している。21ページは既存樹木の移植図である。これはこれまでの説明と変更はなく、木の種類を色分けして提示している。22ページは48本の新植を示している。ヒマラヤ杉、レイランディのほか、青で示しているのが常緑樹、緑が落葉樹、赤がベニカナメモチを示している。次に、植栽の拡大図を説明する。まず、23ページの南棟の東側には、既存のヒマラヤ杉3本と既存のモチノキを移植し、間にレイランディを植える。建物側にはベニカナメモチを植えている。拡大図ではベニカナメモチを緑色で表している。6m道路に歩道状空地が2mあり、ちょうど断面を示している部分は緑地帯も2mあるので、ここは、新植のベニカナメモチと既存のヒマラヤ杉の移植を3本行う。次に24ページの南棟の東側の少し北に寄った場所について説明する。ここは、建物のエントランスであり建物の顔となる部分なので、桜などを植えるよう考えている。エントランスの北側には桂やその他の新植とともに、ベニカナメモチを植える。エントランスであり建物の顔なので、事業者としても樹種を選んで植樹を計画している。25ページは敷地の北東部である。既存のヒマラヤ杉2本とシダレ桜1本を移植し、間にベニカナメモチを植えている。ここは、緑地帯の幅が1.8mなのでヒマラヤ杉が移植できるという計画である。26ページはゴミ置場と、荷捌き車とゴミ収集車の一時的な停車位置の周辺の様子を示している。一番東側に載っているのが25ページで説明した既存のシダレ桜である。荷捌き駐車場兼来客用駐車場の前には図のとおり新植をする。その間の、車の出入がある場所には植栽は植えられないため植えていない。また、ご質問頂いたゴミ置場は、基本的に建物の中にある。屋根も扉もついているので、外からは何かは分からないものとなる。計画建物にはディスポーザーがついているので、生ごみは基本的に出ない。かつ、脱臭装置も付けており、見た目もゴミ置場と分からず、臭気等も外部に出ないということで、ゴミ置場については、現在の計画形状でご理解いただきたいと思っている。27ページは駐輪場周辺の様子を示している。ここには、新植のヒマラヤ杉3本などを計画している。前回、この場所の緑地帯は1m取れていないのではないかという指摘があった。平面図は修正が間に合っているが、立面図は時間の関係で図の修正が間に合っていない。実際は壁の形状を修正し、袖壁もやめて緑地帯は1m取れるよう修正している。28ページは車路を示している。この部分は、住民の方からも非常に強い要望をもらったので、造園業者とも相談し、6mのヒマラヤ杉であれば何とか植えられるという結論をもらったので、6mのヒマラヤ杉を新植で8本植える計画に変更した。29ページの機械式駐車場のところには、新植のヒマラヤ杉を2本植えて目線を隠そうと計画している。ただし、ヒマラヤ杉は隙間がありレイランディのように密植することができないので、機械式駐車場が全く見えなくなるということはない。参考として資料右下に機械式駐車場のイメージ写真を示している。電気室のところはヒマラヤ杉が入らないので、レイランディとしている。30ページの建物の北西部分については、既存のヒマラヤ杉を4本植えると説明していたが、前回、建物にあまりにも近づきすぎているのではないかという指摘をもらったので、この部分については建物を50㎝下げ、ヒマラヤ杉がのびのびと入るよう計画を変更している。ヒマラヤ杉の間にはレイランディを植える予定である。31ページからはパースの説明である。多少時間をもらったので、パースを作成し直している。視線の高さは、指定のあった2階の床面の高さに視線の高さ1.6mを足した4.5mとしている。1~9まで9箇所のパースを作成した。32ページのパース1が東棟の南側である。ヒマラヤ杉が3本、間にレイランディ、奥にベニカナメモチという植栽のイメージ図である。33ページはエントランスの様子である。桜、桂などの植栽イメージを示している。34ページ、パースの3はエントランスの少し北側である。ヒマラヤ杉2本、その間に新植の木を植える予定である。パース中で白い棒のように見えるのは、庭園灯である。1m程度の高さのもので想定している。35ページが、中心がゴミ置場の場所のパースである。パース左側に桜があるが、ゴミ収集車の一時駐車スペース、荷捌き車のスペースには植栽は植えられない。36ページが駐輪場と駐車場の入り口である。袖壁はやめたが、本パースは絵が間違っているので、本日説明した最初の資料が正しいものとして見てもらいたい。パース上のヒマラヤ杉は新植である。既存のヒマラヤ杉は10mの高さがあるが、新植の時点ではどうしても6m程度となる。37ページのパース6は、駐車場の車路の前の部分を示している。先ほど説明したようにヒマラヤ杉を8本植える。ただし、新植なので高さは6m程度となる。造園業者と色々検討した結果、当初事業者としてもヒマラヤ杉は植えられないと聞いていたが、間違いなく新植できるという結論をもらったので、ヒマラヤ杉8本を植えることとしている。駐輪場の屋根が見えているが、ベニカナメモチは2.5mで考えている。普通は2mで植えるが、できるだけ高くという要望を踏まえて、今回は2.5mの高さで揃えようと思っている。ベニカナメモチはすぐに伸びると報告を受けている。38ページのパース7は駐車場の出入口であり、そこに機械式駐車場があり、ヒマラヤ杉が植わっているという図である。39ページのパース8は既存のヒマラヤ杉を4本植え、間にレイランディを植えた様子である。40ページのパース9は、西側の広くなっている部分を示している。ヒマラヤ杉と、桜の木をシンボルツリーとして移植するということで説明させてもらっている。これまでの説明の中で当初の案から変更になった部分の図面をきちんと出していなかったので、本日用意してきた。41ページの左下に当初の案からの変更の推移を示している。面積は少しずつ減っている。駐車場台数も減っている。戸数も141戸から139戸に減っている。42ページが1階の図面である。42ページから49ページまで、1~7階、屋上までの平面図を示している。50ページは立面図である。立面図も最終的に変更になった部分を反映している。51ページは断面図である。各階平面図、立面図、断面図をそれぞれつけている。52、53ページは日影図である。日影も建物形状を少し削ったりしているので、若干変わっているが大きくは変わらない。12月23日頃の冬至の日影だが、第一種低層住居専用地域の、一番日影規制の厳しい基準をクリアする計画としている。53ページが春秋分の日影である。説明は以上である。 委員長 :だいぶおさまるところに収まってきたという印象を受けている。住民の方から質問や意見、改善案等があれば発言いただきたい。 近隣住民:今日言いたいことがいくつかあったが、だいぶ要望をいれてもらっているのがよくわかった。北西側の機械式駐車場の前のヒマラヤ杉6mの新植も基本的には10m位に成長するのか。 事業者 :成長する。 近隣住民:パースの6にあるように8本植えるということであるが、このパースがほぼ正確なものであるとすれば、かなり間隔があいているように見えるが、これは将来的には高さだけでなく、横幅も広がるという前提でこの間隔が取られているのか。ベニカナメモチとフェンスは重なって設置する予定なのか。ベニカナメモチとフェンスの高さはどのくらいか。 事業者 :そうである。フェンスは2.2m、フェンスよりも、道路側に2.5mのベニカナメモチを計画している。 近隣住民:住民側の希望として、ベニカナメモチは是非3mにしてほしい。駐車場が3階建なので、ヒマラヤ杉が10mになるのがいつか、幅が広がるのがいつか分からないので、なるべくフェンスとベニカナメモチは高くしてほしい。 事業者 :ベニカナメモチも将来大きくなるので、ある程度樹間が必要である。樹木医からのもとの提案は2mであったが、住民側から3mという要望があるため何とか高くできないかと相談した。もしこれを3mにすると、樹間をもっと広げなくてはいけなくなってしまうので、間をとって2.5mとした。ベニカナメモチはとても成長の早い木なので、2.5mで植樹することでご理解いただきたい。 近隣住民:電気室の前は、建物を50㎝下げて植栽をしてもらっているので、前回の案より改善されていると思う。先ほど説明のあったパースの視点の位置は、前面の民家の2階建の窓の高さ4.5mから見た高さということで、間違いないか。 事業者 :建物はそれぞれのお宅によって違うので、前面の民家の建物からの目線ではなく、正確には民家側の道路境界線上での4.5mとしている。31ページの数字のマーク位置の4.5mの高さから見ていることとなる。 委員長 :平面図上には間に植えるベニカナメモチの位置は書いていないが、ヒマラヤ杉とヒマラヤ杉の間に2.5mのベニカナメモチを植えるということでよいか。 事業者 :30ページの平面図の濃い緑の帯がベニカナメモチを示している。当初の絵では赤い線で示していたが、本日提示した拡大図では、全て濃い緑で提示している。 委員長 :37ページのパース2にもベニカナメモチが示されているのか。 事業者 :奥の緑の壁と一体になっているものがベニカナメモチである。 委員長 :ベニカナメモチは2.5mで植樹するが、将来的に少し伸びるのか。 事業者 :かなり伸びることが想定される。 委員長 :将来的には、3mになるということである。一方で住民の皆さんのために確認しておくと、後方に駐車場の枠が見えるところがあるが、その一番上に車が乗るという認識でよいか。 事業者 :よい。 近隣住民:今回かなり改善されたように感じる。一点確認したいが、駐輪場のところはフェンスをなくして緑地帯を1m確保するということなのか。 事業者 :もともとデザイン的に袖壁を出していたが、袖壁を出したことで緑地帯1mを確保できなかったので、袖壁をやめることで歩道状空地と緑地帯で計3m確保できるようにした。 委員長 :27ページの図を出してもらいたい。左の平面図は袖壁をなくしているのか。 事業者 :なくしている。 近隣住民:一番狭いところでも1mは取れているのか。 事業者 :全部きちんと1m取れている。 委員長 :その部分のパースが36ページだが、このパースには袖壁が残っているということか。駐輪場の出入口の横にちょっと出ているところか。 事業者 :そうである。出入口も袖壁に合わせデザイン的に斜めにしていたものを、元に戻している。 近隣住民:2.5mのベニカナメモチの生垣は将来的に3m程度に大きくなり、駐輪場は結果的に見えなくなるのか。フェンスは作らないのか。 事業者 :フェンスは2mでベニカナメモチよりも内側の建物側に作っている。将来ベニカナメモチは3m、それ以上にもなると思う。ただし、管理上の問題があるので、どこまでも大きくするこということはしないと思う。 委員長 :もう一度27ページを出してもらいたい。右側の断面図を見ると分かると思う。 事業者 :フェンスよりもベニカナメモチの方が高いということとなる。 委員長 :駐輪場の屋根の軒の辺りは2.5mくらいかと思うが、外側から見てすごくよく見えるということではないと思う。 近隣住民:フェンスを3mにはできないのか。見えないことに加え音の問題もあるので、住民としてはできれば高さ3mのフェンスが欲しい。駐輪場の所だけでも良い。 委員長 :駐輪場の壁はどうなるのか。網目状になって中が見えるような形状なのか。 事業者 :柱があるだけで中は見える。 委員長 :フェンスは板状のものなのか。 事業者 :フェンスも縦格子なので、フェンスだけだと中が見えてしまう。 委員長 :目隠し的な要素としてベニカナメモチを置いているということか。フェンスを3mにすることだけではあまり意味はないと思うが、駐輪場なので、見えたからいけないというものでもないと思うが、どんな感じになるのか。 事業者 :ベニカナメモチの密度が高いので、ほとんど奥のフェンスは見えないと思う。 近隣住民:スーパーでも約100台の駐輪スペースがあり、その出入の音は相当なものである。しかしここは、もっと多い262台の自転車があり、スーパーは大概12時までという時間制限があるが、ここは24時間出し入れ自由である。生垣だけだと音が漏れると思う。自転車の出し入れの騒音がインターネットでも問題になっている。その音への対策を重点的に考えてもらいたい。 委員長 :駐輪場は何台分整備するのか。 近隣住民:262台と書いてある。 事業者 :スーパーの駐輪場だと、日常の買い物客で出入りが多い。262台がスーパーと同じ頻度で駐輪場を使っているわけではないので、音の軽減はあると思う。 委員長 :袖壁はない方がいいと思うが、駐輪場の壁はつけてもいいのではないか。つけられない理由は何かあるのか。コンクリートの壁でなくても、防音フェンスのようなものでもよいと思う。 事業者 :壁を作ることとする。その方が住民の方にとってもよいと思う。 委員長 :なるべく質の高いものにした方が将来の入居者も喜ぶと思うので、これはそれで良いと思う。 近隣住民:今の件で、私の職場の近くにできたマンションについてお話しする。前面に示す写真が駐輪場で、少し屋根が見えているところが二段式駐輪場の屋根である。事業者から説明のあった出入口は、セキュリティがついていて、こういったイメージになるかと思っている。この緑地は大体1mであった。そこに色々な植栽が植えてある。私のイメージとしては、レイランディなどの弱い木に頼る目隠しよりは、きっちりとした壁の計画とし、季節を感じるまちなみを作ってもらいたいと思っている。特に駐輪所のところは写真のマンションのように壁に植栽となっていた方が見栄えが良いと思う。前面の写真のように壁がきちんとあって、ヒマラヤ杉があるのが理想だと思っている。ベニカナメモチのランニングコストと、壁の費用との見合いかもしれない。四季折々の花があるといいと思う。 事業者 :私どもは低木の植栽については説明していないが、そういうこともやる。 委員長 :とにかく壁はつくということである。 事業者 :今回は2.5mのベニカナメモチで全周を囲うので、かなり目隠しの効果はある。ここだけベニカナメモチをやめて壁にするというのも不整合になるので、先ほど申し上げたように壁は作ることとする。壁の形状と位置については早急に検討する。 委員長 :事業者としても、いい商品を高く売る方が良いと思うので、きれいに作ると思う。住民としても、生垣がいいとか、壁がいいとか、レンガがいいとか、いろいろな意見があると思うが、住民の全体の意見も統一してもらいたい。 近隣住民:25ページでは、西側から順番にシダレ桜、ヒマラヤ杉、ソヨゴ、ソヨゴ、ヒマラヤ杉となっているが、22ページでは、ソヨゴがハイノキになっているが、どちらが正しいのか。 事業者 :22ページのハイノキが正しい。 近隣住民:パースの34ページはハイノキなのか。 事業者 :34ページのヒマラヤ杉の間はハイノキで計画している。パース上では、住民から要望のあったヒマラヤ杉や桜については忠実に表現しているが、それ以外はイメージなので、漠然とした絵になっているが、ハイノキを入れる予定である。 近隣住民:ハイノキがどのような木か分からないが、パースでは寂しい感じに見える。 委員長 :高さでいうと3m程度のものが植わるということか。 事業者 :隣の木が大きいので華奢に見えるが、最初は3m程度だが、5~6mまでは成長する。ヒマラヤ杉は10m以上あるので、見比べるとどうしても見劣りしてしまう。 委員長 :場合によっては変更してもよいと思うが、3m程度の木を植えるということである。新植なので、ハイノキにこだわるわけではない。逆になぜハイノキにしたのか。 事業者 :造園計画をする際には、単一の樹種をたくさん並べるのではなく、たくさんの樹種を入れる。なおかつ幹に関しても、単木という幹が1本の木もあれば、四方八方に枝が出る木もある。いろいろな樹種、いろいろな樹形を入れるので、そのひとつとしてハイノキを入れている。 委員長 :写真を見る限り悪くはないと思う。ハイノキはカエデの小さいものという感じである。イメージパースと実際の木とではだいぶイメージが違う感じがする。 近隣住民:先ほど私が示した写真の中にハイノキが載っている。 委員長 :常緑樹である。場合によっては別の樹種もありうるかもしれないが、これで問題ないということでよいか。他にいかがか。 近隣住民:西側の駐車場の出入口について、セキュリティラインから駐車場のゲートが飛び出しているが、これを、他の緑地と面を合わせるように引っ込めてもらうことはできないのか。もう1点、38ページに駐車場のゲートがありその右側の緑地帯と歩道に段差があるが、何故ここのみ段差が付いているのか。 事業者 :基本的には39ページのようなイメージで、歩道と緑地帯は歩道に土がこぼれない程度の段差として処理する。また、要望を受け、ゲートは少し下げる。 近隣住民:このゲートは車の出入りが2台並ぶ程度の広さか。 事業者 :2台並行して走れるだけのスペースがある。 委員長 :ゲートを揃えるといっていたが、29ページの平面図を見ると、植樹帯があってすぐ2段の機械式駐車場がくるので、ゲート両側の柱を奥に入れることは難しいのではないか。 事業者 :シャッターボックスに対してどちらでシャッターを下ろすかということなので、シャッターボックスを表側にもってきて、内側で閉めれば、今の壁の大きさは変わらないがシャッター自体は内側になる。 委員長 :歩道に出ている訳ではないので、できる範囲でなるべくゲートや壁を敷地に入れるということでよいかと思う。 近隣住民:そのことによって、植樹帯が1m取れないのは、疑問が残る。 委員長 :車の出入口なので、仕方がないことだと思う。シャッターの扉は、前回見たパースではアルミの板のように見えたかが、素通しのものとするのか。 事業者 :リングシャッターの予定である。 委員長 :前回は電気室のところにも、立体駐車場のところにも緑のカーテンという話もあったが、生垣がくるということで良いという判断か。 事業者 :そうである。 委員長 :特に正面にお住いの方がこれで納得できるか、もう少しということか、自由に意見をいただきたい。 事業者 :ヒマラヤ杉を2本新たに植えたので、それでどうかと考えている。 事業者 :モミジの一種のカエデを入れている。 近隣住民:これは落葉樹だが、周りは常緑樹なので、常緑樹でもう少し高い木は植えられるか。 事業者 :4mの常緑樹を入れることもできる。今は四季折々の雰囲気を出すためにあえてカエデにしていたが、常緑樹が希望であれば、常緑樹に変える。 近隣住民:では常緑樹4mを希望する。 委員長 :ただ、人によって好みは色々あるかと思うので、第三者としては多少彩りがあってもいいのではないかと思う。地元の方は従来ずっとヒマラヤ杉だったので常緑樹がよいということか。理由は何か。 近隣住民:自分の家からマンションの共用廊下まで近いので、できれば4mにしてほしいという意図である。 事業者 :ご要望に応え、常緑樹とする。 近隣住民:2点目に、36ページの図にあるように、1.6mの目隠しをしてもらったが、階段が縦格子だが、それは何か理由があるのか。 事業者 :階段も開放性が必要なので、階段の正面を壁で施工している代わりに、横には開放性が必要となり、縦格子にしている。 近隣住民:目線の所だけでも何か目隠しをすることはできないか。 事業者 :いたちごっこなところがある。側面に壁を入れると、正面側に開放性が必要になる。 近隣住民:正面はそのままで、あと他に何か変えられる部分がないか。 委員長 :まだ詳細は詰めていないのではないか。今のままだと足元が丸見えになるし、このままだと降りる時怖いのではないか。もう少ししゃれた感じにするのではないか。 事業者 :縦格子をパネル状にするということもできる。 委員長 :それだけでもだいぶ違う。ただ、非常階段なのでほとんど人は通らないと思う。 近隣住民:では、鉄格子ではなくてパネルでお願いしたい。上の部分は変えられないのか。 事業者 :高さは1.1mのパネルとする。 近隣住民:36ページの右側にある黒い出入口は何の出入口か。 事業者 :駐車場のゲートと壁との間で行き来できないようなセキュリティフェンスである。人の出入りはない。先ほどの駐輪場のところでパネルという話があったので、それに応じでこちらもパネルとする。 委員長 :27ページの平面図では、マテバシイの横に出入りできる戸が付いているように見えるがこのことか。 事業者 :住民の方からの指摘は更にその左側であり、委員長の指摘は駐輪場の出入口である。27ページの平面図は合っているが、36ページのパースはまだ直っていない部分がある。 近隣住民:38ページのパースの道寄りの立体駐車場について、前回は緑のカーテンという話もあったが、そこは今回、ヒマラヤ杉を植えるという提案をもらった。ヒマラヤ杉は高さは良いが、上の方は隙間があるので、車は見えることになってしまうのではないか。緑のカーテンとするなど、他に何か検討をお願いしたい。 事業者 :道側にはルーバーをつける。緑の壁も検討したが、さらに構造的に基礎が大きくなるため、本体につけるのであればルーバーが一番良いということでルーバーとし、かつヒマラヤ杉を植えることで対応した。 近隣住民:ルーバーは縦か、横か。 事業者 :38ページに示すような、横のルーバーである。 近隣住民:1.5m程度の視線の高さだとほとんど見えないのか。 委員長 :パースを拡大すると、結構見えている。さらにその上に車が見える形となる。やるなら目隠しルーバーをもう少し高くした方がいい。今のままでは中途半端である。網目のネットのようなものにツタでも絡ませればよいような気がするがどうか。あの上に赤のワゴン車などが乗ったりすると景観的によくないと思う。特に車の底やタイヤが見えたりしないよう配慮してほしい。 事業者 :ツル科の植物はかえってみすぼらしくなるかもしれないとして考え、よかれと思ってルーバーにした。ルーバーの骨組みを伸ばして、高くすることはできるので完全に車を隠せる高さにまでできるかこの場ですぐには答えられないが、極力高くするよう対応する。 委員長 :ここは前回の会議でも目隠しをするということになっていたので、なにか目隠しをしてほしい。ヒマラヤ杉だけだと上の方は透けてしまうので、何らかの工夫をしてほしい。 近隣住民:東側の道路を6mに40㎝拡幅することについては、事業者側が当事者でないように感じるが、子どもたちの通学路になっているうえ、電研東通りの顔であったヒマラヤ杉が何本も切られてしまうので、それはどこに訴えたらよいのか。 事業者 :東側は電力中央研究所の敷地を道路に拡幅するので、電力中央研究所も早く広げなさいと指摘されていたので早くやらなければならないと思っているようである。たまたま事業者側でこのような事業を計画しており、良い機会なので事業者側で費用負担して6mに拡幅するが、事業者としては東側の拡幅工事はするが、沿道の木がどうなるかということについては判断ができない。6mの拡幅工事や費用を事業者側が出すが、あくまでも電力中央研究所の敷地で電力中央研究所の樹木なので、時期をどうするか、木をどうするかということは事業者が決めることはできない。住民の方からなるべく早くという意見はもらっており、調整会でもある程度話がまとまると思うので、そうしたら電力中央研究所と狛江市に相談しながら進めていくことになると思う。 近隣住民:23ページの拡幅するところと、東側の道路はどのように調整されるのか。6mに拡幅する時に境界の部分は調整されると思うので、意識して検討してほしい。モチノキの右下の部分までが歩道になっているが、この先の部分の道路拡張されるところは境界の部分が直角になっているが、そこをイメージして工事してほしい。 委員長 :敷地内の緑道的空間をどうつなげるかという話か。そこは地権者である電力中央研究所がこの場にいないので、ここで議論しても仕方ない。 事業者 :6mに拡幅はするが、自主管理歩道や緑道の2mと1mの割り振りについては我々に決定権はないので、敷地境界で区切ることになる。 近隣住民:直角になってしまうところを配慮して、うまくすりつけてほしい。 委員長 :そこは別の地権者の土地なので、この場で議論しても意味がない。言いたい意味は分かるが、ここで言っても難しい。電力中央研究所の敷地であり、位置指定道路である。近隣住民から署名が出ており、早めに拡幅して歩道状空地をつなげて欲しいという意見は出ている。あとは、市と電力中央研究所とで協議してもらうしかないと思う。そういう要望があるということは、ここで市に伝えたことになるのでやむを得ない。 近隣住民:通学路なのでとても心配している。当事業についてはあまり知らず、2~3日前にマンションに関するホームページを見たが、マンションのセールスポイントとして、緑多く、東側通路は学童の通学路として出ていた。それもマンション入居者の頭の中には入っていることだと思う。子供たちも増える。なるべく早く電力中央研究所とも話をしてほしい。 事業者 :その予定ではある。 近隣住民:造園業者にお尋ねしたい。今回私たちの希望とは違って、21本の木しか残らず、しかも移植である。移植はこの短い期間で大丈夫なのか。事業者の一人である三菱地所レジデンスが出しているパークハウスマガジンの最新号をみたら、特集で緑のことが載っており、ある物件のマンションでは、年月をかけた大移植をして、成功したという苦労話が書いてあった。様々な方法がいくらでもあるというのは分かったが、今回の事業はとても短い間に移植し、しかも季節も選ぶ植物がそんなに簡単に移植できるのかが心配である。ヒマラヤ杉と桜はこの土地の記憶としてずっと次世代に継承したいので、安易に考えてもらっては困る。この短い期間で本当にできるのかを教えてほしい。造園会社と樹木医の名前を聞かせて欲しい。 事業者 :何回か前の調整会等で重機についても説明したが、移植自体が成功するように木を大きな重機で根こそぎ汲み上げて移動するという、非常に信頼性の高い工法で移植を行う。もちろん準備工事はあるが、移植自体は木を移動するだけなので1日で終わる。 近隣住民:生き物なので、移植に適した季節や、諸々の条件があるのではないか。この21本を本当に残したい。本当に大丈夫なのか。 事業者 :そういった準備もきちんとさせてもらっている。特に一番大きい桜については、この調整会でも説明したように、今、根回しという移植のための準備をしている。 近隣住民:専門家ではないので分からないが、特集号を見て、丁寧な仕事をしていると感服した。今回も期待しているので、どうか将来につながる仕事をしてほしい。 傍聴者 :確認したいのだが、電柱はどうなるのか。 事業者 :1m幅の緑地帯に移設することを検討している。 傍聴者 :そこに街灯もつくのか。 事業者 :事業者としては、1mの庭園灯で対応しようと検討している。他の事例でも街灯はまぶしいという指摘もあるので、我々としては庭園灯で考えていきたい。街灯は電柱との関係もあるので、東京電力や狛江市との今後の協議も必要になってくる。 委員長 :植樹帯のヒマラヤ杉の合間に電柱が立ち、電線がはられるということか。このパース上では、電柱は地中化されているように美しく見えるが、それは仕方がないということか。電柱は東京電力が立てるのか。電柱の色やデザインなどの協議の余地があるのかないのかをお聞きしたい。 事業者 :他の場所で電柱の色を多少お願いした経緯はあるが、東京電力との協議なのでこの場所について可能かどうかは、この場ではお答えできない。 近隣住民:東側道路には電柱が電力中央研究所側に立っていて、そこに街灯がついている。32ページのパースのあたりで街灯が無くなる。玄関辺りは明るいと思うが、ずっと駅から歩いてきて、今の電柱がなくなるという感じになるかと思うが、道路の安全や歩く時に問題はないか。はめ殺しになった出窓の真ん前に街灯が立つので、マンション居住者にとっては迷惑だろうと思うが、道路の安全性からすると、下の庭園灯だけで大丈夫なのかが心配である。その他西側は、私たちの家側に街灯が立っているので、そのまま現状維持だと思う。 事業者 :街灯について整理すると、前回の調整会で要望があったので、街灯つけることはやぶさかではないと回答した。位置と数については、狛江市と協議していくという回答をした。それに対し委員長からマンションの廊下側は照明が付くのでだいぶ明るくなるが、そちらの心配は大丈夫かという話もあったが、その時は話が流れたように記憶している。それに対し、今回は北側の廊下側に庭園灯を置くので、それなりの明るさは担保できる。しかし、指摘の通り、南棟の東側については廊下の明るさを期待できないので、街灯をつけることを前提として、狛江市と協議する。 委員長 :この地域の北側の道路は、電柱は主に戸建住宅側に立っている。そこに一部街灯もついている。一方でマンション側は大きな敷地なので、電気は電気室と書いてあるところで引き込むので、外周に電柱を引きまわす必要はないと思う。この際、戸建て側の電柱をマンション側の敷地に引き寄せるということか。 事業者 :そういうわけではなく、現状敷地側に何本かあるものに対する対処法である。 委員長 :敷地側には、何本かまばらにあるという感じである。本日は細かいことはよいので、最終段階までには、どんなふうにされるつもりか、イメージを固めておいてもらいたい。 事業者 :方針としては、敷地側にある電柱は敷地の中に引きこんで、位置については東京電力やNTTと協議して決めていく。 近隣住民:市道第23号線及び第25号線の規制について、特例を適用することなく、道路法や車両制限令などの規定を厳守するよう事業意見書で要望書を提出している。大規模開発のための工事用道路であり、大型車両は現状幅員では進入できない。安心・安全のためにも、十分調整会での説明を市にお願いする。 事務局 :市は道路管理者として許可をすることになるが、実際に工事をする際に協議することとなる。 近隣住民:市道第23号線は一部凹んでいる。道路幅員をみると、敷地の北西側が4.7m、もっと南側のところも4.7mである。もっと南側が5.1mである。4.7mでは通常大型車は通れない。 委員長 :そこは現在6mになっていないので、なるべく早く6mにする。工事車両は西側を通すということであったが、どこを通るかはまだこれからの検討なのか。 近隣住民:絵では東側と西側の道路の両方になっている。 委員長 :それに対して市が許可するかどうかはこれからの話になってくるが、市としては現段階では判断できないという回答である。 事務局 :施工計画の際に、最も安全と思われる方法で協議して進めていければと思っている。 近隣住民:最初に6mにすれば安全なのではないか。 近隣住民:現状では4.7mなので大型車も通れないと思うが、特例は設けるのか。 事務局 :施工計画が出てきた際に必要に応じて必要な検討を行うので、今の段階でこうだという結論はない。協議によって物理的に可能で一番安全な方法を考えていく。 近隣住民:今後も協議の余地があるという理解でよいか。現状では4.7mしかないので大型車は通れない。 事業者 :確かに東側の道路は一番狭いところで4.7mしかないので、今後6mに拡幅する。50~60㎝拡幅すると言われることがあるが、一番大きいところで1.3m拡幅する。一方で工事車両は基本的に西側の道路を使う予定である。 委員長 :工事の最後に6mに拡幅するということだったが、まだ時期は決まっていない。現状の4.7mのままだと、工事に支障をきたすかもしれない。 近隣住民:ここは実際には6mの位置指定道路である。位置指定でやるのでいいということで、事業者は逃げないか。ちゃんとやるか。 事業者 :6mの拡幅をしないと検査済証がおりないので、建物が使えない。建物が完成するまでの間に、拡幅するということはこれまで説明してきた通りである。 委員長 :なるべく早めに道路が広がるに越したことないと思う。基本的に電力中央研究所の土地なので、ここでは簡単に結論が出ないということであるが、そろそろ電力中央研究所とも話をして、できれば前もってやれる方法を考えてもらいたい。 近隣住民:いずれにしろ特例を認めるのか。 事務局 :その辺は協議して必要な対策を行う。 委員長 :協議していずれ特例を認めることもあるかもしれないということである。なるべく早めに道路が広がるに越したことはない。その方が安全である。万が一事故が起きて誰かが亡くなったりすると大変なことなので、電力中央研究所とも話をして早めに指導されたら良いと思う。今年度に地区計画の検討のため予算化していると聞いている。委員長からのお願いとしては、是非その辺の話も早めに進めて、早期に敷地の外周部に道路ができるようになればいいと思う。これは事業者よりも市へのお願いである。 近隣住民:電研東通りは基本狭いので、工事車両は西側を使う予定だと言っていたが、東側を使うことも出てくると思う。そのため、警備員を入口と真ん中と終わりの所に設置してもらいたい。また、通学路なので下校時に多くの児童が通る。そのため、工事実施前に車道を6mに広げてもらいたい。また、工事の振動と音はとても響く。我が家には小さな子供がいるが、休日、土日は家族が疲れているので、工事の日程をできれば月曜から金曜にしてもらいたい。また、通学の面から、工事時間は9時~6時にしてもらいたい。工事の方は入れ替われるので週6日稼働でも問題ないかもしれないが、私たちはここに住んでいるので、週6日稼働されると疲れも取れない。解体の工事は午後5時で終わっていたので、小さい子どもがいても我慢できていたが、マンションの工期が迫ってきて工事が急ピッチで進められても住民としては耐え難いものがあるので、是非検討をお願いしたい。 事業者 :工事に関する意見を何件かもらった。工事に関しては施工会社を今月末か10月のはじめまでに決め、住民の皆様に対して工事説明会を開催する。工事説明会には、市にも同席してもらえることになっているので、その時期になったら、説明する。調整会での意見についても、分かりました、やりますというお約束をこの場ではできないが、きちんと記録として残し、工事説明会もきちんと開催する。 近隣住民:今西側に騒音を測る機械が置いてあるが、東側にもおいてほしい。 事業者 :今ここで要望をもらうより施工会社が決まってからの方がよいと思う。 委員長 :工事に関する細かい協定は、いずれ協議する場が用意されるので、そこで意見をもらえればと思う。この場では、事業者は誠意をもってやりますということを言ってもらえればいいと思う。時間帯だけではなく、使う重機の性能などもあるので、それも含めて、工事の内容はこれからの話だと思う。ただし、解体よりも工事は静かにできると思うので、問題は大型車両の出入かと思う。その点は市も含めて是非きちんと協定結んで進めてもらえればと思う。 近隣住民:電研東通りについて、子どもの通学路や老人の通行という点で話があり、事業者の回答は、とりあえず今度の事業の中で、事業者が事業者の費用でやる、ということである。ただし、やり方については、市と電力中央研究所の問題であり、我々は土地の所有者ではないし分からない、と言うが、言っていることが理解できない。 事業者 :6mの道路拡幅はできるが、道路のしつらえについては、電力中央研究所の敷地になるので、事業者としては、近隣住民からの意見を伝えることしかできないということである。 近隣住民:それは分かるが、今回の事業に伴っての拡幅なのではないか。それは必要性のあることなのではないか。 事業者 :6mに拡幅することは間違いなくお約束する。 近隣住民:6mにするけど後は知らないというオブラートに包まれたような言い方はおかしいと思う。 委員長 :自主管理歩道的な2mと緑地帯の1mはあくまでも敷地内の空地なので、そこをずっと繋ごうとすると、そこは電力中央研究所に事業をしてもらわないといけない。取り付け道路の6mを整備することは約束しているが、工事着工前にしてもらえるのか、最後お客さんが使用を始める前にやっとできるのかはこれからということである。 近隣住民:それは工事着手前に住民の方に回答を、事業者がするのか、市がするのか、電力中央研究所がするのか。 委員長 :6mの拡幅の時期をいつにするのかは、できればこの調整会が終わるまでに回答してもらうのがよい。次回までには回答してもらいたい。 近隣住民:その辺がオブラートに包まれているので、住民の方は非常に不安に感じている。 事業者 :6mの拡幅は普通に考えると工事の終盤に外構工事と一緒にやった方が都合がよい。皆さんから早くやって欲しいという意見は聞いているので、軽はずみな発言はできないが、本体着工と同時に拡幅しようとは考えている。ただしそれは、電力中央研究所の了解なしにはできないので、この時期にやりますとは明言できない。本体着工と一緒にやりたいとは思っている。 委員長 :今日で終わるかと思ったが、終わりそうにないので、次回までには、是非その回答を、ダメならダメでもよいので、はっきりさせてもらいたい。 事業者 :むしろ調整会が終わった後も色々手続きがあるので、そこで電力中央研究所と協議ができるかと思っている。 委員長 :ほぼ今日の内容で微修正だけかと思うが、あるいは確認が残っているかと思うが、大体の形は収まったと思うので、あとは至急電力中央研究所と議論して、着工までにやれるのかやれないのか、また施工会社もそろそろ決めるということなので、この場でどうするということを決めて、終結させるのがよい。 事業者 :事業者側の姿勢を言えば、着工と同時に拡幅したいと思っており、それを電力中央研究所に申し入れようと思っている。ただ、電力中央研究所としていつやってくれるというのは、先方の都合もあると思うので、調整会までに回答が得られるかは正直分からない。 委員長 :そうであれば、そういう結論を持って来てくれればいい。要するにまだ電力中央研究所と話をしていないとのことなので、それを話してくれということである。そうでないと、不透明なままになってしまう。 近隣住民:拡幅するだけではなく、その後の景観を心配している。十分その辺を含んで協議をしてもらいたい。 委員長 :それはまた別の話題になる。 事業者 :6mに拡幅はする。それ以降の景観をどうするかということは、申し訳ないが我々ではない。今市で、地区計画の検討をしていると聞いている。そうすると、道路の形状や高さの制限など色々なものが出ている。その中で、景観についても今後協議されると思う。それに関しては、我々は関与できない。6mに拡幅する時期については、至急電力中央研究所と協議をして、皆さんに説明ができるようにしたいと思う。我々は着工と一緒にやろうということで当初の考え方を変えたので、その旨申し入れをしたいと思う。 委員長 :東側道路にはちょうど道路の際にフェンスと生垣があり、ヒマラヤ杉が立っている。当然フェンスは取らないといけない、おそらく生垣も取らざるを得ない。中の樹木がどうなるかは精密に測量してみないと分からない。フェンスを取った後どうするかは、おそらく研究施設なので、フェンスが付かざるを得ないのかもしれないが、そこは電力中央研究所の考えということになる。ただ少なくても工事のことも関係するので、道路の有効幅員が6mになるようなことは早期に実現してもらいたい。敷地部分にフェンスがなくなり2-3m人が踏み込めるようになるかということは分からない。そこは電力中央研究所と市との協議である。6mの拡幅工事を、着工の直前にできるのが一番良いと思う。その可能性について協議して結論を持ってきてもらいたい。 事業者 :前回の調整会でも回答させてもらったが、もともと工事については色々と要望を頂戴していた。調整がまとまって、施工会社が決まって、事業者が施工計画を立てて、別途工事説明会を設けるという約束をした。このときに、この拡幅時期についても協議をして、工事の時間や、協定書の案文を提示するということを説明した。できればそういった工事説明会の場を別途設けるので、そこで説明させてもらいたい。 委員長 :6mの拡幅時期がいつになるのかということについては、本来は工事の話とも絡むが、重要な点については調整会で扱うことにしていたので、その点についてだけは、ある程度明確にした上でないと、調整会が終了した後に、調整会報告書も書けない。もちろん事業者の方から、それは無理であるということならそれで結構だが、とにかく明解にしてもらいたい。まだ分からないとか、先々決めるということでは困る。それでは調整会も終わらない。 事業者 :了解した。 近隣住民:32ページのパースは、何年後の絵になるのか。移植の段階では枯れてしまわないのか。ヒマラヤ杉も絵で見るとヒマラヤ杉ではなくて、イチョウかケヤキに見える。移植の場合はある程度切るし、このパースは何年か後のものだと思う。現在あのままで移植するのか。 事業者 :私どもも専門家ではないが、私どもが取引しているところで大丈夫だという回答をもらい、皆さんに説明している。 近隣住民:樹木医は出さないのか。 事業者 :何故樹木医を出さなくてはならないのか。皆さんに樹木医を紹介して、その人間が正しいかどうか判断をもらうものではないと思う。 委員長 :この件はいくらやっても水掛け論である。ここが、移植してだめだったらどう責任をとるのかということに帰着させざるをえない。頑張ってやって大丈夫だとおっしゃるので、これがもしダメだった場合には、移植は無理でも、責任を持って、同等の木を探してきて、ちゃんと実現します、ということを言えばそれでいいと思う。いくら樹木医に信用があっても、ダメなものはだめになってしまう。きちんとやる、この通りのものをつくる、もし1年以内に枯れた場合は責任をもって現状復帰するというお約束をするということだと思う。 事業者 :そのようにする。 委員長 :取りこぼしもあるかもしれないし、事故もあるかもしれない。絶対安全ということはないが、とにかくこういう形のものは実現する、万が一、1つ2つ枯れた場合には、同等のものを用意するということにする。 近隣住民:15ページ、16ページで、ルーフバルコニーからの視界で、想定身長と想定の建物で大丈夫でしょうというラインの視界なのだが、17ページのように、1.6mの目隠しにした方が後々しこりが残らないのではないのか。 事業者 :色々な資料もあるが、平均身長170㎝として、視線の高さが160㎝というのが一般的な資料の材料である。ここにバレーボール選手のような2m程度の人が立てば見えると思うが、一般論でこの程度の配慮をしており、さらに、離隔も26mあり、ルーフバルコニーはかねてからの説明のとおり、不特定多数の人が出入りするわけではなく、住民の方が出るだけなので、不特定多数の2mの身長の人が歩いて覗き込むということはないと思うので、そこは理解してもらいたい。 近隣住民:15ページは26mだが、16ページだと20mになって、19ページだと更に近くなっている。そういうのがあるのであれば、目隠しフェンスにすればいい、後々何も問題にならないのではないのかと思う。他の所も全て統一されているのであれば分かるが、1.6mの目隠しフェンスをしているところもあるので、ここも1.6mにすればいいと思った。 事業者 :必要な対策は取っているので、1.6mの目隠しフェンスで全て統一するということは考えていない。 委員長 :この問題については何回も私からも説明しているが、不特定多数の人が通る廊下からのプライバシーはきちんと確保してもらいたい、その場合でも15mという離隔距離があれば、ある程度良いということである。個人のバルコニーについては、不特定多数が来るわけではないし、近所付き合いもあるし、そう頻繁に人が通るわけではないので、そこは理解してもらいたい。特に距離が20m以上離れているところであれば、無理に目隠しする必要はないと一般的にも判断される。ただ17ページは建物の端が15mないところについては、慮って目隠しを付けてもらったので、その他については、必ずしも目くじら立てるべきところではないと思う。そこの部分であれこれ主張するよりは、廊下や先ほどの窓の所について、実際建物を50㎝下げてもらったし、きちんと対応して頂けていると私は評価している。ただ、どうしても私の家の前であそこのバルコニーは困るということであれば、それなりに対応してもらえるかもしれないが、これはどうなのといっても意味はないと思う。 近隣住民:分かった。 委員長 :35ページのパースだが、ゴミ置場のところだが、これが一番殺風景なところである。ゴミ置場の周りの壁がコンクリート打ちっぱなしのようで、ここがかなり寂しいが、壁の所を緑化するなど、景観上何か和らげる工夫はできないか。いくらなんでもコンクリート打ちっぱなしの状況はよろしくないと思う。せめて板を貼るとかでもよい。 事業者 :もともと最低限のパースなので、完成した絵になっていないが、基本的には意匠をきちんとする。パースでは表現がしきれていない。 委員長 :もしくは生垣のようなものを植えられるのか、何か工夫ができるのであればお願いしたい。そんな大幅な変更までは要求しないが、もうちょっと和らげてほしい。この向かい側は生産緑地のようだが、人も通るので、何か工夫された方が商品価値もあがると思うのでよろしくお願いしたい。ルーバーを貼るだけでも良い。壁でもよいし、和風の板張りでもよい。他に合わせて緑のフェンスのようになると、もっと良いと思う。細かいことなので、さらに検討をお願いする。配置を変えろということまでは言わない。 委 員 :40ページのパース9が、もう公園といわなくなった場所かもしれないが、コンクリートと植込みがあるが、もう少しデザインを、公園っぽくした方が良いと思う。 委員長 :いずれもディティールはこれからだと思う。資料をわずか2週間程度でお作りになったのでそれは良いが、ベンチを木にするなど、なるべく質の高いものにしてほしい。ここはあくまでも敷地内広場なので、市が口を出せることではないのかもしれない。 近隣住民:自転車置き場を、私が写真を見せたようなデザインで考えてくれるということだが、この延長でゴミ置場の所もイメージがつながるようにデザインして頂ければよいのではないかと思う。 委員長 :事業者としてお客さんに売らなければならないので、是非コスト以上に品質を大切に考えてほしい。 近隣住民:東側道路を6mに拡幅した時、電柱はどうなるのか。 委員長 :この敷地に関しては緑道に立てると言っている。電力中央研究所の敷地に関しては、何とも言えないというところである。 事業者 :おそらく電力中央研究所の敷地に引き込むことはないと思うが、拡幅に伴って電柱が少し外側による程度だと思う。先ほど委員長からも説明があったが、電力中央研究所は研究所で秘匿性の高い施設である。今の塀を壊しても、見えないように新たに塀は立てることになるかと思う。 委員長 :その塀が今立っているヒマラヤ杉よりも内側になると、まわりの住民にとってはありがたいが、こういう大きな施設の場合は景観上そういった対策をする場合もあるが、その辺は相談だと思う。それに関しては市も先々の地区計画のことも念頭に置いて協議してほしい。そこは事業者にどうなったと迫っても無理なので、そこは市にお願いした方がよいと思う。 委員長 :大枠については、大体合意できたと思う。まだ細かい部分で未確認の所があるので、①自転車置き場の壁、②西側の駐車場の出入口のフェンスの位置、その奥の駐車場の目隠し、ルーバー状のものでもうちょっと目隠しするということ、③今話題に出たゴミ置場の仕上げ、④非常階段の手すりのディティール、⑤東側道路の拡幅の時期、できればここについても電力中央研究所と早めに協議して、見通しでいいので回答を確認してほしい。大体こんなところであるが、本日来ていない住民の方もいるかと思うので、地域住民も今日の資料を持って帰って、もう少し検討して、その上で、あまり間をおかず次回開いて、ほとんど変更がない前提で、こういう形でおさまりますということを双方確認し、次回で終結としたい。持ち返って要望が出ると思うが、なるべく早い時期に前もって事業者に伝えてほしい。これで第5回(仮称)岩戸北計画調整会を終了する。 |